シナリオ詳細
<グランドウォークライ>鉄壁を打ち砕くモノ
オープニング
●<グランドウォークライ>鉄壁を打ち砕くモノ
R.O.Oの世界における北国『鋼鉄』(スチーラー)。
厳しい土地柄故に、そこで一番に重視されるは……力。
そんな世界において最近発生した事件は……内乱。
皇帝が何者かによって殺害され、その結果鋼鉄の国は力を基に争い合うという……内乱状態に陥ってしまう。
その内乱と共に、国内の戦乱は激しさを増す事となり……『鋼鉄』の首都『スチール・グラード』の中心にある城『ディアナキャッスル』には、シャドーレギオンと化してしまった戦士達が立ち塞がる。
『何っ……!?』
城から放たれる攻撃は、熾烈、かつ重大。
城の中からという事もあり、こちらには圧倒的に不利な状況で……その戦力差をひっくり返す事は、恐らく彼らだけでは不可能。
「くっ……これは、仕方ない! イレギュラーズと『ダイダロス』に任せるしかない!! 総員、一時撤退、撤退だ!!』
司令官と思しき男が、仲間達にそう指示を与え、攻城戦からは一時撤退。
そんな逃げる者達に、城の者達は。
『ははは!! 尻尾を巻いて逃げていきやがったぜ!! 倒せるもんなら、倒してみろ!!』
と、城の中から嘲笑い、嘲笑するのであった。
●
新たにRapid Origin Online(R.O.O)2.0に表示された新しいお知らせ。
--新イベント! 『機動要塞ギアバジリカ~フルメタルバトルロア』
もう……突然のお知らせは、R.O.Oでは毎度の事なので、余り驚きもしなくなったイレギュラーズ達。
とは言えそんなイベントと共に、毎回事件が起きている現状からは、決してそのアップデートを心穏やかに迎えるなんて事も出来ない訳で……。
今回のアップデートの詳細説明に記載されていたのは、ネクストにおける勢力の一つである『鋼鉄』(スチーラー)に内乱が発生した、と言う。
『みなさん、新たなるイベント『機動要塞ギアバジリカ』が、開催されます!
鋼鉄内乱『フルメタルバトルロア』を攻略し、皇帝殺害の真相に迫りましょう!!
さぁ、機動要塞ギアバジリカ初号艦のクルーとなり、戦地へ赴くのです!
発進! 黒鉄十字柩(エクスギア)で出現し、鋼鉄を蹂躙する『シャドーレギオン』と交戦する時は今です!』
……しかしそんなイベントのお知らせを受けた現実世界、練達の上層部。
鋼鉄の『皇帝殺害』と『内乱』もまた、ネクストから突きつけられた挑戦状であると受け止めたのである。
それ故に、練達の上層部から発せられたのは、今迄と同様、ローレットへの『イベント攻略』の依頼。
様々なイベントはあるが、それを解決する事でバグの深層に近づく事になるのだろう……。
●
……そんなイベント攻略の依頼を受けた君達に、ルリアが。
「……その、皆さんに御願いしたいのは、R.O.Oの世界で、攻城戦をこなしてきて頂きたいのです」
と頭を下げる。
突然、攻城戦と言われて戸惑う君達だが、ルリアはええと……と言葉を選びつつ。
「ええと……鋼鉄帝国の首都『スチール・グラード』の中心にある城が、内乱を誘発させていたディアナによって、支配されてしまったのです。そして城の中には、彼女によってシャドーレギオンと化してしまった精鋭騎士達が立ち塞がっています」
「彼らによって支配された城の防衛網を突破しなければ、解決の糸口を見つけ出すのも難しいでしょう……ですが、精鋭によって守られている城へ突入するのは、かなりの困難が伴います……その為に、皆様にR.O.Oの世界で、強襲型エクスギア『ダイダロス』を投入する事が決まったのです……」
「このダイダロスというのは……何人もの皆さんを搭乗したまま、敵の拠点へと突入出来る、強襲に特化された兵器です……厳しい城からの弾幕を掻い潜り、城にこれを突撃させる事で、皆さんの味方を、この城の中に送り込んで戴きたい……という事になります……」
「突入する為には、様々な手段を使って防衛網を突破する必要がありますし……突入してすぐには、味方を城の中へ突撃させる為の作戦も必要です。皆さんには、ダイダロスからいち早く飛び出し、敵の前線となる防衛部隊を倒して来て頂ければ、と思います」
そこまで言うと、ルリアは。
「その……今回はかなりの大規模な作戦になります……皆様一人一人の動きが大事になると思います……どうか、宜しくお願いします……ね」」
と、ルリアは深く、頭を下げるのであった。
- <グランドウォークライ>鉄壁を打ち砕くモノ完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年09月23日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●新たなる兵器と共に
R.O.Oのネクストの一つ、鋼鉄。
厳しい土地故、その地で重視されるのは『力』であり、力ある者が上の立場に立つのは自然な事。
だが……そんな力至上主義の世界において、突如発生したのは、内乱事件。
国の皇帝が何者かに寄り殺害されてしまうという大事件が発生……内乱により、鋼鉄の首都『スチール・グラート』の中心、ディアナキャッスルがシャドーレギオンと化してしまった戦士達が城内を支配してしまったのだ。
「これはこれは……中々に厳しい事態に陥っている様ですね」
そんな戦況を打破するためにぶち込まれたイレギュラーズ達……『書類作業缶詰用』黒子(p3x008597)が息を吐くと、それに『吸血鬼令嬢』シャルロット(p3x002897)も。
「そうね。鋼鉄も随分と、厄介なことになってるわね! でもいいわ、手を貸して恩を売れば、いつか有利に動こうものよ!」
二人が言う通り、いつもならば、その生身で敵と戦うのが常である。
だが今回は、流石に攻城戦という事も有り、生身で戦うのはかなりの至難な状況故、イレギュラーズ達にはダイダロスが与えられ、これで城の防衛網を突破する様指示が下っていた。
(「ほほぅ……機動兵器に搭乗しての攻城戦、いいじゃないか! 陣地を作っての防衛戦も得意だが、職人として攻城兵器を改修して行う攻城戦も出来る、と知らしめるチャンスじゃないか!!」)
そんな指示を聞いた『妖刀付喪』壱狐(p3x008364)は内心、とても興奮している。
いや、彼女だけでなく、テンションがブチ上がっているイレギュラーズ達は多数。
「これは空を飛ぶ機械? 錬奪でもなければそういう体験は無いと思っていたが……いや、R.O.Oはもともと錬奪か」
「そうだな!ゲドイトゥ達とやりあった時は地上戦が主だったが……さすがはバーチャル世界。まさかここに来てフライトシミュレータとはなかなかセンスが良い」
「ああ! メカに乗って突撃カマしましょうってか。いいねぇ、大好物なノリだぜ、ソイツは!!」
「そうね! 鋼鉄は太っ腹ね! アクセル全開で行こうじゃないの!」
『エーレン・キリエのアバター』霧江詠蓮(p3x009844)と『逧 蛻コ蟷サのアバター』ヴラノス・イグナシオ(p3x007840)、更に『Lightning-Magus』Teth=Steiner(p3x002831)、シャルロットらが眼を爛々と輝かせる。
そんな仲間達のハイテンション振りに対し、『hxjileksma;idjl』ああああ(p3x006541)は。
「……えぇ……? 突撃……? めんどいなぁ……普通のゲームは城とか占領したら、裏口とかワープゾーンとか出来るじゃん……? そういうの、無いの?」
と深く溜息を吐く。
勿論、そんなゲームを侵攻する上で便利になるようなフラグなど、この世界に用意されている訳も無い。
そんなああああの言葉に、仲間達よりも一層テンションが上がっている『絶対妹黙示録』ルージュ(p3x009532)が。
「そんなのロマンじゃねーじゃん! ロボットに乗って、ぐわーん、ぐわーんって自由自在に動かせて、敵をズバババッって機銃掃射で倒して……すっげーロマンじゃん! ああああにーはそーいうの興味ないのかよー!」
ルージュの言葉にああああはぶんぶんと首を振って。
「んなの、知らないし……そういうの、無いの……? ギルティ……今は世の中そんなんじゃユーザビリティが足んないよぉ……? 新イベントだからってさー、甘えは許されないんだよねぇ……ボコしてわからせてCBTに差し戻しの刑一択だよぉ……覚悟……」
頬を大きく膨らませ、逆ギレ気味にまくし立てるああああ。
……まぁ、確かにこの世界はR.O.Oというゲーム。
とは言え普通に死ぬし、攻撃を受ければ普通に痛い……ゲームとは言え、かなり微妙な世界戦の上に成り立っている。
……だからこそこの依頼を成功させなければならないし、ここに居るイレギュラーズ達の作戦によって、城内で戦う仲間達を下支えする事になる。
だからこそ、事前の整備が大事。
「では、ここをこうして……こうすれば、速度が早くなると。素晴らしい……ダイダロス……中々興味深いです!!」
と、壱狐はダイダロスの構造などを解析した上で、現実世界の知見を踏まえ、飛行機型のダイダロスには装甲を集めにし、対空砲火への防御力を増加。
一方で装甲車型のダイダロスには、衝角を付けてバリケードがあったとしても、少しであれば突破出来る様に破壊力を上げる。
そんな整備を壱狐は手早くこなしている中、ヴラノスは。
「折角のロボット戦だ。こういう時は『コールサイン』が必要だよな?」
とニヤリ笑みを浮かべる。
それに詠蓮は。
「コールサイン? そういうのもあるのかヴラノス」
「ああ。俺はもう決まってるぜ! コールサインは『ヴ』ラノスから取って『Void』だな」
「そうか。なら俺は……Lotusだな」
「ん、いいんじゃねーか? カッコイイコールサインだぜ!」
詠蓮に、サムズアップで答える詠蓮。
……そして、壱狐が一通りの整備・強化を追えて、皆も準備万端。
「よーっし、皆、がんばろうーぜ! とりあえず、突撃だぜ!!」
「ええ。ダイダロス、発進します!」
一際大きな声を上げたルージュと壱狐が先陣を切り、イレギュラーズ達はスチール・グラードの『ディアナキャッスル』へと向かうのであった。
●立ち上がる戦煙
そしてイレギュラーズ達はダイダロスへと乗り込み、敵が蔓延る城へと向かう。
城内の砲門は侵入者を拒み、狙いをつけている……そんな城に対し、空から様子を伺うのは飛行機型ダイダロスに乗り込んだヴラノス、壱狐、ルージュ、詠蓮の四人。
「皆さん、準備は宜しいですか? 私たちは、地上部隊の支援を行いつつ、防衛戦力を掃討します」
と無線経由で皆に指示を与える壱狐。
その指示を受けて、ヴラノス、詠蓮も。
「こちらVoid。作戦領域現着」
「こちらLotus。こっちも準備は万端だ。ま、今回の作戦は要は機動戦闘だろう? なら、慣れているさ」
そして空の上で一通り準備を整える一方で、地上からは装甲車型のダイダロスに乗った仲間達が進軍。
今日は空と陸からの二面作戦……防衛網を突破する為には、両者の協力が必要。
「まったくもう……こんな埃まみれになるだなんて聞いてないよぉ……」
と、不平不満を口にするああああはいるものの、兎に角両面作戦開始の為の準備は着々と整えられていく。
……そして。
「みんな揃ってるかしら? それじゃ……やるわよ!」
と装甲車側のシャルロットが仲間達の準備を確認した上で、開戦の合図。
「っし、ターゲットロック、イキがらせて貰おうか!」
とヴラノスが空から先陣を切り、零の断章を奏でで回避と機動力を大幅に高めたまま、敵砲撃に対し、高高度から鋭角での突貫ダイブアタックを喰らわせる。
(「これはまるで、神風特攻の様だな」)
内心ではそんな事を考えているヴラノス。
それに呼応するように詠蓮は、ヴラノスとは逆サイドから。
「Lotus、接敵(エンゲージ)!」
との声と共に、敵の砲撃を敢えて引き付け……それを左へ、右へと回避しながら砲門を潰すような攻撃を叩きつけていく。
VoidとLotus二人の両面作戦に対し、壱狐とルージュの二人は、というと。
「私は広範囲に攻撃を降り注がせましょう……!」
「すげーな! んじゃー、俺も、どんどんと攻め込んで行くぜー!!」
ルージュは一直線に敵陣へと突撃し、弾幕をかなり引き上げた回避力でひょいひょいと回避しながら、武器から放つ愛の力で砲門と、それを操作する敵兵丸ごと撃ち抜く。
一方の壱狐は陰陽の太刀を、ダイダロスに備え付けられしブレード射出により放ち、広範囲に次々と刃を降り注がせていく。
そう飛行機型ダイダロス班が、防衛網を絨毯爆撃して混乱に陥れる中、装甲車班が続く。
「……良し、このルートで行くぜ!」
とTethが模索した突破ルートを基準に、城に向けて進軍。
勿論、近づいてくるイレギュラーズ達の前には、侵入者を防ぐ為に乱雑に配置された大量のバリケード。
……でも、そんなバリケードをもモノともしない装甲車。
「脆い脆い! こんなの、障害物リレーにもならないわ!!」
満面の笑みを浮かべるシャルロットが、バリケードを力尽くで強引に突破、破壊すると、更にああああ、も装甲を固めた状態で全速前進し、バリケードを破壊。
空から先手を取った襲撃に、混乱している敵陣。
そこに、追い打ちとばかりにTethは。
「死にたい奴は前に出な。纏めて叩き潰してやるぜ!!」
威風堂々と、敵陣を挑発しつつ、その範囲にある原紙を超高温と高重力場に凝縮し、立ち塞がる者達へと降り注がせて掃討。
……そんなイレギュラーズ達の動きに対し、黒子は少しだけ違う行動を取る。
防衛網を突破しようとする仲間達へ迎撃してくる敵の砲撃や攻撃の筋を見て、どこから攻撃してくるかを確認。
そして、その砲撃元を見て、敵の砲撃隊の位置を確認し、その場所をイレギュラーズ達全体に周知。
更に必要に応じて回復を跳ばし、仲間達の体力を維持。
「この防衛網の突破は前哨戦でもあります。ここで負ける訳にはいきません」
「ああ、んじゃ背中は任せたぜ!」
黒子にTethは声を掛けつつ、更に彼女は纏めて敵をぶっ飛ばしていく。
『くっ……退け、退けーっ! 内側で待ち伏せるのだ!!』
そして、暫し作戦を進めていくと、城内から僅かに聞こえる、敵の声……それと共に、先ほど迄の砲撃は、終わりを告げる。
どうやらイレギュラーズ達のレギオンによる防衛網突破作戦は成功を収めた様である……そして。
「……どうやら砲撃手達は内に退いた様です。後は退いたシャドーレギオン達を倒すのみです。行きましょう」
と黒子が仲間達を促し、バリケードをも破壊された城内へとイレギュラーズ達は侵入するのであった。
●城の中へと進むモノ
城内へと侵入し、仲間達とダイダロスを降りるイレギュラーズ達。
仲間達が更なる城内へと向かおうとした……その時。
『おい、こっから先は行き止まりだぜぇ!!』
イレギュラーズ達の目の前にグサッ、と刺さる斧。
咄嗟にバックステップでその攻撃を回避し、その声の主の方向に振り返ると……両手斧を背に抱え、ニヤリと笑みを浮かべる男。
『此処より先に行きたかったらよぉ、俺を倒してから、ってなぁ!』
彼こそ、シャドーレギオンの狂戦士『ディスコンティ』であり、その近くにも兵士達が25人、と一個小隊並に立ち塞がる。
……そんな敵のお出ましに対し壱狐は。
「全く……猪武者に防衛を任すとは、私たちも舐められたものですね!」
と、満面の笑みと共に挑発。
『なぁんだってぇ!? てめぇ、何って言ったよ!』
「あれ、聞こえませんでしたか? ただ突進するしか能のない『猪武者』と言ったんですよ?」
壱狐は更に挑発し、敵の怒りを引き付けていくと。
『この野郎、ふざけんじゃねぇ!! 野郎共、こいつらをぶっ殺すぞ、今すぐにだ!』
早々に激昂し、配下達に戦闘指示。
そして……彼自身もまた戦闘態勢を取り、挑発のまま猪突猛進に攻撃を仕掛けてくる。
しかし壱狐への攻撃に割り込み、脚を踏み込むのはルージュ。
……かなり痛い一撃ではあるが、決して笑みを崩さず。
「へいへい、そんな攻撃じゃおれは捉えられねーぜ! その斧が扇風機じゃないっていうなら、当ててみろよなー!」
と子供の無邪気な口調でおちょくるように挑発。
『このガキも舐め腐りやがって!! 殺す、絶対殺す!!』
それに、更に怒り狂うディスコンティ。
そんなディスコンティの攻撃をルージュが引き付けつつ、その縦横無尽な動きをああああが補佐的に動き、敵の抑えを担う。
勿論一撃の攻撃力が高いので、ダメージを喰らえば即座に戦闘不能になりかねないので、その体力具合を常に黒子が監視し、ディスコンティの範囲攻撃に収まらない位置に移動した上で、回復に傾注する。
……そうリーダーを惹きつけてくれている間に、他の仲間達は彼と共に戦場を動き回る、シャドーレギオンの兵士達をターゲットに収める。
「取りあえず魔法自慢が五人、って事か……いいぜ、魔法勝負と洒落込もうか!」
とTethがマイクロランチャーをぶっ放し、敵魔法兵士達を集中砲撃すれば、更にヴラノスも血華の舞いで切り刻む。
更にシャルロットは。
「これは船倉、それでも民の犠牲は最小限に。オーダーは正しく、そしてだからこそヴェルスは王に相応しい……オーダーだけに王だ、じゃないわよ?」
僅かに巫山戯るのは、心の余裕か……でも、紅き槍を次々と撃ち抜く一閃で攻撃。
更に壱狐は陽光の如き構えをとり攻撃重視にシフトしつつ、取り巻きのシャドーレギオンらを出来る限り巻き込むように陰陽五行の一閃を振り払う。
そして最後に詠蓮は、敵の体力状況を見極めて踏み込みから抜き打ちの一撃を叩きつけ、魔法型の一匹を確実に仕留める。
……そんなイレギュラーズ達の押さえ込みのお陰で、仲間達は逐次、城内の深層部に向けて進んでいく。
『くそが、逃げんじゃねえ!』
とディスコンティが遠吠えを吐くが、そんなのに耳を貸す領分もない。
そしてイレギュラーズ達は手分けして、25人居るシャドーレギオンの兵士達を逐次退治し、ディスコンティをその場で抑え込み続ける。
妨害され、中への侵入をも許す事になってしまった彼は、更に激昂し、高攻撃力で無差別に攻撃するばかり。
彼の仲間をも巻き込み、配下達の討伐ペースはかなり早まる。
そして、シャドーレギオンの配下達が一通り倒れ……残るはディスコンティのみ。
「っし。待たせたな。テメェで最後だぜ、ディスコンティ!」
「さぁ、断末魔の叫びや、言い残した事はありませんか? 聞いてさしあげますわよ? まぁ、言われても聞く耳持ちませんけれど、ね!」
Tethとシャルロットの言葉にグヌヌ、と顔を紅くさせる彼。
「さぁ、いくぞ。鳴神抜刀流、霧江詠蓮だ。俺達を撃ち落とせなかったのが運の尽きだな」
と、そんな敵の隙をついて、詠蓮の抜き打ちの一閃が、その脚に命中。
それに連携する形で、Tethが彼を結界に収め、崩落させる一撃を放つと、その身の一部が瓦解。
……そして、仲間達の攻撃とは僅かにテンポをずらす形で、ああああが。
「ねぇどんな気持ちねえどんな気持ち?」
ニヤニヤとして、小馬鹿にしながら問いただすと、当然敵は。
『うるせえ!!』
と答えずに、斧を振り落とす。
そこにヴラノスが、波状攻撃の如く緋の鳥が嗾けてダメージを積み上げる。
そして……。
「さぁ……これで終わりにして差し上げましょう!」
シャルロットは接近し、至近距離で復讐の糧として、敵を切り裂いていく。
『……グゥアアアア!!』
その一閃は彼を切り裂き、命を奪い去る。
「……任務完了でしょうか。後は、中に突撃した仲間達の無事を祈るばかりですね」
と呟くは黒子。
後は仲間達が、上手く作戦を成功させてくれる事を願い、後は彼らの退路を維持する為に、その場にて構え続けるのであった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
グランドウォークライの作戦への参加、ありがとうございました!
皆様のおかげで攻城戦は無事に完遂……仲間の方達の作戦遂行も一歩進んだことでしょう……お疲れ様でした!
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
ここは鋼鉄……首都奪還作戦の開始です。
●成功条件
皆様の担当するのは攻城戦です。
ダイダロスを城に突撃させ、防衛するシャドーレギオン達を確実に迎撃する事が役割となります。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●ROOとは
練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline
●強襲型エクスギア『ダイダロス』
今回の作戦では『ダイダロス』が複数台与えられます。最大8台のダイダロスで敵の城めがけて突入してください。
この作戦に成功すればするほど、味方の部隊は敵中心部への侵入ができ戦いが有利になります。
ダイダロスは飛行機型と装甲車型の二種類があり、好きな方を選択してください。
飛行機型は空を飛べますが防御が弱く、装甲車型は防御が強い代わりに地上のバリケードなどを突破しなければなりません。
ドライビングテクニックによって弾幕を回避したり、ダイダロスを通してスキルを発動させて防衛戦力を排除しましょう。
●周りの状況
今回は大きく二つのシーンに分かれます。
先ず最初のシーンは城の防衛網を突破し、中に突撃するシーンです。
皆様にはダイダロスが与えられておりますが、このダイダロスを駆って城へと突撃する事になります。
しかし敵も、城の中から砲撃をする事で攻勢を仕掛けますので、その攻撃を多く被弾して仕舞えば城に入りきれずに敗北……という可能性は十分にあり得ますので、如何にダイダロスを駆って、敵の集中砲火を切り抜けるか……がプレイングのポイントとなります。
そして攻城戦を突破した後には、ダイダロスから降りて、攻城戦を仕掛けてきていたシャドーレギオン達を倒す事になります。
シャドーレギオン達はかなりの強敵揃いですが、彼らを足止めし仲間達を城内に向かう為に敵を足止めする、というのが役割になります。
又、倒れて再ログイン出来たとしても、今回は戦列復帰は不可能になります。
●討伐目標
・シャドーレギオンの狂戦士『ディスコンティ』 x 1人
今回、皆様が担当の攻城戦において対峙する敵軍の司令官になります。
少し調子に乗りやすい性格、かつ斬殺する事をこの上なく至福と感じている、サディスティックな男です。
司令官として、周りのシャドーレギオン達を率いて熾烈な攻撃を仕掛けてきます……どうやら後ろに下がる、という様な事は考えていない様です。
その戦闘能力は極めて高く、皆様二人がかりで掛かる事でどうにか対峙出来る……と言うレベルです。
狂戦士故か、その武器は両手斧の様な巨大武器で、それをいとも容易く振り回して薙ぎ払い、近接扇範囲を纏めてぶちのめす……という力任せな攻撃手段となります。
・シャドーレギオンの兵士達
-戦士タイプ x 20人
-魔法タイプ x 5人
シャドーレギオンと化してしまった、精鋭の兵士達です。
彼らは『ディスコンティ』に比べれば弱いものの、皆様に1対1は出来る位の実力者揃いですので、油断は大敵です。
戦士タイプの者達は、長剣での接近戦、もしくは長槍による近接範囲までの攻撃が可能です。
魔法タイプの者達は、基本後衛から様々な属性魔法を使い遠距離からの攻撃とバッドステータスの付与、更に仲間達を回復する事が可能です。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
現時点においてアバターではないキャラクターに影響はありません。
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