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シナリオ詳細

現実だよブリキング

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●知っているかあの勇姿
 ブリキング。
 R.O.Oにおける僕らの皆殺しロボことニンジャの秘密兵器……まあ、そんな感じのアレである。
 クエストのギミックとして戯れにアバターをぶっ殺して去っていったり、終焉獣とやりあってみたり、アバターを載せて大暴れしたり。
 なんかこう「出たな、ブリキング! ぐあー!」的存在である。
 R.O.Oの中では山蛇忍軍(サンタニングン)とかいう、どう見てもニンジャな真っ赤な装束の連中が運用している最終兵器っぽい存在である。
 鉄帝でも時折、それっぽい連中を見かけもするのだが……。
 そんな中、鉄帝の郊外を歩いていた『善なる饂飩屋台』御子神・天狐(p3p009798)は、畑を見ながらフッと笑う。
 この広大な畑では何を植えているのだろうか。
 収穫はまだ先だろうが……なんか真っ赤な服を着た人たちが農作業に精を出している。
 なんとも平和な光景だ。
 ついこの間、R.O.Oの中でブリキングのせいで消し飛んでいたのが夢幻のようだ。
 あの偽ブリキング事件も、こうして現実に帰ってくれば良い思い出だ。
「もう野菜の代わりに偽ブリキングが畑に実ってても驚くまい……」
 此処ではそんなこともないが、と言いながら天狐は畑の間を歩いて。
「ぬおおおおおおおお!?」
 畑の中心に実っていた小さいブリキングに、思わず尻尾の毛が総毛だつ。
 何故ブリキングが此処に。
 いや、違う。これはブリキングっぽいだけでカカシだ!
 だが、しかし。ということはさっきの赤いのは!
「何事でござるか!」
「狐のお嬢さん、如何されたでござるか!」
「よもや農具が置きっぱなしに!?」
 シュンッと自分の周りに現れたニンジャたちに……天狐は、気が遠くなりそうな思いであった。

●現実だよブリキング
 不忍茶とかいう何かの冗談みたいな名前の茶をご馳走になりながら、天狐はニンジャたちをじっと見る。
 見れば見る程、あのニンジャたちに似ているが……。
「なるほど、R.O.Oでござるか……」
「いやー、不思議な一致もあったものでござるなあ!」
 ほのぼのと話してはいるが、天狐には聞こえていた。
 なんか小声で別のニンジャたちが「ついでにこの人にアレ頼んじゃうでござるか……?」とか話しているのを。
 嫌な予感しかしない。主にブリキングな方向性で。
 流石にダメだ。現実でブリキングに関わったら普通に死ぬ。
 サクラメントもないのに皆殺しマシーンと関わり合いになりたくはない。
「さて、茶も馳走になったし。そろそろわしは……」
「狐のお嬢さん。依頼があるでござる」
「いや、儂は」
「ブリキング・コア、発進!」
「げえ!?」
 何やら何処かから飛んでくる人間サイズのブリキング。
 R.O.Oのアレと比べると大分小さいが……。
「お嬢さんがR.O.Oとやらでブリキングと関わったのも運命でござる。これの運用試験に付き合ってほしいでござるよ」
「上手くいけば『こっちのブリキング』は皆殺しマシーンにならんでござるよ!」
 あるんかい。
 そんなツッコミをしなかっただけ、天狐はよく我慢した方だろう。

GMコメント

現実だよブリキング。アフターアクションありがとうございます。
さて、今回は現実です。現実です。大切なので2回言いました。
山蛇忍軍の依頼で人型マシーン「ブリキング・コア」を連れて畑の近くの山に行きましょう。
山の中にはニンジャたちの畑を狙うカラス型モンスターたちがいますので倒しましょう。
ブリキング・コアは皆さんの指示に従って戦いますが、それによって戦闘パターンを学習していきます。
現実のブリキングがどういうロボになるかは皆さんにかかっています……!

なお、無事に帰ってきたら名物の山蛇饅頭(粒あんorクリーム)をくれるそうです。
不忍茶と一緒にお楽しみください。

●ブリキング・コア
全長2mの人型ロボ。飛行能力アリ。
格闘攻撃と、高威力のブリキンビームを使用します。
皆さんの指示に従って戦いますが、別に意思疎通が出来るわけではなさそうです。
というか、指示を間違えると普通にフレンドリーファイアをやらかします。
「ブリキンッコアーーーーー!」

●モンスター
・オヤダマガラス×1
畑を荒らすカラスモンスターのボス。全長3m。
視界を一時的に奪いHPとAPを吸収する闇を展開する「あんこく」攻撃、羽型のオーラを飛ばす範囲攻撃を使用します。

・強盗カラス×30
畑を荒らすカラスモンスター。全長1m。
空気の刃を放つカマイタチ攻撃と、オーラを纏う突撃攻撃を使用します。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 現実だよブリキング完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2022年03月17日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)
黒撃
オリーブ・ローレル(p3p004352)
鋼鉄の冒険者
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
九重 伽耶(p3p008162)
怪しくない
胡桃・ツァンフオ(p3p008299)
ファイアフォックス
御子神・天狐(p3p009798)
鉄帝神輿祭り2023最優秀料理人
ジュート=ラッキーバレット(p3p010359)
ラッキージュート

リプレイ

●ブリキング・コアと一緒
「ブリキングコア? なになに……指示には従うけど意思疎通できるわけではない??? どういうことなんだい!? 皆殺しロボってなに!? こわっ!!!」
「ぴぎゃー! ブリキングって聞いたからお魚のブリのキングでお刺身の口だったのになんか変なロボだー!」
 青空の下で、『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)と『青と翠の謡い手』フラン・ヴィラネル(p3p006816)の叫び声が響く。
 そのブリキングだったらまあ、旬だし脂ものって美味しそうではある。
 こっちは金属だけど。マシーンだけど。
「コャー、寒ぶりの季節ももう終わりよねぇ、と思ったのだけれども全く関係が無かったの、ブリ違いなの」
『ファイアフォックス』胡桃・ツァンフオ(p3p008299)も同意するように頷く。
「このブリキング? というのはあちらでは遭遇する機会が無かったのだけれども。つまり、皆殺しマシーンにならないようにこのブリキングを応援すればいいのね。コャー、わたしは味方!! よろしくお願いしますの」
「まぁでもゲームの中とは違ってまだこっちのブリキングは試験中なんだよね? うんうん、あたし達がちゃーんと調整すればだいばくはつもファイヤー! もありえないよっ」
 精一杯のアピールをする胡桃とは逆に自信満々にドヤ顔をするフランだが、どうして自分から「爆発」とかそういうフラグを立ててしまうのか。
「あ、フラグブレイカーつけっぱだったし今日は黒い服着てきちゃった……まぁ、だいじょぶだよね! うん!」
 大丈夫だろうか。本当に大丈夫だろうか?
 そんなフランはさておいて。
「かっけーなブリキング・コア! 鉄の塊が動いてるじゃん、こんなんテンション上がるしかないだろ男の子はよぉ!」
『ラッキージュート』ジュート=ラッキーバレット(p3p010359)がそんな叫び声をあげる。
 ブリキング・コア。ニンジャたちに託されたスーパーロボットだが……各人、それぞれの反応を見せている。
「この忍軍との付き合いも増えてきましたね。いつも変な依頼を持ってきますけど、もうちょっと落ち着いてはくれないのでしょうか。今回もまた変な依頼ですし、勘弁して欲しいでござる」
 現実の山蛇忍軍と何度か関わり合いになっている『鋼鉄の冒険者』オリーブ・ローレル(p3p004352)は思わず「ござる」口調になっている。
 まあ、毎回妙な依頼を持ってくる連中なので仕方ないだろう。しかも大体ひどい目に合う。
「……うん……うん……なぁんで、みつけてしもうたのかのぉぉぉぉぉ????」
『怪しくない』九重 伽耶(p3p008162)は『善なる饂飩屋台』御子神・天狐(p3p009798)にジト目を向けるが、天狐は天狐でブリキング・コアを相手に身構えている。
「もうそのフォルムを見るだけで身構えるんじゃが! いやまぁアッチのはいろいろイカれてるってのもあるがな。現実のブリキングは多分もっとソフトというかマイルドな作りになっているであろう……なってるよね?」
 渡された説明書を天狐は捲り……目次の「合体機能について~エックス編~」という項目を目にしてぱたんと閉じる。
「まぁよい、完璧で最高な試運転にしてやろうではないか! 気合入れて行くがよいブリキング! 忌まわしき歴史と共に!」
 見えなかった。「合体機能について~エックス編~」とか「合体機能について~エックスパワード編~」とかいう文字は見えなかった。今後のアップデート予定なんていう項目も見えなかった。何処まで再現できているのかなんて知りたくなかった。
 むしろ現実の方が「先」じゃないか、なんていう思考に到りたくはなかった。
 そんな天狐を見て何となく察した伽耶も遠い目になってしまう。
「……はぁ、見つけてしもうたのも依頼されてしもうたのも仕方ない……うん、仕方ないんじゃ……」
 何があったかは分からないが、あの説明書には触れない方がいいだろう。読むだけでフラグが立つかもしれない。
「さて、カラス退治にこやつ(ブリキング・コア)を連れてって退治しつつ学習させるんじゃったよな? ……大丈夫かの?」
 伽耶の隣をガションガションと歩くブリキング・コアだが……大丈夫かはやってみないと分からない。
「とりあえず飛んでる敵じゃし武器はミサイルポッドのままいくかの……」
 ふとブリキングにくっつくかな? なんて思考がよぎり、即座に振り払う。
 なんか言った瞬間追加パーツが飛んできそうな気がしたのだ。
 一方、『業壊掌』イグナート・エゴロヴィチ・レスキン(p3p002377)は畑にトラバサミなどを仕掛けていたのだが……。
「あのさー……なんか『マキビシランチャーMk2』とかいうのが仕掛けてあるんだけど……これ触ったらまずいやつだよね」
「わしの経験(R.O.O)上、触れるとたぶんひっでえ事になるのじゃ……」
 天狐に言われてイグナートはそろそろと離れていくが……ニンジャは何を想定して罠を仕掛けていたのだろうか?
「こうなったらカラス達の討伐とブリキングコアを立派な猛虎ロボに育てるよ。そして私は生き残る!!!」
 何処かでマリアにフラグが立った音がしたが……ともかく、どうやら強盗ガラスたちの登場である。
「新米レイザータクトの手腕、見せてやるよ! くぅ~っ、責任重大だぜ!」
 ジュートのそんな叫び声が響くが……是非頑張ってもらいたいというのは、この場の全員の統一した見解だろう。

●戦えぼくらのブリキング・コア
「いいかブリキング・コア。俺の指示があるまで標的は"黒い色の飛んでる奴"だ」
 ジュートのそんな指示出しにブリキング・コアの目が光る。ちょっと怖い。
 背中に( ・◡・*)を載せているのは色彩感覚を高めるためのようだが……大丈夫ですかね。
 そのもみじ、命中率も上がるし奇襲技術も得るんですよ。そのもみじ、大丈夫ですかね?
「ほらほらこっちだよー!」
 カラスの光物が好きな性質を利用してカニカルウサミミをぎゅいんぎゅいん光らせて目立つフランが花惑を発動させる。
 自分に攻撃を集中させようという試みだが、これが実に大当たりだ。
 一斉に向かってくる強盗ガラスたちだが……そこにイグナートが割り込む。
「まとめてくれてアリガトウ! イッキに片付けるよ! フゥゥゥハァッ!」
 放つH・ブランディッシュが強盗ガラスを薙ぎ払い、親玉ガラスをも警戒させる。
 初手から素晴らしい連携攻撃だが、イグナートは魅せるような戦い方をしていた。
「是非ブリキングにはこのキカイに協力プレイを覚えておいてもらって、今後の鉄帝でカツヤクして欲しいからね!」
 そう、ブリキングがそういうものを覚えたならば大活躍できるだろう。
 そういう意味ではイグナートは非常に正しい。
「無事に帰れたらブリキングもマンジュウを食べようね!」
 ついでとばかりにフラグを立てているが……まあ、平気だろう。
「ふふ! 私は危険なブリキングコアから離れてカラス達の相手をするよ! 直接的な指示は皆に任せて私は生き様と戦い方をブリキングコアに見せることにより、立派な猛虎ロボになってもらおうと思う! 決して近くにいることによって巻き込まれたくないとかそういうのじゃあないんだ!」
 強盗ガラスとの戦闘の中、マリアはそんなことを叫ぶ。
「いいね? ヨシ! え? 離れて敵の近くにいても一緒? そんなわけない!!! 賢い私は知ってるんだ! うおおお! ブリキング君! 虎の生き様を見たまえ!」
「ブリキンッコアー!」
「違う! こっちにその物騒な胸部を向けるんじゃない!」
 タイミングよくゴウッと発射されたブリキンビームを回避しながらマリアは必死に叫ぶ。
 下手に「見ろ」と言ってはいけない。ブリキング・コアの視線がマリアを追っている。
 マリアがマ/リアとかマリア(だったもの)とかになってしまう。
「あっブリキング、黒くて飛んでるやつが敵だからね!」
 だが、そこにフランのナイスフォローが入る。
「ブリキンッコアー!」
「ふふっ、助かったよフラン君!」
 まさにナイスフォローだ。フランが黒い服を着ている事を除けば。でも大丈夫、まだ飛んでない。
「ブリキング! 上空の飛行する敵に照準して! ブリキンビームよ!!」
 何やら伽耶がアークな天使の名を冠する何かの艦長の真似をしてブリキング・コアに指令を出せばブリキンビームが上空の強盗ガラスを撃ち落とす。
「おお、ゾッとする威力じゃのう……」
(……直で当てるのは辛いじゃろうから、近くで爆発するように近接信管をセットしてと……なんでじゃろ、今、とてもやな予感がしたんじゃが……)
 伽耶自身、フラグを立てながらミサイルポッドで攻撃するが……なんだろうか。今日は皆してフラグを立てる日なのだろうか?
 だが、そんな中で堅実に戦う者もいる。オリーブだ。
(空飛ぶ相手との戦いも大変ですけど、最も大変なのはいつ暴走するか分からないブリキングへ注意を向けることです)
 そう、オリーブは絶対にブリキング・コアの近くには寄らないことを決めていた。
 絶対に格闘攻撃へ巻き込まれると、そんな確信があったのだ。
(巻き込まれたら吹っ飛ぶでは済まなそうです)
 まあ、遠距離攻撃に巻き込まれないという保証もないが……ひとまずのリスク管理としては上々だろう。
「カラスの頭上から雷を落としてやるの」
 胡桃のらいとにんぐすた〜りんぐが強盗ガラスに命中し、ギャアギャアと煩い声が響く。
 対空迎撃を意識した位置取りをしている胡桃は、味方を巻き込まないことを優先している。
(もちろんブリキングからの誤射も警戒はしておいた方がいいかもしれないけれども)
「お饅頭の為にも倒れるわけにはいかぬの」
 そして天狐もヴァルハラスタディオンからの流星一条で強盗ガラスを撃退していく。
 強盗ガラス自体はそんなに強くないので、むしろ怖いのは誤射である。
(真心を込めて誠心誠意語り合えば、こやつもきっとわかってくれるはずじゃ。無機質なヤツじゃが、その心の内には熱く滾る何かがある――――多分)
 どうだろうか。
 隣でブリキンビームを撃っているブリキング・コアをチラリと見て、天狐はフッと笑う。
「いや無いな? うん無い。大体こやつ出てくると消し飛ばされるし味方なんぞアウトオブ眼中じゃろ。こう……武装よりフォルムより先にもっと大事な部分を真っ先になんとかするべきなんじゃが!?」
 流石R.O.Oで何度も消し飛ばされた狐は言う事が違う。
 ちなみにニンジャに倫理観を説いても「それって美味しいでござるか?」とか言いそうだ。さておいて。
 ブリキング・コアもジュートが上手く指示を出しているおかげで、何とか味方に被害を出さずに戦えていた。
 もしブリキングコアが皆殺しマシーンになったらフラン君に任せて私はアディオスとか考えていたマリアも安心である。
 古今東西、そういうことする虎さんは逃げた先でビームで消し飛ぶと決まっているのだ。
「その方向に……ぶちかませ、ブリキンビーム!」
「ブリキンッコアー!」
「行けブリキング! ガンバレ! ブリキング! 今夜はヤキトリだよ!」
「頑張れブリキング! なんか空飛んでるのやっつけろー! ビーム乱れ撃ちで今夜は焼き鳥じゃな! がっはっは! 鳥サーチ&デストローイ!」
 イグナートと天狐の声援も飛び、本当に優勢かつ順調に進んでいて。そんな中……フランはつい、飛翔してしまったのだ。
「ん? んん? なんかブリキングがこっちに向いてるような? いやいやまさかね、ブリキングにはちゃんとみんなで指示をしたもん。「黒くて飛んでるやつが敵」だって……あれ?」
 そう、フランは今黒い服を着て飛んでいる。
(んぎゃあああ忘れてたあたし黒い服だし今飛んでる!)
 自分でも言ったのに。フラン自身が指示を出したのに。
「ああああたしは敵じゃないよ!? 黒くて飛んでるけど! うわー正気に戻ってブリキング! あっこれロボットアニメで仲間が暴走する激アツ展開!」
「ブリキンッコアー!」

 んぎゃーーーー!

 親玉ガラスとフランが消し飛んで……いや、消し飛んでいない。ぽとりと落ちたがアフロになっているだけだ。
 まあ、そんなわけで全員比較的無事にカラス退治も済んで。
「いやー、皆様お疲れ様でござる!」
 不忍茶と山蛇饅頭をお盆に載せたニンジャたちがそこかしこからシュッと出てくる。
「燃料口に詰めたらエネルギーに変換出来たりしない?」
「やめるでござる。合体しちゃうでござるよ」
「何と?」
 イグナートがブリキング・コアに饅頭を食べさせようとしたり。オリーブが何処となくホッとした表情でお茶を飲んだり。
 アフロのフランが天狐から貰ったうどんを食べたりと……実に平和な時間が流れ始める。
「ま、何はともあれ無事に終わったの」
「そうじゃのう。あとはゆっくりとお茶をしばくだけじゃ……」
 のどかな空気の中で、胡桃と伽耶もお茶を楽しんで。
「優しく育てよブリキング・コア。また一緒に戦いてぇもん!」
 ジュートが明るくブリキング・コアに話しかけていた。
 本当に、終わってみればなんと平和な事か。やはり皆殺しマシーンはR.O.Oの中だけの話だったのだ。
 なお、マリアがちょっと消し飛びかけたりフランがアフロになった事実は計算に入れないものとする。
「そうだなあ。私も後はお家に帰ったらヴァリューシャとティータイムを楽しむとするかな!」
 マリアがそんな事を言って。ニンジャが「おお、では茶飲み話が必要でござるな」と言い出す。
「茶飲み話?」
「で、ござる」
 その単語に、天狐が何かを察して後退って。
「カモン、エックスクルーザー!」
 ズドン、と。何かがとんでもない速度で上空へと飛来する。
 鋼鉄の船のようなそれはブリキング・コアを謎のレーザービームで回収し、空中で変形していく。
 腕が出て、足が出来て、最後に頭が出て。天狐にとっては物凄く見慣れたソレが空中で大完成する。
「エーーーーーーーーーーーーーーーックス!」
 パーン、と音速の壁を突破して去っていくソレをニンジャは誇らしげな顔で紹介する。
「ブリキングエックスでござる!」
「おぬし……おぬし……っ!」

 やっぱりあるではないか!

 そんな天狐の叫び声が響いた以外は……とても、とても平和な昼下がりであった。

成否

成功

MVP

フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘

状態異常

フラン・ヴィラネル(p3p006816)[重傷]
ノームの愛娘

あとがき

エーーーーーーーーーーーーーーーックス!

おつかれさまでした!

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