PandoraPartyProject

シナリオ詳細

友との約束

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング


 子供のころから仲の良かった奴がいた。お互いを腐れ縁だと呼び合って、周りからは子犬がじゃれ合ってるみたいだ、なんていわれる奴だった。長い長い付き合いだった。そんな腐れ縁の突然の訃報が届いたのは半月ほど前のことだった。
 お互い幻想の下町に居を構えていて、しばらく前から姿を見ていなかったが恋人へ贈る、珍しい花を求めて森の中へ踏み入って魔獣に食い殺されたのだという。
「将来大人になって、嫁さんもらって。どっちかが先にくたばったら家族が不自由しないように面倒見てやろうぜ。貴族とかの横暴でどっちかが死んだなら、自分も殺される覚悟で一矢報いてやろうぜ。一寸の虫にも五分の魂っていうんだろ」
 そんな風にいうお前のことを私がずっと好きだったことなんて、お前は気づかなかったんだろうな。お前がこんなに早く死ぬってわかってたら、いってみればよかったかな。
 女らしい女の人になんて逆立ちしたってなれないから男友達のように過ごしてきた。それは楽しかったし後悔はしてない。でも。
「だからって泣き寝入りできるかよっ!」
 魔獣に勝てるとは思わないし言葉だって通じない。悔しいけど私はただの一般人だ。ただの女だ。でも仇を打つっていう約束は果たしたい。
 だからローレットの扉をたたいた。あとは私にできることは……あいつの彼女の心を慰めることくらいか。男装で男友達として通してたから、女の格好で行ったらびっくりされるだろうな。
 だが恋人の女を恋人が死んだのをいいことに略奪するなんて思われたくねぇしな。
 私は外に出る間はずっと帽子の中にしまっていた長い髪をおろして、家の外に出た。

●墓場に入った後でも変わらない絆
「頼みたいのは魔獣退治だ。私なりに努力して、八頭の魔獣がいるってことは突き止めた。場所は幻想の中にある入らずの森……っつーのか? 厳密には禁じられてるわけじゃないけど人があんまりいかねぇ場所だ。私の腐れ縁は恋人に花を贈るためにその森に踏み入って、殺された。牙の跡や足跡の大きさから数を割り出したんだ。もしかするとずれがあるかもしれねぇが討伐を頼みたい」
 斡旋を請け負う職員ではなく長い髪の女が目を怒りに燃やしてローレットに集まっていたメンバーに依頼を切り出す。
「私にはかたき討ちをするだけの力量はない。だからあんたたちに頼みたい。人間が正義だ、なんていうつもりはないさ。ただ腐れ縁の無念と、あいつの恋人の悲しみをはらしたい。今後二度とあの魔獣による被害の報告を聞きたくない。聞き届けてくれないか?」
「私からもお願いします。補足情報として魔獣は熊に似たものが八体、鋭い爪と牙を持ちます。爪で切り裂かれた樹木から人体に有害な毒素が検出されましたので毒を受けすぎることには注意してください。解析にかけましたが大量に身に受けると麻痺の効果が表れるようです。体長は二メートルから二メートル半ほど。場の荒れ方を見るにそうとう凶悪な種族のようです」
 お気をつけて、とギルドの職員が見送り、どうか頼む、と男装をやめた女性が頭を下げたのだった。

GMコメント

目的
魔獣八体の討伐。失敗条件は討伐の失敗。

魔獣
熊に似た、それより大型の獣。爪に切り裂かれると麻痺毒の効果があります。
狂暴ですが知性は高くなく、連携をとったりなどはしません。
力が強いため接近戦をする際はフォローに入る人がいた方がいいかもしれません。
珍しい花が咲くという地区が縄張りらしくそこに入ると問答無用で襲い掛かってきます。

亡くなった男性
魔獣の存在を知らずに婚約をしたばかりの恋人に珍しい花を贈ろうと森に踏み入りました。
見るも無残な姿で発見されて今はすでに埋葬されています。

男性の婚約者
悲しみに打ちひしがれています。腐れ縁だと名乗る友人が女性だということはまだ知りません。
今回はプレイングに記載がなければ登場しません。

男性の友人
実はひそかに男性に恋をしていた、男装の女性。今回の依頼人です。
「可能であれば討伐に成功した証を持ち帰ってほしい」とは思っていますが無理にとは考えていません。ご一考ください。

今回のシナリオは「戦闘6:心情4」くらいのうちわけを考えていますがプレイングで変動します。
一本目のシナリオ、「奪われた花嫁」よりは言語の交流ができないため戦闘要素が多くなります。
ですが純戦闘物よりは心情込みのリプレイのほうが得意なので女性二人や男性に対しての心情を入れてくださると採用率は高いと思います。

皆様のご参加お待ちしております。

  • 友との約束完了
  • GM名秋月雅哉
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2018年08月11日 21時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ドラマ・ゲツク(p3p000172)
蒼剣の弟子
ガルズ(p3p000218)
ベイグラント
マルベート・トゥールーズ(p3p000736)
饗宴の悪魔
リースリット・エウリア・F=フィッツバルディ(p3p001984)
紅炎の勇者
棗 士郎(p3p003637)
 
鴉羽・九鬼(p3p006158)
Life is fragile
アシュトン・アンスリウム(p3p006373)
黒獣騎士
フローラ=エヴラール(p3p006378)
白き閃刃

リプレイ

●魔獣退治に行く前に
 男装をやめた、長い髪の女性がイレギュラーズたちを見送るために街角に立っている。ずっと帽子の中に隠していたことが無粋なほどその長い髪は美しい栗色をしていた。
「くれぐれも気を付けて。魔獣の被害が出ることを望んじゃいないが、その中にはあんたらの犠牲が含まれないことだって入ってるんだ。……ま、戦う人にこんな心配は野暮かもしれないけどな」
 男装をやめても長年親しんだ男っぽい口調が抜けないのか女性らしからぬ言葉でそんな憎まれ口をたたけば『黒獣騎士』アシュトン・アンスリウム(p3p006373)が任せておけと胸をたたいた。
「麗しき男装の女性からのご依頼だ。ご友人の恋人の悲しみをいやすため。嗚呼! なんといじらしく健気な精神の方か! 女らしくないなんてとんでもない! 貴女はこの上なく素敵なレディーだ! このアシュトン・アンスリウム、大いに心動かされました! 貴女の為に依頼の成功を捧げましょう!」
「お、おぅ……期待してるぜ。あと、討伐の証はあいつの彼女には見せないでやってくれ。繊細な人だからな。遺体の一部とかになるんだろう? この魔獣が自分の恋人をって思ったらかえって気がふさいじまう。討伐成功の確認は私がする。それで構わないか?」
「もちろん。そこは依頼人の意見に沿うようにしましょう。……陳腐な感想かもしれませんが、悲しい、物語ですね。我々にはこの物語をハッピーエンドにするコトはもうできませんが……この依頼、お受けしましょう」
 『叡智の捕食者』ドラマ・ゲツク(p3p000172)が代表として依頼人の女性の、討伐の成果として持ち帰った遺体の一部は婚約者の女性に見せないことを約束する。
 そしてイレギュラーズたちはめったに人が足を踏み入れないという森に向けて足を踏み出したのだった。
 かたき討ちと、男性が恋人に贈りたかったとても珍しいという花を求めて。

●討伐開始
 両氏を生業としている『ベイグラント』ガルズ(p3p000218)は自然体でいこうと決めていた。
(よくあることだ。こんな事故も、こんな復讐もな。弱肉強食ってやつさ)
 今回は前衛を担うものが多いメンツとなったがガルズは後衛が利用できるように隙間のある柵などを木材で作成していく。
 魔獣の襲撃予想場所にはスコップで掘った穴に動きを鈍らせるために水を入れたり、街で購入したトリモチを設置しておく。
『終焉語り』リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)はそんなガルズの罠の作成を手伝い、準備を整えながらテリトリー外まで追ってくるだろうか、追ってこないならば罠まで誘導する必要があるが、と懸念する。
「……まったく。ワシのようなジジイに復讐の手伝いをしろときたか。ま、依頼を受けたからには仕方あるまい。とやかく言うつもりはないとも」
『魔術師ショタジジイ』棗 士郎(p3p003637)は口ではそんな悪態をつくが実際のところは愛するものを喪った嘆きや無力な自分への憤りはよくわかるつもりだった。かつての士郎がそうだったのだ。病で妻を亡くした時、彼はどうすることもできなかった。そして外法の魔術に手を出した結果、妻と同じ墓に入る資格すら失った。
(愛するものを喪うと、人は前へと進めんのだ。思いは、強いほどに人を過去へと縛り付ける。断ち切ってやらねばなるまい。ワシにできるかはわからんが……せめて、その手助けだけでも)
「守るべき人はいませんが……残されたもののなぐさめ、逝ってしまったものの手向けに刃をふるいましょう」
『Life is fragile』鴉羽・九鬼(p3p006158)の言葉に彼女の刀に宿る霊は人でなく獣なら業には期待できないがないよりはまし、存分に斬れ、とあまり関心がなさそうだ。
 トリモチを仕込んだ落とし穴のほかに木の蔦が絡まって動きにくくなるような自然を利用した罠を九鬼は用意する。
 仲間が間違ってかからないように色のついた布切れや特徴的な葉を、目立たないようにこっそりと目印として付けておいた。
(腐れ縁の無念と、恋人の悲しみをはらすため……ですか。不謹慎かもしれませんが、親友に裏切られた身としてはすこし羨ましいですね。これ以上の犠牲者を出さないためにも、魔獣は討伐しておかねばなりません)
 罠の作成を手伝いながらフローラ=エヴラール(p3p006378)は自身の苦い経験を思い出す。不謹慎かもしれない、と思ったから内心で思うにとどめたが。
 罠の作成があと少しで終わるというころ、下草をかき分ける音が響き始めた。テリトリー外に獲物のにおいを感じ取った魔獣たちが誘導されるまでもなくやってきたらしい。事前情報で考えるなら八頭。イレギュラーズたちと同じ頭数になるが知能は低いだろうと予測された。
「おびき寄せる手間が省けたか。獣は鼻が利くものじゃからな。さて、うまく罠にかかってくれればいいが」
 士郎が編み出しかけていた魔術を中断して様子をうかがう。まっすぐ自分たちに来るなら先手を仕掛けるために準備をする方が効率的だ。
「あぁ、なんてつらく痛ましい悲劇だろう! この世は無常に満ちているね! ……まあそれはそれとして、熊に似た魔獣とは実においしそうな。それに綺麗で珍しい花も咲くそうじゃないか。悲劇の舞台も相まって素晴らしいロケーションだ。それでは楽しいピクニックと行こうか。ご飯は向こうから今ちょうど来てくれたようだし、お弁当は、いらないね?」
『饗宴の悪魔』マルベート・トゥールーズ(p3p000736)は悪魔らしく愛することの素晴らしさを雄弁に語るが、彼女にとっての愛することとは食い物にすることと大差がないゆがんだものだ。そのため無償の愛を理解できず、おそらくではあるが本当のやさしさも知らない。ゆえにこの惨劇の舞台を素晴らしいロケーションと言えるのだろう。
 今はまだ見方を巻き込む心配がないと判断したゲツクはかつて混沌に存在したとされる猛き暴威の一端を再現して戦闘の開戦を告げた。
 突然の嵐に混乱した魔獣たちはあるものは水に足を取られ、あるものはトリモチで足を鈍らせる。
 その間に逃亡防止の木の蔦が魔獣たちの背後を覆い、九鬼が横合いから一頭に対して奇襲を仕掛ける。
「――断ち切るッ!」
 極度の集中から放たれた居合の一戦は紫電をほとばしらせながら嵐とともに魔獣を傷つけた。
 攻撃とテリトリーの近くを荒らされた怒り、何より捕食対象がやってきたことに対して空腹感が魔獣の愚鈍な思考回路をより単純なものにする。つまり、殺してむさぼり食らう。それ以外、たとえば今受けた攻撃から今回の捕食者は一筋縄ではいかないどころかかなりの強敵だから群れで連携を取って攻めるという知恵がこの魔獣たちには欠落していた。
 ガルズは毛皮を傷つけないように盾で押し込むように強打を与え、マルベートはアンデッドのなりそこないを召喚して自身の使い捨ての盾にしながら、盾があるとはいえ自殺行為とも思えるような捨て身の攻撃を繰り出していく。
 動きが鈍くならざるを得なかった魔獣たちは突っ込んできたマルベートを格好の獲物として爪で切り裂いたり腕で薙ぎ払ったり、鋭い牙を肩口に突き立てたりするが彼女は敵の攻撃による負傷を楽しむように全く気にせずに攻め立てた。
 リースレットは柄だけの剣に自信のオーラとまとわせた魔力によって編み出した刀身で罠から抜け出しつつある魔獣を中心に斬り伏せていく。
 前衛陣をフォローするように魔術式を放つのは士郎だ。二種類の攻撃魔術を交互に編み出し、確実に魔獣たちを罠に押し戻してダメージを蓄積させる。
 大型であり魔獣ということもあって普通の熊よりはるかに頑丈ではあったが知能の低さと事前にしかけた罠が有効だったことから持ち前の凶暴さや破壊力の高さを十全に発揮できない魔獣たちをイレギュラーズは罠から逃れさせないように押しとどめ、盾や武器、魔術によって息の合った連携でダメージを与えていく。
 一頭、また一頭と倒れていき、堂々と名乗りを上げたことで戦意を高めると同時に魔獣たちの注目を引いたアシュトンが麻痺毒を無効化させる加護によって攻撃を主に引き受けたおかげで麻痺毒にやられて攻撃が鈍るイレギュラーズは出なかった。もともと大量に付与されなければ効果の薄い毒素だ、もっと知性のある魔獣相手だったら厄介だったかもしれないが今回の敵は自分の武器もあまり生かすことができずにいるようだ。
 攻撃を一身に受けながら槍での突き刺し攻撃で眉間に思い一撃を与え、また一頭がアシュトンの攻撃によって仕留められる。
 親友から裏切られたことがあり、今回のあらましを聞いて少し羨ましいと思ってしまったフローラだったが依頼に私情は挟まず、獲物で書く当選を仕掛けていく。
(私にとって今回の事件は確かに羨ましさを感じます。ですが……人の不幸を願うわけではない。だからこそ、今回の悲劇の幕引きは私たちがしなければなりません。依頼人の女性が願ったように、この魔獣たちに殺される犠牲者がもう二度と出ないように)
 自分たちは依頼人が決死の覚悟で魔獣の頭数や事前にくるとわかっていたこと、罠を張り巡らせる時間があったし戦うことに慣れてもいる。けれど熊のような大型の獣が八頭、一人で、この魔獣たちがいる場所を知らずに襲われたら戦う術のない一般人はただでは済まなかっただろう。実際男性が一人亡くなっている。
 前衛として立ち魔獣の膂力に負けじと火炎に包み込んで反撃しながらリースリットは亡くなった男性の不運を思う。
 ゲツクが最後の一頭を仲間全員の攻撃に合わせてはなった射程を伸ばした遠距離術式によって屠ると森にはようやく静けさが戻った。
「終わりましたね……依頼人の女性に、男性が探していたという珍しい花を贈ろうと思うのですが。友人を殺した魔獣の遺体の一部を見て気が沈むのは依頼人の女性もでしょう。これを依頼主から婚約者に贈るかどうかは、また別の物語でしょうか」
「なら俺は先立つもののために高値で売れそうな部位を切り取って持ち帰ることにしよう。婚約者が死んじまったんだ、いろいろと物入りだろうし……依頼人だってただで依頼したわけじゃない。依頼料の足しになればと思ってな」
 婚約者の女性に遺体を見せるのはやめてくれ、と頼まれているのでそちらへの対処は依頼人の女性に任せることにして、他にも花を探してみるという仲間たちの代わりにガルズは熊の手や痛んでいない毛皮など、熊になぞらえてなるべく高価な素材を厳選して採取する。
 マルベートはそうやって毛皮をはがされた魔獣の肉を大ぶりに切ってグランフルシェットに刺し、生のまま歩き食いをしながら森を散策した。
「珍しい花、か。この悲劇の一因にもなった花だ。どれほど綺麗なものか、興味もわくよ」
 あるいは、その花さえなければ悲劇はなかったのかな、と生肉の血がついた唇をなめあげながら彼女は夢想する。
 士郎は獲物一体につき一つしかない鼻を切り取って討伐の証として持ち帰る準備をしていた。
 その後は仲間と合流して珍しい花を探すつもりだった。依頼人たちが過去を断ち切る一助になればいい、それが年長者として、仕事を引き受けたものとして自分ができることだ。そんな風に考えたのかもしれない。
 鼻をそぐのはフローラも手助けし、袋に入れていく。彼女もまたその後花の捜索に力を貸した。

●珍しい花を届けに
 マルベートが持ってきた清潔な容器に移された花は七枚の花弁が円を描くグラデーションのように一枚一枚花弁の色を微妙に変えて巡る不思議な色合いの花だった。
 慰めは婚約者の女性にも必要だが貴方にも必要だ、もっとも思い起こさせてしまう事件がある以上慰めになるかはわからない。どう使うかは任せる。そんな言葉とともにリースリットに渡された花を見て依頼人はほんの少し寂しげに笑った。
「花が枯れるのは摂理だし恋人に花を贈りたいと思うのは男の標準思考なのかもしれねぇけど。それで自分の命が散っちまったら意味ねぇのにな。長い付き合いだったけど……本当に馬鹿な奴だったよ」
「喪失を癒すためには時間が必要かと……貴女がよければ、婚約者さんと話をしてみてはいかがですか? 悲しみを各々で背負うより、二人で共有してみては……と。かたき討ちは果たされました。貴女もどうか自由になってください。
 この花が貴女を癒す助けになれば幸いです、婚約者さんのところへ行くのであれば……架け橋とするのもいいかもしれませんね」
 亡くなった男性も、本来の性別に姿を戻した依頼人の女性と婚約者の女性の背中を押してくれる、そんな気がするのは自分だけでないといいそう思いながら九鬼が提案すれば、もともとそのつもりだった、と依頼人の女性はうなずきを返す。
「猟師だっつーあんたの心遣いも伝えておく。やることあった方が気がまぎれるだろうけど……片づけるまで仕事もあまりできないだろうからな。婚約の解消を伝えたりするのにも金がかかる。先立つものはあっても困らないだろうさ」
「貴女も、貴女自身の幸せを探すべきだ、よければ俺が立候補しますよ?」
 アシュトンが道化を演じてナンパしたのは依頼人にも前向きになってほしかったから。婚約者の女性のもとに向かうなら自分も同行したいと言い添えると依頼人の女性は苦笑ではあったが初めて前向きといえなくもない笑顔を見せた。
「あんたらに頼んでよかったよありがとう」

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

戦闘を中心にするはずがやはり心情がメインになってしまった気がします。
戦闘描写、難しいです。
依頼人の女性や婚約者の女性に温かな心遣い、ありがとうございます。
二人の女性が今後は女友達として穏やかな時間を過ごせますように。
素敵なプレイングとご参加、ありがとうございました。
またご縁がありましたらよろしくお願いいたします。

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