PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ショットガン・ドランク/悪党だらけの大酒宴会

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●あの酒場はしぶとい
 幻想王国内、とある酒場。
 先日酒蔵を襲撃されて散々な目に遭ったこの店が閉店の危機を乗り越えたのは、偏に『魔法の酒樽』を有していたことにある。
 これによって量産された『爆発する酒』は(今見つかっている範囲では)この酒樽からしか発生しないとされており、しかも放置されると爆発してしまうため足が非常に早い。
 前回の事件を踏まえ、『毎日樽から全量瓶詰めしてメフ・メフィートに卸す』『一ヶ月以内に飲み干せなかった分は厳重な管理のもと瓶ごと破壊(爆破)』というルールが設けられたことで、宴会期の酒場に於いて消費量が増え、また、毎日取り出しているため「店で出す分が足りない」ということもなくなったので、その流通量と酒場での販売量は右肩上がりに増えていくこととなった。なにせ一週間程度であれば弾ける綿菓子的なアレくらいの刺激だ。炭酸よりちょっと強いかな? レベルで薄めず飲めるそれがウケないはずがない。
 そんなわけで、酒場が受けた酒の損害額はなんとか埋め合わせが出来、最初は爆弾酒一本でもり立てていたその店もなんとか他の酒を出せるようになったという。
 ……のだが、そうなると別の問題も浮上するわけで……。

「え? 首都のところどころで無銭飲食の常習犯の被害なのだ? ふてえやつなのだ! ヘルちゃんその辺に強い奴しってるのだ! ……え? 酒に異常に強い? のみ勝負をけしかけた奴もいたけど今の所全敗中? 犯人はその時によって顔を変えていて判別が難しい? 面倒くさいのだ……」
 ある日の昼下がり。ヘルミーネ・フォン・ニヴルヘイム(p3p010212)は酒場の店主から相談を受けていた。もち、ローレット経由で依頼の詳細を聞きに来たというわけだ。
 なにしろヘルミーネはこの酒場の一件に一枚噛んでいたのもある。罪悪感というわけでもないが、まあ……色々あるのである。
 しかし話を聞くだに面倒くさい相手である。無銭飲食の常習犯で且つ酒豪、くわえて顔や声音を変えてくるのだというから。そうなるとイレギュラーズとして取る手段は限られてくる。つまり。
「でも次にこの店に来るのは読めてるのだ? それじゃあヘルちゃんが連れてきた仲間達と飲み比べ勝負で全員酔い潰して全員縛り上げて調べればいいのだ」
 ヘルミーネ、めちゃくちゃなことを言い出した。酒豪と分かっている相手にぶつけていいのか? 多分考えがあるのだろう。あると行ってくれ、頼むから。

●勃発! 酒豪統一戦
「全員そこを動くんじゃないのだ! 今からここにいる奴全員で酒の強さを比べる勝負なのだ!」
 翌日夜。ヘルミーネとイレギュラーズ達は酒場にカチコミをかけると、居合わせた者達に飲み勝負を挑んだ(※酒場の了解を得た行動です)。
 なんでこの中に問題の無銭飲食犯がいるのかわかったのか? は「状況証拠」だという。いいのかそれで。
「……あれ? いや無銭飲食犯っていうかこいつ違うゆ。こいつもゆ。どいつもこいつも指名手配級の犯罪者混じってるんゆ」
 そしてそこに居合わせた『ポテサラハーモニア』パパス・デ・エンサルーダ(p3n000172)は居合わせた酔客を指差し数えた。テロリスト、傷害犯、猟奇殺人鬼、etc...なんかヤバ目の連中が並んでいるがこいつら勝負を素直に受けるのか?
「ンだよ気持ちよく飲んでる時に! やってやらぁ!」
「負けたらお前らの皮剥いでもいいんだよなァ!?」
「うわぁ……」
 なおこの中で一番ドン引きしてた最後のこいつが無銭飲食犯です。

GMコメント

 この依頼の時間軸は『飲まないと(中略)帰れない依頼』からしばらくしてから、『垓の慟哭』よりもちょっと後の時間軸ですけど情緒がバカになるね。

●成功条件
 全員酔い潰して引っ捕らえる

●失敗条件
 全員酔いつぶれるか意識を失う(重傷判定)

●酒場の皆さん
 全員悪者(店主除く)。
 それぞれがかなりの悪党であり普通に戦っても苦戦するし酒場がぶっ壊れる。
 下記「ショットガンドランクバトル」でできるだけ消耗させて捕まえたいところです。
 なおネタバレですが無銭飲食犯が一番酒に強いです。

●ショットガンドランクバトル
 爆弾酒をショットグラスで全員イッキして飲み続ける。
 裁定(というか合図)は参加者のうち未成年がやるものとする。
 当然だけどアルコール度数がそれなりあり、ちょっと時間が経った爆弾酒を使うので毎度微量にHPが減っていく。
 パンドラ使えばHP2倍あるようなもんなのでイレギュラーズが体力面で倒れることは万に一つもないと思うが、酔って潰れるのは十分ありうる。
 なお、アイテム面とかはともかく設定とかで「酒が強い」程度はともかく「酔わない」みたいな設定が盛り込まれそれを前に押し出してきた場合、HP減少量が代わりにエグめに設定されることがあります。
 つまり雰囲気に乗っかってベロンベロンになりながら必死に飲めばいつかは勝てるということです。

●重要な備考
 この依頼で酒場に物理的被害を出したり爆弾酒以外に飲んだ酒の分は請求されます。場合によっては成功報酬逆ザヤなんてこともある……かぁ?

●情報精度
 このシナリオの情報精度はAです。
 想定外の事態は絶対に起こりません。

  • ショットガン・ドランク/悪党だらけの大酒宴会完了
  • GM名ふみの
  • 種別リクエスト
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年12月31日 22時10分
  • 参加人数8/8人
  • 相談8日
  • 参加費150RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)
帰ってきた放浪者
ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)
天穹を翔ける銀狼
レイリー=シュタイン(p3p007270)
白騎士
エルシア・クレンオータ(p3p008209)
自然を想う心
ナール・トバクスキー(p3p009590)
ろくでなし
フロル・フロール(p3p010209)
特異運命座標
ヘルミーネ・フォン・ニヴルヘイム(p3p010212)
呑まれない才能
※参加確定済み※
李 黒龍(p3p010263)
壁抜けの売人

リプレイ

●あらすじ
「わっはっはっー! ヘルちゃんが酒飲み自慢を引き連れて飲み比べ勝負を仕掛けにきたのだ!」
「全員極悪人ゆ」
「な、なんでそんな恐ろしい事になってるのだー!?」
 『呑まれない才能』ヘルミーネ・フォン・ニヴルヘイム(p3p010212)の言葉に『ポテサラハーモニア』パパス・デ・エンサルーダ (p3n000172)は唖然とした表情で返す。動揺露わな彼女を於いて、他の面々は中々マイペースだった。
「つまり俺の酒を勝手に飲む輩がいるから〆てこいと」
 なお『帰ってきた放浪者』バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)は引き続き酒場の酒を己のものと勘違いしている。もういいか……(諦め)。
「この酒場ちと犯罪者多すぎんかの? チンピラからテロリストまで、更には猟奇殺人鬼とはここは犯罪者の見本市かなにかか」
「怖いですね…無辜の私には震え上がる事しか出来ませ……」
「そっちには放火魔がおったの」
「誰ですか今『放火魔』って呟いたのは燃やされたいんですか!?」
 『ろくでなし』ナール・トバクスキー(p3p009590)は並べ立てられた極悪人たちの経歴に正直ドン引きであった。というか、『自然を想う心』エルシア・クレンオータ(p3p008209)に至っては単純にその破壊量というか数というか、それだけ見ると極悪人が裸足で逃げ出すのだが本人のリアクションの通り、語るべきではない。
「酒がタダ、ありがたいのである! ついでに酔い潰れた野郎共をとっちめて一儲けするであるよ! ……あっこら貴様! その壺の中に酒を吐くでない! それは商売道具であるぞ!! 酒じゃなくて虹!? もっと悪いのである!」
 なお『壁抜けの売人』李 黒龍(p3p010263)は先んじて潰れた小悪党に虹を吐き出され台無し気味の壺を見て嘆くなどしていた。洗えばいいという問題でもないのが古物のアレなところである。生きろ。
「わーっはっはっは!!」
「あっはっはっはっはっは!!」
 カチーン! ぐびぐびぐび、ガッ!
「水じゃ(ゆ)これ!!!」
 『特異運命座標』フロル・フロール(p3p010209)とパパスはジョッキいっぱいに注がれた透明な液体をどっかで見たようなノリで飲み干し、互いに水であることを認識し合った。なお、「しっかり水分を取っておかねば脱水でえらいことになるからのう」というフロルの言葉は尤もすぎるのでアルコールと同量の水をちゃんと飲みましょう。
「え? 全員悪党? そうなの? それも中々強いって……全員と戦ってみたいけど今回はお酒で酔い潰してほしいってことだし、それならただ酒たくさん飲むわよ!」
「おまえぐらいの手練が遠慮なく暴れたら普通に全員破産ゆ」
「まぁ、野放しにしていてもいいことはないし。纏めて捕まえてしまおう」
 『白騎士』レイリー=シュタイン(p3p007270)は凶悪犯達に『雰囲気』があるのを肌で感じとっていたが、飲み比べで潰すと聞いて残念そうだった。そも、レイリー、エルシア、フロル、ヘルミーネ、そして冷静極まりない『天穹を翔ける銀狼』ゲオルグ=レオンハート(p3p001983)辺りは相応に経験積んでる方だし、うち一人はほっとくと魔砲で樽ごと吹き飛ばしかねない。
「まあ任せておけって。つまり飲み比べに勝ちゃいいんだろ? 心配するな、俺だって大酒呑みだ自信はある」
「イッキ飲みは体にあまり良くないし、酒は味を楽しみながらゆっくり飲みたいのだがな……」
 バクルドとゲオルグはいつの間にか注文したつまみに手を伸ばしつつ賑やかさを増す一同(犯罪者含む)を眺めていた。腹にものを入れておかないと酔いが回りやすいからね。
「例え悪人であっても、酒を呑み交わすなら一時の仲間。潰し合うまでは勝負を楽しむとしようではないか! あ、わしにもつまみくれ」
 フロルも酔いに関するあれこれは習熟しているがゆえに、つまみを手に取ることを忘れない。
「給仕や合図はエルシア殿にお任せするのじゃ、かたじけないのう」
「ふふ、いいんですよ私は。皆さんもさあ、遠慮なさらず」
 エルシアはフロルと犯罪者連中に酒を配りつつちょいちょい誘惑するように視線を送ってみたり胸元を広げてみたりしている。
「他の奴らが飲むのを見物させ」
「駄目ですよバクルドさん、公平性を欠きます。ここで皆平等に飲んでおかないと」
「引けねぇ戦いはあるのだ……今こそその時! 全員酔い潰してやるのだ!」
 バクルドは交代制の戦いにすることで自分が裏で動ければと目論んでいた。いたのだが、エルシアに速攻で手を掴まれヘルミーネがやる気満々な様子を見せられれば断ることは不可能である。
「っていうかよォ~~……医者まで混じってガバガバ一気飲みしていいのかァ?」
「うっせぇである! 酒は古来より薬として飲まれて来た歴史があるのである! よってこれはハッピーで健康的で合法的なおクスリパーティーなのである!」
「おクスリじゃもっと危ないイメージだから駄目だと思うぞ!?」
 黒龍が殺人鬼の鋭い視線を受け止めつつ堂々たる言葉で応じるが、その余りにアレげな口ぶりにレイリーも突っ込まざるを得なかった。
「それじゃあ上手い酒を祝して乾杯じゃ!」
「私達の今後の成功を祈って、かんぱーい!」
 ナールとエルシアの掛け声にあわせ、一同一斉にショットグラスを呷る。直後に口の中に流れこむ音と軽い衝撃音が酒場を満たした。
 ……これから始まるのは飲兵衛共の狂宴、厄災の蓋が開いたのがこの時である。


「おうおう旦那。いい飲みっぷりじゃな、ささぐいっと行ってくだせぇ」
「ヘヘッ、手前ェほどじゃねえや」
 ナールは犯罪者に酌をしつつ己もまた手酌でショットグラスに注ぎ、合図にあわせて嚥下する。バンバン叩き合う両者の酔い具合は明らかにナールが不利で、下手こけば彼がまっさきに倒れる可能性すらあった。それでも耐えているのは、色々なアレである。
「あ゛あ゛~~~~酒はやはり良いのう~~~~この爆弾酒とやら、パチパチするのが癖になるのじゃ。不思議な酒じゃわい……まぁなんか体もパチパチ悲鳴あげとるがな!!」
 フロルは本当に年齢を感じさせる喜び方をするのだなあ、と周囲の耳目をちょっとひいた。体力的にバチバチの戦いを繰り広げるのは仲間も同じで、飲むほどに強くなるんだからたちが悪い。それでも体力面での脱落者がいないあたり、お互いそれなり強いということなのだろう。
(こいつぁ出来るやつだ、本気で殺らなきゃ殺られる!)
「にしてもこの酒場本当にロクデナシの見本市なのである。居ないの死人くらいね」
 小賢しくも後に回ろうとしたバクルドは、エルシアの合図に合わせショットグラスを煽っていく。策としてはアリだったろうが二度も三度も同じ狙いが通じるわけもない。こと現場を見ていたエルシアがいるならなおさらに。イレギュラーズがルール違反したら相手に付け入る隙を与えてしまう……んだけどその後ろで黒龍が意外と平気な顔して飲んでるわ。なんでかって?
(クク、誰も気づいてないのである。目の前の酒をイメージするなら無い酒よりは楽ね。体力がない分楽はさせてもらう……!)
 グラスの中身を幻影でかさ増しすることで飲酒量を大幅に減らしているからだよ。そう、バレなきゃイカサマにはなんねえのである。
「あ゛あ゛~~! やっぱり爆弾酒最高なのだー! この口の中で爆発する感触……癖になるし酔い覚ましに最高なのだー!」
「大丈夫、酔っても酔い潰れてしまわなければいいのだ」
 ヘルミーネは爆発酒を飲んだ過去を思い出しつつガンガンに酒を呷る。呷る。酒が酔い醒ましになるとか二日酔い回避の言い訳にも聞こえかねないが、彼女はそれでいて休肝を速やかに完了させるべくちゃんと水もつまみも摂取している。速度が目にも留まらぬだけである。その裏でゲオルグが『死ななきゃ立っていられる』みたいなノリのことを言っているんだけど脳筋とかいうレベルじゃねえんだよなあ。
「まだまだ余裕あるわよ!」
「ほらほら、そこで飲んでる旦那がた! もうちょっといい感じにペース上げねえとやばいと思うんじゃが?」
 レイリーはガパガパ飲んでいるのだが、しかし無謀なペースではない。序盤に勢いよく飲んだ者が次々とペースを落とすなか、彼女はペースを一定に保つことでより多く飲んでいる。積み上げられたショットグラスがその証拠だ。……いや量がエグいな? そうかこの娘オールドワンだもんね?
「この身に刻まれた運命などいくらでも持ってゆくがよい、妖精には引けぬ戦いが一生に一度はある……!」
「噛みしめる毎に力強さを感じるっ……! この衝撃、『あいつ』のペースと合わせて飲まなきゃならねえ……!」
 フロル、こんなところで一生に一度を使うのかという話ではあるが、多分ブッ倒れたら次の一生が始まるのでセーフだと思う。でも運命を擲つことができる勇気は大したもんである。
 そしてバクルドは体力はともかく酒量で限界を覚えつつある中で、それでも飲む気力の源となっているのはイレギュラーズの混乱をよそに淡々と飲む男の姿にあった。……そう、そいつこそが無銭飲食の現行犯なのである。
 救いがあるとすれば、口から一筋の血を垂れ流していること。さしもの無銭飲食犯も、体力を要求される飲み比べに巻き込まれるなんて想像の範囲外だったのだろう。ご愁傷さま、ここにいるイレギュラーズ共は最悪より3歩手前の酒クズ予備軍だ!
「誰が酒クズですって!?」
 そこで爆弾酒飲んでない合図役はちょっとおとなしくしていてくれませんかねぇ!?


「それじゃあ、今夜この出会いを祝って、そして楽しい夜に乾杯!」
「さっき乾杯はしたじゃあねえか……」
「あら、乾杯は何度やってもいいものなのよ!」
「吾輩も医者の見地から、乾杯でワンテンポ置くのは佳いことだと思うのである」
 レイリーの乾杯の音頭にツッコミを入れつつ横たわる犯罪者だが、黒龍含め盛大な言いくるめを敢行する姿にもはや言葉もない。それでも容赦なく卓上に並べられるショットグラスを目にし、彼は完全に意識を閉じた。そしてレイリーとゲオルグに簀巻きにされた。
「はーい! 飲んで飲んで飲んで! イッキ!! イッキ!! イッキ!!」
「あなた達のちょっといいとこ見てみたいー! さあ飲んで、飲んで、また飲んで!!」
 ヘルミーネとエルシアが合唱じみて犯罪者共を鼓舞し、飲むペースを乱させようとする。エルシアが予め色仕掛けをしていたことも奏功したのだろうか? 彼らは何れもがぐるぐるな目で応じている……ように見えた。
(残り少なくなってきたのじゃ……わしも出入り口に構えておかねばのう)
(むしろこれはそろそろ強硬手段に出ても許されるのではないか? ここまで弱らせたなら俺達でもいけるんじゃないか?)
 ナールとゲオルグはじわじわと入り口を固めつつ犯罪者達の数を勘定する。無銭飲食犯を除いてふたり。そいつらもだいぶフラフラだ。
「あ゛あ゛~~飲みすぎた……わしの顔どうなっとる? 林檎みたいになってない??」
「多分大丈夫だと思うがのう。あ、でも顔っていうか襟元が血で真っ赤では???」
 フロルは顔を真赤にしつつ戸口の仲間に問う。ナールはむしろ血で染まった口と襟に感じる意地にアブないものを感じた。自分もだいぶキマっているが、彼女は彼女で命を張りすぎなのである。
「ところでパパス様はどうされ……あ、倒れてますね」
「ヘルちゃん、パパスが倒れたらそろそろヤバいと思うのだ! 治療役ひとりいないのはキツいのだ! 確保、確保ぉー!」
「畜生、飲み比べじゃあなかったのかよッ!」
「最初から怪しいと思ってたんですよね……」
 残された極悪犯共は思わず立ち上がって千鳥足で膝をついたが、しかし無銭飲食犯は平然と座って飲み続けている。いきなり立ち上がる愚策を承知なのだろう。
「俺はまだまだイケるぜぇ、覚……悟ッ!?」
「飲み比べなんですから飲みましょうよ」
 バクルドは無銭飲食犯に掴みかかろうとした刹那、目元に爆弾酒の直撃を受けた。粘膜摂取、しかも炸裂が目に入れば膝をつくのも已む無しか。だが。
「ここまで気が抜けている(であろう)爆弾酒ならちょっとやそっと火気に触れても問題ないですよね!」
「それは不味いであろう! 今すぐ辞めたほうがいいよろし!」
 エルシアの吹っ切れた声に思わず止めに入る黒龍だが、まあこうなった爆発放火犯は何を言っても全部遅い。
「ここは任せてすぐに逃げなさい!」
「私の店ェ!?」

 ……斯くして店舗は半壊。
 犯罪者達の財布を丁寧に抜き取って犯罪者発見報酬を充ててもなお修理代が上回った結果は、なんていうかそこでチリチリ髪でドヤってる幻想種さえ居なけりゃよかったのになと思ってしまう。

「ガハハ! 鮭ッ! 飲まずにはいられない!」
 黒龍っていうか冬の河原の鳥かなにか?

成否

成功

MVP

李 黒龍(p3p010263)
壁抜けの売人

状態異常

バクルド・アルティア・ホルスウィング(p3p001219)[重傷]
帰ってきた放浪者
エルシア・クレンオータ(p3p008209)[重傷]
自然を想う心

あとがき

 同じ攻略法が2度3度通用すると思ったら大間違オォーイ!?

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