PandoraPartyProject

シナリオ詳細

自己紹介をしよう!

完了

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オープニング



「皆さんは世界にやってきて、どのぐらいが経ちましたか?」

 エーリッヒは問いかける。
 イレギュラーズとなって、どのぐらいの日数が経ったかと。
 年数が経った者がいれば、そこまで日数が経っていない者もいるかもしれない。
 あるいは、今すぐ呼び出されたのかもしれないし、たった今呼ばれたかもしれない。

 いつしかイレギュラーズ達は増えに増えて、顔を知らない者が増えた。
 あの人はどんな人だったか。この人はどんな人だったか。
 任務の中でちょっとした顔合わせはあったかもしれないが、自己紹介まではしないことが多いだろう。

「そこで、私はみなさんが自己紹介しやすい場所を提供したいなと思い、今回ご案内させていただきます」

 にっこりと、エーリッヒは微笑んで一つの本を取り出した。
 その名も――『自己紹介会場』。読んで字のごとくの会場を用意したという。


●自己紹介の会

「いやほら、誰かと仲良くなりたいな~って思っても、その時限りの関係って多いじゃないですか」

 胡散臭い笑顔を浮かべたまま、会場に呼び寄せたエーリッヒは今回の目的を話す。
 殆どは先に述べた通りに自己紹介をしてもらいたいというもので、イレギュラーズ達にちょっとした関わりを作れる場を作りたかったのと、もう1つの目的があって会場を準備したのだと。

 もう1つの目的――どんな人がイレギュラーズなのかを知りたい、ということ。
 エーリッヒ・アーベントロートは研究者。人の行いや精神を研究することで、それをなにかの役に立てるのが彼の仕事なのだという。

 どんな人がいるのかを知りたいので、自己紹介をしてもらいたい。
 それが、今回イレギュラーズにお願いする内容なのだそうだ。

「あ、自己紹介は簡潔にお願いします。好きなこと、嫌いなこと……伝えたいことがあったら、手短に」
「カメラに残しておきますので、お名前はちゃんと伝えましょうね?」

 そう言うと彼はカメラを回し始めた。
 録画することで記録を残し、色んな人に見てもらえるように調整しておくという。
 ちょっとしたことがきっかけで、繋がりを持てるかもしれないから、と。


 突如始まった自己紹介会場。
 初めてならば普通に自己紹介するのもよし。心意気を語るのも良し。
 長くいるならば普通に自己紹介するついでに何かを伝えるのも良し。
 ここはそういう場所なので、自由に自己紹介をしよう。

「皆さんのこと、たくさん教えて下さいね?」

 エーリッヒは、そう笑うだけだった。

NMコメント

 はじめましての方ははじめまして、御影イズミです。
 4周年が経ち、このタイミングで始めたという方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?
 このラリーシナリオでは『自己紹介』をするというのが目的となっております。
 はじめましての方も、長らくPPPで遊んでいる方も、改めて自己紹介をしてみませんか?

◆目標
 自己紹介をする

◆注意事項
 自由に自己紹介といっても、表現出来ないこともあります。(過激なネタなど)
 適度な用法用量を守って自己紹介をお願いします。
 また表現できる文字数が少ないため、プレイング内全てを採用できるとは限りません。
 予めご了承ください。

◆サンプルプレイング1
 俺の名前は●●。
 最近やって来たばかりで色々とわからないけど、先輩たちと仲良くなりたいなって!
 いろんな任務に行きたかったけど、まずは自己紹介をしておこうと思ってさ!
 改めて、よろしく!

◆サンプルプレイング2
 僕は××。長い間この世界にいるけれど、改めてと言われたから、つい。
 最近色々と起こっているからね。記録として残しておくのもいいかなと。
 好きなことは人と話すこと。嫌いなことは……仲良くなった話そうかな。
 まあ、改めてよろしくね。

  • 自己紹介をしよう!完了
  • NM名御影イズミ
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年09月01日 21時35分
  • 章数1章
  • 総採用数5人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

霧小町 まろう(p3p002709)
その声のままに

 ――神は言っている。まずは名を名乗るべきである、と。

「ええ、神様! 名前は大事ですからね! 私、霧小町まろうと申します。よろしくお願いいたします」

 丁寧に名を伝えたまろうは、ふと微笑んだ。
 その笑顔は切って貼ったような笑顔ではなく、純粋な心からの笑顔。
 霧小町まろうという女性の本心全てを映し出した、美しい笑顔だ。

「ふふ、やっぱり第一印象は大事ですよね。神様はいつでも、私を正しく導いてくださいます!」

 神様、というのはまろうの頭の中に響く声のこと。
 不思議と聞こえてくるその声は、まろうを導く者(仮)として時折頭の中に声を届け、一般常識や道徳を説いている。
 彼女は4年前、その神様の導きによって特異運命座標となったのだ。

「私自身はそれほど立派な行いも、功績も立ててはおりませんが……ただ、生きる。それだけで世界のために果たせているのだと、神様は仰せです」

 ただ生きるだけで良い。それが今のまろうの耳に届けられた現在の使命であり、果たすべきこと。
 この使命は自分だけではなく、新たに召還された人々や、今を生きる人達にも当てはまるだろうとまろうは言う。

「どうか気負わずに。無理はなさらないでくださいませ」

 再び微笑んだまろうは、料理や家事仕事なら少しは役に立てるだろうと微笑んだ。
 その直後、まろうの耳に再び声が届けられた。

 ――神は言っている。家事仕事は少しどころか大いに役立つスキルだ、と……。

成否

成功


第1章 第2節

緋翠 アルク(p3p009647)
知識が使えない元錬金術師

「俺の名前は緋翠アルク。錬金術師をしている……いや、正確にはしていた、の方が正しいか」

 次に自己紹介した緋翠アルクは自身の職業に少し訂正を入れた。
 というのも、錬金術師をしていたのは元の世界での話。
 現在は混沌世界の魔力にも慣れつつあるので勘を取り戻してはいるが、それでもまだ錬金術師と名乗るには少し遠いそうで。

 そしてアルクはなんと、転移が2度目なのだそうだ。
 流石に2度目の転移となると驚きもさほど少なく、1度目に比べると混沌世界のほうがほどよく動きやすいと言い切るほど。

「1度目は『現代日本』と呼ばれるところへ飛ばされてな。『VTuber』とやらになりたいと言って転移してしまった兄弟子を追いかけての転移だったんだが……なかなかに面白かったぞ」

 魔素を使って錬金術を行うのがアルクの術式。現代日本でいう化学と似ているが、そもそもの術式に魔素を組み込んである方式のため現代日本では一切使えなかった。
 というのも現代日本ではそのような魔素が一切見当たらず、また似て非なるもの故に構築式やら物理法則が全く違っていて、逆に新鮮な気持ちになったとか。

「あの時は魔素が全く無くて困っていたが、こちらではその心配はなさそうだ。今後も錬金術を中心に、戦闘・回復技術を磨くつもりだ。よろしく頼む」

 小さく、お辞儀をしたアルク。
 これから先、彼の技術に助けられることが何処かであるかもしれない――。

成否

成功


第1章 第3節

ミミック(p3p010069)
特異運命座標

「やあ、初めましてかな? ……まあいいか。改めて、自分の名はミミック」

 軽く言い放ったミミックは、自身が前の世界では盗賊だったことを明かす。
 夜に動くことも多く活動範囲が広かったこともあって、混沌世界に来てからは銃に出会ったこともあり、暗闇を遠く狙い撃てる狙撃手に挑戦中だという。

「奇襲がメインの戦い方になりますね。自分を中心に、高い視点からの索敵も可能です」

 狙撃手たるもの、見つからないように行動するため、自分を中心とした周囲の警戒は怠らない。
 故に、高い位置からの索敵では常に見つからないように行動することを心がけているミミック。
 盗賊だったという経験も活かし、どうすれば見つからないか、どう動けば相手は撹乱されるかと言った技術も身についているそうだ。

 また、狙撃時についても彼はしっかりと注意点を述べた。
 なんてことはない、自分の視界に映り込んだ『狙撃して良い相手』を撃つだけだと彼は言う。

「最初は狩る相手を選んでいますが、任務や狙撃の邪魔になる方は手加減しないようにしています。なので……ターゲットにならないように、皆さん、善行を積んでいてくださいね?」

 ゆるやかに微笑んだミミックの言葉は、嘘偽りはない。
 本当に邪魔だと思えば、撃つ。ただその真実を残していた。

「……自分からは、以上かな」

 そうしてミミックは再び、狙撃手としての顔に戻るのだった。

成否

成功


第1章 第4節

囲 飛呂(p3p010030)
きみのために

「協力とかしていくなら名乗るのは大事だよな。……いや、可能なら仲良く出来たほうが良いとは思うけども」

 そう呟く男は、こほん、と軽く咳払いをしてから自己紹介を開始する。

「俺は囲 飛呂、つい最近呼ばれた旅人《ウォーカー》だ。再現性東京生まれで、両親がどっちも旅人ってタイプだな」

 練達に存在する区画の一つ、再現性東京。彼はそこで生まれ、10歳の頃には両親の出自や外のことを知った。
 東京の中が全てだと思いこんでいたが、外の話を聞いた時には驚きよりもまず先に憧れが出てきたそうだ。

「まあ、そんなだから混沌生まれだけど再現性東京の外はまだよくわからねーことも多いんだ。武器の銃も、最近触り始めたばっかだし」

 狙撃銃:P-Breakerにそっと手を触れると、少しだけ微笑む飛呂。
 蛇と蔦のエングレーブ加工が施されているその銃は、彼の母である蛇神を映し出しているようにも見えた。

 だが、彼は銃を見て別なことを思い浮かべている。
 それは……『成績、大丈夫か?』ということ。

 飛呂は特異運命座標の活動を自由に行えているわけではない。
 学校の成績を一定以上保つことを条件に活動できているため、成績が一定数から落ちると活動停止がかかる。
 故に、この後聞きに行く成績がちょっと怖い。

「実力、知識はまだまだ新人って感じだけど、足引っ張らないよう頑張るんで、まー宜しくな」

 内心ヒヤヒヤになりながらも、飛呂は微笑んだ。

成否

成功


第1章 第5節

黒田 清彦(p3p010097)
漆黒の妖怪斬り

「俺は十津川郷士の黒田清彦と申す。……うーん、緊張してこの口調はやっぱ合わねぇわ」

 がりがりと頭をかいて、清彦は緊張する心をなんとか押さえつける。
 ここは普段どおりの自分を見せたほうがいいか、と口調を戻して自己紹介を続けた。

「元の世界ではとある殿様に仕えていてな。昼は剣術指南、夜は妖怪退治をしていた。それで、主君に命じられてでっかい妖怪と斬り合ってたら、いつの間にかこの世界に来てたんだよな」

 元の世界では相応の数の妖怪を斬っていたが、戦った妖怪は今までに出会ったものでも1,2を争うほどの凶悪さだったと彼は言う。
 しかし混沌世界へ迷い込んだことで決着は朧気になってしまい、その妖怪が生きているのか、それとも死んでいるのかは定かではないという。

 更に混沌世界は清彦の住んでいた世界とは全く違うもので、文化はもちろん、見慣れない道具が多くて慣れないことが多いそうだ。

「南蛮趣味の無ぇ俺にはちょっと慣れるのは時間は掛かりそうだ。だが、足手まといになるつもりはねえし、悪鬼妖怪の相手なら任せて欲しい」

 薄く笑みを浮かべた清彦は、ふと同じ妖怪を相手にしていた相棒のことを思い出す。
 まだ彼も出会っていないのか、同席していた者達に告げる。

「意地っ張りで強気な女だが、手練ではあるから見かけたら声かけてくれ。俺ぁ昼寝しながら待ってるからよ」

 ふわぁ、と大きく欠伸をして、清彦の自己紹介は終わった。

成否

成功


第1章 第6節

 

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