シナリオ詳細
絶『強』マシン繁盛記
オープニング
●鉄帝式アトラクション
rpm(回転数)が無尽蔵に上がっていくコーヒーカップ。先に遠心力に吹き飛ばされた奴が負け。
互いにパフォーマンスを披露し合うパフォーマンス広場。おひねりが多くてもコンバット(競技的妨害)を倒れずやり過ごさなければ負け。
ダンスゲーム(物理)。ダンス中に規定回数の暴行を相手に加え合ってラストマン・スタンディングを競う。倒れたら負け。
要はそういうトコである、鉄帝の遊園地。今回の依頼主はそこのオーナー、しかも最大のウリにしているアトラクションでのお仕事だという。
「やー、すまんね! ちょっと担当の従業員が全員出勤できなくてさ! 是非ね! 手伝いが欲しかったんだよ!」
――具体的には一体どうして欠員が。
「いやね、ちょっとした複雑骨折と開放骨折と粉砕骨折、筋組織断裂とかでね! なに気にしなくていい、一週間あれば復帰するし欠員は明日には埋めるよ!」
――それは気にするなと言うのは無理ではないだろうか。業務内容は?
「今回は君達にこの、絶強マシンのサービス係を務めてほしいワケだね!」
――なんか今イントネーション違くありませんでした? そのジェットコースター的なやつ、なんか留め具が足に巻き付く系の、クロッ〇スみたいなそれなんですか?
「聞いてないのかい?!」
――なんかうらぶれたおっさんの情報屋は「鉄帝でのアトラクションのコンパニオン」としか。
「そうかい、じゃあ簡単に話すよ……君達にはこの絶強マシンの上でお客さんと足を止めて殴り合いをしてもらうのさ!」
――お客様を殴るんですか。そういうアトラクションばっかりだから分かってましたけど。
「お客もね、その辺は分かってるよ!『足場がしっかりしてるのに風圧がすごい状況でのプロとの殴り合いが楽しい』とか『避けられない状況で飛んでくる飛び道具や術式を受け止めるのが楽しくて』とか! 今じゃ一番のウリになってるね!」
――はあ。従業員の怪我ってそれが理由じゃないんですか。
「いや、彼らはちょっとね。帰宅途中に事故っただけだよ。なんなら君達の何人かは待機要員として救護に回ってもいい。一周ごとにインターバルは置くからね!」
――そりゃ穏便な気遣いをどうも……。
「おっとそろそろ開店だ。配置についてくれ。今日も忙しいぞう!」
ここまで来た以上、逃げ道はない。
さあイレギュラーズよ、お客様に拳で『お・も・て・な・し』の時間だ。
- 絶『強』マシン繁盛記完了
- GM名三白累
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年08月31日 21時25分
- 参加人数8/8人
- 相談9日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●『嗜』闘、開幕
「…………正気なのでしょうか」
『気持ちは分かるが仕事だ、我が契約者殿』
『宿主』オルクス・アケディア(p3p000744)……アケディアの側はまず、依頼内容を聞いた時点で率直に支配人の正気を疑った。だが、半分意識を夢うつつの間に飛ばしているそのか細い声は届かない。
代わりといってはなんだが、オルクスがそれに応じているのだが。
「く、狂っている……鉄帝精神恐るべきとはこの事か……」
『砂狼の傭兵』ラノール・メルカノワ(p3p000045)は実力をつけ、次に繋げるために何の仕事だってやってみせるという意志があった。尤も、その信念を今はかなぐり捨ててやりたいと思っているところだが……受けた以上は終わるまで帰れない。依頼とはそういうものだ。
「えぇ……特異運命座標と殴り合いたいお客様すら来はるん?」
『兎身創痍』ブーケ ガルニ(p3p002361)は怖いわぁ、とおどけてみせるが、本心はそこまで穏やかではない模様。割り切ってはいるが、すでに目が死んでいる。徐々に近づく喧騒はこちらへ向けて一直線。相当な売れ線のアトラクションだということが分かる。
「なるほど、これが鉄帝式のアトラクションなのですね!」
一方、『鳥篭の君』シャーロット・ホワイト(p3p006207)はこんな状況も素直に楽しもうと笑顔であった。すでに諸々経験して、これからの惨状を予想しうる3人とは異なり、一つ一つの依頼が目新しく新鮮に見えるのだろう。そういう気持ちは是非忘れないでいて欲しい、と情報屋なら嘯くだろう。魔術書を握る手は、力がこもっているのか白くなっているが……。
「せめて大怪我せずに帰りたい……」
ラノールの弱々しい心の声は、おそらく強きも弱きも、一同が持ち合わせる感情だろう。彼ほどの実力者でもこうなのだ。他の面々も不安を持っているに違いない。
「楽しそうなのだわ!」
訂正。『暴食麗花』ロザリエル・インヘルト(p3p000015)についてはテンションが上がりっぱなしだった。もとより人間を弄ぶ種族(アルラウネ)であるロザリエルにとっては、鉄騎種だろうと弱ければ玩具同然の扱いになるのだろう。今や遅しと待ち構える姿は、ゴンドラの上でも変わらない。
「『遊園地』に『絶叫マシン』に『殴り合い』だなんて……恋をするには、まさにぴったりのロケーション&シチュエーションだわ!」
さらに訂正。『魔法少女エターナルチャーム』無限乃 恋(p3p006272)にとってはこの環境すらも恋の予感を感じさせるらしい。この娘の乙女センサー(そんなものはない)はどうなっているのだろうか。
ワンタイムラブ(物理)を堂々と楽しもうとガントレットに包まれた拳を振るう姿は、魔法少女の概念を12年前くらいに壊してそうですらある。
「アトラクションとは過激であればあるほど面白い、とは言いますけれどこれなんか違いますよね。過激なのアトラクションじゃなくて添乗員、むしろ客ですよね」
「流石は鉄帝と言うべきかしら、遊園地も見事に頭TETTEIしてるわね」
『狐狸霧中』最上・C・狐耶(p3p004837)と『一刀繚乱』九重 竜胆(p3p002735)の2人は、冷静……というか、どこか達観している感すらある。
狐耶は恐らく、身内がそのテの理屈にひどく相性の良い人物であるがゆえに。
竜胆は間違いなく、『鉄帝』という国家の空気感を己のものとするために。それぞれが割り切るだけの理由を持っているということである。
何にせよ、依頼に前向きなのは依頼人にとっても彼らにとっても、とてもいいことである。
「やる気があるようで結構、結構! それではぼちぼちお客様が来るから、笑顔で対応してくれたまえ!」
笑顔を絶やさぬ支配人の声に促されるように、鉄帝の人々が絶強マシンの列に流れ込んでくる。
まずは彼らの列整理と配置をきちんと行うことから始まるが。果たして『宿主』にまかせていいものか、オルクスは密かに心配になっていた。
●これを何十周もだ
「…………押さないでください、焦らなくても対応しますから」
アケディアは次々とゴンドラへと乗り込んでいく人々を誘導し、その実力に見合った相手へと送り込んでいく。開園直後であるからか、『本物』が混じっている様子はみられない。今のうちに各々に慣れてもらえるだろうか、と彼女は考えていた。
「ホワイトさんにはあまり強くない人に……並んでいただいて……」
『誘導が手作業になるのは仕方ないが、思いの外規律は守るのだな』
さすがに開園直前になってパネルの用意を、というアケディアの要求は無理に過ぎたものの、実力に合わせて並ぶように、という要求に対しての客達の対応は予想以上に従順だった。特異運命座標と殴り合いができるとあれば、多少なり待つ気にはなる……ということだろうか。
「いらっしゃい骨のある人間達! わざわざ私を楽しませるためにご苦労なことだわ!」
「貴方がランデヴーのお相手ね! 楽しみましょう?」
ロザリエルと恋は、眼前に固定された相手に両者なりの挨拶を向ける。他のゴンドラでも、簡単な名乗り合いや挨拶がかわされている……が、彼女らほど個性的(トンチキ)な挨拶もなかなか無いだろう。客サイドは奮起したり密かに喜んだりしてる様なので、ほっといても問題なさそうだが。
そうこうしているうちにゆっくりと動き出すゴンドラ。竜胆は足回りを確認しつつ、眼前の相手が大した実力者ではないと理解。序盤だから、と自分に言い聞かせ。
周囲の風景の移り変わりに戦々恐々とした表情を見せるラノールと。
緊張を隠すように笑顔でマシンガンのごとく徒然に語るシャーロット。上りの頂点に達したゴンドラが一瞬止まると、一同は強く身構え――。
「あ、待って。風。風すごい。風。俺は風になる……?」
ブーケが肌に叩きつけられる風を感じるより早く、客側は得物を振り上げていた。
速度面の競い合いにおいて、素人同然の相手がブーケを上回ることは不可能である。後の先を制するように彼の剣は客に突き立ち、派手に爆ぜる。
正面から受け止めた客は、振り上げた戦鎚を振り下ろし、軌道半ばで突き込みにいく。風圧が回避を邪魔するが、それを差し引いても……当たらない。
「ちぃっ!」
悔しそうな、しかしどこか嬉しそうな表情。まったくもって理解できないが、楽しんでいるようだ。
「……やさしゅうしてね?」
どこかぶりっ子入ったブーケの言葉に返ってきたのは得物が風を切る音だが、果たしてこれは手加減しているのか、否か……。
「手加減はしません! 全力でお相手します!」
「おう、その意気だ嬢ちゃん! そら来、おぉっ!?」
初陣から不安定な戦闘になるとは、シャーロットも難儀である……のだが、それでも彼女の操る術式には淀みがない。風に煽られた火花は客の脇を掠めるのみだが、さりとて相手の武器も不安定さで空を切る。
次の一手を仕掛けるべく、得物と魔術書に手をかけた両者の耳を、乾いた打撃音が打ち鳴らす。
ラノールが客へと放った戦鎚の一撃がクリーンヒットした音であろうことは想像に難くない。なぜなら、そこそこの実力を持つ相手の顎が浮き、好奇と興奮で彩られた目で彼を穿っていたからだ。
「いいぞう、もっとだ! もっと殴り(あいし)合おう! なんなら私を倒してくれてもいい!」
「倒すまでが仕事だから言われずともそうするが……大丈夫なのか……?」
うわぁエラい相手に当たっちゃったなあ、とは彼も迂闊には口にできないのである。お客様だからね。惚れられても困るんだけどね。
「今のを躱すとはやるわね人間! 次は外さないわよ!」
ロザリエルの乱打を、眼前の男はあろうことかブリッジ姿勢で回避した。これが地上ならカウンターで蹴りが飛ぶのだろうが、ここは疾走するゴンドラの上。相手は、バネ仕掛けのように起き上がると、得物を愚直に振り下ろしてくる――想定よりずっと疾く。
傷は浅いが、傷つけられた。一合なりとも一方的に、人間に、である。これはロザリエルのプライドをひどく刺激した。
笑みを零したのと同時にパンプアップしたその姿は、相手にとっても威圧感あるもの。掴みかかるロザリエルに、客の側も再度得物を振り下ろす。
……一方で、狐耶は割とノリノリで目の前の客……彼女基準で言えば『素人』がゴンドラの上に崩れ落ちるのを見下ろしていた。
「その弱さを嘆いて酷い目に遭うがよいわふはははは……やりすぎましたかね」
弱い者大好きな狐さんはついヤっちゃってから程度問題に気づいちゃうんだ。知らんけど。
「攻撃は扇風機もいいところだったけど、随分耐えたわね。ちょっと焦ったわ」
竜胆は風を受けつつ、倒した相手にそう告げる。ただ斬りつけるだけの単純な攻め筋ではあったが、素人同然の鉄騎種がここまで耐えるとは……という具合だったのだ。
当たったから十分勝てたが、意外と彼らは鍛えているのだなと思い知らされる気持ちであったのは確かだ。
ゴンドラの速度は最高潮に達し、緩み、徐々にゴールへ向けてスパートをかける。その終わり際の攻防で、恋と客とはクロスカウンター気味に術式と得物とを浴びせ合っていた。静かに崩れ落ちる客を前に、腕を振り上げる恋の姿は……まあ随分と劇的で、乗降口で待っていた人々をさらなる興奮へと誘うのだった。
(ああ素敵、一度ずつがすべて最高のアバンチュール……!)
想定以上の傷を負っていても彼女は焦らない。殴り合いは全受けが礼儀なのである。……女子プロレスラーみたいなことをいい始めた彼女の明日はどっちだ。
「これで一周……一周!? 長いんだな。けど、インターバルがあるだけマシか……」
ラノールは停止したゴンドラから一旦開放されると、次の開始までを考えて暗澹たる気持ちになった。そんな彼を含め、シャーロットは献身的に治療していく。
彼女自身の魔力だけなら心許ないが、アケディアから受けた魔力の循環を高める術式は、確実に彼女の負担を軽減している。
「…………人それぞれですが、全体的に披露の色が濃いですね」
『ただ戦って勝つだけではなく、一応「接待」であるからな。面倒ごとが多いのだろう』
周囲の惨状を……倒れて運ばれていく客を見ながら、アケディアが周囲を見回して呟いた。オルクスも理解を示しつつ、これから何十回とつづくという事実にすこし驚きを覚えた。
イレギュラーズ側の被害は微々たるものだ。だがゼロではない。……ゼロではない、のが曲者だ。治療する側、自己治癒に頼る側にだってリソースの限界はある。じわじわと彼らの理性と判断力を奪っていくことになりはしないか?
「……空気おいしい」
ブーケが一戦交えただけですでに目が死んでいるが、割と大丈夫そうだ。
(さっきの戦いの余韻がまだ体を巡っている……呼吸を深めるだけで回復できちゃう。恋のパワーは無敵☆)
恋は……いや、本人のポテンシャルが凄いのは分かる。魔力をほぼ消費せず継続戦闘が可能なのはなんとも特筆すべき能力だ。だが、彼女の思考や発想が濃い、じゃなかった恋色に染まりすぎていてだいたい全部『霞む』。
果たしてこの調子で大丈夫かイレギュラーズ。
まだまだ序盤だぞイレギュラーズ。
●日が傾いてきた。テンションも傾いてきた
竜胆は業物の刀を両腕で引き絞ると、渾身の一撃を目の前の大男――手練の客だ――に向けて打放つ。高い精度、狙いやすい的。おあつらえ向きのダメージレースの相手はしかし、その一閃を掠る程度でやり過ごしてしまう。返す刀と放たれた槍の連打は、見るべき技術のない陳腐なものだが、完全回避を決め込むには厳しい。じわりと滲んだ腹部のかすり傷に、彼女は舌打ち一つ残し、次の一撃へと意識をこめる。
高速のゴンドラ上の戦闘は、守りに徹した方が継戦能力上は有利だ。回避だけ行うなら、だが。
要はそれをねじ伏せる命中精度を保てばいいのだが、戦闘狂相手となれば、環境のせいもあって竜胆ですら五分。無論、地上であれば一笑に付す実力差であることはいうまでもないが……だが、それでも勝つのは異論なく彼女だ。
「ここは……地獄か……?」
「気付いちまったみてぇだなァ! そうだよ、お前も俺も地獄の一丁目に立ってるんだよ! 楽しまなきゃソンだぜ?」
ラノールの絶望さえ感じる声に応じるようにインファイトを挑む相手……は、まさかの女。
卓越した彼の回避の前に、深手を負わせるほどの一撃は与えられていないようだが……それでも、数度に一度当てに来る精度はただごとではない。
最短距離を目掛けて突き進む両者の拳が空中で爆ぜ、軌道を変えて致命傷を狙いに行く。当てれば倒せる。躱し続ければ勝てる。当たり前の事実は、猛者を前にするとこんなにも遠い。女の矮躯をみれば、決して体力面に秀でているとは思えないが……決定力と地上を歩く喜びいうのは、こういうときに恋しくなるものだとラノールは痛感した。
「…………成分が気になります」
『我に味覚はないが余程の味なのだな』
何度目かのインターバル。ついに魔力の残量が不安になったアケディアは、支給されたドリンクに口をつける。オルクスも自らに巡る魔力が増すのを感じるが、宿主の表情を見るに口に合わないモノであるようだった。
「……栄養ドリンクこわい。脳筋、こわい」
栄養ドリンクを口にするブーケの肩が、一回りほど小さく見える。まさか、そこそこの実力者ですら魔眼による誘惑を3割の確率で打ち破ってくるとは。しなを作った苦労はなんだったのか……。
「なかなかハードなお仕事ですね……でも、戦いのコツが分かってきた気がします!」
「人間相手に私が倒れることはまかり間違ってもないけど、ずっと走り続けるのはなかなか面倒ね!」
ロザリエルは……強敵ではないにしろやる気のある人間との戦いが続くことに喜びを覚えているのか、どことなく高揚した調子ではある。疲労の影は見えない辺り、流石というべきか。
「ぼちぼち終わりの時間も近づいてきましたかね。インターバルも考えるとあと10周もしたら終わりでしょう」
狐耶のこの発言は、周囲を元気づけるためだった。……逆効果だったのか、疲労している面々の目がより深く濁った気がしないでもないが。
「なんとか閉店まで頑張ろう……!」
気の利いたことを口にしたいけど、自分も疲れているのでなんともいえないラノールであった。
「そう、最後が近いなら……一度くらいは戦闘狂君のアタックも受けてみたいと思うの。ラストに一度でいいから、お願いね」
恋はまだまだイケそうだった。お姉さんもぶっとんでいると噂だが、観測範囲内ではこの娘も大概ではないかと思う。一応、『そこそこ』の相手との連戦で駆け出しの彼女はそれなり消耗してるハズだが、それですらスパイスというつもりか。
「そろそろキツくなってきたけど、戦闘狂相手のコツもゴンドラでの戦いもコツが掴めてきたし、あと一息で何か見える気がするわ。どんどん来なさい!」
……一番メンバー間で頭TETTEIしているのは竜胆な気がしないでもないが、どうなんだろうか。
まあ、そんなこんなで一同、殴ったり殴られたり倒れたり立ち上がったりのオンパレード。
決して楽な戦いではなかったが、客は勝とうが負けようが満足して降りていったのは確かである。それは誘導係のアケディアがよく見ていた。……幸い、彼女が駆り出されることはなかった。
「楽しかったです! 次は、お客様側で戦ってみたいですね!」
シャーロットが笑顔でそう言う様子を、一同は引きつった笑みで返す。
「…………正気なのでしょうか」
『気持ちはわかるがこればかりは趣味嗜好だ、我が契約者殿』
最初のやり取り、ではないが。アケディアの零した言葉に、オルクスがすかさず制止をかけていたりもした。
なお、支配人から再度依頼したいだとか、お客の評判だとかで、彼らの何人かは変わった呼び名で呼ばれてたりもしたけどそれはそれである。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
仕組みを見ていただけると分かるのですが、本文中に挙げたとおり『回避有利』なルールでした。尤も、上位陣はかわした先にスマッシュヒットぶちこんできたり、絶対回避するマンみたいな化物揃いだった気がしますけれど。
負傷こそないですがパンドラとかちょいちょいアレしてます。お体にお気をつけて。
MVPは、こう……なんていうかこう……琴線? そういうのに引っかかったからです。っていうかソレ抜きにしても優秀でした。コスパとか。
あと特にアレでソレな皆さんにはアレ(称号)とか渡しておいたから名乗ってもいいんだぜ?
GMコメント
この依頼はボランティアではなくちゃんと報酬が出るので実質収支はプラスだ。いいね?
●情報精度
このシナリオの情報精度はAです。
想定外の事態は絶対に起こりません。
●達成条件
絶『強』マシンのコンパニオンとして一日お客をさばき切る。一人でも最後まで残っていれば成功。
撤退条件? バイトにあるわけねえだろうが。
●絶『強』マシン
戦場、というか戦闘シチュエーション。ジェットコースターのレーンに足を強力に固定するベルト類と若干の前身・後退(前後3m)が可能なレーンが取り付けられたトロッコ状のブツが16個備えてあるトンデモハイスピードマシン。
2名1組(コンパニオン1、客1もしくは客1)で乗車(?)し、足を止めた殴り合いを展開できる仕組みとなっている。
遠距離に対応してないかと言うとそうでもなく、客の回転率は下がるが同時乗車数を4人に絞れば中距離での撃ち合いまでは可能。
・超ハイスピードでレーン上を走るので風の影響を強く受ける。
移動不可(至近と近の切り替えのみ可)、防御技術・命中に-10%補正、回避・反応に-5%補正がかかる。
中・遠・超に関しては2組4名での乗車で統一し、レンジ補正の他に「物理攻撃-10%、神秘攻撃-5%」の命中補正がかかる。
(超遠物で攻撃を仕掛けた場合、中距離補正の-30に、「個別の命中率*0.9」を足した値になります。走行時の命中補正は中以遠の攻撃には適用されません)
これは相手も同様なので、泥仕合になるか地獄のチキンレースになるかは本人同士のみぞ知るところです。
●エネミー(お客様)×とても沢山
一日中相手をするわけで、そりゃもうたくさんのお客が来ます。倒せば倒したで喜ばれます、当人から。
あんまり強くないお客5割、そこそこのお客3割、割とイレギュラーズとサシで殴り合いたい戦闘狂2割くらいが来ます。
●インターバル
戦闘と戦闘の間に5分のインターバルがあり、戦闘に参加しないメンバーの治療はここで行なえます。
なお、希望する場合は1人3回まで栄養ドリンク(AP+300)が支給されますが、飲む度FB値が1上がります(営業終了まで)。
●選択肢
接近戦で殴り合う、中距離での撃ち合い、インターバル間のコンパニオン支援などが選択できます。
なお、一応ですがお客様の強さの比率を故意に誘導して戦闘狂だけ、あんまり強くない客だけ、なども可能です。
どこをソレしても、負傷率はそれなり高い依頼になるのは必定なので、そこだけ覚悟してください。
選択肢として挙げられていないものに関しては、アドリブ力が試されますが止めません。
乗車ルールにそぐわないアクロバティックな方法は創意工夫次第ですが、負傷率がガン上がりします。自己責任で。
では、ここらでバチバチやりあっていきましょう。よろしくお願いいたします。
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