PandoraPartyProject

シナリオ詳細

蘇る超人計画

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●とある研究所の壊滅
 爆発音が響く。
 鉄帝の、とある研究所の奥で響いた音だ。
 原因は単純で、過剰なエネルギーの逆流による回路と機械の暴走だ。
 大事故ではあるが、それだけなら原因を究明し再発防止すればすむ話だ。
 しかし、それが対策しようのない脅威であるとしたら?
 たとえば、一通りの研究を終えて保管サンプルとして保存されているだけだったはずの「何か」によって引き起こされた事故であるとしたら?
「カカカ、カカカカ……!」
 以前回収した時には「エネルギーを発するだけのもの」だったはずのソレが、笑っている。
 白銀ドクロ。
 それは銀にあって銀にあらず。白銀にあって白銀にあらず。
 その他の全てですらあらず。
 ならば何かと問うならば、その答えを誰も持たず。
 ただ「白銀ドクロ」とだけ呼ばれるソレは、哂っていた。
 強大なエネルギーを発しながら、あらゆる回路を逆流させて。
 その全てを、自分の支配下に置いていく。
「カカカ、カカカカ……!」
 その下には、この場にいた研究員が倒れている。
 一通りの「制圧」を終えると、白銀ドクロは研究員の頭に乗る。
 そしてそのまま、ドロリと溶けて中へと入り込んでいく。
 やがて、研究員は壊れた人形のような動きで立ち上がり、不思議なダンスのような動きをし始める。
 それは段々と人間めいてきて。
 人間とほぼ変わらない動きになった頃、目をぎょろぎょろと動かしながら研究員は呟く。
「……タリナイ」
 何が足りないというのか。
「サガサネバ」
 研究所のモニターが、白銀ドクロに操られるままに何かを一斉に表示する。
 超人計画再起動。
 白銀骨格への換骨……パーツ不足。
 必要な物品の製造後、行動を開始する。
 予定完了日時……3日。

●研究所を奪還せよ
「鉄帝の、とある研究所との連絡がとれなくなっているです」
 その研究所の名前は次世代エネルギー研究所。
 様々なエネルギーを研究し、利用していくための研究所だ。
 そしてその研究所は以前、マリア・レイシスが依頼を受けた研究員が在籍している研究所でもあった。
「白銀ドクロの依頼か……覚えているよ。その正体も、何の目的で造られたかも不明だったね」
 気にはなっていた。
 しかし今まで、その謎を明かす機会はなかった。
「わざわざ話を持ってくるということは、もしかして原因は白銀ドクロなのかい?」
 マリアのその問いに、チーサ・ナコックは静かに頷く。
 白銀ドクロ。強力なエネルギーを発する品ではあったが、それ自体はピクリとも動いたりはしなかったはずだ。
 それが動いたということは……環境に変化があったから、なのだろうか?
 たとえばあの遺跡自体が、白銀ドクロを封印するような類のものであったとしたら。
「詳しい経緯は分からないです。ですが、現在次世代エネルギー研究所との連絡は不通。入り口の隔壁も降り、あらゆる状況が不明となってるです」
 唯一の手掛かりは、脱出してきた研究員が死に際に残した一言。
 超人計画。
 それが何を意味するかは分からないが……何か恐ろしいことが研究所内で起ころうとしている。
 それだけは確かなようだった。

GMコメント

白銀ドクロを破壊し、研究所を取り戻しましょう。

次世代エネルギー研究所は地上1階、地下5階の構造になっています。
地下5階は一番広いフロアであり、様々な物品が保管されていました。
その全ては今改造されて、戦闘機械となっています。
研究所内をウロウロして使えそうな品を探したり、生き残っている研究員の虐殺を行ったりしています。
依頼開始時点で生き残っているのは1人です。

●次世代エネルギー研究所内部構造(1階の案内図で把握可能)
1階:受付、警備室、応接室、食堂
地下1階:仮眠室、会議室、風呂
地下2~4階:研究棟
地下5階:保管室

なお、全ての隔壁が降りており、機械類は使用できません。
ドアも一々破壊する必要がありそうです。
全てのモニターには以下の文面が表示されています。

 超人計画再起動。
 白銀骨格への換骨……パーツ不足。
 必要な物品の製造完了。目撃者全ての殺害開始。
 予定完了日時……1日。

●敵一覧
・戦闘機械×30
人間を模した戦闘機械。
チェーンソーブレード装備の個体やレーザーガン装備の個体、ドリル装備の個体が居ます。
人間を殺し回っています。
・乗っ取られた研究員
白銀ドクロに融合された研究員。本人はすでに死んでおり、生体ゴーレムのような状態です。
白銀のレーザーを放つ攻撃をしてきます。対個人、対複数の2パターンがあります。
倒すと白銀ドクロが飛び出てきます。
・白銀ドクロ
空中浮遊する白銀色のドクロです。攻撃方法は同じです。

●生きている研究員
シナリオ「白銀ドクロの謎」の依頼人。
名前はアラン。神経質な男ですが、心は結構強い方です。
何処かに隠れています。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 蘇る超人計画完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年12月23日 22時45分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

志屍 志(p3p000416)
密偵頭兼誓願伝達業
ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)
キミと、手を繋ぐ
マリア・レイシス(p3p006685)
雷光殲姫
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
日車・迅(p3p007500)
疾風迅狼
橋場・ステラ(p3p008617)
夜を裂く星
ハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)
天空の魔王
シオン・シズリー(p3p010236)
餓狼

リプレイ

●次世代エネルギー研究所への侵入
 鉄帝の次世代エネルギー研究所。
 様々なエネルギーを研究し、利用していくための研究所だ。
 その中心となるのは古代文明の遺物であり、それらを解析することは非常に大きな進歩になる。
 白銀ドクロもまた、そうしたエネルギー解析の為にイレギュラーズに依頼され回収されたものだった。
 白銀ドクロ。遺跡を動かす高エネルギーを発する物体であり、回収によってその遺跡は動きを停止した。
 ただそれだけのものであったはずなのだ。
「超人計画……一体研究所で何が起こっているんだ……そもそもあのドクロはエネルギーを発するだけのオーパーツだったんじゃなかったのか? 嫌な予感がする。急がなきゃ!」
『雷光殲姫』マリア・レイシス(p3p006685)はそう決意し、研究所の入り口を見上げる。
 しっかりとロックのかかった扉は隔壁も降りていて、此処からでは通常の手段では開けられそうにはない。
「何はともあれまずは突入、入り口からもう隔壁が降りているらしいですから、早速破っていきましょうか!」
『斬城剣』橋場・ステラ(p3p008617)の声を合図に全員が入り口の隔壁とドアを破壊する。
 何度かの攻撃で頑丈な隔壁とドアは破られ、濃厚な血の匂いと惨状がぶわっと広がってくる。
 そして襲ってくるのは凶悪な武器の音を響かせる戦闘機械……!
「機械に雷撃は効くんじゃあないかい?」
 雷装深紅を纏ったマリアの雷閃葬華が炸裂し、全員の攻撃が叩き込まれていく。
 人間を殺す事に特化した戦闘機械。そんな印象のあるソレは、あっという間に破壊されて。
 どうやらこの戦闘機械が、この惨状を生み出した原因であるらしいことはハッキリとしていた。
「白銀ドクロ、何だかそれだけ聞くと冒険映画にでも出て来そうですね? ……実物は秘宝どころか、とんだ厄災物件のようですが!」
 ブラッドバス、という言葉があるが。この惨状はそれに相応しいだろう。
 まさに地獄のような光景がそこにあった。
「この地獄のような状況にあってまだ間に合う方が居られるのは僥倖。可能な限りお助けしたいものです。それにしても、この手合いの研究所や事故というのは練達の専売特許だと思っておりました、まだまだ見識が足りないようです」
「古代文明の遺物故、でありましょうか。何にせよ鉄帝軍人として国内でこのような事が起きている事は見過ごせないでありますね。超人計画が本当に利になるならまだしも現状が物語っているであります」
『遺言代行業』志屍 瑠璃(p3p000416)に『子供を救出する魔法少女』ハイデマリー・フォン・ヴァイセンブルク(p3p000497)がそう頷く。
 そう、超人計画。受付のモニター……本来は別の何かを表示しているのであろうソレらは全て、同じ文面を表示していた。

 超人計画再起動。
 白銀骨格への換骨……パーツ不足。
 必要な物品の製造完了。目撃者全ての殺害開始。
 予定完了日時……1日。

 ハイデマリーの言う通り、ロクなものであるとは思えない。
「白銀ドクロ……私自身はそれがどういったものであるかはわかりませんが、少なくともこのまま放っておいていい代物でないことは確かですね。行動目的もいまいちはっきりしていませんので、最大限の警戒を行いつつ行動しましょう」
『天空の魔王』ハンナ・フォン・ルーデル(p3p010234)もモニターに視線を向けながら、そう提案する。
「超人計画ね……ろくでもなさそうな計画だな。まあ、これ以上事態がややこしくなる前にとっとと解決するとしようぜ」
 目撃者を消すタイプのものが、ロクなものであるはずもない。
 だからこそ『餓狼』シオン・シズリー(p3p010236)も小さく溜息をつく。
「正直、研究所ごと木っ端微塵にするのが一番良い方法な気がするな……まあその場合、生き残ってる人を巻き込むし研究データも吹き飛ぶだろうから俺たちに任されたんだろうが。んで超人計画とやらまでのリミットが1日か。それだけあれば白銀ドクロを破壊するのも難しくはないだろう」
「超人計画……何やら凄そうな響きですが、それよりもこの惨劇を何とかしないといけませんね。確か事前の情報では生き残りが1人ということでしたね」
『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)と共にフロア案内を素早く確認しながら『挫けぬ軍狼』日車・迅(p3p007500)は呟く。
「まだ生き残っている方がいるならば放っておくわけにはいきません。せめてその方だけでも助けられると良いのですが……」
 その為には、迅速な探索が必要になるだろう。
「……やはり機械は反応がないね。最初の計画通りに行くしかなさそうだ」
「こちらもある程度の情報は得られました。今から共有しますね」
 念のため機械類を触ってみたマリアと、ギフト「屍の声を聴く」で惨殺死体の死体の記憶を探り情報を得ていた瑠璃がそう仲間たちに呼びかける。
 瑠璃が探していたのは主にフロアマップだ。
 此処から先どう進むにせよ、ある程度正確なフロアマップの共有は必須だ。
「よし、では行くであります」
 隠密しやすいヤモリ系のファミリアーを用意していたハイデマリーの号令が響き、手早く班分けがされていく。
 此処から先は【物質透過】を使用可能な者で編成された班と、それ以外の班に分かれる。
 人命優先をハッキリと打ち出した、そんな構成。
 先行班は瑠璃、ハイデマリー、シオン。
 探索班はマリア、世界、迅、ステラ、ハンナ。
 そうして先行班の面々が隔壁を通って進んでいくのを見送ると、マリアたちも頷きあう。
「とりあえず、生き残った研究員を保護するんだな」
「そうですね。一階層ずつ探索を行い、遭遇した戦闘機械や降りたままの隔壁を破壊という流れになりますか」
 世界と迅は流れを確認しあい、迅、そしてマリアは人助けセンサーを発動させていく。
(若干手間ではあるが、どうせ白銀ドクロとやらを壊すためにあちこち動き回るんだろうしそのついでだと思えばいいか)
 一応、感情探知で恐怖あたりの感情をサーチして反応が無いかを確かめよう。
 そんなことを世界は考えているが……助けたいという気持ちは全員同じだ。
「待っていておくれ。必ず助けにいくからね……!」
 響くマリアの声は、決意の証だった。

●蘇る白銀ドクロ
 目標物は白銀のドクロ、アラン研究員、下行きの階段。発見した場合はマップに情報を記入。
 階ごとの情報が集まれば一旦合流、目標物のマップ上の位置と、たどり着くのに破壊すべき隔壁の位置を確認。
 隔壁を破壊すると戦闘機械が待ち構えているような場合は【物質透過】で反対側に移動しておびき寄せ、危険をなくしてからクリアする。
 瑠璃の提案した先行班の探索砲身は見事に当たり、サクサクと探索は進んでいた。
 地下4階、研究棟。
「あなたが、アラン研究員ですね?」
「ああ。生きてる間に助けが来るとは思わなかった」
 それは嫌味ではなく、ただ単に純然たる感想。
 細かく分かれた研究棟の1室に、アランは居た。
 隔壁が降りていることで助かったようだが……此処に来る途中、抜かれた隔壁と惨殺死体も幾つか見つけていた。
 そこに生きている人間を見つければ容赦はしない。
 そんな意思が垣間見えるかのようだった。
「どうやら此処も安全じゃないみたいだが……まずはあたしたちの仲間と合流しよう」
「そうさせてもらおう。ああ、俺を数に数えないでくれ。自慢じゃないが弱いんだ」
 シオンにそう言うと、アランは立ち上がりついてくる。
 これでアランは救出できた。やはり先行班を編成したのは正解だったということなのだろう。
 そしてステラの提案により各階での集合場所も決定していた。
 更にはハイデマリーによって向こう側が行く必要のない場所なら味方に分かりやすいように隔壁やドアに×印を刻んでおくという処置もされていた。
 出来る限り必要最低限、最短距離で向かいたいでありますからね……というハイデマリーの言葉通り、あるいは備えあれば憂いなしという言葉通りと言えるだろう。
 結果として、2つのチームは無事に合流することが出来ていた。
「アラン君、無事だったんだね!」
「見覚えがあるな。元気そうで何よりだ」
 そうして情報交換をしていく中で、ステラは警備室で鍵を確保していたことを先行チームと共有していく。
「機械類が動かなくとも、鍵類や何か使える物があるかもしれないと思っていたんですが、当たりでした」
 隔壁は開かないが、扉のロックを開ける事は出来る。それだけでも、かなり大きな意味があることだった。
 そしてアランからも、今回の事件発生時の状況を聞くことに成功していた。
「……白銀ドクロ。個体に見えたが、あれはどうやら液体に変化できるようだ。液体金属、と言えばいいか。恐らくそんな感じなのだろう」
「超人計画ってのはそいつをコアにして人間を強化でもする感じか? まあ、ろくでもなさそうなのは合ってそうだな!」
「その失敗作なのか、あるいは完璧でないのかは分からない。だがどうやら『パーツ不足』であることは確かなようだ」
 パーツ不足。
 ドクロがパーツ不足だというのならば、完成体は。
「白銀骨格……ということですか?」
 迅にアランは「分からん」と答える。
「もし可能であればすべてが終わった後、超人計画とやらについて情報を集めたいですが、資料残っているでしょうか」
「それも分からん。専門外でもある」
 白銀ドクロ殿に聞いてみましょうか……などと呟く迅だが、答えてくれるかは勿論不明だ。
「古代遺跡から出土した遺物、そこから放たれるエネルギーを利用する……正直どう考えても厄介なことにしかならなそうな感じですね。超人計画とやらも響きからしてなんだか胡散臭さ満載ですし……よくわからない未知のものに簡単に飛びついてはならないという教訓ですかね」
「かもしれないな。だが鉄帝はそうして勢力を拡大してきた。この研究所1つ潰れたくらいでは変わらんさ。それ以上の成果が存在する」
 確かにその通りではあるだろう。
 此処が惨劇の舞台になったのも「取り扱いを間違えた」のが原因ではある。
 鉄帝の方針が今回の件で変わったりはしないだろうと……ハンナがそう考えた矢先。カツン、カツンと。
 足音のようなものが聞こえてくる。
 此処に来るまで、戦闘機械の類は全て壊してきた。
 生存者はアランしかいない。
 ならば、この足音は。
「……」
 ハンドサインでハンナが合図をし、全員が部屋を出て足音の方向へと向かう。
 そこは、この階層では一番広い場所。
 壊された監視カメラを見上げていたその「男」は、何処となく非人間的な動きで振り向いた。
「失敗した。いや、失敗はしていないのだろうか」
「……何の話でありますか?」
「お前達は強い身体を持っている。計画遂行を考えれば選ぶべきだったが、それではあまり意味もない」
 よく分からない。けれど、超人計画のことを言っているのであろうことはハイデマリーにも理解できた。
「教えてくれるとでもいうのか? その超人計画とやらを」
「換骨による強化計画である」
「その『個体』は白銀ドクロ殿1人でありますか?」
「是であり否。計画の進行度を把握していない」
 世界と迅は、この白銀ドクロ自体も全てを把握しているわけではないと理解する。
 被造物であるがゆえに、造物主である古代文明時代の開発者の計画の全容を把握できていないのだ。
「なら、此処で貴方を破壊すれば計画の大きな邪魔になりそうですね」
 これ以上の問答は無益。そう判断したステラの黒顎魔王が乗っ取られた研究員に襲い掛かり、一撃でその肉体を破壊する。
「え、弱っ!」
「……やはりパーツが足りていない」
 研究員の頭部から飛び出した液体が形を成し、白銀ドクロの姿となる。
 それはマリアにはよく見覚えのある姿だった。
「まさかあの時のドクロにこんな力があるとは……! 依頼とはいえ回収した私の責任はないとはいえない……。君の機能はここで止める!」
「その身体、計画の為に貰うとしよう」
 マリアが自身の異能である紅雷を瞬間的に広域に放電することで防御磁場と敵の生体電流を読み先読み可能なフィールドを形成する。
 先程の乗っ取られていた身体とは違い、コレは強い。それが感覚で理解できたからだ。
「壊れるまで殴らせて頂きます!」
「ええ、出し惜しみは無し……全力です!」
 迅のデッドリースカイ、ステラの黒顎魔王が叩き込まれ、ハンナの魔砲が放たれる。
「ここで破壊してやるぜ!」
 シオンも黒顎魔王を放ち、瑠璃の眩術紫雲が広がっていく。
 そして、幾度目かの交差の後……ハイデマリーのゴルドレーヴェが、ついに白銀ドクロを大きな音を立てて破壊した。
 ガツンッと。床に転がる白銀ドクロからは、先程まで感じていたエネルギーを一切感じない。
 どうやら完全に機能停止したと考えてよさそうだ。
「さっさと撤収しよう。長居は無用だ。あのドクロとか超人計画とか謎は多いがそれを調べるのは専門外だしな」
 世界の提案に全員が頷き、アランを連れて研究所の外へと向かっていく。
 その最中……マリアは一瞬だけ振り返り、呟く。
「もしかすると……鉄帝にはまだまだこういう類の危険なオーパーツが眠っているのかもしれないね。見つけ次第、破壊・封印措置をしていかなければ……」
 古代文明が強力にして強大な文明であったことは、すでに広く知られている。
 その中には、この白銀ドクロのようなものも当然眠っているのだろう。
 そしてそれらは……いつでも、牙を剥き得る。
 それを、誰もが強く感じていた。

成否

成功

MVP

シオン・シズリー(p3p010236)
餓狼

状態異常

なし

あとがき

コングラチュレーション!
白銀ドクロを破壊しました!

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