シナリオ詳細
乙女たちの挑戦、夏の蜃気楼
オープニング
●これまでのあらすじ
希望ヶ浜の海水浴場に夜妖が現れた!
なんでもその夜妖は、水着の乙女たちがキャッキャウフフと遊んでいるという特殊状況下でないと現れないのだという!
海開き前のビーチを仲間達だけで独り占めできる! そう思いたち、依頼を受けたローレットのイレギュラーズ達! しかし当日、渡された水着は男性物の海水パンツのみであった――!
●本編
「なんですかこの薄い本の導入みたいなあらすじは――ッ!!!」
男性物の水着を抱えながら悲鳴をあげるのはウィズィ ニャ ラァム (p3p007371)である。ちなみに抱えた男性水着は、依頼開始前に体のサイズを申告しているため、水着のサイズもぴったりである。
「そんな! 確かにこう依頼したはずです! 水着を着て遊んでいたら現れる夜妖を退治してほしいと――!」
と、希望ヶ浜学園の女性職員が言った。今回の依頼を持ち込んだ張本人である。
「男水着って言ってませんでしたよね!? これ情報精度C-依頼とか何ですか!?」
信じて良い情報とそうでない情報をより分けてください。
「いや、ちょっと待ってよぉ! これって依頼成立してるのよねぇ!? これで逃げたらハイルール違反になるわけぇ!?」
と、顔真っ赤にして涙目で言うのはコルネリア=フライフォーゲル (p3p009315)である。当然ハイルール違反にはなるので、もはや逃げられはしないのだ。
「ええと……とにかく一度情報を整理させて」
ゼファー (p3p007625)が言った。
「まず……私達は男性用の水着を着ます。上着とかの着用は?」
「だめですね」
女性職員が言った。
「なるほど。つまり、いわゆる海水パンツのみで仕事をする……仕事の内容を詳しく」
「まず、水着で皆さんには遊んでもらいます」
「例えば?」
「普通の海遊びです……ビーチバレーとか、スイカわりとか……」
「トップレスでぇ!?」
コルネリアが悲鳴を上げた。
「当然ながら手ブラもアウトです……ビーチバレーとかスイカわりできませんからね……それから、海の家で買い食いなどもしていただきます」
「ぐええ」
コルネリアが泡を吹いた。
「で、でも大丈夫です! 流石に海開き前なので周囲にお客さんはいませんし、海の家の職員も、希望ヶ浜学園の女性職員が担当しますから……」
「女が相手だから恥ずかしくないでしょ!? みたいなのってないですよ! さあ、Step on it!! とはいきませんよ!!!」
ウィズィが叫んだ。
「ふむ……わたしはか弱い乙女なので、むしろ全裸でも全然大丈夫なくらいですから、特に問題はありませんが……」
さわやかな白の男性用水着を履いて、澄恋 (p3p009412)が言った。ちなみに、胸の辺りはその長い髪で隠れている。良かった。
「いや、いくら周りに人がいないって言っても恥ずかしいでしょう!? ねぇ、ベルフラウさん!? ブレンダさん!?」
「ふっ。周りにわが愛を受ける花が無いのが残念だよ」
「――私は私。誰が何と言おうと男水着を着て居ようと、それだけは絶対に変わらない。故に、我が肉体に恥ずべきものなし」
ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ (p3p007867)、ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル (p3p008017)。両名共にスタンバイ済み。トップレスでありその胸を惜しげもなくさらけ出しているが、窓から差し込む日光で隠れてよく見えなかった。
「ああっ、しまった! 連れてくるメンバー間違えた!!」
ウィズィが地団駄を踏む。
「諦めましょう、ウィズィ様」
澄恋が言った。
「これも――花嫁修業の一環と考えれば、まぁ」
「それでごまかせるものなんですか!?」
ウィズィが叫んだ。コルネリアは恥ずかしさのあまり泡を吹いて倒れた。
「でも、諦めるしかない、と言うのは事実です」
ゼファーが言う。頭に手をやりながら。
「そう、ゼファーの言う通りだ。それに、ウィズィ。卿の水着姿も、きっと素敵だよ。勇気を出して?」
めっちゃイケメン風に言うベルフラウ。一般的な女子の一般的になシチュエーションなら確実にときめいて勇気を出してしまう所だが、こいつが言っているのは「諦めて男性用の水着を着ろ」である。コルネリアが恥ずかしさのあまり痙攣した。
「恥ずかしいのは確かですが――とにかく、さっさと仕事を終えて帰る事を考えましょう? 怒りは、そうね。夜妖にぶつけるという事で」
「そう、肝心の夜妖の話だ。そいつはどんな奴なんだ? 強いのか?」
ブレンダが言うのへ、女子職員が頭を振った。
「ええと、タコみたいな夜妖で……あまり強くはないそうですが……こう、みなさんならていやー、ってすれば倒せると思います!」
「ふむ。では問題ないだろう。遊んで、ていやーして、お金ももらえる。良い仕事では?」
「男水着って条件が無ければね……でも、まぁ、やるしかないわね」
ゼファーが覚悟を決めたように頷く。澄恋もまた、うんうんと頷いた。
「ええ、これもお仕事です。頑張りましょう、皆様」
「うう、仕方ありません。ええ、ええ、分かりました! やりましょう! ウィズィ ニャ ラァム、やらせていただきます! 別に録画されて記録メディアをばらまかれるわけではありませんからね!」
「あ、討伐の様子はちゃんと録画されてます」
「何でですか!!!!!!!」
ウィズィはキレた。
コルネリアは気絶した。
- 乙女たちの挑戦、夏の蜃気楼完了
- GM名洗井落雲
- 種別リクエスト
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年07月22日 22時05分
- 参加人数6/6人
- 相談8日
- 参加費---RC
参加者 : 6 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(6人)
リプレイ
「夢かぁぁぁぁぁぁっ!?!?!?」
がば、と起き上がる『慈悪の天秤』コルネリア=フライフォーゲル(p3p009315)。だが、心もとない上半身の感覚が、これまでのやり取りは夢ではないのだと如実に語っていた。
「夢かッッッ!?」
再度叫ぶコルネリア。もう現実からさっさと逃避したかったが、そう簡単に逃避できないのが現実であったし、と言うかこの現実からは決して逃れられそうになかった。
「現実だよ」
なんかピンク色のやべー液体を飲みながら『私の航海誌』ウィズィ ニャ ラァム(p3p007371)が言った。もうビールでも飲まないとやってられないという事でビールを飲もうと思ったのだが、間違えてピンク色のやべーのを飲んでしまっている。
「そう。もう一回寝るわぁ。起きたら目が覚めるわよねぇ」
コルネリアは死んだ魚みたいな目をしながら、もう一度気絶した。ウィズィはお休み、と言いながら、ピンク色のやべーのを飲み干した。
これは幕間の話なので、章題(●の付いてるあれ)が出てくるより先に処理される。
●と言うわけで本番
「夢だったッッッ!!」
と言うわけでコルネリアが目を覚ましたわけだが、周りには覚悟を決めた(数名は覚悟云々以前に男水着など着ていても気にも留めていなかった)乙女たちが、燦燦と輝く太陽光に身を委ねながらビーチに仁王立ちしていた。
「夢じゃない……ってコト!?」
コルネリアが頭を抱えるのへ、乙女たちはにこやかに笑ってこう言った。『現実だよ』と。
「どうじで皆へいぎぞうなのよぉぉぉ!!」
コルネリアがうつぶせに倒れながらじたばたと足をさせるのへ、『猪突!邁進!』ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)は腕なんぞ組みつつ首をかしげた。
「どうしてそう恥ずかしがる?
恥ずかしがる理由も全くない。見られて恥ずかしい身体もしていない。
コルネリア殿もそうだろう?」
「そこまで覚悟完了してないのよアタシはぁぁ!!」
「大丈夫だ、コルネリア。卿の身体もとても美しい。自信を持っていい」
めっちゃ男前な声で『金獅子』ベルフラウ・ヴァン・ローゼンイスタフ(p3p007867)が言う。
「そう言う問題じゃないのよぉおおおお!」
悲鳴をあげるコルネリアへ、ベルフラウは困ったように笑った。
「しょうがないな。ではどこがどう美しいか、明確に説明しようじゃないか。洗井、描写を頼むぞ」
はい、まず、
「描写したら殺す!!!!!」
はい。
「まぁ、ここは貸し切りだし、と言う事で割り切りましょう。
ベルフラウやブレンダじゃないけれど、確かにだらしない体はしてません。
してないわよね?」
そうですね。『薔薇の名前』ゼファー(p3p007625)さんの身体はまず、
「詳細に描写したら殺します」
はい。
「じょ〜うらっ!(挨拶)
暑い日はブレスト開放に限りますね」
『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)は堂々としたものである。前を隠すのもなんだか申し訳ないと思い、サイドの髪を後方へやっての参戦だ!
「なんで!? なんでみんなそんな堂々としているの!?」
コルネリアが悲鳴をあげる。今日の常識人枠はコルネリアである。しかしコルネリアの言う事ももっともで、怪しい薬の力に逃げたウィズィはさておき、残りのメンバーが全く、覚悟完了と言うか、それ以前に上半身裸でもまったく気にしていないのは、一般的な視点から見れば奇妙なものであろうか。なんでそうなのかと言えば、精神性が違うとしか。
「コルネリアさん、あなたももう諦めなさい……」
ウィズィがどろっと濁った瞳で言った。
「そんな、最後の関門が」
「落ち着いてコルネリア、そもそもこの依頼リクエストしたのはウィズィよ」
ゼファーが言う。ゼファーはこほん、と咳払い。
「とにかく。一度受けてしまった依頼のブレイクはご法度。旅の恥は搔き捨てと考えるしかないでしょう。ええ。
と言うわけだから、諦めて、諦めなさい」
「う、あ、あ、あ、あ!!!
もういい!! さっさと夜妖倒して隠すとこ隠すわよ!!
で、何やるんだっけ!? まずはビーチバレーだっけ!?」
と、コルネリアがやけっぱちでキレながら言うのへ、
「いや、向こうから提示されたプランは一度キャンセルだ。
まずはビーチフラッグから行こう」
と、当然のようにベルフラウが言うので、コルネリアは疑問に思いつつも、まぁいいか、と受け流した。ビーチバレーもビーチフラッグも、もう似たようなもんだろう。
「じゃあ行くわよ! 皆!! さっさと片付けてさっさと服を着る!」
コルネリアの言葉に、皆は頷いた。
かくして、上半身裸の乙女たちによるサマー・バケーションが幕をあげたのである。
●サマー・バケーション~男性用水着を添えて~
~その1,ビーチフラッグ~
「――ふっ」
「――っ!」
二人同時に強く息を吐きだす。寝そべった体勢から、振られたフラッグの合図とともに一気に立ち上がるや、十数メートル先のフラッグに向けて、ブレンダとゼファーは走り出した。
二人とも引き締まった身体をしている。太ももは脳からの指令を受けて美しい筋肉を見せつけ、身体が、腕が降られるとともに、胸部装甲も激しく上下に揺れる。二人とも、スタイル抜群であり、胸に関していえば標準以上のものを持ち合わせていた。それが、柔らかなマシュマロのようなそれが、はち切れんばかりに上下に振れるその姿は、コルネリアをげんなりさせるのに充分な威力を持っていた。
「傍から見ると地獄ね」
「そうは言うけれど、何故でしょう、大切な所が見えません」
ウィズィが言う。確かに、謎の光などの登場もなく、大切なブレストパーツの描写は避けられている。
「ふふ。此処に私がビーチフラッグを提案した理由がある!
わかるか? わかるまいな? 仕方ないな~教えてやろう!」
と、どーん、と謎の光全開でブレストパーツを隠されながら、仁王立ちするベルフラウが言う。
「ま、マズい! コルネリアさんで隠してください!」
「何でよ!」
「まぁ聞くと良い、二人とも。まず、ビーチフラッグはこう、始まる前に寝そべるだろう?
つまりこの状態の時、大切なブレストパーツ、杏仁豆腐で例えるならクコの実だが、これが砂に包まれて隠れるというわけだ!
起き上がっても、身体に張り付いた海水を含んだ砂のおかげで、とりあえずクコの実は隠される! これで、洗井落雲がいちいち『謎の光が~』とか描写しなくても済むというわけだよ! その上自然な乳揺れも見れる!」
『な、なるほど!』
なるほど。
とか言うやり取りをしている間に、ゼファーとブレンダはほぼ同時にフラッグへ向けて滑り込んだ。
「痛い! 流石に上半身裸で滑り込むとクコの実が痛い!!!」
珍しくゼファーが悲鳴などを上げつつ、その手をフラッグへ向けて突き出す。二人の反応はほぼ同値。だが、僅か1、ブレンダの方が勝っていた。その1の差が、この時二人の勝敗を分けた。ブレンダがわずかに、フラッグへ触れるのが速かった! そのままフラッグを取り上げると、ブレンダはゆっくりと立ち上がる。
「――ふっ。どうやら私の勝ちのようだな」
吹き締まった腹筋を惜しげもなくさらしつつ、しかしクコの実は砂に隠されて見えない。見事、ベルフラウの作戦がちである。じゃなかった、ブレンダの勝利である。
「……少し悔しいわね。結構本気だったんだけれど」
ゼファーが笑う。
「なに、次はチャンスの女神の差で結果は逆転するかもしれない。
良き戦いだったよ、ゼファー殿」
「こちらこそ。次の機会には負けないわ」
ぐっ、と握手を結ぶ二人。澄恋はぱちぱちと手を叩いて、二人の健闘をたたえた。
「素晴らしい……まさにスポーツマンシップ。美しい光景ですね……!」
と、手にしたインスタントカメラで、クコの実が巧妙に映らない角度でパシャパシャと写真を撮る澄恋。確かに、素晴らしい光景だったかもしれない。上半身裸だけどな。
~その2、スイカ割り~
「と言うわけで、次はスイカわりだ!」
ブレンダが、大きなスイカを抱えて現れる。おっと、スイカが三つあるって? そんな古典的なこと言っちゃだめだぞ☆
「上半身裸で目隠し……あれじゃない? なんかエロすぎひん?」
程よくやべー薬が効いてきたウィズィがなんか言った。コルネリアはドン引きしながら、
「いや、ちょっと倒錯しすぎじゃない……?
悪のアタシも流石に引くわ……」
「いや、しかしぱいがぱいでくるくる回転しているのだぞ? 眼福では?」
はっはっは、と豪気に笑うベルフラウ。男気が溢れている。
一方、現在目隠しをしてくるくる回っているのは澄恋である。ブルンブルンと震えているわけではないが、形の良いのがくるくると回っているさまはなんともなんともである。何が回ってるって? ぺぇぺぇだよ!! ぺぇぺぇメリーゴーラウンドだよ!!!
「それでは、まいります~」
ふらふらと歩き始める澄恋。
「おっと、そのまま真っすぐよ!」
ゼファーが声をあげる。
「ははは、もう少し右だぞ。頑張れ!」
ブレンダも楽し気に声をあげた。きゃっきゃと笑い合う乙女たち、音声だけ聞いていれば、夏の楽しいスイカわりであるが、こいつ等は上半身が裸である。
「……おやそう言えば澄恋、棒を持っていない様だが……?」
ベルフラウが言う。確かに言われてみれば、スイカを割る棒を持っていない。はて、これはどういうことか。澄恋はぽっ、と頬に手を当て、
「か弱い乙女ですので……棒のような重いものは持てないのです……」
なるほど?
「それじゃ、どうやってスイカ割るのよぉ?」
コルネリアが尋ねるのへ、澄恋は微笑んだ。
「それはもう、こう、バルバロッサで」
「バルバロッサ」
「はい、バルバロッサで。こう、ズェエエエエエエアァァァア!!!」
デスボイスで気勢を上げたかと思った瞬間、澄恋の手が激しく動いた! それは、素手から放たれる超人的殺人術! 拳は鋼鉄と化し、スイカを粉砕する! ぼぐしゃ、とスイカが爆裂し、赤い身が爆散、周囲に飛び散る。はじけ飛んだスイカの皮が飛んできて、帽子みたいにコルネリアの頭に乗っかった。
「ふふ、成功ですね」
澄恋が笑う。
「林檎でしたら、スキルを使わずとも握りつぶせるのですけれど……やはり、花嫁修業が足りませんね。
次は素手でスイカを握りつぶせるように、頑張ります!」
にっこりと笑う澄恋へ、一同は『頑張って』と静かに声をあげることしかできなかった。
~その3、騎馬戦~
さぁ、騎馬戦だ!
「なぁぁぁぁぁぁぁんでぇぇぇょぉぉぉぉぉぉ!!!」
頭にスイカ皮の皮を被ったコルネリアが、騎馬の上で駄々をこねる。何せ騎馬戦なので、三位一体の状態なのだ! ちなみに、上はコルネリア、下は澄恋とゼファーである。
「もう諦めなさい、そう言う事になったんだから」
ゼファーが後ろから押さえる。コルネリアの尻の感触がゼファーの手に伝わった。嬉しいかどうかは本人のコメントに任せます。
「良いですか、コルネリアさん。ここまで来たら必殺必勝です。恥ずかしさなど捨てて、必ず勝ちましょう!」
澄恋がそう言うのへ、コルネリアは頭を振ってみせる。
「いやああああああ! どうして! どうしてええええええ!!!」
「コルネリアさん! もう諦めなさい!」
と、わりと堂々とスイカの皮を被って騎馬の上に座すのは、ウィズィである。牙は当然、ベルフラウ(前)とブレンダ(後)だ。
「これは運命だったの。あの時、このリクシナに参加するって私に返事をくれたあの時からの」
「過去に戻って自分を縊り殺してやりたい!」
「止めなさい自分殺し」!
びし、とウィズィがコルネリアを指さす。
「もはや逃れることはできないのです! さぁ、私の手にかかり、おっぱいもまれたり水着を剥がれたりしなさい!」
「なに! 水着を剥ぐのか!?」
ベルフラウがなんか喜んだ。
「はがれねーよばーかばーか!! もうヤケよ! こうなったらアンタの(スイカの)皮、もぎ取ってやるわっ!」
コルネリアが雄叫びをあげる! さぁ、戦いだ! ここで両者一気に激突! ベルフラウと澄恋の頭の上で、四つのおっぱいがおっぱいツイスターする!
「わァ……頭上でぷるぷるゼリーががよっつふるふる……ってコト!?」
ベルフラウがなんか言った。
「すまん、後ろから支えるぞ! ベルフラウ殿、おっぱいが当たるかもしれんがスルーしてくれ!」
「わァ……背中からもぷるぷる……ってコト!?」
ベルフラウがなんか言った。
「喰らえコルネリアァ! お前のおっぺぇドリブルしてやんよ!
バスケボールのようにダムダムダムダム!!」
ウィズィがコルネリアのおっぺぇをダムダムする! ダムダム!!!!!!
「オrrルァコルネリア恥ずかしがってねェで気張れや゛ァ! オラァ援護してやるよ! おっぺぇツンツン!!!」
と、澄恋がウィズィのおっぺぇを角でつんつんする! 予想外の攻撃に、ウィズィが思わずのけぞる! その一瞬のスキをついたコルネリアが突撃!
「覚悟しろやウィズィ!!! こんの若々しい肌しやがってこんちくしょうべらんめい!!!
よこせ、よこせお前の(スイカの)皮!!! ぶるんぶるん揺らしやがって若さ見せつけてぜってぇゆるさねぇかんなぁ!!!!!
よこせ! よこせ若さを! ふーっ! ふーっ!! 唸れアタシの剛腕!」
なんかすげぇ事を言いながらコルネリアの剛腕が怒涛の如く迫る! そのラッシュにウィズィは耐えられない! 果たして刹那の後、コルネリアの手の中に、ウィズィの(スイカの)皮が輝いていた!
「勝った!!!!! リクエストシナリオ、終わり!!!!!!!」
コルネリアがそう叫んだ瞬間、ウィズィがバランスを崩して倒れ込む! 崩壊する騎馬! くんずほぐれつする乙女たち! 宙をかくウィズィの手! それがコルネリアの水着に偶然! あ偶然引っ掛かり!
『あっ』
剥いだ――。
●決戦! 乙女が男性用水着着てると出てくるタコみたいな夜妖!
「クコの実相撲~~~~~~~~~~!!!!!」
と、ウィズィが高らかに宣言した! 説明しよう! クコの実相撲とは、二人の胸部の杏仁豆腐のクコの実を、ひもの付いた洗濯ばさみで挟み、引っ張り合う戦いである!
「っていうか!」
ウィズィが叫んだ。ちなみに、ウィズィのクコの実からには洗濯ばさみがついていて、ひも、そしてひもの後端には洗濯ばさみがあり、その洗濯ばさみは澄恋のクコの実を挟んでいる!!
「何がクコの実だばーか! すなおに書きなさいよ洗井落雲! こんなシナリオのリクエスト受けてて、自分だけ常識人ぶってるんじゃないですよ! 書きなさい! 素直に! そこだけ隠しても意味ないでしょう! ちゃんと! 濃密に!」
「やめてください! 洗井落雲のクビが飛んでしまいます! SDになってまだ一年たってないんですよ!?」
と、いつの間に現れたのか、(略)タコが叫んだ。
「あなたもですよ! そんな欲望の塊みたいな設定のタコのくせに! 見せてあげますよ! ウィズィ ニャ ラァムの女っぷりを! さぁ、澄恋さん! 行きますよ!」
「ええ、構いませんよ! 見せてあげましょう、この私の、花嫁修業の成果を!」
そう、二人はお互いのクコの実を、ひもの付いた洗濯ばさみで引っ張り合ったのだ!
「あーいけません! まずいですよ! これはまずいです! PPPがR-18になってしまいます!」
タコが顔面を真っ青にして叫んだ! だが、そんなことはもはやお構いなしの二人だ!
「はっけよーい、残ったッッ!
く……んぅ……ああっ……! なかなかやるではないですか!」
「くっ、ぅ、ぎ……き、きつぅ……! やりますね、澄恋さん(のクコの実)!」
嬉しくもないセンシティブな声がこだまする! はじける汗! 紅潮する頬! 引っ張られるクコの実! センシティブだが、あまりにもセンシティブすぎるとさすがに怒られるのでやめてくださいよ!
果たして、どちらともなくぱちん、と音がして、洗濯ばさみが零れ落ちた。勝者がどちらなのか。それはもはやわからない。だが、お互いの間には確かなリスペクトがあった。尊敬があり、敬愛があり、友情があった。
「ふ……勝敗など、どうでもいいのでしょう」
澄恋は微笑んだ。
「そうですね。私達はもはや、いわば姉妹……そう、クコの実姉妹です……!」
訳の分からないことを言い合い、固く握手を結ぶ二人。そこには、激しい戦いを終えたライバル同士の姿があった。
戦いは終わった。夕日は沈み始めて、ビーチに一日の終わりが訪れる。
タコはあまりの展開にショック死して消えていたし、コルネリアはまた気絶していた。
ブレンダは海の家でビール片手に満足げな笑みを浮かべていたし、ベルフラウは火照った身体を持て余して、海の家の店員の女の子をナンパ、そのまま一緒にどこかへと消えていった。
「だけどまあ。こんなちょっとした真夏の狂乱も、過ぎてみれば想い出になるって云うか。
全ては夏の所為だった。と言えばいい訳の一つも付くものよね。
ひと夏の過ちぐらい赦されるわ。だってお年頃ですもの」
ゼファーが、何とかこのシナリオを締めようとそれっぽい事を言ってくれたので、洗井落雲もそれに乗っかってここで終わりにすることに決めた。
めでたしめでたし。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
ご参加ありがとうございました!!!!!!!!!!!!!
GMコメント
お世話になっております。洗井落雲です。
これはリクエストシナリオなので、僕は悪くないです。
●成功条件
男水着を着てビーチを満喫した後、タコみたいな夜妖をていやーってする。
●情報精度
このシナリオの情報精度はD-です。
基本的に多くの部分が不完全で信用出来ない情報と考えて下さい。
不測の事態は恐らく起きるでしょう。って言うか起きました。
●状況
男性用水着を着てビーチであそんで、現れた夜妖をていやーすることになったぞ!!!!
●アクティビティ
例えば、以下のようなアクティビティを楽しんで、ビーチを満喫しましょう! 男性用水着で。
1.ビーチボール
ビーチと言えばビーチボールです。両手をこう、高く上げて、トスとかアタックとかしましょう。頑張って。
2.スイカわり
スイカを割りましょう。両手にバットを握って、こう、両手を高く上げて、スイカを割りましょう。頑張って。
3.海の家でお買い物
両手いっぱいに焼きそばとかかき氷を抱えて帰りましょう。頑張って。
4.その他、やりたい事
皆さんの相談で、もっとヤベー事……いや、遊びたい事が有りましたら、プレイングに記載してください。頑張って。
遊んだりしていると、夜妖が出てくるので、適当にていやーしてください。
●ていやーする対象
乙女が男性用水着来てると出てくるタコみたいな夜妖 ×1
名は体を表す夜妖です。ちなみに、胸を隠していたりすると、触手で無理やり手を持ち上げたりします。酷い奴です。
ていやーしてください。
●備考
録画されてます。
●備考2
録画されてますが、周りに男性などはいませんし、新たにやってくることもありません。
また、こう、危険が危ない場面では謎の光が差し込んで、良く見えないようになりますので、大丈夫です。信じてください。
以上となります。
がんばってください。
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