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シナリオ詳細

空狩りの禽

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●空狩りの禽
 広大な海と、蒼天の空が広がるネオフロンティア海洋王国。
 潮風が香り、船乗り達自由気ままに島々を渡り歩き、未だ知らぬ島を開拓しようと渡り歩いたり、逆に島々の交易を担う役目を果たす責務を果たすために、既存の島を行き来したり。
 それこそがこのネオフロンティア海洋王国で繰り広げられる日常。
 ……だが、そんな日常を妨げる影。
『ふー……今日も良い天気だな!』
『全くだ。今日は航路も順調だしよ、少し船を波に任せてみるか!? 潮風も感じてみたいしよ!』
『おお、そりゃーいいねぇ!』
 気ままに船を操る船一艘……波にその身を任せ、海を流離う。
 押しては返す波が左から、右からと打ち寄せ、船は少しずつ、少しずつ東の方へと流れていく。
 向かった東の海域に目を向けると……遠くの方に、一つの島。
『ん……あれ、あの島? おい、知ってる奴は居るか?』
『……?? いや、記憶に無いっすねー。この辺りの海域図にも……あれ、ねーっす』
『って事はよ……新発見の島って訳か! 面白え、ちょっと探索にいってみようぜ!!』
 そして船の航路は、一直線にその島へ。
 ……後数十分でその島に着く、といった距離にまで詰めた所で、島から幾つもの影が生じる。
『……キィィ……キィィィ……!!』
 と、遠くの方から聞こえてきたのは、奇っ怪な鳴き声。
『何だ……? ウミネコか?』
 ぼんやり呟くが、みるみる内にその影は大きくなる。
 鋭い爪を持った、鳥が巨大化したような姿。
 その姿に船員の一人が。
『ヤバイ、コカトリスだ!! 退避、退避ー!!』
 と叫び、慌てて操舵輪を面舵一杯。
 しかし、空を飛び交う彼らの動きに対応出来る素早さは船には無く、空からの襲撃者は船へと襲い掛かり……船員達を切り裂き、全てを斬殺していくのであった。


「……ん、ああ、もう集まってたか、すまんな」
 と『黒猫の』ショウ(p3n000005)は、軽くてを上げて応える。
 その隣には、『鳥種勇者』カイト・シャルラハ(p3p000684)の姿もあり、何故、と思う者も居るだろうが。
「今回の依頼だが、カイトから来た話なんでな。まぁ端的な話を言えば、ある海域に凶暴な『コカトリス』達が居る様なんだわ」
「こいつらは、リッツパークから東南東に6日位航海した所にある『レピエーナ島』のちょっと手前の東方にある、まだ名も付けられていない島に住み着いてしまっているらしいんだ」
「島自体はそんなに大きくなく、人も住んでいない無人島だ。だからこそ彼らが棲みついているのかもしれん。だが島に何かコカトリス達が棲みつく理由がある筈だ」
「そこで皆には、島に向かい、島に近づくと襲撃してくるコカトリス達を討伐し、彼らが棲みついた謎を調べてきて欲しい。このままじゃ、第二第三の被害が出かねんからな……んじゃ、宜しく頼むわ」
 皆に手をひらひらと振ると共に、カイトは。
「『コカトリス』ってのは、何だか惹かれる響きだろ? そいつらを爪を交える事が出来るってのは面白えと思うんだ。宜しく頼むぜ!!」
 と満面の笑みで微笑むのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
 大海が広がるネオフロンティア海洋王国……カイトさんの言う『コカトリス・キング』の襲撃事件が発生した様です。

●成功条件
 成功条件的には『コカトリス・キング』及び、その配下の『コカトリス』を倒す事です。
 島の真意の探索自体は成功条件には含まれませんが……原因が分かれば、今後の対応も出来る事でしょう。

●情報精度
 このシナリオの情報精度はBです。
 依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

●周りの状況
 舞台となるのは、蒼天が広がる海の上です。
 コカトリス達は島の方から一直線に向かってくるので、視界が開けているので事前に察知する事は難しくは有りません。
 とは言え相手は海の上を飛んで動き回る相手なので、船で回避行動とか獲ろうとしても間違いなく負けます。
 なので船の上で戦う事を前提として、作戦を考えて見て下さい。
 
 尚探索する島は森が生い茂っており、自然豊かな森の中です。
 そんな森に何故コカトリスが生息しているかは、探索しれば分かる事でしょう。

●討伐目標
・蒼天を劈く『コカトリス・キング』 x1匹
・蒼天を貫く『コカトリス』 x 30匹
  どちらもコカトリスの巨大化した姿形をした者達です。
  コカトリス・キングはコカトリスよりも2周りくらい体躯が大きく、特に凶暴性・攻撃力・体力が高い個体です。
  攻撃力の差こそあれ、攻撃手段はその爪による切り裂き近接単体攻撃と、羽を大きく羽ばたかせて風の刃を放つ遠隔範囲攻撃の二種類のみとなります。
  尚、羽を自分の身体を護る様に覆い隠す様に展開することで防御力上昇(防御専念)の行動を取ることも可能の様です。

 それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • 空狩りの禽完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年10月19日 22時05分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(8人)

十夜 縁(p3p000099)
幻蒼海龍
カイト・シャルラハ(p3p000684)
偉大なる大翼
秋宮・史之(p3p002233)
若木
辻岡 真(p3p004665)
旅慣れた
カイト(p3p007128)
雨夜の映し身
ジョージ・キングマン(p3p007332)
絶海武闘
ロロン・ラプス(p3p007992)
光華の導き手
ロウラン・アトゥイ・イコロ(p3p009153)

リプレイ

●潮と風
 広大な海と蒼天の空が広がる、ネオフロンティア海洋王国。
 リッツバークから東南東に向けて航海する事六日ほどの距離にある小さな島『レピエーナ島』。
 取り立てて特徴的なものもない、そんな島はこの広大な海の上には多く点在しており……更に、日に日に新たなる島が発見されているような、不思議の尽きない海域でもある。
 ……だが、そんな海域に突如現れたのは、鳥が巨大化した様な姿をしたコカトリス達と、それよりも一回り大きなコカトリス・キング。
「ふむ……コカトリスか。蛇の尾を持つ鳥、だったか?」
 コカトリスと聞いた『絶海武闘』ジョージ・キングマン(p3p007332)が首を傾げると、今回の話を持ち込んだ『鳥種勇者』カイト・シャルラハ(p3p000684)は。
「ああ、コカトリス! ただの蛇鶏だぞ! そんなんに鷹が負けるわけがねぇぜ!! なんたってよ、俺の船と自慢の仲間がいるんだからな!!」
 はっはっは、と大海原に声高らかに笑う。
 そんなカイトにジョージは肩を竦め。
「いや、こっちは実物を知らないんでな。しかし空を飛ぶほどなら、鳥の身体は関係なさそうなものなんだがな」
 確かに……鳥の体に蛇という奇っ怪な組み合わせは、不合理にも思える。
 だからこそ……美味しそうと考える味方達もいた様で。
「ふむふむ、コカトリス狩りだねー。食べる物に事欠かないのはいいことだよ。おいしくいただくことにしようっと」
 ふわふわとした口調で、コカトリスを食べようと口にするのは『無垢なるプリエール』ロロン・ラプス(p3p007992)。
 そんな彼の言葉に『若木』秋宮・史之(p3p002233)とロウラン・アトゥイ・イコロ(p3p009153)も。
「んー……でも、キング・コカトリスっておいしいのかなぁ? 蛇部分はたんぱくな白身魚みたいで食べれるって言うし、鳥部分は言うに及ばずだし」
「そうですね。大きくて食べ応えのありそうな鶏肉ですね! 尻尾の蛇もヘビー級とみていいでしょう。メインディッシュに相応しい……しかし31匹ってのは多く無いですか?」
 確かに変異的な生物であるコカトリスが31匹巣くう場所があるとなど、そうそう聞く物ではない。
 もちろん人の手が入らない島はこの海域には多くあり、そういった者が潜んでいても不思議では無い。
 ただ、コカトリスが繁殖している島だなんて、聞いた事も無い訳で。
「うーん……コカトリスってこんなトコにホイホイ繁殖するモンなのか? 混沌の生態系っていまいちよくわかんねぇんだよな……長いこと居るけどもさ」
 と『雨夜の映し身』カイト(p3p007128)が首を傾げると、それに『幻蒼海龍』十夜 縁(p3p000099)も。
「詳しい生態は分からんからな……まぁコカトリス連中が島に棲みついてるのも不思議でもねぇ。でもそいつらが島に棲みついちまっている理由、ねぇ……普通に考えりゃ餌が豊富とか、敵がいねぇから住み心地がいいとか、そんな所じゃねぇかとは思うが……」
 と縁が何となしに空を見上げると、それに史之とジョージも。
「そうだね。うまくやれば島が繁殖場になるかも。なんかワクワクしてくるな。まぁ凶暴だから難しいかもだけど」
「ああ。島にだけいるなら放置してもいいが、コカトリスがこれ以上縄張りを広げていけば、被害はこれだけでは収まらんしな。海路の障害となる前に、実態は確認しておきたい所だ」
 それに『旅慣れた』辻岡 真(p3p004665)も。
「ああ。名もない島の冒険とは、いつでもわくわくするねぇ!! コカトリス達を船の上で大立ち回りだ!」
 ニッと笑みを浮かべる真に、カイトも。
「そうだな。だいぶ久しぶりの海上戦闘になるなぁ……あん時に比べりゃ強くはなったし、だいぶ平和にはなっただろうが……な」
 皮肉めいた笑みを浮かべたカイトへ、そうだな、と頷きながら縁も。
「そうだな……できれば、巣やら卵やらが見つからねぇことを祈るばかりだ」
 誰へ、という訳でも無く、そう蒼い空を見上げながら呟く。
 ……そして、操舵するカイトが。
「ま、そうだな。んじゃぁ皆、ちょっと速度を上げるぜ!」
 と操舵輪を回し、まずはキーポイントとなる『レピエーナ島』に向けて針路を取るのであった。

●狩りの糧
 そしてカイトの船は、レピエーナ島がイレギュラーズ達の視界に入る所まで辿り着く。
「……あれがレピエーナ島、ですか?」
「そうみたいだねー。となると……あっちの方かなー?」
 ロウランにロロンが、レピエーナ島から明後日の方向を指さす。
 現状その方向には、今の所島の影も形も無い。
 とは言えショウから聞いた話では、ここからちょっと東方にその島はあるという事。
 面舵一杯を展開し、その方向に再度針路を取り、船は進む。
 ……空からの燦々と照りつける陽射しは秋の空に仄かな暖かさを与えてくれて……すこしばかりうとうとしそうな具合。
「しかし……毎回思うが、操舵の腕がいいやつの船ってのは、どうしてこう乗り心地が格別なのかねぇ。依頼じゃなかったら、このままのんびり寝ちまえるってのに、残念だ」
 と縁が笑うと、それに史之も。
「そうだね……いいバカンスの一時とばかりに、お酒を飲んでゆっくりのんびり……といきたい所なんだけど、流石に戦闘前から酒を飲む訳にも行かないしね」
 と苦笑する。
 数え切れない位、海洋の依頼で顔を合わせているからこそ、そんな他愛も無い会話を楽しんで居る三人。
 ……だが、そんな順風満帆に航海をしている所に、襲い掛かるは鳥の影。
『……キィィィ……キィィィ……!!』
 甲高い鳴き声が遠くの方から響きわたる。
 その声のした方向に視線を向ければ……今迄見えてなかった筈の島の影がぼんやりと出現。
「さーて、おいでなすったようだぜ、奴さん方」
 と縁が言う通り……島からバサバサと飛んでくる、鳥の様な影。
 みるみる内にその影は近づいて来て……イレギュラーズ達の視界内へと収まる。
「わわっ、デカい! キング・コカトリスって、実際に見ると違うねぇ!!」
 真がどこか嬉しそうに言う通り、近づいて来た影はコカトリス・キングと、コカトリスの群れ。
 一際身体の大きなコカトリス・キングがどれかはすぐに判断出来るが……周りのコカトリス達が邪魔して、そのままでは攻撃は通らなさそう。
「流石にこれだけ数が多いと邪魔だよね。真さん、手分けして惹きつけて行くよ」
「了解だよ」
 二人頷き合うと共に、射程に入ったコカトリスの左側へ史之が。
「さぁ、君達がどうして近くを通りがかった船を襲っているのかは分からないけど、邪魔する様ならこっちも相手になるよ!」
 と声高らかに口上を述べて敵の注意を惹きつける。
 更に別方のコカトリス達には、真が更に。
「そうだな! ほーら、あっはっは!! 逃走ならお手の物! こっちだよ!!」
 と船の上を史之と別の方向に飛び退くことで、怒りの矛先を2方向へと分断させる作戦を取る。
 対しコカトリス達は、その挑発に上手く乗ってしまった様で……空から次々と急降下し、イレギュラーズ達へ総攻撃を開始する。
 そんな敵の急降下に対し、映し身のカイトは。
「さぁ……この桜の幻想に狂うんだな」
 と寒気をおよぼす桜吹雪を吹き荒れさせて、先手の迎撃を喰らわせる。
 更に縁は船の穂先へと立ちながら躊躇無く、ワダツミの刀を抜いて。
「ほら……お前さんの相手は折れ達がしてやるよ。一人残らず、な」
 と左へ、右へとその刀を振り薙ぎ、更なる怒り効果で敵を惹きつける。
 更にジョージとカイト二人が。
「さぁ来い、相手をしてやろう!」
「お前達は俺の船を襲ったな? お前達は焼けば食えるよな? じゃあ、お前は俺の獲物だ!!」
 と言いながら、ジョージは口上を述べ、一方カイトは羽根と炎を船の周囲に舞わせ、竜巻の如き敵を薙ぎ払う火炎の旋風を巻き起こして、敵陣に纏めて攻撃を叩き込んで行く。
 そんなイレギュラーズ達の迎撃態勢に、数匹のコカトリスとコカトリス・キングは踵を返して距離を取る。
 ただ、大多数のコカトリス達は勢いを緩める事無く、とうとうイレギュラーズ達を攻撃出来る間合いまで到達し、その鷹爪で次々と切り裂いていく。
 その一閃はまあまあの攻撃力を誇り、確実にイレギュラーズ達を削る。
 ……だが、そんな仲間達の傷にすぐ、ロウランが。
「皆さん大丈夫ですか? 癒しの奇跡よ……!」
 と己が力を回復魔力に換えて、仲間達を回復。
 そして最期にロロンは。
「それじゃー、僕の攻撃を喰らってもらうよー」
 柔和な口調ながら、己に瞬時付与される英霊の魂。
 その力で以て、無慈悲なる左手で持ってコカトリスを捕獲し、その水球の中に閉じ込めて……倒す。
『キィ……!!』
 即座に一匹が倒され、僅かに鳴き声の具合が変化。
 とは言え凶暴性は変化していない様で、その鷹爪による攻撃を継続。
 又、ダメージを喰らった数匹は、羽根を自分の身体に巻き付けるようにしながら防御専念の態勢を取りながら、一旦距離を取りなおす。
 ……そんなコカトリス達の動きを、後方の位置で間合いを取り続けるコカトリス・キング。
「うーん……警戒してるのかなぁー?」
「そうかもしれませんね……もちろん逃がす訳にもいきませんが……ジョージさん、キングに怒りを付け続けて貰えますか?」
「ああ、了解だ」
 ロロン、ロウランの言葉にジョージが頷き、ジョージの怒り付与のターゲットはコカトリス・キングだけに集中。
 もちろん他のコカトリス達への怒り付与は史之と真が分散して継続する事で、決して敵を逃さない体制を取り続ける。
 そんな体制を維持したまま、空から襲撃してくるコカトリスを一匹ずつ、確実に仕留めていく事で数を減らしていく。
 そんなイレギュラーズ達に正攻法で対峙は難しいと考えたのだろうか……。
『キィ……キィィィ!!』
 怒り狂う声を上げながら、その身体を船体にぶつけてくる。
 衝撃により船が揺れ、イレギュラーズ達の体勢を崩そうと言う狙い……だったのだろうが、カイトはそのような時にはすぐに操舵輪を操作し、揺れを最小限に抑える。
 そんなイレギュラーズ達の動きの成果もあり、30匹のコカトリス達は、数十分の後に残り2匹。
 もちろんその後ろには、コカトリス・キング。
『キィ……キィィィ……!』
『キィー!!』
 その鳴き声は苛立っている様にも、恐怖している様にも聞こえる。
 だが、そんな鳥の鳴き声に耳を貸すこともないイレギュラーズ。
「あともう少しですね……回復も大丈夫そうですし、全力で削りますよ……!」
 とロウランが胸と右手の魔石から魔力を抽出し、破滅的な威力を誇る魔の砲弾を放ち、距離を取っていたコカトリスを狙い撃ちし、撃墜。
 更にもう一匹にも、ロロンの悪の左手が伸びて攻撃し、これもまた撃墜。
 ……とうとう残るはコカトリス・キングのみ。
『キィ……キィィー!!』
 圧倒的不利な状況ならば、逃げても仕方ない状況なのだが……キングは徹底的な交戦体勢。
 そんな敵の動きに史之が。
「……ここまで攻撃性が高いとは、引くに引けない理由があるのかもしれないね?」
 と小首を傾げる。
 もちろん、今ここでその理由を調べるのは無理がある……だからこそ。
「兎に角、こいつらを片付けるのが先決だ。さぁ……しっかりと仕留めるぞ」
 と、ジョージの言葉と共に、コカトリス・キングへ一斉攻撃。
 流石に1対8の戦力差をひっくり返す事は出来る訳も無く……コカトリス・キングも海の藻屑へと消えていくのであった。

●海の愛に
 そして、どうにかコカトリスキング達を倒したイレギュラーズ達。
「これで良し、っと……それじゃコカトリス達の飛んできた島へ向かうとするか……でいいんだよな?」
「そうですね……コカトリス達が何故凶暴化したのかが倒しただけでは分かりませんし、調査しない事には第二第三の被害が出ないとも限りません。例えば、実はコカトリスの巣となった島で、卵を温めている片割れや雛が未だいたりして……? いないといいですけど」
「うん。コカトリス・キングがいるのなら、どこかにコカトリス・クィーンもイルカもしれないしねぇ……つがいが居る可能性は否定できないもんねぇ……」
 ロウランとロロン二人の言葉に、映し身のカイトも。
「どっちの話も、十分あり得る話だしなぁ……海洋の無人島だ、俺達の土地勘は皆無に決まってる。だが折角『透視』とかあるんだから、危険に近寄り過ぎずに原因となりそうな者を探っていきたい所だ。情報さえまとまるなら、ひょっとしたら当たりはつくかもしれないしな」
 と頷き、船を操縦するカイトが。
「良し。余り時間を掛けると周囲も暗くなってしまうからな、ちょっと急ぐぜ!」
 とスピードを上げて、その島へと向かう。
 そして島の海岸線に船を横付けにし、島に足を踏み入れる。
「さぁて、探索と洒落込みますか。何が出るかな? 卵かな! ラスボスかな? コカトリスは魔物料理に出来るのかなぁ~? わくわくしちゃう! 楽しみだねぇ!」
 満面の笑みを浮かべる真。
 改めて周囲を見渡してみるが……鬱蒼と生い茂る森の緑が目に鮮やかではあるが、それ以外に何か特徴的な印象は無い。
「取りあえず、出来る限り足音やら気配を消しておくとしようか。いつ、どこかからまた襲撃してくるかも分からないしね」
「ああ……そうだな」
 史之に真摯な表情で頷く縁。
 そしてイレギュラーズ達は森の中へと足を踏み入れる。
 あまり時間も無いので、コカトリス達が居ると思われる場所……島の中で一番高そうな所や、上方が開けた所などを中心に調べていく。
 そんな調査中にも、カイト二人が。
「それにしても、この時期に凶暴化するってのは……やっぱり繁殖期とかで、イライラしてるんじゃないか?」
「そうだな。その為に食料が大量に必要だとか、その当たりなんじゃねぇかって思うんだよな……」
 と推測を巡らせる。
 しかし真実は発見してみなければ分からない……その真実を手にする為に、山の頂上当たりまで到達すると、そこには。
「……ん……? もしかして、これは……?」
 縁が立ち止まり、足元の草が重なっている部分を確認。
 ……するとそこにあったのは……片手くらいの大きさの、白い卵。
 そんな卵が十数個、草に覆われるようにあり、その下には木々を織り交ぜて作ったような、巣の様なものが。
「……やっぱり、か……」
 縁は一言呟くと共に、その卵に穴を開ける。
 一瞬驚いた表情を浮かべたカイトだが、すぐに。
「……そうだな。下手に放置しておいて、孵化して親が居ないとかだと、そのまま苦しんで死んで行く事になるだろうしな……」
 親が居なく、飛べない鳥はもはや死ぬしか無い。
 だから、苦しむよりも前にこうする事が、最良と考えるのも確かな一案。
 そんな卵を一つ残らず処理をした縁……終わった後には、静かに瞑目し。
「……これでいいんだ。それじゃ、帰るとするかね」
 そう仲間達に告げると共に、早々にその場を後にするのであった。

成否

成功

MVP

なし

状態異常

なし

あとがき

コカトリス&コカトリス・キング討伐、お疲れ様でした!
彼らが島にいた理由は、何名か気付かれていた様ですが……卵を守る為でした。
もちろん彼らがどうして生まれたのかまでは分かりませんが……。

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