シナリオ詳細
<天使の梯子>蛇よ、蝮の裔よ
オープニング
●腐った果実を摘むときがきた
「……この町か。このような国の隅から、よくぞああも国内を好き勝手に蹂躙してくれたものだ。だが最早逃がすつもりはない。あのような男を庇い立てするのであれば、町の者も、諸共に。奪われてきた命、塞がれた未来、その数を鑑みれば或いはそれも致し方あるまい。……可能な限り避けたいがな」
シメイ・シュフォールという断罪者は、腰に吊った剣を一瞥すると、町の中を覗き込む。どこかしずかで、寂しい場所。
このように寂れた場所に、連続テロリスト・ローエルが拠点を構えているという情報が舞い込んだのはなんの偶然であろうか。或いは、罠である可能性も低くはない。
テロリストとしての顔と、田舎者としての顔。二面性があるならば、きっとテロリストはうまく取り入っているのだろう。天秤にかけ、殺すべき命を選ばねば……。
――教会に戻れるのに、手を取り合って助け合えるはずなのに、一人で罪を背負って石畳を枕にすることはなかったじゃない。
――ドブネズミでも枕にしてみろよ。潔癖は時として視野を狭める。そういうもんさ。
「他者に見せる作り物の奴も、テロリストとしての奴も、理解した上で……斬らねばならんと、そういうことか」
いつか、ローレット・イレギュラーズに投げかけられた言葉を思考の中で反芻した彼は、町の中へと足を踏み入れ。
「ウェルカムボムのサービスだぜェ、狂った断罪者殿ォ!」
その鼻先に、どこからともなく現れた爆弾が炸裂した。
辛くも転がって避けたシメイを嘲笑うように、テロリストが立っていた。距離を起き、油断なく、立っていた。
「ようこそ、誰が死んでも誰も厭わない『神の国』へ。『お誂え向き』だろう?」
「何をした、ローエル」
歓喜の表情を貼り付けたローエルに対し、無表情にシメイは問う。ローエルは肩を竦め、笑みを深くした。
「いやあ。俺の御主人様がぶっ壊せって言うんだよ」
「何をだ」
「天義(クソッタレなこのくに)を」
●
天義の隅に、「ヒルビリー」という小さい町がある。田舎者(ヒルビリー)とはあまりにも露骨な物言いだと思うが、どうやらこれは当事者たちが名乗り始めたものなのだという。なればそれも、自らの道を定めた者なりの意思表示なのだろうか。田舎者で居続けるのだ、と諦めが垣間見え、世辞にも喜ばしいものではないが……。
「この町からの流通が途絶えたのが何日か前だって? で、それから何日かしてこっちに向かう奴を商人がみたってか」
「ええ。……覚えてる? シメイ・シュフォール。セフィロトの時の断罪者さん」
「そんな昔の話は忘れちまったなあ! おれさまは要らねえことは覚えねえタチでよ!」
そんな田舎にローレットの調査の手が伸びたのは、本当に偶然だった。隅から隅まで流通を把握しているわけではないが、その日偶然、たまたまアーリア・スピリッツ(p3p004400)の情報網に引っかかったのだ。シメイの名前と一緒にだが。グドルフ・ボイデル(p3p000694)はアーリアからの問いかけにおどけてみせたが、どこまで本当だかわからないことは彼女が一番よくしっている。
「さて、そいつが手練なら目当ての奴も『神の国』の中の連中も殺しちまうかもしれねえな。死んでも困る連中じゃあねえが」
「……それだけじゃあ、だめなのよ」
イレギュラーズ一同は、ヒルビリーを覆う神の国へと足を踏み入れ……そして、あたりに細かく刻まれた爆発痕と小さく息を吐くシメイの姿を視認した。
- <天使の梯子>蛇よ、蝮の裔よ完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年06月26日 22時30分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
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テロリストに、影の天使、そして多数の異言話者。天義という国が最初に直面した動乱の最中であれば、この手勢は余りに彼らに荷が勝つ軍勢だったかもしれない。だが、今はそうではない。
敵勢に前進を阻まれ、舌打ち混じりに交代した先客――シメイ・シュフォールは、そんな彼らの来訪を視認すると、何とも言えぬ感情をその目元に浮かばせる。
「へっ。相変わらずシケた顔してんな。潔癖症は治ったかよ?」
「石よりも土よりも尚、泥中にこそ蓮は咲く。……つまりは、そういう事なのだろうな。よく思い知らされた」
『山賊』グドルフ・ボイデル(p3p000694)はその顔を覚えていたらしく、挨拶代わりの嫌味を投げかける。だが、シメイは皮肉交じりに頬を歪め、得物を握り直した。知的めかしたジョークはしかし、グドルフにはお気に召さなかったらしく、「気取ってやがる」とため息を吐いた。
「おっと、盛り上がっていますね! でも間に合ったようで良かったです。ここからは僕らも混ぜていただきたく!」
「爆弾が勝手に湧いてくるってのは悪いジョークだぜ。とっとと終わらせるに限る。おまえさんも協力してくれるんだろ?」
『疾風迅狼』日車・迅(p3p007500)と『侠骨の拳』亘理 義弘(p3p000398)は、グドルフ達よりやや前に出ると、互いに拳を構え前傾姿勢をとった。相手が前進すれば、その機先を制して押しつぶす。鼻先に一発ブチ込んで黙らせてやる。そんな意気込みを全身から漂わせていた。そんな最中も、一同の周囲を、しかし触れぬ程度の距離でぽつぽつと現れては炸裂する爆発物の音がせわしない。
「ひっひっひ。年貢の納め時ってやつですね」
「誰が死んでも厭わないのであれば、貴方が死んでも問題ないってことですよね、テロリストさん?」
「メイたちは断罪される存在じゃないのです」
「……チッ、後から後から……!」
『こそどろ』エマ(p3p000257)、『嘘つきな少女』楊枝 茄子子(p3p008356)、そして『ひだまりのまもりびと』メイ(p3p010703)。程度の差こそあれ、それなり天義で名の通った者達が『ただの断罪者』を追って神の国へ至った、などとはローエルも考えてはいまい。自ら撒いた種が、思いもよらぬ実を結んだという事実。それは少々、彼にとっても苛立たしい話ではあった。何しろ、彼女らは口々にこちらを糾弾してくるのだ。この状況をわきまえていない、としか言いようがない。恐れられ、怯えられ、尻込みしなければならない。それを、この女達は……!
「こんな田舎でも『神の国』とは。地域活性化への取り組みの一貫ですか? それにしたって、テロリストが田舎を選ぶなんて『ありきたり』すぎる。私なら、企画書を持ってこられた時点でゴミ箱行きですよ」
「新田さん、相変わらずねぇ」
『ファンドマネージャ』新田 寛治(p3p005073)は、ローエルの振る舞いと神の国の歪んだ出来に即座に落第点をつけ、首を傾げた。凡百の物語性を自慢気に語る男相手に、話す口は彼にはない。彼も、そしてグドルフも、『キールで乾杯』アーリア・スピリッツ(p3p004400)にとってはいつも通りで、だからこそ再会した相手を見て平常心を保っていられた。グドルフとのやり取りを見るに、態度は軟化したのだろうか?
「いつも通り、変わらずに振る舞ってこそですよ。別に大した相手じゃありません、優先順位を誤らなければいつも通り仕事を終わらせて酒盛りです」
「あら、いいじゃない! グドルフさんも来るわよね?」
「当たり前じゃねえか」
寛治の軽口に正面から乗ったアーリアは、そのままグドルフに視線をスライドさせた。そして、互いの視線が絡む。
何者にも染まらぬ、黒衣。お互いがそれを纏っている事実、並び立つ機会が生まれたことは如何なる偶然であっただろう……そんな感傷ごと酒を流し込むと、改めて前を見た。
「シメイ殿、ローエルまでの道程、僭越ながら同道いたします! 僕らが蹴散らすので、無理だけはなさらぬよう!」
「あとあと、回復は任せてなのです!」
迅とメイがそれぞれ、前に出ることを告げる。イレギュラーズは、別に死地に向かうつもりはない。こんな相手に、血の一滴も高く付く。
(天義の敵を断罪する、名の知れた断罪者……今後のためにも、いいお友達として返したいですね)
茄子子の根底には打算が見え隠れするが、死なせるべきではない相手だという意志は本物だ。
「目的が同じなら、刃を交える理由が無い。君達の助力に、心からの感謝を」
「おっと。感謝はこの状況を片付けてから、頂きましょう。そのためにも、早々に片付けたく」
シメイが口にした謝辞を、しかし寛治はやんわりと遮った。
湿っぽいのも、これからの展望も、すべては目の前の厄介事を片付けて、その後の話なのだと。
●
「まず一発、纏めて蹴散らしてやるよ」
「おらよ、山賊サマからのプレゼントだ。よおく味わえよ、出来立てのスープよりアチアチだぜ?」
真っ先に前進した義弘の腕が、真正面の異言話者を蹴散らしていく。下手を打てば多数を巻き込む危うい技は、しかし最前線に立って撃たれれば強力無比な一手となりうる。
続けざまに振り下ろされたグドルフの斧が彼らを斬ると、間合いにあった敵は彼を最優先の敵と認識し、殺到する。ちょろいもんだ、とグドルフは心中で舌なめずりをひとつ。
ローレットに身を置く者として、対多数での基本戦術ではあるが、成程数が多い。ただ向かってくるだけでも厄介だが、中には断罪者の模造品まで交じる始末。得物はそれぞれ違うが、ひとかどの断罪者であったことを思わせる身のこなしだ。
「君まで罠に嵌ったか。嘆かわしい事だ」
「お知り合いでしたか! ……実力の程は?」
「最優先で仕留めたい。助力を」
シメイの斬撃を正面から受け止め、しかし踏み止まった個体は彼を無視してグドルフへと指向する。その言葉を聞き咎めた迅に、シメイは隠さず、短く応じた。次の瞬間、模造品は多量の血を吹き出しながら身悶えし、膝をつく。それでも死なないか。
「集められているなら、実力の強弱など瑣末事です。避けられなければ、耐えられない」
そんなしぶとい個体ごと、寛治の放った銃弾は次々と貫いていった。研ぎ澄まされた感覚と魔眼越しの狙いは、凡百が避けられるそれではない。それは、『模造品の実力者』如きではとてもとても。
「まだ動くなら、メイが駄目押しなのです!」
グドルフが集めきれない分は、動きを止めればよい。メイはすかさず神気閃光を放つと、自由な個体を足止めする。この調子なら、早晩異言話者は全滅するに違いない。
「えひひ、真ん中から堂々と切り拓いてくれると私のような人間はやりやすいですねえ……、っと?」
仲間達が全力で排除に回ったことで、エマはこの上なく動きやすくなった。もとよりトリッキーな動きを得意とする彼女だ。一足飛びでローエルのもとに向かえるならそれが最上。戦場をかき回す意味でも、最も有効な動きをする……その鼻先に、爆弾が出現する。咄嗟にほんの少し押しやり、身を縮めて被弾範囲を狭め、受け止める。連続した爆発は威力こそ低いが、機先を潰されるのはやはり厄介。
「前進しようとしたら爆弾で潰され、爆弾でたじろいだら雑魚と天使が押し込んでくる、か。考えたもんだな」
「ケッ、雑魚の考えそうなお遊戯だぜ! おい、この程度がキツいなんて言わねえよな!?」
義弘とグドルフの側を襲った残りの爆弾も、一瞬ながら彼らのテンポを乱すことに成功したらしく、各々が毒を吐く。グドルフに水を向けられたシメイは、近くにいたことで余波を被ったが表情をぴくりとも変えずに頷いた。聖遺物を歪めた使い方をすれば、こうなるのか。攻めのために循環させた魔力を治療に充て、茄子子は興味深げに観察した。出現傾向、前兆、起爆時間……汎ゆる情報を逃さず観て、その上で仲間を癒す。その目には一切の感情が籠もっていなかった。
「ああもう全く、男ってば向こう見ずなんだから!」
「ですが、振り向かないこともまた男の浪漫! 今の爆弾で大体はわかりました! なんとかします!」
アーリアは一同の隙をついて攻めに転じた異言話者と天使を、纏めて運を凶(ま)げる渦へと叩き込む。猛攻にたじろいだか、爆風を見て好機と捉えたか。天使が不用意に前に出たことは幸運だった。
「そんなチャチい爆弾ひとつふたつ防いだぐらいで調子に乗ってるのか、イレギュラーズ? ここからが本番だぜ!」
ローエルはそう言うと、左右の手に構えたダイナマイトをバラマキにかかる。距離のある対象への範囲攻撃。爆炎による目眩まし、煙を吸うことでの呼吸困難――魔力を練る際の妨害。単純ながらも輻輳する悪条件は、次から次へと並べられるカードが全て切り札足りうるものだった。
少なくとも、ローエルの認識上は。
「……えーっと、どこからどこまでが本番なんでしょう? あまり効いていないのですけど」
それは、茄子子の口から放たれたもの。
そして、メイも魔力を集中させ、治療にあたっていた。確かにそこそこ強烈だったが、既に一同の傷はだいぶ浅い。
「ひっひっひ、あんまり調子に乗ると空振った時が虚しいですねえ。さあ、遠くで調子にのってないで、皆さんと楽しみましょうよ」
歯噛みし、それでも次の攻撃に移ろうとしたローエルの背後から声がした。意識の外に逃れたエマが、その背を叩いてイレギュラーズ側へと押し込んだのだ。
「来い、天使! こいつらを殺すぞ!」
「誰が、誰を殺すと?」
ローエルの動揺混じりの声に、皮肉交じりの寛治の反駁。そして、あろうことかローエルの足元に現れる爆弾……負傷覚悟で逃げの手を打つつもりか。
「野郎、面倒臭えことを考えやが」
「……露は払う」
グドルフの悪態はしかし、次の句を継ぐまえに空いたままとなった。ローエルが、大剣にあるまじき精密さで導火線を両断したからだ。
続けざまにローエルが手にした爆弾も、同じく。
「申し遅れたわねぇ、私ってばこの国でそこそこ有名みたい――アーリア・スピリッツよ。冥途の土産に覚えていきなさい」
爆弾も、爆弾魔も、天使ですらも。
アーリアの言葉とともに群れ成した蛾が覆い隠していく。オブジェとしては醜く、生け捕りとしては余りに弱々しいそれは、未だなにかに抗おうとしているのが見えた。
●
「貴方にとってこの場所は正しく『神の国』? でも、滑稽ね。逃げて逃げて、こんな場所に来るなんて」
「貴方のやりたいことはすべて潰しました。これからも潰します。……まだ、やりますか?」
アーリアの皮肉な声とともに、ローエルの身は雁字搦めにされ、動きを制限される。茄子子の言葉は、ただただ事実。爆弾でのあらゆる不利を、一瞬で覆した彼女がいる以上、この場での彼の勝利はなくなった。
「従えた天使もハリボテ、異言話者もあの体たらく。よくも傲慢な言葉が吐けたものです」
「でも、そういう自信家な面目が潰れるのは楽しいですねえ、ひひ……」
寛治の銃口がローエルの額を照準する。逃げ場はない。最後のひと押しを担ったエマの言葉は、どれほどの皮肉が籠もっていただろうか。
「テロリストの末路はスナイパーによる射殺。ま、相場相応と言った所ではないでしょうか」
「シメイさん。アナタもきっと、いろいろと選んできた『ひと』なのですね」
「そうかも知れない。選んだ結果、誤ったことも一度二度ではないが」
残された聖遺物を燃やし、消滅しつつ在る神の国。メイがこの短時間で見たローエル像は、確かに間違っていない。だからこそ彼は、誤り続けた己に少しだけ恥というものを覚えた。
「てめえはアレコレ考えすぎだぜ。相手がどうだろうが関係無ェよ。シンプルでいいのさ。気に入らねえやつはブチのめす。生きやすくなるぜ? 試してみろよ」
「この国はきっと、まだこれから忙しくなるから――だから、生きてね」
「そうですよ! 生きてこそ見える道もあるはずです! 間違ったはずのことに感謝する日が来るかもしれませんから!」
だが、グドルフも、アーリアも、そして迅も、そんな小さな悔恨を蹴散らすように生きろという。命を捨ててまで進もうとするな、という。
「こんな不正義な輩に天義を汚させはしない。そうでしょう、シメイ様? でしたら、ここで立ち止まるのは下策です」
「私でも出来ることがありますから、シメイさんなら余計に、ですよ。深く考えなくていいと思います」
「おまえさんを気遣ってくれる奴がこんなにもいるんだから、精々期待を裏切るんじゃねえぞ」
茄子子とエマ、そして義弘からの言葉は、駄目押しのようにシメイの口元を歪めさせた。悪くない。少なくとも、もう少し進んで泥中を歩いて、雨の日の水たまりに進んで飛び込んでもいいかと思える程度には。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
マジでこの難易度とこの敵編成にあるまじきメンバーだったんじゃないかなって思います。愛されてる関係者だなあ……。
MVPは迷いましたが、心情面と戦闘面双方加味した結果となります。描写上もだけど、かなり貢献してました。
GMコメント
●成功条件
ローエルの撤退or撃破
他敵勢力の殲滅
(シメイの生死は成否に関係しないものとする)
●ローエル
遂行者ヘンデル配下の重犯罪者。元々テロリストとして指名手配を受けていた。
現状の天義でも各地でテロを起こしつつ姿を眩ませていたが、この度「ヒルビリー」に拠点を置くことが判明した。……というところまでが彼の撒いた情報で、実際のところ、ヒルビリーは神の国として侵食が進んでおり、内部に引き込んで巡察士などの都市に拠らない断罪者たちを返り討ちにしていた。シメイも同様に陥れるつもりだったが、そもそも相手がやたら強かったため総戦力での迎撃をせざるを得ず、彼に不利に動いている。
所持する聖遺物は切断された導火線。嘗て命をかけて自爆テロを阻止した賢人の行為を象徴するものだと言われている。
……のだが、神の国内部で起こる特殊な判定(後述)のトリガーになっている。
●影の天使×2
ローエルを補助する役目を担う、ごく一般的なフォルムの天使体。
主に治療と、中距離への羽による射撃攻撃を行う。
常時低空飛行。
●ゼノグロシアン×20
内部で殺された巡察士などの断罪者、ヒルビリーの人々などが生み出されている。殺しても現実に影響はない。
断罪者達はシメイほどではないにしろ、そこそこの手練であることに要警戒。
●シメイ・シュフォール
前回登場シナリオ:『狐には穴あり、鳥には塒、されども人の子には枕するところ無し』
もと、天義の騎士。現在は手当たり次第に天義の敵を断罪する断罪者。
国の妨げになる者を討伐しながら天義の各地を彷徨し境界の手伝いをしながら裏で断罪を繰り返しています。
本人は大剣遣いでありますが騎士としての戦闘経験により強さは相当な域にあります。今回は終始友軍であり、少なくともローエルとサシで立ち会っても時間稼ぎは十分にこなせるでしょう。
とはいえ、ある程度は対処できても所詮一般人なので、あまり任せきりにすると潰れる可能性もあります。
一応、過去のあれやこれやがあるのでイレギュラーズの指示や言葉に関して適切に対処します。
●戦場
天義の地方部「ヒルビリー」を覆う神の国内部。
シメイに追い詰められつつあったローエルが展開し、逃げ回りながらワールドイーターなどを配置し自分優位の状況を作り出したようだ。
初期位置はシメイ・イレギュラーズとローエルの距離が70mほど、間に他エネミーが配置されているので一手で射程圏に入るのは簡単じゃないかもしれない。
毎ターン、2~3個の爆弾(ランダム出現、爆発半径R1、【火炎系列】威力小)が突如として出現する。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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