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シナリオ詳細

再現性東京202X:ボランティア募集のお知らせ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●快適な避難生活のために
 希望ケ浜では『火山が爆発した』『集団幻覚だ』などとワイドショーで騒ぎ立てられているが、竜による被害の痕跡は消しきれず、崩れた瓦礫や未だ救助を待つ人々の姿も多く見られた。
 住居を失った人々も多く、各所に避難所が設けられている。希望ヶ浜の某中学校の体育館も、避難所として住民に解放されていた。その中学校の校庭には、大量の廃材が集められている様子が確認できた。そして、何やら積み上げられた廃材の下には、広い範囲にブルーシートが敷かれ、術式を現した魔法陣が描かれていた。
 主に町内の倒壊した家屋の一部などが廃材として集められているのだが、その廃材の山に変化を生じさせる人物がいた。白衣を身に着けたその女性は、魔法陣のそばで最後の仕上げを施すように何かを投げ入れた。
 魔法陣の中央では眩い光の明滅が繰り返されると共に、廃材のひとつひとつがふくらむ風船のように異様な膨張を続けた。魔法陣の上で次第に勢いを増す竜巻が、ミキサーのようにどろどろに溶け合う廃材を混ぜ合わせ、数秒の後に砲撃が到達したような衝撃が周囲を揺るがした。
 一瞬の内に圧縮された廃材は、あるモノの形を現していた。
「おぉー! これはうまくいったわ!」
 白衣の女性――ナイルは大量の廃材を錬金術で超圧縮することで、1台のベッドを完成させた。一見すべての材質がプラスチック素材に見えるヘッドボード付きのシングルベッドだが、ナイルはベッドの頑丈さを示すため、廃材集めに協力してくれた地元住民たちを呼び寄せる。
 ベッドに大人3人が腰かけても、特に壊れることもない。充分にベッドとしての役割を果たしている上に、恐ろしく軽量である。
「これなら避難所で寝泊まりしてるじいちゃんばあちゃんも喜ぶわ!」
 ひと仕事終えて満足そうに話すナイルだったが、ある問題に気づいていた。
「でも、めっちゃコスパ悪い!!!!」

●ボランティア募集のお知らせ
 ボランティアを求める募集に応じたイレギュラーズは、朝の校庭に集合した。そこで錬金術を研究する女性、ナイルと出会う。
「君たちが特別な助っ人かな? 期待してるよー!」
 校庭には地元住民以外にも、練達の各所からボランティア活動のために駆けつけた人々が何十人と集まっていた。
 廃材集めを手助けしてほしいという話は聞いていたが、ナイルはより大量の廃材を集めなければならない事情を説明する。
「私の錬金術は、発展途上というかねぇ……普通にもの作る何百倍の材料が必要なんだよね☆ 企業秘密のスペシャルな合成強化樹脂を使う分、頑丈でしかも軽量な品が作れるんだけどさ」
 ナイルの錬金術は、およそ1トン強の廃材を消費してやっとベッドが1台完成する程度のコストパフォーマンスなのである。
「5、6台? 2、3台でも確保できれば大したものよ」
 現場の避難所には簡易ベッドがないらしく、せめて高齢者の分だけでも確保したいというのがナイルの考えだった。
 多少コスパが悪いとは言え、災害ゴミを処分する以外の方法で有効活用できるのは、町にとって有難いことである。
「ゴミの分別はどうでもいいわ! とにかく邪魔なガラクタは、トラックにみんなぶち込んでちょうだい!」
 ナイルの一言と共に、荷台を備えた小型トラックは、校庭の付近から一斉に出発した。
 改めてイレギュラーズの面々を精査するように眺めたナイルは、廃材集めの仕事以外のボランティアの活動についても言い添えた。
「炊き出しとか学童保育のボランティアもやってるんだけど、力仕事に自信がないなら、その辺手伝ってくれると有難いわ!」

GMコメント

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。


●成功条件
 ボランティアを精一杯頑張ろう!

●ボランティアの活動内容
 地元住民やボランティア、依頼主のナイルと協力して廃材を集めるのが主な仕事です。
 ベッド1台を作るのにかなりの量の廃材を消費するのですが、具体的には小型トラックの荷台を満杯にした量が1トン強です。
 中学校の近所の被災現場、住宅街に向かい、そこで作業を行います。
 廃材集めの他にも、炊き出しのボランティアを行っているようです(お昼のメニューはカレーです)。他には、休校中の中学校の教室が、学童保育のボランティアのために利用されています。これらのボランティアに協力するのも喜ばれるでしょう。

●プレイング内容サンプル
「とにかく廃材を集めまくればいいのか、力仕事は任せろー!」
「医療職の方は常駐してるのですか? ボランティアの方が怪我をしたときのために、協力しますよ」
「いろいろ大変だろうけど、こういう時こそおいしいもの食べて元気出さなきゃね! という訳で、炊き出し手伝うよ」
「子どもたちは大人たちが思っている以上に、不安定な精神状態かも……こういう時だからこそ、息抜きも大事ですよ! お姉さんやお兄さんたちと遊びましょ」
「こういう時こそ、エンタメの力……! みんなの心を晴れやかにするような、何かささやかな公演を……」


 個性豊かなイレギュラーズの皆さんの参加をお待ちしています。

  • 再現性東京202X:ボランティア募集のお知らせ完了
  • GM名夏雨
  • 種別通常
  • 難易度EASY
  • 冒険終了日時2022年03月13日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

ヨハン=レーム(p3p001117)
おチビの理解者
迅牙(p3p007704)
ヘビーアームズ
九重 縁(p3p008706)
戦場に歌を
祝音・猫乃見・来探(p3p009413)
祈光のシュネー
暁 無黒(p3p009772)
No.696
文・久望(p3p010407)
運命で満たすは己の欲
茶寮 コロル(p3p010506)
どたばたロリ店主
ジゼル・ベグラーベン(p3p010507)
特異運命座標

リプレイ

 ――俺自身……見た事は無いが、都市にこれ程のダメージを与える「竜」ってヤツは凄いな……。
不謹慎だが、やり合ってみたかったな。
 『ヘビーアームズ』迅牙(p3p007704)は、倒壊した多くの家屋が目立つ町の様子を眺めながら心中でつぶやいた。
 練達に存在しても不思議ではない機体――外見は人型兵器の迅牙は、その性能を生かして廃材の撤去に臨む。
「頼むっすよ! ゴリアテ!」
 『No.696』暁 無黒(p3p009772)は四足歩行の竜型ゴーレムを駆動させ、ゴリアテに備えられた大きな荷台を活用しようとする。
「片っ端から集めてみせるっすよ!」
 練達の復興を進めるために、無黒は張り切る様子を見せた。
 大柄な体格に見合った腕力を生かして、『特異運命座標』ジゼル・ベグラーベン(p3p010507)も廃材集めに加わる。
 多くのボランティアも加わり、主に道路などに散乱した廃材を集めてはトラックやゴリアテの荷台に積み込んでいく。
 ジゼルは大き過ぎて運びにくいものを寸断し、積極的により多くの廃材を集めようと動く。
「はあああ面倒だ面倒だ、普段から備えておけば、こんな走り回る事もないんだ……!」
 『魔刻福音』ヨハン=レーム(p3p001117)は1人ぶつぶつとつぶやきながらも、廃材をかき集める作業に取り組んでいた。
「くそうオールドワンだからってこき使いやがって――」
 それほど力仕事が得意という訳でもないヨハンは、額の汗を拭いながら文句を垂れ続ける。
「僕は脳筋じゃないんだぞ! ウィザード! 後ろでふんぞり返るウィザードなの!!」
 文句を言いつつも、ヨハンは懸命に仕事をこなしていた。どこか非力で危なっかしい動きのヨハンを見兼ねて、ジゼルはリレー形式で集めた廃材を荷台に運ぶことを思いついた。
「これだけの人数がいれば、少しは効率も上がりそうね」
 ボランティアと協力し、ジゼルやヨハンもリレーに加わる。
 ヨハンは動き回る必要がなくなったことで、集めたゴミを手渡す順番が来るまで一息つくことができた。
 『運命で満たすは己の欲』文・久望(p3p010407)は、リレーの最後尾で荷台に積み込む役を担い、竜の翼を広げて荷台の周りを飛び回る。
「てきぱき働かないとだわ……何トンも集めなくてはいけないし」
 ジゼルは隣のヨハンに瓦礫の一部を引き渡しながら言った。
 ヨハンは、しばらくは廃材の山を相手にしなければいけない状況に対し、
「まぁ、世の為人の為に馬車馬のように働くしかないね」
 思わず出そうになったため息を飲み込んだ。
「……この地域は、酷い有様だな」
 1台目のトラックやゴリアテの荷台を満杯にしたところで、久望は改めて周囲の様子を眺めてつぶやいた。
 ――むしろ、これだけの被害で済んだことが奇跡かもしれん。ともあれ、生き延びた者達が少しでも安らげるように、俺も助力しよう。
 久望は廃材を集める作業の合間に、写真などの思い出の品らしき物品を見つけては選り分けていた。避難所でもらったレジ袋に入れて回収し、久望は地図などに回収した場所をメモしていく。持ち主に渡るべき品々を、久望は熱心に回収して回った。

 避難所を兼ねた学校の家庭科室では、炊き出しの準備が進められていた。カレーを作るために、大量の野菜や肉を刻む包丁の音が家庭科室に響いていた。
「包丁の使い方、最近練習したから……大丈夫、です」
 『淡き白糖のシュネーバル』祝音・猫乃見・来探(p3p009413)も炊き出し斑に混じって包丁を握る。
 『どたばたロリ店主』茶寮 コロル(p3p010506)も祝音の隣りで包丁を握っていたが、玉ねぎを切りながら涙を堪えている祝音に対し、「大丈夫ですか?」と声をかける。
「私も教えてもらって知ったのですけど……玉ねぎを切るときは、上あごに舌をくっつけておくと、涙が出ないんですよ」
 コロルは、祝音に実演して見せながらアドバイスする。
「こうすると、しみる玉ねぎの成分が入りにくいみたいです」
 「なるほど……!」と感心した様子の祝音は早速実践する。
「確かに……これならいっぱい切っても、平気です」
 しばらくして、ジゼルも炊き出しの準備を手伝おうと家庭科室に訪れ、祝音やコロルと合流した。
「へぇ……思っていた以上に量が多いのね」
 ボールに山盛りにされたじゃがいもや人参が運ばれる様子を眺めながら、ジゼルは言った。
「ジゼルさんも……料理はいっぱい、するの?」
 祝音の質問に対し、包丁を持つジゼルはあまり料理人らしからぬ構えを見せながら、
「私、何かを切るのは得意なのよ? 特にお肉とか、ね」
 意味深な笑顔で答えた。
 炊き出しの準備は滞りなく進み、すべての具材の下ごしらえが済んだ。あとは大鍋で煮込み、完成するのを待つばかりとなったところで、
「……そうだ、作業に疲れたボランティアの方々のために、お茶とお菓子も用意しておこうかな」
 思いついたコロルは家庭科室の一角を借りて準備を始めた。
 ――根を詰めすぎると怪我してしまうかもしれませんし、休憩を促しましょう。
 コロルは、自身の料理で少しでも人々を元気づけたいと願っていた。

「やっぱり僕は、救護班てことで――」
 ヨハンは避難所――救護班のためのテントの屋根の下で、のんびりとした一時を過ごしながらお茶をすする。重労働から解放された喜びも束の間、バタバタとテントに怪我人が運び込まれる。
「いるか? ヨハン――」
 迅牙は怪我人の1人を抱きかかえて現れ、ヨハンに治療を請う。
「足首を捻挫したようだ、診てやってくれ」
 迅牙はボランティアらしき20代女性を抱えてやって来た。
 正確には医療従事者ではないのだが、ヨハンは得意の回復魔法を発揮することで怪我人の治療に当たる。
「はいはい、じゃあお姉さん。そこに座って――」
 イレギュラーズの技をあまり見慣れていないであろう住民に一応配慮し、ヨハンは湿布を貼る素振りをしつつ、聖なる陽光を女性に向けて降り注がせることで完治を促した。
 魔法のように痛みが消え去ったことで、女性は不思議そうにしていたが、ヨハンは笑顔でごまかす。再び救護テントに穏やかな時間が戻るかと思われたが――。
「すいません! 親父がぎっくり腰で動けなくなっちゃって――」
 担架で運ばれてくる中年男性と向き合うことになり、ヨハンは仕事が増えたことの苛立ちを頭をかきむしって現した。

 廃材を積んだ複数のトラックは、続々とナイルが指示した廃材置き場に乗り入れる。ボランティアやイレギュラーズとの協力で集められた大量の災害ゴミが、すでにいくつもの山を築いていた。
 ゴリアテにまたがり操作する無黒は、その機動力を生かして各所のゴミを荷台に集めた。ゴリアテを駆使して廃材置き場との行き来を繰り返す無黒を見かけ、ナイルは「いやー、お疲れお疲れ!」と声をかける。
「順調に集まってるね。私も術の調整なんとかして、もう少しベッド量産できるように頑張るわ!」

「うまそうな匂いっすね!」
 廃材集めをひと段落終えてきた無黒は、他のボランティアや住民に混じって炊き出しの列に並ぶ。
 祝音はカレーを盛り付ける役目を担い、皆にカレーを提供するために仕事に励んでいた。
 一方で、『月下美人の花言葉は』九重 縁(p3p008706)は、避難生活を続ける住民のために、歌唱ショーを開く準備を進めていた。
 ――私とルナにできること。ずっとやってきたこと。それは歌うことと、踊ること。
 縁の愛機――ルナ・ヴァイオレットの機体は変形し、縁専用のステージへと展開される。
 校庭の一角に展開されたステージを眺めながら、縁は心中でつぶやいた。
 ――いくら忙しいからって、息抜きの時間は必要ですからねっ。

 カレーをかき込む間、無黒はゴリアテを校庭の隅に停め置いたが、避難所の子どもたちが物珍しそうにゴリアテの周囲に集まってきていた。
 昼食を終えた無黒は、ゴリアテを興味津々で眺める幼児から小学生までの子どもたちに魅力的な提案をする。
「どうっすか? ちょっとドライブしてみるっすか?」
 無黒はゴリアテの荷台に子どもたちを乗せることを快諾したが、一度に全員は乗せ切れない。20数名の子どもたちは我先にと名乗りをあげた。
 無黒が引っ張りだこ状態で困惑しているところへ久望が現れ、助け船を出す。
「皆、順番に待てるだろう? 待っている間に遊んでやろう」
 亜竜種の久望の姿を見た子どもたちは、本格的なコスプレイヤーを見る目でその眼差しを輝かせる。
「さあ、小さい子から順番に出発するっすよ!」
 久望が群がる子どもたちをなだめてくれたことに感謝しつつ、無黒は荷台に子どもたちを乗せて号令をかけた。
 ゴリアテが学校の周囲を一周する間に、久望は他の子どもたちと鬼ごっこに興じる。
「俺が鬼になるから、好きなだけ逃げろ。ただし……本気で追いかけるからな?」
 子どもたちとの真剣勝負に臨む久望の姿を、コロルやヨハンも遠くから認めた。
 コロルは救護班として携わるヨハンにも休憩の合間に茶菓子を振る舞っていたが、久望とはしゃいでいる子どもたちの様子を見て気にかける。
 祝音は炊き出しの係を買って出ていたが、まだまだ遊び盛りの子どもにしか見えない祝音を気遣うおばちゃんたちから、早々に交代を言い渡される。
「あそこで皆で遊んでるみたいよ。行ってみたら?」
 おばちゃんは久望たちの姿を指して言った。
 祝音は昼食を取った後、久望らに合流してみることにした。
 いつの間にか子どもたちとの鬼ごっこにはコロルも加わり、鬼の手から逃れようと動き回る。
「逃げるのは得意なんです。一筋縄では捕まらな――きひゃぅ!」
 そう言っているそばから転ぶコロルに対し、子どもたちが心配そうに駆け寄る姿もあった。
 「君も混ざらないか?」と声をかけそうになった久望だったが、近寄ってきた少年の姿がすぐに祝音であることに気づいた。
「楽しそう、ですね」
 楽しそうにはしゃぐ子どもたちの雰囲気や笑顔に後押しされ、祝音も鬼ごっこの輪に加わる。
 無黒がゴリアテの荷台に乗せた子どもたちも、ドライブを楽しんでいる様子だった。
 子どもたちが遊びを通して笑顔を見せる一方で、歌唱ショーの準備を進めていた縁はいよいよ本番に移る。
「こんにちは、九重ユカリです。……知ってる人、居ますかね。まあ、どっちでもいいです!」
 物珍しそうに遠巻きに眺める観客の方がまだ多いが、縁は歌手として、最上級の笑顔と舞台衣装で堂々と振る舞う。
「――ともかく、私の歌を聞いて、少しでも心が晴れたら嬉しいです」
 ――私が一番皆さんのために何ができるかなんて、きっと此れしかありませんよね。ずっとずっとそうでした。私の歌は、暗闇を払う歌でいたい。
「皆さんの暗闇を払えるように、心を込めて歌います。聞いて下さい――。『moonlight step』!」
 ルナは舞台装置としての機能も果たし、スピーカーから大音量の音楽を響かせる。
 マイクを手にした縁はステップを踏み続け、多くの聴衆を引きつける歌声を披露する。
「どんなに悲しいことがあっても――♪」
 ステージに立つ縁は人々を魅了し、次第にステージ前は賑やかさを増していく。
「どうか残酷に屈さぬように――♪」
 軽快なポップスミュージックでありつつも、相手を応援し励ます思いが込められた歌詞は、聴衆の胸を打つようだった。
「私はいつでも、此処に居るから――♪」
 1曲目が終わる頃には、ステージの前には黒山の人だかりがあり、多くの観客が縁の視界を埋めていた。
「皆さん、ありがとうございます――」
 縁が観客の前で丁度一言を発した後、地響きのような振動が校庭中に伝わった。観客たちは一瞬誰もが不安そうな表情を見せたが、
「私、すごいかも?! 国全体が盛り上がってるみたいですね♪」
 縁は冗談によってその場を和ませる。
 地響きの原因は、ナイルが離れた場所でベッドの錬成を開始したためだった。その衝撃が避難所にまで伝わってきたのだ。
 子どもたちのことをコロルに任せて、久望はナイルの様子を確かめに向かった。そこには丁度迅牙の姿もあり、錬金術によって作り出されたベッドを運び出すところだった。
「いや〜お陰で思っていた以上にベッドの数を確保できたよ!」
 ナイルは満足そうな表情を浮かべて語る。
 すでに魔法陣の上には、特製の強化樹脂で加工、錬成を施した10台のベッドが用意されていた。
「まだまだ作るから、どんどんゴミ運んできて!」
 そう告げたナイルの背後には、何トンと運び込まれていたゴミの山があったはずだが、すでに綺麗に消え失せていた。一層の励みをナイルから期待され、イレギュラーズはその期待に応えてみせた。

成否

成功

MVP

九重 縁(p3p008706)
戦場に歌を

状態異常

なし

あとがき

ご参加ありがとうございました。練達の復興も順調に進んでいくことでしょう。

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