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シナリオ詳細

それいけ! 屁理屈クソ野球拳遺跡

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●夏頃の出来事でした
「最近はずっと鉄帝? が騒がしいんですけど、なにか……こう、ときめきを覚えられるような遺跡とかないのでしょうか? 具体的には野球拳が出来る遺跡みたいな。もう冬ですけど」
「あるんですよねえそれが」
「またまたあ。いくら遺跡だからってそんなものが」
「あるんですよねえ。野球拳をして勝って帰ってくるだけの遺跡のはずなのに調査隊が裸にひん剥かれて囲んで棒で叩かれて『グーでチョキに勝ったはずなのにチョキがペンチに変わってグーをぶち砕いた』とか言って砕けた手を見せて錯乱しているようなちょっとヤバげな遺跡が」
「ちょっと詳しく教えてくれますか?」

●ショタをあやすよりクソ遺跡作るほうが容易(ラク)だね
「そんなわけで! 野☆球☆拳の時間ですよぉ~~~~!!」
 どんどんぱふぱふ。そんな効果音が聞こえそうな勢いで澄恋(p3p009412)はその場に居たイレギュラーズたちを招集した。北の鉄帝ではぼちぼち雪でなにかとクソ寒いが、ラサの遺跡ならギリ脱いでも許されるような。脱いでも光がなんとかしてくれそうな雰囲気みたいなものがある。
 あるが、どうやらその遺跡には夜しか入れないらしく、入ったとしても暑さ寒さはそのままなので、『夜の砂漠並の寒さのなか野球拳を強要される』というそれはそれは。
「なんだよそのクソみたいな遺跡は」
「情報屋の方から頂いた正しい筋の情報なので大丈夫です!」
 その情報屋が後ろから眼鏡で壁面に倒された調査隊の錯乱映像を映し出してるから滅茶苦茶近寄り難いっていってんですよ。
「でも普通の野球拳では! 満足できないんじゃないですか!? 勝ったら求婚ぐらいには!」
「それはもう野球拳じゃないのよ」
 冷静に突っ込まれて「えぇ~…………?」みたいな顔をしている澄恋はともかくとして、イレギュラーズ達は冷静に考えてその遺跡随分ヤバいんじゃないかと考えた。
 なにしろじゃんけんの概念を根底からブチ壊す現実改変遺跡である。放って置いたらなんか外部に対して影響的なサムシング? そういうのが溢れてきて“ドエレー”ことになるとか。
 これを悪用しようものなら認識学上のソレみたいな。練達に持ち込まれて万が一夜妖になられたら……考えたくない。
「いこう」
「いこう」
 そういうことになった。

GMコメント

 ここ8~9本くらい真面目で鬱々としたシナリオ書いてきたんだからたまに理解できないくらいアホになることは許されると思わんか? いいえ(同意を示す表現)。

●成功条件
 野球拳に勝つ

●遺跡の概要
 澄恋さんが夏の暑い頃に「あぁ^~暑い今こそ野球拳がしたいですねぇ~~~~」みたいなことを言っていまして。寒波が来るタイミングの今しかねえなって思うんですよね消化するの。小春日和みたいな甘えは許さんぞ。
 ……ではなくて。どこの馬鹿が後世に残したのか知りませんがじゃんけんで相手の武装を解除してぶん殴って侵入者を排除するみたいな。そういう仕掛けのために複数のゴーレムが配置され、何人がかりで来てもぶっ飛ばしてやるよ! みたいな仕掛けになったようです。
 これで普通の野球拳だったらまだかわいいもんですが、このゴーレム達は遺跡に満ちた魔力蓄積による副次効果により、「出した手をどうイメージするか」で本来のじゃんけんの概念をまるごと塗り替えてきます。
 具体的に言うと「パー→広がるもの→水→みずはいわにつよい→勝ち」みたいな超理論。
 これには非常に多くのバリエーションがありますが、昔から誰もが思っている「石を紙で包んだ程度で勝ちはどうなんだよ」みたいな屁理屈もギリギリ行けるようなそういうノリです。
 あとこれはすごく重要なんですけど、勝負中はいち勝負ごとに双方の手がじゃんけんに準拠し変形します。なのでこう、絵面が凄くアレ。
 ゴーレム達は一人一殺みたいな感じで挑んできますが、勝敗の決した相手に対しては自分から向かってこない限り手を出しません。
 さらに言うと、一体だけバカ強いやつがいるのでそいつと当たったら御愁傷様感があります。
 なお負けたらそれで終わりではない(ボコボコにされるけど)ですし、じゃんけんの手を使ったツープラトンも可能です。嬉しいねェ……。

●じゃんけんゴーレム×8
 ゴーレムとしてなぜか自然と朽ちない仕掛けが施された服と武装を手に野球拳を挑んでくるゴーレム。なお金的はかっっっったいのでやめようね! 足が潰れるぞ。
 じゃんけんをしてくるが前述の通り『無理筋すら通そうとしてくる』手法を取ります。じゃんけんの決着は手による勝敗:その後の屁理屈の比率は2:8くらい。ほぼほぼ屁理屈で勝ってるじゃねえか。
 まあそういうノリなのでこちらも無理を通して道理を殴り壊す勢いでいきましょう。

●無視して殴りかかったら?
 切腹。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • それいけ! 屁理屈クソ野球拳遺跡完了
  • GM名ふみの
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年12月30日 23時55分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女
ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)
名無しの
リサ・ディーラング(p3p008016)
特異運命座標
リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)
花でいっぱいの
ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)
母になった狼
耀 澄恋(p3p009412)
六道の底からあなたを想う
ブライアン・ブレイズ(p3p009563)
鬼火憑き
咲花 イザナ(p3p010317)
花咲く龍の末裔

リプレイ

●アウト! アウト! 総じてアウトだよおめー!
「やきゅうけん。対戦相手と脱ぎ脱がせたりという、宴会の席などで楽しまれたりしたという遊戯であるな。それを遺跡の守護に組み込むのは製作者の悪意と趣味を感じられるな……」
 『花咲く龍の末裔』咲花 イザナ(p3p010317)は性別が(他人には)わからぬ。しかし性的なノリが遺跡の守護プログラムにあるトンチキ事実には人一倍敏感であった。そしてそれ以上に、イザナは寒さに弱かった。
「ちょっとな? 命の力を司る龍の血をひくものであるからしてな? 小生、恥じらいはさて置きうら若き乙女が肌を晒すのはよくないと思」 
「野球拳をやるのは別にいいわ」
 『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は初手で諦めの意思を表明した。いいのか、それで。よくないって言いかけたイザナの面子ボコボコじゃん。
「いえ、良くは無いけれど百歩譲ってイイとするわ。でも、なんでよりによってこんな極寒な砂漠の夜にしか遺跡に入れないの?」
「寒さエグクないっす??? こんな中で野球拳あるとか頭イカレてるんじゃねぇっすか???」
 だいぶ譲ってた。それはそれとして彼女の主張には一理あり、『蒸気迫撃』リサ・ディーラング(p3p008016)も寒さに震えながら非難の声を上げた。ただでさえ脱がされることが前提の依頼で、しかも何故か酷寒のなか挑めというのだ。あたまおかしい(1回目)。
「(全裸で不戦勝だって言い張ったら不戦敗の可能性でぼてくり回されたので)ちゃんと全裸っぽく見えるだけの服を着てきました」
「この通り、脱ぐ役目はアルテミア先輩とすみれ先輩が担ってくれるからあたしは大丈夫っすね!」
 何が「ちゃんと」なのか、肌色エプロンを付けた『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)には小一時間じっくり説明してほしいものだけど多分無理なんだろうなあ。『夢幻の如く』ウルズ・ウィムフォクシー(p3p009291)の言葉にアルテミアは抗議の声を上げかけたがしかし、澄恋のあまりにもあられもない(ように見える)姿にすっかり押し黙ってしまった。どう言いつくろえばいいんだよこんなの。引き合いに出されたら白い眼してハイソウデスネとしか言えねえじゃねえか。
「ところで、屁理屈で戦うならどう任務を遂行しようか悩んでいたところ、とあるすーつ眼鏡の敏腕まねーじゃー様から『野球拳に勝つのが成功条件ならイレギュラーズ同士でやれば即解決さ(意訳要約)』と助言を頂きまして」
 オォーイ澄恋に入れ知恵いれたのどのアドラステイアで聖獣の能力を開幕無力化した眼鏡だオメー!? 流石にそれはどうなんだろうと思って言及しなかったことをよぉ!
「いや」
 だが、澄恋の入れ知恵理論に『名無しの』ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)がまさかの待ったをかけた。こういう話にはいの一番に乗っかりそうなこの男が、だ。もしかしたら何か懸念点などがあるのではないか?
「今回の成功条件は『野球拳に勝つこと』だ。だがよ、『誰に』勝つかが分かっちゃいねぇ。つまり! ゴーレムに勝つだけじゃ条件達成を満たさねぇ可能性があるってことだ!」
「つまり――?」
 『鬼火憑き』ブライアン・ブレイズ(p3p009563)は生唾を飲み込みながら先を促した。コイツもう明らか狙って聞いてないか?
「全員に勝つまで終わらねぇスゥァヴゥァイバァル野球拳ってぇことだよなぁ!!」
 いや。
 いやいや。
「( '?' )ぬわーっはっはっはっは! 甘いね! とろけそうなほどに甘い!」
 だが、脱衣バトルロワイヤルを宣言しようとしたニコラスに異論を唱えたのは『お師匠が良い』リコリス・ウォルハント・ローア(p3p009236)だった。黒ビキニなんだけど真っ白に塗りたくられB地区すらも白一色になってそうな2等身白饅頭がなんか言ってら。そんなだから『忌避』っていわれたり触手に頭撫でられるんだよ。
「キミ達じゃんけんゴーレムさんはボクが文字通り片手でキャン言わせてやるんだからねっ! お覚悟~~!!」
「あれはなんかもう……負け確でいいと思うわ……」
「なんだかよくわからないけど戦う前から敗けてるケースもあるのね。アルテミア・バトルのレギュレーション違反で1万回は見たわ」
 ニコラスとアルテミアは彼女に憐れみの目を向け、それから目を合わせないようにした。やーいリコリスが感染るぞー(最大級の煽り)。
「クソっ! 制作者は分かってねえ! 何も分かっちゃあいねえよ! 美人が脱ぐから楽しいんだろォオオオオがよォオオオ!!!! 違うかッ!?」
 ブライアンの心からの叫びに、ダンジョンの降り立った女性たちの、夜の砂漠を軽く超えた絶対零度の視線が飛ぶ。気持ちはわかるけどアウェイだぞブライアン。大丈夫かブライアン。
「せめてゴーレムの造形を頑張りやがれや!? そう思うだろ! なァ!? 無機質なシステム如きで奮い立つ気持ちに成れるかよ! 情熱舐めんな!!」
(いやー……でも、あのゴーレムには不審点が多いんすよねえ……なんかパージするためのスリットがやけに多いっていうか……)
 ブライアンの叫び(しゅちょう)が続く中、しかしリサは彼を視線で罵りつつもゴーレムの不可解な点を見逃さなかった。なにかおかしい。何処か盛大な見落としがあるのではないか――と。
 実際、ダンジョンに降りてあらためてゴーレムの姿を見ると、申し訳程度の武器、石とは違う未知の素材の服、そして肉体に な ぜ か 仕込まれている謎のスリット部など、『仕掛け』というものに強い興味を持つ彼女の興味をいたく刺激した。
 もしかしたら……否、もしかしなくても、このゴーレム達は……!?


「流石に一度負けた程度で全部剥かれる訳ではないはずよね……でも、厚着をするのは何となく逆効果な予感がするわ」
『チッ』
「今チッて舌打ちしたでしょう?! ゴーレムなのに!」
 アルテミアは厚着を重ねて勝負回数を水増しする手法を一瞬考え、即座に却下した。肌色率の何故かとても高い仲間達が堂々としている手前、逆張りした時のリスクが高いからだ。果たして、彼女の前に現れたゴーレムは残念そうに武器を収めた。舌打ちまでした。
「いいでしょう……正々堂々戦うことの強さをここで教えてあげるわよ!」
 アルテミアは拳を振り上げ、正面切ってじゃんけんで勝利することを決意する。決意するのだが……屁理屈を駆使する相手に正々堂々って通じないと思いますよ?
「最前列でペンライト振るためにも、先ずはテメェの戦うゴーレムをぶっ飛ばさねえとだよなァーあー?」
『勝負ダ』
 ブライアンはアルテミアの惨状をかぶりつきで見たいが、さりとて勝利しなければ自分が剥かれる。それは甚だ不本意なので、自分は勝たねばと、敗けぬまま終わらせねばと決意した。ゴーレムもその意思を汲み取ったのだろう、拳を固め腰だめにした。最初はグーである。
「俺のグーは! 石ころなんぞより万倍強え、俺の拳だぜ! これ一本で行ってやる!」
『イイダロウ……万力(チョキ)ヲドコマデ耐エラレルカ……』
 ブライアンの出したグーに、ゴーレムはまさかのチョキで応じた。岩を万力でもって砕くという自信か、持久戦狙いか……何れにせよ、楽には終わらないだろう。
「勝負に挑むにあたり小生に奥の手あり、である」
 イザナはゴーレムの前に躍り出ると、手を開きそれを軽く握り込むように構えた。
 ゴーレム側はやや逡巡してから拳を突き出す。グー対パー、イザナの勝ちのように見えるが……。
『コレハ爆弾 デ アル』
「これ即ち、顎を広げた龍であ……あ?!」
 龍の如き存在感を発しかけたイザナの手はしかし、ゴーレムも宣言とそれに続く軽い発破により鋭く打ち砕かれる。幸い手は無事だが、まさかの……相討ち狙い……?!
「アレはありっすか?!」
『アリ ダ』
「じゃ、じゃあ私も好き放題やらせてもらうっす。チョキ!」
『パー』
 あまりの出来事に色を失ったリサは、しかしアリといわれて諦めてチョキを出す。あろうことか、相手は敗け手であるパーを出し……見る間に巨大な盾、いや壁を形成する。
「そうきたっすか。なら私は……指が二本、どちらも長い示指と中指。これを見ればすぐにわかるっすよね。そうっすね、二連装砲重戦車っす! とっとと吹き飛びやがれ!」
 チョキでパーに負けるなど許されない。連装砲で眼の前の壁を、ぶち抜かねば……!
「酒で気分がよくなって来たぜェ~~~~、手? そうだ、教えてやるよ、グーだグー! 心理戦もクソもねえってもんだ! ハハハ!」
 ニコラスは先程ヤケクソになった流れで酒をしこたま飲んでおり、ふらふらとめっちゃ強い個体に挑んでいた。対峙したゴーレムは仁王立ちでニコラスがグーを突き出すのを確認する。
「自分を曲げねえ漢の拳ってのはな。どんなものよりも堅く強いもんだ。つまり、俺の拳(グー)は全てを突き破る意志(グー)なんだよ!」
『フン゛ッ』
「痛ァァァ!?」
 だが、ニコラスの意思(グー)を、ゴーレムはあろうことかチョキで挟み潰してパーに変えさせた。状態変化の屁理屈合戦ではなく、ピンチ力で破壊せしめたのだ。
「アリかよそれぇ?!」
『誇りは……必要だ……。拳を突き出した相手を万力やパーで勝つのは道理がならぬ……』
 こいつだけ喋り方が流暢ですげえウザいな。
「じゃーんけーんぽん!」
 ( 'ᾥ' )つ
『チョキ』
「( 'ᾥ' )つ わかる? これはグーだよ?」
『ドウ見テモパー……ア、イヤ』
「( 'ᾥ' )つこの丸みといいグーじゃない? ねえ?」
 ( 'ᾥ' )(←もうこれで通じるもんな)はそのデフォルメボディで高精細なじゃんけんの描画が出来ないのをいいことに色々言い張っていた。究極の後出し屁理屈に、ゴーレムも通常個体なのでちょっとたじたじだ。
 卑怯とは言うまいな。こいつの後出しジャンケンほど正統派の屁理屈はなかなかないぞ。
「喰らえ!!! これが愛の力だーーー!!!」
『受ケテ立トウ、コノ拳ガ!』
 ウルズの勢いに、ゴーレムもなんか情熱的な返しで受けて立とうとした。のだが、勢いそのままに出されたのは親指と人差し指をクロスさせた厨二病なんでも勝てるじゃんけんの最新版。
「らぶち!!!」
 だった。
『ソレハ曖昧デハ(パァン』
「言い訳をするなーーー!!!」
 ここで『らぶち』の手でゴーレムの頬を張った! 手が痛そうだ!
「バカヤロ……!愛の力に勝るものがあるかよっす!!!」
 ウルズの屁理屈マジでずるいな。勢いがあるじゃん。
「わたしは思ったのです。これ、自分の右手と左手でじゃんけんすれば自分一人で解決できるのでは? と」
 はい。……はい?
「そう…此処は合法的に脱げる天国のような場だったのです! 脱ぐ喜びも脱がす楽しみも全てわたしのもの……冬の夜に吹く清らな風を全身で感じとりましょう!」
 そう言って澄恋はあろうことか、己の両手で以て勝負を始め、『敗け』はじめた。一応成人してるらしい彼女の謎ストリップショーに、ゴーレムは理解が追いつかずちょっとショートしかかっている。
「あれだったらポーズ指定とか遠慮なくしてくださいね!」
『ハイ……』
「全裸になっても人肌ってつまり皮膚まで脱げますので!」
『エッ』
 えっ……?

●マジで……まじでどうすんのこれ……?
「俺のグーと相手の出す手! カチ合わせて勝った方が強えってェのは、自明の理ってヤツだよなァ! 食らえや! 必殺のォ! ワイルドキングストリーム!!」
『ルール違反ダッタナ』
「うっそだろお前ェ! スキル使ったくらいで反則敗けかよ! もう脱ぐ者がねえよ!」
 ブライアンは頑張った。頑張ったけど、ルール違反判定を受け敗けまくった結果、すでに靴下だけにされていた。パンツすらナシだ。このナリで靴下あったっけって? 温情だよ。
 なお、彼はこうなるまで何度か勝っていて、ゴーレムが全部脱いだと思ったら謎のスリット部から分解されて美しすぎるゴーレムが出てきたため、スケベ心を露見して倒れました(伏線回収)。
「ボクは勝ってた筈だよ! 何で全裸なのさ!」
 リコリスもズル臭い行為の屁理屈で頑張った、粘った。けどダメだった。ビキニを脱がされたが大事な部分もデフォルメされてて最早ゆるキャラなのでPPP倫としてもごあんしんだった。ズルくない? だからまだ戦えるぞ。羽毛一本一本でな!
「この拳骨……これは間違いなく、魔導蒸気鎧兵が持つ巨大な拳! 思っきしぶっ飛びやがれ!」
『馬鹿ナ、コノ防御ガ貫カレル訳ガ……!』
 リサはだいぶ危ない格好までいったものの、最後は拳の勢いが勝った。相手がずっとパー出しまくるのだから。壁をぶち抜くために努力と試行回数を重ねたのだ。偉いぞリサ。半脱ぎは素晴らしいなリサ。
「女性陣が脱いでることに俺は幸せを感じるんだ。だから敗けても問題ないんだ」
「ニコラス君、これが強敵というのであれば小生が力を貸そう。小生のこれ(竜の顎)を二人でやれば双頭竜である」
『小学生みたいな理屈こねるじゃん……?』
 敗けかけたニコラスのもとに、勝利を挙げて現れたイザナの姿。二人ならば怖くないとばかりに龍の顎を重ねてぶちこんで勝利! みたいな流れにしようとしていた。いきおい、リコリスとブライアンの分を勝ちに行くの輪をかけてずるい。
「血というなのどれすを身に纏いましょうねえ~!」
 コレが果たして自分に対してなのか相手に対してなのか、何故かセルフジャンケンを模倣し始めたゴーレムへと歩み寄る澄恋。色んなところを撮影してご満悦なのだろうか、一気にカタをつけにきた。カタをハメにきたともいう。果たしてゴーレムは見るも無惨な姿に。
「らぶちは!! 愛のチカラは!!!! まけないっすよ!!!」
『エッ怖……』
 ウルズはゴーレム相手に買ったり敗けたり(当社比)しながらぐいぐいらぶちを押し込んでわからせにかかっていた。ドウ見てもわからされそうなデザインでわからせにくるな。だが声量が大きいので。声の大きい方が勝つので。いや声の大きさ(物理)じゃなくてさ……? でも勝ってるし……?

 ところで、正攻法をおっぱじめたアルテミアと相手のゴーレムの姿がない。どうかしたのだろうか。
「ちょっと!? 勝ったのにどうしてこうなるのよぉ!!! 助けてぇ!」
 ……はい。
 あろうことか、屁理屈に手を染め『スライム』と言い張ってゴーレムをタテこいた左手が汎ゆる服を溶かしながら遺跡を蹂躙しつつあったのである。
 つまり?
 そのスライムに巻き込まれたらオート全裸だ。やったぜ。
「やったぜじゃねえよ解決しろよォ!」
「吹き飛ばしたらアルテミアさんの腕、どうなるっすかね……」
「そこはこう、」
 どうにもならないから、全員脱げればいいと思う!
 畜生、またこの娘が全部もっていきやがった!!

成否

成功

MVP

アルテミア・フィルティス(p3p001981)
銀青の戦乙女

状態異常

なし

あとがき

 どうにでもなーれ☆

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