オオネズミウェイブ

オープニング

●地下より来たるネズミの軍隊
「大変大変、大変なのです！」
　依頼書を掴んで酒場へ飛び込んできた『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ（p3n000003）の声。
　声のトーンから大体の重要性を察したいくらかのイレギュラーズたちは自分のコップを持ってユリーカのテーブルへと移った。
「地下の下水道からモンスターがわき出してるのです。なんとか押さえてるけど、王都に飛び出すのも時間の問題なのです！」
　偶然居合わせた彼らの前に差し出された依頼書は幻想貴族の書いたものだ。
「『オオネズミの駆除』。それも地上に出てしまわないように、全ての駆除なのです！」

　オオネズミという名前は依頼者の貴族がつけた仮の名称だ。地方によって呼び方は異なり、決まった名前は持っていない。
　印象はハツカネズミに近く、全長１ｍ程度。二本足で歩き発達した前足で道具を掴み使用する程度の知能をもったモンスターだ。主にスコップやツルハシ、ハンマーといった道具を盗んでは用いていると言われている。
　人間の食べ物を盗んだり、時には人間そのものを食べることもあり、害獣としても知られていた。
「今回の群れは使われなくなった下水道に潜んでいたものが地上に拠点を広げようとしているみたいなのです。人間をすごく敵視していて、バリケードを組んではいるけどそれを壊して外に出ようとしているのです」

　手順としては、バリケードが壊される前に地上との通用口で待ち構え、第一陣を撃退。
　オオネズミたちの撤退を確認したら追撃をかけ、下水道の中での掃討戦へ移る。
　目的は全個体の討伐および地上進行の阻止であるため、最低でも二組……できれば五組程度には分かれての作戦行動が求められるだろう。
「噂によればオオネズミにはロードと呼ばれる個体がいて、群れの個体よりもずっと知能と戦闘力が高いということなのです。
　きっと要塞化した下水道の奥にいるはずなので、見つけ出した組はなんとしても倒して欲しいそうなのです」
　ここまでの内容と、下水道のおおまかなマップを渡し、ユリーカはイレギュラーズたちを送り出した。
「町の皆さんの平和を、どうか守ってください！」

参加者 : 10 人

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参加者一覧（10人）

リプレイ

●カウンターアサルト
「あんたらがローレットの傭兵かい？　アタシは少し前にここに店を出したモンだけどね……地下にネズミの穴があるなんて聞いてなかったよ。全くこんなことなら安物件を買うんじゃ無かった」
　そう、誰にでもない文句を垂れながら地下室を案内したのは定食屋の女主人だった。ネズミの件もあって営業はしていない様子らしいが……。
「ああ、もうジメジメしてる……」
　下水道から空気が通っているからか、何とも言えない生臭さが地下室に満ちていた。
　この先から現われるネズミの軍団を迎撃し、かつリーダーもろとも掃討する。それが今回ローレットに課せられた依頼である。ちなみに、依頼主はここを納める貴族らしい。
　顔をしかめる『其の力は誰が為に』冬葵 D 悠凪（p3p000885）。
「あちらも色々と生きていくのは大変なのでしょうけど、こちらも仕事なのでかわいそうとか思わないようにしましょう」
　地下室には随分と頑丈なバリケードが築かれていた。穴に分厚い板をあてて固定するタイプのもので、もはやバリケードというより壁だったが、それを今にも破らんと向こう側から何かで叩く音がしていた。
　拳銃のセーフティを解除し、いつでも迎撃できる姿勢をとる『『幻狼』灰色狼』ジェイク・太刀川（p3p001103）。
「今回は害獣駆除か。いいぜ、やってやるよ。群れをなして襲って来るなんざ、おっかねえ話だしな。汚ねえドブネズミ共を早めに処分しちまおうぜ」
「一体一体はそうでもないようですが、確かに数が多いのは厄介ですね。纏めて、ぶっ飛ばしていきましょう！」
　『叡智の捕食者』ドラマ・ゲツク（p3p000172）は小さく気合いを入れて、頭に被っていたフードを引っ張った。
　同じく気合いを入れていた『アイのミカエラ』ナーガ（p3p000225）が、独特のテンションで大きなシャベルを抱え上げる。
「ネズミさん、かわいいかわいいネズミさん。キミたちはアイがたりているのかな？」
　かりかりという音が、ごつごつという音が、バリケードの向こう側から響いてくる。
　戦いの時はすぐそこだ。

　短剣をしっかりと握り込み、素振りしながら技の感覚を復習する『ノベルギャザラー』ジョゼ・マルドゥ（p3p000624）。
「はははー。まさかこんな状態で仕事することになるとはなぁ。怪我残ってるヤツは無理すんなよー、オイラもだけど」
　とは言え、と短剣を握り直すジョゼ。
「新米のお仲間にゃーカッコ悪ィとこは見せらんねーなぁ」
「くっ……」
　『特異運命座標』不動・醒鳴（p3p005513）が『また先輩の好意貰っちまったなぁ』と額に手を当てる。
　彼なりに言うと『急いで稼がねーと借りに利子がついて返済不可能になる』らしい。恩は上乗せして返す主義なのだろう。
「とはいえまぁ、焦っても仕方ねーし、一つ一つ仕事こなしてくしかねーんだよなぁ」
「静かに。そろそろや」
　『海洋の魔道騎士』美面・水城（p3p002313）が盾を構えてやや前へ出る。
　亀の甲羅のように頑強な、そして鏡のようによく磨かれた盾だ。
「音からして結構な数や。やっぱネズミって増えやすいんやねぇ」
「増えに増えて、まさにねずみ算式ってやつだね。地下は手狭になったのかな……ただ外に出るだけなら別に良いかなって思う所だけど」
　『瞬風駘蕩』風巻・威降（p3p004719）は細い腕を組んで、腰に下げたふた振りの刀に目をやった。
「どう見ても暴れる気満々だよね。それはちょっと見逃せないかな。悪いけどここで全員仕留めさせて貰う」
　白銀の剣を抜く『砂漠の光』アグライア＝O＝フォーティス（p3p002314）。
「その通りです。こんな相手を地上に出す訳には行きませんね」
　ゆっくりと開いたアグライアの瞳に青い光が宿り、すぐさま剣と身体に青白い燐光が広がっていった。
「何とか此処で押し留めて、可能な限り倒しきってしまいましょう」
「可能な限りどころか、全部って言いたいところだけど」
　『魔剣使い』琴葉・結（p3p001166）もまた漆黒の剣を抜く。剣に刻まれた文字がぎらりと光った。
「町の平和を守る為にも、地上になんか出させるもんですか！」
　ばきん、と致命的な音がした。
　静寂一拍、バリケードが破壊され、無数のネズミ型モンスターが飛び出してきた。

●逆襲と逆襲
　それぞれ手にミニスコップやツルハシの先端、包丁や金槌といった道具を持って、目の色をかえて突っ込んでくる。
　待ち伏せは覚悟の上とでも言うつもりだろうか。結とアグライアの立派な剣にひるむことなく飛びかかった。
「此処から先は通行止めよ！　それでも来るなら一匹残らず叩き斬ってやるから覚悟しなさい！」
　顔面を狙った金槌の攻撃を剣で受け、強引に相手を打ち払う結。
　払ったそばから魔剣ズィーガーがギラリと怪しい光を刀身に纏い始めた。剣が語り出す。
「イヒヒヒヒ！　トロいんだよデカネズミが！　地上の光がまぶしーよーってか！？」
　ズィーガーの挑発を真に受けたのか、オオネズミたちが一斉に飛びかかる。
　三方向同時跳躍、同時に振りかぶり、同時に道具を打ち付ける。
　が、ネズミたちが打ったのは悠凪が呼び出した半端アンデッドであった。
　ついさっき打ち払われ死亡したオオネズミを起き上がらせ、立ち塞がらせていたのだ。
　狙ってそうしたわけではない筈だが、オオネズミたちは同族打ちに少なからず動揺していた。
「でかいねずみってこわいなぁ。帰ったらしっかりお風呂に入ろ」
　対して悠凪は彼らの汚らしい異様に、そしてこの先に待ち構えているであろう下水道での活動に引いていた。
「二人とも避けて下さい。空気を送り込んであげましょう！」
　片手を翳し、魔術を練り込むドラマ。
　長い文言を早口に詠唱し、荒々しい衝撃を解き放つ。
　狭い場所ゆえに１００％の威力が出せなかったとはいえ、結構な衝撃がオオネズミや彼らの通ってきたバリケードに走った。
　派手に吹き飛ぶオオネズミたち。
「こんなものですか……」
　ドラマはぱたぱたと手を振って、今度は魔力を固めた砲撃へとシフトし始める。
「――！」
　どこか楽しげに飛び込むナーガ。
「キミたちはアイがたりているのかな？　たりていないよね？　ナーちゃんがいっぱいわけてあげるよ。いっぱい、ね！」
　シャベルを派手に振り回すようにしてオオネズミたちを薙ぎ払うナーガ。
　更に、目に怪しい光を宿してオオネズミたちに恐ろしい乱打を叩き込みはじめた。
　鍋の蓋や鉄の棒で防御しようとするオオネズミたちも、あまりの勢いと威力になすすべ無く破壊されていく。
「そろそろいいだろう。突っ込もうぜ」
　ジェイクが二丁拳銃を左右共に水平持ちし、更にバリケードの穴から飛び出してこようとするオオネズミたちへと銃弾をめいっぱいに乱射した。
　弾倉の中身を打ち尽くしてからリボルバー弾倉を開放して空薬莢を排出。足下で空薬莢が跳ねる中、歯でくわえたスピードローダーで素早くリロードするとさらなる乱射を浴びせていく。
　その頃になればオオネズミたちも最初の勢いを失っていた。
　最初の突撃で人間の一人や二人は殺してしまう算段だったのだろう。しかし出鼻をくじかれたことで勢いをなくし、一部のオオネズミは穴の向こうへと逃げ初めていた。
　けれど数が居るのは厄介なもので、飛び出したからには何かしら成さねばならぬと突撃を仕掛けるオオネズミたちが現われた。
「――であれば、相手をするまでです！」
　剣を眼前にまっすぐ構え、自らが纏った燐光を周囲にまで広げていくアグライア。
　燐光にあてられたオオネズミたちは彼女に殺到していく。
　飛びかかるオオネズミ。
　と同時に、相手の武器が振り下ろされるより早く剣を振り込むアグライア。
　血しぶきが上がり、周囲のオオネズミたちに降りかかっていく。
「さあ、これでここを突破するのは無理やてわかったやろ！　尻尾巻いて引き返しー！」
　アグライアへの集中攻撃を防ぐべく割り込んだ水城が、剣に炎を纏わせて切りつける。
　切りつけられたオオネズミが燃え上がり、その場でぐるぐるともがき回った挙げ句に焼き尽くされた。
「特に恨んじゃいねーが、こっから先は通行止めだぜ？」
　ジョゼがそれに乗じるようにナイフを翳し、魔力を刃に纏わせてオオネズミの腹に突き立てた。
「焼きネズミになって食われてェヤツから前に出てみやがれ！」
　言葉が理解できているかはさておいて、オオネズミたちはジョゼの獰猛な演技に震え上がった。
　道具を投げ捨て、逃げ出すオオネズミたち。
　残ったごく僅かなオオネズミが逃げるなとでも言うように呼びかけるが、彼らを止めることはできなかったようだ。
　オオネズミは自棄になったのか、ナタを振り上げて突撃してきた。
　その刃を刀で跳ね上げる威降。
　回転したナタが地下室の天井へ突き刺さる。
　制止。目を細める威降。
「悔いの無いよう全力で掛かってくると良いよ」
　牙をむき、飛びかかるオオネズミ――の首を、もうひとふりの刀で素早く切断した。
　どちゃりと落ちるオオネズミの骸。
　最後の一匹となったオオネズミは悲鳴をあげ、半狂乱に醒鳴へと殴りかかった。
　ハンマーでの打撃――を盾でしのぐ醒鳴。
「あんまり暴れんな！」
　何発か盾で攻撃を受け、オオネズミが今度こそとハンマーを大きく振り上げた隙をついて、醒鳴は剣を相手に叩き付けた。
　オオネズミの肉体が破壊され、持っていたハンマーが回転しながら地面を滑っていく。
　ふとバリケードのほうを見ると、もうオオネズミの影はなかった。ついさっきまでこちらを覗いていたオオネズミはいたようだが、こちらに気づいて走って逃げてしまったらしい。
　なら話は簡単だ。
「さてと、掃討作戦といこうぜ」

●掃討作戦
　しめった暗い道を、カンテラの明かりを頼りに走る威降。
「……あっちの方向かな」
　下水道は想像していたほど汚くなく、そして水っぽくもなかった。
　噂によれば前に治めていた貴族が下水道工事を推し進めていたが統治者が変わって計画ごと凍結。中途半端に掘った穴がそのまま残され、ネズミの巣となったということである。どっちみち、それが人間社会を犯すのであれば駆除するのが道理。たとえそれがネズミならぬ人間であったとしても。
「いくつか反撃してくるよ。準備して」
　カーブであえてブレーキをかけ、威降は刀を抜いた。
　飛んできた石を刀で弾く。念のためにカンテラを足下に落とし、風の如く加速してオオネズミへ接近。切り伏せた。
「下がってください」
　ゲツクは眼前を撫でるように手を振ると、エーテルガトリングを放射。
　入れ違いに飛び退いた威降の前を大量の火炎の弾丸が飛んでいく。
　仲間を逃がすためなのか、それとも逃げ切れずにヤケになったのか、多数のオオネズミが押し寄せていたが、それがドラマの炎によって薙ぐように払われていく。

　一方でナーガは目の色を変えたようにオオネズミを追尾し、シャベルを振り上げる。
　ツルハシのようなものを投げつけてくるオオネズミ。避けもせずに直撃させ、無理矢理踏み込んでスコップを相手の頭に叩き付けた。
　松明はとうに投げ捨て、光では無く温度でオオネズミの位置を把握している。それゆえ取り逃すことは無かった。殴れば一撃粉砕。脆弱とはいえないオオネズミの身体をぴくりとも動かぬ肉塊に変えた。
「もっとわけてあげなきゃね？　アイが、足りないよね？」
　ナーガの異様さはモンスターもかくやといった具合だが、アグライアはそれを気にする様子はなかった。なぜなら妙に楽しそうで、無邪気で、そして善かれと思って相手に奉仕しているように見えたからだ。
　ならば自分の役目は一つ。
　ナーガから逃れて走るオオネズミを見つけ、地面を蹴った。
「逃がしません！」
　青い燐光を帯び、高速でオオネズミに追いつくアグライア。
　振り向いたのもつかの間、相手の身体を真っ二つに切断する。

　下水道の籠もった環境ゆえに、あちこちで戦いの音が聞こえてくる。
　仲間たちが逃げるオオネズミを見つけ、とらえ、そして始末しているのだろう。
「こっちも来たみたいだぜ」
　剣を構える醒鳴。
　バリケードを通って地上へ飛び出そうとしたオオネズミを、正面から剣でたたき伏せていく。
「道狭めれて一体ずつなら楽なんだけどな。贅沢は言ってらんねえか」
「伏せろっ」
　ジョゼが手の中で魔力を固め、ナイフのようにして投擲した。ダチコーから教わった奥の手だ。
　穴の影から不意打ちするように飛び出したオオネズミの額に直撃。なにもせぬまま倒れるオオネズミ。
「やっぱ、中で戦いが始まったからってドサクサに紛れて出てこようとしてるんのかー。暫くはしんどいな」
　ジョゼは短剣に魔力を宿し、いつでもこいとばかりに身構えた。

　あちこちでの戦いが激化する中、悠凪たちは一つの目的のために動いていた。
　オオネズミたちの長、オオネズミロードの討伐である。
　とはいえ相手の場所や道順がわかっているわけではない。四人がかりで痕跡をたどり、臭いをかぎ、凝視し、奥へ奥へと進んでいく。ここが正念場であることは、悠凪にもしっかりと分かった。
　水城とジェイクが何か見つけたようだ。
「この先に普通よりも沢山のネズミがおる痕跡がある」
「汚ねえドブネズミ共は一匹たりとも逃がさねえ」
　スンと鼻をならし、ジェイクが走り出した。
　対して、道の先からは短剣をもったオオネズミが三匹がかりで突っ込んでくる。
　さしずめロードを守るナイトと言ったところか。
「邪魔や――！」
「砕け散れ！」
　二丁拳銃を構えたジェイクが一匹に連射。
　と同時に水城が盾を用いた突撃を仕掛ける。魔力を帯びた盾が穴だらけになったオオネズミを粉砕した。
　が、残る二匹がジェイクと水城にしがみつく。先へ行かせぬためだ。
　ということは、オオネズミロードは今まさに撤退の真っ最中ということだろう。
「ここは任せて先へ――！」
「ありがとう、任せた！」
　結は壁を駆け抜ける勢いでオオネズミたちの頭上を越え、悠凪もまた間をすりぬけるようにしてオオネズミロードの元へと急ぐ。
「見つけました――！」
　他のオオネズミと比べて一回り大きなモンスターが、骨でできたヘルメットと棍棒を持って振り返った。
　ゴギギイ！　とネズミとは思えない声でなくと、勢いよく突撃を仕掛けてくる。
「先行します。下がって！」
　悠凪は死骸盾で穴だらけのオオネズミ死骸を起き上がらせると、迫ってくるオオネズミロードへとぶつけた。
　砕け散る死骸。が、それは計算の内。
　悠凪は眼前に展開した魔力の障壁を追加でオオネズミロードへと叩き付けた。
「グギッ！？」
　思わずのけぞるオオネズミロード。
「決め時よ、力を寄こしなさいズィーガー！」
　一度閉じた結の目がギラリと光った。魔剣に刻まれた文字が瞳の中で輪を描き、輝き出す。
　オオネズミロードは決死の抵抗として棍棒を叩き付けるが、知ったことかとばかりに結は自らの剣――いや自分そのものと言っていいものを相手に叩き付けた。
　破砕音。いや、爆音。オオネズミロードのヘルメットが砕け散り、そして頭までも砕け散る。
　それが、戦いの最後を示す音となった。

●封鎖
　彼らはオオネズミロードを倒した後でも暫く戦いを続け、逃げ惑うオオネズミたちを倒していった。
　手応えからして逃したオオネズミもいそうではあったが、結構な数を倒せたはずだ。
　作業を終えて地下室へ上がってきた時、ドラマがぽつりと言った。
「この巣穴は、潰して置いたほうがいいでしょう」
　地上につながる穴もそうだが、下水道そのものを何かで埋めてしまうのもいいだろう。
　だがそれはきっと、依頼主である貴族の仕事。もとい、貴族に命じられて動く作業員たちの仕事となるはずだ。彼女たちは汚れた服や身体を洗うため、まずは地上へと戻ることにしたのだった。
　オオネズミが群れを作って地上を暴れ回ることは、きっとないだろう。

成否

成功

ＭＶＰ

なし

状態異常

なし

あとがき

　お疲れ様でした、イレギュラーズの皆様。
　身体も汚れたことでしょう。まずはお風呂にでも入って、ゆっくりなさってくださいませ。