シナリオ詳細
<Celeste et>拡げる為に
オープニング
●<Celeste et>拡げる為に
伝説の浮遊島『アーカーシュ』。
一世紀ほど前に大規模調査団が送り込まれたが、誰一人として帰ってこずに、全滅したと思われていたのだが……実の所は生存者はおり、その浮遊島は今も尚健在。
鉄帝国南部の「ノイスハウゼン」の街の上空に突如現れた積乱雲の中にその島はあり、島よりこぼれ落ちてきた少年少女達は、地上に住む人達へと救いを請いに訪れる。
そして……その救いを受けた『歯車卿』エフィム・ネストロヴィチ・ベルヴェノフは、鉄帝国軍部とギルド・ローレットに話を持ち掛ける事で、「アーカーシュ」への協力を依頼。
イレギュラーズ達が覇竜領域デザストルにて手に入れた騎乗用ワイバーンを駆る事で、道が断たれていた空の、「アーカーシュ」に降り立つ事となる。
そしてイレギュラーズ達と軍部によって、「アーカーシュ」の村は段々と、人々が生活出来るような環境へと代わりつつあるのであった。
●
「いや本当、イレギュラーズ殿達には感謝しても仕切れない位だよ。ありがとう」
若い青年の風貌な、『レリッカ村長』アンフィフテーレ・パフは笑みを浮かべながら頭を下げる。
村長と言うには正直な所、若すぎる気もする。
しかし彼波過去の調査団の生き残りだと言われており……『レリッカ村』の住民達に話を聞くと彼を『エタソン』やら『ヤンジイ』などの仇名で呼ばれており、慕われている所から間違いは無さそうである。
そんな若くも不思議な彼から幾多の調査依頼や食材確保依頼が続けられ、少し日の経った今日。
「皆のお陰で、段々と食材の確保も上手く回りつつあるのだがな……効率的に食料を運搬する為に、中継地に簡易的な拠点……まぁ倉庫みたいなもんを作る事にしたのさ」
「だが、倉庫を作ろうにもこの『アーカーシュ』は、街を一歩外れれば未だに多くの古代獣やら精霊達が牙を剥いてくる。正直な所俺達にそれに対抗する力は無くてな……村人達と共に倉庫拠点の設立を頼みたいって訳なのさ」
「勿論、その倉庫設立拠点の周りは調査は進んでいるとは言え、まだ見ぬ『何か』があるかもしれない。拠点設立と同時に、周りの調査と安全確保も頼みたい……ってな訳なのさ。色々と危険はあるかもしれないけど、手強いイレギュラーズ殿ならば、きっと平穏無事に熟してきてくれると思う。という訳で……ま、宜しく頼むな?」
ニヒルな笑みを浮かべると共に、パフはイレギュラーズ達の肩を叩くのであった。
- <Celeste et>拡げる為に完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年05月17日 22時10分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●新たなる足を伸ばし
伝承語り継がれし浮上島『アーカーシュ』。
鉄帝国南部『ノイスは羽前』の上空に積乱雲として突如現れたその島は、鉄帝国の軍部及びイレギュラーズ達の力により、段々と苦難せし生活から解放され始める。
しかし……まだまだ人々が生きるには難しい部分もある。
それは、生きる為に必要な食料の問題。
「ふむふむ……拠点拡大ですか。何をするにも物資と補給路、ある種似た環境の覇竜出身としては、うなずける話です」
「そうね……確かに今後の事を考えるなら、中間地点となる倉庫があると、色々と便利でしょうね」
風花(p3p010364)と『プロメテウスの恋焔』アルテミア・フィルティス(p3p001981)が頷くと、それに『帰ってきた放浪者』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)も。
「そうだなぁ……そして俺達に託されたのは、その倉庫作成までの露払い、と……良いぜ。活動範囲が増えていく事は重要だ。それに新しい場所に放浪……じゃなくて調査は大歓迎だしな!」
ニッ、と笑みを振る舞いながら、同行する『レリッカ村』の村人達に語りかけると、村人達は。
『いやぁ……本当に助かります。イレギュラーズの皆さんが色々と調査を進めてくれたお陰で、食べれるものの場所とかも結構分かり初めて来ましたし……それらを貯蔵して一気に運ぶように出来れば、食糧確保の点でもかなり進展すると思います……!』
溌剌としたその表情は、希望に満ちているような……そんな感じ。
それに『特異運命座標』イシュミール・ストラトス(p3p010533)が。
「うむ。弱き者を護るのは強き者の務めよな。どーんと任せるといいぞ!」
『はい! ありがとうございます!!』
胸を張るイシュミールに深く頭を下げる村人達。
確かにイレギュラーズ達がやってきてそんなに時間は経っていないのだが、明らかに『アーカーシュ』の調査は進んでおり、多くのレリッカ村の村人達はイレギュラーズ達へ信頼を置いていた。
とは言え……まだまだ謎多い村人達に対する疑問もある。
「それにしても、俺らが来るまではこういう開拓も、満足に出来なかったってワケかい?」
と『最期に映した男』キドー(p3p000244)が問い掛けると、それに頷く村人達。
『ええ。村からはそこまで離れる事は出来ず、近い範囲で撮れる魚や野菜などを獲っていました。開拓の為に外へと出て行った者達も居ましたが、帰らぬ者になるのも多く……危険すぎるという事で、自然と外部開拓には手が裂かれなくなっていきました。とは言え近場の食料も、もう残り少なくなってきていたのです』
「ふぅん……そう言うワケか」
キドーは顎に手を当てて逡巡する。
……もしかしたら、このアーカーシュに現れる古代獣らも、それらの成れの果てなのでは……と。
勿論それを関連付ける証拠も無いので、真実は闇の中。
「ウン。その気持ち、わかりマス! わらわも人生初めての浮遊島、目標撃破に拠点建設とワクワクなのデスネ。未知なるモノを発見できるかもしれない事は、著名人になれるかもしれない好機デスシ! 戦闘行動ではまだ有名になれないと思うノデ」
と、ちょっと違う方向に意識が向いている『高邁のツバサ』エステット=ロン=リリエンナ(p3p008270)も気合い十分。
そんな仲間達の言葉に、苦笑を浮かべつつキドーから。
「まぁ、なんだ。元々ここにいた獣や精霊には災難な事だが、人間サマにとってはラッキーだ。張り切ってやっていこう。これぞ、フロンティア精神ってやつだな」
と言うと、アルテミア、『神ではない誰か』玉ノ緒月虹 桜花(p3p010588)からも。
「そうですね。まだまだ危険や未知があるこの血である以上は、私達がしっかりと護衛を務めないとね?」
「ええ。鬱蒼と拡がる森林から敵を探すよりは、見晴らしの良い所で敵を待ち伏せする方が都合がいいですし。村人の方達も安全確保の為に囮に出るとは、中々勇気がある人達です」
感嘆の言葉を零す桜花に照れるように笑う村人達。
そして、『太陽の翼』カイト・シャルラハ(p3p000684)は翼をはためかせながら。
「まぁ細かい事はどうでもいいだろ! ほら、みんな行こうぜ!!」
と、指定された場所へと向かうのであった。
●村の蓄え
そしてイレギュラーズ達は、レリッカ村を出て約半日。
一面に拡がる平原と、傍らには鬱蒼と生い茂る森林地帯、そしてそれを跨がるように流れる清流。
かなり見晴らしの良い環境に、カイトは目を細めて風を感じる。
「んー……天気も良くて見晴らしもいい場所だ。これはピクニックな気分になっちまうよなぁ」
嬉しそうなカイトに、バクルドが。
「はは……おいおい。ピクニック気分じゃないか?」
「そりゃぁな! 危険な場所なのは勿論知ってるんだけどな? ほら、鳥も楽しげに飛んでいるしよ!」
同じ鳥だからこそ、鳥達が楽しげに飛んでいるのを見て気分上々なカイト。
ともあれそんな見晴らしのいい所ならば、色んな所から食料を運び込んで倉庫を作るには丁度良い立地条件とも言える。
『さて、と……ここですね。資材運びもお手伝い頂き、本当にありがとうございました! それでは早速ですが、倉庫を建て始めますね!』
元気一杯、ヤル気も十分な村人達が、早速その場に倉庫を建てる為の準備を始める。
そして……その間にイレギュラーズは、取りあえず周囲の状況の観察。
空から燦々と照りつける陽射しは浮上島だからか、地上よりも遥かに強くて……とても暖かい。
警戒態勢を取っているものの……カンカンと槌を打つ音が鳴り響いていると、ちょっとだけ眠くなってくる。
「……なにごとも無ければ、穏やかでいい土地なんだけれどねぇ……それを許してくれないのが古代獣、って訳なのね」
「ああ。まぁこんな見晴らしの良い所だ。恐らく出てくるのは……あっちの森の中の方からだろうな」
アルテミアの言葉に指さすキドー。
深く生い茂ってる森の中は、此処から見る限りはその全容をつかむ事は出来ず、何が居るかも判らない。
「っし、それじゃ俺は空から捜索するぜ!」
バサッ、と翼を広げるカイト。
はためかせて大空に飛翔……すると、羽根が幾つか空から零れる。
「……ちょっとカイトくん。羽根とかそろそろ抜けるんじゃない? 季節の変わり目だし、抜けるな」
とキドーが笑いながら言うと、カイトは。
「あー、まー大丈夫大丈夫! 新しい髪が生えるようなもんだし! そっちも匂いとかで調査頼むぜ!」
「りょーかい」
ヒラヒラ手を振りながら、キドーは鼻を効かせて周囲を観察。
他にも空、陸両面から敵の気配が近づいてこないかを探り続ける。
……そして小一時間程経過し、倉庫の下地である基礎の部分が大体完成。
『それでは、続けて建物の方も作って行きますね!』
意気揚々と、更に建物の外壁に取りかかり始める村人達。
次第に倉庫の姿が形取られ、建てられていく……すると。
『……ピィィィ……』
ほんの僅かに響くは、甲高い鳴き声。
鳥の様な鳴き声だけれど、何だかちょっと聞き覚えのない、鳴き声。
「……ん? あちらの方から声がした様な気がしますが」
「そう。カイトさん、あっち、あっちの方見に行ってくれる?」
風花の言葉にアルテミアが指示を出し、カイトがその方向へ。
森の上空からでは、はっきりと姿は見えないが……木々がザザザザとざわめいていて……そこをちょっと大きめの獣の群れが木々を薙ぎ払いながら進んできている。
『おーおー……あいつらか。みんな、来るぜー!』
すぐさま踵を返して仲間達の所に戻るカイト……そして次の瞬間、森から飛び出してきたのは古代獣『アブワン』と、ウィンドエレメンタルの群れ。
『グゥゥオオオン……!!』
怒りの方向でイレギュラーズ達に戦線布告。
そんな彼等の注意を惹きつけるよう、倉庫とは離れた所で、アシカールパンツァーの盛大な音を鳴らすバクルド。
大きな音に、当然獣達は注意がそっちに向く……そしてそこには、バクルドがこしらえておいた、ハリボテの倉庫の姿。
「ほらほら、こっちの倉庫はもうすぐ建て終わるぜ?」
ニヤリ笑みを浮かべたバクルドに、古代獣たちは更なる咆哮を上げて、怒濤の勢いでそちらに突進。
「ハッ、ハリボテの見せかけでも効果てきめん、だな」
一つ笑うも、当然ハリボテ故に耐久力は無く、破壊される。
とは言えその間に、イレギュラーズ達は本当の倉庫との間に立ち塞がり、戦闘態勢も整えた状態で対峙。
そんなイレギュラーズ達の動きに、ウィンドエレメンタルはカマイタチの如く風の刃を作り出し、放つ。
その攻撃、村人を共に庇いに入るイシュミール。
「これは中々……強力な一撃だな」
傷つくも、余裕を見せる……そして、風花が。
「この地のエレメンタルは、基本余所者に厳しそうですね」。それとも、この地の生物が、従える力を持っている……?」
首を傾げる風香に、エステットが。
「そうデスね……十分にあり得る話だと思いマス。強力な遠距離攻撃を持って居る様デスから、先に倒しマス」
とエステットは己を高揚させて、戦闘力を底上げすると共に、後方位置からウィンドエレメンタルに対し、執念の籠もった連射の射撃で射抜く。
更に同じく、ウィンドエレメンタルに向けて仕掛けるのはバクルド、桜花の後衛に立つ二人。
「まぁ近づかられる方が厄介だしな。兎に角纏めて焼いていくぜ!」
「ええ……!」
二人の言葉、そしてバクルドは爆裂する一撃でウィンドエレメンタルを燃え上がらせ、対し桜花は。
「仕掛けてきたのはそっちなんですから、ここから逃しませんよ」
と大弓から槍の如き矢を番い、エレメンタルを無慈悲に貫いていく。
確実に後衛より放つ一閃で、ウィンドエレメンタルを仕留めていく。
その一方、アブワン達に対しては、キドー、カイト、アルテミア、風花の四人が軸となり対峙。
『グルゥゥゥ……!!』
威嚇の鳴き声を上げるアブワンに対し、初手のキドー。
「全く、縄張りを荒らされたくないから実力行使てか? 今迄どうだったかはしらんが、弱肉強食。力を付けた方が負けた方を喰らうのは当然のことだぜ?」
と言い放ち、アブワン一体を小鬼の魔力を込めた一閃で攻撃。
光に混乱も生じた一体が仲間に向けて攻撃をし、それを力尽くで切り抜けようとする別のアブワン。
そしてそこに、更に風花は己の鏡禍に続き、それらを纏めて仕留めるよう魔力の砲撃。
続いてカイトは己が羽根に炎を纏わせて、先程のかまいたちの如く竜巻の余蘊に火炎の旋風でその場を薙ぐと、アルテミアも続く鮮血の一閃で以て斬り裂いて行く。
そんなイレギュラーズ達の連携に、アブワンも1体が早々に倒れてしまう。
『グゥォオオ……!!』
しかし古代獣は決して諦める素振りは見せない……むしろ、目の色を変えて好戦的になった模様で……その口元から強酸性のブレスを吐き出していく。
当然、至近距離で戦っていたイレギュラーズ達にはその強酸が係、ジュウ、と白煙が上がりその場がヒリヒリと痛む。
「おい、酸はやめろ。槍は逸品モノなんだぞ!! マントもやめろ、愛用品だから!!」
「そうよ! ああ、少し溶けてる。酸はホント厄介だわ! 変な所が溶けたらどうしてくれるのよ!!」
カイトとアルテミアが叫ぶも、古代獣が自制する訳も無い。
「仕方ありません。ブレスに出来る限り触れないようにしながら戦いましょう」
風花の言う通り、ブレスを吐き出させなく刺せる策はないので……溶かしたくなかったら、それを避けつつ戦うしかない。
その為に、至近距離からの強力な一閃は中々出来ず、中々手痛い一撃で仕留める事は難しい。
だが……後方からウィンドエレメンタルを討伐している仲間達の手は緩むことはなく……数十刻の後にウィンドエレメンタル達を掃討。
「後は古代獣。さァ、続きマス!」
エステットが、更なる連射で古代獣の身体を蜂の巣にする。
更に風花の魔力の砲弾も、更に敵を纏めて血祭りに上げていく。
勢いに乗ったイレギュラーズ達……対し古代獣達は、総じて大きな傷に苦しみ悶える。
「そろそろ終わりでいいデショウ? さぁ、覚悟しマス!」
エステットの言葉に、イレギュラーズらの総攻撃。
一斉掃射と至近の一閃が繰り広げられていき……流石の古代獣も、太刀打ちする術も無かった。
●足掛けに
そして……襲来せし古代獣とウィンドエレメンタルを全て倒したイレギュラーズ。
「ふぅ……やっと終わった様だな。村人の皆、大丈夫か?」
とカイトが問い掛けると、村人達は。
『ええ……はい、大丈夫です。本当、イレギュラーズの皆さんは強いですね……!』
眼をキラキラとさせて称賛する村人達。
そんな村人達の期待を一身に受けつつも、気を取り直して。
「ありがとうございます……って、余りのんびりしていると、別の古代獣とかがやって来てしまうかもしれないわね。取りあえず倉庫を早々に完成させましょう。周域の調査は、それが終わってから……がいいかしら?」
「そうだな。んじゃー高い所の作業が必要なら俺に任せてくれ!」
アルテミアの言葉にカイトは羽根を拡げてサムズアップ。
『分かりました! では、その藁を屋根に拡げて貰えますかね? あと……この木材をちょっと細工しますので、それを屋根に取り付けて貰えると助かります!』
「ええっと……わかりました。あとはこの辺りの物はどう使えば良いのでしょうか? 余りその辺りの見聞が無いので、教えて貰えると嬉しいです」
『ん。勿論だとも! これは……そうだな、こうやって、こうすればいいのさ!!』
と、桜花の問いにも村人達はてきぱきと応え、倉庫の建設を進めていく。
……夕陽が沈み始める頃には、大方の倉庫建設も終える。
最後の仕上げを村人達がしている間の時間を使って……イレギュラーズ達は手分けして周辺探索へ。
「そんなに時間も無いだろうし、手分けして捜索するか……俺は森の方を調べようと思う。なんか在るとしたら、大体森の中だろうし、アブワンとウィンドエレメンタルだけが脅威って訳でも無いだろうしな?」
「確かに……その通りですね。生命は緩やかに循環するもの……森には森を維持する何かが無くては不自然ですからね……」
「ふむ……なら吾も手を貸すとしよう。植物に語りかければ、詳しい話が聞けるかもしれんからな」
とバクルドと風香、イシュミールはそれぞれの思いと共に、森林の方へ。
「りょーかい。んじゃー俺は、この川を調べるとするか。どこからどこまで流れているんだろうなァ? 上手くすれば、物資の輸送にも利用出来るかもしれねェしよ」
「川はそれじゃキドー頼むぜ? 俺は高い所からこの周りを見張ってみるぜ? ……鳥とかいれば、美味しいやつかもしれないしな?」
川へ、草原へ……イレギュラーズ達は手分けして、それぞれ思い思いの場所を残り少ない時間で探す。
そして幾ばくか、新種の森の木の実や野菜を収穫すると共に……そろそろ時間。
「そろそろ時間ですね。では、帰るとしましょう!」
とアルテミアが言うと、桜花が一つ。
「あ、村人の方々に、一つ提案なのですが……包囲避けをしても宜しいでしょうか? せっかく建てた倉庫です、禍が起こらないようにしておきたいのですが」
『え? そんな事が出来るのですか? ならば、宜しくお願いします……!』
諸手を挙げて受け入れる村人達。
そして桜花は、建てたての倉庫に八方除けと、村の人々に災いが起こらぬ様に寒川祓詞を紡ぐのであった。
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
アーカーシュ探索、お疲れ様でした1
皆様のおかげで、食料貯蔵の倉庫も出来た事ですし、少しずつ村人達の生活も楽になる事でしょう。
……勿論、まだまだアーカーシュには様々な謎がありますので、まだまだ皆様のお力を貸して頂ければ、と思います!
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)と申します。
今回の依頼は新たに発見された浮遊島『アーカーシュ』において、資材物流の為に必要になる『倉庫の拠点』を作る為の安全確保と、周りの調査をお願い致します。
●成功条件
『アーカーシュ』、レリッカ村から半日程度の位置にある平原と川、森林の境界地に赴き、
村人の安全確保(3人)と共に拠点を作る間の安全確保です。
周囲の調査については、今回は必須条件には含まれていません。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
草原地帯の中に、どこからともなく流れる川……更に一方では、生い茂る森があるという自然豊かな場所が舞台となります。
倉庫を作る為の資材は住人達と手分けして持ち込む事になりますので、資材不足を心配はしなくても良いです(つまり大規模な倉庫を作るという事にはなりません)。
資材を搬入してから、倉庫が出来るまでは6時間程かかりますので、その間に襲い来る周りの脅威を対処していく必要があります。
尚、倉庫を作った後の周囲の調査、そして帰り道に至るまでレリッカ村の村人(若者男性)三人と同行する事になりますので、常に彼等の安全確保を維持するように御願いします。
勿論、周囲の調査結果で発見した新種のものについては、命名権が皆様にありますのでご安心下さい。
●討伐目標
・領土意識がとても強い古代獣『アブワン』(双塔獣)+ウィンドエレメンタルの群れ
アブワンと言う名ですが、頭を二つ持った山羊のような獣たちです。
数匹の群れを成しており、更にその群れには十体程のウィンドエレメンタルが同行しています。
アブワン自体は山羊の様な姿形なれど、かなりすばしっこい動きをする様です。
主たる攻撃手段はその頭部の『捩れまくった角』。角の先はとても鋭くなっており、言わば槍の先端のように高いダメージの刺傷を与えてきますので、基本前衛です。
又、強い酸性のブレスを吐き、その酸を喰らうと服が溶ける(防御力低下)、武器が錆びる(攻撃力低下)等の、戦闘中に解除出来ないバッドステータスが掛かるようです。
一方のウィンドエレメンタル達は、その名のままに風系の攻撃を行います。
後方に控えては居る者の、常に遠隔攻撃が可能なのでご注意下さい。
●特殊ルール『新発見命名権』
浮遊島アーカーシュシナリオ<Celeste et>では、新たな動植物、森や湖に遺跡、魔物等を発見出来ることがあります。
発見者には『命名権』があたえられます。
※命名は公序良俗等の観点からマスタリングされる場合があります。
特に名前を決めない場合は、発見者にちなんだ名が冠されます。
※ユリーカ草、リーヌシュカの実など。
命名権は放棄してもかまいません。
※放棄した場合には、何も起りません。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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