PandoraPartyProject

シナリオ詳細

♡♡♡♡♡

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●地獄です
 ――その日。イレギュラーズ達はローレットに向けて帰路に着いていた。
 単純に言って依頼の帰りである。なんだっけ……やたらへっちなスライムを倒したような、地下遺跡を巡る大冒険をしたような、山賊達をぶちのめす討伐依頼だったような……いかん、とにかく疲れたからか何をしたか頭が纏まらぬ――
「おや? やぁ皆、今依頼の帰りかい――お疲れ様」
「ああギルオスか。こんな所で会うとは、奇遇だな」
 まぁ既に済んだ依頼はともかく、と。街の中を往くイレギュラーズ達の前に現れたのはローレットの情報屋であるギルオス・ホリス(p3n000016)だ。マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)らへと声を掛け、微かに語り合う――
 依頼は順調だったかい? その様子だと大丈夫そうだね、などと。
 ともあれここまで来ればあと少しでローレットだ。
 依頼達成の報告をして後はゆっくり休むとしよう……

 ――そう思っていた、その時。

「ハーハッハハハ――!! イレギュラーズめ死ねぃ!!」
「うわ、なんだ!!?」
「これは敵襲ッ――!?」
 突如として強襲されるイレギュラーズ達。イ型 8號(p3p008874)らの身に降り注いだのは――なにがしかの魔術だ。光り輝くソレはイレギュラーズ達を呑み込んで……呑み込んで……
 あれ? なにもないぞ?
 どこかに傷が生じた気配はないし、異変もない。何だというのだ――ともかく。

「なにをしてくれたんですか♡ 許しませんからね♡ ――あれ?♡」
「なっ♡ こ、これは♡ どういう事だ♡」

 澄恋(p3p009412)にエーレン・キリエ (p3p009844)が気付く――なんかおかしいと!
 なにか、こう。語尾が変だ。勝手に『♡』が付いてしまうような気配……これはまさか!
「はっはっは!!
 俺様は結社『ワルー』が一員、ゴビハートマーク!
 俺様の展開できるエリアに入り込んだ奴は……語尾にハートマークが付くようになる!」
「なに♡ なんて♡ いまなんて言ったのかな、アンタ♡」
 眼前。現れた謎の存在に対して言の葉を紡いだのはウインディ・ゼロ (p3p010020)だ、が。そんな彼の語尾にも『♡』マークが付いているような気がする……! なに? なんて? 本当になんて? ゴビハートマーク???
 ――説明しよう! 犯罪結社『ワルー』とは混沌征服を企む謎の組織! その活動は(多分)多岐に渡り、そして名声高いイレギュラーズ達を敵視している組織である……そう、これは敵性組織からの攻撃だったのである!
 ゴビハートマークが特殊魔術――『ハートマーク・プリズン♡』 なんと恐ろしい!
「なっ♡ なにぃ♡ なんという恐ろしい能力でありますか♡ うう♡ これは確かに♡マークが付いているような気がするであります♡ もうだめ、最悪の気分であります♡」
「冗談ではないですよ♡ どうするんですかこれ♡」
「とりあえず♡ ゴビハートマークさんを倒せば♡ 解除されるのでは♡」
 なんなのだこの状況は――! 思わず焦るムサシ・セルブライト (p3p010126)だが、しかし最早喰らってしまったものは仕方ないとハンナ・フォン・ルーデル (p3p010234)にノア=サス=ネクリム (p3p009625)は元凶たるゴビハートマークを倒さんと狙い定めるものであった……! こういう魔術は大抵、主を倒せば解除されるんだ! 詳しいから知ってる!
 だが事はそう甘くはない。
 この技を叩き込まれて以降……なんだろう、こう、調子が出辛いのである。
「ハッハッハッ、コンバットスーツを着た保安官といえど俺様の技には逆らえまい!
 なにせ♡を付けながら戦う事なんぞ普段しないだろうからな!
 ♡は親愛の証! その♡を抱いたまま俺を倒せるか――勝ったな、間違いなく!!」
「なにをぉ♡ 貴様なぞにやられる訳にはいかないであります♡
 かかってこい♡ ゴビハートマーク♡ 保安官の意地に賭けて♡
 ♡マークなんぞには屈さないでありますよ♡」
 もー無茶苦茶である! しかし実際に体調が悪いのは確かだ――
 なんだか『戦う意志』が失われているようにも感じる。このまま時間が経てば、やがてはゴビハートマークに抗えない程に戦闘能力が低下してしまうかもしれない……い、いやだが所詮相手は一人! ならば臆する事はない――!

「という訳で出でよ我が眷属達! 奴らを足止めするのだ――! という訳でサラバ!!」

 とか思ってたらゴビハートマークが巨大な♡を召喚してきた!!
 うわなんだこれ使い魔か? くそ! こんなものに足止めされている暇はない――!
 一刻も早くゴビハートマークを追って倒さねば。
 そうでなければ全身が♡に浸食されちゃう――! あぁん!!♡♡
「一つ言いたいんだけれども♡ なにこの状況♡ 本当にバカだろ♡」
 どうしてか巻き込まれたギルオス。
 ゴビハートマークへの恨みを♡で綴りながら、一刻も早くぶちのめさんとするのであった――!

GMコメント

 なんだこれ♡ よろしくお願いします♡

●依頼達成条件
 『ゴビハートマーク』を撃破せよ♡

●フィールド
 幻想王国の街中だぞ♡ 時刻は夜だぞ♡
 周囲は一般人などもちらほらいますが、ゴビハートマークの目的は皆さんですので積極的に守ったりする必要などはないでしょう♡ もしかしたら♡マーク付けられるかもしれませんが、その時はその時です♡
 それよりも問題は後述の能力の方でしょう♡

●ハートマーク・プリズン♡
 ゴビハートマークの超必殺技です♡
 この魔術を受けた存在は語尾に必ず♡を付ける様になってしまいます♡
 原因不明の体調不良も発生します♡ 熱っぽいような、風邪っぽい様な不思議な感覚です♡
 けれど同時に不思議と心には謎の高揚感が沸き上がってきます♡ すごいですね♡

 なんとそれだけではなく♡は親愛の証であり、皆様の精神、もしくは肉体には♡が刻まれてしまっているそうです♡ つまり闘争の意志が挫かれ段々と全能力値が低下してしまいます♡ おそろしい♡ マジで恐ろしいのは最大HPと最大APも減らしてくる事です♡(依頼が解決すれば元に戻るのでご安心を♡)

 やがては語尾だけのみならず、言葉の幾つかが♡に勝手に変換されてしまう影響も出てきます♡
 最終的には全ての言葉が♡マークになってしまう可能性も……♡(一応ソレでも戦う事は出来るかもしれません♡)
 そうなるともう大変な事になっちゃいますので、なんとか早めに倒してください♡ 早めにダゾ♡

●ゴビハートマーク
 秘密犯罪結社『ワルー』の一員です♡
 上述の必殺技によって強襲してきました♡
 現在は皆さまが弱体化しきるのを待たんと逃走を試みています♡

 直接的な戦闘能力の類は不明ですが後述の眷属をやたらめったら召喚して時間稼ぎしてきます♡

●ゴビハート眷属×8
 ゴビハートマークの召喚した眷属であり巨大な♡マークの形をしています♡
 攻撃手段は突進や謎の♡マーク遠距離攻撃があるようです♡
 あんまり耐久面は強くないみたいですが、どんどん召喚されます♡

 重要な事として彼らの攻撃を受けると『♡深度』が増えます(?)♡
 ♡深度が増えると戦闘能力の低下などの速度が速くなります♡
 気を付けてくださいね♡

●ギルオス・ホリス
 どうして指定して巻き込んだ♡ 言え♡
 皆さんと協力して動きます♡ 実はある程度の戦闘力はあるので、眷属ぐらいなら倒せそうですし、或いは盾にしてもいいかもしれません♡ よろしくお願いします♡
 ゴビハートマークにはブチ切れてます♡

●情報精度
 この依頼の情報精度は♡です♡
 なんだこの依頼は♡ よろしくおねがいします♡

  • ♡♡♡♡♡完了
  • GM名茶零四
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年04月17日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費---RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)
黒鎖の傭兵
イ型 8號(p3p008874)
珪素生物
耀 澄恋(p3p009412)
六道の底からあなたを想う
ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃
エーレン・キリエ(p3p009844)
特異運命座標
ウインディ・ゼロ(p3p010020)
騎士道貫きし怪盗
ムサシ・セルブライト(p3p010126)
宇宙の保安官
ハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)
天空の魔王

リプレイ


「くそ♡ 待ちやがれ♡ ああクソ!♡
 どうしてこう色物みてえな依頼だったり敵だったりにぶち当たるんだ!?♡」
「言語野へのエラーが酷すぎる♡ 未知の攻撃方法が恐ろしいな♡ ゴビハートマーク♡
 一応言っておくが誉めてはいないぞ♡ とっととぶち倒させてもらう♡」
 『黒鎖の傭兵』マカライト・ヴェンデッタ・カロメロス(p3p002007)や『珪素生物』イ型 8號(p3p008874)はこの度の元凶たるゴビハートマークをぶちのめさんと♡を己が存在より醸し出しながら往くものである――!♡ もう♡も山盛りだ♡
 というかワルーとはなんなのだ♡ ナンイドナイトメアの残党か?♡ 割とガチ目に思うマカライトだがとにかく一刻も早く奴を倒さねば♡ なにせ何もかも滅茶苦茶視にくい事だし♡
「全くやってられねえ……!♡ うらぁ!♡ どこ行きやがる殺してやるから其処に直れェ!♡」
 が、ゴビハートマークもそう簡単には追いつかれぬ♡ ティンダロスに跨り撃を成してくるマカライトらの眼前に聳えるは♡の眷属達!♡ イレギュラーズ達の足止めと成さん――さすれば♡

「そうね♡ メタル・カオス・ワイバーン♡ 奴を追うわよ♡
 そう、あそこにいる変態よ変態♡
 お姉さんが可愛がってあげるからそんなに逃げないでよ♡」

 低空飛行する8號に続く形で、トンズラするゴビハートマークめを追うは『星見の瞳』ノア=サス=ネクリム(p3p009625)だ♡ 機械式の亜竜を駆り逃がさない♡ こんな目に遭わせておいて自分だけトンズラですって?♡
「そんなの許せるわけないじゃない♡ ね、ギルオスさん♡♡」
「そうだね♡ 全くもって同感だけれども――話す度に♡が付くから、話しかけるの待ってもらってもいいかな♡ 地獄が増えるだけだと思うんだけど♡」
「ゴビハートマーク♡♡♡ 許さないであります♡♡♡
 お前だけは♡ 自分の全身全霊を持って♡♡♡
 確実に地獄へと葬ってやるで♡♡♡ あります♡♡♡ 覚悟しろ♡♡♡♡」
「ほら見ろ♡ ムサシなんてもうダメだぞ♡ ♡だらけだぞ、なんなんだホントに♡」
 ノアは♡塗れのギルオスに視線を送れ、ば――しかしギルオスやノアを遥かに凌駕する勢いで♡に呑まれているのが『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)であった♡ 見ろ彼を♡ 語尾が♡所じゃないぞ♡ 眼も♡になっちゃってるぞ♡
「ハーハッハハ! ♡塗れでありながらよく言うわ!!
 もうお前達は♡の呪いからは逃れられぬのだ! 諦めよ!」
「くぅ♡ しかし、こんな程度の苦難では♡♡ 折れたりしないであります♡♡♡」
「そうだ♡ 行くぞゴビハートマーク♡
 我々の体力と精神と尊厳とその他諸々が限界を迎える前に倒すぞ♡」
「ええ♡ 精神が砕け散る前に、迅速かつ徹底的に敵を排除しましょう♡ 一分一秒を争う事態ですよ♡ 一歩間違えればきっと、魂まで♡に染め上がってしまう事必至です♡」
 が、肝心のゴビハートマークはムサシらの追撃から逃れる様に唯々駆け抜け続けるものだ――!♡ だからこそ『騎士道貫きし怪盗』ウインディ・ゼロ(p3p010020)も愛馬たるアルティバルツを駆り、更には『天空の魔王』ハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)も空を飛翔し、往く♡ 絶対逃さないぞ♡
 邪魔立てする♡の眷属らがいれば打ち砕くように♡ ムサシの放つ銃弾が奴らを穿ち貫き♡ 視界が開ければ、ハンナの全てを見据えるが如き♡の眼がゴビハートマークの影を捉え続けるものだ――!♡
「何と言いますか♡ 開いた口が塞がらないとはこのことでしょう♡
 ほんとにどうなってるんですかこの世界♡ 狂ってるんでしょうか?♡
 それともこれが基本なのでしょうか?♡ いずれにせよ恐ろしい♡」
 呆れる様な吐息一つハンナは零しつつも、魔砲打ち込みゴビハートマークを狙わん♡
 そして切り拓かれた道に沿ってウインディが前進♡ その距離を詰めていく♡
 待てぃ♡ 逃げるな♡ ぶちのめすぞぉ♡ 止まれぇ♡
「ふざけるんじゃないぞこのトンチキ怪人♡ 俺達イレギュラーズを敵と見定めたのが運の尽きと思え♡ 逃げられると思うんじゃないぞ♡ 今日がお前の命日だ――覚悟しろ♡」
 直後には『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)の一撃も繋がるものである♡ 勿論彼の語尾にも♡が付くんだぞ♡ なんともはや、いつもの調子が崩れそうになるが……けれど何を想っても今更♡からは逃れられない♡
 故に抜刀する♡ 如何なる状況であろうとも己が剣筋に鈍りなし――♡

 ――鳴♡神♡抜♡刀♡流♡此処に在り♡ わぁ♡だらけ♡♡

「――あれ?♡ あぁ……♡ なんでしょうか、この感覚は……♡
 語尾にときめきを、なんだか胸がぽかぽかとする気配を感じてしまいます……っ♡」
 そして♡ 『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)は摩訶不思議なる感覚をその身に得ていた――♡ はーとまーく……それ即ち……♡

 心 臓 の 印。

 命を表し、鼓動を示す♡ 正しく♡たるソレは……今までに狩りとった命の数が反映されているのでしょうね!♡ えっ?♡ えっ……? そんな発想ビックリですよ!? 思わず♡もつけ忘れた!
「我々の戦力を可視化して対処しやすくするとは♡ 恐るべしゴビハートマーク♡
 ……にしてはわたしにつくはーとの数が少ないような気もしますが……♡♡
 ははぁ♡ さては此方、完全なる術ではないという事ですね――♡♡ 隙を見つけました♡」
「いや♡ それ絶対違うとおもうよ♡ ていうか澄恋、君、それで少な……?♡♡」
 ふふ♡ ギルオス様も♡塗れですね――
 笑顔を向ける澄恋♡ まぁ、なんでもよいのですよ♡
 兎にも角にも沢山はーとを身に纏って可愛くなるためにも――♡
「どんどん倒していきましょう♡ えいえい♡」
 えいえい♡ 可愛らしい一声と共に、澄恋は眷属らの注意を引かんとする♡
 先往く皆の為に♡ 引き寄せどきどきさせている間に――お命頂戴です♡


 ――わたしこそがよわよわ♡ ざぁこ♡ ざぁこ♡

 述べる澄恋♡ 吹き飛ぶ眷属♡ 狙うは左胸♡
 どくんどくんと脈打つ愛しいまざーぼーど!♡ ぎゃあああああ!!♡ 満面の笑みを浮かべながら千切っては投げ、千切っては投げ、時に♡を頭から噛み噛みする澄恋――♡
「さぁ♡♡ いのちのいろを、鮮やかなはーとを見せてください♡♡♡
 貴方様のいろは?♡♡♡ 紅いのですか?♡♡ それとも♡に染まってますか?♡♡
 ――あっ♡ 動かなくなってしまいました♡♡♡ てへ♡ ぺろ♡♡♡」
 仕方ないので息の根を絶やして差し上げますぅ♡♡♡ そんな地獄絵図の背景が繰り広げられながらも、しかし本体たるゴビハートマークは未だ健在であった♡
「邪魔だ♡ もうお前たちシンプルに死ね♡
 即刻死ね♡ 砕けて散って来世からやり直せ♡」
 故にエーレンは薙ぐ♡ 邪魔立てせんと継続してくる眷属達を♡閃するのだ♡
 攻勢の瞬きが奴らを殲滅せんと繰り広げられれば――舞い散り♡
「――鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ♡ あの世で覚えてろ♡」
「な、なにぃ――!? あれだけいた我が眷属が……足止めにもならぬだとぉ!!?」
「うぉぉぉぉぉ♡♡♡ 我々イレギュラーズを♡♡♡ 舐めたのが運の付きであります♡♡♡ この程度の眷属達で♡♡♡ 足止め出来るなどと♡♡♡ 本気で思っていたのでありましょうか♡♡♡ 笑止♡♡♡」
 さすれば更なる眷属達を召喚するゴビハートマークだが♡ もう言動が♡に埋め尽くされているムサシが吶喊する♡♡♡ えっ?♡ 眷属達の攻撃……?♡♡ ふふっ♡♡♡ ピンチこそチャンスにするのが宇宙保安官であります♡♡♡ 痛みこそ至高、と、んっ?♡♡
「あっ♡♡♡ コンバットスーツに♡がびっしり生えてきたであります♡♡♡ 気持ち悪っ♡♡♡」
「うわっ、ホントに気持ち悪っ! そんなに生えるもんじゃないのに!!
 なんなんだお前!! ♡と親和性が高すぎるんじゃないか!!? ホントに人間!!?」
「えっ♡♡♡ ひどいであります♡♡♡ じゃあそちらにもお裾分けであります♡♡♡」
 うわああああ来るなアアア! 怯えるゴビハートマーク♡ 一気に大逆転を狙わんとするムサシが眷属達を銃♡弾♡の♡雨♡で薙ぎ払い突き進むものだ♡ うわぁ銃弾も♡になってるぞ♡ どうなってるんだこれぇ♡
「はぁ、はぁ、しつこい連中だ……!」
「待て♡ 逃がさぬと言っただろうが――♡
 さあこちらに来いゴビハート♡♡ 私達が天国を見せてやる♡♡」
「そうよ♡ 私を見て♡ ゴビハートマーク♡♡♡
 さぁ……この♡を♡♡ 貴方が付けたこの♡をじっくりと、ねぇ♡♡♡」
 と、その時♡ ゴビハートマークの眼前に回り込んだのは――8號とノアだ♡
 飛翔する二人は眷属らを無視して降り立つもの♡ ……が、よくよくとその姿を見れば――二人ともおかしいぞ♡ 8號は超ミニスカートピンクフリル付きのメイド姿であり♡ ノアに至っては腹部にハートを象った紋章が刻まれている――♡
 艶めかしい♡ 二人そろって艶めかしいぞ♡ 思わずゴビハートマークの視線も釘付けになる程……ハッ!♡ まさかこれが……イレギュラーズ達の戦略……!?♡
「な、ななななんと破廉恥な!! そのような恰好――頭がおかしいんじゃないか!」
「お前が言うか♡♡ なんならスカートも脱いで見せようか……え、それはやめとけ?♡ 流石に危ない?♡ PPPは全年齢?♡ なんだかよく分からないがそんな天からの啓示が降って来たぞ?♡」
「あはぁ……♡ 超必殺技を撃っても仕留めきれなければ意味がないのよ♡」
「な、なにをこなくそー!!」
 8號、更に奴を引き留めんとスカートの裾に手を掛けるが――その時『駄目だぞ♡』という声がどこからか聞こえた気がした!♡ PPPは全年齢!!♡ ハイッ復唱!!♡
 コラ、ノア!♡ 腹に指先を沿わせてハートの紋様をなぞるな!!♡ 思わずゴビハートマークは視線を逸らしつつ、ノアらを退けんと一撃放つ――が♡
「あっ♡ ギルオスさん、ごっめーん♡」
「ぐあああああ!!♡ なぜ♡ なぜだ!!♡ 何故僕がこんな♡目♡に♡ うわ♡が♡」
 咄嗟に人身御供――もといギル♡オスをノアは盾に、げふん♡ して退避するものだ♡ さすればギルオスもムサシ同様♡塗れに♡ わぁわぁ深度が進むとここまで人は♡だらけになってしまうのか♡ また一つ♡に賢くなったね、ノアちゃん!♡
「……これは酷いな♡ 俺もいずれはあんな感じになっちまうのか?♡
 ホントに冗談じゃないな――よし、殺そう♡」
「ギルオスさんは……本当にご愁傷様です♡ しかしこれも勝利の為♡
 あと一歩でゴビハートマークの脚を止める事ができますから――えぇ♡
 もう少し肉壁……ごほん♡ 相手の注意を引くように奮戦して頂ければ♡」
「ハンナ♡ 今本音が零れただろ君♡♡」
「いえいえそんなそんな♡♡♡ ギルオスさん、あなたの頑張りは無駄にしません♡♡ えい♡♡」
 そして更に追い詰めるべくマカライトとハンナが往く♡♡
 しょっぴいてやると♡ マカライトは語尾に♡が付きながらも、眼はガチだ♡ 眷属らが密集して壁とならんとすれば――そこを穿つように凍てつかせる一閃を此処に♡ えぇい♡ 敵からの攻撃は避けるぞ♡ 絶対だ♡ これ以上♡に侵されてたまるか♡♡
 直後にはハンナも抵抗するギル♡オス♡を強引に盾にしつつ前進だ♡♡
 眷属らの攻撃を全てギルオス(肉壁)にて凌げば狙いすますは魔砲の光♡
 肉も骨も塵も残さぬ♡
 全身全霊の♡魔砲がゴビハートマークを狙うのだ――!♡ ヒィァウィゴー!♡♡
「ぐああああ――!! ば、馬鹿な、此処は街中だぞぉぉ!!」
「街中で襲ってきたのはお前だろうが♡ 騎士たる俺を♡に染めた罪は重いぞ♡♡
 泣いても許さん♡ ええい邪魔だぁ♡ そこをどけぇっ♡♡♡」
 吹っ飛ばされるゴビハートマーク♡ 体勢崩れればウインディが追撃の闇を一閃だ♡
 俺の語尾になんてことを――胸に抱くこの高揚感が癖になったらどうしてくれる――♡
 徒歩で逃げんとする奴めを己が愛馬にて追いつき、そして♡
「アンタだけは絶対この手で倒す♡ 爆ぜ散れっ♡ 滅びろ♡ お前も♡に塗れてしまえ♡♡」
「さぁ♡ ゴビハートマーク様もぶち殺♡ゲフンゲフン♡♡
 いえなんでもありませんが♡♡ さぁ此方へおいでなさってください♡♡♡
 逝きますよぉ♡ 至高の果てに♡♡♡」
 あかくてとろけるあなたのこころ、たくさんたくさんくださいねっ♡ あちこちが妙な赤色に染まった澄恋もウインディに続くよう至りて――ゴビハートマークを叩きのめす♡♡ その仕草たるや何かを引き抜く様に……♡

 はぁと・きゃーっち!♡

 ぐしゃ♡♡ と潰す動作♡♡♡
 わあ♡♡♡ こわいよぉ♡♡♡ 捕まったらきっとタダじゃすまないよぉ♡♡
「ひぃ、ひぃ! 待てィ!
 貴様ら、それでもワルーと戦う正義のイレギュラーズかぁ!
 もう少し真っ当に追い詰めてきたらどうなんだぁ!!」
「今更何を言ってるのよぉ♡ ほ♡ら♡ ね?♡ 最初に言ったでしょ?♡
 ――お姉さんがたぁっぷり……♡ 可愛がってあげるってぇ♡♡」
 ♡に染まりながらも、とてつもない気迫で攻めてくるイレギュラーズ達に恐れ戦くゴビハートマーク――既に眷属達も雑に薙ぎ払われ、最早逃げる事もままならぬようだ♡ だからこそダメ押しにノアは耳元で囁かんとする――♡♡♡
 その肢体を晒すように♡♡ ハートの紋様が光り輝くように……♡ PPPは全年齢!(復唱♡)
 そして生じるは一寸の隙♡ さすればそれを見逃さぬのは♡
「気分が悪かった恨m♡♡♡♡♡じゃなかったであります♡♡♡♡♡これ以上被害を出させないためにも♡♡♡♡♡ゴビハートマーク♡♡♡♡♡お前は確実に♡♡♡♡♡地獄へ送r♡♡♡♡♡たおすであります♡♡♡♡♡」
「待て待て! おま、所々なんか過激な言葉が漏れてるぞ!!」
「気のせいであります♡♡♡ そ・れ・よ・り・も♡♡♡」
 もう何もかも♡に浸食されているムサシだが――しかしまだだ♡ まだであります!♡
 例え♡♡ 魂が♡♡ 浸食されようとも♡♡♡全♡力♡全♡開♡
「確実に♡ こ♡ろ♡す♡ であります♡」
 正にムサシが持ちうる全てを此処に――♡ 究極の斬撃がゴビハートマークを襲う――!♡ ♡の一閃だ♡♡♡ これは凄いぞ♡♡♡ ムサシ・♡・セルブライトは♡の化身だ♡♡♡ だって攻撃のエフェクトで♡が出てきてるんだもの♡♡♡ そして♡
「くぅ♡♡ 遂に言語が♡♡ 脳髄が♡で満たされつつある……!♡♡♡
 だが♡ 負けはせん♡♡
 ♡♡、♡♡♡♡(俺は、俺はこのような偽りの親愛の情に絆されはしない♡)」
 遂に言語中枢が♡にやられてしまったエーレンも至る♡
 流石に眷属達の波を相手にして無傷とはいかなかったか――しかし、俺のような出来損ないに親愛の情を持たれて嬉しい人間がいるはずはない♡ であればこれは単なる無力化のための策略に過ぎない♡ シンプルな結論だ♡
 故に折れぬ♡♡ 例えこの魂が♡に染まろうとも♡♡♡
「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡(まだ俺のような奴を受け入れてくれた世界と民への借りを返せてはいないんだ♡) ♡♡? ♡♡♡♡!(む! お前が最後の眷属か――ならば!)」
 彼は往く♡ その剣撃に♡があれど、曇りはなし――♡

 鳴神抜刀流・太刀之事始――【一閃】♡

 その一刀が♡の全てを滅す♡
 概念を断ち切り、残るは包囲されたゴビハートマークのみで♡
「さぁ……これで仕舞だなゴビハートマーク♡♡」
「まぁ、今更語尾に♡がついたり胸の高鳴りがあった所で刃は鈍らないわな……♡
 という訳で覚悟するんだな♡ もう逃げられないぞ♡ 死ね♡」
 路地裏に追い詰めた8號が奴の腹に蹴撃一つ♡ 更にはマカライトも最後の(精神的)力を振り絞りて闘志全開――あと一歩正気を保つために意志を更に焚き付けゴビハートマークへの殺意を抱くものだ♡♡
 ♡は親愛♡ ならば対極にある憎悪こそ♡のアンチ・プログラムだと♡♡
 彼の武器に高密度の鎖が纏う――♡ それは彼の全霊であり♡♡
「ひぃ! は、話し合おう!! 我々はまだ理解し合える――」
「言いましたよね?♡ ――塵も残しませんと♡♡」
 最期♡ ゴビハートマークが命乞いをしてくるが♡
 しかし知った事ではないのだとハンナも魔力を収束させながら紡いで――そして♡

「――アンタの命、確かにいただいた♡」

 ウインディが告げた♡ ハートの終焉を♡♡
 直後に降り注ぐ皆の全身全霊♡♡  8號なんぞ、蹴りをぶち込みスカートの中が見える――直前に元の人外へと変貌するものだ♡♡ わぁ、ゴビハートマークがビックリして叫んでるぅ♡
 ともあれ終わったのだ♡
 この意味があったか分からない壮絶なる戦いが――終わったのだ♡♡♡

●やったー! リプレイが見やすくなったよ! え、もう終わり? そんなー!
 かくしてゴビハートマークは夜空の星と散った。
 イレギュラーズ達からは多分♡の呪いも解けた事だろう。多分。
 それでも秘密犯罪結社ワルーが滅びた訳ではない。
 いずれ彼らは再びイレギュラーズの前に姿を現す事であろう……
 ゴビハートマークを超える惨劇を伴って――いずれ必ずッ!!

 ♡

成否

成功

MVP

ノア=サス=ネクリム(p3p009625)
春色の砲撃

状態異常

なし

あとがき

 お待たせしました♡♡♡ ありがとう♡♡♡ ございました♡♡♡

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