PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Bloom*Bloom>妖精女王はお茶会がお好き

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


「おいカナタ、ここ最近音沙汰が無かったけど元気だったのか?」
「まぁね。女王が少しずつ頑張ってたんだよ、世界」
 『貧乏籤』 回言 世界 (p3p007315)は境界案内人たるカナタへと小突く。大した事件がないのは結構なことだが、それはそれとして陽気でにぎやかな精霊たちが恋しくなるときもある。
 なんせ花開く美しき妖精の国は毎日が刺激的。花が踊り咲いている間、妖精たちは浮かれてお祭り騒ぎ……つまるところ、一年中元気いっぱいに飛び回る。
「で、今日俺を読んだ理由はなんだ?」
 じぃ、と世界はカナタを見つめる。一応カナタは騎士というか剣術が得意というか、それなりにちゃんと名誉も地位もある仕事をしている人物なのであるが、女王やら元王やらにパシられて今はブラック企業の社員のように慌ただしい生活を送っているようである。あと胃薬。
「それが、まぁ、いつものフローラ様の思いつきでさぁ……」
「ああ……」
 言わなくても通じるだろう『いつもの』『フローラ様の』『思いつき』のやばめの三単語。これらが合わさることで胃薬がマッハで消えていく。もうだめなんだ。染しってる。
「でも王城でなら、まだそんなことないんじゃないか?」
 と世界が呟くのだが思い出す。空を飛びたいだとか、お酒が飲みたいだとか、様々な依頼を受けたことを。
「……思い出せた?」
「ああ。正直ろくなものじゃなさそうだ」
「まぁでも、今回は比較的マシだと思うよ。世界も好きだと思う」
「ほぉ、それはどうして?」
 王城の一角、大きな扉に手をかけたカナタ。その先には。

「あら世界じゃない、いらっしゃ~い!! お菓子は持ってきてくれたかしら?」

 ばたん。
 カナタが扉をしめる。
 絢爛な食器類とお菓子が見えた。
「お茶会をご所望なんだよ。それも、ずいぶんと立派なね」
「……なるほどな!」
 世界はまたもや、肩を竦めたのだった。


「ということで、一応皆にも説明しておくね」
「おい、俺にも最初から説明しろ!」
 世界の言葉を無視して、カナタは羊皮紙をめくった。
「俺達の世界の女王様がお茶会をしたいみたいなんだ。それもとびきりの、ね。だから君たちにはおすすめのお菓子とか紅茶とかを持参して食べに来て欲しい」
「とはいえ急ごしらえじゃあ何も用意できない可能性もあるんじゃないか?」
「その場合でも大丈夫。手ぶらでも気にしないと思うよ、あんな人だしね」
 とびきりのスイーツ。あるいは飲み物。その両方。てぶらでもオッケー。
 以上が今回の女王様からのご指名だ。
「それじゃ。世界も含めて、よろしくね」

NMコメント

 出したいネタだけをメモに書き留めていました。どうも、染です。
 ほんとは五月くらいに出そうと思ってたシナリオを、リクエスト頂きましたのでついでに今出そうと思います。

●依頼内容
 お茶会に参加する

 美味しいスイーツがずらりとならんだティーパーティです。
 庭園での開催となります。
 苺をメインにしたスイーツが多いでしょうが、ケーキやミルフィーユ、プリンに和菓子などなど、思いつくスイーツはなんでもありますのでお好きなものを食べていってください。

●世界観
 魔法世界『ブルーム・ブルーム』。
 花と魔法で満ちた世界。魔法で文明が築かれています。
 基本的には物理攻撃よりも神秘攻撃がメインの世界です。
 また、ファンタジーな世界ですので、妖精やドラゴンなど、ありえない生物がいます。

●フルールについて
 フルールとは、花冠師のこと。
 魔法や魔術を使う人々のことを指し、この世界に住まう人々の半分は花冠師です。
 現地の人々はもちろん、異世界から来た人がフルールと呼ばれる場合もあります。
 また、フルールにはギルドがあり、各々所属している団体があるようです。

●NPC
・フローラ(ティターニア)
 妖精女王、花の妖精。若草色の髪が特徴で、桜色の髪留めが宝物。
 エルフのような長耳と少女のような凹凸の少ない身体。性格はお茶目でお転婆、然しながら王としての自覚も芽生えつつあります。
 苺のスイーツが好きです。特に苺のミルフィーユを好みます。

・カナタ
 花冠師ギルド『Flowers Flag』のギルドマスター。
 トップクラスの実力を持つ温厚な青年です。
 剣術を得意とし、フローラ達の護衛として腕を買われています。
 呼ばれたら出てきます。
 焼きプリンを一生懸命食べています。

 以上となります。ご参加をお待ちしております。

  • <Bloom*Bloom>妖精女王はお茶会がお好き完了
  • NM名
  • 種別リクエスト(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年07月31日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
武器商人(p3p001107)
闇之雲
回言 世界(p3p007315)
貧乏籤
※参加確定済み※
コヒナタ・セイ(p3p010738)
挫けぬ魔弾

リプレイ


「ここへと来るのは久しぶり過ぎて最早懐かしいな……」
 数ヶ月の間扉が開くことはなかった。心配だったとかは特に言わない。そんな男だ。『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)という男は。
(便りがないのは良い便りと特に心配はしてなかったが、まあ万事うまくやっているよう……だな)
 辺りをとりあえず一瞥する。が、特に変わった様子はない。穏やかに過ごしていたのだろう。少なくとも、今見て感じた限りは、であるが。
「さて、妖精女王がご所望なのはどうやらお茶会だ」
 面倒事なら御免だがただのお茶会となれば話は別。珍しく正装に着替えさせられたが、やはり白衣は外せない。
「必ず甘い物が食べられるだろうし……な」
「結局それか。まぁ良いんだけど」
「タダメシは三大欲求の一つだろ?」
 女王様に献上した菓子折りはいつものごとく嬉しそうに全て持っていかれた。共有するつもりはさらさらないのだろう、奔放なことだ。
 境界図書館でも会えると言われればそれまでだけれども、こうしてゆっくり話すことなんて然程無いからいい機会だろう。多忙なカナタのことだ、ある程度は予定も埋まっていることだろう。こうして落ち着いて話せることもあまりないだろうし、ナイスタイミングだった、と我ながら思う。
「で、最近はどうなんだ。女王様もそうだし、あとは……まぁお前も」
「なんだよ、俺はついで? うーん……最近かあ」
「言いづらいことでもあるのか?」
「いや、うーん……勝手なことは言えないからさ。だからこれは俺の憶測。いいね?」
 人気のない壁の方にお菓子を乗せたお皿を両手に抱えた世界を連れて、カナタは人目を気にする様子で小声で話した。
「此処のところずっとああなんだよ」
「ああって、何が」
「城でパーティをしてみたり。城で大会をしてみたり。とにかくずっと、城から出ないんだ。それに空元気っていうかなんていうか……ともかく、お転婆だけどいつもとはちょっと違うっていうか……」
「なるほどな……」
 仕事が沢山で可哀想だ。もっとも、また関わることになるのだろう。そんな予感を遮るように世界は両手に抱えた皿の一つをカナタに渡す。
「お疲れのようだったからな、カナタの為に選りすぐりのお菓子を俺が選んでおいたぞ、さあ食え。チーズケーキやドーナッツ、チョコにシュークリームと色々あるぞ」
「おお……ありがとう」
「ちなみに全部食べた場合、カロリーの合計が数千カロリーにもなるから要注意な。太るぞ」
「お い」

「麗しの春の女王サマ、ごきげんよぉ。健勝にしていたかな?」
「武器商人、久しぶり! ええ、ええ、とっても元気よ!」
「そうかい、それはさいわいだね。この度はお茶会に招いてくれてありがとうねぇ」
「ふふ、こちらこそ。ところであなた……なんだか穏やかになったんじゃない?」
「そうかい? ……息子が出来たからかねえ。いずれは女王サマにも紹介したいところさ」
「まぁ、それってとっても素敵ね! お祝いしなくっちゃだわ!」
 浮かれて飛び回るフローラや妖精たちをたしなめながら、武器商人はそういえば、と手土産を取り出して。
「お菓子や紅茶を持参して……ってことだったから、桃を使ったレアチーズケーキを持ってきたよ」
「チーズケーキ!」
「ああ、そうさ。桃と紅茶を使ったレアチーズケーキでね。1番上には桃のコンポートを載せて……ここの層、綺麗だろう?」
「ええ。うっすら桃色ね、かわいい!」
「アールグレイの紅茶をゼリーにして載せてあるんだァ。で、レアチーズケーキの部分には上の紅茶と桃をチーズに練り込んで固めてあるの。食べればチーズのコクと一緒に紅茶の爽やかな味と桃の甘さを感じられると思うよ」
「早速食べても良い? ああでも切るのももったいないわ……飾っておきたいくらい」
「食べ物だから食べられることを望んでるさ。食べてやっておくれ」
「……それなら、仕方ないわ!」
 ぱくっと一口。上品な甘さが口の中に広がる。しっとりとしたチーズの口溶けを、甘い桃のコンポートと紅茶のゼリーが口の中に変化をもたらして。
「どうかな、なかなかの出来であろ? まだ小鳥にも食べさせてない試作品だから感想を聞かせておくれ」
 ぱくぱくと食べるフローラ。美味しいと表情が物語る。
「隣人(ようせい)たちもおいで、おいで。はい、あーん。美味しい?」
「うんっ、うん、おいしい!」
「とってもおいしい! おはながさいたみたい!」
「きらきらできれい!」
「ヒヒ、それは何よりさね」
 積もる話はあることだろう。手土産をお供に二人(とたくさんの妖精!)は語り合う。
「私もいいけど、武器商人はどうなの?」
「我(アタシ)?我(アタシ)はねぇ……そう、そう。最近は海が近い国にリゾート観光地が出来てねぇ」
「あら、バカンスができるの? 良いわねぇ」
「うン、うン、バカンスにぴったりなんだ。妖精(キミ)たちにも今度、小さな浮き輪とか作ってあげようか?」
「いいの?!」
「ほしい……!」
「あっずるい、私もほしい!」
「そうかい、じゃあ沢山受注しておかないとねぇ」
 浮かんだ三日月はご機嫌に。久方の再会を喜んで。

 花と妖精の世界を来訪した『フリースタイルスナイパー』コヒナタ・セイ(p3p010738)は、周囲の違いに目を瞬かせるばかり。
 ありがたくお菓子やお茶を頂戴しながら、周囲の異質さを噛みしめる。混沌に来て日はまだ浅い異世界の人間よりの来訪者。混沌を経由してまた別の異世界に来ることになろうとは。
「こんにちは! あなたは……見ない顔ね。私はフローラ、一応女王をしてるの、よろしくね!」
「わ、私はコヒナタ・セイと申します」
 流石に女王の前ではいつものコミカルな演技も出来はしない。失礼のないように背筋を正せば、フローラは楽しそうに笑みを浮かべて。
「ふふ、緊張しないで! スイーツもお茶も全部私のお気に入りを用意してもらったんだけど、気に入ってくれた?」
「はい。どれもとても美味しくて……あの苺のタルトはとても美味しかったです」
「ほんとー?! 私もあれ好きなの、いいよね! セイとは気が合いそうだわ」
「それは何よりです、フローラ様」
「うんうん! セイも外の世界から来たのよね。私の国とは違うだろうし……何か面白い話とかってある?」
 興味津々なフローラを前にしては逃げることなどできそうもない。一瞬の熟慮の後、セイはスイーツを置いて語りだす。
「面白い話ですか……そうですね、この世界では私の世界以上に色んなことがあるので、私の言うことはつまらないことかもしれませんが、食べ物の話ならできますでしょうか」
「ほんとう?! 教えて教えて!」
 女王とは名ばかりか、その様子はまるで関心事の尽きない子供のようだ、とセイは思う。ふっと笑みを漏らせば、不思議そうに首を傾げるものだからついつい和んでしまう。
「こういう茶菓子はあまり食べなかったのですが、私は愛飲していたものにチャイという飲み物がございまして……」
「へぇ、かわいい名前なのね!」
 詳しい製法を伝えればフローラはよくわからなかったようで首を傾げるのだが、メモはとってあとで王城で作ってみるのだそう。きっとシェフやパティシエたちが振り回されるに違いない。
「今日は来てくれてありがとうね。この世界は気に入ってくれたかしら!」
 初めましての顔ならば聴きたいことだって山ほど。ちょっぴり緊張した面持ちのフローラに、セイは頷いた。
「私の世界では考えられないほど素敵な世界です! 綺麗でふわふわしていて、物語のようでした」

「流石世界さん、あかずの妖精本のゲートをいとも容易く開けてしまうとは、流石境界図書館副館長」
 折角のBloom*Bloomを満喫せんと固い決意を誓ったのは『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)。
(出来ればこれでもう少し定期的にゲートが開いてくれたらありがたいがこればかりは祈るしかないな)
 ……ご期待ください!
「さて、お茶会と言うことは料理が必須か……美味しさと健康的を両立したデザートでも作るかな?」
 ある程度は作れるのだけれども、今回はフローラの希望もない様子。自由に作れるらしいのでフルーツケーキを作ることにする。スポンジから焼いて出来立てを食べてもらうのだ。
 厨房も借りることが出来たしなんだかんだで上手く出来上がった。専門は武器なのだけれども何かを焼く作業はちょっぴり武器製造に似ている気がする。
「サイズじゃない。これは?」
 美味しそうな匂いにつられて飛んできたフローラ。ぱぱっと片付けをして、サイズはおずおずとフルーツケーキをフローラに見せる。
「さて、お久しぶりですね、フローラ様…お元気そうで何よりです、再開の祝いとしてデザートをご用意いたしました、是非ご賞味くださいませ…」
「わ、美味しそうだしフルーツも沢山ね……うん、美味しい!」
 サイズから差し出されたフルーツケーキも遠慮なく食べていく。その様子にほっと胸をなでおろして。
「………平和そうでよかったです、いえ、長い間ここに足を踏み入れてなかったので、少しばかり心配してたんですよ…平和ならそれが一番ですから」
「そうよねぇ。私も皆に会いたかったわ! だから今度はもう少し早めに呼べるようにしなくっちゃ。ふふ!」
「なんでも出来ますからね……まぁ、フローラ様が元気なら俺は今回は満足です」
「ほんと? ふふ、とっても元気なんだから安心しててよね!」
 頬にクリームをつけながら笑うフローラは元気そのもので、はつらつと笑う姿も今までに見せていたそれと大差ない。
 一安心したサイズは、フローラが食べる様子を見守りながら、そっと紅茶に口をつけたのだった。
「うん……美味しい」
「ふふふ、寂しかった?」
「…………」
「あっ、黙るなんてずるいじゃない! もー!」
 ぷんすこと頬を膨らませたフローラ。やっぱり彼女は、まだまだおてんばな女王様のままだった。

成否

成功

状態異常

なし

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