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シナリオ詳細

再現性東京202X:異郷の復活祭

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●特別な祝日
 再現性東京、希望ヶ浜。途切れない夢の日常を見ている地区。
 今なお《神》が入り乱れたこの地区で、もうひと柱、《神》が祝福されようとしていた。

 それは誰かにとっては唯一の神様が甦った日でした。
 それは誰かにとっては何でもない退屈な休日でした。
 だから望んだのでしょう。だから手を取り合えたのでしょう。
 ここ、希望ヶ浜ではきっと珍しい西洋の神様。
 人間から生まれた神様の子、主イエス。
 あなたのことを、この混沌からもお祝いしたかった。
あなたがもたらしたこの機会、生かして磨きたかった。


●お祭りしようぜ!
「イースターって知ってるか? 俺も元世界で
チラッと聞いた程度なんだがな?」
 そう問い掛けたのは旅一座【Leuchten】の魔術師Lapin noir(斉賀京司(p3p004491)の副業時の姿)だ。
 曰くイースターとは異世界ではメジャーな神様、イエス・キリストが当時の王に処刑された三日後に甦った日のことらしい。
 演技が良いのか悪いのか、とにかく敬虔な信者はこの日をお祝いするのだとか。
 そして今回の依頼はそのイースターのイベントを大々的に盛り上げること。
「イースターのメインとなるモチーフは卵とウサギ。だから今回、俺様が呼ばれたんだ」
 俗に言うイースターエッグ&ラビット。つまりウサギ繋がりで今回の案内役とイベントゲストを任されたのが彼であった。
「卵の殻に好きにデコレーションしたり、帽子をそれらしく飾り付けたりするのが定番なんだと」
 そしてメイン会場ではエッグ&スプーンレースやポテトサックレースが開催される予定で、このレースには飛び入り参加できる。
 卵料理などの出店も出ていて、それらを飲食スペースで食べることも可能なのでお腹が空いたら休憩しても良い。
「俺様はイベントゲストとして会場を練り歩きながらミニゲームとか遊んでるから、気軽に声を掛けてくれよな!」
 Lapin noirはそう言って締めると、行ってこいと送り出した。

NMコメント

ごきげんよう、桜蝶京嵐です。
今回はイースターのゲームとかやろうぜってシナリオです
桜蝶はキリスト教の幼稚園に通っていましたがイースターはどうしてウサギなのか大人になって調べるまで知りませんでした

●やれること
イースターのイベントを楽しむ。以上。


同行者
同行者がいらっしゃるか否か、必ずお知らせください。

【1】有
いらっしゃる場合はコチラ

【2】無
いらっしゃらない場合はコチラ


イベント企画
このイベントでやれることです

【1】イースターエッグ作り
卵型の容器に色とりどりのペンやリボン、レース等で飾りつけます。
本来はゆで卵でやりますが勿体ないので卵型のオモチャです

【2】イースターボネット作り
お好きな帽子をイースターっぽく飾りつけて被ります。
会場ではフェルトの帽子を用意してます。
花やひよこが定番らしいですが、好きにしても大丈夫です。

【3】エッグ&スプーンレース
メイン会場で行われているレースです。
スプーンに乗せた卵型の容器を落とさないでコースを走ります。
完走すると卵ボーロが貰えます。
コチラも本来は生卵だったそうです。

【4】ポテトサックレース
メイン会場で行われているレースその2です。
使用後の芋入れ袋に両足を入れ、そのままジャンプでゴールを目指します。
完走すると卵プリンが貰えます。

【5】Lapin noirに話し掛ける
適当に会場を練り歩きながら遊んでるので比較的簡単に話せます。
彼に用事の方はコチラ。

  • 再現性東京202X:異郷の復活祭完了
  • NM名桜蝶 京嵐
  • 種別 カジュアル
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2023年04月18日 21時20分
  • 章数1章
  • 総採用数6人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

鵜来巣 冥夜(p3p008218)
無限ライダー2号


「モチーフとしては大変愛らしいですね」
 珍しい異界の神の祝いにトレンドを追ってきた鵜来巣 冥夜は、出店のアクセサリーを手に取って感心しきりだ。
 まあ決して? イベントのゲストとして呼ばれた恋人を観に来た訳ではないが?
 珍しく接客する恋人を観て、話し掛けるチャンスを別に窺っている訳ではない。本当に。
「冥夜、来たのか」
「京ちゃ……Lapin。別に来るなとは言わなかったしな」
 冥夜が話し掛けるより先に、Lapin noirが冥夜のことを見つけて話し掛けてきた。
 咄嗟に取り繕うようなことを言いつつも、軽い説明を受ける。
「ちゃんと勉強してるんだな、お祭りのこと」
 その説明は依頼人からもたらされたものかもしれないが、きちんと自分の言葉に直して告げられたのは間違えなく彼の努力
だ。
 ……本音の半分以上は働いている恋人を見ることだったが、思いがけずビジネスの良いヒントを貰えた冥夜だった。

成否

成功


第1章 第2節

御子神・天狐(p3p009798)
鉄帝神輿祭り2023最優秀料理人

●うどんは神からの頂き物である
 御子神・天狐はうどん教を布教する第一人者である。
 そもそもうどん教って何って感じかもしれないが、うどん教はうどん教である。
 そんな天狐が異世界の神の復活祭にて目撃したのは卵だった。
 この卵を飾り付け、神を祝う。これはギフトを通さないでも分かる。天啓だ。
 ガタ、ガターンと荒々しく椅子に座ると天狐は黒のペンを握りしめた。
 そして一心不乱に書き始めた。うどんの作り方を。
 小麦粉と塩水を混ぜ合わす所から素早く、しかし丁寧なイラストで描き出す。
「……出来た…………! 神に捧げるに相応しいうどんエッグじゃ……!!」
 卵に黒のペン一本のみで描かれたうどんの作り方は丁寧で分かりやすく、そして異常な拘りを感じ入る仕上がりだった。

成否

成功


第1章 第3節

サクラ・アースクレイドル(p3p007248)
平穏を祈る者

●春を祝うように
 サクラ・アースクレイドルはどこかでイースターを聞いたことはあったが、実態などは知らなかった。
 これを機に学ぶつもりでスタッフに起源や詳しい謂れを座学した。
「せっかくですし、体験いいでしょうか?」
 話を聞き、見本を見た上でサクラが選んだワークショップはイースターボネット作り。
 ふわふわとした触り心地を楽しみつつ、植物の飾りを中心に付けて行く。
 たまたま隣り合った女の子と仲良くなり、雑談しながら進める。
「まあ可愛いですね。イチゴ、好きなのですか?」
「うん、かわいくて美味しいからね! お姉ちゃんのキレイな葉っぱいっぱいだね」
 用意されている鏡で途中、様子を見ながらボネットの飾りを追加する。
 最後に自分の頭に被せ、飾りの高さや角度を指先で整える。
「……うん、良いですね。これで完成にします!」

成否

成功


第1章 第4節

ルミエール・ローズブレイド(p3p002902)
永遠の少女
クウハ(p3p010695)
あいいろのおもい


 イースターエッグ作りとイースターボネット作りの受付スペース前。
 ルミエール・ローズブレイドはクウハにビシッと小指を立てて宣言する。
「私がいいっていうまで見ちゃダメよ?」
「出来上がるまでは内緒な。はいはい、分かったよ」
 そんな妹分にクウハは微笑ましく指切りをして、イースターボネットの方へ向かう。
 そんなクウハを見送った後、ルミエールはイースターエッグを作るスペースへ向かう。
「さあ、どんなものが良いかしら?」
 やっぱりここはチェシャ猫のイメージ、いいえ。もっと良いのがあるかもと卵を掌で転がす。
 ややあってルミエールは紫色の猫を描くと、その背に幾つもの星と悪魔の翼を生やす。


 ルミエールに見送られたクウハはボネットを片手に飾り素材たちの列を歩く。
 大事な妹分の頭には既に紫色の薔薇が咲いているから、それを映えさせる白を中心に見る。
「コデマリでベース作るか。お、このリボン良いな」
 白に黄、それから黒と使う色を決めて素材を選ぶ。
 色がそこまでカラフルじゃない分、レイアウトは大胆にボリュームを持たせるように。
 クウハは楽しげにイースターボネットを飾っていった。


「それじゃあ、いっせーの!」
 掛け声と共に見せあったイースターエッグは。
 星と悪魔の翼を持つ猫と、その回りを色々なオモチャやお菓子が舞う世界だった。
 そんな素敵なものがルミエールによって詰め込まれた卵に、クウハは嬉しそうに笑う。
「まあ! 素敵!!」
 クウハが手掛けたボネットはコデマリの切り花をベースに黄色のチューリップや格子柄のリボンが可愛らしい。
 ツバの上にはオーガンジーのレースリボンが舞う。
「それじゃあ、デートと洒落込もうぜ、お姫様?」
「ええ、喜んで!」
 ふたりはそれぞれを贈りあうと、出店のケーキを食べに向かうのだった。

成否

成功


第1章 第5節

メリーノ・アリテンシア(p3p010217)
狙われた想い


 意気揚々とイースターエッグ作りへやって来たのは、メリーノ・アリテンシア。
 イースターのなんたるかは正直知らないが、パステルカラーの色合いが可愛いとやって来たのだ。
 棚に置かれた見本とスタッフからの軽い説明を受けて、いざ卵と向き合う。
 色の薄い鉛筆で花の輪郭を描き、全体のバランスを見ながら花の種類と高さを変える。
 そうして描いた花に、色を付けていく。
 1色で塗らないで様々な色を重ねて花に生気を与えていく。
 黙々と作業をしているうちに息を詰めていたか。
 メリーノは1度、卵を置いて深い呼吸をした。
「レース貼りたいのよねぇ。ちょっと見てこようっと」
 太さやモチーフを見比べて、写実的でカラフルな花に合うレースを探す。
 そのうちの1本、生成のレースを気に入って作業スペースに戻る。
「良いこと、メリーノ。1発勝負だからね」
 深呼吸を繰り返して気持ちを落ち着かせながら、慎重にねと自分へと言い聞かせる。

 そうやって作られた花とレースのイースターエッグはとても可愛らしい出来となった。

成否

成功


第1章 第6節

●閉幕
 まだまだ天気は明るいが、そうだとしても時計の針は止まらない。
 スタッフが会場のアナウンスで、そろそろ閉会式をする旨を放送する。
 なにせイースターは1日限りのイベント。
 観客と運営スタッフがそぞろ歩きでメインスペースへ集まる。
 もちろん、イベントゲストとして呼ばれていた魔術師Lapin noirの姿もメインスペースにあった。
「よう、今日限りのイースターイベント、みんな楽しかったか?」
 主催者に促され、マイクを持ったLapin noirが呼び掛ければ拍手が沸き上がった。
 それに良い反応だ、とLapin noirが満足げに笑う。
「俺様も楽しかったぜ! たくさん遊べたからな!」
 そして最後に主催者へ、呼んでくれてありがとうと礼を言って横にずれた後。
 主催者と運営スタッフ、みんなが横並びになり、薬玉を割った。
 そうしてカラフルな紙吹雪が舞う中、イースターイベントは閉幕したのだった。

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