シナリオ詳細
<咬首六天>恨み始終を巡る
オープニング
●<咬首六天>恨み始終を巡る
鉄帝国南部、イブンナッハ街。
新皇帝派の支配が及び、街の人々は生きる分にはいいが、娯楽も何もない状態が続き、街は暗い雰囲気に包まれている。
いや、それだけではないだろう……暗い雰囲気の中には、力尽くで解決しようと言うゴロツキ連中が、数少ない居場所を求めて流離い訪れる事も有る。
今日も又、街の酒場ではゴロツキ連中が集まり、酒を飲みくだを巻く。
ただ……そんな彼等の手には、一人の少女の顔が描かれた手配書。
「あんにゃろ……巫山戯た真似しやがってよぉ……!!」
「ああ。くそっ……ヤツにやられた足がまだ治らねぇ。本当ヤツのせいで死んだ仲間もいるんだ。アイツをゆるしてたまるかってんだよ!!」
「そうだ。でもよぉ……風はこっちに吹いてきているようだぜェ……お前達も見ただろ、コレをよ」
「ああ……見た見た。へへへ……これでヤツは罪人だ。正義はこっちにアリってよぉ……! 結構な金額だし、人一杯連れ出せば勝てるだろう。この傷が癒えたら行くとしようぜぇ!!』
「「「っしゃぁーー!!」」」
煩く声を上げる彼等。
その手から零れ落ちた手配書には『ブランシュ=エルフレーム=リアルト』の名と共に、生死関わらず250万を支払う、と記されていた。
●
「そうなのですね。ブランシュの手配書ですか……」
目を瞑るブランシュ。
鉄帝国南部、革命派の拠点にて活動する彼女の下に渡ってきたのは、彼女自身の手配書。
先日のオースヴィーヴル卿の作戦の一つ、『イルエンヌ』村解放作戦は成功裏に終わった。
しかしその弊害というべくか、作戦に参加した者達の手配書が周囲の街にばらまかれており、その一つこそが彼女ブランシュの手配書。
手配内容は『革命派を騙り、市民達を虐殺した』という、皇帝軍達がした事である。
だが……その主犯者をブランシュにすげ替えることで、革命派に連なる街の人々を脅かそう……という新皇帝軍の思惑が見て取れる。
勿論、革命派に救われた街の人達からすれば、そんな事をする筈がない! と声高らかに否定をしてくれるだろう。
だが、まだ新皇帝派に統治されてしまっている所も多数あり、その地からすれば、ブランシュが罪人と言う考えに行き着くのはごく自然な事。
……更に、先日の『イルエンヌ村』解放作戦のごく僅かな生き残りが、新皇帝派の支配する『イブンナッハ街』で騒ぎを起こしているという噂話も漏れ聞こえてきている。
「本当、懲りない人達ですよ。ここはブランシュが、しっかりと成敗してくるのです! 皆さんも、力を貸して欲しいのですよ!」
元気一杯、然し盲目的な言葉を声高らかに叫ぶブランシュに応じ、イレギュラーズ達は『イブンナッハ街』へと向かうのであった。
- <咬首六天>恨み始終を巡る完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2023年01月30日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●怨恨
鉄帝国南部、イブンナッハの街。
未だ新皇帝派の支配が残るこの街には、娯楽の様な物は何もない……ただ街に棲まい生きているという具合で、人々は暗い雰囲気の中生きている。
そんな暗い雰囲気を感じ取ったのだろうか……社会のはみ出し者の様な者達も、この地に居心地の良さを感じて集まりつつあるという話。
その中には、イレギュラーズ達に倒され強い恨みを持つ出自を持つような者も居る様で……その恨みの矛先は、またもイレギュラーズに向くという矛盾。
「手配書なんて全く、風評被害もいいところだよね。動乱を治めてサヨナキドリの鉄帝支店の封鎖を解いた後に、賞金稼ぎばっかりが客人になられたら本当に困るのだけど」
ふぅ、と肩を竦める『闇之雲』武器商人(p3p001107)。
様々な国に支店を展開する武器商人……だからこそ、その溜息の中には責任という言葉の重さが滲む。
そんな武器商人の言葉に同情しつつ、『特異運命座標』陰房・一嘉(p3p010848)は。
「ご苦労さんだな、武器商人。まぁ……何というか、こいつらは懲りないと言うか、ある意味で逞しいと言うか……な」
「懲りて欲しいところではあるけどもねぇ……まぁ、それはさておきとしてエルフレームの方の手配書が広まっているらしいねぇ? いつのまにやら一大賞金首って訳かい? ヒヒヒ」
笑う武器商人の言葉に、件の『後光の乙女』ブランシュ=エルフレーム=リアルト(p3p010222)は。
「ええ、手配書がブランシュにも回ってきたって事は、ブランシュもそれなりに顔が売れてきたんでしょうか、『後光の乙女』と。まぁ『航空猟兵』でもいいんですが、どうせなら鉄帝で売れた名前にしたいですね!」
「ああ、そういえば昔はそう名乗っていたよねぇ……でもいつの間にやら『後光の乙女』で名が通って居る様だ。ほら……この手配書にもそう書いているよ」
事前に手に入れて置いた手配書には『後光の乙女』と記されている……それこそ、彼女が革命派として活動し、名を残している証左。
その罪状は革命派を騙り市民虐殺事件を革命派の名の下に企てたと記されているが……当然ながらそれは偽証。
ゴロツキ連中が市民達から甘い汁を絞り取ろうとしていたのを、革命派の名の下に鉄槌を下したのが真実。
自分が悪く言われるならまだいい……だが、革命派を陥れる行為に繋げた彼等を決して許す事は出来ない。
「こっちを悪者にして民を先導ねぇ……新皇帝派の半グレ連中が、小賢しい真似するじゃんか」
「ああ。くだらん連中だ。自分勝手しときながら自分自身が正義と宣う。金だの暴力だのを求めながら、陳腐な言い訳にすがるやつほど、見るも堪えんもんだな」
「そうだねぇ。それに乗せられる連中も連中だけど、余裕が無いのはどこも一緒だし……まぁ、そこは仕方ないか」
『蛮族令嬢』長谷部 朋子(p3p008321)と『老いぼれ』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)の会話。
ただでさえ貧乏な街、更に街に満遍なく張り出されたブランシュの手配書……目を見張るような高額。
そんな悪い材料が揃い踏みでは、特に今回の依頼は……街の人達が裏切る可能性が極めて高い。
「やっぱりまた来たんだな。賞金につられる一般人事案……ブランシュも大変だな?」
と『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)の言葉にブランシュは。
「大変も何も、ブランシュは革命派としてやるべき事をやるだけなのですよ!」
きりっとした表情で声高らかに宣言するブランシュに、一嘉とエーレン、バクルドが。
「そうか……まぁ誤解であろうと、ブランシュさんが悪役にされては、革命派に悪影響が出るのは間違い無い。そうなる前に、早急に叩き潰させてもらおうか……これで懲りて欲しい物だがな」
「ああ。この状況下で生き延びられそうな手段に走るのは仕方が無いと思うが……殺されてやるわけにもいかんしな」
「そうだな。そもそも空手形に何の価値があると思ってんだ? ウスラトンカチ共。それをハッキリと理解させてやらないとな」
下される三人の辛辣な言葉。
……その言葉を聞いた『恋(故意)のお呪い』瀬能・詩織(p3p010861)は。
「私は鉄帝国の事情は存じ上げませんし、存じ上げない以上は関わるべきではないと、これまで不干渉で御座いましたが、私と僅かなりとも関わりのある方に冤罪が課せられようとしています以上、これを無視する訳には参りません。英雄隊の皆様方や、ゴロツキの方々に恨みは御座いませんが……その魂が朽ちるまで呪わせて頂きますね?」
静かに微笑む詩織……そして、元気いっぱいに『超合金おねーさん』ガイアドニス(p3p010327)が。
「そうだね! よっし、おねーさんも精一杯張り切って行くよっ! それじゃ、レッツゴーだよ!」
と、仲間達と共に『イブンナッハ』の街へ向かうのであった。
●恨み蓄積、命刈るは
『ヘッヘッヘ! さぁ、それじゃあ暴れるとすっかねぇ!』
『そうだなぁ兄貴ぃ! これでまんまと炙り出されれば、俺達の狙いの通りって訳だ! この新皇帝印の手配書があれば、正義は我にあり、ってな!!』
イブンナッハにて、大笑いしながら街を歩くゴロツキ連中。
彼等の手には、大量の手配書が握られており、笑いながらその手配書をバッとばら撒いている。
勿論、その手配書は極々普通街に棲まう一般人達が拾い、懸賞金だってよ、200万Gだとかすげーじゃねえか……なんて事を街の人同士で言い合っていたり。
……そんな街に降り立つイレギュラーズ達は……大騒ぎしているゴロツキ連中を。
「あいつ等の様だねぇ……いやはや、見知った顔がちらほらといるねぇ……いや、倒したはずだから見知ってるわけない筈なんだけど。ヒヒヒ」
笑いながら武器商人が広域の視界で以て発見し、仲間達にテレパスで伝え、そこに向けて屋根伝いに急行。
……そして、彼等を発見したらばすぐ。
「さてと……それじゃ始めるとしよう」
「ええ……宜しくお願い致します」
一嘉に頷く詩織……そのまま屋上からアクロバティックに飛び降り、容赦無く渾身の一撃を一嘉が叩きつける。
『ぐあっ……な、何だ!? あ、てめぇら!!』
『おい、手配人だ、手配人がいるぜぇええ!!』
大声で叫びながら、周りに喧伝するゴロツキ連中。
しかしそれに構う事無く、続けて朋子が。
「煩いんだよ、ちょっと黙っててくれよな!」
と言いながら、シンプルに拳一発を叩きつけて、そのままゴロツキをぶっ飛ばす。
『つ、つええ……』
『……おい、何弱気になってんだ。あいつらを殺せば金が貰えるぞ! おい、そこのヤツ! 警備兵を呼んでこい! こいつら、賞金首だってな!!』
一瞬圧倒されるも、すぐに別のゴロツキが住人を呼び止め、街の警備兵を呼ぶよう言いつける。
それには、はいっ……と頷くしか無い市民。
そんな市民とゴロツキ連中に向けて、ブランシュは『Agnus Dei』を掲げながら。
「はい、皆さんご注目ください。あなた達が相手にしようとした人々は、これほどの力を持った者です」
後光を纏いながら威風堂々と宣言するブランシュ……更に最初の一撃で倒れたごろつきを引っつかんで掲げ。
「次は、貴方ですよ」
勿論、その様な事をされればゴロツキ連中は震え上がる……その一方で、街の人々はなんだ、あれ……と言う興味と畏怖が半々といった具合の状況。
『くそがっ……! ぜ、絶対にひるむもんかよっ!! この手配書の金は俺達のモンなんだ!』
仲間達が居るからか、まだまだ強気なゴロツキ達……それにふふふ、と笑いながらガイアドニスは。
「そーなのね。取り分を減らしてまでみんなで山分けするだなんて! 随分と仲良しなのね!」
確かに手配書の通り首を獲ったとしても、その金額は変わらない訳で、その金額を独り占めという訳にはいかないだろう。
そして……そこまでどうも考えが回っていなかったのが、このゴロツキ連中の様で。
『なんだと? そ、それじゃープランが狂っちまうじゃねーか! 金は全部俺のもんだ!』
『テメー抜け駆けしてんじゃねーよ! 俺のだ、手配書持ち込んだのは俺なんだからな!!』
と、口汚く罵り合う。
そして……それを見た、周りの一般人達は。
『……や、やめよおぜ……あんな強いの、倒せるわけ、ねぇ……』
と、大方は諦めモードになってしまう。
まぁ、ほんの僅かな血気盛んな輩達は、それでもやろうぜと声を上げる。
それはまぁ仕方ないだろうが、意気消沈した人々には。
「ほら、お前達はさっさと此処から離れておけ、な」
とエーレンが声を掛けて、その場から逃げる用に指示を与える。
……そうしている間に、更に街民達が呼んできた、街の警備にあたる新時代英雄隊達が。
『おう、ここに居たって訳かぁ、ならず者どもよぉ!? てめえらをこの手配書の名の下に捉えさせて貰うぜぇ、生死問わずだからまぁ死んでも文句言うなよなぁ!!』
下品に笑う彼等だが……武器防具が整っており、強敵であるのは間違い無い。
そんな奴等に対し、詩織は。
「さぁ、始めましょうか……貴方が息絶えるまで、何度でも何度でもナンドデモ……」
くすりと笑い、その場に有毒ガスを充満させる。
そんな唐突も無い攻撃に、ガスを吸ってしまい苦しむ新時代英雄隊と、その場に居座った人々……そして。
「……うん、これで良しっと!」
と、その場にガイアドニスは結界を展開し、不意に『何か』壊れないようにし、入れ替わるように一嘉が敵陣に向けて。
「散々負け散らかした貴様らの様な無様な連中は、オレ達のような成功者の踏み台、そんな価値しかない」
『何をぉ! ふざけんじゃねぇ!』
バッサリと捨て置く一嘉に、怒り心頭のゴロツキ共と新時代英雄隊。
ゴロツキ共は武器は統一感は無いが、ただイレギュラーズ達を殺す事だけに特化した武器で、怒濤の如く一斉攻撃。
全方位から攻め込んでくる彼等……勿論ターゲットとするのは賞金首であるブランシュ。
しかしブランシュは眉一つ潜めず。
「私は後光の乙女、この国をより良くする信奉者……クラースナヤ・ズヴェズダーの足音を聞け。我ら全ての民の降伏を願う者なり。どうかご照覧あれ、その為の殲滅を良しとし、全ての障害を取り除かん」
聖句と共にゴロツキ共だけを狙い済ましたジャマーを展開。
足を踏み出した者の耳元足下で次々と大きな音を出して破裂するそれらに足止めされ、そこに続いて朋子、ガイアドニスが。
「さぁ、それじゃー行くぜ!!」
「うんうん。私達の前で不意を突くなんて無理無理♪ おねーさん、ぜーんぶお見通しなんだから!」
「ははは、面白いな! ま、こっちは真っ正面から殴るしかないけどな!」
余裕気味な会話を交わす事で、彼等の自尊心を刺激。
勿論一嘉の挑発に怒り心頭の中で、更にはその挑発もあり、ゴロツキ共は盲目的に攻撃を仕掛けてくる。
前へ前へと攻め込んでくる彼等だが。
「全く……黙りな。お前さんから聞きたいことは何ひとつとしてない。耳障りで目障りなんだよ」
とバグルドはその心臓を狙いすました弾撃を放つ。
『……っ……』
そしてその一閃は苦悶の声を上げる事無く、その場に昏倒。
『邪魔だぁっ!』
と後ろから来る奴らはそいつを足蹴にして前へ前へ。
そして、その後方では新時代英雄隊が、周りの奴等を捉えるぞ、と血気盛んな一般人達を焚き付けるように。
『いいか! お前達。お前達にとっては100万Gも夢見れる金額だろう? 数いりゃぁてめぇらのような力無いヤツでも捉えられるかもしれないぜぇ!』
と指示を与え、過熱気味な者達はそれにオオオ、と威勢を上げて、寄ってたかって攻撃。
「……止まりなさい」
冷酷に心の底まで冷え切りそうな言葉を放ち、一般人達を引き付ける武器商人。
そして集まった所に、エーレンがアクロバティックな動きと共に次々と一般人達をその場に転がしていく。
『くそぉ……所詮は力持たない奴等か!』
『しゃーねぇうちらでもやってやるぜ!』
舌打ちする英雄隊も、仕方なしに武器を取る。
ゴロツキ連中を盾にしながら、一、二歩後ろから攻撃。
だが攻撃を受けたとしても、決して退く事は無い。
むしろ攻撃してきた相手を睨み据え、極めて大きな反撃の一閃を叩きつけて、早々に落として行く。
「全く、ゴミ掃除と聞いて来てみりゃやけに舞ってかったるいもんだ。終わったら酒場寄って人のみさせてもらうぞ」
豪胆に笑うバクルド、一方朋子は。
「ほらほら! 避けれるもんなら避けてみなよ!」
と難しい事無くただただ棍棒でボコ殴り。
打ちのめされて、心挫けて逃げようとした場合には……ガイアドニスが先んじて回り込んで。
「ふふふ。ダメだよ~。逃がさないんだから~」
ほんわかした言葉ではあるが、大柄な彼女の言葉は、かなりの威圧感を誇る。
『ッ……』
流石に逃げられずに足止めされる彼等……そして追いかけてきた朋子とバクルドの、背後からの一閃……奏でられる悲鳴。
ゴロツキと英雄隊に厳しい処罰を与え、一方一般人達に対しては、死なせぬ様に不殺を徹底。
そして……。
「さぁ、皆。自由、平等、博愛を唱えよう」
まるで聖戦の如く宣言と共に、最後まで遺りし英雄隊へ、荘厳に止めを刺すのであった。
●怨みの先の結末
そして、ゴロツキと新時代英雄隊を倒したイレギュラーズ達。
街の守りの要である新時代英雄隊不在となれば、最早この国に新皇帝派に属する守りは失われたわけで。
「これで……良しっと! 後は街に残っているのが居ないか確認して、居なければ解放、かしら?」
「ええ、そうですね! このままだと、ブランシュ怖い人と思われてそうですし、その辺りはどうにかしておきたい所ですよ!」
「そうね! それじゃ、一緒に行きましょ!」
そうガイアドニスとブランシュが、街の人達の誤解を解く為に街を巡る
怪我をしている人を見つければ、ガイアドニスお得意の医療知識を活用して怪我を治し、服や農耕具等は補修したり、グレードアップしたり。
エルフレームはひもじい思いをしている子供達に、笑顔で接しながら、パンを配って歩いたり。
最初は何をやっているんだ、という好奇の視線で見られていたが……着実にその行動を行えば、段々と街の人達は、優しい人なのでは……と思い始める。
更には一嘉らが温かい食べ物を炊き出ししたり、詩織は不安そうな人に。
「えっと……何かお困りですか? 私、これでも占い師ですので……もし興味が御座いましたら、占って差し上げますよ?」
と、占いを行い、その人の悩みを当ててアドバイスを行ってみたり。
新皇帝派の支配下から解放された街の人々は、手配書の記載が嘘である……と認識した上で……段々と彼等を信じ始めていく。
その一方で、死ななかったゴロツキ達や、裏切り者の一般人達については。
「それじゃあ、お前達には罪滅ぼしをちゃんとして貰わんとなぁ……?」
不敵な笑みを浮かべたバクルドを中心に駆り出し……彼等が暴れたりして壊した建物やら構造物を修復させる事で、彼らに身体で支払って貰う。
勿論、それで更生するかどうかは分からない……ただでさえ、一度は逃げ帰った輩達。
その一握のチャンスを拾うも零すも彼等次第だが……一縷の望みで、彼等を肉体労働に駆り出すのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ご参加ありがとうございました!
宣言に対して裏切るかどうか街の人達がどう思うか考えましたが、あそこまで堂々と聖句の如く唱える事になれば、好奇の視線はあれど信じてもらえるのではないか、とは思うでしょう。
勿論貧乏な街故に、これから先生きるのも大変だとは思いますが、彼等が強く生きてくれる事を願います……。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
前回の残党共が、新皇帝派の街でまたも活動し始めました。
革命派の拠点拡大も含め、奴等を完膚なきまでに倒す必要があります。
●成功条件
『イブンナッハ街』の解放と共に、街に巣くうゴロツキやらの『屑』達を排除する事になります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
イブンナッハ街は、街としては小規模な街です。
特筆する農産物等『金』になるのが余り無いのですが、だからこそ各派閥の目に入りにくく、新皇帝派の支配が続いていた様です。
そしてそんな街だからこそ、ゴロツキやら、前迄の作戦で何とか命からがら逃げてきた残党達が多く居る状況で、イレギュラーズ達に「いつぞやの恨み!」とばかりに攻撃してくる人達が多く存在します。
又、街中に張り出された手配書はブランシュさんだけでなく、鉄帝国で名声をある程度得ている人達ならば同じようにある可能性が高いです。
そして街の人達はそんな手配書を毎日見ていますし、新皇帝派に長く支配されている関係上……賞金首が掛けられたイレギュラーズ達を金になるヤツと徒党を組んで仕掛けてくる可能性がかなり高いです。
ゴロツキ達、新皇帝軍、更には街の市民達を同時に相手する可能性が高いので、不意打ち等には特にご注意下さい。
又、敵陣全て討伐した後は、街は革命派になりますので、町の修復も可能な限り御願いします。
●特殊ドロップ『闘争信望』
当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran
●討伐目標
・賞金首を捉えようとする『一般人』
手配書を毎日見て、金になるなら……と手を染めようとしてしまっている一般人達です。
彼等は戦闘能力は全然高くありません。あっても農耕具や包丁、ナイフ等市販されているもののレベルで攻撃してくるがのみです。
とは言え一般人十数人が徒党を組んで仕掛けてくれば、流石にイレギュラーズ一人で相手するのも骨が折れる事でしょう。
又彼等は当然罪はありませんので彼等を殺したりすれば……それを新皇帝軍が上手く利用して、更に扇動する等と言う動きになる可能性も高いので、一般人の対処については良く考えてみて下さい。
・様々な街から逃げてきた、イレギュラーズ達に恨みを持つ『ゴロツキ』連中。
他の街を襲撃し、イレギュラーズ達に撃退された者達です。
一人一人戦闘力は並程度ではありますが、ここで負けたら後がない……と、彼等の士気は高くなっています。
とは言えその実情は個々のゴロツキ連中で、連携行動をする事はありません。
並程度の実力ですが、彼等が騒ぐことによって街に居る『新皇帝派』の者達が集まってくる事になります。
なので、こいつらは早々に倒さないと、新皇帝派の追加軍勢が来る可能性が高くなります。
・新皇帝派・特殊部隊『新時代英雄隊』:
『波瀾に道だ新時代こそ英雄が必要』と騙る鉄帝軍将軍『レフ・レフレギノ』の下に集い、動く者達です。
ゴロツキ連中上がりの彼等は、余り守る価値もないこの街に配属させられています。
その為街の人達を利用する事を考えており、手配書に記された者がいれば街の人々を扇動します。
又自分達も賞金が貰えるならやってやる、と言う考えの下で攻撃等してきます。
武器防具はしっかりとしたものを支給されているので、かなりの強敵であるのは間違いありません。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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