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シナリオ詳細

寄生植物を退治せよ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●森の中の招かれざる客
 とある森の中で私たちは平和に暮らしていた。時々いたずら盛りの幼年期のピクシーが山菜なんかを取りに来た人を驚かせることはあったけれど、それもかわいらしいもので。
 この地方ではピクシーにいたずらされると何かいいことが起きる、なんて迷信じみたジンクスもあるからか不幸そうな人たちにはピクシーたちはむしろその迷信を信じてみなさいよ、と悪意のないいたずらをしたりなんかもして。
 そうやって森の生き物と共存していく日々が続いていくのだと思っていた。寿命は違うけれど、種族も外見も違うのだけれど。
『隣人』として過ごしていくのだと思っていた。
 けれど森に異変が起きてしまった。人や動物を取り込んで増殖する魔法植物の種子が芽吹いて、薬草を摘みに行った村の少女が取り込まれた。
 凶悪な魔法植物に対して私たちに戦う能力はない。あまりにも無力だ。取り込まれた少女は生命力を奪われやがて衰弱死してしまうだろう。
 周囲は魔法植物のまき散らす毒や麻痺の効果を持つ鱗粉によって倒れた動物たちがいて、かれらを苗床に植物は増殖する。あっという間に十五体の寄生植物と犠牲者が出た。
 村の長は私にローレットに助けを、魔法植物の討伐を依頼するようにと命じた。
 どうか、どうか。同胞たちが、罪なき森の住民が助かりますように。
 私は必死でローレットのドアをたたいた。

●寄生植物
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)がぐったりとした女性に肩を貸すようにしてイレギュラーズのそばに寄ってきた。
「とある森の中の村で大変なことが起きているようなのです、この女性は依頼者なのですが疲れ切っているのでユリーカから説明させてもらいますね。人や動物を食べてしまう魔法植物の亜種なのでしょうか……一気に食べきらず、寄生した人を苗床として繁殖する寄生型の植物が見つかったのです。
 薬草を摘みに行った女の子や森の動物たちが犠牲になっていて、まだかろうじて命はあるようですが危険な存在なのです。取り込まれた方たちに攻撃しないように気を付けて十五体の植物を討伐してほしいのです」
 ユリーカは鱗粉に毒や麻痺の効果があること、長い蔦や茨を使って物理的な攻撃を仕掛けてくること、寄生された少女や動物たちは花の中央にいて声をかければ意識を取り戻し、寄生する力が弱まるが目を覚ました時にうまくフォローをしないとパニック状態でが感染して植物が暴れだして余計に生命力を吸い取られる恐れなどを告げた。
「平和な森で罪なく暮らしている皆さんを害するなんて許せないのです。二メートルくらいのバラに似た植物、殲滅してほしいのです!」
「よろしく、お願いします……」
 ユリーカと彼女に支えられた女性から助けを求める声を聞いたイレギュラーズたちは険しい顔で頷いたのだった。

GMコメント

●成功条件
寄生型植物十五体の撃破と寄生されている少女・動物たちの救助

●失敗条件
撃破の失敗、または半数以上の寄生された生物の死亡

●ロケーション・エネミー情報
見晴らしのいい森の中。幻想の片隅にある森です。ピクシーなどや魔法生物、通常の動物などが住んでいるもともとは平和な森。人々とは共存関係にあるようです。
寄生植物たちは空き地に密集して生えています。
花の部分に寄生者が見える形ですがエネルギー源が寄生者なのでそれほどスピードは速くありませんが自立行動を可能とします。
鱗粉には麻痺、毒などのBS効果があり、そのほか茨や蔦を鞭のように振り回したり拘束に使ったりします(弱るにつれて蔦などの効力は弱まっていきますが最初のうちは切り伏せても再生し、丈夫でしなやかです)
寄生された人に「しっかりして」「助けに来た、もう少しの辛抱だ」などと声をかけると意識を取り戻す可能性があり、意識を取り戻した場合は植物が弱体化しますが寄生者が現状にパニック状態に陥った場合は寄生植物は狂暴化します。
救出後ヒールなどで簡単な治療をして温かい言葉をかければ寄生者たちの回復は早まるでしょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • 寄生植物を退治せよ完了
  • GM名秋月雅哉
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年09月02日 21時35分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

アクア・サンシャイン(p3p000041)
トキシック・スパイクス
クロバ・フユツキ(p3p000145)
深緑の守護者
クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)
安寧を願う者
レナ・フォルトゥス(p3p001242)
森羅万象爆裂魔人
ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)
月夜の蒼
エゼル(p3p005168)
Semibarbaro
リナリナ(p3p006258)
パーシャ・トラフキン(p3p006384)
召剣士

リプレイ

●寄生する魔法植物を討伐せよ
 人や動物の体を苗床にして寄生したまま自立行動をする魔法植物に村の少女と森の動物たちが寄生されてしまったからどうか助けてほしい、そんな願いがローレットに依頼として届き、八人のイレギュラーズたちがそれに応じた。
「私のいた世界も、植物に蹂躙されてたわ。寄生するようなものじゃないけれどね。でも他人事じゃないのよ。身近な人が植物に苦しめられるって。
 だから今回の依頼、私がみんなを助けたいって気持ちは、無辜の人や動物たちが犠牲になるから、ってだけじゃないの。ちゃんと元通りにしてあげる。この森も、みんなの笑顔も!」
 巨大植物が街という街、国という国を覆っている世界の出身で、その植物は何度焼き払っても、切り落としても再生していた。
『凛花』アクア・サンシャイン(p3p000041)はそんな自身の世界を思い出し除草剤の入った瓶を握り締める。
 彼女は高濃度で自作の除草剤を使うことで生活環境を切り開き、彼女にとって除草剤とは家族や仲間を守る手段であり、生き抜くための武器だった。
『業に染まる哭刃』クロバ=ザ=ホロウメア(p3p000145)もまたかつての出来事を思い出したのかもしれない。切れ長の目をすがめ、眉間にしわを寄せる。
「どうにも、オレの昔を思い出す話だ。――何もできなかったあの頃を繰り返すのだけはご免被る。絶対に、俺は助ける」
「それにしても、生命体に寄生する植物ね。元いたせかいでも、似たのは存在してたけど、あの類は、いつ見ても不快にしかならないわね。植物は、植物らしく、動かないでいてもらいたいわね」
『森羅万象爆裂魔人』レナ・フォルトゥス(p3p001242)は寄生する植物そのものが不快だと切り捨てる。倒すことにためらいはないらしい。
「魔法植物、かぁ。響きはきれいだけど、生き物を取り込んで寄生する植物だなんてね。みんな助けて、元気にして帰さないと……。失敗はできないよね、うん」
「どんな生物にも事情があるのは承知だけどねぇ。人間に手を出したのは失敗だよ。生態系はとても興味深いんだけど慈悲はなしだ。というわけだから速やかに駆逐しないとね?」
「寄生植物、ですか。生きるための糧を得るためであればその植物にとっては当然のこと。ですが、森の生き物や村人たちに危害を加えるのをそのままにしてはおけません。こちら側の都合で、ごめんなさいね」
『Semibarbaro』エゼル(p3p005168)、『蒼ノ翼』ルーキス・グリムゲルデ(p3p002535)、『ほのあかり』クラリーチェ・カヴァッツァ(p3p000236)の三人は魔法植物に一定の理解を示しながらもそれでも自分たちは人間の味方だから、と討伐を決意している。
「初めての仕事、絶対に失敗できません……。でも、こんなに心強い先輩たちがそばにいてくれる。大丈夫……! 私、頑張ります!」
 初めての依頼に緊張気味の『召剣士』パーシャ・トラフキン(p3p006384)はぱちんと頬をたたいて気合チャージ完了。
「あぶないフシギ植物いっぱい! 植物、肉食べる禁止! ぜんぶ倒す! ぜんぶ倒す!」
『特異運命座標原人』リナリナ(p3p006258)が元気よく宣言すると同時に一同は寄生植物が普段より集まっている空き地へと到着。捕食に向かっている植物がいないか、そして取り込まれた人たちの衰弱のひどさはどうか交戦前に確認する。
「十五体、全部そろってるみたいだ。しかし二メートルクラスの花が咲くバラが十五株もあって、花の中央に人やら動物やらが取り込まれているっていう景色は、ちょっとぞっとしないね」
 数を数えていたエゼルにパーシャが少女の衰弱が一番ひどそうです、と言い添える。初めに犠牲になったからだろうか、それとも動物たちに比べて小柄だからだろうか。ひとまず、一番最初に助けるべき対象は決まった。
「声が聞こえる? あ、目は閉じたままでいいわ。意識がもどったらまずは深呼吸して」
 サンシャインの呼びかけにまだ少女は目覚めない。代わりに寄生植物たちが新たな栄養源をみつけてさわさわと移動を開始した。
「ローレット、イレギュラーズだ!!」
 クロバがサンシャインに引き続き声をかけ、防御を優先させながら少女を取り込んだ植物に接近する。
 丈夫でしなやかな蔦がクロバを鞭のようにいたぶろうとするがその攻撃をかいくぐって救助を試みた。
 まだ植物の生命力が強すぎるのか、容易に少女を離そうとはしなかったため植物部分を狙ってまずは衰弱させる必要がありそうだ、と他の仲間と知識を共有する。
「アンタらに憎しみはない。――だが、このツケはキッチリ払ってもらおう」
 クラリーチェは中衛に位置どると神秘への親和性を高めることで魔力を増幅させていく。
「しっかりしてください、怖い思いをさせて申し訳ございません。すぐに終わります。自由に動けるようになりますから、どうか気を確かに持って」
 被害者が目を覚ませば植物の戦闘能力は弱まるが被害者がパニックに陥った場合は暴走状態になった植物を相手取ることになる。
 控えめに、目を覚ます前から落ち着いて、と声掛けを重ねていく。意識がなくても一説によれば声は届くという。ならばこの行為は決して無意味ではない。
 レナは集中を研ぎ澄まし、狙撃手の目のように敵の動きをとらえた後射程を伸ばした遠距離魔術式で植物部分を集中攻撃。
「しっかり、こんな植物につかまってるんじゃないわよ。はやく、目覚めなさい!」
 少女がその言葉に目をうっすらと開けた。自分を取り込む巨大な植物。見知らぬ人々。周りには生き物を取り込んだ植物が他にも十数体。
「ひっ……!」
 声掛けが無意識下に届いていたとしても幼い少女には刺激の強すぎる光景だった。パニックになりかける少女にサンシャインがすかさず声をかける。
「目をつむって、深呼吸して? もう一度……ううん、何度も、何度も」
 クロバがローレットのイレギュラーズであることと助けに来たことをもう一度告げると少女は少し落ち着きを取り戻したらしい。
 そのことによって植物は弱体化し、少女は寄生植物から解放された。
「怖いか? ――あぁ、そうだろうな。だがお前を待つ奴らがいる。そいつらの願いを受けて俺はお前らを助けに来た!! 帰ろう、家族や大切な奴らのもとへ!

 バイクを使って少女を戦線から離脱させ、後衛に下がらせると回復を仲間に頼む。
 そして舞い戻って放つは情け容赦なしの、まさに刈り取るための一撃。
 渾身の一撃でまずは一体が撃破されたのだった。
 一体を倒したことでイレギュラーズたちも効率のいい倒し方を体感し始めたことが大きい成果だったかもしれない。
 まずは植物を弱らせるために前衛が蔦や鱗粉による攻撃を受けながらも同じだけ、あるいはそれ以上のダメージを与える。
 ルーキスは回復で支援をし、負傷者がいないときや術を発動する力が足りないときは通常攻撃をしながら動物疎通を使って動物たちに語り掛ける。
 目を覚ました動物たちが得体のしれない植物から逃げ出そうともがいていたからだ。
「あー起こしちゃったか。大丈夫だよ、私たちはキミを助けに来たんだ。だから暴れないで、怖いだろうけどね」
 その声を聞いて動物たちは少しずつ静まっていく。ルーキスの声ができるだけ優しい響きを持つように心がけていたのが大きかったかもしれない。
 エゼルは救助された人や動物たちが弱っているのを見てさらに後列に下がらせた後仲間の回復はルーキスに任せて被害者の回復に専念。
「全員を救助し終えるまでもう少しだけ絶えてください。大丈夫、守り通します」
「は、はい……ありがとうございます」
「動物さんたちは大丈夫だったらそのまま逃げていくだろうし、大丈夫じゃなかったら改めて治療かな。下手に近づいて蹴られないように気を付けてくださいね」
 命の危険を感じた動物たちはいつもより気が立っているだろうから、と忠告をして戦線へと戻っていくエゼルの背中を救助された少女はあこがれを込めて見つめるのだった。
 パーシャが呼び出した二本の剣は攻撃を重ねれば攻撃力や再生力が弱まっていくことが分かった蔦を切り裂いていく。
「ウルサ・マヨル、お願い、邪魔な蔦を切って!」
 召喚者の願いを受けて二本の剣は前衛の戦いを蔦を切り裂いてサポートする。
 かつてパーシャもローレットの人たちに助けられたことがある。
「今度は私が助ける番。大丈夫、きっと私たちの声は届きます。私もそうやって、ローレットの人たちに助けてもらったから!」
 緑の柔らかな輝きが前に立って戦う仲間の傷をいやし、術を使う力を使い果たした仲間に活力を与える。
 リナリナは蹴りを仕掛けて取り逃した寄生者を再び取り込もうとする植物をけん制し、クロバがバイクで後衛へと下がらせ、サンシャインが利くかどうかはわからないけれど駄目だったら次の手を考える、と片手間に自作の除草剤を撒いていく。
 クロバが何度目かの要救助者を護衛しながら植物から距離を取ろうとした時、背中を向けた彼を追うように長く長く伸びた蔦が鋭い攻撃を幾たびも降り注がせる。
 その攻撃から守るように割って入ったのはレナだ。
「救助者を、早く連れていきなさい! アンタ一人の命じゃないのよ! この攻撃はあたしが引き受ける!」
「くそったれ!」
 絶対守ると誓ったのに庇われたことに激しい憤りを感じながらもクロバは要救助者を後衛へ。
 すべての攻撃を受け切ったレナはまだ倒れるわけにはいかないと強い意志を持って奇跡を手繰り寄せ立ち上がる。
「通さないって、言ってる、でしょ! おとなしく土へ還りなさい!」
 蔦を伸ばしてきた植物の大元が離れてた位置にいることを好機に長遠距離型の魔術術式で反撃するとそれで寄生型植物たちの討伐は終わった。
「すまねぇ、手間をかけた。けがは大丈夫か?」
「あたしだってローレットのイレギュラーズですからね、多少のけがは承知の上で依頼を受けてるんです。アンタこそ、要救助者をしっかり安全なところまで送り届けたの? バイクで転倒なんてしたらヒーラーが大変でしょう」
「あぁ、そっちのフォローのおかげでオレも被害者も大事ない。助かったよ」
 救出した人や負傷した仲間たちに癒しの加護を与えながらパーシャは死者を出さずに初めての依頼を達成できたことに安堵の息をつく。
「なんとか少しは、皆さんの役に立てたかな……? 今はまだ未熟だけど……私の召剣術で、初めて誰かを救えたのだって。胸を張って言いたいです。ありがとう、ウルサ・マヨル」
 役目を終えて消えた相棒である二本の剣に感謝のつぶやきを漏らし、パーシャは治療を終える。
「いずれ朽ちるからこそ、生きているのならそれを謳歌しないとね。寄生型の植物たちはここで朽ち果てなければならなかった。そう切り替えて次に行こうか」
 ルーキスの言葉にうなずきながらクラリーチェは思案顔。
「魔法植物の種子……今後同様な事件が起きないように、事後対策ができればいいのですが。村やローレットに念のためお話しておきましょうか」
 難しい顔をしているクラリーチェを助けられた少女が心配そうな顔で見上げていることに気づくと柔和な笑顔を作り、不安を払拭させるように少女に語り掛ける。
「もう二度と他の人が今回のような事件に巻き込まれないように、対策を練れば、森に入るときも安心でしょう? 何かできることはないか考えていたんですよ」
「そっか……助けてくれてありがとう!」
「どういたしまして」
 ルーキスはまだその場にとどまっていた動物たちに動物疎通でどこか痛い場所があるのか、あるのならば治療するけれど、と声をかける。
 治療が終わった後もその場を去らない動物たちに彼女がもう一度まだ痛むところがあるのかと問うと、動物たちは『この近くの村の住民たちは乱獲はしないけれど必要ならば自分たちを狩る。生きるというのはそういうことだ。けれど貴方たちは身を挺して自分たちを護ってくれた。そのわけを知りたい』と答えた。
「私としては植物の生態系にも興味はあったし、生きるために何かを犠牲にするのはどの生き物も同じだよ。でも、そうだな……なぜキミたちを助けたのかといわれれば。仕事として頼まれたからと、寄生植物は野放しにしておくと危険だったから。それだけだよ」
 その答えを聞いて動物たちは満足したらしい。感謝の意思表示をして静かに森の中へと散っていった。
「動物たちもいろいろと考えるもんだねぇ。世界というのは興味深い」
 魔法植物による寄生の侵略はひとまずここで幕を下ろしたのだった。
 巨大な植物たちが消えて妙に広く感じる空き地を一瞥し、イレギュラーズたちは今後の対策を練るためと依頼達成の報告のためにローレットに帰還したのだった。

成否

成功

MVP

アクア・サンシャイン(p3p000041)
トキシック・スパイクス

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました。
寄生された人や動物たちは皆様の尽力により犠牲者を出すことなく帰るべき場所へ帰ることができたようです。
二メートル級の薔薇が十五体も居座っているなら舞台は森でなく草原でもよかったな、とリプレイを書き終えてから少しだけ思ってしまいました。
ご参加ありがとうございます。

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