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シナリオ詳細

<黄昏の園>カルネと乳首甘辛ソース祭り

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●自由な世界ってそういうことじゃない
「僕はもう大丈夫。自由に世界を見て回るんだ。確かに僕はそう言った。いろんな経験が、いろんな出会いが、僕を変えていくんだって」
 上半身の服をひんむかれたカルネ(p3n000010)は柱にくくりつけられ叫んだ。
「けどこういうヤツじゃない!!!!!!!!!!!!!!」

●カルネの乳首に甘辛ソースを塗る奇祭をしよう
 一端背景を語っていい?
 ローレットはこれまでリヴァイアサンとかジャバーウォックとかくそやべー竜種と戦ってきたわけだけど、そいつらの住まう覇竜領域っていうのがあってね。
 そこでめちゃ逞しく生きるフリアノン集落の相談役にベルゼーっていうおじーちゃんがいたのさ。
 けど深緑の戦いでベルゼーが冠位魔種だってわかっちゃったもんだからさあ大変。覇竜領域の中でもくそやべーと評判のピシュニオンの森への挑戦が始まったわけ。
 要はベルゼーを追いかけてここまで来たわけだけど、ピシュニオンの森を踏破するとそこにあったのはなんと『ヘスペリデス』。急に名前出されてもわからないかもしれないけど、きれーなお花がめっちゃさいてる楽園みたいな所に出たわけなのよ。
 ゆうて前人未踏。ゆうてくそやべー森の更に奥。お散歩するだけで死ぬかもしれない土地なのは確かなんだけど、そんな場所にローレットが到達したって聞きつけた各国の美食家なり好事家なりが早速こんな依頼を出してきたのさ。

「ヘスペリデスに住まうという伝説の蛍、スゲイヤベイホタルを手に入れてほしい」
 聞いてるだけで頭悪くなりそうな名前のこの蛍はすげーやべー奇祭を開かないと寄ってこないというすげーやべー蛍である。
「奇祭の手順はわかっていないが、とにかくやべーことをしまくれば寄ってくるのは間違いが無い。そして第一手順として……『低身長童顔の男子の乳首に甘辛ソースを塗る』とある」
「えっ」
 わかったよね。そう、カルネが柱に括られて甘辛ソースを塗られた理由である。

●奇祭を開けば勝ちみたいなもん
 依頼内容敵には蛍さえゲットできれば勝ち。
 そのためにカルネを一旦生贄……じゃなかったトップエントリーしていただいて、全員で『ぼくの考えるくそやべー奇祭』を行ってもらうこととなる。
 くそやべーと自分で思えるならもう何をやっても可。全身にオリーブオイルを塗ってねこねこダンスを踊ってもいいし、見るからにおかしい祭壇を作ってオリジナル読経をしてもいい。くそやべーなこいつって環境ができあがればあがるほど蛍は寄ってくるだろう。
 あと蛍っていうだけあって夜間に行われるので、カルネくん(の乳首)はライトアップされます。

 蛍がある程度よってきたらこれを網でセイッてすれば完了……かと思いきや、この蛍を主食とする亜竜『ホタルウマイデスワイバーン』が寄ってくるのでこいつを撃退せにゃあなりません。
 このホタルウマイデスワイバーン略してホタウマは翼をもち波動のブレスを放つシンプルにまあまあ強めのワイバーン。これが数体出現する。柱にくくりつけたカルネくんを解放し、共にホタウマと戦おう!
 そうすれば無事蛍をゲットし帰れるという寸法だ! ダッシュで帰ろう!

GMコメント

 低身長童顔男子の乳首に甘辛ソースを塗る奇祭を開きましょう。
 もう言うべきことは大体OPで語ったので最近食べた美味い甘辛ソース料理の話していい?
 甘辛ソースっていうと砂糖と醤油をベースにしたソースなんだけど、ここにケチャップと酒と中濃ソースを混ぜたものをつかってね、メンチカツを『とぷん……』てさせるわけ。これをご飯に乗っけて食べるとなんか世界がどうにかなっちゃう味がするんだな。
 そりゃ衣なり肉なりから作ったらもっとウマイんだろうけど、出来合いのものを買ってこれるから皆も一度試してみてね。酒はこの際なくても結構大丈夫だよ。コツは醤油を少しだけにしといてソースを多めにすること。すごいマヨネーズが欲しくなるけど、うっかりかけるとしつこくなるからお勧めできないね。
 あ、ひとつ思い出したホタルウマイデスワイバーンは空飛んでるけど地上からジャンプで殴り倒せることにします。なぜなら楽しいからです。そしてこの依頼にはカルネくんが同行します。なぜなら楽しいからです。

・カルネくん
https://rev1.reversion.jp/character/detail/p3n000010

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBちくです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあるの? ほんとに? そうだよ保険で言ってるんだよ。

  • <黄昏の園>カルネと乳首甘辛ソース祭り完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年05月24日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ウェール=ナイトボート(p3p000561)
永炎勇狼
エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
ティエル(p3p004975)
なぁごなぁご
皇 刺幻(p3p007840)
六天回帰
マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
目的第一
御子神・天狐(p3p009798)
鉄帝神輿祭り2023最優秀料理人
ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)
指切りげんまん
夢野 幸潮(p3p010573)
敗れた幻想の担い手

サポートNPC一覧(1人)

カルネ(p3n000010)
自由な冒険

リプレイ

●奇祭(良い子はマネできるもんならやってみろよ!)
「梨尾おおおおおオオオォォォォォォォォォォォ!!
 理弦おおおおおオオオォォォ(ノ・ω・)ノオオオォォォ-!!
 我が子よぉぉォォォォォォォォご覧蛍だ!!お土産にするぞおおおぉォォォォゲッチュウ!!」
 ズンチャズンチャのリズムで両手で自らの胸をぺちんぺちん叩く『永炎勇狼』ウェール=ナイトボート(p3p000561)をご想像いただきたい。無論半裸である。
 彼はがに股で地面をドコドコ踏みならすと、カルネが掲げられている柱の間を無意味にヒュッヒュッてすり抜けながら左右に反復横跳びし続けていた。
 まってね、狂ったわけじゃないの。
 今日はそういう日。そういう依頼なの。
「ゲッチュウ!」
 両手でメロイックサインを出しながら高く掲げた発狂顔のウェール。頼むからピンにはならないでくれ。

 そう、今日はヘスペリデスに住まうという伝説の蛍、スゲイヤベイホタルを手に入れるためすげーやべー奇祭を開くという依頼をこなしていた。
 実際カルネ(p3n000010)は柱にくくられて両乳首に醤油と砂糖半々の甘辛ソースを塗られているが、それだけで奇祭が成立するほどスゲイヤベイホタルは甘くないのだ。ソースは半分甘いけど。
(もう3年ほどは前になる、か。カルネの肌にマヨネーズとレモン汁を塗り込んだのは……まさか、今度は甘辛ソースを塗ることになるとは、な)
 『愛された娘』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)は小刻みにプルプル震えながら、その光景をまじまじと眺めていた。そう、柱にくくられ甘辛ソース塗られたカルネと、その下でゲッチュウしてるウェールである。もうこの時点で夢に出そう。
「あのときはまだ、髪を切っていなかったが、今回は手で塗るしか無い。出来るだけ優しくするが、痛かったら、すまない」
 そう言って、エクスマリアは新しい甘辛ソースの小壺にぴちょんと指を突っ込んだ。
 三脚を立て梯を上っていき、カルネと同じ高さまで至る。
「あの……」
「安心しろ、やさしくしてやる」
「あ、ちょっと、やめ、あっ――」
「いい声だな、カルネ。それにとても美味しそうな匂い、だ。きっと例のホタルも殺到する、だろう」
 エクスマリアが薬指でまあるく円を描きながらカルネの乳首にソースを塗ってる光景を想像できる? 私はできない。えっちすぎて。
「こっちの方が反応が良いな」
「やめて! 反応を観察しながら場所を選ぶのやめて!」
「ゲッチュウ!」
 かと思えば、今度はエクスマリアが揚げたてのメンチカツをどこからともなく取り出してきた。ってことはさっきまで揚げてたの? そこで?
「頑張って揚げたメンチカツ、だ。味は保証、する。ほら、カルネ、口を開けて、あーん……」
「ちょ、やめて! 絶対無理だよ! この高さでそんな無理だよ!」
 柱にくくられたカルネに、1mくらいある冗談みたいなお箸でつまんだメンチカツを近づけていくエクスマリア。もう結構な拷問だと思うけど、エクスマリアはその手を緩めなかった。あとウェールは平手で自分の乳首や膝をずっとぺちぺちする人間ドラムになっていた。
「なぁごなぁご!」
 はい、三番。『なぁごなぁご』ティエル(p3p004975)はいります!
「つまり奇祭とはみんなケモ耳付けてピコピコすれば大丈夫だと思うにゃ!
 まずは代表のカルネにゃん!しっかりお願いするにゃ!」
 とかいいながら今度はティエルが三脚に上ってカルネの乳首にソースで猫ちゃんマークや肉球マークを描きまくっていた。
「ちょっと――んっ、無駄にそんな、あ、あ」
「ここ塗り残しがあるにゃー、塗り損ねるとホーイチみたいになっちゃうにゃぁ」
「全部塗る必要なくない!? もうそれは頭からかけた方が楽じゃない!?」
「カルネにゃんもなぁごなぁご言うにゃ!」
「なんで!?」
「なぁごなぁご!」
 さん、はい! のリズムでカルネに猫耳ひっかぶせるティエル。
 そのあとカルネの前でねこねこダンスを開始した。
 わかるかな。あの猫耳と水着を渡され土下座された相手が仕方なく踊り出すっていうショート動画のあれ。原曲の名前知らないけど。それをティエルはノリノリでぶちかましていた。
「なぁごなぁごなぁごなごなご!」
「な、なぁごなあご!」
「にゃんにゃにゃにゃ!」
 もうこの時点で結構な奇祭になってきているが、まだ全体の3割程度。
 『六天回帰』皇 刺幻(p3p007840)が小壺から細いハケ筆を執りだしてキリッとした顔をした。
「PPP論でギリ怒られない感じに謎の光とかセーフだけどほぼモロ見えになるレベルで全部爆発四散する「美少年剥ぎ取りの舞・富嶽三百六十一週祭」を開催する」
「なんて?」
「じゃ、早速美少年の太ももをサービスしてもらおうか」
 ヘェイ! と叫びながら筆でカルネの内モモにバーベキューソースを塗りつける刺幻。
「うわー!?」
「ええい抵抗するな! 鎖骨啜るぞ!」
「なにその脅し文句!」
「鎖骨のくぼんだところにソースを濃厚に塗りつけた末に啜るぞ!」
「具体性を帯びてほしいって意味じゃない!」
 既にソースまみれになっているカルネに更なるソースを塗りつける。もう塗る範囲よりも塗る行為自体に執着しているとしか思えない狂いっぷりだった。
 途中から実際鎖骨啜り始めたのでカルネは泣いた。震えて泣いた。
「ああ! カルネの奴、あんな可哀想な目にあって……!」
 そんなカルネをあわあわとした顔で見つめる『カルネイズプリン』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)。
 今日は少年モードの形状でお届けしております。
「大丈夫だ、安心しろ!! 今おれがそんなよくわからないソースじゃなくてプリンを塗ってやるからな!!」
「なにが大丈夫なのか分からない」
 マッチョ☆プリンはセイッて言いながらプリンを両手で潰すと、それをマッサージでもするかのようにカルネの両胸に円を描きつつぬりたくりはじめた。
「ほら、ちゃんと体の隅までちゃんと……むぅ、このズボン邪魔だな! 脱がせちゃダメか!?」
「お願いだからやめて!」
 描写できる限界を責めようとするマッチョ☆プリンに首を振って懇願するカルネ。
 絵面がもうどうかしちゃっているが、もう一行目からどうかしてるので今更である。
「何か言ってた気がするけど、まぁプリンを塗った以上はもう大丈夫だろ! プリンパワーがカルネを助けてくれるさ!」
 なんかハンサムな声音で狂ったことを言うと、マッチョ☆プリンは三脚を降りた。
 そしてゲッチュウするウェールとねこねこdance中のティエルに混じってプリンダンスを開始。
 なかなかに整ってきた現場に、『竜は視た』ヴィルメイズ・サズ・ブロート(p3p010531)が仁王立ちで登場した。
「な! カルネ様の乳首にソースが……!?
 まあカルネ様の乳首は食欲をそそる乳首でいらっしゃいますので、ソースを塗りたくなるのも仕方ありませんね?」
「納得しないで?」
「覇竜の生きる宝石たる私が一肌脱いで美しく盛り上げなければ!」
「聞いて?」
 カルネの言葉を全スルーして盛り上がるヴィルメイズ。
 燃え上がる闘志はヴィルメイズを実際に脱がした。厳密には上半身の衣服をパァンってはじけ飛ばした。
「私の肉体は美しすぎて……いわゆる性的なものを超越した美術品でございますのでPPP倫に引っかかることはございませんよ。ご安心くださいね」
 ほんとうかな。
「黒筆墨汁なる者もそうだそうだと言っておりますよ」
「ソウダヨ」
 誰だ今の!
「そしてここにソースがございますね。これを――私の乳首に塗ります!」
 ヴィルメイズは壺に突っ込んだ両手を自らの両乳首にパァンてぶちあてた。はじける甘辛ソース。
「さあっディビジョンソース乳首相撲バトル開幕でございますよ〜〜〜〜〜!!」
 柱の位置を丁度良い高さに下げると、ヴィルメイズは両手を腰の後ろに組んでリンボーダンスみたいなリズムでじりじりとカルネに近づき始めた。
「ちょ、ちょっと! やめて! みんな見てないで! ていうか踊ってないで助けてよ! こんなのおかしいよ!」
「先に乳首が凹んだほうが負けでございますよ!!!」
「おかしいって!」
 近づいていく乳首。鳴り響く南国のミュージック。
 『敗れた幻想の担い手』夢野 幸潮(p3p010573)はそんな光景を前に、虚空へ向けて一人つぶやいていた。
「い、今ありのまま起こったことを話すぜ!
 俺は某悪戯幽霊から推薦砲を受けてははは此奴めとRP30を入れつつも受諾した。
 そしたら受かっていたんだ。
 何を言っているのかわからねーと思うが俺にも何をされたのかわからなかった。
 最も恐ろしいものの片鱗を、あじ──たぜ──。」
 めぐりあわせってやつだな。
 なので折角だから、今から幸潮のプレイングに書いてあるものをそのまま書いてみようと思う。
 解釈しない物語もたまには必要だと思うんだ。
 まずはこれを見て。



 title:『悪縮魔羅』
 『我』は『悪』。

 遍く人の意思を肯定し、支えるモノ。

 己が欲の為奔走する生き様に拍手を。

 『大罪』の枷に繋がれながらも運命に抗う姿は。

 どうしようもなく美しくまた愛らしいのだから。



 さて、此度は儀式を開けば良いのであろう?

 であるならば、我の執り行うは。

 「サバトの時間だ」

 贄喰らいの賛歌。

 拝するはNe-World存在定義概念拾伍項『悪魔』。

 『悪』の化身として此処に再臨せし『悪縮魔羅』。

 即ち──我。

 讃えよ。

 謳えよ。

 『やりたいコトをする』。

 それが我が定めし『悪』の本懐ならば。

 奇々怪々たる魑魅魍魎の跋扈せしこの混沌の物語を。

 我が筆にてなんでもありに彩ってやろう。



 解読できた? 私はできた。
 幸潮は一通りのこの、なんていうかあの、すごいあの、あれ、あれを全部やったあとカルネの両乳首を蛍のように淡く発光させはじめた。
「うぅ~ん、できあがりきっとるぅ」
 『鉄帝うどん品評会2022『金賞』受賞』御子神・天狐(p3p009798)はビデオカメラでここまでの全てをキッチリ撮影しつつ、どうかしちゃってるこの空間を堪能していた。
 言うまでもないが、この光景は録画され保存されるという。
「さて、わしも頑張って蛍を呼ばねばならぬな。
 久々にKAGAWAのひょうげ祭魂を呼び起こさねば」
 ぐいっと腕まくりをすると、天狐は『うどん』と書かれたハチマキを頭に巻いた。
「アァ~ホアァァァァァァァァアア!!」
 うどんをのばす棒のさきに生地をくっつけて上下に振りまくるという動きをしながら猿叫をあげる天狐。
 自宅で娘がこんな行動に出てたらソッコーで電話してるとこである。どこにかって? 言わすなよ。
「ギブ・ミー・天啓!!」
 ハァイ! て言いながら空に棒を翳す。
 すると頭にターバン巻いたインド風の褐色男性が空にフッと浮かんで……。
 『切手を舐めると2キロカロリーを摂取できる』
 とだけ言ってフッと消えた。
 これがマトモに役に立った所まだ見たことないな。そういうケースあるのかな。
 とか思っていると、空高くからふわふわとスゲイヤゲイホタルが漂ってきた。
「来た、来たぞ!」
「ゲッチュウ!」
「にゃんにゃん!」
「鎖骨啜らせろ!」
 なにこの動物園。イレギュラーズたちは口々に狂ったことを叫ぶと、スゲイヤベイホタルを目当てに飛んできたホタルウマイデスワイバーンへと身構えた。
 ホタルウマイデスワイバーンがどんな見た目かなんて描写してる暇がねえ。だって見ろよ、上半身裸のウェールが咆哮あげながら地団駄踏みつつ両手で乳首をぺちんぺちん叩くフォームで襲いかかってんだぞ。
「オーディエンスの皆はオーディオとしてよろしくな!! アオオオォォォォォーーン!!」
 ジャミル・タクティールを放つウェール。
 スキル名とPC名前をそのまま書いただけなのにこんな違和感すごいことある?
 ホタルウマイデスワイバーンが直撃(?)をくらってぎゃおーんと唸る所へ、エクスマリアが両手に中濃ソースを塗りつけたまま飛びかかった。
「せいっ」
「ぎゃおーん!?」
 中濃ソースによるビンタ。そう、つまり魔剣・蒼である。
 スキル名をコピペしただけなのにこんな違和感でることある?
 中濃ソースから斬撃を発生させる魔術を用いレオンに教わった技を彼女なりに再現、改造したソース剣技。 ―――その甘辛からは、逃れられない。
「そこになおるにゃ! マリオネットダンスで切り裂くにゃー!」
 とかいいながらティエルは未だにねこねこだんすをしていた。
 どこもマリオネットじゃないけど、どこがマリオネットなのよ! 証明しなさいよ!
「にゃん!」
 ティエルはワイバーンに猫耳を差し出した。
「にゃん!」
 嫌がるワイバーンに深々と頭を下げた。
「にゃん!」
 もう思いっきり頭を下げまくった。土下座を通り越して倒立していた。
 そのあと軽快なミュージックと共にティエルとワイバーンが並んでねこねこdanceを開始する。なるほどマリオネットってそういう。
「からのバーベキューソース!」
 刺幻がバケツ一杯のバーベキューソースをワイバーンにぶっかけた。
 うわーと叫ぶワイバーン。やっと柱から解放されてカルネがシャワーを浴びに言っている様子を、刺幻は向こう側からライトアップしシルエットをカーテンに映し出すことで表現した。
「こちらは当店からのサービスです」
 口調も忘れているようだった。
「目の前のプリンを無視してホタルを食べにくる何て! もう怒ったぞワイバーン! 行くぞカルネ! 柱から解放される時だ!」
 とか思っていたらマッチョ☆プリンがシャワー中のカルネを襲撃。
 ウワーと叫ぶカルネ(水着を着用済み)を肩に担いで飛び出してきた。
「せーの、とんでけぇえええええ!! これが友情の、PPPプリン☆カルネミサイルだぁああああ!!」
 カルネを思い切りワイバーンへと発射するマッチョ☆プリン。
 幸潮は『クァハハッ』と笑うと『コーパス・C・キャロル』を展開。ソースの香りがする治癒空間(?)を広げていった。
「瑣事に囚われるな。思う存分叩きのめせ」
「承知ィ!」
 ヴィルメイズが両乳首に甘辛ソースを塗りつけサンバのリズムでワイバーンに迫った。
「負けませんこのドラゴニアたる私の中に秘めたる竜の因子! 竜覇III(乳首)で乳首を超越した乳首ウォォォァァーッッ!!!!!」
 夜葬儀鳳花って確かこういうスキルだよね。
 花吹雪が如き甘辛の乳首は咲き乱れ、誰にも避ける事能わず。だよね。
「はい、というわけでね! コッチヲミロォ!」
 うどん砲を構えた天狐が、狂ったブラザーズの狂った宴に巻き込まれもう帰りたくなったワイバーンめがけてうどん砲を発射した。
 熱々うどんの湯気が入った球を射出し、着弾地点に湯気と出汁の香りを叩き込むクッキング流の奥義。美味なる香りは胃袋を刺激し、誘引する。
 コピペ改変かと思った? 原文まんまだよ。
 ギャイーンと悲鳴をあげてどこかへ逃げ去っていくワイバーン。
 イレギュラーズたちはスゲイヤベイホタルを網でつかまえ、やり遂げた顔で空を見上げた。

 後日、この録画データが大量に複製され拡散したことは、また別のお話である。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 ――mission completeだぜ

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