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シナリオ詳細

自分磨きコレクション+女子力マシマシ!

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●女子力マシマシ部門、創設!

 ──自分を研磨せし者たち、集まれ!

 この度は「自分磨きコレクション」の事前説明会にお越し頂き、誠にありがとうございます。
 私、主催です。いえ、主催のシュサイです。以後、お見知りおきを。
 今回より通常の自分磨きコレクションに加え、新部門「女子力マシマシ」を創設させて頂きまして。
 いったい、どういった部門なのかって?
 説明はいたって単純明快。
 
 とにかく可憐に美しく!
 そして慎ましやかに!

 誰もが外見も内面も美しいと思える、そんな人物を選りすぐっていく部門となります。
 美しさを磨くものであれば、性別はおろか、人間・人外も問いません。
 どうです? 少しはご興味持って頂けました?
 ……ふーむ、まだ情報が不足していますか。
 こんなイベントですが実はこの部門、参加者がまだ少なくてですね……。
 といっても、応募はそこそこ来ているのですが。
 ですが、自分磨きと言っても自己満足に過ぎない人物が多いのです。
 いえ、自己満足は自分磨きにも必要なファクターですので、それは良いのですが。
 なんと言いますか、あと一歩が足りない方が多いのです。
 我々が求めるのは多くの人に勇気や元気を与えられるような、そんな人物です。
 この海に囲まれし小島で、美しさを彩ってくれるような花のような方はいらっしゃらないだろうか。

 ……特異運命座標《イレギュラーズ》の皆様は、いかがでしょう?
 この催事に、付き合ってみる気はありませんか?


●女子力、とは

「ふふ……今回も、また平和的ね」

 アンナ=クリーヴランドは小さく笑った。
特異運命座標《イレギュラーズ》が境界図書館にたどり着くと、アンナはいつもの無表情に戻る。
「いらっしゃい」
 アンナはイレギュラーズたちに説明を始める。
「今回のクエストは、自分磨きコレクションの『女子力マシマシ』部門への参加、または応援。無理矢理に乱入するのも悪くはないけど……そこは自己責任でお願い……。真剣に参加するのなら、とにかくプロデュース力とアピール力が大事」
 アンナは自分の首元のリボンを弄びながら、
「できれば入賞以上はして、イベントを盛り上げてほしい」
 イレギュラーズたちは自分磨きには自信がある様子。
 それを見たアンナはわずかに口角を緩めて。
「大丈夫そう……ね。あなたたち、十分魅力的だもの」
 そう言って、彼らを優しく見守ることにした。

NMコメント

 こんにちは、NMの悠空(yuku)です。
 今回は海に囲まれた小島での自分磨きコレクション。
 美しさが自慢のイレギュラーズのみなさん、ぜひご参加お待ちしています!
 ※女子力さえあれば、性別・種族不問です。
 また応援者さんなどの参加も大歓迎です!
 
●世界説明
 美しい海に囲まれた小島。
 面積で言うと、現代日本にある甲子園20個分くらいの大きさ。

●目標
 「自分磨きコレクション」への参加・もしくは応援
できれば、入賞各種・最優秀賞に入る
 
●他にできること
 相棒・仲間を応援してあげる
 イベントに乱入する(参加資格など知らん!的な感じで)
 美しい海を眺める 

●特殊ルール
 このシナリオはプレイングのアピール力にかかっています。
 NMが「独断で」入賞や最優秀賞を決めますが、ゲームシステムには基本影響しません。
このイベントが何者か乱入により、中止になる場合もあります。
 
●サンプルプレイング

【その1】
 美しさにはあまり自信はありませんが、教養はしっかりと身につけております。
 茶道・華道・書道など。一般家庭の料理にも精通しております。
参加理由ですか? うちのばあやが、参加すべきだと言うものですから……。
 催しの後はゆっくりと海を眺めたいですね、この広大な海を。
 そして、自分の存在の小ささを再認識したいです。

【その2】
美しさを決める? ハッ、くだらねぇ。
 そんなものに興味はないが、優劣を決めるのなら賞品があるはずだろう?
 俺はそれをいただくために参加した。文句あっか⁉
 ……え、なんだ相棒。やるからにはちゃんとしろ?
 おまえは女装には定評があるって?
 こら、バカ! それは内緒にするって約束で……⁉

  • 自分磨きコレクション+女子力マシマシ!完了
  • 自分を研磨せし者たち、集まれ!
  • NM名悠空(yuku)
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2023年07月25日 22時05分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

志屍 志(p3p000416)
天下無双のくノ一
モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Pantera Nera
佐藤・非正規雇用(p3p009377)
異世界転生非正規雇用
フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
挫けぬ笑顔
三鬼 昴(p3p010722)
修羅の如く
トール=アシェンプテル(p3p010816)
つれないシンデレラ

リプレイ

●一次審査・二次審査

「さぁ、始まりました! 『自分磨きコレクション』新部門、女子力マシマシ! 初回はいったいどのような者たちが現れるのでしょうか!?」
 司会はそう言って、観客を盛り上げた。
「流れを説明いたします。一次審査は自己紹介を兼ねたフリーアピール、二次審査は料理やおもてなし、最終は水着などのビジュアル審査となります」
 観客が沸く中で、舞台袖にいた六人は各々気合いを入れていた。
「フン、ここにいる全員がつまり、ライバルというわけか。『メス墜ち』が男にしかできないように、『女子力』も男の方が有利であることを身をもって教えてやろう」
 佐藤・非正規雇用(p3p009377)はそう言うと、ゆっくりと周囲を見回す。
「どれ、参加者に男は……俺だけのようだな」
 そう優越感に浸れたのも束の間、もう一度見回した際に可憐な姿をした『女装バレは死活問題』トール=アシェンプテル(p3p010816)と目が合ってしまう。
 トールは非正規雇用の視線に、こやかに笑ってみせる。
 その表情を見た非正規雇用はすかさず後ろを向いた。
「……やっぱり、男は俺だけのようだな」
 あんなに可愛いのに同じ男であるはずが……ない!
 一方のトールはトールで、非正規雇用の存在に安心していた。
「同性がいると、やっぱり安心するなぁ」
 トールは、ワケあって女装をしている。
 が、その振る舞いは女性そのものと言われても、全く違和感がない。
 そんなトールの視線の先にいる非正規雇用はどこからともなく立派なメイド服をひらりと取り出した。
「それにしても佐藤さん、メイド服まで用意して、とても気合いが入って──」
 そう言った瞬間、トールにある推測が光速で過ぎる。
「はっ! まさかの、女装趣味だった⁉」
 とんだ勘違いである。
 一方、『Pantera Nera』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は、広大な海と空に向かっていた。
「なるほど? 多くの人に勇気や元気を与えられるような人物を求めているのか。ならば、ここに最適な人物がいるではないか!」
 自らを親指で指し、いかにも我こそは! という自信に満ち溢れている。
「まぁ、女子力には自信が無いがな! はっはっは!」
 美声(イケメンボイス)で高らかに笑う彼女は、実に勇ましい。
 しかし、残念ながら言っていることは本末転倒である。
「女子力マシマシ部門。言ってみれば、腕試しだね」
 『挫けぬ笑顔』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)は、とても凜々しく頷いた。
 柔和でとても可愛らしい顔をしているが、実は勇者と呼ぶに値するものを持っている。らしい。
「なるほど、女子力……言わば、力比べだな。普段から筋トレで鍛えているからな、今日が最高のコンディションになるように仕上げてきた」
 『修羅の如く』三鬼 昴(p3p010722)は言って、その場で身をほぐし始めた。
 彼女が実にたくましい身体の持ち主であることは、誰もが一見してわかるほど。
 たが、彼女はまだこの大会の本当の意味を知らない。
「得意不得意が千差万別な人間に変装しても問題ないよう、日頃より高水準を保っていると自負しております。が……いかんせん業務という面が強く、果たしてこれは女子力と呼んでいいものか、少し疑問に思ってしまいまして。この度の催しで確認できれば有り難いかな、と」
 そう恭しく言ったのは『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)。
 黒の装いを身にまとった彼女は、果たしてどのように魅せるのか。
 
 以上、今回の最終予選までを勝ち抜いた六人である。

「まずは一次審査! 自己紹介も兼ねて自由にアピール! はりきってどうぞ!」
 司会がそう言うと、観客から大きな歓迎の拍手が鳴り響く。
「まずはエントリーナンバー1番、佐藤・非正規雇用さん!」
 司会に呼ばれ、非正規雇用が姿を現す。
 が、そこにいたのはさっき舞台袖にいた彼とは、外見が全く違った。
 頭部の毛を全て剃り落とし、まるで雌ライオンのような姿をしていたのである。
「あっ、どうも……佐藤・非正規雇用子です! 今日はみんなと楽しい思い出が作れたらいいなーって思います! きゃぴ!」
 先ほどのイケてる低音ボイスはどこへやら。
 非正規雇用……いや、非正規雇用子は頬に両拳をあてて可愛いポーズを取る。
 
 きゃぴぴぴーん☆
 
そんなきらめいた音が聞こえてきそうな、なんともキュートな表情だった。
 
「な、なんと愛らしいアピールだぁ!」
 司会はそう言っていったが、何より予選までは雄だった非正規雇用が本戦に入った途端に雌ライオンになったことに驚いたのだと思う。
観客たちも「うおお……!」と驚きを隠せない様子だ。
「ありがとうございましたー! 続いてエントリーナンバー16番、志屍 瑠璃さんの登場です!」
 そうして登場した瑠璃の第一印象は打って変わって『慎ましやか』といったところだろうか。
 観客席も静かに感嘆の声を漏らす。
「志屍 瑠璃と申します。さて。幼少より厳しく躾けられたうえ、一人暮らしを始めてからは日常的に実践してきた炊事洗濯掃除裁縫着付化粧に手裏剣術。あらゆる家庭における実践には長けているかと。二次審査にてその実力、お見せ出来ればと存じます」
 最後まで礼儀作法にも長けているだろう、と思わせる仕草はまさに女子力と言える。
 静かなる自己紹介に観客席からも自然と拍手が巻き起こる。
「ありがとうございました! 続いてはエントリーナンバー35番、モカ・ビアンキーニさんの登場です!」
「……こほん……」
 ステージへ登場したモカは可愛らしく咳払いをして、
「お集まりの皆様、ごきげんよう。私……いえ、わたくしが喫茶店の華麗な看板娘、モカ・ビアンキーニでございますわ。皆様と優雅なひとときを過ごしたいですわね」
 その美しい褐色の身体に観客席は釘付けになった。
「これは、なんと美しい! 夏に相応しい褐色の肌に、豊満なボディ!」
 司会も興奮してか、先ほどの二人よりも何だか言葉数が多い。
観客席の男性陣も、すっかりメロメロのようだ。これも女子力か。
「いやぁ、ありがとうございました! 続いてはエントリーナンバー40番、フォルトゥナリア・ヴェルーリアさんの登場です!」
 少し緊張した面持ちで現れたヴェルーリア。
「多くの人に元気や勇気を与えられる人物──私はそんな勇者になりたくて日々努力してる。あとスペックとしては礼儀作法に少し難があるかもしれないけれど、足りてると自負してる。ただ、多くの人に元気や勇気を与えるのはスペックでどうこうできるようなものではないのも事実なので、そこをどう磨いているかを話させてもらうよ」
 言って、ヴェルーリアは観客へ届くようにまっすぐな目で語り始める。
 その言葉や雰囲気に観客は惹き込まれ、耳を傾ける。
「──どういう形であっても真剣に相手のことを考えているのだと示すことが、勇気や元気を出してもらう近道だと考えてる。どうぞよろしく!」
 しん、と一瞬静まりかえった後に大きな拍手が次第に巻き起こる。
「いいぞー! がんばれー!」
 そんな声も聞こえてきた。ヴェルーリアの気持ちは、しっかりと観客に届いたようだ。
「いい、とてもいい持論です。ありがとうございました」
 司会は涙を浮かべていた。彼女の実力がここでも発揮された様子……?
「さぁ、続いてエントリーナンバー45番! トール=アシェンプテルさんの登場です!」
 こつ、こつとヒールを鳴らして現れるトール。すぅ、と小さく深呼吸をして、
「元の世界では一国の女王様を守る近衛騎士の任を拝命しておりました。剣術や格闘技の他、家事全般、ダンスといった教養や作法は一通り学んでいます。中でも一番の誇りは『シンデレラ』の名を授かった事です」
 トールは元の世界で起きた出来事を話す。
 この称号は、決してひとりの力で得たものではない、と。
「──こうした経緯で、私はこの身一つを武器に『自分磨きコレクション』の頂点へ挑みます」
 またしても、観客からは大きな拍手と歓声。
「美しい、もう話がすでに美しい! 素晴らしい……!」
 この司会、非常に涙もろいな。あとは健気さに弱い。
 観客はそう感じながらも、拍手を続けた。
「さぁ! いよいよ一次審査も最後の一名となりました! エントリーナンバー51番! 三鬼 昴さんの登場です!」
 その猛々しい雰囲気に、観客は息を呑んだ。
「三鬼 昴。ここには力比べに来た。まずは分かりやすく、ダブルバイセプス。この盛り上がった上腕筋、なかなかのものだろう?」
 昴はその素晴らしい筋肉たちを次々と説明していく。
 その見事な筋肉たちに、観客も「おぉ……」と感心している。
「さて、私がどれだけ鍛えてきたかのアピールはこれくらいでいいだろう。本題は力比べだからな。次はトーナメントか? バトルロイヤルでも構わんぞ」
 その堂々とした言葉に、非常に言いづらそうに司会は声をかける。
「あのー……この大会は、そういうものではなくですね?」
「なに? そういうことじゃない?」
 昴は頭の上でたくさんの『?』マークを浮かべている。
「女子力を魅せるんですよ? じょ・し・りょ・く!」
「女子力……つまり、女子が"力"を見せつける大会なのだろう?」
「いや、そうだけど、バトルとかそういうのはありません!」
「あぁ、なるほど。そういうことか。バトルは無しで力だけ見せつけるというわけか、ならば瓦割り100枚を披露しよう」
「あ、ダメだ。この人、一般常識が通じない」
 しかし、その場にうまいこと用意された100枚の瓦。その瓦へと意識を集中し、
「チェストォオオオオ!!」
 見事な空手チョップ【覇竜穿撃】を披露し、観客を圧倒させた。
 これもある意味、立派な女子『力』……?

 その後の二次審査、料理とおもてなしについても六人は通過した。
「最後は秋のお茶菓子を添えて……こんなところでしょうか」
「【呈茶】で皆様をもてなしましょう」
 瑠璃とモカは見事なおもてなしで、審査員にも非常に好感触であった。
「こんな感じでどう、かな?」
「こちらは一般家庭の料理です、どうぞ」
 ヴェルーリアとトールも難なく、料理とおもてなしをクリアし。
「ここはこうすれば……破っ!!」
「ふぇぇ……ウィンナーに焦げ目を付けようとしたら、裂けちゃったよぅ……」
 昴は安定の脳筋プレイ、非正規雇用子は相変わらずのきゃぴ具合だった。


●入賞、そして最優秀賞は……?

「──紆余曲折ありましたが、無事に審査が完了したようです」
本当に紆余曲折であった。
 最終のビジュアル審査では可愛い水着にメイド服など、なかなか皆の甲乙が付けがたく延長戦へ。
 何で審査しようと考えていたところで非正規雇用子が『女子力(物理)』で勝負を提案。
 まさかの昴が大活躍を見せるという、脳筋ならではの奇跡を起こした。 
「ぐぬぬ……俺が魅せたかったのは「奥ゆかしさ」という大和撫子(ジャパニーズ・スピリット)だったというのに……」
「やはり筋肉が勝利へと導く。この大会への参加は間違っていなかったようだ」

 ドラムロールが鳴り響き、最後の一打が鳴る。
「最優秀賞、エントリーナンバー1番、佐藤・非正規雇用子さん!」
「え……、えぇ!?」
 なぜ、という顔でぽかんと口を開く非正規雇用。
「この大会を盛り上げようとする健気さ、力強さ、ユーモアさが評価されたということです!」
「他の五名もそれぞれ入賞されております」
「え、それって競う必要あった?」
「まぁまぁ、この大会そのものは盛り上がったことですし……」
 一同は大きく息を吐いて。
 瑠璃、モカ、ヴェルーリア、トールはへなへなと地面にへたり込む。昴は仁王立ちのまま。
「これにて自分磨きコレクション、女子力マシマシ部門は終了です! お越し頂いた皆様、誠にありがとうございましたー!」
 
「フン……まさか最優秀賞を取ってしまうとは」
「とりあえず、任務としても成功ですね」
「ふぅ、一時はどうなることかと」
「でもみんな楽しそうだったから良かった、のかな?」
「……ふん、ふん、ふん(片腕立て伏せをしている)」
「まぁ、みんな見せ場はあったんじゃないか?」
 
 それぞれに大会の感想を語る一同。
 最後は意外な展開であったが、無事に入賞し任務は成功に終わった。
 一同はいい思い出として、夏のひとときを満喫したのであった。

成否

成功

状態異常

なし

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