シナリオ詳細
<総軍鏖殺>北の風吹きし時
オープニング
●<総軍鏖殺>北の風吹きし時
新皇帝『バルナバス・スティージレッド』の就任から半月ほどが経過した鉄帝国。
彼の勅命を曲解した力に自信の有る者達は、今や自分達の欲望に忠実に従い暴れ回る。
それは鉄帝国の様々な所で同時多発的に発生しており、ここ……北東部に拡がるヴィーザル地方ですら、その事件が多発。
しかしながら、この北東部においては別の事件が同時発生していた。
それは……ノーザンキングス。
元来鉄帝国に反発し、ヴィーザル地方で様々な事件を巻き起こしていた彼等……そして今回の新皇帝交代による混乱。
その混乱に乗じたノーザンキングスに手を貸した諸部族達は、統王シグバルドたる人物を中心に拵え、『ノーザンキングス連合王国』として独立国家の樹立を宣言する。
そしてノーザンキングス連合王国に所属する者達は、今こそ鉄帝国を転覆させる好機であると考え、新皇帝の勅命に勢い付いた者達と共に、鉄帝国南部の国々を周り、襲撃を嗾けており。
『はーっはっは! ほらほら逃げ惑えってんだよぉ! ま、逃げても逃がしゃぁしねぇんだけどよぉ!!』
『ガルゥゥウ……!!』
『ひ、ひっ……く、くるな、来るなぁ……!!』
『くるななんていわれたらよぉ、殺すだけだぜぇ!! ほいさっ!!』
ノーザンキングスの彼等は、暴れ回るゴロツキやら魔物やらを仲間に引き入れ、重い剣を叩き落としてヴィーザル地方の街村を次々と焼け野原にしていくのであった。
●
「皆、突然の召集にもかかわらず、集まって貰い、すまない」
騎士然たる格好のギルバートが、ノーザンキングス解放前線に集まりし君たちを前に、深く頭を下げる。
ここ最近のノーザンキングス連合王国の暗躍に頭を悩ませていた彼は、君たちの加勢にほんの僅かではあるが、安堵した様な雰囲気を見せる。
とは言っても、ノーザンキングス連合王国の動きは決して油断出来るような状態ではない……更には南方の首都からは新皇帝の就任による混乱の話も届いており、この地域においても様々な問題が立て続けに起きていた。
「すまないが落ちついて話している暇はなくてな……取り急ぎだが、ノーザンキングスと共に暴れ回る奴らを倒してきて欲しい」
「新皇帝による勅命により、犯罪を犯しながらも解放されたならず者や、何処から現れたかも知らぬ天衝種、そしてこのノーザンキングス連合王国の者達が、この近くの街、村にて我が物顔で暴れ回っている。彼等を放置すれば、無辜の民が死に追いやられてしまう事だろう……どうか、皆の力と共に、彼等の無法行為を止めてきて欲しい、という訳だ」
騎士であるからこそ、戦う力の無い者達を守るのが使命。
本来ならば自分も騎士として戦列に加わりたいが、同時多発で発生しているこの事件……一つの事件だけに力を割くわけにもいかないのが現状。
そんなギルバートの心境を理解した君たちは、このヴィーザル地方を襲う非道たる力を挫くために動くのであった。
- <総軍鏖殺>北の風吹きし時完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年10月25日 21時55分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●北の叛乱
新皇帝『バルナバス』の就任によりて、略奪が繰り返されし国、鉄帝国。
力に自信ある者は、力無き者から様々な物を奪い去り、国の治安は荒れ果てている。
しかし、此処……鉄帝国北部に拡がるヴィーザル地方は、そんな新皇帝の就任の前から暴力に手を染めた者達である『ノーザンキングス』の者達が蔓延っており、そして彼等は新皇帝就任の混乱に乗じて独立国家『ノーザンキングス』の樹立を宣言。
そんな不届き者共の動きを聞いたイレギュラーズ達は……騎士たるギルバードの依頼を受け、ノーザンキングス解放戦線に力を貸す事になる。
「それにしても……ノーザンキングスの方々は、何故今、独立国家の樹立を宣言したのでしょうか……?」
と小首を傾げる『深き森の冒険者』ルカ・リアム・ロンズデール(p3p008462)に、『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)も。
「そうだな……まぁ世の中が乱れていると、途端に活き活きしてくる連中っていうのが居るもんなんだよな。この様な厳しい気候で生きるには、奪うのが手っ取り早いのだろうが、でも、それだけでは何も産むまいに」
「ええ、そうですよね……」
顔を曇らせるルカ。
その視線の先には、キミ達を始めとした『ノーザンキングス解放戦線』にて陣頭指揮を執る騎士『ギルバード』。
忙しそうに立ち回る彼の下には、新皇帝とノーザンキングスに苦しめられて居るヴィーザル地方各地からの陳情が届いており、今回の依頼もそんな依頼の一つ。
「全く……話を聞かせていただきましたが、これは酷いと言わざるを得ませんね……」
と『千紫万考』ジョシュア・セス・セルウィン(p3p009462)が溜息を吐くと、それに『白き寓話』ヴァイス・ブルメホフナ・ストランド(p3p000921)が。
「ええ。まったく、彼の大罪が上に立ってからというもの、国は大荒れよね……政治に口を出すつもりは毛先ほどもないとは言え、こういうのを見ているとちょっと困っちゃうわ。とはいえ……私に出来る事はそう多くない。だからこそ、こつこつ目の前のことからやらないといけないわね」
「そうですね。何をしても許されるなんてわけが無いのですが……説くだけ時間の無駄でしょう。彼等を野放しにしておく事はできませんし、僕も協力させて貰いましょうか」
そんな二人の言葉に、『雷虎』ソア(p3p007025)と『旋律が覚えてる』ガヴィ コレット(p3p006928)も。
「うん、そうだね! 悪い奴らが何度もやってくるみたいだから、手分けしてそれを追い返さないとね!」
「ええ……多くのノーザンキングスの派閥に属する者達が襲い掛かってくる様です。一つ一つ、確実に対応していく必要が有りますね……となると、手分けして対応する必要があるかと思いますが……どうしましょうか?」
そんなガヴィの言葉に『力いっぱいウォークライ』蘭 彩華(p3p006927)は。
「そうですね……ではヴァイスさん、ジョシュアさん、エーレンさん、ロトさんの四人で先陣を組んで、残る私達で二陣と行きましょうか?」
「ええ、解りました」
そんな仲間達の言葉に『精霊教師』ロト(p3p008480)も。
「うん、解った……なんでだろう。この土地の風を浴びてると、試したい事が次々と脳裏に浮かぶんだよね……俺は教師だけど、研究者でもあるから……試したい事は実施しないと気になって仕方ないんだ。襲撃者には悪いけど……僕の新しい戦い方の実験台になって貰うとしよう」
くすりと笑みを浮かべたロト。
そして、ギルバードから。
『それじゃ、皆……よろしく頼む。ヴィーザルの地で困り果てている人々を救うために、その力を思う存分発揮して欲しい……!』
と発破を掛けられ、それに頷き出立するのであった。
●命拾いの時は
そしてイレギュラーズ達は、鉄帝国北東部ヴィーザル地方、ハイエスタ地域へと辿り着く。
一面に拡がる草原地帯は見晴らしも良く、点在する街の影も十分に遠くから覗くことが出来る。
「さて……先ずは『アルハルガー』一族の暴れている場所は……と」
事前にギルバードから聞いておいた、襲撃された街村の近くへと赴く。
見事なまでに資材全部が奪われており、人々は死のまま転がされている……そんな凄惨な状況。
ただ、その骸から分かる事は、彼等が得意とする攻撃方法。
「……頚元に噛みつかれている後もあるが、大体は……剣で突き刺されていたり、弓矢がいくつも突き刺さってている様だな……」
「その様ですね……本当に酷いものです……」
エーレンの言葉に頷きながらも、手を合わせて冥福を祈るルカ。
そして、骸を埋葬すると共に。
「取りあえず、この近くを集中的に襲撃している様ですし……ここを拠点に探し始めるとしましょう」
とヴァイスが提案し、それに頷くと共にジョシュアが
「それでは、私は空の上から探しましょう」
と連れてきたリトルワイバーンに乗り、草原の空高くへと飛び上がる。
かなりの高度まで上がったところで、感覚を研ぎ澄まして周囲を広く観察。
……暫しして、広い大草原の中を、徒党を組んで歩く人々の姿を発見。
「……ここから北西の方向に、一団がいる様です」
とジョシュアがそう仲間達に告げると、イレギュラーズ達はその方向にある村や町に回り込むように急ぐ。
勿論、彼等先に見つかってしまえば、彼等が警戒して進路を変えてしまう可能性は高いので、彼等に先に見つからないように、最大限の注意を払う。
そして先回りした先陣のヴァイス、ジョシュア、ロト、エーレン四人が、彼等の来る方角に立ち塞がる様に配置につく。
……そして。
『んー? アー、何だあいつら? 俺達に刃向かおうってのかねぇ?』
『その様だなぁ……ま、そういう命知らずな奴らがいるのも、あの皇帝の下なら当然かもなぁ。でもよぉ……俺達の方がぜってーにつえーし。ま、ちょちょいとぶっ殺してやっちまおうぜ!!』
今迄に、幾つもの街や村を襲ってきたからこその自信があるのだろう……足並みを止める事無く、傍若無人に前へ前へと進んで来る。
そんな恐れぬ敵陣が、声が届く距離までやって来ると。
『おうおう? 悪い事いわねーから、その場をどけよ! どかねーなら、わかってんだろうなぁ……!? ノーザンキングス連合王国のアルハルガー一族の力、知らねぇとは言わせねえぜぇ?』
骨をポキポキとならしながら、ニタリ笑顔で挑発するアルハルガー一族……独立国家の一員であるという、正しく『虎の威を借る狐』の如き自信で突っかかってくる。
……しかしそんな敵陣に向けて、真っ直ぐに見据えたジョシュアが。
「……罪のない人々の命を今迄沢山奪ってきたのでしょう? ならば……相応の覚悟は出来て居るんですよね?」
と言い放つが、それに。
『はぁん? 覚悟をするのはてめぇらだぜ! 行くぜぇ!!』
挑発に、見事なまでに乗っかってくるアルハルガー一族。
剣、弓使いが分散し、次々と強烈な一陣を仕掛けてくる。
立て続けの一閃を、十字剣で左へ右へと受け流しながらエーレンは、その懐に近接。
「どうした? 勢いよく仕掛けてきた割りにはノロいんだな、お前ら!」
ニヤリと笑みを浮かべる彼に、敵陣は。
『う、うっせぇ! 次はそうはいかねぇってんだよぉ!』
二撃目、三撃目も立て続けに仕掛けるのだが……そんな彼等の剣戟は、エーレンとロトの二人が受け流しつつ、彼等を逃さぬ様に惹きつける。
「まぁいい。鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。俺の目の黒いうちは略奪などさせん。憶えておくがいい」
「そうだな……僕も最高率で、最短に君達を打ち払わせて貰うよ」
そしてエーレンの居合斬りと、ロトの蹂躙の砲撃が返す刀に放たれる。
加えて中後衛に属するヴァイスとジョシュアは。
「本当に、仕方の無い子達ね……でも、あなた達だけに全力を出し切る訳にも行かないの。だから、的確に、撃ち抜かせて貰うわね」
「そうですね。攻撃力を引き揚げて、確実に狙いましょう」
ジョシュアは己の戦況分析力を引き揚げた上で、強力な一閃を叩きつける。
一方でヴァイスは、敢えて全力を出し切る事無く、余裕を持つような思考で能率を上げた上での神の光で撃ち抜いていく。
そう四人が戦っている最中も、彩華、ガヴィ、ソア、ルカの四人は少し後方に控え、広い範囲に視界を巡らせ続ける。
「彼等と戦っている最中に、更なる敵が現れないとも限らないしね……ルカさん、御願い出来る?」
「ええ、勿論です」
ソアの言葉に頷きながら、ルカは練達上位式で作りし式神と、その肩にファミリアの小鳥を乗せて、周囲の巡回を開始。
……勿論、今アルハルガー一族と対峙する仲間達が防衛網を突破されない様に極力注意し、常に状況を確認。
そして……アルハルガー一族が2、3人倒れた所で、式神の肩の小鳥に鳴き声が聞こえる。
「……南方の村にも、別の敵陣が現れた様です」
そんなルカの言葉に彩華とソアが。
「もう見つけましたか? 流石ですね皆さま!」
「了解だよ。この場はあの四人に任せて、次の場所に急ごう!」
二人の言葉にガヴィが頷き、ルカが用意しておいた馬車に乗り、急ぎその方向へと急行。
『オラオラァ! てめぇらの持ってるもの、ぜーんぶ奪わさせて貰うぜぇ!!』
と、街に乗り込み襲撃を始めていたのは、この地域で犯罪を重ねていたゴロツキ連中。
『俺達の罪はあの新皇帝に許されたんだよぉ!! って訳で、この地で犯罪を何度重ねようとも、もー俺達は罪に問われる事はねぇんだぜぇ!!』
『そうだそうだ!! ほらほら、隠し持ってるもの、全て奪わせて貰うぜぇ! 恨むなら、新皇帝とか言う奴を恨めよぉ!!』
悪事を重ねる事に一切の躊躇無く暴れ回る彼等……そんな彼等の背後に辿り着いたイレギュラーズ達は、大きな声で注目を集めるように声高らかに宣言。
「この弱いものイジメ、戦士の恥さらし達!!」
声色強く罵倒するソアに、既に頭に血が上っていたゴロツキ共は、負けず劣らずの罵声を上げてイレギュラーズ達へ我先に攻撃していく。
ただ、頭に血が上った敵の攻撃は力任せの大振りで、当たれば痛いものの、命中率は低い。
少数居る魔法使いと思しきゴロツキ連中は居るのだが……魔法を使う者を鋭く見極めると、彩華とソアがすぐにその近くへと接近。
「さぁ、悪い奴らをぶった斬ってやるのです!」
「そうだよ! ボク達が相手だ! まさか、こんな女の子が怖いだなんて言わないよね?」
怒りを買う挑発を混ぜ込んでターゲットを自分達に集中させつつも、素早い動きで魔法攻撃を回避。
そして流れる様な動きで鋭利な乱撃の連続攻撃で、先んじて魔法使い共を滅殺する。
そう前衛二人が立ち回る間に、ガヴィとルカの二人は襲われ掛けて居た街の人達に。
「もう大丈夫です。僕達が、絶対にこの街を守ってみせます。だから……ここからできる限り遠い方の家の中に避難して下さい」
「怪我……している様ですね。大丈夫。すぐに治療しますから、落ちついて下さい」
避難を呼びかけつつ、怪我を負った人にはガヴィが応急処置を行い、その場から逃がしていく。
勿論二つの街、どちらも同時に襲撃されている故に、片方だけでも崩れてはならないだろう。
だが、それぞれの前衛陣の確固たる意思で以て、敵陣の進軍を完全に抑え込みながら、一匹ずつを確実に仕留めていく。
……そんな戦闘は数刻続き、それぞれの襲撃者の頭数は確実に減っていく。
そのまま順調に全匹を仕留められた……かと思ったが。
『ガルゥゥ……!!』
今度は獰猛な鳴き声を上げた曲の熊が、彩華達が対峙する街の別口に出没。
「っ……別のが現れた様ですね」
「了解。こっちは任せるね!」
「ええ、そちらもお気を付けて!」
彩華とソアはそう言葉を掛け合う。
そして……半数ほどに減ったゴロツキ連中を、彩華軸に対峙する一方で、かの獣の襲撃方向にはソアが迅速に駆けつける。
『グルゥゥ……!』
血走った瞳と、鋭い牙、爪……熊と言えどその巨体は普通の熊ではないのは明らか。
しかしそんな獣に臆すること無くソアは。
「キミ達が何を思って、何を狙ってこの街を狙っているのかは解らないけど……でも、この街のものはこの街の人達の物なんだから! 絶対にここから先には通さないよ!!」
威風堂々と声を上げて、熊の懐に潜り込み、強力な拳を一発叩きつける。
ガルゥゥ、と呻き声を上げる熊……対する別の熊が、横から爪で殴り掛かるが、直撃を受ける事無く回避。
彼女も又獣の如き動きで以て敵を翻弄し、仲間達が合流するまでの時間を稼ぐ。
……そして、一陣目のアルハルガー一族を倒した仲間達が十数刻の後に合流すると。
「お待たせしました……ノーザンキングスの者達は取りあえず倒しましたし、今度は貴方達を倒しますよ!」
「ええ、ええ……日とではなく今度は獣、ですね。どこまでこの戦い方が通用するか、更に確かめさせて貰いますよ」
そんなヴァイスとロトの言葉に頷き、五人で3体の天衝種達と対峙。
数の面でも優位に立ったイレギュラーズ達は、敵の攻撃をソア、ロト、エーレンで分散して対応しつつ、残る仲間達が一匹ずつ確実に攻撃を決め、仕留めて行く。
更に数刻が経過すれば、数の多いゴロツキ連中を退治していた仲間達も合流し、3対8。
「後はこの熊達だけです……気を引き締めて、確実に行きましょう」
「了解!」
ガヴィの言葉に頷き、力一杯の攻撃を叩きつけていく彩華。
……流石の天衝種『ギルバディア』達も、その猛攻に耐える事は出来ず、数刻の後に全て崩れ去って行くのであった。
●北国の影の中
そして、三陣の敵を全て仕留めたイレギュラーズ達。
骸を早々に埋葬し……そして。
「ふぅ……取りあえず、アルハルガー達含めて、この辺りに巣くっていた奴らは倒せたかな?」
汗を拭う彩華……それにジョシュアはワイバーンから再度周囲を確認し。
「……うん。もう大丈夫そうですね。取りあえず、暴れ回る影は見つかりません」
「うん、それなら良かった。それじゃ……後は、壊れた街を後片付けするとしましょう」
ニッコリ笑みをを浮かべながら、そそくさとゴロツキ連中に破壊された門戸や家の修繕を開始。
……イレギュラーズ達の割込が迅速だったお陰もあり、大きく壊れている所もなく……修理修復は小一時間程で全て完了。
勿論、街の人達からは。
『本当……ありがつございます。新皇帝の即位で希望を失いつつありましたが……イレギュラーズの皆様のお陰で、希望……捨てきらずに済みます』
生きる意思を見出し、強く生きようとする住人達。
その心の支えこそが、イレギュラーズ達が護ってくれるから……だから、強く生きていこうと思える。
……そんなヴィーザル地方に棲まう人々の期待をその身に受けながら、イレギュラーズ達はギルバードの元へと帰還するのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
鉄帝北部、ヴィーザル地方平定に協力頂き、ありがとうございました!
皆様の活躍こそが、街の人達の生きる気力に繋がっていくものと思いますので、これからも宜しくお願いします……!
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
鉄帝国の混乱の解決に尽力頂き、ありがとうございます。
今回は北部……そう、ノーザンキングスが蔓延るヴィーザル地方が舞台となります。
●成功条件
鉄帝国北部にて暴れ回るノーザンキングス連合王国『アルハルガー』族、
及びこの辺りで暴れ回る、解放された罪人連中と天衝種の混沌な敵陣を全て倒す事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●特殊ドロップ『闘争信望』
当シナリオでは参加者全員にアイテム『闘争信望』がドロップします。
闘争信望は特定の勢力ギルドに所属していると使用でき、該当勢力の『勢力傾向』に影響を与える事が出来ます。
https://rev1.reversion.jp/page/tetteidouran
●周りの状況
鉄帝国北部、ハイエスタ地方が今回の舞台です。
古城が点在する草原地帯……つまりは見通しが良い地形的条件になり、見通しがかなり良いです。
どの街が襲われるかは解りませんが……見通しが良いので、遠く見渡せる力を使い、近隣の街を一括で見回るなどの対応が必要になります。
尚、当然ながら街に棲まう一般人達は、全く戦う能力がありませんので、襲撃されれば早々に殺されてしまうので、街の人達を守る行動を取らなければなりません。
また一族が暴れ回っている所に、第二陣、第三陣……と別の軍勢が来る、という可能性もあります。
迅速に襲撃される街に向かい、一般人達を守る……そんな作戦を皆様で考えて見て下さい。
●討伐目標
・ノーザンキングス連合王国『アルハルガー』族:10人
連合王国に与する、戦闘狂民族です。
武器は剣と弓の二種、更に体力は多くしぶとい様です。
戦闘狂ではありますが、一応は部族としての連携や声掛けを行う事で、中々手強い相手でしょう。
・新皇帝の勅令により、罪人の獄から解放されたゴロツキ連中:24人
ノーザンキングスで様々な罪を重ねてきた者達です。
今迄に皆様が討伐したノーザンキングスの一派が含まれているかもしれません。
彼等は罪を『許された』と考えており、更には今の皇帝の下ではどんな罪を重ねても問題無い……と言う考えを持って居るので、
人を殺す事を一切躊躇しません。
弱い者を見つけ次第、そちらを優先して殺す行動を取りますので、市民の方々が殺されないようにご注意下さい。
武器も様々(魔法を使う様な奴も居ます)、連携などは一切とる事は在りませんし、危険になったら一目散に逃げようとします。
・天衝種『ギルバディア』:3体
天衝種の魔物です。
体躯2mを軽く越える熊型の魔物で、その爪から繰り出される体重を乗せた一撃は、とても高いダメージを誇ります。
攻撃力は高く、体力も多いですが、防御行動を取ることはありません……猪突猛進な敵となります。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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