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シナリオ詳細

<特異運命病院>時給1000GOLDからの簡単なお仕事です

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●この物語はファンタジーの調整が働きます
「先生、先生ったら!」
「ん……?」
「卯月先生、もうすぐオペの時間ですから起きてください!!
 あんなに紅茶飲んでたのに寝てるなんてまったくこの人は」
「え、ええ!?」
 『お茶会は毎日終わらない』有栖川 卯月(p3p008551)が目を覚ました時、そこは見覚えのあるあわただしい病院だった、の、だが。
(あれ、カードが……)
 カードに踊っていた文字は外科医のそれ。きゅっきゅと擦ってみても変わりそうにないし、服装もよくよく見ればそれっぽい。なんだか医療用語に詳しくなったような気がするし、レントゲン審査をしてもらってからこっちに来てもらおうとか指示が出来るようになった気がする。しらんけど。
「で、えーっと、オペだっけ? うさてゃんわかんない、手術室どっちだっけぇ!?」
「あーーもうそこの廊下を右に、もっぺん右で手洗いと着替え、その奥の三番で手術ですいいですか!!」
「ええーーーうさてゃんわかんないよぉ!!」
「とかいいつつ普段からちゃんと出来てるんですから大丈夫ですよ、ほらいきますよ」
「ねえ心の準備が、いやお仕事だからちゃんとやるけど、でもまってマニュアルとか読みたいじゃんかあーー!!?」

●とはいいつつも
「んも~……」
 血は臭いからあまり好きではないのだと顔を顰めた卯月。手術をなんとか終えた後、どうにかこうにかして手を洗い血の匂いを取った。本当にとれたかなんてわからないけれど、甘めのコロンでごまかせてはいるだろう。アイドルに血なんて、放送禁止もいいところだ。
「まぁまぁ、お疲れ様。甘い物でも食べて元気出して?」
「ありがとぉ。じゃあ貰っちゃお~」
 ショートケーキをすっと差し出したポルックスに甘え、卯月は苺にフォークをずぷり。口端についたクリームをぺろりと舐め終えるころには、ご機嫌もなんとか元通り。
「それでさあ、なんであの世界で私は外科医になってたの? 私、あの世界だとナースだったはずなんだけど」
「うーん、それがわからないのよね。たぶんきっと、求められている職業が『外科医』に固定されたんじゃないかなって、考えているところ!」
 ポルックスは卯月の目の前に腰掛け、同じようにショートケーキを食べる。ただ一つ違うのは、そのケーキには苺が無かった。
「この苺みたいに、あの世界では外科医がかけているんじゃないかしら」
「なるほどねぇ。それならまあ納得かも」
 『ごちそーさまぁ』とお皿にフォークを置いた卯月は立ち上がった。
「あら、どこへ行くの?」

「私を待ってる患者(ファン)のところに、かな!」

NMコメント

 狂っていたって、物語ですから。
 どうも、染です。リクエスト有難う御座いました。
 特異運命病院、実はお気に入りです。はぴ。

●依頼内容
 人手が足りないので、一日外科医として過ごす

●このライブノベルの傾向
 キャラクターイメージを崩されたくないかた向けです。
 ・ちょっぴり与太
 ・楽しく!

●外科医さんの仕事って?
 手術は勿論ですが、それまでの診察(触診など)、X線やCT、MRIなどの画像診断や血液検査などを技師に依頼するのも彼らの仕事です。
 が! ここはライブノベルなのでふわっとで大丈夫です。やりたいことやっちゃいましょう。

●特異運命病院って?
 なんか大規模な病院です。病院と言ったら特異運命病院。いいね?
 どんな科も揃っています。夜間救急も、外科も、小児科も!

 詳細につきましては拙作
 『>>特異運命病院へようこそ!<<』 https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/6107
 をご覧ください。絶対見ろ、というわけではなく具体例です。

●手術について
 いわゆる戦闘プレイングになります。
 各種BSで原因となる元を殺すことが出来ます。身体の隅々をメスで綺麗(物理)にしてやりましょう。
 各種BS、回復はふわっとこんな感じで使うぜ、と記入いただければなんとかします。

●サンプルプレイング
 よし、手術だな!
 じゃあまずはマジックフラワーで傷口を焼いて塞いでおく。挟んでおくのもいいんだけど、血管が破裂したらやべーじゃん。
 ついでSPD、切ったところを縫っていくぜ。早くよくなりますように……と!

 以上、ご参加をお待ちしております、ドクター!

  • <特異運命病院>時給1000GOLDからの簡単なお仕事です完了
  • NM名
  • 種別リクエスト(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年07月11日 22時05分
  • 参加人数6/6人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)
記憶に刻め
サクラ(p3p005004)
聖奠聖騎士
メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
虚無堕ち魔法少女
ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)
薄明を見る者
わんこ(p3p008288)
雷と焔の猛犬
有栖川 卯月(p3p008551)
お茶会は毎日終わらない!
※参加確定済み※

リプレイ


「……コスプレにしか見えんな」
 それは言わない約束です、マニエラ・マギサ・メーヴィン(p3p002906)先生。
 手術に毛が入っているなんて大問題だ、ということで耳や尻尾、その他問題になりそうな部位はしまって完全に人間の姿に。そしてとりあえず手術。パワーワードな気がするけど医者って忙しいからそんなもんらしい。しらんけど。
「えっと、とりあえず切断した部分を……」
 とりあえず冷凍しておく、が。
(あれ、これ大丈夫? ヒトの身体って解凍したら普通に使える? 使える? 使えない? ……いやここはなんとかなるだろう。ヨシ!)
 ヨシじゃあないんだよなぁ。マスクの下は結構たじたじなマニエラ先生である。
(出血がひどいところを凍らせておけば出血死はしないのでは?)
 まあ多分そうなんだけど。天性の感で手術を着々を進めていくマニエラ先生。果たして無事に手術を終えることはできるのか。
(患部は切り落として冷凍、あとは原因となるものを取り除く…なんかこう…フルルーンブラスターなら必殺もついてるし、消滅させることもできるだろ、うん。ヨシ!)
 ヨシじゃあないんだよなぁ! えいっ☆ってやったらうまいこと消えたらしい。最近のお医者さんってすごいですね。
 ふぅ、と一息つくと解凍、それから回復を施して研修医たちに任せておくことにしたマニエラ。扉にそっと手をかけた時、研修医は告げた。
「先生、先生がやらなくていいんですか?」
「……何事も経験だよ」
 この後手術室では歓声が上がったそうだ。尚これは練達の医療ドラマのパクリもといインスパイアである。


 彼女は無免許医師のサクラ(p3p005004)。
 外科手術としての腕前はかなりのもの。だが、色々あって免許を持っていない。そんな割と危ない医者だ。
「先生、この子は治るんでしょうか……」
「この病気ですと…治療費はこれぐらいかかりますね」
 サクラは法外な価格を提示した。勿論、難易度から見れば適正なのだけれど、納得できるかと言われたらまた別で。
「こ、こんな大金……!!」
「確かに大きなお金です。ですがお子さんの命にはかえられないと思いますよ」
「……ッ、一生かかってでも支払うから、どうか、どうか……!」
「その言葉が聞きたかった!
 普段は闇医師なのでその値段がそのまま掛かるのですが、今回は病院に雇われてるので病院に保険負担して貰いましょう!」
「ああ、有難う御座います、先生……!」
「それじゃあ早速オペにしますね。一刻の猶予もありませんから」
「どうか、息子をお願いします……!!」

 青いゴム手袋で、掌の感触を確かめながらサクラは執刀を開始した。
 まずは迷いなく腹を裂く。直後、切るところを最低限に減らすことで出血を最小限に、ゆっくりに。動脈の近くを避けるのは医師として当然だ。
「ここからはスピード勝負だよ。ついてきてね」
「はい!」
 患部を凍結し出血を防ぎ失血死を防ぎつつ、メスを奥まで滑り込ませ。
「さぁ…これで終わりだよ!」
 緩急つけぬ素早い動きで切除、切除した患部の縫合、切り拓いた腹の縫合を終わらせる。
「手術完了…。結構緊張したけど何とかなったね!」
「はい、お疲れ様です、先生!」
 彼女は救う。たとえ違う世界であったとしても、誰かの命を、真剣に。


「栄養失調と低体温症で死にかけのホームレス? 保険証あるの? ていうかお金払えるの? こちとら慈善事業やってんじゃないのよ」
 まさに尤もであるが少々小柄なだけで舐められているメリー・フローラ・アベル(p3p007440)は救急隊員を睨みつけることで他の病院へ行かせることに成功する。
「あいにく今は手術室がいっぱいで……(はない)」
「ベッドも空きが……(ある)」
「当直医の手もみんなふさがっていて……(たらいいな)」
「わたしも今から他の手術が……(入ってない)」
「悪いけど他の病院へ……」
 とのらりくらり救急の電話に返し、ふぅと伸びをする。
「ゴメンね。でも仁心じゃお腹は膨れないから」
 どうせ人は何時か死ぬ。その時が早かろうと遅かろうと、結局は死ぬのだ。此処で死ぬ理由には、足りないような気がしてしまう。ならば、追い返したとて問題はない。
(今度はなに? 服毒自殺者? 余計な仕事増やさないで死ぬならちゃんと死んでね)
「ダメダメ! 手術室もベッドも空いてないし!
 当直の手もふさがってるし! よそ行って頂戴! ほら帰った帰った!」
(ふう……勢いで誤魔化せばなんとかなるもんね。祈りだけ捧げておいてあげるから感謝しなさい
 神様、あの人がちゃんと死ねますように……)
 これでいいのか。たぶんいいんだ。問題ない。
 これがメリー先生。運よく診て貰えた時にはしっかりお礼を言おう。


(外科医……外科医??? なんだかよくわからんが医者は医者だろう。斬って縫えばいいのなら私でもできそうだ)
 実際はそこまで簡単でもないのだが、ブレンダ・スカーレット・アレクサンデル(p3p008017)先生ならば簡単にできる。きっと。めいびー。
 スーツの上から白衣を着たブレンダ先生はまさしく向かうところ敵なしのナンバーワンドクター。どんな病気もやっつけてしまいそうだ。
 予定表を見てみると今日はまず回診。色々な患者の元を巡っていく。セクハラをしてくる輩にお灸を据えつつ、回診を難なく、あっという間に終えてしまった。
 本日の予定は手術と夜勤、つまり午後は全部働きづくめ。
 手術着に着替えてメスを握ってみれば成程、医者の実感も沸くというもの。
 見るものすべてを恍惚とさせる程美しい手さばきで、腹を切り開く。
 化膿し破裂した患部は素早く切り取る。獲物を逃がさぬ圧倒的な刃。それは巣食う病魔とて同じ。逃がしはしない。
 患部を冷やしながら素早く縫合を行い、手術は無事に終了する。
 成程、と感覚を掴んだブレンダは、次々とオペを終えてしまう。苦しむ患者はひとりでも少ない方がいいから、と。
「…・・ふぅ、流石にちょっと休憩をさせてもらおう。水でも買おう」
 四時間ぶっ通しで手術を行ったブレンダはさすがにへろへろ、休憩室に入ると更に疲れが増した気がする。
(しかしやってみてわかったが医者というのは重労働だな。他人の命を握っている、という重さもある。尊敬すべき職業だ)
 混沌に帰ったら主治医にお礼を言おうか、そんなことを考えながら、ブレンダはまた手術室に戻っていったのだった。


「ちょっとこの白衣ぶかぶかなんデスケド!!!!
 ……あっ別のサイズありマス? こいつはとんだ失礼を。
 何やら人手が足りないそうで、外科医として駆り出されたわんこと申しマス」
 わんこ(p3p008288)先生はぺこりとお辞儀。小さい医者と侮るなかれ、わんこ先生は実はアンドロイドなのである。
(まぁ思いっきり動作保証外デスガネ、家庭用なんで)
 それはさておき、わんこ先生にもオペの予定が詰まっている、らしい。
(さぁて、まずはカルテを確認……ふむふむ成程、今日の患者サマは胆石症ってやつらしいデスネ。
 肝臓に石みたいな固まりができて、激しい痛みを伴うこともある病気デス)
 肝臓でアルコール成分を分解したりもするはずなので、きっとつらいだろう。
「長引けば長引くほど、苦しむ時間は増えていく。ここでカタをつけに行かんとなぁ。
 よっしゃ、そんじゃオペと行きマスカ……!」

「まずは麻酔とメスの準備をお願いシマス」
 切る面積は最小限に、ただし必要分はしっかり確保。
 気を送り込んでの皮膚の抵抗をかわしてサッと切る。ふう、と息を吐くもまだ安心はできない。続いて胆石の除去を。
 内視鏡を突っ込んで場所を確認したら、胆石のみをバッチリ捉え、ピンセット状の器具で胆石を外に出すぞ!
 否が応でも出血させてしまうから、時間との勝負である。
「トドメは止血と傷の縫合デス!」
  無傷同然に仕上げて差し上げマストモ! との宣言通り、縫合痕も綺麗に仕上げてしまった。
「エッヘン。これがわんこクオリティなのデス!」


(えー、割と【白衣の天使】気に入ってたのになぁ
せかせか歩くのも可愛い患者さんたちとお話するのも私のテリトリーだったのに……)
 不機嫌そうにネームプレートを覗き込んだ有栖川 卯月(p3p008551)は、仕方ないと割り切って。
「まぁいいや! 患者(ファン)が待ってるなら仕方ないね! 答えなきゃ医者(アイドル)じゃないもの!」
 本日二度目のオペ、最初は動揺していたけれども、やるからには誇りと責任、それから美学をもって行う。これもまた、卯月のプライドだ。
 と、いうことでまずはレントゲンチェックだ。触診も交えて、患者の痛みを正確にとらえるのだ。
「あら? 幸運だね。これならすぐに終わりそうだから安心してね。
 だいじょーぶ! うさてゃんがキチンと完璧に治してあげる!」
 曰く患者は骨折、骨を新たに入れなおすことが必要だ。患者はアイドルらしく、共感しないポイントがないわけでもない。
 オペは即決、其の儘手術室へ直行だ。
 まずは大丈夫な部分と手術で摘出・治療しないといけない場所を見極めた上で避ける。不必要な切除は患者の身体にも負担になる。
「逃がさないんだから……」
 次に原因を弱らせていく。麻酔がかかってるとはいえ、眠って意識はない状態とは言え、声掛けも忘れずに。
「ちょっとバチってしますよー、はい終わり。もう少しだからね。安心しててね」
 仕上げに新しい骨を埋め込んで、縫合を。元の骨と合わさって結合するように、仮止めも忘れずに。
「絶対に、うさてゃんが治すからね!」
 ぱちん、と糸を切り終えたら、手術(コンサート)終了。
 もうこんな部屋(ステージ)に来なくていいように、小さな祈りを込めて。
 白衣を脱ぎ捨てた天使は、今日もご機嫌に鼻歌を歌った。

成否

成功

状態異常

なし

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