シナリオ詳細
ハナビメロンを求めて
オープニング
●ハナビメロン
『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)は思った。
メロンを収穫したいと。そして花火も見たいと。
そう、メロンの旬は丁度今頃だ。
メロンと一口にいっても色々あるが、網目があるもの、ないもの。
果肉が緑色のもの、黄色のもの。まさに千差万別だ。どれが美味しいかは、まさに個人の好みというほかない。
しかし、共通するのはその上品な優しい甘みだろう。
他のどのフルーツとも違う、喉を癒すようなその果汁。
素晴らしいものだが、メロンとは基本的にお高い……お高いが、お高いだけのことはある。
しかも中々採れたてメロンみたいなものには出会えない。
だが、それでも。なんかこう、覇竜ならそういうのも叶うんではないかと。そう思う者は多い。
そして実際、フリアノンから少し離れたこの草原にはたくさんのメロンが実っていた。
網目も素晴らしく、目に鮮やかな緑色。ああ、なんということか。間違いなく高級なメロンだ。
きっと食べたら美味しいだろう。
しかし、しかしだ。世の中そんな甘い話はない。たとえ甘いメロンの話であってである。
ちなみにこのメロン……その名をハナビメロンという。
●ハナビメロンとは
「ふむ、メロンに花火? おお、あるある。丁度そういうのがあるのう」
「おお、やはり!」
『フリアノンの酒職人』黒鉄・相賀(p3n000250)は喜ぶニャンタルに頷きながら、その肩をポンと叩く。
「うむうむ。あれを取りにいいきたいとは、若さじゃのう。若いって素晴らしいのう」
なんかこうあまりにも不穏な相賀の言葉だが、一体何なのか?
「そのメロンじゃがのう……メロンも花火も楽しめるんじゃよ。ハナビメロンっていうんじゃがの」
そう、ハナビメロン。網目の綺麗なメロンで果肉は濃いオレンジ色。
食べれば優しい甘みの広がるメロン……であるのだが。
実はこのメロン、収穫すると一定確率で収穫者を捕え空へと撃ちあがるのである。
そしてお空でドドーンと綺麗な花火になるという性質を持っており……それが、実のところとても綺麗なのだという。
抗えば周囲のハナビメロンも花火になってしまうため、諦めて撃ちあがるしかないという非常に正確の悪いメロンであるのだが……これがもう、めっぽう美味い。
どのメロンもこれには敵わないだろうと言われるほどに甘みが強く、そして美味しい。
そのまま食べてもジュースにしても美味しい……そんなメロンなのだ。
まあ、ハナビメロンはこのように性格の悪いメロンなので覇竜の生き物も中々手出ししないのだが……それは逆に言えば、ねらい目でもある。
何しろ今は丁度ハナビメロンの旬なのだ。美味しいメロンがフリアノンから少し離れたその場所に、たくさん実っている。それがちょっと花火になって打ち上げられるだけで手に入るのだ!
夏の夜空に花火になって、風情を感じながらメロンを楽しむのもオツなものだろう。
これはつまり、そういう仕事である……!
- ハナビメロンを求めて完了
- お前が花火になるんだよ
- GM名天野ハザマ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年07月10日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●ハナビメロンと私(前編)
「メロンと花火……いいものといいものを合わせるのはいいけど、いいとこ取りにはなかなかならないんだね……」
良い香りを放つメロン畑を眺めながら『灰雪に舞う翼』アクセル・ソート・エクシル(p3p000649)はそう呟く。
「まあおいしいメロンのためには多少花火になって打ちあがっても! ……打ちあがる確率約50%かあ……これはもう数回打ちあがるのを前提として、ハナビメロンを乱獲するしかないかな!」
ハナビメロン。此処にあるメロンは皆50%の確率で自分を収穫する奴を捕まえて空に打ちあがり花火になる、そんなメロンなのだ。その確率たるや、もう普通にモンスターを相手にした方がマシなのは間違いない。
そんなアクセルは今回は基本的にはサポートだった。
網かなにかを持って地表近くで飛びながら待機しているのは、地上に帰ってくるときの目印になったり、飛びきれずに落ちてきた者を受け止めたりするためだ。
「最初に着地用のネットを広げておくぞい! 上手くここに着地出来れば良いのじゃが……あとは消化器とか必要か?? 体力消耗にスポドリ常備でバッチリじゃろ! ガハハ! 我に抜かりなし! 仲間を気遣う余裕も有りじゃ!」
『ナチュラルボーン食いしん坊!』ニャンタル・ポルタ(p3p010190)もそんなことをやっていたし、万が一は起こりそうにはない。
「カイトが飛行を付与してくれるし、打ちあがってからの落下に関しては心配しなくても大丈夫とは思うけど……」
ちなみにそんな『太陽の翼』カイト・シャルラハ(p3p000684)は何をしているのか?
「きれいな花火も見たいし美味しいメロンも食べたい……俺の運なら成し遂げられるな!」
謎の自信でいっぱいだったし、仲間におまじないや飛行を付与したりとサポートもバッチリだ。
「念のため自由の翼でメロンの非戦を防ぐか。非戦か? 違う? 打ち上がってはやるから蔓で縛るのはやめろよ? 触手は需要ないぞ?」
鳥さん×メロン。メロン×鳥さんだろうか? 西の方角の建物とかに需要があるのかもしれない。さておいて。
カイトは自然知識と益鳥(農業)を活用して『美味しい』メロンを探して収穫していく。
「花火化? いや大丈夫大丈夫、とりさんぞ?」
謎の自信に満ちながらも、それでも警戒しながらカイトはメロンを収穫していく。
1つ目、セーフ。2つ目、セーフ。
「ところで収穫せずにそのまま嘴でツンツンしたらどうなr」
害鳥ムーブをしたカイトをハナビメロンは蔓でしっかりと掴み、空へと打ちあがっていく。
(鳥だからへーきへーき)
「まあ打ち上げられたら空から花火を見るのもオツだよなー。たーまやー、とーりやー……」
∴※◎☆★☆◎※∴
・※◎★\川/★◎※・
∵※☆☆\\V//☆☆※∵
∴※☆/ _,,, \☆※∴
∴◎★三> _/::o ^ ァ <三★◎∴
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∵※☆ ☆※∵
・※◎★/川\★◎※・
∵※◎☆★☆◎※∵
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ただいまの花火はスターカイト。提供はハナビメロンです。さておいて。
「やっぱり花火は連続で上がらないとね! 星夜ボンバーにアシカールパンツァーも持ってきたから……このタイミングで子機のように花火(のような光と音)を……えい!」
せっかくだしとカイトの似顔絵とか、メロン型とか、そういう技巧をこらしたやつに、とおうのはアクセルの配慮だ。
「かわりばんこに打ちあがりつつ、地上にいるヒトはメロンを片手に花火見物……というのも風流といえるのかなあ……?」
何やら恐ろしいことを言っているアクセルはともかく、『優穏の聲』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)は去年のことを思い出していた。
「去年の今頃にも似たようなモンスターを相手したことがあったような……だが、今回はなんとメロン。運良く打ち上がらずに済めば美味しいメロンが手に入るのだ。下手に一般人が収穫しようとして打ち上がるのも危険だろうし私達でしっかり収穫するとしよう」
なんかカイトが派手に吹っ飛んではいたが、怪我はしてなさそうなので心配はしていない。
「ハナビメロンは収穫しようとすると50%の確率で打ち上がってしまうらしい。まぁ、確率がどれだけであろうが結局は打ち上がるか打ち上がらずに済むかの二つに一つ。ならば少しでも数多く収穫するためにトライ&エラーあるのみ!」
なんとも男らしいことを言うゲオルグだが、勿論勝算があるからこそ言っている。
「幸いにして、カイトに飛行を増やしてもらえたし私は回復スキルも使えるから大怪我をする心配はあるまい。下手に抗うと、周りのメロンまで花火になるというのだから、もはや大人しく打ち上がるのが一番被害が少なく済むというのが悲しいところだな」
そう、つまり花火(カイト)になるしかないのだ。一発目に花火になったカイトは、ゲオルグや皆にある程度の覚悟を決めさせていた。
「もう打ち上がるしかないのなら、せめて楽しまないともったいない一足早い夏の風物詩を楽しませてもらうのだ」
そう言うゲオルグは、すでにハナビメロンに捕まって打ちあがっている。
「おっといかん、そういえば花火が打ち上がった時にいう言葉があるんだったな。た〜まや〜!!」
ドドーン。空に綺麗な花火(ゲオルグ)が咲いて。それを見ていた『毒亜竜脅し』カナメ(p3p007960)はちょっと怪しげな笑みを浮かべていた。
「あ、あっちの方で誰かが打ち上げられてる! わぁーとっても綺麗な花火! カナもあんな風になるのかな? えーっと? こういう時、みんな言ってたよね。たーまやー!」
言いながらカナメはメロンを収穫する。セーフ。
「こんな(いろんな意味で)美味しいメロンがあるんだ! 知らなかったー 他の生き物が避けちゃうからこそ、カナ達の出番ってわけだね♪ うぇへへ……カナ、花火になっちゃうのかーどれくらい打ち上がっちゃうかなー♡」
なんとも頼りになるメンタルだが、頼りになり過ぎるかもしれない。うん、深くは言わない。
「カナの目的は出来るだけ沢山打ち上げられる事だよ♪ え、おかしい? 何が?」
そんなことをカナメが言っていても、誰もにっこり笑って深掘りはしなかった。
「収穫する前に見分けが付けばいいんだけど、確率が出されてるって事は……まぁ、そういう事だよね。何がともあれ、収穫はしないとね! もしかしたらその内打ち上がるメロンの見分けがつくかもれないし。あ、でも取りすぎて来年また実ってくる分無くなっちゃった、なんてのは避けたいから少しは加減した方がいいね」
2つ目、セーフ。3つ目、セーフ。4つ目、セーフ。
「このメロンもこんな環境で育つからには、食べられないようにって進化してきたのかな。いつ爆発するか分かんない物をわざわざ好き好んで食べに来る生き物も少あっ」
ここで、カナメをしっかり捕まえるハナビメロン。
「来た、来たぁ……♪カナ、花火になっちゃう……♡ いいよ、いつでも来てぇ♡」
ちょっと夏は暑いからで誤魔化せるか分からないことを言いながらカナメは夜空に花火(カナメ)を咲かせる。
「打ち上げられて、ついでに高い所から落とされるなんて、一度で二度楽しめるね……うぇへへ……♡ カナ、綺麗な花火になれたかな? なんだったらもっと花火になりたいなぁ♪」
なんか目的が変わっている気もするが、ハナビメロンの収穫は順調だ……!
●ハナビメロンと私(後編)
たとえ打ちあがるとしても、やはり此処のメロンは美味しそうな香りが充満している。
『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)は素直にそう思っていた。
「わーい、メロン。楽しみなの。旬のフルーツはやはり、収穫したてをいただくのが美味しいの。しかしながら、花火になるとは、見てもどんな仕組みなのか分からないの。複雑怪奇摩訶不思議と言うほかないの」
そう、覇竜の食べ物はまさに摩訶不思議。しかし、それだけの味が保証されているのも確かであった。
「何はともあれ、美味しいメロンをいただく為には収穫しなければならないかしら~。打ち上がるメロンの区別とかつけばよろしいのだけれども見た感じ同じようなメロンなの。諦めて片っ端から収穫していくしかないかしら」
というよりも同じメロンであり、収穫の瞬間に花火かメロンに決まるのかもしれないと、胡桃はそんなことを思っていた。
どうも見ていると、そんな気がしてしまうのだ。
「てしてし、てしてし(ボッ)あっ……コャ~~~~~~~~~~~~~」
チュドーン、と空に花火(胡桃)が咲いて。しかし特に問題もなく戻ってくる。
「炎たるわたしがまさか花火になってしまうとはなの。それは奇麗に打ち上がるとは思うけれども、そう何度も巻き込まれるわけにもいかぬので今度は遠距離からツタを切断してみて様子を見てみるの」
なるほど、すぐに次善の手を打てるのは流石としか言うほかない。では、その結果はどうだろうか?
「コャー(ザシュ) トテトテ ゲット(ボッ)あっ、コャ~~~~~~~~~~~~~」
そして再び空に花火(胡桃)が咲く。中々に芸術的な花火である。
「持ち上げた途端に打ち上がるとは何たるメロンなの。フォックス受け身でどうにかなるとはいえ、中々に難物なの」
「メロン美味しいから楽しみ……って打ちあがるのですにゃー!? 頑張って収穫するのですにゃたまやーですにゃー!」
「頑張るの」
『ひだまり猫』もこねこ みーお(p3p009481)も胡桃とそう頷きあいながらメロンの収穫に挑んでいく。
「ハナビメロンを収穫ですにゃ。打ちあがらないメロンならちゃんと袋に運搬……って捕まりましたにゃ打ちあがりますにゃー! たーまやー、ですにゃーーーー!!」
早速空に花火(みーお)が咲くが、まあ問題はない。カイトに付与してもらった飛行があるので飛行して着地が出来る。
「うにゃー! ……ま、負けませんにゃあああ!!」
そう、メロンに負けてはいられない。みーおはとにかく頑張ってメロンを収穫していく。
「皆で美味しく食べるメロンですにゃ……ありがたいですにゃ……!」
そんな中、花火(カイト)が打ち上がれば「かーぎやーですにゃー!」と叫ぶあたり、中々に覇竜の似合う良い猫になってきている。
「綺麗な花火を見て楽しむ方が良いと思うのですにゃ」
まあ、その通りではあるだろう。みーお自身も何度でも打ちあがるつもりであった。
「50%ということは……打ちあがった直後の収穫でまた打ちあがる事もあるという事。でも50%なら何回か収穫すれば必ずメロンにありつけますにゃ。何回だって収穫しますにゃああああああ」
そうして打ちあがる花火(みーお)を『勇猛なる狩人』ダリル(p3p009658)はなんとも言い難い表情で見ていた。
「のう……ちゃんとしたメロンはないかのう? ハナビメロンが大層美味というのは承知ではあるが、もうちっと楽に獲れたりしないものなのかのう?」
無理である。美味しい物には何かある。それが覇竜の掟だ。たぶん。
「ま、我が喰らう分も回収せねばな」
その辺りのダリルの切り替えは流石である。自分が花火になることを除けば、これは比較的簡単な仕事なのだ。ただ自分が花火になることを受け入れればいいだけなのだから。
「敵はそういない以上、我自身は普通に収穫する。が、我の馳走分も欲っする故。作戦は重要じゃな」
ダリルは式神使役と練達上位式、ついでにAIM PRIMALのドローンにメカ子ロリババアのコンビで複数回収できるようにしていた。なお、それらも撃ちあがるのは考慮済みだ。
「不器用でも砕けたのは我が食うし、多数実っているなら良かろう。式神らが打ち上がったら手間ではあるが、再度作り直し作業を再開。他のは直せんし一旦放置。我が花火として身動き取れない時間も有用に。よし、これじゃな。時代は合理化にタイパじゃ」
そんなわけで早速花火(メカ子ロリババア)が打ちあがっているが、さておいて。
「あ、これ爆発するな。あかんか、あかんな……仕方なし」
大人しくメロンに抱き着き、大輪の花を咲かせる花火(ダリル)じゃ安全に着地できていた。
「我、相当脆いからな? 打ち上がって地面に打ち付けられてEXF失敗して、そのまま気絶して喰わず仕舞いなどごめん被る」
リスク管理も大事であるが、今日は花火(カイト)のおかげというところだろうか?
「相賀の言う「若いって素晴らしい」ってそういう事ーーー??!! 確かに我ティーンエイジャーじゃが! 戦闘以外での命は普通に惜しいぞ?!」
ニャンタルもそう叫びながら収穫をしていたが、まあもう遅い。
「然し、高級メロンが食べられるならば! 食の道にこの命捧げるのも悪くは無い……のか?!! もうー! 一か八かじゃ! 我これにする!! ぐぁああああああああああああああああ!!!!!!!」
空に咲く花火(ニャンタル)は、なんとも花火らしい色と形をしている。とても派手で粋だ。
「ぬぉぉおおおおおお?!!! 我……キレイじゃったか……? フフ……フ……」
まだまだ余裕がありそうだ。
「いやいや! 我、たっくさんメロンが食べたいのじゃ! その為に来たというのに! とんでもなく甘いメロンを求めて、打ち上がらんものは畑の脇に置いといて、そうでないもんは徹底的に排除じゃ! 同時に! 花火の光が我の(皆)の希望やイメージカラーからなるのであれば其れも楽しみたい! うーむ、葛藤……因みに我は今の感じで花火の花形、オレンジや黄色の派手なので頼む!!」
ハナビメロンにニャンタルはそう頼んでいるが、叶うかどうかは打ちあがってみないと分からない。
「……ナイアガラって……皆が一緒に打ち上がれば叶うんじゃろうか?」
ニャンタルが素朴な疑問顔してとんでもないことを考えているが……どっちかというとそれは連発系かもしれない。
「おお、相賀にも1つ持っていってやるか。畑から出た花火メロンがその効果を失って居らねば、相賀も打ち上がるかも知れぬしのう! クフフ♪ 何より美味しいメロンを紹介してくれたからぐあああああああ!」
そして、空に花火(ニャンタル)が咲いて。フリアノンに帰れば、実食である。
「うんまぁああああああああああぁぁぁ!!!!! なぁ?! これ、滅茶苦茶美味くないか?! んーーー! 労働の後の瑞々しい甘さが堪らんのう! 幸せじゃぁ……それを皆と共有出来るのもな♪」
ニャンタルの言う通り、苦労して獲ってきたハナビメロンは……とんでもなく美味かった。
ジューシーな果汁、柔らかくも食べ応えのある果肉。ただそれだけで、こんなにも至上。
「なんじゃ、これ。うますぎる。なんじゃこの味。天界の果物と同列と思われる程度の濃い甘み、それでいて後を引かない! 最高である! あ、そもそも天界の果物は下級天使は喰えんかったなハッハッハ!」
ダリルもそんなギャグが飛ぶ程度にはハナビメロンを楽しんでいる。
「普通に切ってかぶりつくのもおいしいし丸くくり抜いて他の果物と器に入れてサイダー注いでもおいしいしメロンジュース等にしても良いのですにゃ! あ、ドラネコもメロン食べますにゃ? どうぞですにゃー!」
寄ってきたドラネコにもメロンを分けながら、みーおはその頭を軽く撫でる。
「収穫者以外をメロンが捕まえる事はないだろうけどドラネコが打ちあがらなくて良かったですにゃ」
そう、ドラネコにも美味しいハナビメロン。そんなメロンを胡桃は色々と調理を試していた。
「いっぱい採れたし、お料理のバリエーションも増えそうなの。メロンといえばやはりそのままが美味しいけれどもメロンゼリーを作ってみたり、色々試してみるのもよいの」
「わあ、ステキだね!」
カナメも楽しそうに胡桃に微笑み、ゲオルグも頷く。
「何せ今が旬らしいからな、美味しいのは疑いようもない。ある程度楽しんだならば次は一手間加えるとしよう。どこでも簡易キッチンでメロンを料理するのだ」
そう、ゲオルグには作りたいものがあったのだ。
「折角美味しいメロンがあるのだから作ってみたいものがある。それは、メロンを一個丸々使ったメロンアイス! メロン果肉にヨーグルトと生クリームを入れてしっかり混ぜて果肉をくり抜いた後の皮を器代わりにして冷凍庫で冷やせば完成だ。段々と暑くなってくるこの時期にピッタリのスイーツと言えるだろう」
そう、まさに贅沢スイーツであり、高級メロンだからこそ出来るものともいえるだろう。
「折角だからギフトでふわふわ羊のジークを呼び出してドラネコ達と一緒に食べさせてあげよう。ちょっとここ最近こういった時間が取れなかったから今日はうんと遊んであげるのだ」
「よーし、よく冷えたし食べてみよう! 食べ方はやっぱり扇状に切ってスプーンかな。皮に沿って削いで一口サイズにカットするのもいいけど、果汁が逃げちゃうしね」
「猛禽だけど甘いメロンは嫌いじゃない。オレンジ色ってのがいいよな。俺みたいに赤色系統だし」
アクセルとカイトもそんなことを言いながらハナビメロンをつつく。
暑い季節にはメロンもいい。たっぷりと食べて、この忙しくも暑い時期を乗り切る力を養ったのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
高級メロンはほんとビックリするお値段しますよね
GMコメント
フリアノンから少し離れた草原にたくさん実っているハナビメロンを収穫しましょう。
なお、ハナビメロンはおおよそ50%くらいの確率で皆さんを捕まえて夜空に打ちあがります。
抵抗してもいいことないから大人しく花火になろう?
はい、そんな感じです。夏の夜空に打ちあがれ、イレギュラーズ!
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
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