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シナリオ詳細

<13th retaliation>クマになれば大体のことは解決する

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●まえがたり
 深緑がヤベーことになったから皆でワーッていってガーッてやって大聖堂をパァーってしたのはちょっと前のハナシ。けどファルカウまわりはまだ吹雪がゴォーってしてるからそこをなんかンヌッてしないといけないらしい。
「大体わかった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 完全に理解した顔でフライドチキンがじがじしていた犬もといコヨーテもといロク(p3p005176)が叫んだ。
「ゴォーにンヌッてするんだね!!!!!!」
 大体あってた。

 ただこれだけだとまだクマになってない人類には分からないかもしれないかもしれないから説明を加えるね。
 深緑が呪いの茨に覆われちゃった事件あるじゃん。妖精さんたちと一緒にあのデカいファルカウってやつのふもとの大聖堂を取り返したんだけど周りがまだ冬のなんかに覆われて進めないみたいなのね。
 これに触るとコテンッて眠っちゃって『眠りの世界』てやつに入るんだけど、これをなんか色々アレすると突破して先に進めるらしいのね。
 今回はその眠りの世界が舞台のお話だから、色々頭のネジを外してからこの先にすすもうね。はいこれ頭のドライバー。

●クマになれば大体のことは解決するよね!!!!!!!!!
 あなたはクマである。理由とかしらないし、クマはクマである。
 朝ベッドから起きて目覚まし時計をとめ、残る眠気と戦いながらも朝の支度を調え仕事に向かう。あるいは泣きわめく我が子をよしよししながら死んだ目でミルクを水にさらす。
 そこからはもはやルーチンワークだ。毎日同じ事が繰り返され、昨日と同じ明日がくると思いながら夜遅くに眠る。
 だがふと思い出すのだ。
 あなたはクマであった。
「クマだったらニンゲンのサイクルに従う必要なくない!?」
 クマとかした犬もといロクはパァァァァっと顔を明るくすると、同じくクマった我が子を小脇に抱え山へダッシュ。
「魚がきたら――こうっ!」
 シュッて腕をふると鮭が宙を舞い。謎にうめーこと焼いた鮭を我が子が手づかみでムッシャムッシャいっている。
 なんという開放感。なんという自由。
 クマったあなたには、自由なクマ生活が広がっていたのだ。

 そう、ここは『クマ生活を送らないと出られない夢』である。
 たぶんきっと眠りの精とかがアレして作った世界だと思うが、あなたがニンゲン(あるいはそれ以外)を忘れて森のクマ生活を思いっきり楽しみ尽くせばこの夢はさめ、なんか気分がパァッとしたまま先へ進むことができるだろう。
 あとこれに捕らわれてた人達も解放されることだろう。
 さあ、クマになろう! クマの概念は……君が考えればいいことだ!

GMコメント

●クマになろう!
 この依頼は<13th retaliation>のひとつですがちょっと変わり種です。
 眠りの世界(共有する夢みたいなやつ)に捕らわれた皆さんはクマになって森のクマ生活を送ります。
 クマ生活は自由オブ自由なので、あなたの思い描く自由なクマ像をプレイングに叩きつけまくって下さい。実のところこの部分が一番難しいことなのであえて制約はつけません。
 最後にみんな揃って「はっ夢か!」て言いながら目覚めるのは確定しているのでだいたいは何を書いて頂いても結構です。

●クマってなに?
 わからない。私が聞きたい。
 ロクさんから謎の怪文書と共に送られてきたリクエスト内容を要約するとみんなでクマになって現代の闇を解決しようって書いてあるので、たぶんクマは森で自由の限りを尽くして現代社会を笑い飛ばすカンジのアレになるんだとおもいます。
 皆さん的には自由に森クマしていれば自ずとそういうテーマになっていくので気にせず自由の限りを尽くして下さい。

 少なくとも皆さんが自由の限りを尽くすことで深緑のかわいそうな人達が救われるらしいのでとても有意義なクマなんだとおもいます。
 あとこれは余談なんですが、場合によってはパンドラがちょっと減ったりします。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • <13th retaliation>クマになれば大体のことは解決する完了
  • GM名黒筆墨汁
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年04月28日 22時15分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)
愛娘
マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵
辻岡 真(p3p004665)
旅慣れた
ロク(p3p005176)
クソ犬
※参加確定済み※
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
リズリー・クレイグ(p3p008130)
暴風暴威
マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
目的第一
ウテナ・ナナ・ナイン(p3p010033)
ドラゴンライダー

リプレイ

●ゴールデンクマイ!!!!!!!!!!!!!
 こんばんは。混沌アニマルチャンネルのお時間です。
 今宵も皆さまを知られざる混沌アニマル達の世界へご案内致します。
 ご紹介するのはこちらの可愛らしいクマの女の子。
「クマ……」
 青い瞳に黒い毛皮。なんかしらんけど金髪がついてる『金色のクマ』エクスマリア=カリブルヌス(p3p000787)です。
 エクスマリアもといエクマリアはお布団から目覚めるとのっそりのっそりしながら壁に頭をこすりつけています。途中からゴオオオッって壁を削り始めていますがアクマリアの家は鋼鉄の堅さなので平気なのです。
 暫くそうしていると巣穴(3LDK)から出て森へと向かい始めました。
 どこへ行くのか追ってみましょう。
 獣道をゆき小川を超え、時折むくりと前足をあげて身体を高くすると、すんすんと鼻をならしています。どうやら森にただよう僅かな香りを追っているようです。何の香りかといえば……そう、見つけました。ミツバチの巣です。
 最高級の蜂蜜こと『ゴールデンロイヤルスイートハニー ~宇宙の果てで恋をして~』がたくわえられた巣です。
 エクマリアは謎のゴールデンチャージショットで巣をたたき落とすと、怒り狂ったミツバチたちを平手打ち一発ではねのけ早速蜜をむしゃむしゃしはじめました。
 しこたま蜜をあじわったエクマリアは来た道をとってかえします。行き先はどうやら小川。手を洗い水を浴び、気持ちよさそうにぷるぷるしたあと……水面に青い瞳を向けました。
 キラリと光る目。何かを見つけたようです。
 水流に僅かなゆらぎがうまれたその瞬間、エクマリアの前足がザッと動いて鮭を空中に放り出しました。
 水からあげられ自由をうしなった鮭を軽やかに口でキャッチすると、そのまま木彫りのエクマリアの如くのっしのっしと家へ帰っていきます。
 そうこれが、熊生活なのです。

●睡眠不足は蓄積するから週一くらいでよく寝ような
 涼やかな森のミュージックを知っているか。
 木々が風に揺れる音。小鳥のさえずり。遠い小川のせせらぎ。3mのアンプから爆音で流されるヘビーメタル。
「目覚め!」
 全身チェーンだらけの熊こと『黒鎖のクマ』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)……いやさクマカライトは自らを拘束していた鎖を引きちぎってベッドから起き上がると、ベッドサイドに詰まれていたフキノトウを鷲掴みにしたかと思うともりもり口に頬張っていく。
 ところでフキノトウってなんだっけ。あの手のひらサイズのキャベツみたいな野菜だっけ?
 クマカライトはうめえうめえと吠えると、家を出て川へと向かった。
 今もヘビーメタルは爆音で流れている。なぜならアンプを背負って走っているからだ。 到着した川には春の恵みが溢れている。まあまあヤンチャな田舎ボーイなら知ってると思うが春の山は食いもんの宝庫だ。
 クマカライトが狙うのは沢ガニである。
 潜んでいそうなエリアをクマパンチで揺らすと、出てきた沢ガニを摘まんではくい摘まんでは喰い。
 ついでに水も飲んで喉が潤ったクマカライトは森の中に身を潜めた。
 まだヘビーメタルは爆音だけど、野生のしかさんは構うことなく一人でふらふらしていた。まあまあやんちゃな奈良ボーイなら知ってると思うけど鹿ってかなり獰猛かつ危険な生物である。接触事故で人間側がヤられることもしばしばだ。
 だがクマカライトは森の強者。息を潜め隙を突き、クマカライトアイアンクロー(→←→+Pコマンドで出る必殺技)でシカを一撃で仕留めた。
 容赦なくシカを倒すと、クマカライトは骨だけ残して綺麗に食べきり、のこった欠片も土に埋めた。自然のサイクルを正しく守るクマなのだ。
 あとはデザートだとばかりに歩き出すクマカライト。目指すは蜂蜜だ。

●レンジ調理機とフライパンの性能があがったせいでコンロのグリルを使わなくなった
「起き抜けの『マックスチョモランママンモスぶりっぶりとろサーモン』美味いくまー♪」
 目覚めと共にサーモンをかっくらう男いやクマ。『旅慣れたクマ』辻岡 真(p3p004665)。
 食べ応え抜群のサーモンを食い尽くし骨だけにしたところで、真っていうかク真は近くに健康ランドが出来たことを思い出した。
「健康ランド、魅惑のひびきくま~」
 顔をとろーんとさせたク真は『思い立った↓が~↑吉日ぅ~↑↑』と人間の真だったら絶対出さないリズムとトーンで叫び家を飛び出した。
 これ叫ぶと生活がちょっとだけ楽しくなるからみんなも家でやったらいいよ。
 が、家を出ようとして最初に降りかかる難関。それは『甘いクマ肉』マッチョ ☆ プリン(p3p008503)もといクマッチョ☆プリンがブチ置いた巨大プリンである。

「プリンの良さを全てのクマに伝える為には、1秒たりとも無駄にはできない」
 匠の顔でそう語るクマッチョ☆プリンは、毎日毎日ビビるほどデカいプリンを作ってはひとんちの前に置いていくという奇人もとい奇クマである。
 最初は玄関前にこぶりなプリンを置いて行ったのだが気付かれず、気付かせるために窓から吊した靴下に突っ込んだり郵便受けに突っ込んだりしたが最終的にパワーが全てを解決すると気付いたクマッチョ☆プリンは巨大なプリンでひとんちの玄関を埋めるという暴挙にでた。
「昔贈り物に気づかれず、自身で食べて処理した賞味期限切れのプリンの味は……今も忘れられない」
 ク真んちの前にプリンを設置したクマッチョ☆プリンは悲しみを背負った顔できびすを返し、歩き出そうとした。
「くま~」
 声に振り返る。ク真がプリンを食べきって出てきたのだ。
「おなかいっぱいくま~。健康ランドはまた今度くま~」
「ほう……」
 プリンを食ってもらえたことへの喜びを内に隠し、ニヒルに振り返るクマッチョ☆プリン。
「今から森のパトロールだ。一緒に来るか?」
「くま~(肯定)」

 森は必ずしも安全ではない。
 見知らぬクマや、ニンゲンとかいう脆弱なわりに森をやたら伐採する生き物を見つけたらすぐさまクマパンチをお見舞いしなければならないのだ。
 だが、見つかることは稀だ。稀だから良い。パトロールとはその大半が退屈であるべきなのだ。
 そしてだからこそ、他の理由と同梱される。
「くまー……林檎、むしゃむしゃ」
 林檎をもいで食い始めるク真。
 そんなク真にクマッチョ☆プリンは牛乳や卵を調達しながら重々しい声をかけた。
「ワンオペ育児中の母クマに出会ったら注意しろ」
「くま~(同意)」
「クマは自由な生き物だが、クマ同士の自由まで保障されるとは限らない」
「くま~(完全同意)」
「だがニンゲンは別だ。見つけたらブチ殴れ」
「くま~(天下無双)」
 とかやっていると、森の中でニンゲンを発見した。
 あろうことかコンセントに勝手にスマホの充電器を刺した上に道を塞ぐように広がり腰を落としたゴプニク座りでワンカップ酒をかっくらう悪いニンゲンである。
 彼らはニヤニヤとしながら謎の自慢話を展開していた。
「百合アニメの間に男はさんで分からせる同人誌出したら売れたわ」
「野郎……」
「ゆるせんくま……」
 ぴきぴきと怒りのオーラをはしらせるクマたち。
 ニンゲンめがけダブルクマパンチをぶちかますと、空の星へとかえたのだった。

●クマにクマをかけると何になると思う? ……すげえクマさ!
「アタシはリズリー・クレイグ! 名表記にするとクレイグ・リズリーだクマ!
 元々クマだから通常の2倍くらいクマだクマ!」
 明日から使える豆知識を起きがけにいきなり叫ぶ『戦クマ』リズリー・クレイグ(p3p008130)。
 初めて知る人もいっぱいいるんじゃなかろうか。ちなみに筆者も今知った。
 むくりと起き上がると、リズリーもといグリズリーは獣の咆哮を耳にした。
 いや咆哮ではない。自らの腹がとてつもなく鳴ったのだ。
「フッ、冬眠明けでしぬほど腹が減ってるらしいクマね」
 やれやれだクマ、とシニカルに立ち上がると家の扉を開いた。
 めっちゃプリンで一杯になっていた。
「……オラァ!」
 グリズリークロー(↓溜め→+Pで出る必殺技)が放たれ巨大プリンに螺旋状の穴があいた。
 その中をよいしょつって通り抜けると、一路近くの小川へ。
 目的はそう、鮭だ。
 だがグリズリーの鮭取りはひと味違う岩の上にあぐらをかき、両手をそっと合わせる。悟りの如き姿勢をとると……。
「ハッ――!」
 両目をカッと見開いた。放たれるグリズリーアイビーム(眼力のことである)によって鮭がひとりでにピギャアと言いながら飛び上がり温かい白米と海苔、ついでに味噌汁をつけてお盆に載せると自らをジュッてやいてステーキ状にして並んだ。
「アタシにひれ伏すとは利口な鮭クマね……」
 いただきますして焼き鮭定食をかっくらうと、帰りにいた謎のトラをガッてやりながら帰宅したという。

「おはようございます!!!!!!!!」
 はい突然始まりました『ワクワクハーモクマ』ウテナ・ナナ・ナイン(p3p010033)によるクマパート。
 これまで全員の名前にマかそれらしい文字が入ってたおかげでクマっぽく名乗れたがウテナは流石に無理だと思うから普通に呼ぶね! クマナ!
「クマナ!?」
 クマナ・クマ・クマン!
「クマクマン!?」
 密林に住む部族みたいな名前になったクマナは猛反発枕(寝ようとすると死ぬほど抵抗する反抗期の枕)から起き上がると、玄関前のプリンを無視するかの如く窓から外出。
「くまっす!!!!!!!!!!!!」
 よ、やってる? みたいなポーズで繰り出す挨拶だ。君も外出時近所の人をみかけたらやってみよう。じわじわ不穏な噂が立つぞ!
「クマットクマーニング!」
 『クマ犬』ロク(p3p005176)が激しい集中線を出しながら挨拶を返してきた。挨拶の原形をほぼ留めていないが君も近所の人にやってみよう。嘘だ絶対にやるな。
「わたしロクマ、よろしクマ! この子は相棒で娘の子ロクマ! 名前は『殺』クマ!わたしたち最強の親子グマ!よろしクマ~~! 目の下ツキノワグマ!」
 深夜を通り越して夜が明けた人みたいなテンションで叫ぶロクマ。
「今日もベアチョモランマに愛されてるから鮭がいっぱい捕れるクマ~~!」
 そう行ってロクマが引いてきたのは鮭がうなるほどのっかったリアカーだった。絶対鮭載せて移動するアイテムじゃないと思うけど、中身はぴっちぴちの鮭で一杯である。
「無限に捕れるクマ~~! ……喰うクマ?」
「くまっす!!!!!!!!!!!!」
 同意の意味をもつ挨拶を返すクマナ。君も会社でこの挨拶を使ってみよう。たちまち上司に呼び出されるぞ!
 ロクマとクマナはヒャッホーと言いながら薪をくみーの火をつけーの鮭アブリーの――。
「「いただクマす!」」
 両手を合わせてサーモンステーキにかぶりついた。
 左手にあるのはお茶碗と炊きたての白米。上にのったは明太子。明太子!?
「うまい! うま! まい! はっふはっふ!」
「おいひい! 鮭おいしい! 焼きまくった皮おいしい! 皮だけあえて残してご飯にまく食べ方人に勧めづらいけど正直おいしい!」
 二人はテンションを爆上げにしながら鮭を定食を食い尽くし、そしてフッと真顔になった。
「やぁ」
 虚無の顔になった二人の背後に立つ、黄色いクマ。
 赤いノースリーブジャケットだけを羽織り、なんかぬいぐるみみてーな体型をした黄色いクマこと『青と翠のクマい手』フラン・ヴィラネル(p3p006816)は顔に黒い目線をいれたままスッと木製の野球バットを掲げた。
「ホームランをアレするRTA、はっじまーるよー」

 イクゾー
 デッデデデデ
 カーン

 クマナの投げた謎に螺旋の軌道描くクソヤベーボールを、フランもといクマンは真顔のままフルスイングで打ち返した。
「忘れてたクマ! この子バッティングフォームめっちゃいい子だったクマ!」
「終了です。ありがとうございました」
 パーツが中央に寄った顔をしたフランはそう言い切ると、破り捨てられたスケジュール表を見下ろした。
 曜日カレンダーは塗りつぶされ、全てに『日曜日』と書かれていた。
 当然休日のスマホに連絡してくる部下や呼び出してくる上司もいないし時代に合わせるとかいってリモート会議を試した結果『え?』を連呼するだけして翌日から顔を出させる役員たちもいない。ここにはクマしかないクマパラダイス略してクマダイスなのだ。
 クマンはワイングラスにひとすくいのっかったプリンに蜂蜜をかけてスプーンでつつくと、『昨日より滑らかさが3.286%上がったなぁ』とか呟いてから生鮭(生きてる)をクマッチョ☆プリンんちの玄関にぎゅうぎゅう詰めにしておいた。『お礼ね』つって。
 クマンはひとしきり自由をぶちかますと、ロクマとクマナにビッと親指を立てて見せた。
「新しいクマ拠点、作ってかない?」
「「くまっす!!!!!!!!!!!(同意)」」
 ウテナ、じゃなかったクマナは早速山の斜面めがけて両手をこう頭の上に掲げたかと思うとくるってねじってこう螺旋状に両手を搦めた状態のフォームで突っ込んだ。
 螺旋の力なのかクマの力なのかしらんけどすげー勢いで山をぶち抜いたできあがった謎のスペースに絨毯をころころ弾き始めるロク。
 その上にドフッて寝転ぶ殺クマ。
 クマンは絨毯の上にテーブルを、そして三人掛けの大きなソファーを置くとその真ん中に腰を下ろした。
 ひゃっほーと言いながらロクマとクマナが両サイドに飛び込み、中央のクマンはリモコンでプラズマテレビ(絶滅した家電)を起動させた。
 やがてエクマリアがバケツみてーにデカい箱に入ったポップコーンを両脇に抱えて現れ、クマカライトも爆音スピーカーを外に置いてかわりにDVDプレイヤーを肩に担いで現れた。
「パーティーと聞いて」
「ポップコーンとコーラが欲しいな」
「任せて」
 窓(いつの間にかできてた)からク真が現れボトルのコーラをドンとテーブルに置くと、グリズリーとクマッチョ☆プリンが滑り込みで現れた。
「お勧めのDVDあんぜ!」
「プリンはマカセロ!」
 さあ、クマパーティーを始めよう。自由の先にある、ハッピーな毎日を始めるのだ。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

 こうして『眠りの世界』は解除されたのであった! めでたしめでたし!

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