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シナリオ詳細

ひまわり畑を荒らすもの

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●ひまわり畑で逢いましょう
 田舎は都会に比べて家の密集度が低いし利便性も低いけれど広い土地を比較的安価で所有できる。私はそれを生かして広大なひまわり畑を作り、人々の目を楽しませてきた。
 四十代頃にひまわり畑を作った時は種を集めたり土地を耕したりするのも一苦労だった。それから先は宣伝を繰り返して毎年リピートで来てくれる魅力的なひまわり畑を目指した。
 土地にはまだゆとりがあったから遠方からやってくる客のためにコテージも作って宿泊客にも対応できるようになってからは客足が伸びたように思う。
 毎年子供の歓声を聞くのが好きだった。背が高く伸びたひまわりは子供の背丈を追い抜くから迷路仕立てに作った通路を駆け回り親御さんを呼び招く声を聞くのは毎年の心の支えだった。
 ひまわりの花言葉は「貴方だけを見つめる」だから恋人たちが来ることも多くて、何年かたって「昔このひまわり畑でプロポーズしたんです。今はほら、子供も生まれて」と三人連れでくる人たちもいた。
 楽しく、二十年以上世話をし続けたひまわり畑のシーズンはもうじき終わるけれど最後の楽しみにとやってくる人も後を絶たない。それなのに最近不穏な気配がする。
 どうやら山中に住んでいたオークたちが食料を求めてか、それとも自分の強さを誇示して縄張りを拡張するためかはわからないがこのひまわり畑に目を付けているようなのだ。
 ひまわり畑にくるお客さんと、愛するひまわり畑を守らなくてはならない。だが七十歳近い老人にオーク退治などできるはずがなく。
 私はローレットに助力を求めたのだった。

●SOSに応えて
 ことのあらましをローレットの職員は集まったイレギュラーズに語った。ひまわり畑を襲うともくろんでいるオークの討伐と、安全を確認するためにひまわり畑の視察を頼みたいというものだ。
「まぁ、後半はおそらく遠方まで来てもらってひまわり畑を見ずにとんぼ返りするのはもったいない、たいしたもてなしはできないから自慢のひまわり畑を見て戦いで疲弊する心を癒して、ひと夏の思い出を作っていってほしいというところでしょうね」
 少しシャイな依頼人のようです、と職員は微笑む。
「事前調査で分かったことを報告しますね。オークの数は十五体ほど。知能と戦闘能力はさほど高くないようでした。体格もあまり大きくなく、リーダー格とサブリーダーと思われる個体が二体だけが比較的体格がいいです。どこで調達したかは不明ですが配下は弓で遠距離攻撃を、リーダー格は槍で、サブリーダーは両手剣で近接戦を仕掛けてくるようです。朝方から昼頃にかけてひまわり畑周辺を遠巻きにうろうろしている姿をよく見かけますね。任務内容としてはオークの討伐または二度とひまわり畑や、管理人のご老体、周囲に点在して住む人たちに危害を加えないように徹底的に恐怖心を植え付けて追い払うことになるかと。片言ですがしゃべることはできるようですのでどうするかは皆さんにお任せします」
 早々になんとかして、ひまわり畑でゆっくり日々の疲れを癒してきてくださいね。そう言ってローレットの職員はひまわり畑のある場所までの地図を手渡すのだった。

GMコメント

成功条件
オーク十五体の討伐、または二度と近寄ってこないように追い払う

失敗条件
成功条件を満たせなかった場合

オーク×13
配下となっているオークです。若干小柄、力もあまり強そうでないことからまだ成長途中のオークと思われます。いずれ成長して戦う予行練習としてリーダーとサブリーダーが付き添って民家やひまわり畑を襲おうとしているのかもしれません。
弓を武器に遠距離から攻撃を仕掛けてきます。
不利を悟ると逃げます。

オーク(リーダー)
こちらは成熟した個体になります。群れの中で一番体格がしっかりしています。槍を使って切り込み隊長として突っ込んできます。
穂先での突きによる攻撃のほか長い柄を生かして2~3人ほどを薙ぎ払い攻撃を仕掛けてきますので仲間間での間合いの取り方に注意してください。

オーク(サブリーダー)
両手剣を持ったオークです。群れの中で一番知性が高く、こちらも成熟した個体のようです。
自分に一番近い(=一番両手剣の間合いに入って攻撃や反撃をしやすい)敵を中心に狙います。

リーダー格、サブリーダーも振りを悟ると撤退します。

リーダー、サブリーダー、配下ともにBSなどの特殊効果は持っていません。
片言ですが人語を理解し、話すことができます。
二度と人里に降りてこないように説得できれば必ずしも殺す必要はありません。

ひまわり畑の管理人
四十代を好きたころからひまわり畑を作り始め、七十歳前後になった今でも一人で管理を続けています。
シャイというか「本当にこのもてなしで喜んでもらえるか」と自信がなかったためひまわり畑でくつろいでくれと言い出せなかったようです。
ひまわり畑でくつろいで楽しかったと告げればとても喜んでくれるでしょう。
伴侶、子供はなくご近所づきあいもあまりありませんが夏の間は点在して住んでいる近隣住民との交流が増えるようです(ひまわり畑を見に来たり準備を手伝いに来てくれる人がいるため)

ひまわり畑
通路が迷路のように張り巡らされている広大なひまわり畑です。
普通に散策して楽しむほか、視界を遮られる背丈の高さを利用して迷宮に迷い込んだものと仮定してわざと迷って脱出ゲームのように楽しむこともできます。
老人の自慢のひまわり畑です。
花の盛りからは少し遅れてしまいましたがまだまだ見頃です。よく手入れされています。

戦闘3:ひまわり畑での息抜き7くらいの配分を考えていますのでプレイングのご参考までに

  • ひまわり畑を荒らすもの完了
  • GM名秋月雅哉
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年08月21日 21時45分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ドラマ・ゲツク(p3p000172)
蒼剣の弟子
シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)
蒼銀一閃
ニーニア・リーカー(p3p002058)
辻ポストガール
クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)
幻灯グレイ
不破・ふわり(p3p002664)
揺籃の雛
ミシュリー・キュオー(p3p006159)
特異運命座標
御天道・タント(p3p006204)
きらめけ!ぼくらの
リナリナ(p3p006258)

リプレイ

●まずは対話を
 七十歳に近い老人が二十年以上の時をかけて丹精込めて作り上げたひまわり畑の迷路。それをオークから守ることが今回イレギュラーズたちが受けた任務だった。
 夏特有の、突き抜けるような青空と入道雲の下、花の盛りは過ぎたとのことだったがまだまだひまわりは威勢よく誇らしげに咲いている。
 幸いオークたちはまだひまわり畑を踏み荒らすなどをしておらず、近くをうろついているだけということだったので八人はまずオークを討伐せずに説得で住処に追い返すことはできないかと考え、その姿を探し始めた。
 ひまわり畑から二十分ほど歩いた辺りで、何かを探すように辺りをうろつく十五体のオークを見つけたのは『駆け出し冒険者』シャルレィス・スクァリオ(p3p000332)だった。オークたちは武装したイレギュラーズを見て警戒心をあらわにする。
「貴方たちが最近この辺りをうろついているっていうオークさんたちで間違いないかな? もしよかったらどうしてこの辺りをうろついているか聞いてもいい? 共存できるのが一番だもん、まずは対話をしようよ!」
 彼女は以前依頼でオークと人間の共存を目指す映画俳優のオークと出会ったこともあり、できれば共存したいと考えていた。
 食料や力の誇示が目的ならここを襲っても人間を敵に回すだけで大した利益など得られないし、ひまわり畑に興味があるなら管理人を手伝えば報酬をもらえるかもしれない、と言葉を重ねる。
 かくしゃくと過ごしていても七十歳近い老人がこの広大なひまわり畑を管理維持するのはどれほど大変だろう。オークは力もあるだろうし、最初は一般人は恐怖を覚えるかもしれないがきちんとした態度を見せればいずれあの映画俳優のオークの夢に一歩近づくかもしれない、と考えたのだ。
「俺タチ、ハ、襲撃サレタ集落ノ生キ残リダ。この者タチは親を知らなイ。実戦モ、知らなイ。俺ト親分ガ生きテいる間二生キル術ヲ教えナケレバナラナイ」
 片言ではあったがオークは事情を説明した。成熟した個体であることと傍らのオークを親分と呼んだことから彼がサブリーダーだろう。
「生きるのに熱心なのは大変結構! けれどわたくしたちは見ての通り女子供ばかり……ここで負けたらば、二度と力を誇示しに来ることなどできませんわよねぇ?」
「オマエたちハ、戦士なのカ?」
 親分と呼ばれていたリーダーのオークが尋ねる。女子供だといいながらもしひかないなら戦いも辞さないという様子の 『きらめけ!ぼくらの』御天道・タント(p3p006204)の発言に興味を持ったらしい。
「オッサンたち、ひまわり不味い、食えない。力の誇示、ここでは向かない。リナリナたち、戦士。戦うなら勝てないってこと殴って濃厚に教えるっ! 暴力的解決!!」
『特異運命座標原人』リナリナ(p3p006258)の言葉にオークたちは思案する。
「オマエたちが真二戦士ダト言うナラ、この者タチに戦いカタを教エテやってクレ。俺タチの次代で滅ビルのは、オークの名折れ」
 敵対勢力がどこにいてどんな種族と争ったのかはオークたちは口にしなかった。
「私たちが勝ったらひまわり畑と管理人さんとお客さんに手を出さないと誓ってくれますか?」
『特異運命座標』ミシュリー・キュオー(p3p006159)の言葉にオークたちはうなずく。
「戦エル者を探シテいた。生キルために戦イは経験しなければナラナイ。だが必要以上に殺生をシテ、滅びようとは思わなイ」
『揺籃の雛』不破・ふわり(p3p002664)が女子供と見くびって襲ってきて全滅させずに済んだことを内心安堵しながらうなずく。
「では今から行うのは決闘も殺し合いでもなく模擬戦闘。怪我くらいはするかもしれませんが貴方たちを殺すつもりはありません。貴方たちも今一度誓ってください。身を護る以上の戦いをするために戦う術を覚えるわけではないと」
「相分かった。ヨロシク頼む」
「……では……いくッスよ」
『落ちぶれ吸血鬼』クローネ・グラウヴォルケ(p3p002573)が背後のひまわり畑を一瞥する。あいにくなじみのない花だ、なじみがあってもおかしいかもしれないが、と心の中で独白しながら殺傷性を極力抑えた一撃を配下のオークの腹部へとたたき込む。実戦を知らないというのは本当らしく武器である弓を構えるのにももたついていたオークは殺傷能力はないとはいえ鋭い踏み込みと一撃に思わずうめき声を漏らした。
「正直、僕なんか戦闘だと弱い方だからね? 模擬戦闘だってことだったけどそのことよく覚えておいた方がいいよ」
 もともと一般人である『絆の手紙』ニーニア・リーカー(p3p002058)は今でも自分はほかの人に比べて戦いは弱いというのが自己評価だ。
「密集してると、こんなふうにまとめて攻撃されちゃうよ。散会しすぎると連携がとれないけどダマにはならないほうがいいね」
 戦い方がわからず右往左往していた配下のオークの群れに有毒ガスの霧を生成して数が多い時の不利になるケースを実戦で教え込む。
 シャルレィスはリーダーのオークと一対一で戦っていた。
「後ろのみんなは狙わせないよ!」
「グ、ヌゥ」
 深い間合いへと踏み込んで相手を一刀で切り伏せる一撃をリーダーは紙一重で防いだ。予想以上の重い一撃にいかつい顔に脂汗がにじむ。一刀両断にされなかったのシャルレィスが殺さないように手加減したからだということが戦闘を経験したことがあるらしいリーダーにはわかったようだ。
「まだまだ、固まりすぎですよ。ダマになった時の注意はさっきされたから少しばらけたみたいですけど、頭数が多いからもうちょっと散開するべきですね」
『叡智の捕食者』ドラマ・ゲツク(p3p000172)が扇状に魔力弾を放つと配下のオークたちも攻撃を受けながらどうにかこうにか弓矢による反撃を試み始める。
「反撃に移るのが遅いッスよ……真剣勝負ならとっくに殺されてるッス」
 不吉なささやきだけでなく死を明確に告げられて配下のオークたちは戦意をどんどん喪失していく。
「戦意を喪失してるところを見せないことッス……攻め時だと、とどめを刺すなら今だと敵に悟られるッスから」
 クローネが注意すると動きは精彩にかけたし狙いも甘いが弓矢で一斉に反撃に移るオークたち。
 リーダーと立ち会っていたミシュリーは遠距離用の魔術術式を使って彼の間合いに踏み入らせない。
「もう十分ではございませんこと? 貴方たちは決定的に戦いに向いていませんわ!」
 タントの宣言で戦いは幕引きとなった。
「強い、ナ」
「戦いが本職ですもの、当然ですわ。それと……二言はございませんわね! 戦いの訓練がしたいなら山奥なりでご自分たちで鍛錬を積みなさい! 未熟すぎて他の相手と戦うなんてお話になりませんわ! 殺されますわよ!」
「ソウだな……二人キリでどこまで一角二育てらルかわからないが……導くのガ俺たちの役目ダ」
「世話にナッタ、戦士タチよ」
 未成熟なオークたちはあまり言葉での会話に慣れていないのか頭を下げるにとどまる。
 そしてオーク一行は不用意に一般人を驚かせないために度とひまわり畑には近づかないことを誓ってアジトへと帰っていったのだった。

●ひまわり畑で休息のひと時
 オークたちとのことの顛末を報告すると管理人の老人はほっとしたように息を吐いた。
「向こうに敵意はなくても貴方たちと違って一般人にとってはやっぱりオークなんかは恐ろしいモンスターっていう認識が抜けないからな。リラックスするためにひまわり畑に観光に来たのに緊張させてしまっては申し訳ないからね。お礼になるかはわからないが遠いところまで来てもらったんだ、ひまわり畑を見ていってほしい」
 その言葉に甘えて一同はひまわり畑を思い思いに散策し始めた。
「メイロってなんだ? 美味そうだなっ。リナリナ、メイロ一杯食べたいゾッ!!」
 迷路の意味を理解できなかったらしいリナリナがスタート地点からひまわりを突き抜けてゴールまで一直線に進むのを管理人はゴール近くの休憩所で眺めて思わず苦笑していた。
「ひまわり畑の迷路、一度だけいった記憶があります。暑い夏の日差しと周り一面の大きなひまわり、そして小さかった私の手を握ってくれた旦那様の大きな手。ここはその場所とは別ですが……いろいろな方の思い出の場所になっているのでしょうね」
 今も自分が小さかったころ訪れたひまわり畑の思い出を大事にしているように、ここを大事にしている人たちは多いだろう。守ることができてよかったとミシュリーは安どの息をつきながら迷路をめぐる。
「あのころと比べて背は伸びているはずなのですが、まだ全然向こうが見えませんね」
 もちろん、見渡してズルがしたかったわけではないが、誰かの手を引いて導けるようになりたいな、と思ったのだった。だが成人男性よりも大きく育ったひまわり畑をみはるかすのはきっと難しいことだろう。
 ふわりは移動寝台を呼び出して羊の背に乗って気ままにのんびりとひまわり畑を散策していた。
「難しいことはわからなくても、ひまわりのお花畑も青空も綺麗……それだけでなんとなく幸せ。ふぁ」
 頑張って起きていたのでいつの間にかすっかりお眠になったふわりは散策を早めに切り上げて風通しのいい日陰へ。メイドであるたれ耳兎を呼んでそば月を頼んだらあとは帰る時間までぐっすりと、夢の中へ。
「こういったコトは外に出ないと経験できないですし、きっといい経験になりますね! ひまわり!図鑑で見たことがありますよ! まさに夏の花、といった風情ですね。それがこんなにも、たくさん! こんな素敵な場所を私たちは守ることができたのですね」
 ゲツクはせっかくここまで足を運んだのだから、とひまわりの迷路からの脱出を目指す。
「むむ、意外と難しいですね。迷路だから当然ですが見通しが悪いです……」
 迷うのも迷路のだいご味、と割り切って童心に返ったようにひまわりの迷路を堪能するのだった。
 クローネとタントは連れ立ってひまわり畑を歩いていた。優雅に日傘をさして最初はのんびりと歩いていたタントだったが大好きなひまわりに囲まれて否が応にもテンションは上がる。
「オーッホッホッホ、ひまわり、すなわちサンフラワー! 御天道の名を持つわたくしの一番好きな花ですわ! ここの管理人は趣味がよくて大変結構!」
「元気ッスね。……しかし……アタシにはひどく似合わない花ッスね……まるでアタシ一人が場違いのようだ……こいつらは……太陽のほうを向くんッスよね……似合うわけもないか……」
 元気いっぱいのタントに比べてクローネはあまり楽しめていない様子。ひまわりのエネルギー溢れる姿と自分が対局の位置にいて場にそぐわないと思ったようだ。
 そんなクローネの様子をみてしかたありませんわね! とタントはひまわりたちの影に突入してかくれんぼを開始。
 迷子になりそうだから目を離さないようにしていたのにいなくなった後輩によびかけるクローネにタントの大声が響く。
「さあクローネ先輩! どこにいるかみつけてくださいましー!!」
 なお隠れている本人の声が非常に大きかったためすぐに見つけることができた模様。
 ニーニアのギフトは一度通った道は記憶してしまうというもの。
「誰かについていっちゃうと、その人が正攻法で楽しめないよね。とりあえず一人でマッピング埋めちゃうよ」
 ゴールした後希望者を募って空から見るひまわり畑を一望の旅へご招待。
「うわぁ! うわぁ! すごい、一面の黄色……! あそこで迷ってたんだね」
 シャルレィスが喜びの叫びをあげるとニーニアは空を飛べる種族であることをなんとなく誇らしく思った。
「これが僕たち、飛行種がみてる空の世界だよ!」
 ミシュリーもシャルレィスの後で空へと連れて行ってもらって迷路の広大さとその広大さにも関わらずしっかり手入れされていることに感嘆の声を漏らす。
「誰かを楽しませるために動くことを実行できる人はそれだけですごいと私は思います」
「そうだね。年を考えるとあの管理人さん、すごく頑張ってる。空から見ても一本一本手間暇かけて世話してることがわかるもの」
 そしてひまわり畑を堪能した八人は管理人にすごく楽しかったからこれからも大変だろうけれどひまわり畑の世話を頑張ってほしい、とひまわりにも負けない晴れやかな笑顔でお礼を言って依頼地からローレットへ帰還したのだった。
まだまだ日は高く、入道雲はもこもこと元気がよくて、その下で満開のひまわりたちはイレギュラーズにありがとう、と言っているようにもまた来てね、とてを振っているようにも見えた。
「来年の夏は、依頼じゃなくて広告をローレットに出してほしいな。きっとみんなこんな素敵な場所へのお誘いは喜ぶと思うから!」
 そんな言葉に管理人は相好を崩して頷き、気に入ってもらえてよかった、ぜひ招待させてもらう、とうなずきを返したのだった。
 長い夏が、もうすぐ終わる。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

ひまわり畑でのひと時、楽しんでいただけたでしょうか?
オークたちも悪気があったわけではなかったようでこれからはひっそりと暮らしていくことでしょう。
皆様の夏の思い出になれば幸いです。
ご参加ありがとうございました。

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