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シナリオ詳細

【三神像】黎明を呼ぶ鐘の音・剣
【三神像】黎明を呼ぶ鐘の音・剣

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●伝承・一章一節
 彼の三神、『幻想』の力を象徴する者なり。
 力を司る鎚神、智を司る術神、そして道を司る剣神は均衡をもってはじめて神威を為す。
 その均衡崩れれば、即ち(ここから先はインクが滲んでいて読めない)

●『黎明の鐘』防衛戦
「均衡が崩れるとカミサマが不十分な形で目覚めたり、三神で殴り合って天変地異間違いなし! ……って公直殿から聞いてきたのであります!」
 無明の明』ドルト・ペオン (p3n000035)は中年の情報屋から聞いた話を言い切ると、大きく息を吐いた。早口は苦手らしい。
「公直殿がいうには、『黎明の鐘』という石造りの鐘を防衛する任務に皆様を抜擢したいという話であります。もうひとグループほど集めているそうでありますが、こちらも同じくらい危険であると聞いたであります」
 ですから自分は居残りであります。そう続けたドルトに、イレギュラーズは詳細を話すように促す。情報屋のように雑に扱うと、この小娘は泣き出しそうなので。
「なんでも、『三神』の力で鐘を鳴らされると、それはもう大変なことになるそうなのであります。それらの神様をかたどった像が幻想にはあるのですが、その足元から小さい像がぽこぽこ沸いて出て、今現在『黎明の鐘』に進軍中。急ぎ足止めしたいというのが主なオーダーとなるであります。それで、皆様には『剣神』の側の小さい像をお願いしたいのですが……」
 言いよどんだドルトは、水を一気に飲み干してから深刻そうに告げる。
「この神像、実は術式の一切を受け付けないそうであります。そのかわり、鎚とかの打撃武器には強いそうでありますが……なので魔法剣士さん、みたいな魔法と剣とみたいな方は、剣で戦って魔法を控えるとかのほうが割と安全だと公直殿が言っておりました。抜け道も用意した、ってワルい顔してましたでありますが」
 なるほど、それは厄介だ。そういうところまで神様そっくりということか。
「とにかく、公直殿が手配するチームと合同で足止めが成功すれば、事態が悪くなるのを遅らせることができるのであります。皆様の努力に期待するであります」
 ドルトはぺこりと頭を下げ、イレギュラーズの反応を待った。

GMコメント

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。
 ……ただ、飽くまで『依頼完了までは』想定外の事態は起こらないというだけです。

●達成条件
 『剣神レプリカ』の全滅or40ターン以内の『黎明の鐘』被弾ダメージを2500以下に抑える
(同時発生の「~・術鎚」と合計で5000以下のダメージに抑えることが最終目標です。片一方で目標値を超えても、トータル5000以下なら成功になります)

●『黎明の鐘』
 今回の防衛対象。石造りの遺跡に露出した石造りの釣り鐘。
 この鐘が高らかに打ち鳴らされた時、『幻想』の三神――術・鎚・剣の神が目覚め、力を競い合うことで神秘を高め、国力を高めようとするとされる。
 その際の周辺被害は凄まじいものになるとかならないとか。記録にバラつきがありはっきりとした証拠がない。
 神の力で一定ダメージを受けると大音声を発する。ダメージ次第では破壊され、さらなる厄介事を呼び込む可能性もある。
 「かばう」ことも可能ですが、同時に二人以上で庇わないと効果は半減します。(かばったダメージの半分が通ってしまいます)

●剣神レプリカ×40
 三神を模した像の周辺から湧き出した謎の石像群。
 神本体ほどではないが個体性能はそれなりに高い。
『剣→術→鎚→剣』の3すくみを形成しており、イレギュラーズの装備、攻撃スキルなどにも影響する。このシナリオにおいては、
・剣神レプリカに対して『神秘術式攻撃・術式系アイテムでのスキル攻撃無効、剣系武器・スキル等倍、打撃武器による攻撃2倍」となります。
 保有スキルは
 飛翔斬(神超遠単・出血)、突撃指揮(神特特・レンジ2以内の剣神レプリカのCT上昇)、惑討(まどいうち。物至単・不吉)
 を使用します。

●特殊スキル『戦闘宣言』
 【三神像】シナリオに限り、イレギュラーズが使用可能なスキルです。AP0、自付、主行動。
 プレイング『一行目』に『宣言:(剣or術or鎚)』と記載することで戦闘開始時に『すべての攻撃・スキルを宣言した属性として扱う』ことができます。継続ターンは付与と同じ8ターン。
 再宣言は任意ですが、ターン消費があるのでお気をつけください。回数制限はありません。
 テンプレートから逸脱した場合、宣言と認められない可能性が大です。くれぐれもお気をつけください。

●戦場
 『黎明の鐘』遺跡。
 リプレイ開始時、三神レプリカは遺跡入口(鐘より100m位置)にいます。皆さんは鐘より20m前進した位置にいます。
 準備行動にも接近しての先手取りも不可能ではない距離です。

※【三神像】シナリオの同時参加はできません。くれぐれもご注意ください。

  • 【三神像】黎明を呼ぶ鐘の音・剣Lv:5以上完了
  • GM名三白累
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年09月17日 21時30分
  • 参加人数 8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

セララ(p3p000273)
魔法騎士
郷田 貴道(p3p000401)
人類最古の兵器
ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)
悩める魔法少女
ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴猛たる巨牛
宗高・みつき(p3p001078)
不屈の
ゲンリー(p3p001310)
鋼鉄の谷の
仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)
五行絶影
津久見・弥恵(p3p005208)
嫣然の舞姫

リプレイ

●砕き潰す激戦の
「HAHAHA、数が頼りの雑魚どもがイキがってんじゃねえぞHAHAHA!」
 『ボクサー崩れ』郷田 貴道(p3p000401)は威勢のいい声を張り上げて前進し、鐘に近づくレプリカ達に拳を叩きつけていく。鍛え上げた拳そのものが武器である彼に、小細工を弄す意志やそれを使いこなす能はない。それらすべてを拳に注ぎ込んだがゆえに、他に回す才覚がないというべきだろうか。いずれにせよ、彼の戦い方はこの戦場に於いてことさらに強力な武器と化していた。
「セララが全力で戦っているのであります。鉄帝の軍人として、魔法騎士として恥ずかしい真似はできないであります!」
 『鉄帝軍人』ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)は高らかに吼えると、大火器を振り回し、魔力の砲弾を打放つ。本来であれば剣神の従者には通じることのないそれは、彼女の意志に従って性質を変え、相手を屠る暴力として振るわれる。
 『魔法騎士』セララ(p3p000273)は相棒の声に応じるように2本の聖剣を振るい、向かってくる剣神の現身を切り払っていく。魔法騎士として相方と肩を並べたことで、彼女の士気は弥が上にも高まっていく。ハイデマリーの統制能力の甲斐もあるのだろうが、それだけで彼女の奮戦は説明がつかぬだろう。
 ……まあ、2人で「魔法騎士セララ&マリー参上!」と滅茶苦茶格好いい動きで大見得切った以上はその名乗りを無下にせぬために全力を奮う、という向きもあるのかもしれない。
「敵は40体か。相手にとって不足無いわい」
 『鋼鉄の谷の』ゲンリー(p3p001310)は戦斧を担ぎ上げると、眼前の敵めがけ一喝する。彼の脇を抜けていった手合いこそ逃したが、前方に蟠った多数の偶像を弾き飛ばし、一時の猶予を生み出すことに成功する。
「距離が取れるのは有難ぇ……! 今のうちに畳み掛けるぜ!」
 『不屈の』宗高・みつき(p3p001078)は吹き飛ばされた偶像の群れ目掛け、魔力の一撃を叩き込む。敵意を破壊力に整形したそれは、傷ついた偶像達の動きを大きく鈍らせるには十分すぎる威力だった。……尤も、みつき自身にとっても負担は少なくないが。その負荷に見合う威力であったことは間違いあるまい。
 吹き飛ばされ、あるいは蹴散らされ、偶像達の隊列は乱れていく。だがそのタフネスゆえに倒れる個体はない。畢竟、乱戦に近い格好となったことは数にまさる偶像達に味方する。イレギュラーズの裏をかくには、これ以上の好機もあるまい。
「月を彩る華の舞! 天爛乙女の津久見弥恵参上です! ……っ近付く前に終わらせてあげます!」
 『月影の舞姫』津久見・弥恵(p3p005208)は敵の意図に乗るまいと声を張り上げ、己に敵意を向けんと名乗りを上げる。数差と持久力の不足を薬品に頼ったまではよかった。だが、その副作用ばかりは無視できない。接近戦を主体とする彼女に、その薬……ルナティックスの副作用は余りにリスキーだ。それでも使うのは、覚悟あってのことだろう。
 一斉に自分に向いた視線を受け止め、彼女の背筋を駆け抜けたのが悪寒だけ、とは……思えないが。
「的には事欠かないな。纏めて砕かせて貰う!」
 『千法万狩雪宗』仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)は弥恵目掛けて突っ込んできた偶像へと飛び込むと、魔力を一気に撒き散らし、炎へと変換。大爆発を巻き起こす。五行における木生火の原理を魔力で再現した格好だが、その威力は彼女の周囲の惨状が雄弁に物語る。乱戦のなかで蓄積したダメージは、偶像達の一部を行動停止に追いやった。
「おらおら! 俺がルウ・ジャガーノートだっ! 木偶人形どもめ、俺の首を取りにかかってきな!」
 『暴猛たる巨牛』ルウ・ジャガーノート(p3p000937)は距離を取って体制を立て直そうとした偶像達へと声を張り上げ、己の姿を殊更にアピールする。無骨な武器を握り込んだ彼女の目には、強敵との戦いを今や遅しと待ち構える者の歓喜が見え隠れする。偶像のうち一体が仲間を奮い立たせるべく指揮を執ると、それらは一斉に彼女目掛けて殺到する。或いは遠間からの斬撃を、或いは踏み込んでの一撃を振るってくる彼らのを視界に収めると、鉄塊を振り上げ、己を中心に滅茶苦茶に振り回す。破壊衝動をそのまま動きに変えたようなそれは、ゲンリーの一喝で距離を取っていた偶像達を粉微塵に変え、無傷の者でさえも大幅に動きを鈍らせた。
 自身も偶像の猛攻で浅からぬ傷を負っていように、不敵な表情には欠片の憂いも見当たらなかった。みつきの治療に信頼を置いているのもあるだろう。自身の戦いに絶対の自信があるのは確かだろう。いずれにせよ、戦場にあるすべての者に対して確固たる信頼があればこその胆力であることは間違いない。
「通さねえぜ、ファッキンシットども!」
「鉄帝軍人としても、魔法騎士としても、敗走は有り得ないのであります!」
 貴道は拳を構え直し、迫り来る偶像達へと殴りかかる。
 ハイデマリーもまた、仲間達の奮戦を横目に、自らに言い聞かせるように声を張る。
 仲間達が偶像の目を引いてくれたお陰で、現状での鐘への被弾は限りなく少ない……しかしゼロではない。状況を好転させるのが先か、些細なところで瓦解するのが先か。
「まだまだぶっ壊せるんだろ? 望むところだぜ!」
 ルウの表情はその状況にあっても一点の曇りもない。
 握り込んだ鉄塊にさらなる力を込めると、力強く一歩、前進した。

●斬って、捨てよと神が宣う
「まさか剣の神様の像ともあろう者が、挑まれた勝負を逃げるワケは無いよねっ」
 体をくねらせ、愛らしさを前面に押し出しつつもセララは明確に偶像達を挑発した。偶像ごときに騎士道があるかは別として、どうやらその言葉には効果があったらしい。
 波を打って迫ってくる偶像に、彼女は2本の聖剣で迎え撃つ。
「黙っていても近付いてきてくれるんじゃ、これ以上楽なことも無いわい」
 ゲンリーは次々と襲いかかる偶像達を押し返し、着実に相手の損傷を蓄積させていく。彼に吹き飛ばされ、距離を空けた偶像達は、前に出て猛威を振るう汰磨羈の格好の餌食だ。
「数に頼って固まってくれるなら却って好都合だ。砕け散れ!」
 自らを中心に爆発を生み出し、汰磨羈は勢いそのままに前進する。当然、彼女へと群がる偶像は少なくないが、彼女はそれを物ともせず、むしろ望むところとばかりに押し返す。
「ひゃ……っ! 触っちゃダメだって言ったじゃないですかっ!」
 他方、弥恵はその身軽さを活かしつつ、セララやルウ、汰磨羈らとは別方向に向かって偶像達を誘導する。近づかれなければ触れられず、追いすがられても躱し切る。それが理想では、あるのだが。やはり厄介なのは遠間からの斬撃だ。ただでさえ敏感になっている彼女の肌をなぞるように切り裂くそれは、痛覚その他を殊更に強く刺激する。魔力のためとは言え、難儀な努力をしたものである。
 照れ隠しとばかりに身を躍らせ、髪に隠した銀糸を振り乱して近付く偶像を切り裂いていく。動きの派手さに気を取られるが、その実、確実に相手を傷つけていく。
 狙われている、注目されていることを意識した立ち回りは、囲まれぬように動く彼女の精度を確実に上げていく。
「人形共めっ! 全員吹き飛べぇ!」
 ルウは勢いを殺さぬように鉄塊を振り回し、ひたすらに目の前の敵を蹴散らしていく。一撃で倒せぬなら二度三度、相手にとって災厄そのものの勢いで暴れまわる。しかしその反面、仲間を巻き込まぬ繊細さを併せ持つその動きには、確実にこの状況を打破しようという意志が強く宿っていた。
 無論、身に受ける刃の数は少なくはない。だが、耐えられぬほどではない。仮に耐えきれぬほどであれば、とうに仲間を頼っていよう。
「一発や二発ぶちこんだだけで倒れてくれるなら、世話ねぇんだけどな!」
 みつきは魔力を練り上げると、偶像達のただ中に殺意あふれる霧を打放つ。敵の頭数が多い分、纏めて狙うのは難しいことではない。ただ、面倒なのは強敵と見做された際の集中攻撃をいかに避けるか、である。
 その点で言えば、仲間が敵を引きつけている分、安全と言えるだろう。戦闘が激化する中で注意すべきは、むしろ仲間達の体力の問題だ。唯一の回復手であるみつきが背負うには多少重荷ではある……それでも、個々の実力を思えば想像よりはずっとマシだ。
「HAHAHA、そんなモンじゃ痛くも痒くもねえぞ!」
 貴道はといえば、余裕綽々に近付く敵を殴りつけ、粉砕していく。一撃で倒すにはいささか硬いが、彼1人で倒すための戦いではない。敵を一体でも多く、少しでも傷物にすれば仲間が確実に倒すだろう。彼はその道筋を作るだけでいい。……無論、倒せるなら真っ向から叩き潰すのが道理だが。
「鐘の周りがピンチ! 応援お願い!」
「……仕方ないでありますね!」
 セララも相当な数の偶像を斬り、あるいは惹きつけてはいるものの、広範囲に広がる彼らを挑発行為のみでどうにはするのは容易ではない。
 鐘へと歩を進める偶像の前に魔法騎士2人が立ちふさがり、各々の得物を構え並び立つ。数体の偶像が振るった剣から放たれた斬撃は、生半な威力ではないことは容易に理解できるだろう。

 だが、威力という一点に於いて、ハイデマリーの一撃が遅れをとることはない。精度の点に於いて、セララの斬撃が遅れをとることもない。
 斬撃ごと魔砲で巻き込み、或いは斬撃で切り払い、その中から漏れでた斬撃の幾らかが両者に襲いかかる。だが、意志を固く持った彼女らにとってみれば、なんてことのない攻撃だ。
「まだまだ! こんなものじゃ魔法騎士は倒れないよ!」
 仁王立ちで斬撃を受けながら、セララが堂々たる姿勢で断言する。
 すかさず後方に下がったゲンリーとハイデマリーが入れ替わると、眼前の敵を蹴散らした面々が両者を守るように布陣し、反撃に移るべく身構えた。
 状況は予断を許さない。気を抜けば容易に敗北が這い寄ることだろう。……だが、彼らに一切の気の緩みはない。彼らにあるのは、ただ勝利を渇望する意志だけだ。
 そしてそれは、偶像達も同じこと。
 故に、この戦いは意志の強固な方が勝つ。

●迷いなき者へ
 弥恵は一歩一歩のスタンスを大きく取りながら、偶像の攻撃を躱すことに神経を注いでいた。その動き一つ一つに得も言えぬ妖艶さが漂うのは生来の才覚のようなものだろう。
 迫りくる攻撃に機械的な正確さが宿る分、厄介さは命ある相手の比ではない。確実に避け、仲間が攻めるための隙を作り、場合によっては自らも積極的に攻めに回る。
 呼吸一つ吐くごとに、一体ずつ撃破する。
 惑いを振り払うような偶像の斬撃を蹴りで弾いて隙を生み出し、さらに蹴り込むことで貴道へと送り出す。
 思い切りよく引き絞った彼の拳は、偶像の体幹を華麗に打ち抜き、その動きを停止させた。
「大丈夫か? 無茶してねえよな?」
「大丈夫であります、まだまだ戦えるのであります」
 みつきはハイデマリーの治療に回りつつ、セララとゲンリーに気遣わしげな視線を送る。
 2者は、実によく耐えている。敵の攻め手の勢いが落ちているのもあろうが、セララの守りの硬さは特筆すべきものがある。そうそう倒れる、ということはあり得まい。
 ゲンリーもまた、十分すぎる程に耐えている。意志の強さがそのまま、守りの堅さでもあるかのように。
「この程度で腰が引けていては、ドワーフの名折れよ」
「魔法騎士は逃げない、恐れない! ここは一歩も譲らないよ!」
 彼らの声に背中を押されるように、仲間達は次々と偶像を撃破していく。多少なり被害があったことは否めないが、彼らの殲滅速度と比較すれば些細な問題と言えるだろう。
 こと、ルウの破壊力は別格とすら言える。一撃ごとに戦場をかき乱し、偶像を撃破していく様は圧巻である……尤も、多大な行動力を要する暴威であるから当然と言えようが。
「まだまだ戦えるんだろう? もっと俺を楽しませろよ!」
 全身から血を流しつつ、しかし彼女に一切の後退はない。攻撃だけに全てを注ぎ込んだ戦い方は、本能で選び取った最適解でもあるのだ。
「キミが最後だね? なら、派手に終わらせてあげるよ」
 1体倒れ、2体が崩れ、10体が吹き飛び……最後の一体目掛け、セララが2本の聖剣をクロスさせて相手を打ち上げる。
 宙に浮いた相手を迎え撃つのは、既に高く跳躍していた汰磨羈。振り上げた踵を偶像の首筋に叩きつけ、爆発とともにその胴を四散させる。……別働隊の快哉を背景に、彼らも剣神の偶像を駆逐するに至った。
 『黎明の鐘』の受けたダメージは決して軽微ではないが、それでも想定よりはずっとマシだ。

「しかし、今になって大規模に動き出すとは、何かあったのかのう」
「さあ、どうだかな……とにかく、何も起きなくてよかったぜ」
 周囲を見回しつつ、ゲンリーは首をかしげる。みつきは、ひとまずは勝利を収めたことに安堵を漏らしつつ、仲間達を癒やしていく。
「でも、この鐘を目指してきたからには何かありそうですね。下手をすればとんでもないことが……ひゃぁ!?」
 弥恵が不思議そうに鐘に歩み寄ろうとすると、偶然にも盛り上がっていた石畳に足を引っ掛け、最悪にも鐘へと頭を打ち付けてしまう。……だが、却ってそれでよかったのかもしれない。
 鐘から顔を剥がした彼女が目にしたのは、古代のものと思しき幻想文字。彼らの中に解読できる者は居なかったため、ローレットに記録が持ち帰られることとなったが……後に解読された結果は、以下である。

 神による――は停滞を打破する必然――
 ――が神に勇気を――によって――いよ

 欠損部分が多い為十分ではなかったが。
 別働隊が持ち帰った記録とともに、ローレットでは今後の事態に備えて解析が進められることとなる。

成否

成功

MVP

ルウ・ジャガーノート(p3p000937)
暴猛たる巨牛

状態異常

ルウ・ジャガーノート(p3p000937) [重傷]
暴猛たる巨牛

あとがき

 お疲れ様でした。『黎明を呼ぶ鐘の音』はひとまず成功となります。
 こちら側の特徴としては回復が薄い分、個々の負傷に対する守りの堅さとかが割とすごい感じ(語彙力)だったところでしょうか。
 あ、演出面を若干強化していますが普通にかばったり打ち合って両者ダメージを負ったり普通にしてますから、まあそこは多少ね? ね?

 なお、両サイドの解読文をあわせ……ても謎が深まるだけだね! あるある!

 MVPは殲滅力とダメージの継続力とのバランスがよかった貴女に。
 ダメージはかなり蓄積してましたが、まあ名誉の負傷ってことでひとつ。

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