シナリオ詳細
聖を信じぬ者達へ
オープニング
●聖を信じぬ者達へ
天義(聖教国ネメシス)の首都、フォン・ルーベルグより離れた海沿いの街、『アドラステイア』。
異なる神を奉するこの街は、周りの天義の街や村からすれば異端たる存在として白い目を向けられている。
しかし……表だって非難される事は無い……信じる神は千差万別、それを目くじらを立てることもないだろう。
……だが、そんな事を想っていたのは、周りの村街だけだった。
かのアドラステイアの住人からすれば、何故に『ファルマコン』を信じぬのか?
ファルマコンを信じぬ者は、決して相容れぬ者であり……赦すわけにはいけない。
そんな考えは決してアドラステイアの少数派ではなく、寧ろ多数派。
そしてアドラステイアの神奉者達は……。
『これは許せぬ由々しき事態……故に、信じぬ村街は滅ぼすがのみ……!』
その様な怨恨に塗れた考えを抱くアドラステイアの者達は……。
『うわぁあ、何だあいつら!!』
『知らねえよ、突然あいつらが出て来たんだ!!』
驚愕の狂乱に陥る『ヴァイノーネ』街の人々。
アドラステイアに程近く、ファルマコンを信じぬ事を公言していたかの街は……突如現れた白き獣に白昼堂々襲われる。
人々を捕らえ、喰らう……街は悲惨たる状況に陥っていた。
●
「あの……すいません……お話……きいて、もらっても……よろしい、でしょうか……?」
天義首都、フォン・ルーベルグの街。
人気の薄い表路地から一つ入った裏路地に君達を招いたのは、10歳位の幼げな少女。
儚げな雰囲気ながらも……その視線は君達を強く見据え、救いを求めている。
「……その……今日もまた、アドラステイアにて禊ぎに堕とされた方が現れました。明日も……明後日も、恐らく……」
目を瞑る彼女……いや、ラヴィネイル。
彼女の言葉に君達が頷くと、彼女は。
「皆様も……知っての通りアドラステイアは……ファルマコンを信じない者に対し、武力を用いる事も厭いません。今回……このアドラステイアから半日ほどの街『ヴァイノーネ』も、このファルマコンに対しては懐疑的な街になります」
「……アドラステイアの者達からすれば、この様な事を言う者達は神に叛く反逆者であると断じる事でしょう……そして信じぬ者には死を、というきわめて危険な思想を持つアドラステイアの者達が居るのもまた確かなのです」
「……恐らくアドラステイアの者達は、信じぬ街に戦力を嗾け、滅ぼそうとしている物と思われます……このままでは、アドラステイアの周りの街は安心して生活を営むことが出来ません……そこで……皆さんに、この武力に対抗してきて欲しいのです……」
つまりは、街を襲うアドラステイアの軍勢を倒してきて欲しい、という事。
平穏に過したい、彼等の生活を守る為に対抗しなければならない……武力に武力で対抗する事には、少し釈然としない部分はある。
だが……街の人達に罪は無いのも確かであり……彼等を救うのも、イレギュラーズ達の使命。
「……申し訳ありませんが……どうか、宜しくお願い致します……」
と、彼女は、深く頭を下げるのであった。
- 聖を信じぬ者達へ完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年07月30日 21時25分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●神奉の影
天義首都、フォン・ルーベルグより離れた海沿いに立する街『アドラステイア』。
階層に分けられ、それぞれを隔てる大きな壁がとても威圧感を感じさせ、その壁が見える周りの街村からも……強く不安を抱かせる。
……そして、そんなアドラステイアで心から信じる事を命じられし神『ファルマコン』。
アドラステイアで強く信じられているこの神様を、周りの町や村にも信じさせようと……実力行使に出始めたという話を聞いたイレギュラーズ達は、襲撃が予測されし『ヴァイノーネ』へと急いでいた。
「全く……相変わらずアドラステイアの大人は行動が目に余るな」
「そうですね……これはいよいよ、アドラステイアも怪しくなってきましたね……他領へ攻撃を仕掛ける様なら、国が黙っちゃいませんよ? ひひひ……」
と、向かう道すがらの『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416の言葉に、)『こそどろ』エマ(p3p000257)がひきつり笑う。
アドラステイアが街の中だけで神を信じる事を強制するのであれば、まだ救いはある。
だが、現にこの事件が起きているという事は……いよいよアドラステイアの中だけでは収まり切らなくなったのか、それとも過激な考えを抱く物が多くなったのだろう。
ヴァイノーネの街の人達は、アドラステイアの領地ではない……無論、信じる神を強制されるいわれも無い訳で。
「異を唱えれば死あるのみか……行き過ぎた宗教家達というものは、いつの時代も変わりませんね……」
と『旧世代型暗殺者』水無比 然音(p3p010637)が、誰へという訳でもなく呟く。それに、更に。
「本当、隣人が気狂いってのは難儀なもんだな。ヴァイノーネの人達には同情するぜ」
と『竜剣』シラス(p3p004421)が肩を竦め、『元憑依機械十三号』岩倉・鈴音(p3p006119)、『(自称)将来有望な騎士』シルト・リースフェルト(p3p010711)からも。
「全くだ。異論反論認めないんなら、共存はありえない」
「全くです! 宗教と押し売りは興味ないです! でもどっちも強引な誘いをしてくるものは、碌なもんじゃないって聞きました! 自分たちが気に入らない相手を傷付ける時点でその辺のチンピラと一緒です!! 神に仕える者として情けないと思います!!」
びしっ、と指摘するシルト……まぁ、今迄も少なからずいざこざはあった模様で……今迄もアドラステイアの宣教師であるティーチャー達が度々街を訪れ、布教をしていたとの事。
だからこそ目を付けられたのかもしれないし……逆上から来る行動だったのかもしれない。
「まぁ、相手を力で押し潰す気なら、こちらも力で叩き潰すことで、アドラステイアに警告を与えようじゃないか」
と鈴音の言葉に、『優しい絵画』ベルナルド=ヴァレンティーノ(p3p002941)、キイチ(p3p010710)も。
「そうだな。話を聞いて俄然やる気が出てきたぜ。いつもは後手に回って手遅れ名事も多いが、今回は先回り出来るって訳だろう?」
「そうですね。この依頼、達成条件は『敵を倒し二度と同じ出来事を起こさせない事』です。街の住人への被害は其処まで重視されないと見ました」
キイチの言葉に、ベルナルドが。
「いや……街の住人を助けない事には、例え撃退したとしても意味が無いぞ?」
と忠告する。
それにキイチは。
「だからと言って、目の前で行われる悪逆非道を見過ごす気は一切ありません。だってそれは、『師匠の教えに反します』から。異教の地でまで彼の教えを守のは不毛かもしれませんが、無駄ではない。なにせ僕が憧れているのは、師匠の強さだけではないのだから」
「んー……まぁ、宜しく頼むぜ? という訳で覚悟しろよティーチャーども!」
ぐっと拳を握りしめたベルナルド、それに呼応するかの如く瑠璃、エマが。
「ホント、今回の聖獣の群れも、素体はどんな子供だったやら……『郎党以外は全て敵』だと彼等が仰るのなら、お望み通り敵対して差し上げましょうか」
「そうですね。どう転ぼうとも私の知った事ではありませんが、とりあえずはお仕事しましょっか」
また一つ笑い、そして然音が。
「ええ……それでは、作戦の通り……私は……奇襲を仕掛けたいと思います……」
と作戦を口にすると、シラスは。
「そうだな。俺の役割は、先ずはアドラステイア側の足止め、か……まぁ、奴らの注目を一杯に集めてやるぜ!」
サムズアップするシラスにシルトも。
「ええ! 僕も足止めに参りますよ! 我が騎士道はここにありです!!」
元気一杯なその言葉に、どこか微笑ましさを感じつつ、鈴音が。
「それじゃ、わたしは街の人達の誘導でもするとしようかな? ……敵の誘導が鍵になるから、宜しく頼むね?」
くすりと笑い、皆も頷き合い……そしてイレギュラーズ達は不穏な気配漂う『ヴァイノーネ』へと辿り着くのであった。
●神違い
そして『ヴァイノーネ』に辿り着いたイレギュラーズ達。
……当然街は、襲われる事等思いもしていない状態で、平穏な日常が繰り広げられている。
「さて……そんなに時間も無さそうですし……街の構造を急ぎ確認するとしましょう……」
と然音の提案に従い、街を急ぎ巡る。
天義の国に賊する街故、その構造は中世風の街並みが拡がり、家々が立ち並ぶ中心地の辺りには街の人々が集まれる位の広さの広場。
また家々の間には少し隙間があり、荷物が積み重ねられていて、その辺りに一人、二人程度ならば、そこに逃げ隠れることも出来そうな具合。
そんな仲間達の脚で集めた調査結果を記しながら、瑠璃は少し目を閉じて。
「そう……ですね。聖獣達が襲い掛かってくるのは、恐らくアドラステイアの方角……となると、あちらの方角から攻め込んでくるでしょう。となると……私達はその方角側に陣取りつつ、避難誘導と足止めを同時に行わなければならない……という事になりますね」
「そうですね、了解です! 僕の力で、必ずや足止めしてみせます!!」
目を爛々と輝かせるシルト、そしてシラスも。
「ん? ああ、ま、宜しく頼むぜ? ティーチャー達の挑発はこっちに任せとけ。奴らがどんな所にカチンとくるかは、何度も潜入してるからお手の物さ」
ニッ、と笑みを浮かべるシラス。
ともあれ、そうイレギュラーズ達は各々の作戦を組み立て、着実に準備を整えていく。
……そして、一時間程が経過した、その時。
『よし、あの街だ! 不届き者達が居る街は、焼き討ちにするぞ!!』
『グォォォォウウウ……』
遠くの方から聞こえてきた、威勢良い声。
そちらに視線を向ければ、当然……聖獣達を連れたティーチャーの軍勢。
聖獣を伴っているからか、意気揚々と攻め手を強める。
勿論、街の人々は見慣れぬ聖獣に恐怖の声を上げ、その方向から逃げようとする。
……そんな街の人達に向けて、鈴音が。
「大丈夫! ほら、イレギュラーズが来たぞー! 聖獣と戦うから、皆は広場に逃げろー!」
と大きな声を上げて、街の人達の本能に避難を促す。
更に連れてきて居た馬車を走らせ、転んだり動けなかったりする子供や老人達を馬車の中に乗せて更なる避難誘導を促す。
加えて瑠璃も、式神を使役し成人男性を象らせ、それで街中を走らせて避難する様に呼びかける。
……そんなイレギュラーズ達の避難誘導に、街へと到着したティーチャー達は。
『てめぇら! なにものだ!』
『ファルマコン様の名の下に従わない者達を逃がすとは、お前達も叛逆者か!』
と口汚く罵倒。
しかし、眉一つ変えずにシルトは声高らかに。
「宗教や神様は人の暮らしの拠り所であって、傷付けるものじゃないと聞きました! どんな神様を信じるのも自由です! あと、押しつけるのは絶対にダメという事も聞いています!! そういうことをするのは、その辺の悪徳商人と一緒です! 人は違うから、みんないいのです! わからないなら、騎士道にかけて成敗します!!」
純真なシルトの言葉。
だが……ティーチャー達に僅かでも、ファルマコンを信じぬ心があれば話は違ったかも知れない。
『煩い! やはりお前達は信じぬ謀叛者だ! 神の名の下に死を下してやろう!』
盲目に信じるティーチャーの言葉。
そしてそれに呼応する様に、聖獣は再度咆哮を上げる。
「全く……ファルマコンは偽りの神。そうやって妖術で怪物を操っておきながら使徒気取りとはバチあたりめ」
「ああ。ファルマコンなんて嘘っぱちの神の信者どもめ! この俺に何出来るってんだァ?」
瑠璃の挑発に続き、シラスが不敵な笑みを浮かべて挑発。
『うるせえ!! ならばお前から最初に殺してやる!!』
と、ティーチャーの指示を受けた聖獣が、シラスに向けて鋭い爪を一閃。
切れ味鋭いその一撃……だが、シラスはすっと躱す。
「呪われろ、獣共!」
そして攻撃後の隙を突いて、その頭上から失意の呪術を叩き込む。
『グルゥゥゥ……!』
流石にノーガード状態での一撃は、聖獣を地面に叩きつける。
とは言え聖獣は一体だけではない……第二第三の聖獣が、続けざまにシラスに向けて怒濤の如く攻撃を嗾けてくる。
続けざまの連続攻撃は、流石に躱しきる事は出来ない。
だが、例え手痛いダメージを受けたとしても、決して余裕の表情は崩さない。
『この……涼しい顔しやがって……!』
と、何処か苛立ち気味なティーチャー達……聖獣への回復をしつつ、攻撃を指示したりで、当然周囲への注意も散漫になる。
その間に……エマは、人目を忍びながら大きく回り込み、ティーチャー達の背後へと回り込んで行く。
「アレをほっといたら、いつまでも回復されて埒があきませんからね」
と小声で呟きつつも、ティーチャーに見つかる事無く背後へと無事に回り込む。
そして……。
『……ぐぁっ!?』
不意を討ち、エマが蒼き彗星の一撃を叩き込み、ノーマーク状態だったティーチャー一人を瞬く間に滅殺。
『な、何っ!?』
「余所見は禁物、だぜ?」
驚き視線を逸らしたティーチャーに、更にベルナルドが聖獣とティーチャーをできる限り範囲内に納めるようにしての、熱砂の砂嵐を巻き起こす。
飲まれた聖獣もティーチャーも、中々のダメージを喰らう……そして。
「いいか? 『ファルマコン』なんて神は存在しねぇ。いるってんならよぉ、今すぐ俺に罰を与えてみな!」
とベルナルドが更なる挑発をし、重ねてシルトも。
「そうです! あなた方の神様はこういう事を許すんですね! じゃあ間違った神様だ!! 間違っているのはお前たちだ!!」
純真な言葉で更に追い立て、聖獣の懐に潜り込んで大暴れ。
更にはキイチの殺意を込めた一閃と、瑠璃の血潮を毒として吹き付ける攻撃が、聖獣達を次々と巻き込んでいく。
そんなイレギュラーズ達の猛攻の中、聖獣の爪牙が何とかして傷痕を遺していく。
「大丈夫大丈夫。ほらほら、わたしがみんなを回復してあげるから、頑張ってねー」
しかしその傷痕は、鈴音のバックアップ態勢によって直ぐに癒され、回復されていく。
『くっ……こいつら、もしかして災異金入り込んでいる旅人達、か?』
『かもしれん。ならば、やはり倒すのみだ!!』
一層の覚悟を決めるティーチャー達は、回復を抑え、今度は遠隔攻撃魔法を次々と撃ち放つ方向にシフト。
一番のターゲットは、当然ファルマコンを罵倒したシラスに向けて……しかし。
「何だ? 痛くも痒くもねぇな。信心ってやつが足りねえんじゃねぇの?」
嘲笑うように言い放つシラス。
そう聖獣だけならず、ティーチャー達の注意も一身に引き受ける事で、仲間達の攻撃を促す。
(「先ずは『頭』を潰す……それで崩れてくれればいいんですがね……!」)
と然音は内心につぶやきながら、近場に居た聖獣の懐に潜り込み、不吉な囁きと見えない悪意の二重奏で以て、敵を的確に討ち取る。
そう聖獣達を攻撃しつつも、エマはヒットアンドアウェイを繰り返し、ティーチャー達からの反撃を躱しながら一体ずつ、確実に倒して行く。
……そんなイレギュラーズ達の動きにより、聖獣とティーチャーの数は十数分の内に、残り数体にまで減少。
『くそ……っ……ふざけた真似を……っ……!』
仲間達の死に唇を噛みしめながら、憎悪の視線を向けるティーチャー。
……しかしその視線を糸目にも駆けず。
「人を人と思っちゃいねぇ奴らに、くれてやる慈悲はねぇ! さぁ、さっさと死にやがれ!」
慈悲も無いシラスの言葉、そしてエマも。
「そうだねぇ……えひひっ。信じる神を間違えたんじゃないかな? まぁ、ここで寝返ったとしても、もう遅いんですけどね」
と容赦無く背後から音速の刃を喰らわせ、命乞いの間も無く一閃に臥していく。
そして……。
「よっしゃ、わたしもダーティーピンポイントで聖獣に攻撃しちゃうよー。聖獣の正体で気が滅入ってちゃイレギュラーズなんてやってられませんわ!」
と回復手に回っていた鈴音も、もはや回復の必要が無いと判断しての魔光の一撃。
『グォォォゥゥゥゥ……』
それに最後の聖獣一体の断末魔の叫びが響きわたり、最後のティーチャーを前後両面から包囲する。
「……それじゃ、これで最後と言う事で。まぁ……依頼ですから」
と下したキイチの城をも破壊する一閃が叩きつけられる。
当然躱す事も出来ず、ティーチャーも又、断末魔の悲鳴を上げる間もなく……その場に崩れ去って逝くのであった。
●人々の違い
そして……全ての脅威を討ち倒したイレギュラーズ。
「……終わりましたね。それでは……ティーチャー達が何を考えて居たのか、調べておきましょうか」
と瑠璃は亡骸となったティーチャー達の下へと進み出て……目を閉じる。
……死体となったティーチャー達の真なる意図を、その記憶から直接読み取っていく。
「……どうでした……?」
暫く士、目を再び開けた瑠璃へと然音が問い掛ける。
「……そうですね。彼等がファルマコンを心底から信じていた、それは間違いない様ですね。ファルマコンの神はここにあり、と言う強いメッセージが刻まれていました。ただ……その偶像を崇拝するのまでは見えましたが、それ以上は解りませんでした」
「そうですか……恐らくその偶像が、ファルマコンの神様、という事なのでしょうか……?」
「ええ。ただその偶像も、祭壇の様な場所で、大勢で祈りを捧げている様でしたが……その姿はハッキリとは見えませんでした」
「……解りました」
瑠璃の言葉に頷く然音。
……と、そうしていると、避難していた街の人達が、物陰から顔を出す。
戦闘音が聞こえなくなった為に、様子を見に来た……との事。
「うん。もう大丈夫! 街を襲いに来た奴らはほら、もうこうして倒したからね!」
ニッコリ元気良く鈴音が、そう町人達に呼びかけると、歓声が上がる。
そんな歓声を背にしつつ、死した骸に然音は。
「……こういう様な者達がいたから……私が造られたのかもしれませんね……」
と、誰へも届かない程に小さく、そう呟くのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
ファルマコンを信じぬ者に死を! と息巻く彼等ではありますが、無事に皆様のおかげで撃退出来ました!
彼等を突き動かす信心は、周りの村を傷付けるまでに凶暴化している様です。
とは言え皆様のお力があればこそ、周りの街の人々が安心して生きて行けるのでしょう……。
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
ファルマコンを信じぬ者には死を! と極端な考えを持つ奴らがいると、おちおち平和に過ごせませんね……。
●成功条件
アドラステイアから半日程度の街『ヴァイノーネ』に潜入し、白昼堂々襲い掛かってくるアドラステイアの軍勢を退治する事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
舞台になるのは、天義の中においては極々普通の(中世的な雰囲気が未だ残る)小規模の街になります。
街の人々は、アドラステイアの『ファルマコン』なんていない、と口に為ており、それに目くじらを立てたアドラステイアの軍勢が襲い掛かってくるという寸法です。
時刻は真っ昼間なので、街に人々(大人子供様々)が居るので、彼等を救出するには避難誘導を同時に行う必要があります。
勿論アドラステイア側の方は、人々を殺すことを優先としているので、彼等の足止めも並行して行わなければなりませんので、ご注意下さい。
●討伐目標
・アドラステイアのティーチャー達
ファルマコンを心奉するアドラステイアの大人達です。
神父・シスターの姿格好で、アドラステイアで聖職に就いている者達の様です。
彼等は後方からの魔法攻撃及び回復を行う事が可能で、聖獣を盾にして立ち回ります。
つまり、聖獣を上手く回避しなければ、ティーチャー達に攻撃が届くことはありません。
・ティーチャーに呼び出されし『聖獣』達
ティーチャーに呼び出された聖獣達です。
アドラステイアでは聖なる獣と信じられていますが……勿論その元となっているのは皆様のご想像通りです。
既に正気を失っている為に、彼等は目に付く相手を鋭い爪でかっさき、鋭い牙で噛み砕いてきます。
攻撃力、体力共に高い強敵なので、ご注意下さい。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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