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シナリオ詳細

<Pretty VS Pudding>美少女道場大運動会・狩りモノ競争

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●そうだ。運動会しよう。
 
 運動会(名詞)
 1:美少女言葉。美少女達が集まって運動を行う行事の事。定例化された略奪、侵略行為の事である事が多い。
 2:一般名詞。多くの人が集まって運動や遊戯を楽しむ事。

 この場合は後者である。
 実り少ないヴィーザル地方にも実りの秋は来る。
 貧しい人々にも少しばかり懐に余裕が出来て何を求めるかというと……娯楽だ。
 美少女道場領においてもそれは例外ではない。
 領主業を行う咲花・百合子(p3p001385)も、重々承知していて毎年サーカスを呼んだり祭りを催したりしていたものだが今年は少々毛色が違った。
 イレギュラーズ達に会いたいという声が大きかったのだ。
 間違いなく春に催した美少女ダービーの結果であろう。
 歌って踊れて強くて楽しい彼らともう一度遊びたい。執政官にまとめさせた秋の行事計画書を要約するとそういう事だった。

「うーむ、確かにお願いしたらみんな来るであろうけども」

 問題は交流のさせ方である。
 鉄帝的に考えて素直な交流方法と言えば闘技場であるが、これだと闘士限定になってしまう。
 一般人参加OKでもよいが、瞬殺されるのを見て楽しいかと言えばきっと多分楽しくない。
 ダービーの最終ステージのようにライブをさせるか……とも考えるが、一度やった事を繰り返すのは生徒会長アウトであった。
 生徒会長(トップ)たるもの新しい事に挑戦し続けねば領地が腐る、というのが百合子の哲学であった。
 後、単純に正月に向けて準備中のプリン☆キングダムとの決戦に向けての準備で資金もなかった。

「なんかこう、民の財布を絞れて、尚且つ絞られてる事を感じさせない楽しい事……」

 むむむっと、執務机の前で腕組をしていた百合子の頭上にピコーンと電球が灯る。

「そうだ、運動会しよう!」



●やっぱ秋は狩猟の季節だよね。

「吾の領地で運動会するから来る人!」

 ギルドローレット本部の真ん中で手を上げてぴょんぴょん飛ぶ奴がいた。もはや見慣れた美少女(種族)の奇行に、興味を引かれて近寄ってきた貴方に百合子はぺっかぺかの笑顔を向ける。

「あのね、吾の領民達がまた皆と遊びたいって言ってるのである!
 遊びと言えば闘争! 楽しいと言えば殴り合い! であろう? でも、それじゃ勝負にならなくて面白くないから運動会なのである!」

 興奮してつらつら喋り出す百合子に全然わからんと首を振れば、むむっと口をとがらせる。

「えっと、美少女道場大運動会をするのであるが、皆にはゲストとして参加してほしいのである。
 それでゲスト用の競技を用意したから盛り上げてほしい……って感じであろうか?」

 それならわかる。という答えに百合子は満足したのか、再びぺかーっとした笑顔になって。

「うむ!ちなみに、競技名は狩りモノ競争……要するにマンハントであるな!!
 狩りやすい子供は1点、大人は2点、戦いの心得のあるものは10点と点数を付けて、それぞれ身に着けた獣の装飾を奪えば狩った! ということになる!
 一番高い点数を稼いだものがえらい! ささ、早く美少女道場にいくぞ!」

 さっそく鉄帝はヴィーザル地方に行こうと背中を押し始める百合子は相変わらずテンション高い声で告げた。

「運動会当日は直販で貴殿のファングッズ売るからな! これから忙しくなるぞぉ!」

NMコメント

 ええ!本当にシナリオで美少女領出してもいいんですか!?
 はじめまして、もしくはお久しぶりです。七志野言子です。

●なにするの?
 美少女道場領の運動会で【狩りモノ競争】に参加します。
 冒頭で百合子がマンハントと言っていますが、実際にやることはしっぽ鬼です。
 美少女領の町中で逃げる住民たちを追って、作り物の尻尾や動物耳を奪う競技です。

●目標
 【狩りモノ競争】を盛り上げる。
 必ずしも点数一位になる事が目標ではありません。
 持ち点の低い子供たちの相手をしてあげる事も盛り上がる事に繋がります。
 もちろん、点数の高い相手をハンティングするのも鉄帝民の心を熱くさせるのは間違いないでしょう。

●他に出来る事
 どんなファングッズを作ったかとか指定があればリプレイ中でそれを持って貴方のファンが応援している描写が挟まるかもしれません。

●ターゲット
 ・子供たち(1点)
  いっぱいいます。普通のガキンチョです。
  尻尾や動物の耳を付けてきゃあきゃあ走って逃げます。捕まえるのはとても簡単です。
  でも簡単に捕まえてしまうと悔しくてぐずってしまうかもしれません。
  ファンサービスする場合は優しく接戦を演じてあげましょう。

 ・大人たち(2点)
  戦う技能のない大人たちです。いっぱいいます。
  様々な動物の尻尾や耳をつけています。簡単に捕まえられます。
  捕まえた際にサインをねだられたりするのでサインペンは忘れないようにしましょう。
  稀に、話好きのおばちゃんに逆に捕まえられることもあります。
  ポッケの中を飴玉でパンパンにされないように注意しましょう。

 ・美少女道場門下生達(10点)
  戦う力のある美少女道場領民の総称です。十数人程度います。
  鉄帝の軍人上がりや、ハイエスタやノルダイン、シルヴァンスの戦士たちも混ざっています。
  正面からやり合えばそこそこ強いのですが、今回は付け尻尾や付け耳を奪うのが目的です。やり方次第では素早く奪う事も可能でしょう。
  ただし、地元民なので地の利に通じており、捕まえようとすると攻撃もしてきます。

 ・主婦戦隊(レッド50点、他10点の合計90点)
  包丁ソード使いのレッド(35歳、2児の母)を筆頭として美少女道場門下生程度の実力のブルー(26歳、新婚)、グリーン(30歳、1児の母)、イエロー(45歳、今年初孫)、ピンク(66歳、レッドの母)が色違いの猫耳を付けて参戦しました。
  完全に連携が機能している状態ではイレギュラーズ一人分の実力を圧倒します。
  誰かと協力して対処するか、司令塔のレッドをどうにかする必要があるでしょう。
  ちなみに名前の通り全員主婦で、特売日と井戸端会議の黒い噂を生き甲斐にしています。

 ・実況のジョンと解説のスミス(ジョン50点、スミス50点)
  競技の実況と解説を行いながら逃げる二人です。
  皆さんの周りを走り回ったり、壁に張り付いたりしながらマイクで実況してきます。
  狙っても逃げるばかりで攻撃してきませんが、自分の行動が周りに筒抜けになると逃げられやすくなります。
  お揃いの犬尻尾を引っこ抜いてやれば黙ります。

●その他
 町中にありそうなロケーションは大体あります。
 お好きなロケーションで住民たちをハントしてください。

  • <Pretty VS Pudding>美少女道場大運動会・狩りモノ競争完了
  • NM名七志野言子
  • 種別カジュアル
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年09月18日 22時15分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
エッダ・フロールリジ(p3p006270)
フロイライン・ファウスト
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標
レオナ(p3p010430)
不退転
夢野 幸潮(p3p010573)
敗れた幻想の担い手
三鬼 昴(p3p010722)
修羅の如く

リプレイ

●天候にも大変恵まれまして

 軽快な音を立てて澄んだ秋空に狼煙が上がる。
 会場となる闘技場の周りは露店でにぎわい美少女道場領の運動会は歓声に迎えられて始まった。
「運動会か、最後に参加したのは混沌世界に来る前だったか?」
 『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)は懐かしそうに顎の下をさする。
 その横で「えくすまりあ」と胡乱な書体で書かれたゼッケンの付いた体操服に赤い短パンを履いた『金色凛然』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)は名誉美少女の一員として威風堂々きゃわわな感じで腕組をしていた。
「中々、面白そうな催し、だ。マリアも種族は異なれど、名誉美少女に名を連ねる一人として。大いに盛り上げさせてもらおう、か」
 キリッとした決め顔を観客に向けるとエクスマリアを応援する者達からの歓声が上がる。
「ついでに、賞品も貰っていく、が」
「折角の機会だ。本気で優勝を狙わせて貰う」
 エクスマリアと同じように野心を燃やすのは『力こそパワー』三鬼 昴(p3p010722)だ。
 これは命のやり取りではないが、動物耳や尻尾を戦闘の中で奪い合うというのは通常の鍛錬とは違った経験が得られるのは違いない。
 尚、とりあえず殴って解決するというのは鉄帝人にとって極めて分かりやすく魅力的な価値観なので彼女を応援する者もまた多い。
 会場の外にあるファングッズ直売所でも昴プロデュースと銘打ったプロテインや筋トレグッズの売れ行きは好調だ。
「ほーん、イイ感じに売れてんじゃん。作った甲斐があったぜ」
 『敗れた幻想の担い手』夢野 幸潮(p3p010573)は観客席で輝くペンライトの数を数えて呟いた。運動会開催前に「──んでよ、美少女さんよ。販売規模とか決まってんの? グッズ作るはいいが売れなきゃ赤字だかんな」と釘を刺した甲斐があってかこの分だと完売ペースだろう。
 幸潮と同じデザインの上着を着た者もちらほらと見かけるし、『亜竜祓い』レオナ(p3p010430)と同じ形の角付きカチューシャや『フロイライン・ファウスト』エッダ・フロールリジ(p3p006270)のヘッドドレスを付けているものもいる。
(この美少女道場大運動会も、毛色は違えど民を大いに楽しませる催しに違いはない。全力で務めよう)
 お祭り独特の緩い空気を見守りながらエーレンは静かに目標を「民を楽しませる事」に決めた。


●エクストラ競技・狩りモノ競争

「秋晴れに 逃げて惑いて 人が飛ぶ。うんうんよきかなよきかな」
 エッダは雷神拳で逃げ惑う大人たちをぺちぺちやっていた。鴨撃ち……否、鉄帝式ファンサである。
 参加してる大人もちょっと闘士とか憧れちゃうけど本格的に怪我するのは怖いという層なので、スパークが迸るたびに悲鳴なんだか歓声なんだかよく分からない声が上がっている。
「オープンファイアッ!!!!!」
 エッダとは別方向で大型二輪によるカーチェイスを仕掛けていたのは幸潮だ。逃げ惑う人々を巧みなドライビングテクニックで追い込み漁の様に一ヶ所に集めていく。
 最高速に達したタイヤは光の軌跡を描き、観客だけでなく参加者の足まで止まれば最後。巨大なタイヤが目前まで迫り……。
「汝らの尻尾はここだ。我の勝ち、だぜ?」
 急停止したバイクにまたがる幸潮が尻尾を掲げると追い回された参加者はへなへなと崩れ落ちた。

 また別の場所ではエーレンが子供たちを相手に追いかけっこをしていた。
「俺はイレギュラーズ指折りの俊足、鳴神抜刀流の霧江詠蓮だ! 子供たち、俺から逃げきることができるかな!?」
 大ぶりな動作でポーズを取ると子供たちがきゃあきゃあと歓声を上げながら逃げ始める。
 まだまだ歩幅も小さい子供たちだ、もしもエーレンが本気になれば一瞬で捕まえられるだろう。だが、子供たちを楽しませると決めたエーレンはそんな事はしない。
「固まって逃げては俺の思うツボだぞ! 数で勝るなら分散して俺に狙いを絞らせないのも立派な戦術だ!」
 アドバイスを交えつつ、子供たちの工夫も読み取って賞賛も贈る。
「そう、上手! その調子だ!」
 しかし、追いかけっこに慣れてくると遠くに居るから大丈夫と気を抜いている子も現れて……。
「油断大敵だぞ?」
 そういう時はエーレンの本気の踏み込みを見せて尻尾を奪ってやるのだ。いきなりの出来事に驚きに目を丸くする子供の後ろで、本気の速度を目撃した子たちの歓声が上がる。

(此度のも背や頭を取られぬ訓練としては良い発想である。鍛錬にも丁度良い相手であるしな)
 人気のない町中を歩きながらレオナは胸中で呟いた。
 自身は美少女に関して深い知識はないものの祭りを盛り立てる手伝いはしたいと考えて居たし、それが鍛錬にもなるとなれば猶更だ。
「む、やはり潜んでいたか」
 地の利は相手方にある、むしろ奇襲を受け入れる姿勢でいたレオナは物陰から飛び出てきたセーラー服姿の女性の飛び膝蹴りをしっかりと受け止める。
(そういえば戦闘してはいけないというルールはなかったな?)
 奇襲で一気に尻尾を奪い去られない為の警戒だったが、相手はむしろ戦いを望んでいる様子でレオナもまた武器を抜く。
 徒手空拳の素早い一撃をいなし、返す刃は一瞬の内の三連撃。
 その全てが急所を狙う攻撃にたまらず体勢を崩したところを更に一撃……ではなく、頭に乗せていた猫耳を奪い取る。
「ああっ、そんなぁ!」
「悪いな。私の勝ちだ」
「あーん、もっと打ち合ってたかったのにぃ」
「そこなのか?」
 もっと戦っていたかったと肩を落とす女性に突っ込みながらも、レオナは次の相手を探しに歩き始めた。

 さて、狩りモノ競争が行われている美少女道場領で最も熱い戦闘が行われている場所といえば主婦戦隊のシマである商店街だった。
「……いくぞ。覚悟は出来たか」
「来たわね、イレギュラーズ!我ら主婦戦隊がお相手するわ!」
 真っ先に切り込んで来たのは昴だ。ダブルバイセップスをきめながら宣言すれば、主婦戦隊もそれぞれポーズを決めて応じる。
「……まずはお前からだ」
 速攻でレッドを沈めようとする昴だったが、雷纏う一閃を受け止めたのは主婦戦隊のイエローだった。
「そう簡単にレッドを攻撃させたりさせない!」
「……そうか、では全員沈めてからだ」
 昴が力強く拳握れば闘志は熱気となり振りかざす腕は石畳ごと周囲を薙ぎ払う。
「おや、やってるでありますねー」
 鉄帝式ファンサ(通って来た道にヘッドドレス付けて気絶した住人がいっぱいいる奴)をしながら遅れてきたエッダは冷静に戦況を判断する。
 昴が力任せに押し通ろうとしているが、主婦戦隊の連携の前に攻め切れずにいる。そして、更には……。
「おーっと!昴選手のバーンアウトライト!これは決まったかー!?」
「いえ、イエローが耐えましたね。流石は主婦戦隊のタンク役です。彼女が庇っている間は攻めにくいでしょう」
「しかもピンクが回復してます。商店街の戦いは持久戦になりそうか?」
 実況が張り付いて解説しているのでもうすぐ他の住人が集まってくる事は間違いない。
(さーて高得点狙いなら当然あの2人狙いでありますが今回はパス。実況と解説がいなけりゃ誰が自分の活躍を讃えるでありますか!)
 となるとこの戦いを盛り上げてやるには……と、ちらりとエッダの目が主婦戦隊のピンクを見た。
「イエローはそのまま耐えて! ピンクはイエローの援護! 私と残りの二人で昴さんを……新手!?」
 エッダを発見したレッドの声が裏返る。
「ここは一旦引いて……」
「ひょひょひょ、なまじ実力があるばかりに引き時を見誤ったでありますなあ!」
 急いで指示を出すももう遅い。イエローの援護をするはずのピンクの頭にはもうエッダを攻撃することしか残っていない。
「ママ!? くっ、逃げられないならせめて一矢! 作戦に変更なし! 3人で集中攻撃して昴さんをここで落とす!」
「いやでもフロールリジ騎士団長を落とした方が箔つかね?」
「騎士団長殺しの称号欲しい!」
「ちょっと二人とも!?」
 すっかり連携が崩れた主婦戦隊についにイエローを殴り倒し、ついでに猫耳を奪った昴が迫る。
「……さぁ、覚悟は出来たか」
「ぐぬぬ……いえ、諦めないわ。私は包丁ソード使いのレッド! いざ尋常に勝負!」
 萎えかけた闘志を再び滾らせて包丁を構えるレッドに昴は長い前髪の下で唇を持ち上げると己の誇りでもある傷だらけの逞しいの腕を振り上げた。

「おーっとエッダ選手の介入で一気に崩れてしまいましたね、主婦戦隊」
「回復役のピンクを最初に落とされたせいでリカバリも出来ませんでした。美少女領の中では実力者なのですが残念です」
「昴選手によってレッドも落ちましたし、商店街の戦いはここで決着という所でしょうか」
 商店街の戦いを見守っていた実況のジョンと解説のスミスは商店街一角の屋根の上に居た。
 実況マイク片手に下の様子を見降ろして……だからこそ気づかなかった。
「みつけた、ぞ」
 エクスマリアが呼びだしたるは鉄の隕石。
 区画ごと吹き飛ばす一撃にジョンとスミスは見事揃って吹き飛ばされた。
「いやー。驚きましたね。今日の天気は晴れ時々アイゼン・シュテルン!」
「解説に集中するとつい周囲の確認を怠るのが我々の悪い所です」
「一撃とはいかない、か」
「実況と解説が最後まで残れないとかあってはなりませんからね」
「つまり次に我々が取る行動は逃げの一手ということです」
 言うが早いかエクスマリアが次の隕石を呼び出す前に駆けだす二人。無論、エクスマリアも追いかけるが……。
「あっ!エクスマリアさんだ!サインください!」
「む、ぅ」
 曲がり角を曲がった瞬間、無邪気にエクスマリアにブロマイド(ファングッズ、体操着姿のエクスマリアのケンゼン・シュテルン)を差し出してくるのはごく普通の美少女道場の住人だ。
 大人を隠すには大人の中にとばかりに二人が逃げ込んだのは一般人が多く居るエリアだった。
「エクスマリア選手、急いでいるのにサインに応じていますね」
「素晴らしいサービス精神です。エクスマリア選手は春に行われた美少女ダービーも走っていらっしゃいますのでサインが欲しいファンも多いでしょう」
 アイゼン・シュテルンで一角を薙ぎ払えば一般人も薙ぎ払いかねない。
 それを理解して悠々とサインするエクスマリアを実況するジョンとスミス。
「ヒャッハーッ!!!」
 だが、それをつんざくような駆動音が邪魔をする。(暴走族のすがた)のエントリーだ!
「あれ?」
「おや?」
 そうするともはやジョンとスミスが実況解説する暇もない。
 轟音と共に現れて凄まじいスピードで美少女領の大人たちを追い回し、その場に残されたのはエクスマリアとジョンとスミスの三人だけになってしまう。
「存分に、マリアに狙われ、追い詰められ、敗北する様を実況し、解説してみせるが、いい」
 そして、鉄の隕石が降り注ぐ。


●後の祭り

 夕暮れ時。全ての競技が終わり運動会も終わりが近づいている。
「大切なのは練習と柔軟を毎日すること。好き嫌いなく魚も野菜も食べること。そして鍛える時と休む時のメリハリだな」
 エーレンは競技が終わった後も子供たちにまとわりつかれて足が速くなる方法を説明していた。
「ん? サイン? ああわかってるよ。順番に並べ、今日は祭りじゃからな。全員分書いてやる」
 最終的にトラックで全員轢き始めた幸潮だが逆にそれがウケたらしい。列を作る住人たちに順番にサインをしてやっていた。
 昴もまたパワーファイトが観客を大いに盛り上げてサインを欲しがる人の列が出来ていた。大人も子供も昴の大きな手形に自分の手を合わせてその大きさに驚いている。
 十分に鍛錬が出来たと一休みするレオナの横ではエッダが屋台で買い込んだツマミと地酒である美少女殺しを片手に一杯やっている。
「む、ん」
 箔押しされた症状を広げて小さく唇を上げていた。
 褐色の小さな指先がなぞるのは「優勝」の二文字。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

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