シナリオ詳細
<デジールの呼び声>竜夢に妖香
オープニング
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シレンツィオ・リゾートの勃興と時を同じくして、『ダガヌ海域』から現れた深怪魔達は海を往く人々を襲い、同時に海乱鬼衆と呼ばれる海賊達はそれらよりもフレキシブルに人々を襲って回っていた。
一連の事態の原因は『竜宮』と呼ばれる海底の都において玉匣(たまくしげ)の封印が解かれ、悪神ダガヌによって深怪魔が生み出されたことに端を発することが判明した。――海乱鬼衆も、その影響を少なからず受けているということも間違いない。
斯くして、悪神ダガヌの拠点であるインス島攻略作戦のためにシレンツィオ・リゾート総督府を経由し豊穣・鉄帝・海洋三国が絡んだ一大作戦が決行されつつあったのだが……事態は、思いがけぬところから驚異が始まる。
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「深怪魔?! なんでいきなり……!」
「わからないけど、沢山現れてるのよ! こっちにもイレギュラーズの皆が来てくれるらしいけど……」
竜宮内のカジノ『ドラゴンズ・ドリーム』は、今まさに混乱のただ中にあった。先日の深怪魔による襲撃で残された『深怪魔の種』は、人知れず成長を続け、結果として今結実したのだ。当然、ひとつふたつのレベルではない。幸いにしてカジノ内ではその影はないが、あるいはそれ以上に厄介な存在が近づきつつあった。
「ハッハァ! こんなトコがあるなんて隅に置けねえなぁ、観光野郎どもは! 奪いたい放題じゃねえか!」
「……ここはカジノ、奪いに来るんじゃなくて賭けに来る場所よ。キミ達にはまだ早いと思うわ」
現れたのは粗野な男たち……海乱鬼衆のなかでも特に凶暴な濁悪(だあく)海軍の者達だ。リーダー格が見当たらぬさまを見るに、手下が先に突っ込んできたのだろう。対峙するはドラゴンズ・ドリームの名ディーラー、フリュ・クロイゼルング。他のディーラーに比べて自信を強く感じられるその姿は、しかし正面切って戦うには実力不足であるのは明らかだ。
「知るかよ! 勝負するってんなら暴力でケリをつけ、」
その言葉は然し、最後まで吐かれることはなかった。濁悪海軍の一人は、「勝負」のあたりで首を立たれ、転がったまま喚き散らし唐突に動きを止めたのだ。
「……るなら、こういう結果になることくらい構わねえってことだよな?」
「荒事がいいなら、俺達が相手になるっすよ」
首を切り落としたのはニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)の大剣。続いて、八重 慧(p3p008813)を始めとしたイレギュラーズがドラゴンズ・ドリームに駆け込み、濁悪海軍の前に立ちはだかる。五十ほどが控えていた海軍連中は、半数ほどにまで数を減らしていた。
「ふざけやがって、あいつらしばき倒してや……あ……?」
「……なんだこりゃ、香、か?」
「なんすかね、どっかで嗅いだ覚えがあるような……」
激昂した濁悪海軍のリーダー格が声を荒げ得物を持ち上げるのと、ニコラスを含め一同が異臭を嗅ぎ取ったのとはほぼ同時。
慧はしかし、なんとなく、嗅ぎ覚えのある香りだと感じた。
「――真那伽(まなか)? キミなの?! このアロマ……は、」
まず、フリュ含む竜宮のバニーガール達が倒れ伏す。濁悪海軍もろとも、だ。
それから、毛色の違う香りにあわせ濁悪海軍のみが起き上がるが、どうも様子がおかしい。明らかに正気を失った顔をしているのだ。
「……なあ、慧。真那伽って子はこんな凶悪なことが出来るのか?」
「いえ、俺は最初にあった時にバニーを勧められてそれきりっすけど、その時の香りが豊穣(こきょう)のものに似てるってだけで……そんな悪いことができるなら、竜宮にいられる訳が無いと思うっすよ」
「だよなあ」
二人は軽く確認し合うと、周囲に漂う――気を緩めれば意識を刈り取られそうな――香りに顔を顰めた。かすかに聞こえる笑い声はおそらく真那伽のものだろうか?
彼女の姿を探すには、香りとともに充満しつつある煙の中では難しい。というか、凶暴化した濁悪海軍が厄介極まりない。
まずはこの状況下、竜宮のディーラーを守りきって、それからだ。
- <デジールの呼び声>竜夢に妖香完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年10月10日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
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「フリュ! しっかりしやがれ!」
「来て、くれ……」
『名無しの』ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)が肩を掴んで必死に揺さぶるものの、フリュ・クロイゼルングは僅かに唇を動かしてから、糸が切れたように意識を失った。昏睡状態に陥ったのは明白で、原因は充満する煙に混じったアロマだろう。
「くっ、この香は流石にかなりキツイわ……!」
「面妖な香であるな……儂のギフトであってもこの効果は防げぬか」
『銀青の戦乙女』アルテミア・フィルティス(p3p001981)は毒や精神汚濁への耐性があるためいくらかマシだが、『未だ遅くない英雄譚』バク=エルナンデス(p3p009253)の持つギフトでは十分とは言い難かった。何より、精神的な錯乱に加えて肉体麻痺までセットにするなど並の調合ではありえない。
「毒による全体妨害とは、面倒なことをする。というか、私のアロマ嫌いを知ってるんじゃないのかあいつは……!?」
「……真那伽さんも気になりますが、他のディーラーさんや濁悪への対応が先っすね。刺幻さんの事は知らないかもっすけど、たしかにアロマ嫌いじゃ余計に……」
「……出来るだけ嗅がないようにしないと」
『六天回帰』皇 刺幻(p3p007840)が毒づく姿に少々の同情を覚えつつも、『歪角ノ夜叉』八重 慧(p3p008813)は香りに混じった悪意を感じ取る。以前嗅いだことのある香りはこんな悪意はなかった。とすれば、何らかの悪意が間にあるのは明白。悪趣味極まりない行為に、思わず毒が口の端から漏れるほどだ。彼の足元にいた『自在の名手』リリー・シャルラハ(p3p000955)はすぐさま使い魔を差し向け状況判断を優先するが、しかし宙を舞う一羽はすぐさま錐揉み状に落下し動けなくなった。人間よりはるかに小さく耐性のないそれらが、この状況で哨戒を行うのは現実的ではないようだ。
「さっさと後を追いたいトコっスけど、今はそれどころじゃないっスね。残ってるヤツらを片付けて、話はそれからだ」
「周囲にはバニーやディーラーたちがそこかしこに倒れている、か……ある程度集めて護衛に回るが、手分けして守った方がよさそうだな」
『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)と『燼灰の墓守』フォルエスク・グレイブツリー(p3p010721)はふらつく体を支えて立ち上がると、仲間達とディーラー、そして濁悪海軍との位置関係を確認する。煙で不鮮明ながらもディーラーは散在しており、濁悪海軍を足止めせねばあっという間に被害が拡大するのが明らかだ。不幸中の幸いなのは、フリュがニコラスの近くにいることか。
「まずは救助しねえとな。八重さん、奴さんはまかせていいか」
「やらせてもらうっすよ。俺も正直苛々してるんで。換気装置は見つけたら起動、煙幕が充満する前に起動か決着で行くっすよ!」
「ディーラーの人たちは私に任せて。まずは倒すよりも助けること優先で!」
「リリーはこういう状況、得意だから……やってみせるよっ!」
ニコラスは慧に目配せすると、慧も鋭い視線としっかりとした頷きで肯定を返す。慧が真っ直ぐ濁悪海軍に向かう背後で、アルテミアとバクは救出を主体に動き、リリーはその体躯と隠密技術を駆使して煙に消える。この状況、毒さえなければ一番適性が高いのは彼女であることは誰も疑いはしないだろう。
「乱戦が起きて孤立したなんて笑い話にもならんしな……っていうか大丈夫っスか、アンタ」
「だ、大丈夫だ……この程度、どうということは……うぷっ……」
足を撓め、持ち前の脚力で以て一人を担ぎ上げた葵は、足元がふらつく刺幻に思わず声をかけた。刺幻はといえばニコラスに手を差し伸べ、彼の技能の底上げを図ると即座に濁悪海軍にぶつかるように接近していたのだ。アロマに弱く、状態異常に耐性が低く、対策する時間も無いとなれば、乱戦に持ち込む以外の手段が彼にはないのである。即ち負傷のリスクを背負う行為ではあるが……。
「入口を彼奴らが抑えているのが腹立たしい! 換気でもできれば違うというに……!」
バクは苛立たしげに叫びつつも、混濁した意識を澱眼で可能な限り維持し、救助に入る。
ニコラスは仲間達の動きを確認した後、暫し逡巡してからフリュに対し治療を施した。……魔術ではなく、乙姫の奇跡でもって。
「ゲホッ……ハッ、ハッ……!?」
「この場所に詳しいのはお前だ。寝てたところ悪りぃがちょいと協力してくれや」
「キミ、結構無理言うよね……でも、いいわ。真那伽も心配だからね」
ニコラスの言葉に呆れたように返すフリュであったが、一瞬で肉体が軽くなったこと、それが乙姫の加護によるものであること、ニコラスが己の安全と引き換えに施したものであること。その三つを理解すれば否を述べる理由はなかった。素早く立ち上がった彼女は濁悪海軍から隠れるようにテーブルを蹴倒すと、彼方此方を指で指し示しつつ救護に携わるイレギュラーズに指示を飛ばす。
乙姫の加護は保って一分と二十秒。彼女の胆力とイレギュラーズの誇りに賭けて、この時間は一分一秒たりとも無駄にはできない。
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「ハク、此方のポーカー台を倒す! 力を貸してくれ!」
「儂のような非力に頼むことではないであろうが! ええい、人不足とは困ったものじゃ!」
フォルエスクはフリュの助言を借りて数名をひとところに集めた後、ポーカー台に背を預けてバクと押し倒そうと力を入れる。非力なバクでもいないよりは、という彼の判断は実際正解であり、相応の重量を持つそれは轟音とともに煙を巻き上げ倒れ込む。
救出に回っていた者達はその煙幕を頼りに回り込み、次々とディーラー達を集めていく。合間に、ニコラスは換気装置を起動させて回り、アルテミアは刺幻の背後を取った濁悪海軍の一人を閃光の如き一撃で弾き飛ばして回るなど、ひとつ事に拘らぬ姿勢で状況を確実に好転させるべく立ち回っている。状況の改善に一役買っているのは、やはりフリュの存在が大きい。バリケードと化したポーカー台の背後に回った彼女は、荒い息を吐いてから保護されたディーラーの数を数えた。
「あと五人、全員後方にいるから入口で戦ってくれれば大丈夫!」
「それを聞いて安心したっす! このままこいつらは俺が抑えるっすから、一気に片付けちゃいましょう!」
「一気に……ったって、結構強、ヴっ……!」
フリュの言葉を受けた慧の励ましに、しかし刺幻は目を白黒させながら刺股ごと地面に突き立てられ動きを止められる。対応策は仲間だより、自衛が出来ない状態で、しかもアロマへの耐性ゼロとなれば不利も致し方ない……彼はそれでも戦ったほうだ。連携ありきとはいえ数名倒しただけでも、状況を思えば大金星といえるだろう。問題があるとすれば、相手の地力の強化が異常だっただけだ。
「オオオオオオ゛!!」
「リリー、濁悪は大嫌いだからいくら叫んでも無駄だよっ。盛大に殺してあげるねっ!」
怒号とも悲鳴ともつかぬ濁悪海軍の一人の大音声に、しかしリリーは一歩も退くこと無く纏わり付き、そして煙幕へと飛び込み姿を晦ましを繰り返し翻弄する。煙幕はじきに晴れようが、彼女の体躯を隠せぬまで減る頃には決着もついていよう。香の力で荒れ狂う一人は、隙をつかれ背中に打ち込まれた呪いの余波で全身から血を吹き出して倒れ伏した。
「…………!!」
指揮官が声にならぬ声で身振りから指示を飛ばし、配下もそれに応じるがしかし、慧の執拗な挑発から軽々に逃れられるわけではない。連携し、彼の体力をすり減らすことに大いに貢献しているが、しかし慮外の守りに阻まれ有効打たり得ない。
「少し後ろ狙うっスよ、巻き込まれないよう気をつけてくれな!」
「俺ごとやってもいいっすよ、ぶちかましてください」
ボールを軽く蹴り上げた葵は、集団後方目掛けて見事なコントロールで一撃を叩き込む。集中力を高めて放たれたそれは残っていた濁悪海軍の半数ほどを巻き込むと、数名を戦闘不能に追い込む。慧は受け止める気でいたが、辛うじて届かなかったようだ。互いにとっても幸いだったといえる。
「指揮官を狙う」
「私も合わせるわ、指揮官を倒せば一気に楽になるはず……!」
フォルエスクの端的な言葉に合わせ、アルテミアは鋭い一撃を指揮官へと叩き込む。得物でなんとか防ごうとしてバランスを崩した指揮官は、フォルエスクの素早い斬撃を避ける余裕を持たず。
首筋から軽く吹き出した血は、頸動脈を皮一枚で逃れた証か。見逃さなかったニコラスは、ダメ押しとばかりに大剣を添え、一息のうちに引き切って首を叩き落とした。
「大将はブッ殺した! 後は、頼――」
その場に膝をついたニコラスの顔は、青を通り越して土気色にそまっている。肉体的損傷は軽微だが、香にあらがって戦った影響が今出てきた様子。それを好機と見て、フリーだった濁悪海軍がニコラスへと襲いかかるが……そこに割って入ったのはバクだった。思わぬ守りの頑健さにたじろいだそれは、直後にリリーによって惨たらしい最期を迎えることとなる。
「あっち……守ってたんじゃ、ねえのか」
「遠間を狙える手合いが消えた、後ろに逃れる奴もなし! それで仲間を守らなかったら腑抜けの誹りを受けても仕方ないであろうが!」
「もう少し、声……抑えてくんねえか、頭回らねえ」
香になんとか抗って立ち上がるニコラスに、バクはぷりぷりと怒りつつ返す。その間も襲撃は続くが、彼を一息で倒せるほどの猛者はこの戦場にはおるまい。
「真那伽さんは見つけたら事情を聞くために……うーん、拷問?」
「絶対駄目っす、もうこの辺にはいないっすけど、もっと穏便なやり方があるはずっす」
リリーは最後の一人を倒しがてら、物騒なことを口にする。多分に、この状況と香に多少なり感化されているところがあるのかもしれない。思わず慧が止めるものの、彼女が冗談で言っていることは理解しているため胸をなでおろす。……問題があるとすれば、彼の式神であっても彼女の姿を見逃した、その事実であるが。
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「いや、ほんと、皆なんでこんなだい、じょうぶ……なの……う゛っ!??」
「準備の差……かなあ……?」
戦闘を終え、換気も十分に行われてなお、刺幻は残り香に悩まされ、のたうち回っていた。備えをフリュに回したニコラスは兎も角、ほとんどの面々が対策を打っていたがために被害は最小限ですんだ形である。
そうでなくとも、状況終了までの時間が限りなく短かったのだから当然か。
「真那伽さんはかなりあっさり引いたみたいっすね。少し追ってから南天さんが戻ってきたんで、ヤバい相手が回収していったのかも……」
「あの子は、こんな時になんでいきなり……昨日までおかしなところはなかっ」
フリュは慧からの報告を聞き、唐突に言葉を切った。もしかしたら、という思い当たりがあるのかもしれない。
「あーらら、もうしばらくここに残りそうな感じっスね、こりゃ」
「仕方ねえさ、代わりにこのお礼はそうさな。今度遊びに来た時にサービスしてくれよ」
葵とニコラスはあちこち荒れ放題のカジノの復旧に回りつつ、まとめて倒れているディーラー達を並べて換気ができている場所へと並べていく。幸い負傷はほぼないが、起きるまで時間はかかるだろう。
「本当に助かったわ。サービスは……勝負以外でなら」
「食えねえなあ、くそっ」
フリュはディーラーの姿に心を痛めつつも、しかしニコラスにはすかさず軽口で返した。そういうスイッチの切替が、彼女をディーラーとして優秀たらしめるところなのかもしれない。
「そういえば、こんなものを見つけたんだけど。香の残り滓、かしらね」
「燃え尽きてるけどまだ臭うね……っ、ちょっとかぎ続けてると頭がくらくらしそう」
アルテミアは残り香を頼りにカジノ内を探したのだろう、アロマオイルの染みと香木かなにかの燃え滓を布に包んで現れた。興味本位で鼻を近づけたリリーは、その異常な臭いに顔をしかめる。
「悪趣味なものだな。こんなものを隠し持っていたのか、その女は」
「真那伽さんはカジノを守ろうとしてたっす。ただいい香りなだけだった前のとは違う……だから何か裏があるっすよ」
フォルエスクが不快そうに眉根を寄せる姿に、慧は身振り手振りを大きくして真那伽の無実を訴える。彼女がそこまで異常なアロマを使ったというなら、それだけの『裏』があるはずだ。
その正体がなんであるのか、今の彼らには思いもよらないものではあるが……。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
大変おまたせして申し訳ありません、依頼は成功、誰一人欠けること無く濁悪海軍を撃滅することに成功致しました。
ただ、真那伽嬢は早い段階で撤退したため次回に持ち越しとなりますが、悪い扱いは受けないでしょう、残念ながらというか幸運にもというか……。
リプレイ内では細かい描写などがありますが、作戦としては概ね良かったと思います。自分の強みを活かした戦い方はベターでした。
MVPは、自分の被害が拡大する可能性もいとわず、関係者を舞台装置に留めず活用できたニコラスさんへ。
誰がとってもおかしくありませんでしたが、その選択は解決までの速度を倍ほどに早めました。
GMコメント
●成功条件
・濁悪海軍の全滅
・その間、ドラゴンズ・ドリームディーラーの生存
●失敗条件
・ドラゴンズ・ドリームディーラーの死亡ないし略奪(真那伽はそれに含まれない)
●濁悪海軍×25、指揮官1
海乱鬼衆のなかでも特に凶暴でならした一団です。本来はかなり早々に一掃される可能性が高かったはずですが、謎のお香で凶暴化し、地力が強烈に強化されています。
基本的には接近戦、ほか数名に「鎖鎌」や「刺股」などを用いる者も。BSは武器によって異なります。既に洗脳されているため、精神系統のBSは一律通用しません。
●真那伽
ドラゴンズ・ドリームのディーラーのひとり。
マジックを得意とし、アロマが趣味の普通のバニーさんディーラー……のはずですが、今回は煙幕と各種アロマ(?)を用いて戦闘に介入してきます。
敵意というには異質な感情のためエネミースキャンが通じず、姿を見せようとしません。しばらくすれば撤退します。
彼女を捕らえられなくても失敗にはなりません。こちらを追うよりは救助と交戦に振ったほうが間違いなく健全です。
●戦場
ドラゴンズ・ドリーム敷地内。
カジノ施設による遮蔽物もあり、そこかしこでバニーさんディーラーが倒れているため一箇所にまとめるなどして守りやすくしたほうがいいでしょう。
なお、ひとかたまりに集まっている場合は「一人を庇う」扱いで全員庇えるものとします。
戦場に充満する香りにより【狂気】【恍惚】【石化】いずれか、くわえて【呪い】の抵抗判定を毎ターン行います。
●特殊ルール『竜宮の波紋・改』
この海域では乙姫メーア・ディーネ―の力をうけ、PCは戦闘力を向上させることができます。
竜宮城の聖防具に近い水着姿にのみ適用していましたが、竜宮幣が一定数集まったことでどんな服装でも加護を得ることができるようになりました。
●特殊ドロップ『竜宮幣』
当シナリオでは参加者全員にアイテム『竜宮幣』がドロップします。
竜宮幣を使用すると当シリーズ内で使える携行品アイテムと交換できます。
https://rev1.reversion.jp/page/dragtip_yasasigyaru
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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