PandoraPartyProject

シナリオ詳細

超弩級魚類グレートブリ

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●出世せずとも出世魚
 冬の魚といえばなんだろう。
 色々あるが……ブリをあげる者は多いのではないだろうか?
 冬の王者ブリ。
 当然売れ筋商品であり、それを狙う為に海に出る者は多い。
 そして、このブリを釣り上げる為の大型船もブリ釣りの為の装備を多数整えていた。
 多少の大物くらいものともしない装備の数々に、誰もが大量を疑わない。
 ……だが、船員達はその時、不自然な船体の揺れを感じたのだ。
「なんだ、今の揺れ?」
「分からん。嵐の前兆……じゃないよな?」
 空を見上げても、雲1つない。
 一体何が。ざわざわと騒ぎだす船員たちを、船長が一喝する。
「なんだ海の男どもが情けねえ! ちょっと揺れただけだろうが! クジラの類が居ねえのも確認済! それなら……」
 言いかけた直後、再び船が揺れる。
 先程よりも大きく、激しく。
「せ、船長!」
「くそっ! なんだこれは!?」
 船体が、回転している。
 まるで渦に飲み込まれるかのような……いや、大渦が発生している。
 何故。この海域でそんなものが発生する要因などない。
 船長とて海洋で大型船を駆る海の男だ。
 海図の読み方や潮の読み方を誤る程耄碌してはいない。
 ならば、この渦には別の原因がある。
 そう、たとえば。
「モンスターか……! くそっ、海に潜れる奴は武器を持て! 飛べる奴は避難準備! 俺たちの船が狙われてやがる!」
 回転する、回転する。
 大型船が成す術なく回転して、やがてバキリと折れる。
 沈んでいく船から間一髪飛行して逃げ出した船長は、確かに見た。
 あれは、あれはまさか。
「ブリ……超弩級のブリ……だとお? ふざけやがって……!」

●超弩級魚類グレートブリ
「というわけで、そのブリは超弩級グレートブリと名付けられたです」
 チーサ・ナコックは集まった面々にそう説明する。
 つまるところ、ブリの狂王種である。
 船長の視認したところによると、全長はおよそ30m。
 かなり巨大だが、その姿はブリそのもの。
 どうやら巨大な大渦を引き起こす能力があるようだが、海で戦うにあたってこの能力がどれ程厄介かは言うまでもない。
 下手をすれば、用意した船が海中に引きずり込まれる可能性だってある。
 というか確実に引きずり込まれるだろう。
 グレートブリを持って帰ることを考えれば、この辺りは何か作戦をたてなければいけないだろう。
 そして大渦を引き起こす能力の他にも、どうやら海水を操り自分の武器にする能力も持っているようだ。
 船長自身、海から飛び出てくる「海水の手」に握り潰されそうになりながら逃げてきたそうだ。
「どうやら通常サイズのブリも引き連れているようですが……グレートブリの能力なのか、かなり強化されているようです」
 海中に潜れば、強烈な体当たりを仕掛けてくるだろう。
 そうして妨害している間に、本命のグレートブリが攻撃を仕掛けてくる……ということだ。
「幸いにもグレートブリの出る海域の近くには小島も幾つかあるようです。そこで態勢を整える事も可能だと思うです」
 今回のグレートブリの襲撃で、何人かの船員が無くなったという。
 船長は自分の判断ミスだと悔いているらしいが……こればかりは仕方がない。
 グレートブリを倒す事が、彼等の弔いにも繋がるだろう。
「死体を回収することは望んでいないそうです。船乗りは死ねば海に還る……そういうことらしいです」
 だが、墓くらいならばいいだろう。
 周囲の小島は、そういうことにも使えるだろうから。
「皆なら出来ると思うです。よろしく頼むですよ」

GMコメント

グレートブリを倒せば、普通のブリたちは強化を失い逃げ去っていきます。
頑張って倒して、殺された船乗りたちの弔いとしましょう。
なお、倒したグレートブリは食べていいそうです。それもまた弔いです。

現場に向かうための船は無料でチャーターできます。
小型船、中型船、大型船。
グレートブリの牽引を考えると大型船1隻は最低でも必須でしょう。
船員は船についてきますが戦闘力はほぼありません。
海域に辿り着く前に何処かで待機してもらうなどの手段も必要になってくると思われます。

●今回の敵
・グレートブリ
全長30mのブリの狂王種。ブリとして生まれブリとして死ぬ定め。
存在する海域に巨大な渦を作り出し、自分に有利な空間に変えます。
この能力は任意のタイミングで発動しますが、範囲内に船が居ると必ず発動させます。
この能力が発動中、グレートブリ及びブリの能力が上昇、それ以外の存在は水中での移動に阻害を受けます。
なお、ブリたちは渦の向き関係なく自由に動き回ります。
他にも海上へも攻撃可能な「海水の手」、口から吐く極太光線「ブリレーザー」を使用します。

・ブリ(強化)×30
グレートブリにより強化されたブリたち。
果敢に体当たりを仕掛けてきます。
グレートブリを倒すと全て逃げ去ります。

●その他の要素
ブリたちに殺された船員の死体の回収の必要はありません。
しかし近くの小島に簡素な共同墓などを作ることで喜んでもらえるでしょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

  • 超弩級魚類グレートブリ完了
  • GM名天野ハザマ
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年12月01日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
亘理 義弘(p3p000398)
侠骨の拳
ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)
光の槍
寒櫻院・史之(p3p002233)
冬結
十夜 蜻蛉(p3p002599)
暁月夜
イズマ・トーティス(p3p009471)
青き鋼の音色
キルシェ=キルシュ(p3p009805)
光の聖女
唯月 清舟(p3p010224)
天を見上げる無頼

リプレイ

●グレートブリを探せ
 大型船が海洋の海を進む。その後ろに中型船がついてきているが、この船団はとある目的の為に進んでいた。
「海で色々な巨大生物を見てきたが……今度はブリか! 油断は禁物、キッチリ仕留めるぞ!」
「でかいのは……まぁ、いいとしてだ。渦を起こして、水を操って、口から光線を吐くってのは、そいつはもうブリじゃねぇ気がするがね」
『青き鋼の音色』イズマ・トーティス(p3p009471)と『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)がそんな事を言っているが、ブリなので仕方ない。誰が何と言おうとブリなのである。
「狂王種のブリを倒す……か。煮ても焼いてもうまいブリだが、それだけでかい上に人を襲うんであれば仕方ねえ。しっかり倒してしっかり味わうとしようじゃねえか」
「巨大なブリ……おいしいのでしょうかっ? ルルの関心はもうそこにしかありませんっ。食欲のモンスタールルとブリのモンスターどっちが強いのか勝負です! それに、航行の妨げになるモンスターを野放しにしておくわけにもいきませんし……ババーンっと倒してモグモグっといきましょうっ」
「ま、その意気だな」
『光の槍』ルルリア・ルルフェルルーク(p3p001317)に『“侠”の一念』亘理 義弘(p3p000398)が小さく笑い、ルルリアも気合のガッツポーズをきめる。
 そう、相手は狂王種。相当に巨大な相手だ。
「亡くなってしもた船員さんたちの為にも頑張りましょね。それが一番の弔いになるやろうし、だいぶと勝手は違うけど、これも立派な漁やよ」
「30mもある凄く大きなブリさん……船員さんたちの弔いもだけど、美味しいブリのためにも頑張るわ!!」
『暁月夜』蜻蛉(p3p002599)に『リチェと一緒』キルシェ=キルシュ(p3p009805)も頷き、唯月 清舟(p3p010224)も今日の相手のことを思う。
「超弩級……ねぇ……なんともまぁ名前からしてでかそうな名前じゃ。船員達もやられとるんじゃろ?こりゃあ油断できねぇわな。捕獲してぶり大根にしちゃるわい! 海を荒らされりゃ魚も漁れんでな。ツマミが減るとなりゃ酒呑みとしちゃ許しておけんわな!」
 そう、結局のところ清舟の言う通りなのだ。
 船員が犠牲になり、旬のものも獲れない。
 これは海洋の経済自体に大きな打撃を与え得るものだ。このまま放置しておくわけにはいかない。
 だからこそ、これは海洋の平和を守るための戦いでもある……のだが。
「んーと、いよいよ狂王種が化け物じみてきたなイイヨイイヨー……超巨大ブリレーザーかー。ここだけの話、ちょっと見てみたい、かなり見てみたい。どうせなら見てやろうか、特等席でさ! ……それにこの時期のブリは本当に美味しいんだよねえ」
『若木』秋宮・史之(p3p002233)くらいの楽しそうな精神で挑むのが、意外に正解であるかもしれなかった。
「やれやれ、これが狂王種退治じゃなけりゃぁのんびり船旅を楽しめたんだがねぇ」
 そんな縁の言葉も……ある意味で全員の気持ちでもあっただろう。
「船長さんも、一緒に弔い頑張りましょうね! 大きなブリさんたち出てくる近くまで大型船で送って下さい!」
「お任せを。しっかりお送りしますよ」
 キルシェに船長は自分の胸を叩いてみせて。そうして、2隻の船は順調に進んでいった。

●超弩級魚類グレートブリ
「それじゃあ、この辺りで待機しててくれ」
「あとは、うちらに任せて。大丈夫、仇は取ってきますよって」
「この安全な場所でブリさん捌く準備お願いします! あ、リチェはお空飛ぶの危ないから、船長さんと一緒に待っててね!」
 縁と蜻蛉はそう言うと大型船を海域近くの小島付近で待機させ、縁が自ら中型船の操船を始める。
 キルシェもリチェルカーレを船長たちに預けていくが……そう、此処から先は危険なのだ。
 いざブリを引き揚げようという時に、肝心の船が沈められてしまったのでは話にならない。
 とはいえ、船が無ければブリが寄ってこないかもしれない。
 だからこその処置であるが、要は囮作戦である。
「奴の産み出す大渦に船が飲み込まれてはいけねぇしな」
「そういうことだ。ま、俺ももう少ししたら泳ぐがよ」
 縁と義弘は頷きあうが、義弘自身、もう少し近づいたら泳ぐつもりではあった。
「他の仲間は飛行などで移動するようだが、携行品での簡易飛行しか使えない俺は撃ち落とされるのが目に見えているしよ」
 言いながら義弘が触れるのは水無月のスカーフだ。
「しかし自分だけならともかく、普通のブリまで渦の影響を受けないのはどういう仕組みになっているのか、気になるぜ。渦の中に移動できる切れ目でもあるのかね」
「流石にそれは分からんのう」
 言いながら、清舟は「あ、そこの小島に降ろしてくれ」と声をかける。
「儂ゃ飛べんし船に居るのもちと危ないからのぅ」
 故に、清舟は海域付近の小島からの狙撃に務めるつもりだった。
 そうして清舟を小島に降ろすと、飛行可能な面々が次々と空へ舞い上がっていく。
「さぁやるぞ一本釣り! 来い、グレートブリ!」
「大きなブリさんはすっごく大きいから遠くからでもわかるわよね?」
「恐らくは! さあ、いよいよですよ!」
 イズマとキルシェ、ルルリアが言いながら索敵を開始する。
「今回はキルシェさんが要だからね、いざという時は庇わせてもらうよ」
 そう言いながら、史之もキルシェの近くを飛行する。
 そう、キルシェの着ている羽毛たっぷりのジャケットは、その名も防御のいと白き太陽の翼。
 神翼獣ハイペリオンより加護を受け、何故か飛べて、空に愛されるオーラを周囲へもたらすという凄い物なのだ。
 故に、キルシェの無事は今回の作戦の成否をある程度左右するカギの1つであるとも言えた。
 そして……義弘も「そろそろだな」と呟くと海に飛び込む。
「そんじゃ、うちも海に潜って海中で戦ってる人たちのサポート役といきましょか」
 蜻蛉も義弘に続き、海へと飛び込んでいく。
「……もうそろそろだな」
 囮にしてしまう船には少しばかり悪いことをするが、今回仕留めたブリが船の代金の足し程度にはなるかもしれない。
 海洋の男であるからか、縁はそんなことを気にしてしまうが……その瞬間、気付く。
 潮流に明らかな異変が発生しつつあることに。
「来るよ! 魚影……大きい!」
 史之が叫び、巨大な渦が発生する。
 大渦などという言葉では足りない程に巨大な渦。一瞬で舵が効かなくなる凄まじさに縁は舌打ちし、海に飛び込む。
 そしてその数瞬後……中型船は大渦に巻き込まれ、バキバキと音を立てて海中へと引きずり込まれていく。
「なるほど……これは一溜りもないね」
 史之が、その凄まじい光景に息を吞む。
 こんなものに巻き込まれては、大型船ですら一撃のはずだ。
「そう言えば大きなブリさん、お口からレーザー出すのよね……!? 見れるかしら……?」
 そんなキルシェのリクエストに応えたわけではないだろうが、巨大なブリの頭がぬっと海上に顔を出す。
 空に何人かいることに気付いたのだろう。その口が開かれ、キュイイイインという物騒な音が漏れ出始める。
「来る……! ならルルの必殺技である【暴風】をタイミングを合わせて撃ちます! 水の中に落とされても水中行動できるから大丈夫でしょうっ」
 そう、敵の最大の技は同時に最大の隙になり得る。
 かき集めた風の魔力を暴発寸前まで収縮させて、グレートブリに銃口を突き付ける。
「貫いて……ストーーーーーーム!」
 ゴウ、と天よりルルリアの【暴風】が放たれて。水上よりグレートブリのブリレーザーが放たれる。
 2つの砲は交差して、ルルリアの【暴風】がグレートブリを穿ち、グレートブリのブリレーザーもルルリアを撃ち落とす。
「ハッ……ナイスガッツじゃ! なら儂の超遠距離からのチャカ……ぶっぱなしちゃるわ!」
 小島から清舟のワイズシュートが放たれ、イズマも響奏撃・弩を放つ。
 目的としては清舟のいる小島付近まで誘導し、確実に射程内に入れていくことだが……そこに史之も急降下と共に覇竜穿撃を叩き込み、更に舞い上がっていく。
 そして、戦いの舞台は海上だけではない。
 水中でも激しい戦いが繰り広げられている。
「大渦を起こそうが俺はギフトで変わらず泳げるんでな!」
 縁の振るう青刀『ワダツミ』IIIがグレートブリに命中し、周囲のブリたちが縁に向かい襲い掛かってくる。
 そう、縁のギフト「逆凪」は海上にいる限り、波や風などの悪天候の影響を受けにくくなる。
 それ故に、グレートブリが海上に顔を出した今は絶好のチャンスだった。
「うおらあ!」
 義弘のバスタースマイトVも炸裂し、蜻蛉のヴェノムジュエルが射出される。
「うちは、あの大きなお魚のレーザーをお見舞いされるんは、ごめんやよ! それでなくとも、こっちが食べられてしまいそう……」
 そんな事を蜻蛉が叫ぶが、事実あのブリレーザーの威力は凄まじいの一言に尽きる。
 撃ち落とされたルルリアも元気に泳いではいるが、再度あのブリレーザーを受けたいとは思っていないようだ。
 だがそれでも心は折れず、勝負から逃げる気がないのはルルリアらしい。
「ルルは逃げませんよーー!」
「とにかくアイツを水上近くまで常に引きずり出していくぞ……!」
「おう!」
 義弘の号令に縁も応え、水中勢は空中勢が上手く誘導できるように動き回っていく。
「余裕があればブリの背中に乗って一気に切り裂いてやろうかな。ひれやしっぽなんかも狙いどころかもね」
 空中勢でも史之のそんな言葉が飛び、イズマが「ああ、この調子でいこう!」と返す。
「大きなブリさんの攻撃で海に落ちた人がいたらすぐに助けに行くわ! 今日のルシェはお空も飛べるしお水の中もすいすいなのよ!」
 空中に戻ってきたルルリアに安心したような視線を向けながら、キルシェも叫ぶ。
 清舟の攻撃も合わせ、「グレートブリの一本釣り」作戦は見事に機能していく。
 そして……撃ち落とされても勇敢に戦ったルルリアの【暴風】が、見事グレートブリにトドメを刺した。
 やがてブリの牽引も終われば、全員でグレートブリの犠牲者を弔う墓を作っていた。
「仇は討ったよ」
「コイツらにとっちゃ仲間を殺られたんだから何かしらの区切りは欲しいとこだろ。身体は回収出来んけど、ここで確かに生きて、戦った証を遺してやろうじゃねぇの。なぁに、あの世への餞別。手向けの花よ」
 イズマと清舟が、そして全員が手を合わせる。
 弔いは死者のために見えるが、それだけではない。
 生き残る者が心を整えて……また前を向くためでもある。
 だからこそ、手を合わせて。
 キルシェはブリを調理したら此処に備える事を約束する。
「ささやかやけど、お花です。どうか安らかに」
 蜻蛉の持参した竜胆の花が、その墓前に供えられて。
「酒瓶の一本でも持ってくりゃぁよかったかねぇ」
 縁が、そんなことを呟く。だが、その心はきっと伝わっているだろう。
 そして……気持ちを切り替えるように義弘が手をパンと叩く。
「さて、それじゃあブリパーティーと洒落混もうぜ」
「おー!」
 ルルリアもそれに乗り、全員が気持ちを切り替えていく。
 笑顔で見送る事。それもまた大事だと知っているからだ。
 そして……グレートブリは今までにないくらい巨大で、残った分を今までの不漁の穴埋めに使っても充分に釣りがくるほどだった。
「はー、食べごたえがありそうだね」
 史之はそう言って、即座に調理を始めていく。
「やっぱりまずはシンプルに塩焼き、ぶりの旨味がそのまま味わえて乙だよね。ギフトで熱燗も出しちゃおうねえ~飲める人は寄っておいで。そのあいだにぶり大根を仕込んでおこう。これはすこしばかり煮込んだほうがおいしいからねえ」
 魚は食べない縁がグビリとやるが、蜻蛉も負けじと腕を振るっている。
「お刺身に、お鍋に……ブリ大根、これだけ大きいと、何人前もあるわぁ。食べきれるんやろか」
「ルシェも手伝うわ!」
 魚を食べない縁向けにも何か用意しようと思いつつも、差し入れの白酒をテーブルに載せる。
 そうして調理は進んでいき……ルルリアの「いただきます!」という元気な声で宴会が始まっていく。
「刺身、鍋、ブリ大根……うーん、美味しい。旬の魚は最高だ。さすが、生まれた時から出世してるだけはあるな」
「ブリさん美味しいね!」
 イズマとルシェが笑顔になって。皆、それぞれ幸せそうな顔になる。
 グレートブリは倒れ、海洋のブリ漁業も救われた。
 これからは、安定供給も進んでいくだろう。
 そしてきっと、今後も似たような事件は起きるのかもしれない。
 それでも海洋の男たちは海へと乗り出していく。
 その生き様を応援するからこそ、今日此処に人が集まって。
 この、素晴らしい結末へと繋がったのだ。

成否

成功

MVP

キルシェ=キルシュ(p3p009805)
光の聖女

状態異常

なし

あとがき

コングラチュレーション!
グレートブリを倒しました!

PAGETOPPAGEBOTTOM