シナリオ詳細
<俺のナマコを守って>ペリカンからナマコを守りつつ作業するやさしい仕事です。
オープニング
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好奇心が勝ったのだ。何しろ初めて見たから。
黒いぬるぬるした筒状の生き物。強く握ると内臓を吐き出す。とげとげしていたり、ぶつぶつしていたりする原初の生き物。
とあるビーチを埋め尽くしていたナマコの駆除がようやく終わったところだ。後はこのナマコを処理するだけ。
『眠り梟』ツェノワ=O=ロフニツカル(p3p010170)の手を離れていく。
仕事の間、海上にいて、実質それをつつく時間はごくごく限られていた。仕方ない。ヒトの命がかかっていたのだ。遊んでいるわけにもいかない。
――ま、実際のところ、救助の手を丁重にお断りされたのだが。番への義理があるとかで。世の中知らないことがまだまだあるのだ。
という訳でその一環。
「これ、この後どうするの? 触ってもいい?」
ゴム手袋にゴム長靴。ゴム引きの前掛けをした男はゆっくりとこちらを振り返った。
「ああ、いいとも――いや、ちょっと待て。そうだな。そうとも。こういう時こそ、イレギュラーズだろう。何しろ、命の心配をする必要がない」
今、何ておっしゃいました?
男――『そこにいる』アラギタ メクレオ(p3n000084)は、イレギュラーズで情報屋で時々依頼主だった。
「手伝ってくれたら、ローレット既定の報酬の他にナマコ上げるよ。一通り作業すれば、まあまあいい知見になるんじゃない?」
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繁華街から離れたとんでもなくひなびたビーチ――というか岩場というにも中途半端な――何もかもが中途半端な潮だまりの脇。
ズタ袋に詰められた大量のナマコと巨大な鍋と見渡す限りのござ。
「真水で洗って、内臓を取り出し、ゆで、干し、更にゆで、干す」
簡易水道などは完備されている。練達のキャンピングカーってすごい。けっこうな台所まで付いてる。内臓処理もこれでばっちりだ。
「簡単だろ? それぞれの工程に専任するも、全部流れ作業するも自由。やってみて思ってたんと違う――ってこともあるしな」
「ただ、量がばかみたいにあるから、そこだけ注意かな。終わるまで返さないから」
それはそう。
「それと、海鳥がね、ナマコ狙って突っ込んでくるから気を付けて。何か。魔獣の類っぽいんだけど」
「は?」
「いや、普通の水鳥って嘴にのこぎり歯は生えてないし、きりもみ急降下してこないと思うんだよね」
大丈夫。別動隊に駆除手配してるから。と、情報屋は笑った。
「で、返り血とか飛んでくるから、それからナマコを守ってね。あ、あと、キャンピングカーも。レンタル料、結構するんだ」
- <俺のナマコを守って>ペリカンからナマコを守りつつ作業するやさしい仕事です。完了
- GM名田奈アガサ
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年09月27日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談5日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
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手を振ると、一緒にナマコを拾ったやつがいる。
「後方に敵は通しませんので、安心して作業を進めて下さい!」
「ンッフッフ♪ 鳥なんぞに邪魔はさせないので加工を続けたまえ!」
遠くから、かろうじて声が届く。護衛チームは意気軒高。
「ふぉお……本物の海の生物……ぬめぬめだぁ…」
『眠り梟』ツェノワ=O=ロフニツカル(p3p010170)は、ぺこおっと頭を下げた。自分のやりたい事に付き合ってくれる仲間の皆にちゃんと挨拶したかったのだ。
「よろしくおねがいしますー」
さあ、がんばりましょう。
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「あれだけ苦労して集めたナマコが、怪鳥に狙われているんでっすか!?」
憤慨を絵にかいたらこうなる。
『かけだしのエイリアン』ことはる(p3p010563)の触手が怒りのあまりくねりにくねっている。
「正直、しばらくはナマコを見たくもないくらいでっしたが、横から掻っ攫われるのはなんか気に食わないでっす!」
他の奴に手を出されるくらいなら自分が――ちょっと、ニュアンスが違う。
「はるもお手伝いさせてくださいな! 怪鳥に食べらる前にぜーんぶ干物に変えてやりまっすよー!」
猫の手も借りたいくらいだ。タコの手は喜んで借りる。
「海の神秘……と言うのも違うかもしれないけど、陸上じゃ遭遇しない見た目と手触りだからね」
『数多異世界の冒険者』カイン・レジスト(p3p008357)は、好奇心を刺激されている。
「ナマコって食えんのか?……いや、鳥類の感覚としては食えそうな気がするんだが、この――外観のグロテスクさが、どうにも慣れねぇな」
『優しい絵画』ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)は、少し眉をひそめた。
「きちんと処理すれば美味しいとは聞いた事あるけど――」
カインは、頭の中の知識をひねり出す。どこだったかで聞いたことがある気はする。
「内臓とか吐くんだろう?」
ベルナルドの様子は、民話に語られた怪物の詳細を訪ねているようだ。
「そうだ。基本的には無害な割に、攻撃されると白い粘っこい糸みてぇなモンを吐き出してくる。知らねぇ間に足元にいて、踏まれたら被害者面――顔は見えねぇんだが――してくるのがタチが悪い」
『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)は、立派な海洋生物だ。と付け加えた。表情が割と死んでいる。
「ちなみに俺は食ったことがねぇしそもそも食えんが、ナマコってのは刺身にして酢醤油に浸すと旨いらしい。知り合いの漁師連中の受け売りだがね」
「その通り。あの独特の食感をおろしポン酢でいただきながら吟醸酒あたりを冷酒でくっといくんだ。辛口がいい」
『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)は、すらすらと言った。
なるほどと、カインはうなずいた。
「今の話の内臓――このわたもたまらないんだが……え? その予定がない?」
エーレンは、あからさまにがっかりという顔をした。自制心が強いこの男にしては珍しい。
「――もったいない。もったいないぞ、それは」
声を聞きつけてきた情報屋という名の今回の依頼人は、処理しようとするもの好きがいるとは限らなかったので予定に入れてなかっただけなので、作りたきゃ作っていい。と言った。
「冒険者として未知は自分で体験してこそ、だよね! でも、食べたことも見たこともないのに、縁さんは詳しいね?」
「……何だって急にそんな話を始めたかって? 『やさしい仕事』だって聞いて来たらとんだブラック案件だった気の重さをちっとでも紛らわすためさね」
ウォーカー――特に再現性東京に近い世界を知る『永炎勇狼』ウェール=ナイトボート(p3p000561)は苦笑した。
「アットホームな雰囲気。経験のいらないやさしい仕事です」という求人を額面通り信じてはいけない。こうして、混沌に生きるものが異世界から一つ学んでいく。
海に近い方から歓声が上がった。こちらも粛々と作業を始めなくては。太陽がいい感じのうちに干さなければならない。スピード勝負の流れ作業なのだから。
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「なあ。向こう、一人増えてる」
「そういうこともあるだろう。ナマコが大量にあるならこちらも人手を増やせばいい話だ」
「え。こっちも増えてるな。誰?」
ウェールが強面無口系アヌビスっぽい黒い犬獣人さんを助っ人に呼んでくれていた。
「数回会った程度の仲だが……」
「いやあ、困ったときはお互い様だから」
報酬は、ウェールがもらう予定のナマコでいいという。え、なんで。助っ人さん、すごくいいヒト。
更に向こうで錬成された上級式神がこっちの手伝いをしてくれるという。一口でいいからナマコが欲しいらしい。ナマコ、陸の者に人気。縁は首をひねった。生息域がかぶっていないので、よくわからない。
とにかく、ナマコの水洗いと干し、もしもの時の返り血ガード要員に余裕ができた。
「待ってくれ。今、ござに保護を――」
ベルナルドは見渡す限り引かれたござに保護結界を張った。これで、子を添うと思って壊さない限り穴が開いたりすることはない。不慮の事故は避けられる。事前の準備は大切だ。
「俺は味音痴で料理もサッパリだから――」
更に、鳥の襲撃が来ないか、精霊操作で精霊達に手伝ってもらう。
(潮風の精霊とか、砂の精霊……)
手伝ってくれそうな精霊の気配を数え上げる。ふと、今まで一度も感じたことのない気配に気づき意識をそちらに向けてみる。
(ナマコの精霊? 美味しく食べられるために降臨したっていうのか?!)
世の中には、お菓子の妖精というものが確認されている。材料から加工品に代わるどの段階で精霊が――変質するのか、新しい種が爆誕するのか、聖霊使いの新たな論文を期待したい。
とりあえず、ベルナルドは干しナマコの精霊(未完成)とのコンタクトに成功した。子の精霊が完全な姿になった時、干しナマコが完成したと同義。作業進行ゲージを手に入れたも同然だった。
「行動方針:当機体はキャンピングカーおよびナマコ処理部の保護を目的として活動。プログラム(練達上位式)にリオウを分離、ナマコ処理の行動を委託」
『機械仕掛の畜生神』來・凰(p3p010043)からよく似た見た目の上級式神が錬成される。
『――ってことでもう一人増えたっぽく見えるけどあくまでも“上位式”として分離した俺です、ってことで俺のほうはナマコ処理の手伝いをするわ』
人格を分業させることで情報処理の負担を軽減するウォーカーは少なくない。
『ただ料理はからきしだから俺でもできそうな範囲の作業を振り分けてくれればって思う。あと――』
リオウはちょっと言いよどんだ。
「要求、作業完遂後の実食。未確認の物体の実食は私の学習に必要なことである」
凰がしれっと言った。あっちとこっちで働くから、ナマコほしい。
『……ってことらしーから全部終わったらちょっと分けてもらえると嬉しいな、一口でいいからさ』
情報屋兼依頼主は、式神の手も借りたい。とOKを出した。あれよあれよと連れ去られて、みるみる小さくなっていく。
ぽつんと取り残される凰。これは、凰にとって、リオウなしでやる「一人でみんなと仲良くできるかな」状態。さぞかし、経験を詰めることになることだろう。コミュニケーション方面の。
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ツェノワは、一通り工程を全部体験することにした。どういう風に変化するのかどうしても知りたかったのだ。未知との遭遇は常に勉強である。
「……このぬめりってどんな成分で構成されてるのかな……何か使えないかな……」
どのくらいまで洗ったらいいのかわからない。
「フッフッフッ……はるのギフト【オクトパス】が火を吹くぜ!」
たらいの中に入り込んだタコ型エイリアンがすべての触手を駆使して、ナマコを洗っているのだ。めっちゃぬめるナマコも別種のぬめる触手にこすられ、次の工程へ。
「こういう大量加工の時は、工程ごとに分業したほうが早くすみまっすよね」
このタコ、家内制手工業をわかっている。
「こんな感じかな……」
前の現場で一緒だったことはるに聞くと、いい感じでっすよ。とOKが出た。向こうはぬるぬるのプロだ。
ナマコ洗いをリオウとダチコーさんに頼み、キャンピングカーに洗ったナマコを持ち込むと――
「さて、捌くところからだな」
――恐るべき使命感を背負ったエーレンが包丁をもってまな板の前で待ち構えていた。何が君にそこまでさせるんだ。お人好しで説明しきれまい。
「両端を切り落としたナマコの腹を開いて内臓を取り除く」
手際よくぶつぶつと切っていくエーレンの手元にツェノワはかぶりついていた。
「ふぉお……本物の海の生物……ぬめぬめだぁ……」
いざ、包丁を持つと、ちゃんと使える。ただ、ちょっと目がぎらぎらして、鼻息荒いのが強いだけで。
(これはツェノワの仕事遂行意思と好奇心との戦い――!)
ここできっちり働けば、また同じような系列の道の素材の加工作業とかで声がかかるかもしれない。
「そう言えば内臓って何かに使うの?捨てるだけ?」
ツェノワは、取り出されたばかりの内臓をスケッチした。
「そういえばそうでっすね。海鼠腸にしまっすか?」
このわた。
エーレンは、手を止め、タコ型エイリアンの瞳のない目を見つめた。
その単語をこの世界で聞けるとは。同じ世界の出身ではないだろう、それでも胸痛珍味をたしなむものが存在した。
「今、それをお願いしようと思っていたのだ」
ボウルの中でたぷんと塩水が揺れる。
「……ナマコって、食べられるって聞いたけど……美味しいのかな」
「うまい」
エーレンは食い気味に答えた。
「――ひとつ手間を増やしてしまうが、頼む。ナマコの内臓は最高の酒のアテになる。損は絶対にさせないぞ」
真摯な物言いだった。
ツェノワはほうほうと興味深げに塩水に沈むナマコの内臓を凝視する。
ことはるは、わかるっす。と、重々しくうなずいた。
「この工程が味に直結するから手は抜けない……だけど、効率的にね」
話は聞かせてもらったよ! と、カイン。
「刃物の扱いも体力勝負もどんと来いだよ」
すごく頼りになる。ゆで汁の沸かし直しのわずかなスキにヘルプに来てくれたのだ。
「じゃ、処理の方針も決まったっすから――覚悟するのでっすナマコどもー!」
かくして、ナマコは当初の予定からさらにひと手間かけられ、内臓もキレイキレイさんにされた。
無駄のないことはいいことである。
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効率重視主義者が論理と実践を両立させながら手順を短縮させ、できた余裕で別のことを並列で済ませたりすると、すごく作業が進むのだ。分身してんの?
「さ~あ、ゆでるよ。どんどんゆでるよ」
頭からフードをかぶって大きな杓で大鍋をかき回していると、錬金術師のようだが、残念。カインはプロアデプトである。
キャンピングカーで茹では量的に無理だ。屋外となると、鳥に襲ってくれと言わんばかりの部署になる。ガードしないと、ここでやられる。乾燥する前の一番食べるのがらくちんな工程である。いい匂いするし。
となると、サバイバルの場数を踏んだカインが適任だ。ヒトは、野生動物にかっさらわれたお弁当の数だけ強くなれる。
さらに、ウェールもこの部署だ。さっさとゆで切り、とっとと干すのだ。
「ここからレシピ次第である程度切り分けたりこのままゆでるらしいが……このままの形の方がナマコらしいか」
用途は漢方薬なので、基本は丸のままのオーダーだ。
「ゆでる時の水も一回目は海水、二回目は真水のレシピがあるが、両方真水の方が安全だよな」
海水調達したくても、今、ちょうど討伐中だし。
『ナマコより俺を狙え!』と、風に乗って聞こえてくる。ペリカンをひきつけてくれているのだろう。
よその浜から運ぶ手間や人手の兼ね合いを考えると海水茹では現実的なプランではない。
放たれる無数の矢。更に爆撃音。戦闘が始まった。
自分たちが戦っているのを遠くから感じている依頼主というのはこんな感じがするのだろうか。
ペリカンは、散り散りに誘導されていく。
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戦闘で飛んでくる破片やら返り血やらガードはしても、太陽光線を遮るなというのだ。
「単体で見かけても何とも思わねぇんだが、これだけの数が揃うと流石に壮観だねぇ」
縁は、ズタ袋の中身を見てつい顔を顰める。ゆで縦ほやほや。ほこほこのゆでナマコ。
「前世でどんな悪行をやらかしたらこんな目に遭うんだろうな。つくづくナマコに生まれねぇでよかったと思うぜ」
発想が物騒すぎる。このナマコは貴重な生薬としてたくさんの人を救う予定なのだ。徳が積めている。来世はきっといいだろう。そんなものがあるならば。
それをござにぶちまけ、いい感じに並べるベルナルドとリオウ。更に、ウェールのダチコー。
「綺麗に干せるように均一にござの上へ伸ばさなきゃな。芸術家ってこういう時に量より質にこだわっちまうんだよなぁ……」
そうこうしている間にも、すぐそこの空で怪鳥がこちらに頭を向けようと旋回していて――。
「推奨:作業の続行。当機体による安全確保により作業続行に支障なしと判断する。施設および補助作業員も含まれる」
凰が事務的に通告する。そう。干さなくてはここから動けないのだ。作業をとっとと済ませるに限る。幸い、強烈な太陽光線は干した端からナマコから水分を蒸発させていく。手だ。手を羽後超すんだ。作業が終われば全線で戦っている連中も戦いやすくなるだろう。
遠距離攻撃の隙間に遠く斬撃が聞こえてくる。振り返っている暇があれば手元のナマコを並べてひっくり返すのだ。
「おら、こっちだ。そっちにいくんじゃねえ」
料理はからっきしの縁は、無造作に刀を振るった。着こんでいる鎧の特性でやけに伸びた斬撃は魔獣の慮外。こみあげてくる怒りが無理やり付与されたものであると知ったら会長は更なる怒りに飲まれるだろうか。
「おら、あっちいけ。ヒト様のシノギに水差すほど野暮じゃねえ」
碧落一閃。殺しはしないが、死に体だ。急所をとらえてあえてそこを外す一撃は、相手が強者であるほどその心を折る。
ほどなく、その怪鳥は砲弾の餌食になった。
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何度ナマコをゆで、ござにぶちまけたか忘れてしまった。
気が付いたら、ペリカンの影が地面に落ちなくなった。
ウェールが、ダチコーにお礼のナマコを渡している。怒りをばらまく局面もあったので当てられてないか心配したが大丈夫のようだった。
「ナマコの実食の為にも、頑張らなきゃね!『こんなこともあろうかと!』 海の幸に合うであろう醤油や酢の物まで持って来たんだからね!」
カインの用意周到。すでにナマコの試食は既成事実として事態が進行している。魔獣に食いつくされた場合の損耗率と天秤にかければ、微々たるものだ。
「で、うまいのか?」
凰がしげしげと断面を記憶している。視覚、触覚、嗅覚で記録を取った後、味覚の記録。それらの複合感覚の変遷の記録など忙しいのだ。
「美味い」
ベルナルドは黙々と口に詰め込んでいる。もっとも、ベルナルドの場合は味覚がほぼ死んでいるので何の参考にもならない。まあ、歯触りは悪くなかった。かつて食わされた玖珠ヤバいキャンディーとは比べ物にならない。比較対象が今後もう少しましなものになることを祈る。
ペリカンの脅威が去ったのを確信すると、エーレンは砂の一粒も残らぬよう丁寧に塩水で洗い、塩を振って発酵を待つ。
「お礼がてらみんなにも配りたいな」
そう呟いたウォーカーは、やり遂げた漢の顔をしていた。作業を手伝いながら、長々とナマコの公爵を聞くことができたツェノワもホクホクである。好奇心が満たされる快感は何にも捨てがたい。
戦闘を終えた連中がこちらに歩いてくる。健闘をたたえ、ナマコを分けてあげなくては。
「今日はありがとうございました」
ツェノワはもう一度そう言った。
どういたしましてと七つの声が重なった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
なし
あとがき
お疲れ様です。ナマコは無事加工されました。メクレオからお土産があります。ゆっくり休んで次のお仕事頑張ってくださいね。
GMコメント
●情報精度
このシナリオの情報精度はCです。
情報精度は低めで、不測の事態が起きる可能性があります。
この依頼は「<俺のナマコを守って>後方ナマコを気にしつつ。ペリカンを倒すよくあるお仕事」と連動しています。
連動先の状況に応じて、不測の事態が発生します。
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