シナリオ詳細
KOKESI
オープニング
●天義は何事も真面目にこなす
「諸君、今日は残念な知らせをせなばならない」
木製の台に立ったマゴノテ神父は悲しみに満ちた表情で、その重い口を開いた。
「かねてより計画されていた荒れ地の開拓計画であったが、地盤調査の結果、ある古代兵器の存在が明らかとなった」
ざわつく作業員たち。
マゴノテ神父は小さく手を掲げ、ざわめきをしずめる。
「諸君らも聞いたことがあろう。KOKESIの存在を」
「KOKESI!?」
「あのKOKESIなのですか!?」
「くっ、それでは今から近隣の騎士を投入したとて……」
「KOKESIの力は誰もが知っている。一人や二人の騎士など相手にならぬ」
「どうすればよいのだ。KOKESIと戦える者など」
「諸君。神はいる」
マゴノテ神父が今度は両手を翳してざわめきをしずめた。
「偶然にも近隣を訪れていた戦士たちがいた。それも、魔種を倒すほどの組織力をもった戦士が」
「なんですって? それほどの戦士が!?」
「KOKESIを倒せるやもしれぬぞ!」
「彼らに頼みましょう神父!」
「お金ならありますぞ神父!」
「神父!」
「マゴノテ神父!」
「諸君。わかっている」
マゴノテ神父がこんどは四本くらい同時に腕を翳してざわめきをしずめた。
ちょっと気になったかもしれないので説明しておくと、マゴノテ神父は頭が孫の手。両手が孫の手。腕が左右あわせて八本あるという異世界のバケモンである。すんげー信仰心があつく徳が高かったので荒れ地開拓という公共事業を任された神父である。
「これよりかのローレット。イレギュラーズの皆がやってくる」
「イレギュラーズ!」
「彼らならやれますね!」
「KOKESIのあの攻撃を打ち破れるかも!」
「KOKESIに搭載されているというあの機能への対抗策だって!」
「KOKESIは恐ろしい技を持っていますがきっと大丈夫でしょう!」
「KOKESIとローレット、どっちが強いか……!」
「諸君」
両手八本全部かざしてしずめるマゴノテ神父。
「あとはローレットに任せよう」
●KOKESIとは、みんな知ってるあの古代兵器KOKESIである!
「みなさん、KOKESIが現われたのです! 古代兵器KOKESIが天義の荒れ地に埋まっていて、それが復活してしまったのです!」
そう、皆もしってる古代兵器KOKESI。混沌に生きるものならどっかで聞いたことはあるKOKESIである。
「みんな知ってるとおもうのですがKOKESIにはあの武器があって、例の技も使うのです。他にもかの有名な機能も備わってるちゃんとしたKOKESIなのです!」
バッと両手を広げた『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)。
「KOKESIが町をアレしちゃうまえに、今近くにいるボクたちが食い止めるのです! KOKESIの弱点であるアレをアレするのです!」
- KOKESI完了
- GM名黒筆墨汁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年09月29日 22時30分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●KOKESIを知っているか
『いつも鳥と一緒』ディジュラーク・アーテル(p3p005125)が眼鏡をちゃきってやりながら言った。
「古代兵器KOKESI……」
また眼鏡をちゃきちゃきってやるディジュラーク。
「ガセ情報のニセKOKESIじゃなくてリアルKOKESI……」
念のためもう一度眼鏡をちゃきってやるディラーク。
「僕も知識として知っているよ。KOKESIが欠片をKOKESI化することもね……」
あえてもう一度眼鏡をちゃきってやるディジュラーク。
「何回眼鏡ちゃきちゃきやるんだ。何かの信号なのか……?」
目を細める『辺境の村で牧師をしていた?』ナイジェル=シン(p3p003705)。
ディジュラークは眼鏡を高速でちゃきちゃきやりながら振り返った。
「僕が知っているのはKOKESIが放つ光が欠片のKOKESI化の原因だってことだよ……!」
「眼鏡ちゃきちゃきするのやめろ。あと語尾に必ず三点リーダーつけるのもやめろ。なんか応答する側のテンポが変になる」
口調も早速崩れ始めたナイジェルが深く咳払いをした。
「まあ、私にわかるのはKOKESIが厄介だということだけだ。他に何か知っている者はいるか?」
『牙付きの魔女』エスラ・イリエ(p3p002722)がぴんと片手を高く掲げた。
「はい、エスラ君早かった」
「かの古代兵器の存在は誰もが知るところではあるけれど。そういえば名前の由来ってちゃんと考えたことなかったのよね。古代語? 異世界語? それとも何かの略語かしら」
「しらない」
「もう少し話題を転がしてもよくない?」
ピッと足を高く掲げる『不知火』御堂・D・豪斗(p3p001181)。
「はいゴッド君」
「ゴッドの知るKOKESIは闇を放つ! それは視覚的なものではなく、人のハートに忍び寄るダークネス! おそらくはそれを光と呼んだものがいたのであろうな!」
「闇……」
「闇か……」
「YAMI……」
「その発音やめて?」
「ゴッドの知るKOKESIと同じとは限るまいな。ヒーローズ&エンジェルズのインフォメーションにも食い違いがあるし……諸君、油断なく進め!」
ビッと足を掲げたままくるくる回るゴッド。
『ワンダラー』カーネリアン・S・レイニー(p3p004873)と『ナンセンス』オーカー・C・ウォーカー(p3p000125)が彼を完全にスルーしたまま明後日の方向を見た。
「KOKESI、恐ろしい相手だな。だがここで食い止めないとな」
「まさか、噂のKOKESIと巡り合う日が来るなんてね。私が聞いた噂では、KOKESIは強い刺激を与えると頭の所だけ飛んで行って花火みたいに綺麗に爆発するってやつだね」
「KOKESIのことは知らないが……」
『神話殺しの御伽噺』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)が突然髪の中から台本みたいなのを取りだした。
「『外見年齢7~8歳。無表情で淡々とした口調。感情は豊かだが全て髪で表現。喜(犬の尾の様に毛先が振れる)怒(炎の様に揺らめく)哀(萎れる)楽(リズムよく波打つ)驚(張り詰める)疑問(捻れる)。戦闘中も演出に使用』」
「なにそれ」
「知らないが、偉い人に読めと言われた」
「毎回書いてあるけど有効プレじゃなくてもったいなかったんでしょうね」
「100文字くらいあるものな」
「だからって読ませなくても」
「お兄ちゃん?」
囁くように背後に現われる『闇妹』木津田・由奈(p3p006406)。
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん(うふふ…まさか伝説的なKOKESHIが出るなんて…高級珍味がこちらからやってくるなんて私はなんて幸運なのかしら。これで「お兄ちゃん」の為に新しく開発してる料理にさらに磨きがかかるわ)」
「恐ぁ!?」
「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん(厄介な攻撃方法や特徴を持ってるみたいだけど『お兄ちゃん』の為なら妹は無敵。例えどんな目に遭おうとも必ずそのお肉をGETするわ)」
「なんか内容が理解できる! なにこれ異世界言語!? 崩れないバベルがバベってるの!?」
キーボードがバグってctrl+Vが連打されたけどなんかキャラにあってる気がしたので修正しませんでした。呪いかな?
「ヒーローズ&エンジェルズのインフォメーションにも食い違いがあるし……諸君、油断なく進め!」
逆立ちしたまま両足をずばばっと動かして、さっき言ったことと全く同じことを言い直すゴッドだった。
みんな分かってたけど丁度良く締まったので頷いておくことにした。
●古代兵器KOKESIその決戦の舞台とは
綿埃食太郎48歳独身無職。本日49歳の誕生日を迎えるにあたって部屋のほこりを集めて作った誕生日ケーキ的なものをテーブルにのせていた。マッチをすって火をつけるとたちまち燃え尽きるほこりにわあキレイとか言ってると、突如として家が崩壊した。
「逃げて、KOKESIよ!」
エスラが謎の横走りでエーテルをガトリングしていた。
3体以上巻き込める時にロベリアかライトニングかエーテルガトリングを使い分けてそうじゃないときは遠術っていう最近よく使うテンプレート行動だった。テンプレートっていいよね。チャットTRPGで瞬発的に宣言できるから。
ところ私実際試してみたんだけど『ロベリアの花>ライトニング>エーテルガトリング>遠術 の優先順で想定総合ダメージ値が高いものを使用』って書くと200字くらい節約できるね。場合によっちゃ怒られそうだけど。
あと忘れてたけど自然会話とファミリアーをとりま今回も使っておくエスラだった。これを戦闘しながら使うって書かないところが抜け目のなさだった。とてもキッチリしてる。
「なんだか普段まるで言われないような所を描写されてる気がするわ」
「多分色々余裕があったんだろう」
オーカーがぴょんぴょんはねるKOKESIに突っ込んでいった。
if(R0範囲にMIKATAが居る){MIKATA[0].かばう}elseif{KOKESI[0].ブロック};
ごめんJavaScript感出せば一行で書けるかなって試したかった。
「ぐおおおっ!?」
KOKESIの放つ謎の闇的な光? 的な? アレで? オーカーが吹き飛ばされた。
ごろごろ転がって次なる小屋を破壊するオーカー。
「く、かなり予想だにしない描写がなされたような気が……」
「お兄ちゃん?(ありえないアドリブのありえなさがすごいね)」
包丁持って背後にスッと現われた由奈が口元から無駄に血を流していた。
あと無駄に服が血に汚れていたし無駄に包丁が血まみれだった。
由奈に監禁された部屋から抜け出す脱出ゲーム誰か作って。
「お兄ちゃん!(KOKESIは大声にびっくりするって聞いたわ。皆で散開して大声を出しましょ)」
「えっまってその辺のプレイング全然書いてな――あたしは時間をかせぐね!」
三秒で察したカーネリアンがビッと親指を立ててノービスロングボウを敵にむかって乱射した。
……これ勝手に包丁が飛び出るクロスボウだって書いたら怒られるかな。やめとこっ。
「大声を出すのか……? 出すのか……」
キャラに合わないことしたくないなあって顔(髪)でうにょうにょ移動するエクスマリア。
粘土で作った巨大ハムスターみたいなのを髪で作ってちょこちょこ走らせる独自のエクスマリア走法である。今考えた。
「古代兵器KOKESI……噂には聞いていたが、まさか実際に相見える日が来ようとはな。だが、情報は十分に集めた。一体残らず、殲滅させて貰うぞ」
「それ冒頭で言うべきだったんじゃ」
「一体残らず、殲滅させて貰うぞ」
二回言って、エクスマリアはマジックミサイルを撃った。
髪で魔術おにぎりを握っては投げ握っては投げする独自のエクスマリアミサイルである。これも今考えた。
ついでに髪を両手両足と胴体にめっちゃ巻き付けて全長2mくらいの拡張ボディを形成すると向かってくるKOKESIをめっちゃ殴りつけた。これはずっと前から考えてた。
「皆、作戦どおりに散開しよう」
「イエスアイアムゴッド!(ゴッドが言いそうで言わない台詞)」
「イエスアイアム牧師!(ナイジェルが絶対言わない台詞)」
三人はザッと散開すると、KOKESIをトライアングル状に取り囲んだ。
「人は、何をもって他者を異端とするのか?」
「「いたんとするのか!」」
「罪を定めたのが人であるならば、罰するも人の法によるもの。故に、我らが主が教えが人を罰することはない」
「「ばっすることはない!!」」
「主は万人に分け隔てなく公平に救いをもたらすことの望んでおられる。そして、我らが信仰は教義の外にある迷える子羊たちを救う為にある」
「「ハイ、ためになる!」」
「信じる者のみを救う、或いは信じぬ者を異端だと弾圧するといった行為は、主に対する冒涜となるだろう」
「「アハイ、なるだろう!」」
「我ら信徒は主の代行者として救いを与え、救われた者の中から主を信ずるものが現れ、やがてその者が新たな救いをもたらす」
「「かーらーのー!」」
「それこそが我が教義の根幹。故に私もまた、今日この日、この地に救いをもたらそう」
「「もたらそう!! ハァイッ!」」
「まて、一旦だまれ」
両手を掲げるナイジェル。
「……なぜ合いの手を入れる」
「取り囲んで大声を出せっていうから」
「途中から楽しくなってきて」
「大丈夫? サイリウム振る」
「ライブではないんだ」
「似たようなもんじゃない。いわゆる混沌ライブツアーでしょ?」
「聖お○いさんみたいなこと言うな」
「ヒーローズ&エンジェルズ。聞いてくれ、大事なことに気がついた!」
ハッとして顔に手を当てるゴッド。
「その方面を取り入れればゴッドネタの幅が広がるかもしれんぞ」
「黙ってて貰っていいかなな」
「あのー、すいません」
KOKESIが話しかけてきた。
「そろそろ戦闘続けても?」
「あ、どうぞどうぞ」
「お待たせしちゃって」
「いえいえ、自分もよくあるんで」
「いえそんな、私たちったら自分のことばっかりでほんと」
「ほんと私も、ねー」
KOKESIとイレギュラーズは互いにねーって言いながら首を傾げ。
「「死ねぇい!」」
全力のスキル攻撃をぶち込んだ。
今日のメンバーに死ねとか言う人一人も居ないのに。
イレギュラーズがもしいなかったら。
混沌はたちまち凍り付く。
花は枯れ鳥は空を捨て人は微笑みなくすだろう。
イレギュラーズは生命の――。
「まて、一旦まて」
ナイジェルが両手を掲げた。
スタンドマイクを握りしめたまま振り返るゴッド。
「なに、ゴッドなにかミッシングした?」
「ミッシングは『ミスをする』って意味の単語じゃありませんよ」
「じゃあなに」
「行方不明」
「そっかー……」
うんうんと頷いて、ゴッドはマイクに向き直った。
「おれたちのパンドラも燃えて――」
「まて、だからまて」
「ちょっともう、なに? 演奏止めないでほしいんだけど」
肩から金色のベースギターをさげたディジュラークがピック片手にぼやいた。
腕組みをしたオーカーがドラムセットの前で瞑目している。
シンセサイザーを端から順に押してるエスラ。
ギターを一人でぺりぺり弾いてるカーネリアン。
タンバリンとマラカスを大量に持ってるエクスマリア。
包丁を研いでる由奈。
そしてマイクを握るゴッド。
ナイジェルは咳払いをした。
「状況がわからない」
「仕方ないなあ。じゃあ説明してあげて」
ディジュラークが振り返ると、包丁を研いでいた由奈がぬらりと顔を上げた。髪の毛一本口にくわえてこっちを見た。
「お兄ちゃん!?(しらない)」
「そこまでのモーションをしておいて!?」
「説明しよう!」
ゴッドがスタンドマイクをくるくる回しながら叫んだ。
「ゴッドも知らない!」
「俺も」
「あたしも」
「そういえば僕も。エスラは?」
「知らないけど?」
「全員知らないのか!?」
「待て、誰か忘れていないか……?」
思わせぶりに全員の前に歩み出るエクスマリア(マラカスいっぱい持ってる)。
「なぜ、こんなことをしているのか。それは……」
「「それは?」」
決め顔(無表情)で振り返ると、効果線を沢山引いた。
「しらない」
「しらないんじゃん!」
「全員知らないんじゃん!」
「なんかノリで、ねえ?」
「バンドやろうぜっていうから」
「イカ天か」
「何歳だ」
「70歳だけど?」
「うわありそう」
「そんなことより……とう」
エクスマリアが沢山持ってるマラカスから突如水を拭いた。
ジャパニーズミズゲイ。
じゃなくて。
「KOKESIは顔の化粧を落とされるのを嫌うと聞いた。ならこれが効果を出すだろう」
あとついでにメカンガルーとか掲げて口からびゃーって水を吐かせた。
KOKESIがものすごく嫌そうにもがいた。
「ぐあー! 水がー!」
「うわ本当に効いてる!」
「今だ頭を落とすぞ!」
「お兄ちゃん!(お兄ちゃん!)」
全員キシャーとか言いながら(言ってないけど)KOKESIに襲いかかり、あの頭のとこのやつをひたっすらに蹴落とした。
「今が見せ場だね」
ディジュラークはさっきまでの流れはなんだったんだってくらいスタイリッシュに魔法の剣や神聖な鳥やらを召喚して攻撃したり回復したりした。
あとすごく今更なんだけどこの鳥どうやって回復してるんだろう。くちばしでつついたりすると傷口がふさがったりするんじゃろか。
なんか綺麗なもん見えて緑色の数字が出たら回復したことになるってどっかの偉い人が言ってたけどそれかな。
「ハッ、今思い出したけどKOKESIは社会的に死なす攻撃を繰り出すらしいよ。そうはさせない!」
ディジュラークは『ハイッ』とか言いながら両手を頭の上で合わせた。
そのまま腰をゆっくりと回転させ始める。
そして『ア゛~ア゛ア゛~』とだみ声で歌い始めた。
「え、なにそのディジュラークが絶対やらなそうな踊り」
「不思議な踊りだよ」
「確かに不思議だけど」
「もっと舞踏会で見せる感じのやつにして! イメージが崩れて絶望するファンの気持ち考えたことあるんですか!? 幻滅しました! コミュ抜けます!」
「おちつけクソリプみたいになってる」
「お兄ちゃん!」
ふと見たら由奈がKOKESIにマウントとって包丁を連打していた。
「お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん! お兄ちゃん!」
「恐いよ!」
めっためたになったKOKESIをぱかっと開いて中から酒瓶を取り出すカーネリアン。
「おー冷えてる冷えてる」
「もうやりたい放題だわこの人たち」
とか言ってると、由奈がお皿の上にケチャップでハートを書いたオムライスをのせて現われた。
「お兄ちゃん(KOKESI肉で作ったの。たべて)」
「いやいやいやいやいや」
「お兄ちゃん!(たべて!)」
「うわー!」
無理矢理口に詰め込まれたディジュラークが、この後白目をむいて搬送された。
あとなんやかんやでKOKESIは全滅した。
あとなんやかんやで由奈の料理は全員強制的に喰わされた。
あとなんやかんやで全員搬送された。
めでたしめでたし!
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
うっ、頭が痛い……。
確か私はKOKESIの判定作業をしていた筈。
リプレイはどうなったんだ。わからない。
ぐ、頭が……!
GMコメント
ここまで読んだ皆さんは、『KOKESIってなに? PPPでは常識なの? 知らないの私だけ?』と思っているかも知れませんが、ご安心ください。
私も知らない。あなたも知らない。誰も知りません。
知っているのはそう、この依頼に参加したPCたちのみなのです。
混沌でちょっとでも暮らしていたPCたちは生活のどっかでKOKESIの噂を聞いたり記憶にあったりどっかで戦ってたり絵本で読み聞かされたり研究してたり何なら宿敵だったりします。しますったらしますのだよ。
その皆さんの知識を総動員して相談を進め、KOKESIへの完璧な対策をとってください。
【美味しい召し上がり方】
相談で突如当たり前のように「KOKESIのことなら知っている。奴は目からビームを撃つぞ」とか「KOKESIの研究をしていたのですが奴は……飛ぶ」とか急に設定を盛り始めてください。それが真実になります。マジで。
設定的におかしいこと……たとえば天義を一度滅ぼしたとか魔種の王様であるとか神そのものであるとかそういうのはさすがに見なかったことにしますが、大抵の設定はおおらかな心とマゴノテ神父なみの寛容さで受け入れる姿勢です。あ、アイテム超ドロップとかゴールド増額とかシステム的に無理があることもこの際スルーオブセッテイでお願いします。
【KOKESI】
KOKESIとはみんな知ってるあの古代兵器KOKESIである!
【フィールド】
かんがえてないよ! そんなもの!
あとからつごうよくなんかあるんだよ! なんかが!
【アドリブ度(KOKESI)】
このシナリオにはありえないくらいアドリブが入ります。
そのためアドリブ嫌いだなあという方や死んだKOKESIの遺言でアドリブだけはされるなって言われてる方はプレイングに『アドリブなし』『アドリブNG』とか書いてください。なんかこう、なんとかします。がんばって。
そうでないかたは積極的に『アドリブ歓迎』『KOKESI歓迎』と書く暴挙に出ましょう。かかってきやがれ。
Tweet