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シナリオ詳細

【童話世界イストワール】灰かぶり

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●灰かぶり
 『灰かぶり』の意味を冠するシンデレラ。
 実の母親は死んでしまい、悲しみに暮れるシンデレラと父親。だが、悲しんでばかりもいられない。
 父親は再婚し、新しい継母と義理の姉が2人できた。
 だがこの3人は父親の持つ財産が目当てでシンデレラが疎ましく思い、辛く当たる。
 小間使いのように毎日働くシンデレラ。耐える日々。
 そしてある時、お城で舞踏会が開かれる事になり。招待状が人数分送られてくる。
 姉達は着飾ってお城へ出かけて行くというのに自分にはそれができない。
 だが、そんな時に心優しき魔女に手を貸してもらい舞踏会へ行ける事に、
 立派なカボチャの馬車に豪華なドレス。そしてガラスの靴。
 だが、気をつけねばならない事がひとつ。
 魔女に用意してもらったこれらの物はすべて魔法で用意したもの。それらは午前0時までに帰ってこないと魔法がすべて解けてしまう。
 そして舞踏会。
 シンデレラは王子に見初められ、一緒に踊る事へ。
 夢のようなひと時を送るシンデレラ。
 しかし、0時の鐘が鳴り響いた事により我に返るシンデレラ。
 慌てたシンデレラ。急いで帰路につく。追いかける王子。
 そして急いだせいか、階段でガラスの靴が脱げてしまう。
 落とし物であるガラスの靴を手掛かりにシンデレラを探す王子。
 姉2人も含め、そのガラスの靴はシンデレラ以外の誰にも会わなかった。
 こうしてシンデレラは王子に見いだされ、妃として迎えられる。

●書斎
「というのがシンデレラの大まかなあらすじだ」
 境界案内人のミヤコがイレギュラーズを出迎え、シンデレラの説明をしている。
 シンデレラ。これはバリエーションと言える話が複数残っている。
 有名なところで言えば、例えばグリムによる『灰かぶり姫』。例えばペローによる『サンドリヨン』。
 細部こそ違いがあるものの、大筋としては既に語った通りだ。
「これから諸君に向かってもらうのは童話世界イストワール」
 書棚から一冊の古びたライブノベルを取り出す。
 このライブノベルは文字通り童話の世界。
 『シンデレラ』はもちろん、『赤ずきん』や『ラプンツェル』などなど。
 有名どころからあまり知られていないものまでの童話の世界の住人が、それぞれの童話のストーリーをなぞらえながら暮らしている。
「諸君にやってもらいたいのは単純明快」
ーー自分達の思う『シンデレラ』を演じてほしい。
 この案内人は時々妙な事を言い出すきらいがある。
「この世界は面白い事にね。外からの干渉を大体的に受け付けているんだ」
 つまり本家大元とは別に似た国を創る事ができる。
 今回で言えばシンデレラのいる国と似た国を丸々創る事ができる。建物はもちろん、人間や産業、必要なら歴史そのものをでっちあげることだってできる。そして他の国との関係だって。
ーーそんな事して、この世界は混乱に陥ったりしないのか?
「もっともな疑問だね。でも問題ないよ」
 そんな事ができる、という事はそれがその世界において当たり前の事でもあるのと同義である。だからといってそれが本当に受け入れられているかどうかは別問題だが……。少なくともこの世界においては新しい国が突然できたところでなんら問題はない。そういうものだ、ぐらいの認識しかないらしい。
ーーそれで?聞いた限りはこの世界では何も問題は起きてないんだろう?なんでまた。
 その質問を待ってました、と言わんばかりに目を輝かせるミヤコ。
「私はね。疑問に思っていたんだよ」
ーー疑問?
 シンデレラ。確かにその人生は苦難に満ちていたかもしれない。
 愛する人の死。新しい継母と義姉に辛く当たられる日々。
 確かに同情に値するところもある。
 そして舞踏会を夢見るのも本人の自由だ。
「だけどね。シンデレラは果たして成功者なんだろうか」
 確かに成り上がりはした。だが、それだけだ。そこに至るまでの道筋が何もない。
 母親の死。新しい家族に虐められる日々。ただ、それだけの話だ。
 なのに突然幸運が訪れる。その果てに王子の妻となった。
 それは日々の苦労が報われた、と言えるのだろうか。
 疑問に残るシンデレラストーリー。
 はたしてその果てに何が待つのか。
「だからね?いっその事、新しいシンデレラストーリーがあってもいいんじゃないかと思って」
ーーだから君達の思う『シンデレラ』を是非とも私に見せてほしい。
 そういってイレギュラーズの諸君を送り出すミヤコであった。

NMコメント

シンデレラが虐められているというのに父親は何をしていたのでしょうか。
それに午前0時に魔法が解けるというのにずっと残り続けているガラスの靴とは……。
そして平民の出でありながら王族となったシンデレラ。周囲の王族や貴族の胸中とは。

●童話世界イストワール
あらゆる童話がクロスする世界。それが『童話世界イストワール』です。

●目標
『シンデレラ』を演じる事

●できる事
シンデレラの世界に出てくる住人になる事ができます。
それが例えばシンデレラ。
父親や意地悪な継母に義姉。
王子様。
魔女。
その他の住人にだって。
プレイングにてどういう役をやりたいのか。
どういう行動をしたいのか。
指定してください。
それを元に執筆します。
自分達がならなかった他の住人達はプレイングの内容に沿った行動をしてくれます。

●捕捉
『シンデレラ』の本筋さえ合っていればあとはご自由にやっていただいて大丈夫です。
本筋
義理の母と姉に虐められる

舞踏会へ行く為に不思議な力を持つ存在(魔女や妖精などなど)に助けてもらう

王子と出会い、そしてシンデレラの持ち物だとわかるもの(ガラスの靴など)を落とす

王子様との再会

その後は……??
この流れに沿ってくれれば後は自由です。
学校の文化祭でやるようなエクストリーム演劇の規模が大きくなった版だとお考え下さい。
実際その通りです。
皆様の想像力豊かなプレイングをお待ちしております。

●ミヤコについて
呼ばれれば来ます。
その際は何をやってほしいのか、プレイングにて指定してください。
呼ばれない限りは登場しません。

  • 【童話世界イストワール】灰かぶり完了
  • NM名アルク
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年07月08日 22時05分
  • 参加人数4/4人
  • 相談7日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

グレイシア=オルトバーン(p3p000111)
知識の蒐集者
ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)
名無しの
ロロン・ラプス(p3p007992)
苛烈なる星輝
クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)
血風妃

リプレイ

●シンデレラと継母
 『血風妃』クシュリオーネ・メーベルナッハ(p3p008256)演じるシンデレラ。
 彼女の実母は魔女であったがとある理由で死んでしまっていた。だが、その母親がシンデレラの為に魔法の手解きと魔法の品をいくつか遺してくれていた。
 そして父は新しい女性ーー継母と再婚し、新しく家族が増えた。
 しかしその継母も実は人間ではなくヒト喰いの怪物である事も知ってしまった。そしてこの怪物が父を喰い殺した事も。……自分には勝ち目がないので彼女に従うしかない。
 その怪物ーー継母を演じるのが『無垢なるプリエール』ロロン・ラプス(p3p007992)だ。不定形の怪物ーー見た目は大きな水まんじゅうーーであるが普段は人間に擬態して生活している。
「シンデレラはどこにいるの!」
「はい、お母様!」
 お母様(ロロン)に呼びつけられ慌ててやって来るシンデレラ(クシュリオーネ)。
「散らかったから片付けてしまいなさい!」
「かしこまりました」
 継母が普段から散らかしたい放題である。
 また別の時には
「食事の生肉です」
「あら、よくこんなに用意できたのね」
 大皿にこんもりとのった生肉。……何の肉だろうか。
 そんなこんなで継母に虐められているシンデレラであった。
 ……わりと平和な気がするのは気のせいだろうか。

●王子
 ここはお城のとある一室のベランダ。ここに王子である『名無しの』ニコラス・コルゥ・ハイド(p3p007576)がいた。
 彼には胸に秘めているものがあった。
 幼少期。やんちゃだった彼はこっそりお城を抜け出し、憧れていた外の世界ーー城下町まで来ていた。
 当然身分を隠してのお忍びである。
 自分の知らない世界。そこは珍しいものばかりで好奇心の強い子供にはすべてが輝いて見えて。
 そしてそんな中。一人の可愛らしい女の子出会う。
 自分達が出会ったのはその一度限り。だが、その出会いがずっと胸の中に留まり続けている。それがなぜなのかもわからないままに。
 果たして彼女は元気にしているのだろうか。

●魔法使い
 一度は転落したシンデレラ(クシュリオーネ)。
 一夜の奇跡を経て王子と結ばれる。
 このシンデレラストーリーは確かに夢のあるお話なのかもしれない。
 だが自分としてはシンデレラにもう少し努力を。成功を得る為に足掻く姿を見せてもらいたい。
 そう思うのは魔法使い役であるフェアリー・ゴットファザーの『知識の蒐集者』グレイシア=オルトバーン(p3p000111)だ。
 故に。吾輩はシンデレラ(クシュリオーネ)を助ける魔法使いーーフェアリー・ゴットファザーとして彼女を助けよう。
 奇しくも近々舞踏会が開かれる。その時が絶好の機会であろう。

 かくして運命が動き出す。

●舞踏会へ至るまで
 お城ーー王子(ニコラス)からお触れがあった。
 いわく。
 身分を問わず、国内の若い女性を招待した盛大な舞踏会を開く、と。
 それは父である国王から命じられた自身の嫁探し。
 こういう場合、通常であれば身分ある立場の女性から選ぶものである。
 しかし今回は違う。身分を問わない舞踏会。なぜそこまでしたのか。
 それは幼少期に出会った『お嬢ちゃん』。彼女の事が忘れられなかったのだ。
 それ故ずっと探していた彼女が、もしかしたら舞踏会に来てくれるかもしれない。
 そして彼女は舞踏会に舞い降りて王子は彼女とご対面、となる寸法だ。
 彼女は来てくれるだろうか。

 舞踏会の招待状。それがシンデレラ(クシュリオーネ)の住む家にも送られてきた。
 全てはこの日の為に。だからこそシンデレラを喰らう事もなく生かし続けてきた。
「シンデレラ!シンデレラはどこ!」
 シンデレラを呼びつける継母(ロロン)。
「はい、お母様。なんの御用でしょう」
 掃除をしていたのだろうか、埃まみれのままやってくるシンデレラ。
「お城から舞踏会の招待状が来たわ」
「あら、そうなんですの?それはおめでとうございます」
 言葉こそ祝福しているがそれに感情がのっていないのがわかる。
「何を言っているの。貴女が行くのよ」
「……え」
 事情が呑み込めていない……いうより何か企んでいるのでは、と怪訝な顔をするシンデレラ。
「なんとしても王子を仕留めてきなさい」
 ああ、やはり。継母の無茶ぶりはいつもの事である。が、今回ばかりはどうするべきか。
 おまけに着の身着のまま家から追い出されてしまった。
 庭先で嘆くシンデレラ。このままでは当然舞踏会に参加できない。
(力が欲しいか……?)
 突然頭の中に老人の声が響く。
(自身を虐げる者達を見返し、誰にも苦しめられる事の無い、そんな力が欲しいか…?)
 継母に虐められ、心身ともに疲弊したシンデレラの背中を、そっと押すような。
 ふと振り返ると一人のおば……もとい、おじ様が。
(この人、私の脳内に直接……!?)
 こほん、と咳払いをするフェアリー・ゴットファザー(グレイシア)。
(力を望むなら、一夜限り…貴様が望む力を与えてやろう……)
 彼がシンデレラにかけた魔法はひとつの奇跡だった。
(吾輩が与えるのは、シンデレラが心の底から願った物)
 ならばそれはきっとシンデレラの義理の家族に邪魔される事もなく、自らの願いを達成する為に必要なものだ。
 シンデレラの魔力が高まるのを感じる。その力を使って作ったのは自らのドレスに馬車。そして数人の従者達。
 そして忘れてはならないのは今は亡き実母の形見であるガラスの靴だ。今はまだ自身が未熟なため、ガラスの靴を媒介に諸々を生成した。しかも12時の鐘が鳴り終わるまでの時間制限付きだ。
 そしてシンデレラは王子の待つお城へ向かうのであった。

●お城
 舞踏会。それは国中に御触れを出した事により数えきれない程の女性が集まっていた。
 シンデレラ(クシュリオーネ)もその一人。
 そして皆の目的は唯一人。王子(ニコラス)である。
 舞踏会における王子の挨拶もおこなわれ、立食パーティ。
 そしてメインイベントのダンス。
 女性陣から声を掛けられ続ける王子。そしてある一人の女性ーーシンデレラの前で止まる。
「月のごとき白銀の髪の君よ。貴女とご一緒する最大の名誉と無上の喜びを与えてください」
 跪きシンデレラの右手を差し出す。
「貴女にその気があるのならどうかこの手を取ってはくれまいか」
 そっと手を重ねるシンデレラ。
 実をいうとシンデレラも王子の事を覚えていた。
 幼い頃に出会った男の子。その時は知る由もなかったが、後に王子様だという事も知った。
 その彼との再会を夢見て継母達に虐められる毎日を耐え抜いてきた。
 そしてその二人が出会い、夢のひと時を過ごす。王子とシンデレラは語らい、踊る。
 だが、時間というものは無情にも過ぎ行くもの。
 12時の鐘が鳴る。
 そう、シンデレラの魔法が解ける時間だ。
 慌てて帰路に就くシンデレラ。途中、ガラスの靴が片方脱げ、そのまま走り去ってしまう。
 一人残される王子。
 二度目の別れを経験した王子は自身の心に気付く。
 それは紛れもなく恋をしていたのだ、と。ならばやる事は決まっている。ならば、と朝を待って行動を起こす王子であった。

●結ばれる二人
 舞踏会の夜。王子(ニコラス)は、シンデレラ(クシュリオーネ)は思い出の『相手』と運命の再開を果たした。
 しかし12時の鐘がそんな二人を引き裂く。
 その二人の胸中は如何程であろうか。
 少なくとも。
 王子は自分の想いに、その感情の正体に気付いた。
 自分は、あの『お嬢ちゃん』にシンデレラに恋をしていたのだと。
 だからこそ、彼女を見つけ出す。そして告白をするのだ。
 なんの?そんなもの、聞くだけ野暮というものだろう。
 その為に何か障害が、火の粉が降りかかるというのなら。いくらでも振り払ってやる。それはその先の出来事でも、だ。

 シンデレラの住む家。継母(ロロン)とシンデレラは一ヵ所に集まっていた。
 なぜなら。
 王子がシンデレラが落としたガラスの靴を持参してきていたからだ。
 だが、継母がここで本性を現す。
 ヒト喰いの怪物。巨大な水まんじゅう。
 シンデレラを泳がしておけば、彼女を探しに王子が家まで来るだろうと予測していた。シンデレラと王子の事は予め調べがついていた。
 それに……本当の狙いは別にある。
(助けに来た)
 与えるだけ与えて放置するのは流石に無責任すぎるからと助けに来たフェアリー・ゴットファザー(グレイシア)。
 そう、継母の本当の狙いは彼だったのだ。何の因縁か、継母の復讐相手である。
 そしてシンデレラに成り代わろうと襲い掛かる、が。
 シンデレラ。自分は王子様に愛されている。その確信さえあればどんな困難でさえ立ち向かっていける。それにおじ様だっているのだ。
 王子。身分も財産も関係ない。ただただ、シンデレラを愛している。だからこそ何があっても守り抜く。
 フェアリー・ゴットファザー。
 シンデレラの輝きが見たい。努力し、足掻く姿が見たい。だからこそ彼女に、彼女達に手を貸そう。
 それぞれの想いを胸にその手の刃を振り下ろすーー!

 元々生命力は強かった継母。だが、彼女達の攻撃を受け、そう長くはもたない。
 ヒトだろうと魔法使いだろうといずれは喰らうつもりにしていた。
 しかし、それはできなかった。
 フェアリー・ゴットファザーを倒せなかった事は正直悔しい。
 だが、自分はシンデレラの父親を殺した。
 だが、自分は彼女の家族として共に暮らした。
 だから、だろうか。シンデレラにだけは反撃する事が出来なかった。どうもあの子は自分が父親を喰い殺した事を知っていたようだが……。
 だが、それでいい。それでいいのだ。彼女は、シンデレラは幸せになれた。それはこれからも。
 だって彼女には今ーー。
 ああ、これでもう思い残す事などない。
ーーああ、よかった……。
 消えゆく体と共に言の葉も宙に溶けてゆくのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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