シナリオ詳細
広がる水面に偽る影
オープニング
●広がる水面に偽る影
R.O.Oのネクスト、セイラー地域。
一面に海が広がり、景色もよい……そんな世界に最近新たにアップデートされて追加されたのがここ。
現実世界においては新天地との交易路として多くの船が行き交う重要航路の一つなのだが、このネクストにおいては神咒曙光へと向かう航路が広がる。
その航路の名は『絶望航路アクエリア』。
現実の静寂とは真逆の『絶望』と名付けられたのには、この海域において多数の『狂王種』の出現が確認されており、未だに危険な海域である……という事からだと言う。
勿論人により絶望の姿形は変わるだろうが……。
『ああ、もう終わりじゃぁ……このままでは、この村は飢え死にしてしまう……』
と、正しく絶望の表情を浮かべているのは、島に棲まう初老の男性。
ここ、彼の棲まう島は、この『絶望航路アクエリア』の海域にある、『フェルネス』島。
彼がデータ上の存在でしかない人なのか、それともプレイヤーが居るかは分からない。
ただ、そんな島の周りで繰り広げられていたのは……巨大なタコの姿をした『狂王種』達が、島を出る船を次々と襲うという光景であって。
貧しいこの様な島においては、立派な船などある筈も無く、簡易的な漁船くらいしかない……そして狂王種達は、そんな漁船などまるで木葉のように、次々と沈めていってしまうのだ。
そんな数多の『狂王種』を倒さない限り、彼らが救われる道も無い……この絶望は、避けられない未来が、このネクストの中の一つの事象として、繰り広げられているのであった。
●
『ああ、お仕舞いじゃぁ……あの様な魔物がいては、この島はもう破滅しかない……お、恐ろしいものじゃぁ……』
恐怖の表情を浮かべているのは……初老の男性。
新たなるネクストが出来たから、とログインした君達の前で恐怖に戦き、絶望の表情を浮かべているのは……初老の男性。
恐らくこの島の島民であろう彼だが……そこはやはりNPCの様で、恐怖を叫び続けている。
そんな彼に、どうしました、と君達が声を掛けると。
『む……お主達、強そうじゃな!? 頼む、あの怪物共を倒してきてはくれないか!? このままでは、儂等は島で死を待つばかりじゃ……!」
まるでプログラムされたかの様に懇願してくる彼ら。
断ろうとしても、永久ループで断り切れない……そんなシナリオ分岐。
、ログインしたイレギュラーズ達は断り切れずに、彼に頷く。
そう、これもクエストの一つとして、イレギュラーズ達は、彼のクエストを受けざるを得ないのであった。
- 広がる水面に偽る影完了
- GM名緋月燕
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年07月22日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●大航海の帆先
R.O.Oのネクストが一つ、セイラー地域。
辺り一面に広がるのは、広大な海……ここ最近にアップデートされて追加されたこの地域。
現実世界では平穏を取り戻した海路があるのだが……今、ここの呼び名は物騒なもので『絶望航路アクエリア』と呼ばれている。
「……絶望航路、ですか」
ふと、『書類作業缶詰用』黒子(p3x008597)が息を吐くと、それに『Lightning-Magus』Teth=Steiner(p3x002831)も。
「ああ、絶望航路だってよ。更に作られたNPCもよ、永久ループで依頼を断れねぇとか、どこのクソゲーだよ、全く……」
と溜息を吐く。
今回の依頼は、NPCに話しかけたら最後……はい、と応えるまで延々と質問を繰り返されるというもの。
何処かのロールプレイングゲームで、ストーリー上重要だからといって、断っても永久ループするというのはあるだろうが……ここいいるのは何の変哲も無い、ただの老人NPC。
まぁ……そんな依頼受注に関する不満は色々とあるけれど、この島の人が困っているというならば、受けるのもやぶさかでは無かったり。
「んでもまぁ、結構殺り甲斐のありそうなクエなのは大いに結構だけどな!」
ニヤリ、と笑みを浮かべるTethに、『朝霧に舞う花』レインリリィ(p3x002101)も。
「そうだな。人助けなら望むところだよ。こっちの世界では、可能な限りのハッピーエンドを目指すって決めてるからね! NPCであろうと、助ける事に否はないよ!」
拳を振り上げる彼女……NPCの前でも同じように応えた彼女は、NPCの目から観て、とても心強かった事だろう。
とは言え……今回、決して油断出来ない敵であるのは間違い無い。
昨今の海洋で良く良く現れている、『タコ』の姿形をした狂王種が、今回の相手。
「うーん……狂王種は普通に出るのよね、この海域……最近まで国交が無かったらしいし、色々あったんでしょうけど……」
とトリス・ラクトアイス(p3x000883)が小首をかしげると、それに『悪食竜』ヴァリフィルド(p3x000072)と『双ツ星』コル(p3x007025)、『開墾魂!』きうりん(p3x008356)が。
「ああ……どうやらこの海域は、タコが大量発生しやすいらしいな。まぁ……食べれるものに困らぬのは良い事であるな……これが食べられるかどうかは知らぬが……」
「普通のタコさんだったら食べやすそうですけれど、今回のタコさんの脚は、あんまり食べるのには向いてないかも、ですね!」
「そうだね、嫌なタコだ! 身体が武器とかめっちゃ食べにくそう!! わたしも見習って、もっともっと可食部増やさないと!!」
「……可食部を、増やす……のです??」
きうりんの言葉に首を傾げるコル。
「あー、大丈夫大丈夫。気にしないでくれていいから!!」
ニコニコ笑みを浮かべるきうりん……そうですか、と納得することにするコル。
そして『オオカミ少年』じぇい君(p3x001103)が。
「それにしてもここでも狂王種かぁ……去年は海洋で酷い目にあったのを色々思い出すよ。背後さんは廃滅病も煩ったし、ほんといい思い出も無いんだよね」
と肩を竦めると、それにこくりと頷くコル。
「そうなのです……この海でまた狂王種とたたかうのはふしぎな気持ち、なのです。あんなに怖かった敵も、この世界でまた遭えば、わくわくした気持ちの方が強いようです。これがゲームだから、なのですかね?」
「確かにゲームだから、ってのもあるかも。でも今回はいつも使っていたようなゾンビ戦法が使えないんだよねー……ちょっと厄介かな。でも僕たちなら何とかなるでしょ」
ニッ、と笑みを浮かべるじぇい君。
そんなじぇい君のところに、不安気な視線を向けてくるのは……又別のNPC。
『……お兄ちゃん……タコさん、倒してきてくれるの……?』
小さな小さな女の子が、何かへ縋るかのように言葉を紡ぐと。
「ん、もう心配しなくても大丈夫。悪いタコさん達は僕たちでやっつけるからね。さぁ、みんな笑って!」
と周りの村人NPC達に呼びかける。
『おぉぉぉ……救世主じゃぁ……』
『勇者の到来じゃぁ……』
かなり仰々しい事を呟くNPC達。
それにトリスは顔を一瞬曇らせて。
「私、変なフラグを踏まないように全く関わらないか、何があっても良いようにこの辺りのクエストをこなしておくかの二択だったんだけど……まぁ、毒をも喰らわばって言うしね」
覚悟を決めるが如く呟くと、それにTethときうりんが。
「ま、何だ。取りあえずコイツラの武器はさておきとして、纏めてタコ焼きにしてやらぁ! 皆、覚悟はいいか?」
「勿論Okだよー! よーし、やるかー!!」
並々ならぬ気合いを込めて、イレギュラーズ達は依頼を受注。
そして狂王種が出るという島の近海に向けて動き出すのであった。
●狂喜乱舞
「……あれ、でしょうか」
海に目を凝らした黒子が指を差した先……バシャバシャと何かが水面を叩いており、水しぶきが上がっている。
はっきりとタコの姿を視認する事は出来ないものの、他の大きな海の獣がいれば、巨大タコである『狂器のヴァイス』がとっくに食い荒らしている事であろう。
とは言えタコが居るのは海の中であり、こことは陸続きではない。
「……ふぅ、何とか借りてこられました」
と汗を拭うのはコル。
依頼を受けた後、彼女は島に済む島民達にお願いをして、漁船を貸して貰える様にお願いして廻ってきたのだ。
まぁ……貧しい村なので、巨大タコに対抗出来る……というレベルの大きな船など皆無。
手こぎボートの様な小さな船しかなく、それが狂王種に攻撃されれば……まぁひとたまりも無いだろう。
「んー……どーも頼り無ぇ船だな、こいつは。足場としての信頼度は最低とみた方がよさそうか?」
とTethが溜息を零すが、それにコルが。
「ええ……でも、このお船もこの島にとっては大切な財産のはずです。戦いで沈めてしまったら、きっと困るでしょう」
「ん……まぁ、確かにな。でも船を足場にしないなんて出来んのか?」
「ええ……私はお船が無くても大丈夫。このコルの脚は水を走るのです」
Tethの言葉にコルは頷き、そっと一歩を踏み出す。
まるでフワフワのクッションの上を歩く様に、コルの身体は海上にぷかりと浮かぶ。
「さぁ、あのタコさんの下に向かうのです」
とコルが仲間を呼び込み、そしてイレギュラーズ達は船をそれぞれ扱いながら、波立つ所へと向かう。
ただ、海の上を歩いているコルを観て、トリスはふと。
「うーん、アイドル的には水上行動の方が見栄えが良かったかも?」
と零す。
まぁ、水上行動すれば栄えるのは間違い無いのだけれども……今回は水中行動を手にしてきたトリス。
ともあれ……近づけば段々と明らかになる、タコの姿。
海上に刀や剣の腕がパシャバシャと振るえており、何かと戦っているかの様にも見える。
取りあえずこちらの方にはまだ気づいていない模様。
「気がついていない今の内に仕掛けた方がよさそうですね」
「うむ。最初から全力で行くぞ? 下手に時間を掛けると、ただでさえ不安定な足場故こちらが不利だ」
黒子とヴァリフィルドの言葉にニッ、と頷くTeth。
「スキルMODの変更が間に合ってねーが、効果はバッチリ変更済みだ……行くぜ、喰らいやがれ!」
と先陣切って、彼女は分子間力をかき乱す、超小型吸着装置を周囲にばらまき、一気に発動。
海中で蠢く狂王種タコ共に、まずは呪縛と狂気をプレゼント。
攻撃を喰らった狂王種達は、ズザザザと海上に半身乗り出し、その手の刀、剣を威嚇するようにぶんぶんと振り回す。
だが、その攻撃に対しTethは縦横無尽に動き回りながら。
「ほら、一杯生えたその武器がご自慢だってのなら、自分達同士でソレをぶつけ合って楽しめよ!」
と、刀・剣の一閃を、他の狂王種にぶつけるように仕向ける。
更に、触腕武器を観たコルが。
「……あのタコさんの脚はすごいですね。近づいてあの脚に狙われたらひとたまりもないでしょう」
と言いつつも、すっと彼らを見据え。
「けれど幸い、私のスキルは、どちらも間合いを選びません」
距離を選ばぬ渾身の一撃を、取りあえず狙いやすい一匹に喰らわせ、水上に凍らせる。
しかしその氷結を逃れた敵が、別の咆吼から刀の一閃を喰らわせ……コルにダメージ。
でも直ぐにトリスが。
「大丈夫? 回復するね!」
速攻でその減った体力を回復する様にする。
又、同列にきうりんも立ち、じぇい君に対し腕から生やしたキュウリをぶんどって、それをぶん投げる。
「……えー」
流石に腕か生えたのを食べさせられる、というのに嫌悪感が無い事は無い。
「大丈夫大丈夫、キモイとか言わないで! 食べたらきゅうりだから、ね!」
……まぁ実際、食べたら本当にきゅうりだし、何故か体力が回復するのだが……それで回復するのだから、取りあえず良しとしよう。
とにかくトリスときうりんが回復役として、仲間達の戦線維持へと尽力する。
そんな回復を受けながら、レインリリィは的の頭にひょいっ、と飛び乗る。
「失礼、お邪魔するよ?」
と嘲笑うかのように言いながら、眼下に広がるタコの触腕を纏めて薙ぎ払う一閃を叩き込む。
更にヴァリフィルドは眼前の敵を飲み込む息吹を吹きつけての攻撃をし、更にじぇい君も。
「少年義賊のじぇい君がお前達の相手だ! さあ、かかってこい!!」
と声高らかに宣言し、更なる攻撃を加えて行く。
そして前衛が攻撃、後衛が回復を行う中、中衛に立つコルと黒子は。
「中々面倒な相手ですが……その武器の腕を一本ずつ、確実に落として行きましょう」
「ええ……そうですね。出来る限り纏めて仕留めていきますね」
と声を掛け合い、氷結させつつ防御無効の一閃を次々と叩き込んで行く。
そんなイレギュラーズ達の強襲がひとまずは一巡し、次の刻。
もう狂王種達は怒りに怒りを重ね、イレギュラーズ達に向けて剣・刀を全力で振り回す。
それはただ単純な攻撃手段ではあるが……巨体であるからこそ充分な効果を発揮する。
船の上に乗るイレギュラーズを諸共海に沈め、致命傷の一閃を喰らわせようと、動く。
しかし、そんな敵の暴れっぷりを、小舟とタコ自体の身体の上をぴょんぴょんと飛び跳ねながら躱していくじぇい君。
「島民を困らせる悪いタコさんは、僕が許さないぞ!!」
と怒りに震える、真っ赤な頭頂部に必殺の一撃を叩きつける。
……と、その一撃を食らったタコは、グゥォォン、と地の果てまで響くかのような咆吼を上げて、海中へと沈んでいく。
「む? ……どうやらその頭頂部が弱点の様であるな」
近くで見ていたヴァリフィルドがそう仲間達に呼び帰ると、それにレインリリィも。
「その様だね……とは言え数が多い。上手く飛び乗れればいいものの、下手に近づこう物なら刎ね飛ばされかねないか?」
「そうであるな。触腕を攻撃為て手数を減らしつつ、確実に一匹ずつ仕留めていく事としよう」
ヴァリフィルドとレインリリィの会話、それに頷きながらTethが。
「そら、芯までこんがりと焼いてやらぁ!!」
と極めて強い励起電子を束ねて、狂王種にぶっ放し、こんがりと武器の触腕を焦がし、使い物にさせなくする。
更にヴァリフィルドの炎の息吹が水面を覆い、火に悶え苦しませると、続けて黒子が火に悶え苦しむ隙を突いて、防御を無視する致命傷の一撃。
そんなイレギュラーズ達の連携攻撃を次々と喰らい、武器の手も一つ、また一つ……と使い物にならなくさせる。
そして動きがかなり鈍った所に、じぇい君とレインリリィの二人が飛行、もしくは軽い身のこなしで飛び乗ると……至近距離の頭頂部から放つ渾身の一撃を叩き込んでいく。
……そんなイレギュラーズ達の躍動についていけずに、一匹、また一匹……海の藻屑に消えていく狂王種。
そして、初撃から数十分が経過し……海上に残る狂王種は、後一匹。
『……グゥォオン!!』
どうにか生き延びるべく、唸り声を上げてイレギュラーズ達を威圧しようとする狂王種。
海面をバシンバシンと武器の腕で叩きまくり、水煙をそこら中にぶち上げ、更に荒れた波も生じさせていく。
勿論、小さな船はその荒波に耐えられる様な状態ではないので、イレギュラーズ達も海へとふるい落とされて行ってしまう。
だが、飛行するヴァリフィルドとじぇい君、Teth、きうりんは特に問題無く空へと飛び上がる。
そして……上空の四方から一斉攻撃を行い……海で暴れ廻っていた12匹の狂王種達は、海の上に横たわるのであった。
●木の葉を揉む
そして……。
「ふぅ……でかいだけあって、中々に楽しめたぜ。武器の脚は喰えそうにも無いのは残念だがな?」
ニッ、と笑みを浮かべるTeth。
それにきうりんが。
「そうだねぇー……あ、でもさー、武器じゃない腕と、頭本体なら食べられそうじゃない? 船に乗せるのは難しそうだから、みんなで持って帰ればきっと大丈夫、だよね?」
目をキラキラとさせるきうりん。
……まぁ、かなり大きい巨体が海の上に浮かんでいては、邪魔になるのは間違い無いので……手分けして、島の方へと運んでいくイレギュラーズ。
一通り運び終わった所に……依頼主の老人がやってきて。
『……おぉ……勇者達よ! 本当に成し遂げてくれるとはのう! ういや、信じていましたぞ……!!』
大げさに褒めまくる依頼主……そんな彼に向けて無垢な笑顔を浮かべながらじぇい君が。
「いやぁ、それほどでもないけどね! あ、でも僕おなかすいちゃった。この島の料理を折角だし食べてみたいなー。でも、タコだけは勘弁してね?」
『ふむ……そうじゃな。勇者様型は、この島の救世主ですじゃ! 今日は村の物総出でお祝いをさせて貰いますぞ!!』
じぇい君の言葉に、思った以上に乗ってくるNPC。
……これもプログラムされたものなのか、それとも……背後で誰かが動かしているのかは分からないけれど、取りあえず祝いの宴を開こう、という話になる。
そんな祝いの宴に行く前に、レインリリィは船を貸してくれた島民、一人一人のところへと赴く。
「流石に無傷で、という訳には行かなかったけど、責任を持って直させて貰うから……もう暫く島にいてもいいかい?」
波に呑まれた船は浸水が激しく、更に一部の破損が発生。
島民達からすれば、島を助けてくれた恩人だから、そんな事をさせる訳には……とは言うものの、レインリリィは折れずに、修理を開始。
宴の時は……今迄の苦難から解き放たれたのを嬉しがるかの様に村人達も楽しむ。
そんな宴の傍らで、借りた船をせっせと修理。
……そんなイレギュラーズ達の動きに、島民達は深く感謝し……そして、次の日、皆が寝静まる間に、ログアウトするのであった。
成否
成功
MVP
なし
状態異常
あとがき
ROO海洋の冒険、皆様お疲れ様でした!
ずっと回答がループするNPC……皆さんもそんな敬虔ありますよね、ね?
GMコメント
皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
今回はVer.2.0で追加された新ネクスト『絶望航路アクエリア』の海域の島に現れた『狂王種』退治、となります。
●ROOとは
練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline
●成功条件
島の周りに生息している、大量の『狂王種』達を退治する事です。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●周りの状況
皆様がログインした島の周りに、大量の『狂王種』が現れて居る状態となっています。
船で数分程度の近海で狂王種達が出没しているので、死亡後リポップしたとしても十ターン程が掛かりますので、長期戦でもない限り、戦線復帰は難しいかもしれません。
島にある船は、湖に浮かぶ2、3人のりくらいのボートと同じ感じなので、敵の攻撃を受けると即座に転覆します。
ただ……敵の体に乗り込めば、恐らく大きな問題ではないと思います。
●討伐目標
・狂い咲いた『狂器のヴァイス』 x 12匹
姿形はタコそのものではありますが、その腕とかが鋭い刀や剣になっており、武器とタコのキメラの様な存在になっています。
巨大な図体(全長5M程)で、それら武器をぶんぶんと振り回して攻撃して来ます。タコの脚の数分連撃の効果が発動する可能性がありますので、いつのまにか重症、死亡……という可能性は十分にありうるので、ご注意下さい。
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
現時点においてアバターではないキャラクターに影響はありません。
※このシナリオにおいては、サクラメントが多少遠くに存在しており、復帰には数十ターン程かかります。
それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。
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