シナリオ詳細
<咎の鉄条>いばら姫の憂鬱
オープニング
●茨に覆われし女
ラサの砂漠の乾いた風が深緑との国境に吹きすさび、甲高い音を上げる。本来なら木々に吸い込まれ葉擦れの音をひびかせるそれは、今は『茨』にかき乱され不気味に鳴くばかりだ。
辺り一帯を覆うその『茨』は、深緑という国を内外から封鎖するかのように張り巡らされ、近付く者を容赦なく傷つける。幾重にも折り重なり、飛ぶ鳥すらも眠りに落とす。
覚めぬ眠りに追いやられた鳥が砂漠に落ちた末路は、かさかさに乾いた死体が証明していた。
「…………」
全身を茨に覆われ、自らの足でなく茨にて歩みを進める幻想種らしき女はそれを見た。否、目を瞑っているのだから顔を向けただけである。
彼女に自由意志はない。恐らく、ではあるが。茨に縛り上げられた理由は不明だが、たまたまそこに居ただけ、便利なだけなのかもしれない。でなければ、あまりにも哀れだ。
そんな彼女目掛け、獣の爪が振り下ろされる。一体、二体、そしてたくさん。
次々と襲い来るそれらは茨の応報を気にもとめずに駆け、襲う、襲う。
女の柔肌についに爪が届くか、と思われた次の瞬間、新たな影が獣を殴りつけた。
まるで大木を人型に整形したようなそれは数体現れると、獣達を次々と殴りつけ、茨の女を背に追いやった。
獣達は続々と、どこからともなく現れ続ける。茨の隙間に輝く、宝珠の様ななにかから――。
●いばら姫と獣の宝珠
「以上が、ラサの傭兵達が観測した情報、その一部です」
『ナーバス・フィルムズ』日高 三弦 (p3n000097)は提供された情報を映像にまとめ、その眼鏡から投写する。ギフトがギフトとして機能しているのは実に何ヶ月ぶりだろうか……閑話休題。
深緑とラサの国境付近に『茨』が出現し、同時にローレット・イレギュラーズが深緑内へと移動するポータルが閉じてしまったのが確認されたのは突然のことであった。
国境線側の警備に出ていて難を逃れたルドラ・ヘスからラサを介して齎された情報が正しければ、深緑の同胞すらも『茨』は受け入れず、また、国境付近の集落はアクセスこそ出来るが住民達は深い眠りに落ちている、ということだ。
「今回、此方に居る茨に覆われた女性……わたしの世界の逸話になぞらえて『いばら姫』とでも呼びましょうか。彼女も恐らく深緑の民です。そして、集落に囚われた人々の類例にあわせれば、多分茨から解放しても起きることはなく、国外に運び出す見込みはありません。
ただ、問題なのは彼女はもとより、彼女と茨を攻撃し始めた獣達です。ラサの情報通りなら茨の中に抱え込んだ宝珠が原因でしょうが、単純に壊して終わるとも限りません。『大樹の嘆き』と思われる樹人型のエネミーは無差別攻撃を仕掛けるので、茨はともかく『いばら姫』の安全は確保できません」
識別名称『いばら姫』が深緑から動かせない限り、今回は彼女の救出は必須ではない。
『大樹の嘆き』と彼女を引き剥がすか、倒すか。獣達を発生させる宝珠をどう処理するか、その優先度は。
……考えることはあまりに多い。だが、この依頼に示された難度は「新人だろうと戦力になりうる」という指標。
思索を重ね連携を積めば、恐らく――少なくともいばら姫の直近の窮地は――なんとかなるだろう。
- <咎の鉄条>いばら姫の憂鬱完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2022年03月06日 23時55分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「『いばら姫』ね。口付けで目が覚めるほど簡単な話ではなさそうだが。ヒヒ!」
「茨の森のいばら姫、なんてロマンチックな事。実際はもはやそんなもんじゃねえが」
『闇之雲』武器商人(p3p001107)と『血反吐塗れのプライド』百合草 瑠々(p3p010340)は、茨に囲まれ身じろぎする『いばら姫』の姿にいっそ哀れとすら感じてしまっていた。あたり一面を覆うものと同質であれば、破壊はできても再生速度が異常な筈だ。情報屋の提示した伝承通りに動いてくれるのなら、いっそここにいる男衆、『宇宙の保安官』ムサシ・セルブライト(p3p010126)や『特異運命座標』エーレン・キリエ(p3p009844)辺りを宛てがってどうにかなってくれたほうが楽ですらある。
「外から来るものを拒み、内に居るものを眠らせる茨、か。不穏な予感しかしないが……」
「ROOで現れたという『大樹の嘆き』が現実にまで……!?」
エーレンも茨の危険性を聞き及んで十二分に警戒しつつ、全てに手を伸ばそうとはしなかった。まず目の前で救える者、そこを足がかりにして状況を理解する。当たり前だが重要なプロセスを忘れない。ムサシは『大樹の嘆き』が現実に現れたことに驚きを隠せないが、さりとて一端の使命感に燃える青年として、『いばら姫』の状態を憂慮しないわけもなし。咄嗟に手にした銃で獣の宝珠を撃ち抜かんとするが、次から次へと現れる獣が我先にと射線を切り、庇うべく前に出てくる。如何に必中の銃とて、狙いを塞がれれば意味を成さぬのだ。
「くっ……!」
「目覚めのキスは無理だけど、お膳立てまではやってあげるよ! それじゃ行こ、ボクの王子様!」
「……まぁ間接とはいえ『視た』し、対策は積めるか。いくよヒィロ!」
あまりの不利に喉を鳴らしたムサシの脇を抜け、『激情の踊り子』ヒィロ=エヒト(p3p002503)と『あの虹を見よ』美咲・マクスウェル(p3p005192)は前進する。正味、マクスウェルの懸念はこの敵の数にある。居並ぶイレギュラーズなら処理しつつの前進は不可能ではないが、常時処理しきれるわけがない。バランスが崩れて潰される可能性、死を回避すべき相手、無差別攻撃手。こんなものを並べられて並の報酬を渡されるのかと愚痴のひとつ漏れるのも致し方あるまい。
……が。
「ここは一歩も通さない! ボクが相手だよ!」
拳を突き上げ己の存在感を示したヒィロの姿、先んじて自身が放った『糸』により逃げ場を潰されその声に意識を持っていかれた獣達の姿を前にすれば、そんな状況を心配することすら杞憂なのではないかと思えてしまう。
「さっき庇ったのが仇になったね。『本体』はもう捉えてるよ!」
マクスウェルの声とともに突き出された手の先で、二羽の鳥が居場所を知らせるように啼いている。ムサシの射撃に対する反応を含め、記憶力に優れる彼女にとっては見つけてくださいと大声で喧伝しているようなものだ。
「探してくださいって言ってるようなものっスよ。射線が通っていようが居まいが、動かない敵なんて狙い放題でスよ」
『合理的じゃない』佐藤 美咲(p3p009818)はマクスウェルの指示で判じた位置に一足で踏み込むと、間合いに割り込んだ個体を蹴散らしつつ宝珠に一撃叩き込む。
当然、この程度で割れるとは踏んでいない。が、狙える間合いにあり、自分を止められない、避け得ない相手だとわかればそれで十分だ。
「状況が混沌としすぎていますが、やることは明白ですね」
『紅炎の勇者』リースリット・エウリア・ファーレル(p3p001984)は雷の魔術を駆使し獣達を蹴散らしにかかる。如何に動きが素早い手合いとはいえ、範囲攻撃を立て続けに打ち込まれれば逃げ場もなにもあったものではない。そも、ヒィロに引っ張られ導線が単調になっているそれを撃つのに何の技術が要るだろうか?
「いばら姫を目覚めさせるのはウチの役割じゃねえけど、死なせないよう努力するさ」
「瑠々は頼りになるねぇ。我(アタシ)もこっちを守ってあげなきゃあね」
重々しい音を立てながら獣達目掛けて突っ込もうと(そして進路上のいばら姫をも押しのけようと)向かってきた大樹の嘆き達。だが、その重い拳による攻撃がいばら姫に届くことはなかった。攻撃の軌道が不自然な格好で瑠々に逸れ、当たるや当たらざるやの距離に走った地割を武器商人が体を張って止めたからである。
「鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。お前たちにどんな因縁があるか知らんが、俺達の都合を通させてもらうぞ」
「一度の失敗で諦めるほど、自分は物分りがいいように教育された覚えはないのでありますよ」
エーレンは改めて朗々と名乗り上げると、獣達を巻き込む位置から宝珠へ突貫する。雷を纏った一撃は獣数体をダメ押しとばかりに切り裂き散らすと、宝珠に甲高い音と火花を散らし、その火花を撃ち抜く精度でムサシの一射が放たれる。
矢継ぎ早に宝珠へ向かう猛攻は獣の物量で塞ぎ難く、一方でイレギュラーズの攻勢を以てしても宝珠の頑強さには手を焼いた。
茨があちこちに忍びより、とりわけ魔力消費の激しいヒィロやダメージディーラーの佐藤、大樹の嘆きの猛攻を正面切って受け止める瑠々らの逃げ場を塞いでいく。
じわじわと遷移する状況はイレギュラーズ側優位といえるが、宝珠の強度の底を見透かせぬ状況は不気味の一言だ。
尤もそれは、いばら姫を狙おうと獣を生み続ける宝珠が、狙いを片端から潰される様に比べれば幾らかマシなのだろうが。
●
「茨そのものの強度は想定よりも脆いですが、再生速度が尋常ではありませんね……広範囲を焼き払いながら突入しようとしても再生速度に阻まれて身動きが取れなくなるのが目に見えてますね」
「植物だから……ではないけど、ヒィロの声に乗せられたり応じたりした様子はないし、狙いも反射で行ってるし深追いする様子もない……」
リースリットやマクスウェルの範囲攻撃は、獣達や宝珠へと攻めかかりつつ茨も絶えず焼き払っている。宝珠を茨から引き剥がしたことで狙いが容易になり、どころか集中砲火を与えやすい位置へ動かせたのは大きい。茨の再生速度の速さは、しかし宝珠を包むことはなく。獣を必死で生み出そうにもヒィロの射程圏から逃れる前に引き寄せられるとあっては、護衛役として片手落ちだと言えるだろう。
「それもでありますが、ここまで目の前で戦闘が続いているのに助けを求める声が全く聞こえないのであります……」
ムサシは宝珠に絶えず銃撃を与えながら周囲に視線を送り、いばら姫の『声』を聞こうとした。助けを求める意思があれば届くはずのそれは、本人に意思がないからか、はたまた助けを求める必要性を感じないからか、一向に聞こえない。
「力任せに殴ってくるかと思えば、神秘攻撃も使い分けるって! 面倒じゃねえの、こいつ!」
「それでも膝をつかないのは立派だよぉ」
背後からの武器商人の称賛の声に、瑠々は素直に応じることができなかった。神秘と物理を使い分けながら、至近の敵を可能な限り狙う。それは範囲を巻き込む格好であっても。彼女が後退を頑として行わず、味方を射程圏に入れないことで被害を最小限に抑えていたが、運命の力に依らずどこまで立っていられるか。倒れても立ち上がる諦めの悪さが、今この状況では有り難い。
「もう少し……でスかね……!」
「引きつけている分以上に吐き出してくるのは、最悪だな……!」
佐藤とエーレンは絶えず宝珠に攻撃を叩き込み続けたことで、僅かに入ったヒビに快哉を上げる。周囲から襲い来る獣は勢いを増し、ヒィロ一人で引き受けきれぬ数になることもままあった。
それでもヒィロは役割を果たしたといえる。彼女いなくば、二人は早々に退場していた可能性すらあったのだから。だから、この役割は見失わない。
振り下ろされた十字剣がヒビを正確に打ち抜き、宝玉を両断したことも。それに先んじてマクスウェルの放った炎が茨ごと獣を焼き切ったことも、其々の役割を果たした結果であるのだ。
「ここからは、自分がお前達大樹の嘆きの相手であります! 喰らえ……! レーザーソード展開……ゼタシウム……ブレイザーッ!!」
「いいねぇセルブライトの旦那。気迫が乗った一撃だ。我(アタシ)も負けてられないね」
「勿体ない言葉、感謝するでありま――」
武器商人はムサシの、巨体すら衝撃で退かせた一手を大いに称賛した。したが、それを下回るとはいっていない。ムサシは武器商人がなめらかな動きから放った常識外の(そして己の傷を力にする狂気の領域を)たしかに目の当たりにしたのである。一撃。一撃で、大樹の嘆きの機能の大半を奪ったではないか。
呆然とする彼に、武器商人はちょいちょいと指をさす。瑠々がまだ抑えている、戦いは終わっていない、と……。
「ここからはボクの十八番! キミはここで確実に倒すよ!」
ヒィロはそう言って大型の獣と相対すると、横薙ぎの爪が仲間ごと薙ぎ払う前に前進して受け止めた。己に視線を向けさせ、襲い来る苛烈な攻勢を止めていく。その背を守るようにリースリットが治癒を飛ばし、佐藤、エーレン、そしてマクスウェルが短期決戦を期して集中攻撃で畳み掛ける。流れ出る血を力に変え、佐藤が打ちかかる。エーレンはすべての強化をただひとつの技倆に注ぎ込み、ひたすらに叩き込む。ヒィロと阿吽の呼吸で事を為すマクスウェルは、獣の傷の状態、動きを記憶しつつその疲弊具合を仲間に伝え、タイミングや弱点を見抜いていく――この状況に追い込まれて、勝てる者など多くはあるまい。
大型の獣が膝をつく頃、ムサシと瑠々は慎重に、しかし確実に大樹の嘆きを排除し引き剥がし、そこから一歩も押し込ませぬよう立ち回った。
それが奏功したと確信したのは、残された大樹の嘆きが振り上げた腕を下ろし、のそのそと茨をかき分け消えていく姿を見たからだった。
……そして残されたのは『いばら姫』。その茨を燃やし尽くすべく振り上げられた一同の攻勢は、しかし思わぬ形で終結を迎えることとなる。
●
いばら姫を抱えたエーレンは、囚われていたときより目に見えて顔色が悪くなりつつある彼女に怪訝な視線を送った。大樹の嘆きから引き剥がしたから、ではないだろう。深緑と砂漠を隔てる茨そのものから距離をとった瞬間に、そうなったのだ。
「助けを求める声というより、苦しんでいる声が聞こえてくるであります……! エーレンさん、一旦その方を下ろした方が……!」
ムサシは頭を押さえ、空いた手をエーレンに向けて伸ばす。助けをもとめるというよりは金切り声にすら近い『それ』は疲弊した彼の精神をより深く削り取るようですらある。
「お姫様は無事で、嘆きも姿を消したけど助け出すのも目覚めさせるのも無理、か……」
「で、でも生きてるからよかっ……」
マクスウェルは目の前の出来事を見て、彼女を即時に『救う』ことは不可能と判断した。ただし『助ける』ことには成功したのだ、一応の前進といっていいだろう。
心配そうに顔を覗き込んだヒィロはしかし、苦しそうに上下する彼女の体を覆い隠していく茨の群れに絶句する。イレギュラーズに敵意を向けず、しかしいばら姫を包み込んで引き寄せていくその様は、一種の執着心すら覚えるものだ。
「『いばら姫』になってるうちはそれなり耐えるようだけど、周りの茨とは特性がまるで違うんだねぇ。これは中々……」
「いいのかい? そんなこと言ってる間に連れ去られそうだよ!」
武器商人が興味深げにその動きを注視するなか、瑠々は色濃い焦りを以て相手を指差しつつ声を張る。ここまで彼女を守りつつ耐えつつ戦った意味はあるのか? 宝珠の破壊は成功し、大樹の嘆きを退けもした。彼女を連れ帰ることができれば大きな進展がある、と期待するのも無理からぬ話だ。
「でもねぇ瑠々。あの子は今、この地から離れられそうにないよ。連れ去ろうとしたら、多分死ぬ」
「今は助けられなくても、茨から引きはがせることははっきりした! 茨『は』あの子を死なせていいとは思ってない! なら、いつか絶対助ける、助けられるよ! ね、美咲さん!」
「その通りだね」
瑠々の言葉に首を振り、武器商人ははっきりとした口調で苦渋の決断を告げた。ヒィロはその状況下にあっても前向きな意思を折ることなく、マクスウェルとともに希望の目があることを疑わなかった。そのひたむきさ、明るさこそがマクスウェルにとっては最大の救いであることは語るまでもないだろう。
「茨の特性を掴めただけ、今回は上首尾だと思います。戻りましょう。気になるのは、茨と大樹の嘆きの関係性ですが……」
「今すぐ考えても答えなんて出ないでスよ。他のところで起きた事案と合わせてはっきりした情報が出るまで一先ず休みましょう」
リースリットが後ろ髪を引かれるように、茨で覆われた国境を見る。佐藤は今得られる情報はすべて得られたとばかりに気持ちを切り替え、ローレットへの帰路に就く。
茨や『大樹の嘆き』に対する調査はまだ道半ばだ。
彼女らの調査結果は、きっと何らかの形で今後の状況の打開に繋がることだろう。
助けたいものを助けられる状況は、それから訪れる。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
お疲れ様でした。
少なくとも、本体の幻想種は外に連れ出せませんが軽々に危害を加えられるわけではなさそうです。ご安心を。
GMコメント
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
深緑に本格的な脅威が迫っています。というかもう脅威の真っ只中。
●成功条件
・『獣の宝珠』および『獣』の排除
・『大樹の嘆き』と『いばら姫』を上記達成後(ないし直前より)レンジ3以上引き剥がして2ターン経過させる
・(オプション)『茨』へ攻撃を加え、可能な限り特性を確認しておく
●失敗条件
『いばら姫』に客観的に見て不可逆な生命的損傷が発生すること
●『いばら姫』
三弦がつけた識別名です。幻想種+『茨』の状態で、本人に自由意志はないように見受けられます。
後述の『茨』の特性に基づいた攻撃を1~3レンジ内(大樹の嘆き除く)に行います。
茨が総じて頑丈なため耐久は在る方ですが、本体が僅かに露出しているため無敵ではありません。死ぬときゃ普通に死にます。
戦場から撤退しないので滅茶苦茶厄介。
●『獣の宝珠』×1、『獣』×無数(初期10)
前者は『茨』に紛れて絶えず獣を生み出します。毎ターン4~5体程度。
破壊した際、より強力な獣が1体出現します。こいつを倒さない限り成功条件1つ目の達成とみなされません。
量産型の獣はベーシックに狼型、群体であることを活かした連携を仕掛けてきます。
回避と反応が高いですが耐久面はそう高くありません。
宝珠破壊後に現れる獣は羆と狼の間の子のような直立二足歩行型の大型獣人タイプ。
範囲攻撃能力に優れ、量産型とは真逆のものとなります。なお、宝珠も結構頑丈。
●大樹の嘆き×3(条件により増援)
R.O.O内の『クローズド・エメラルド』事件に現れたのと同様で、深緑内の個々の『大樹』の危機に反応し現れる無差別攻撃型のエネミーです。
全滅させると追加で出現するため、出来れば一体残すなどしないといけません。
獣>いばら姫≧イレギュラーズの優先度で、いばら姫に襲いかかる獣を攻撃する勢いでいばら姫が被害を受ける可能性が極めて高いです。
巨躯を生かして地面を揺らしたり(崩し系列、乱れ系列)、葉を飛ばしたり(出血、暗闇)を行います。攻撃範囲広め
●『茨』(フィールド効果)
国境付近に無数に張り巡らされています。時間経過に従い周囲に植生を広げていき、戦闘中の対象へと(いばら姫、大樹の嘆き除いて)無差別にダメージを与えます。
戦闘時の攻撃ダメージを多く与える者、AP消費が劇的に高い者を優先し、毎ターン「攻撃回数1~4回相当の極低ダメージ、【出血】」を仕掛けてきます(かばう不可)。
当然ながらこれは回避減算ルールが乗ります。いばら姫も対象ランダムで同じ攻撃をしかけますが、その場合「レンジ内ランダム」です。
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