シナリオ詳細
悲しみの島鯨
オープニング
●海賊は盗む者
『海洋』に於ける海賊の立場というやつは、決して一言で語れるものではない。
貴族達の利益を生み、ときにその利益を横からかっさらう。リスクとリターンで天秤にかければ後者が勝つので、王侯貴族の多くは彼らの所業に口を出すことはない。
……お互いの利益が一致する限りでは、彼らはじつに有益な存在だと嘯く貴族すら居よう。
はたしてそれが番人に共通するかといえばそうでもない。例えば、一攫千金を求める海賊と、罪なき海洋生物とであれば利益だって衝突するというものだ。
「兄貴、見えて来ましたぜ。この辺の海図にも載ってない島……アレですかい?」
望遠鏡から目を離した部下の言葉に、『自称・大海賊』メル・ヴィル・ハイムは「ああ」と力強い声を返す。自称ながらも生意気に名乗るだけのことはあり、がっしりとした体躯と日に焼けた精悍な肌を陽光に晒している。
「この辺にいきなり現れた島、っつうから見にきたが、大当たりだったみてぇだな。野郎ども、あれが『アイランドホエール』だ。あいつが飲み込んだ船に宝が積んであれば、もれなく俺達のモンになるってワケだ」
己の利益を疑わない態度に、自信に満ちた笑み。メルは剣を引き抜き、その島……に見える大きな鯨を指して前進を促す。
その軽率な行動が、これから起きる騒動の基となるとも気づかぬまま。
●イレギュラーズは救う者
「海洋の海はいろんな連中がいる。爆発する魚だのトビンガルーだのな。その中でも……そうだな、君等の1人から聞いた情報を基に行方を追ってたヤツがいる。それがこの『アイランドホエール』。島みたいにデカいが気性は穏やかで、事故は起こすが本人……人? まあ当事者に害意はねけどトラブルの種になるような奴な。そいつに、海賊が乗り込もうとしてるって話が入ってきた」
『博愛声義』垂水 公直(p3n000021)の話を聞いて、その名を知る者……情報提供者であるノリア・ソーリアが居合わせていれば驚いた、かのしれない。
噂話程度の存在だが、その相手に急迫な危機が迫っているとあれば、決して放置できる問題ではないからだ。
それに、アイランドホエールは気性は穏やかだが無抵抗ではない。故意に傷つけようものなら、海賊達以外も被害に遭う可能性が高いだろう。
「近付いてるのは『自称・大海賊』メル・ヴィル・ハイム率いる海賊団。つっても、乗員はそいつ含めて10人の小さな海賊団だ。確認されてる限りで術士3、マスケット使い2、メルと他の連中は切り込み役だろうってコトだ」
バランスを重視している、ということだろうか。海賊の割にはだいぶ思慮深い編成にも思われる。
「連中、アイランドホエールに錨を下ろして体ン中に入ろうとしてやがる。目的は……まあ、お宝だよな。ヤツに飲まれた船は大小含めて挙げりゃキリがない。知ってる奴なら一攫千金を夢見るのも無理はないみてえだが……実力差を考えたらより賢いのは近づかないこと、なんだけどなぁ」
わかんないモンだね、と公直は首を振る。ちなみに、今から向かったとしてもアイランドホエールが傷つくのは不可避。暴れている相手に近づき、メルの海賊船に乗り込んで船員を捕縛しつつ鯨の体を舞台に戦ったり、アイランドホエールを治療したりする簡単なお仕事……ということらしい。
「治療は怪我してるトコにいかなくても術式でなんとかなるだろ。問題は莫大な体力に錨とかのでけぇ傷だから、ちょっと魔力のやりくりが大変ってくらいだ。あとは……楽に治療させてくれるかも怪しいモンだな」
面倒事は結構多い。それでも、海の友人を見捨ててはおけまい。
こういうときは、リスクよりも義務を取るべきだったりするのだ。
- 悲しみの島鯨完了
- GM名三白累
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年09月20日 22時35分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●不幸な海の男の話
メル・ヴィル・ハイムは大海賊である。名声はまだない。だが、大海賊として大成する男であることは間違いない。
……少なくとも本人はそう自称している。
「兄貴、それでコイツのどこから入りましょうか?」
部下の一人が彼に問う。島と見紛う、とは言ったもので。しばらく会場に身を晒していたのか、その体表には苔が生えてすらいる。どこがどこやら……いまいち分かりづらい。
「取り敢えず鼻でも探せ! 水に沈んでるなら潜ってでも――」
探し出せ、と彼が口にするより早く。
彼らの海賊船にむかって、一回り小さな船が横合いから体当たりを仕掛けてきた。
衝突よりわずかに前。
『海洋』の船員によって海を往く船の上で、『半透明の人魚』ノリア・ソーリア(p3p000062)はアイランドホエールのことを思い返していた。
「昔、あやうく飲みこまれそうになったあの恐ろしさ、忘れたわけではありませんの……」
「いやはや、ノリア殿も大変な目に遭っておられたのですな!」
『屑鉄卿』刀根・白盾・灰(p3p001260)はさらりと語られたノリアの壮絶な経験大げさに驚いてみせつつ、水平線を眺める。今少し、姿を確認するには時間がかかろうか。
それにしても、と彼は思う。話を聞いただけだと派手なことを、と思うが、動機を考えると相手を傷つけることに躊躇いはなくとも、殺しを目的としていないだけ……さらに言えば、名が売れていない分『悪逆非道』とは縁遠い者達なのではないか、と。
「お互い無事に済ませたいところですが……」
「いたいけな鯨に暴虐の限りを尽くす海賊達を締めるのが仕事よ。……わたくし、愚かな人間は嫌いなの」
『パラディススの魔女』エト・ケトラ(p3p000814)は灰の穏便な考えをすっぱり両断するように言い切る。尤も、彼女とて積極的に殺しに行く気はさらさらないだろうが。気持ちが籠もった魔術が『うっかり』を起こせば話は別だろう、ぐらいには考えている。
「船から落ちてくれればいろいろと話が早いのは間違いないんだけどなぁ。少しは痛い目みせないとだろ?」
『黄色いマーマン』トリフェーン(p3p006459)は最低限、懲らしめられれば良い……ぐらいには考えている。流石に殺すほどではないのは確かだが、いたいけな鯨を傷つけるとなれば思うところもあるだろう。
「人死を出さずに済むなら、それに越したことはありませんわー」
『特異運命座標』ユゥリアリア=アミザラッド=メリルナート(p3p006108)は比較的穏便な考え方のようで、懲らしめられればよし、程度の考え方だ。十二分に懲らしめる気はあれど、助ける準備も怠らない。若干、のんびりした思考の彼女がどの程度、荒事を為そうと考えているのかは未知数なのであるが。
「アタシゃシスターだからねぇ。救うと決めたからにはアタシの信念に掛けて救ってやる」
『不良聖女』ヨランダ・ゴールドバーグ(p3p004918)は聖職者らしく、不殺で通す心づもりであるようだ。殺さない、というだけで、どの程度まで傷付けていいか、の判断基準は割と緩そうではある。それはそれとして、助けを求める相手に手を差し伸べるのも彼女の仕事である。まずは、海賊達の命より鯨の治療が優先されるだろうが、それは仕方ないことだろう。
「うわ。うわぁ……大きいな! 本当に島みたいだ!」
「アイランドホエールさんは本当に島のように大きいんですね!」
そうこうしている内に見えてきた影に、『瞬風駘蕩』風巻・威降(p3p004719)と『鳥篭の君』シャーロット・ホワイト(p3p006207)が歓喜の声を上げる。海賊船も見えるが、それすら小ぶりに思えるスケール感。威降のいた世界では出会えたかも分からない存在が、彼の好奇心を刺激してやまぬのは当然か。
無論、シャーロットにとっても、仲間達にとってもその印象は大きく変わるまい。
だからこそ、というべきか。海賊達の所業が殊更に矮小に見えるのは幸か不幸か。
「では、わたしはこっそり近づきますの。皆さんはお気をつけて、ですの」
ノリアは船が激突する直前、そう言って鯨の方へと飛んでいく。力強く頷き返した一同は衝撃に備え、身構える。
「ノリノリのためだ、俺達でいっちょ救ってやろうじゃねーの!」
トリフェーンの威勢のいい言葉に応じるように、イレギュラーズは動き出す。海賊達も衝撃から立ち直ると、彼らを迎え撃つように布陣する。そして、それらの出来事を無視して船から飛び移るメルの姿を、灰は見逃さない。彼を追って鯨へと降り立つ面々を撃ち落とすべく……銃弾と術式が襲いかかり、食らいつく!
●幸福な〇〇の話
シャーロットの歌声を背に、ヨランダが銃弾を鎧で受け止め、さも効かぬといわんばかりに平然と鯨へと乗り移る。実際のところ、仕草ほど浅い傷ではないのだが……許容範囲内だ。
「貴君らの技前は、私を避けて戦わねばならぬ程度と見てよろしいか?」
灰は堂々とした口調で問いかけてから、内心で少しだけ違うな、と首を傾げた。船上に残った術士とマスケット使いは兎も角、メルと彼に従って鯨に移った数名の前衛には十分な効果があったようだ。灰の気分の問題をよそに、彼らは一斉に彼へと攻撃を仕掛ける。
厄介なメルの狙いを逸らせただけでもまずは重畳。守りに徹した灰に、ヨランダが癒やしを施していく。他方、エトはメルを狙える位置取りを探ろうとするが、船に残った前衛が彼女の動きを遮り、射線を通すまいと切りかかってくる。足を止めた彼女に向け、術士達は一斉に狙いを定め……打ち込まれるよりも、トリフェーンがうち1人を射程外まで弾き飛ばすほうが早い。船の縁に強かに体を打ちつけた術士は、なんとか落下を堪えるが、更にそこに、前進したユゥリアリアの術式が襲いかかった。
「弱い者いじめはー、よろしくないと思いますわー」
氷の鎖で船べりに縛り付け、ユゥリアリアは間延びした声で告げる。声のトーンからは想像できぬほど、騎兵槍の切っ先を見る目は冷ややかであったのだが。
「鯨さんをいじめるなんて、いけません! おとなしくしてください!」
術士がユゥリアリアに杖を向け、無形の魔力を叩きつけるのとほぼ、同時に。シャーロットの魔力がその顔面を大きく弾く。首を大きくのけぞらせた相手は、そのままぐったりと動かなくなった。……幸い、死んでは居ないようだ。
「あっちは調子よさそうだね……こっちものんびりしちゃいられないな!」
威降はメルにに大上段から斬りかかり、鎧に大きく傷をつける。衝撃までは殺せなかったようで、苦悶の表情に偽りの気配はない。
灰が鯨に乗った敵をひきつけている間にするすると近付いてきたノリアの動きは、いかにも襲ってくれといわんばかり。前衛達の何人かは思わずそれにつられて踏み出すが、メルは足を踏みとどめ、懐へと手を伸ばす……狙いは明らかに、煙幕だ。
「待ちなさい! 正面から戦うのが怖いのですか!?」
「生憎、オレ達海賊は臆病者ばっかりでな。怖ぇから群れる、怖ぇからあいつらみてえな仲間も連れて行く。怖がる奴らに、オレが率先してビビってやらなきゃあいつらが犬死にするだろうが! 怖ぇモンには蓋でもしねぇとなぁ?」
不敵な笑みを浮かべた彼の手から、煙幕弾が投げ込まれる。彼を引きつけ、積極的に攻め立てていた威降と灰は真っ向からそれを受け止める形になる……さらに具合が悪いのは、煙に煽られたように鯨が僅かに身じろぎをしたことにある。
「な、何だこりゃぁ?」
「足元が、滑っ……ひゃああああ……!」
幸運があるとすれば、ノリアを追って前に出た面々が彼女の策にまんまとはまり、鯨の体に剣を突きつける間もなく落下していったこと。
不幸があるとすれば、威降が彼らと一緒に水面へと落下していってしまったことか。……十分に役目を果たしていなければ、悔やみきれない顛末ではあっただろう。
「灰、大丈夫かい?!」
「ええ、この程度の煙なら問題なく!」
ヨランダは、煙から飛び出した灰の姿を視認すると、彼の体力の回復を優先する。動きに淀みが見られぬ以上、問題ないだろうと踏んだのだ。
自分を追う海賊がまとめて海に落ちたノリアは、海に堕ちた威降を追って海面へと急ぐ。鯨の上では、仲間が有利。彼らに戦いを任せても、何ら問題ないだろうと信じながら。
「船の下に落ちてくれれば、俺達も楽なんだけどなぁ……」
トリフェーンはエトの射線を確保すべく、海賊の前衛狙いで積極的に攻め立てる。吹き飛ばし、動きを邪魔できなければ上出来。海に落とせれば、更に重畳……といった気持ちはある。だが、さて。経験を然程積んでいない彼にとって、げに恐ろしきは現実の奇天烈さである。杖を構えた彼めがけて飛んできた二度の術式が、その体を強かに打ち据え……いきおい、海へと放り出したのだ。
油断があったとは言えまい。役割を十分果たしていた中での、不幸な事故である。海中ならば自分の領域、と胸をなでおろした彼は、しかし落下の衝撃という当然の道理を失念していた。……耐えられる衝撃ではなかった、ということも。
「大丈夫ですかー? 捕まってくださーい!」
すかさずシャーロットが浮き輪を投げ、術士目掛けて魔力を叩きつけにいく。視界の端では、トリフェーンが流されるままに浮き輪にぶつかり、運良く身を預けたところであった。
「こういう喧嘩は、度胸がある方が強いですわよー」
ユゥリアリアは、トリフェーンが吹き飛ばした前衛に一気に間合いを詰めると、近接術式でカトラスを弾き飛ばし、槍を彼につきつける。さすがに抵抗する力が残っていないのか、諸手を挙げて降参した彼の表情に力はない。
「これ以上無理にでも戦うというならお相手するけれど……魔力に気持ちが篭って『うっかり』があっても知りませんわよ?」
「るせぇ、兄貴を残してトンズラできるかよぉ!」
エトの降伏勧告に対し、しかし銃士は歯を食いしばって耐え、叫び返す。船上には術士ふたりと彼のみ、鯨にはメル1人……ほかは倒れているか海を漂っている。
それでも逃げぬと言い切った胆力は、敵ながら大したものだが……直後に盛り上がった船体から両足を強かに殴りつけられれば、立ち上がることも構えることもままなるまい。
情けない悲鳴をあげながら最後まで気絶しなかった根性だけは、よくやった、と言えるだろうか。
メルのカトラスが灰の障壁に大きく弾かれ、体ごと彼の突進に吹き飛ばされる。落下を鯨に刃を立てることでなんとか耐えると、足元からは悲しげな鳴き声が響き渡る。船を制したエト達が先んじて治療に回っているが、それでも新たに付けられた傷の痛みまでは肩代わりできはしない。
「そこまでして耐えなくてもいいではありませんか! もうお仲間も降伏しておりますし、宝探しという場合でもないでしょう?」
「ああ、もう逃げるか捕まるか……捕まるしかねえだろうよ。だけどよ、ちびりそうな位怖ぇけど、ホラ。俺が膝折ってスイマセンデシタは格好がつかねえだろう?」
灰はやや気遣わしげにメルに問いかけるが、ボロボロになってなお、彼は膝を折る気はないらしい。呆れ果てた挟持であるが……このまま行けば生き死にの領域である。これ以上殴り合いは……そう躊躇いを覚えた彼の脇を、ずかずかとヨランダが歩いていく。
「懺悔ならアンタが諦めた後にいくらでも聞いてやるよ! 先に大人しくブッ倒れときな!」
言うが早いか、白光に包まれた拳がメルの腹を打ち据える。彼女自身の鍛錬で生み出した技による盛大な腹パン……死ななかったのが不思議なくらいである。
が、結果的には黙らせることに成功した、わけで……取り敢えずめでたし、なのだろうか。
「……こんな大怪我をしながら良く頑張ったわね、偉かったわ」
魔力の限りを尽くして治療を施したエトは、鯨の背をそっと撫でてねぎらいの言葉をかける。仲間達もまた、魔力を尽くして治療を施し、なんとか傷の全てを塞いだ格好である。
シャーロットは鯨の背を撫でるが、苔とざらざらした体表とが織りなす感触に新鮮なものを覚えており。海から引き上げられた海賊達は海賊船に縛り上げられ、トリフェーンもまた、ノリアに海から引っ張り上げられ、なんとか無事に船で休んでいる。
「わたし、アイランドホエールさんを助けるために、頑張りましたの! ですから……二度と、寝ぼけてわたしを食べないでくださいですの!」
ノリアは、鯨の鼻先まで飛んでいって精一杯アピールするようにそう告げる。
告げるが、さて。その言葉がどこまで理解できたのやら。吹き上げられた潮は、一同の身を思い切り濡らすのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様でした。
一言言わせてください。
……おっかねえ。それが素直な感想です。
落ちねえ。
MVP理由は以上となります。
GMコメント
島のような鯨ときたらお宝、そうきたら海賊。鉄板の流れですね!
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●達成条件
・メル・ヴィル・ハイムの捕縛
・アイランドホエールの治療と沈静化
●『自称・大海賊』メル・ヴィル・ハイム
自称、であることから分かる通り、チンケな海賊団の団長。だが実力は確かなもので、仲間をアジテーションで強化するスキルも有す(ランク2付与スキルに類似)。
武器はカトラス、体力偏重型。武器の命中精度は高くないが、船上戦闘なら一日の長はあちらにある。剣術系スキルを有し、さらに次の固有スキルを持つ。
・投矢(毒):物遠単・猛毒。小ぶりなジャベリンを投げてきます。
・撹乱煙:神近範・無・不吉・痺れ。毒の混じった煙幕です。本人はガスマスク(手製)で影響を被りません。
●海賊×9
メルの子分です。マスケット使い2、術士3、残りはカトラスによる近接戦要員です。特殊なBSを被る攻撃はあまりないですが、連携を取ってきます。
メルと共通しますが、アイランドホエールに対する流れ弾や負傷を度外視して戦ってきます。
●アイランドホエール
海洋に存在するとされる(されていた)大鯨。小島ほどの体格を持ち、気性は穏やか。うっかり船を飲み込んだり、身じろぎで生んだ波で転覆させてしまうこともあるという。
海図を参照すれば捜索自体は難しくないらしいが、よく移動するので足取りが掴めていなかった。
今はメルの海賊船に錨を降ろされたことで(抜けはしたが)大きな怪我を負い、しかも体の上でドンパチやられてるから身悶えしている。
(主に戦場は船とアイランドホエールの体の上になりますが、後者で行動する場合、5ターンに一度『防御技術+特殊抵抗/2』で判定を行い、失敗した場合海に落ちる可能性があります。
落ちた場合、負傷する可能性が大きく上がります。
アイランドホエールの治療も任務に入りますが、ダメージ量が多いため腰を据えて治療するなら戦闘後が望ましいでしょう。無論、倫理的理由で早めの治療を行うもの悪い選択肢ではありません。
※『アイランドホエール』のイラストは『ノリア・ソーリア(p3p000062)』によって発注されたものです。
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