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シナリオ詳細

混沌産廃品を売り付けまsecond!

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●異世界の転売ヤー
「どうしてこう俺の休暇は毎回変な奴に邪魔されるんだよ、おかしいだろ」
 『境界案内人』ラナードは店内の騒がしいガヤに文句を言いたいわけじゃない。
 何故ならここは彼の行きつけの酒場であり、この世界の酒場は冒険から帰還した冒険者が騒ぎながら美味い酒と美味い飯を楽しむ場所だからだ。
「そう言わずに一杯やりましょうよ、旦那」
 だが、今日はどうしてもカウンターに置かれた好物の蜂蜜酒に口を付ける気になれなかった。
 その理由は簡単、彼の隣で既に赤くなっている、身なりも恰幅も良い『金持ち』って感じの男。
「勘弁してくれよ、お前みたいな狡い男の相手をするのは俺の仕事じゃないんだよ」
「いいじゃないですか、旦那だってきっと沢山儲けますぜ?」
 恰幅の良い男は、嫌がるラナードに無理矢理肩を組みながら酔った酒臭い口で言う。
 一瞬、反射的にこの男の顔に拳をお見舞いしてやりたくなるくらいラナードは嫌がったが、何とかそれを我慢しつつ、男の腕を肩から引き剥がした。
「しつこいな、異世界のマジックアイテムを転売なんて許されると思ってんのか?」
 先程からラナードがこの男に付き纏われている理由はそういうことだった。
 混沌世界の闇市商人にも安物を高く売りつける輩が存在するが、他の世界……もっと言えば異世界人が多く来訪する世界ほどこういう輩は多い。むしろ混沌世界は『不在証明』が働いている分、少ない方だと言えよう。
「うえへへ、この世界では異世界のものを売っちゃいけない決まりなんてありましぇん」
 引き下がらない男にラナードは深いため息を吐く。
 恐らく今回断っても、何度断っても、酒場へ酒を飲みに来る度にこの男は言い寄って交渉を持ちかけてくるのだろう。そう思うと彼は憂鬱な気持ちでいっぱいになってしまう。
「……仕方ないな、全く」
 全くもって本当に仕方がない。
 ラナードは悲痛な表情を浮かべながら、イレギュラーズの力を借りることを決めたのだった。

●転売ヤーに裁きを
「本当に面倒な商人に目を付けられちまった」
 所変わって境界図書館、イヴに本の整理を任されていたラナードは、再び深いため息を吐いた。
 どうやら頼み事があるらしい。
「俺の行きつけの酒場で変な商人に目を付けられちまった。どうやら異世界のマジックアイテムが欲しいらしい」
 ラナードの行っていた世界は元々、世界を渡る力を持つ異世界人が度々訪れる世界のようで、彼もまた別の世界から来た冒険者として認知されていた。混沌世界だってそうなのだから、異世界でもよくある話だ。
「その商人はどうやら異世界の珍しいマジックアイテムをその世界で高く売り捌いてるらしい。もっとも、公に禁じられていないだけで商人間でその行為はタブーの筈なんだがな……」
 だがラナードにとってそんなことはどうでもいい。とにかく酒場での平穏を取り戻したい彼は、イレギュラーズに深々と頭を下げるのだった。

NMコメント

 混沌ショッピングのお時間になりました。
 えー今回紹介するのはこのお品、混沌名物のぱんつです。
 ……そんなノリで今回もやっていきましょう、牡丹雪です。

●目的『ガラクタをなるべく高値で売り付ける』
 異世界のとある商人が転売ヤーをするべくマジックアイテムを欲しがっています。
 この転売ヤーな商人に痛い目に遭わせるべく、混沌のガラクタを有用性のあるものふうに説明し、できるだけ高値で売り付けてください。
 売り付けるガラクタはガラクタであるなら何でも構いません(実際にある物を装備していっても構いませんし、存在しないものを作ってもOKです)。
 また、通貨の単位はGOLDで、物価は混沌を基準とします。

●味方(?)
『境界案内人』ラナード
 商談はイレギュラーズに任せて近くで酒を飲んでます。
 基本的に空気ですが、プレイングに記載があったりガラクタの説明に少々難があった場合はフォローを入れたり入れなかったりします。彼は気まぐれなのです。

●敵(?)
『異世界の転売ヤー』商人の男
 今回のラナードの悩みの種である転売ヤー。
 基本的にイレギュラーズの説得の下、持ち込まれたアイテムを買い取りますが商人としての目は程々に利くらしく、高すぎたり本当にガラクタと思った場合は購入してくれないかもしれません。

●サンプルプレイング
 以下、プレイングの例になります。
 参考にしていただければ幸いです。

例)売るもの『へっちな本』
  見てくださいこの内容量!!
  ページ数はなんと驚異の五十ページ越え!
  この世界で売り出せばきっと大ヒット間違い無し!
  しかもこれだけ描かれてお値段たったの10000GOLD
  どうです商人さん!すごいでしょう?
  ちょっと待ってください!!
  今ならなんともう三セットお付けしてお値段そのまま!
  貿易手数料はローレットが負担!!
  しかも百組限りの限定商品ですよ! 今しかございません!

 では、レッツ売り付けまshow!

  • 混沌産廃品を売り付けまsecond!完了
  • NM名牡丹雪
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2022年03月08日 21時30分
  • 章数1章
  • 総採用数4人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

リカ・サキュバス(p3p001254)
瘴気の王

●まるでラーメンとケーキを混ぜたような
「お客様ぁ、ペットって飼ったことあります?」
 程よく賑わう酒場の席、雨宮 利香(p3p001254)は商人の男へ問いかけた。
「おーん、商売道具として荷物運びの馬を何頭か」
 大量の品物を持ち歩くための荷馬車は、商人にとって欠かせないものである。
 それを知っていたからか、はたまた商人の言葉を聞いたからか分からないが、若干口元が吊り上がった利香は流れるように商談を持ちかけた。
「馬の世話、結構大変ですよねぇ。飼うのもタダじゃない! 特に餌代なんて費用が莫迦にならない、そうですね?!」
 唐突に熱く語り始めた利香に、男は酒を飲みながらだが困惑する様に頷いた。
「そんな貴方に是非お勧めしたいのがこちら『ロリババア』!
 見た目も愛嬌があって可愛らしいですねぇ! しかもこのロリババア、可愛く鳴くんです! ほら見て、のじゃぁって可愛らしいでしょう!」
 いつの間に酒場内に連れ込まれていた、どう配合すればこんな見た目になるのか分からないロリババアが“のじゃぁ”と鳴く。
「しかも餌代はほとんど無いんです! 何せ食べるのはなんと道草と煙草の吸殻、そこら辺に落ちてるもので大丈夫!」
 男が何か言う前に、利香は言葉を言葉で繋ぐ。
「これでお値段なんと29800GOLD、送料は無料! 今ならなんと可愛らしいメカ子……」
 その後、彼女の商談は永遠と続き、値段もかさ増ししていったとか。

成否

成功


第1章 第2節

ソア(p3p007025)
愛しき雷陣

●可愛い娘にはチップを掴ませたい
「ねえねえ、おにーさんっ、ボクのすごいのを買ってもらえたりしないかしら?」
 ソアのような女性にそんなことを言われ、話を聞かない男が居るだろうか。
 少しだけ鼻の下を伸ばしながら興味津々にソアへ耳を傾ける商人の男へ、彼女は自らの肉球を見せつけた。
「はいっ、さわってみて? 大丈夫大丈夫、ちゃんと爪はしまってあげる」
 普段ならその爪で引き裂かれればタダじゃ済まないだろうが、今はその心配もない。
 男は釣られるがまま、まるでペットの猫の肉球をフニフニして癒しを求める飼い主の如くソアの肉球に触れた。
「うぉぉ、これは、想像以上に……」
「ふっふー、見た目よりさらにやわらかいでしょう?
 ふにっとして音もなく歩ける優れものだよ。それにとても暖かいの」
 男が肉球に触れて表情が変わる最中、ソアは追い打ちをかけるようにその手を包む。
「これがなんと今ならたったの5000Gold……お買い得だね?」
 あくまでもそれを模したアクセサリだが、男はちょっと悩ましい表情を浮かべた。
 冷静に考えれば、肉球のアクセサリは異世界のマジックアイテムと称して売るには少々難しいのかもしれない。
「ふたつあればお顔を揉んだりもできちゃうなあ。おにーさんもだんだん欲しくなーる、欲しくなーる……」
 それでも男は肉球をアピールするソアを見て、アクセサリを見て……もう一度ソアを見て、長い財布を取り出すのだった。

成否

成功


第1章 第3節

セララ(p3p000273)
魔法騎士

●ボクと契約して……
「……子供じゃね?」
「見くびると痛い目見るぜ?」
 そんなやり取りは前にもあったかもしれない。
 商人の男が『子供だから』と注文したドーナツを食べ終わったセララは、ラナードと男の話が終わった折を見て本題に入った。
「そろそろ良いかい? これはボクのオリジナルアイテム、魔法少女変身ステッキ!」
 商談を始めたセララが取り出したのは、可愛らしい装飾が施されたステッキだった。
「これを使えばキミも魔法少女に大変身!
 ただし魔法少女レベルは1からだから、ゆっくり飛んだりライターぐらいの火を出したりできるくらい。あとは可愛い衣装に一瞬で着替えられるよ!」
「……良いじゃん」
 成程、魔法少女の強さとしては微妙なところがあるが、変身バンクとして見るのならロマン溢れる子供のおもちゃとして売れるかもしれない。
 男はそう考えるだろうと、セララにはお見通しだった。
「注意事項として、これは契約した人しか使えないの。一度契約したら対象者の変更不可……つまり持ち主専用になるから、そこは注意してね!」
「ほ~、子供なのにしっかりしてるなぁ……使い方と値段を教えてくれるかい?」
 魔法少女ステッキの使い方の手解きをセララから教わる男は気付くことができなかった。
 ――まさかその魔法少女契約対象が自分自身に指定されていたことを。

成否

成功


第1章 第4節

マッチョ ☆ プリン(p3p008503)
彼女(ほし)を掴めば

●プリン+みかん+醤油+海苔+米=???
「おい、あれプリンだよな?」
「プリンだな?」
「ソコノオマエ、プリンダ! 最高ノプリンヲ持ッテキテヤッタゾ!」
 関係無いフリをしようとした商人の男がすごく嫌そうな表情を浮かべた気がする。
 迫るマッチョがマジックアイテムでなくプリンを持っている辺り、男が直感的に感じた嫌な予感も間違っていない。
「俺が求めてるのはプリンじゃなくて――」
「プリンヨリ凄イ物ハナイ! ツマリ、プリンコソ最高ノレアアイテム!」
 あぁこのプリン、人の話を聞かないタイプのプリンだなと男は思った。
 普通のプリンだって人の話は聞かないけど、マッチョはそんなことつゆ知らず。それとも男が物足りないと思っているとでも考えたのか。
「悪いがプリンは求めて――」
「ナルホド、交渉上手ダナ! ナラバオマケニ……醤油トゴ飯ヲ付ケテヤル!」
 プリンに醤油をかけて食べるとウニの味がするらしい。マッチョはそこへ更にご飯を加え『プリンかけご飯with醤油(ウニ丼味)』と言いたいらしいが、まさかそこへ待ったをかける人間が現れるなんて本人も思わなかっただろう。
「みかんと海苔を一緒に食うと何の味になるか、知ってるか?」
「て、テメェは!」
「イッタイ何ノ味ニナルト言ウンダ!!」
 その答えはさておき、男が『みかんを添えたプリンかけご飯with海苔醤油(海鮮丼味)』を貪ることになったのはこの後の話。

成否

成功


第1章 第5節

●転売ヤーは滅ぶべし慈悲は無い
「で、気は済んだか?」
 誰も来なくなった酒場の席でラナードは商人の男に問いかける。
 ガラクタばかり掴まされた男は歯を食いしばりながら、手前の物でいくら損失を減らせるか考えていたが、どう考えても大赤字。少なくとも異世界の珍品を転売してぼろ儲けしようなんて考えたことに後悔しただろう。
「くそが、次はもっと上手くやってやるからな……」
 売り言葉に買い言葉、ラナードの一言に商人はギリィっと睨みつけると、そう吐き捨てて酒場を去るのだった。

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