シナリオ詳細
にゃんにゃんがにゃんにゃんでご奉仕だにゃん!
オープニング
●災い転じて福となす……? のか?
「できた……!これこそ、世界平和へのカギだ!」
ここはとある世界の、とある可笑しな研究所。
薄暗い研究室の中で、カッツェ博士は嬉しそうに試験管の中に入っている謎の液体を見つめている。
彼が開発したのは、人類の心が穏やかになる薬……らしい。
らしい、といったのは基本的にこの研究所では碌なものを開発していないからだ。
ある時は、子供を喜ばせようとびっくり箱を作るも、いざ開けてみるとムカデが飛び出てきたり……。
またある時は、地域の老人たち向けのボケ防止の薬を開発するも、服用すると残り少ない髪の毛が抜け去ってしまったり……。
とにかく散々なものしか開発していないのだ。
しかし、当の本人たちはいたって真剣。大真面目に「世のため人のため」の発明を作り出そうとしているのだ。
「これで、今度こそ……! あっ!」
喜びのあまり、うっかりしていたのだろう。博士は手を滑らせ、試験管を床に落としてしまう。
フシュー、と体に悪そうな七色の煙が研究室の中に立ち込める。
ところで、カッツェ博士は50代男性である。
とても大事なことなので、もう一度言おう。『50代男性』である。
「……ニャン。」
立ち込めていた七色の煙が消える。そこに博士の姿はなく、代わりに博士が着ていたであろう白衣と、弱い一桁もかくやの猫耳が生えた少女が座っている。
「今回も……今回も失敗なのか……うぅっ……ん?」
博士だったと思われる少女は、一瞬落ち込んだもののすぐにあることを閃く。
「どうも最近、猫耳幼女、という物が人気らしいな。そうだ! 猫耳幼女になれる薬を使ってみたい人だって絶対いるはずだ! よし、そうと決まれば話は早い!」
喜んでくれる人がいるはずだ、と急に息巻く猫耳幼女(50代男性)。
数時間後には元の姿に戻ったということだが、その頃には彼は新たなビジネスのための実験の準備を進めるのだった。
●新たな需要のために
後日、協会案内人カストルの元に、アルバイト募集の広告のチラシが届いた。
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☆大募集☆
猫耳幼女メイドカフェを運営するにあたりスタッフを大募集!
①人と接するお仕事が好き
②猫耳幼女になりたい方
③世のため人のために治験に協力いただける方
④新たな扉を開いていける人
以上の条件に当てはまる方であれば、未経験でも大歓迎!
皆様のご応募お待ちしております♪
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あ、うん……と、カストルは何とも言えない顔をしている。
「ま、まぁ。興味があれば、行ってみればいいんじゃないかな。世のため人のためになるのであれば、僕としても何もいうことはないしね。」
僕は他のこともあるから行けないけどね、というと、カストルは部屋の奥へと去っていくのだった。
後ろを向いていたからか、、イレギュラーズからその表情はよく見えなかった。
- にゃんにゃんがにゃんにゃんでご奉仕だにゃん!完了
- NM名水野弥生
- 種別ライブノベル
- 難易度-
- 冒険終了日時2021年07月01日 22時05分
- 参加人数4/4人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 4 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(4人)
リプレイ
●
イレギュラーズ一同は、案内されるや否や、さあどうぞと言わんばかりに目の前に例の薬を差し出される。
怪しい光を発しているが、一時的に猫耳幼女になる以外の効能はないので問題ないだろう。
猫耳幼女になった4人は軽く挨拶をする。
「喫茶店のアルバイトならしたことあるけど、メイドカフェは無かったなあ。ともかく生活の為、社会の為に協力しないとね。」
マリア・ピースクラフト(p3p009690)……もとい今は一般人の姿で参戦した東雲真理亜には、黒猫の耳と尻尾が。
緊張した面持ちでありながらにこやかにほかのイレギュラーズの面々への挨拶を済ませたかと思うと、ボソボソと一人喋り始める。
「そう、これは実験に協力する為に仕方無いことなの。決して合法ロリになれるからとか、そういう理由でやる訳じゃないんだからね? 社会への奉仕、言い換えれば福祉なんだから」
ここまで一息、といわんばかりの勢いで社会福祉(?)に貢献しようとする彼女を見て、スコティッシュフォールドの折れ曲がった猫耳が現れたオニキス・ハート(p3p008639)は静かに口を開く。
「ん、世のため人のため、というならがんばる。新たな扉……?ってのはよくわからないけど。接客のアルバイト的なやつ?やったことはないけどとにかくやってみる……にゃん。」
表情が出にくい彼女だが、気持ちはノリノリらしい。にゃん、というと彼女は猫パンチの真似をする。その頬は嬉しそうに赤くなっている。
「ふーむ。こういう人間の幼女姿になるのは初めてニャ。私の幼少自体は、ガチの猫だったからニャン。うむ……中々に新鮮で楽しいニャ☆」
もともと山猫……真っ白なリビアヤマネコだった仙狸厄狩 汰磨羈(p3p002831)は、昔を懐かしみながらも人間の幼女の姿という初の体験を楽しんでいるようだ。
なかなかに可愛いではないかにゃ、という彼女は可愛いものが大好き。嬉しくないわけがないのだった。
「わたしは狼なんだけど、狼耳が消えて猫耳に変化してるね……にゃん。」
Я・E・D(p3p009532)は銀髪はそのままに、狼のそれの代わりにアビシニアンの耳がひょっこり現れている。
彼女もまた表情が乏しい方だが。彼女の今回の『アルバイト』への情熱は、他の誰にも負けていない。
「応募した理由はただ一つ……。『世のため人のために猫耳幼女になりたい』……ニャン。」
意味が分からないなら、心で感じてほしい……ニャン。
わざとらしく語尾に猫言葉を付けながら、彼女はキッチンへ向かう。
「そろそろ開店時間じゃからの。私も行くとするか。」
Я・E・Dの後を汰磨羈はのんびりとついていく。
「そういえば、たまきちさんも、今日は狸から猫耳の幼女に変化したんだ……あっ、にゃん。」
「私はもともと猫だニャン。ほら、早く下ごしらえを始めるニャン!」
慌ただしくも楽しそうな声が、キッチンの方から聞こえてくる。
「えっと、オニキスさん、私達も行きましょうか……ニャン。」
「ん、分かった……ニャン。」
マリアとオニキスもそれぞれクラシカルなメイド服に着替えてホールに向かう。
ーー慌ただしい猫耳幼女メイドカフェ、いざ、開店。
●
早速扉を開け、男性客が入店してくる。
「おかえりなさいませご主人様……にゃん。」
出迎えるにはいささか不適切なテンションかもしれないが、だがそれがいい。
オニキスは『ご主人様』に淡々とお出迎えのあいさつをする。コンセプトは「猫らしく、自由気ままに」
初々しいねー、いいねーという声が席から聞こえてくる。猫耳のおかげで声がよく聞こえるからか、プラス評価の声に彼女は少し嬉しそうだ。
そんな彼女を、マリアは遠目からぼんやり見つめている。
「思えば、アタシがレイヤーの真似事する切っ掛けは小学校の劇でメイド役をやる事になった時、親戚の伯母さんが手縫いで気合い入れて生地までしっかりしたメイド服作って主役のお姫様より存在感を醸し出した経験からだろうな……。」
すみませーん、と注文の声が入る。おっといけない、今は集中しなきゃ、と満面の笑みで席へ向かう。
『いらっしゃいませご主人様!』
同じセリフが重なる。オニキスとタイミングがかぶってしまったようだ。二人は目くばせして、注文の復唱をマリアが、伝票書きをオニキスが担当することとした。
「いらっしゃいませご主人様! こちらのお席にどうぞ! 本日のおすすめは『黒猫のパンケーキ』だにゃん!」
ノリノリでパンケーキを勧めるマリア。その横でオニキスが続ける。
「……チェキで記念のツーショットも取れる、ニャン。」
おぉっ、と歓喜の声が上がる。じゃあそれであとオムライスも、と聞くとマリアは厨房へオーダーを伝えに、オニキスはチェキ撮影の準備を始める。
「キッチンのみなさーん!『黒猫のパンケーキ』と『オムライス猫耳幼女スペシャル』、オーダーいただきましたにゃん!」
『にゃんにゃん!』
キッチン組の声がホールにも響き渡る。その声はご主人様たちにとって癒しとなっている。
「まずは、必要な食器を用意しt……ば、馬鹿ニャ?!」
ぴょんぴょんと飛び跳ねる汰磨羈。食器の位置が高すぎて手が届かないのだ。
「幼女の背の低さと身体能力の無さを甘く見ていたニャン……。ぐぬぬ、プライドは捨てて素直に踏み台を使うニャン」
ようやく食器を確保し、調理を始める。そして今度は別の試練が、彼女を待ち受けていた。
「フライパンってこんなに重たかったっけかニャ。まさかのツーハンドフライパンだニャン……!」
そう、幼女である故筋力が落ちているのだ。んっ、んっ、といいながら、一生懸命にフライパンを振り、パンケーキを裏返す。
ふと、隣から危険な香りがする。
「メイドカフェって言ったらやっぱりオムライスなのかなぁ? あっ、にゃん」
あっ、はにゃんをつけ忘れたことに対する反応だったのかもしれない。しかし、それは別のものに聞こえたかもしれない。
「コショウを、入れすぎた、ニャン。」
「やらかしてもうたか……まぁ。仕方がないニャン。」
見るからに辛そうなオムライスが目の前に。流石にこれを提供するわけにはいかないと、Я・E・Dはそれを丸吞みする。
「ふぅ、ご馳走様ニャン……。さて、仕切りなおす……ニャン。」
大丈夫これは賄い、と何事もなかったかのようにオムライスづくりにリトライする。
仕事は一生懸命、食べるの一生懸命。地味に失敗したものももぐもぐしながら、真面目に料理を作り続ける。
10分後、パンケーキと(適度にコショウが効いた)オムライスが提供台にサーブされる。
「オムライス猫耳幼女スペシャル……できた、にゃん」
価格は、相場の2.5倍くらいのちょっとお高めのオムライス。
大丈夫。猫耳幼女が作ってるから。付加価値ですよ、付加価値。
「パンケーキも出来たニャーン! ふぅ……渡すところに持っていくのも一苦労ニャン。」
発条仕掛けのようにポテポテと、お盆を抱えて汰磨羈がパンケーキをサーブする。
ホールには沢山のご主人様がご入店している。
「そろそろ、フォローも必要だニャン。」
料理を作りつつ、汰磨羈はフォローに入る。
「お客様、御注文は決まりましたかニャン☆ ありがとうだニャン☆ せーの、萌え萌えキュン☆」
お目目きらきら営業スマイル、渾身の萌えポーズというサービスマシマシ感。これは慣れている者の動きだ。
これには、本職(?)ホールの二人も負けていられない。
「はい、チーズ、ニャン。」
オニキスは無表情ダブルピースでチェキに映る。
その後すぐにオムライスが運ばれてくる。
「落書きは……『破壊力』と『一撃必殺』どっちがいいですかにゃん? ……え、どっちも違う……?」
その天然さもご愛嬌。ご主人様は笑って許してくれる。
オムライスに、オニキス独自の『萌えビーム』が描かれる。萌えというより燃えだけど。
その時、ぐぅーっという音が聞こえる。
「よし、オニキスちゃん、あーん!」
見かねたご主人様、オニキスへオムライスをあーんする。そして始まるオニキスちゃんにご飯を食べさせる会。
一生懸命頑張っているのが分かるからこその、ご主人様たちからのご褒美なのだろう。
その頃、マリアもパンケーキをご主人様へお届けする。
「黒猫のパンケーキ作る、にゃお♪」
ノリノリで歌いながらチョコで肉球を描いて猫のチョコをパンケーキに伸せる。
「さぁ、召し上がれ♪ ご主人様へのご奉仕だニャン♪」
飲食店のバイトの経験が活きているこの瞬間、彼女は最後まで気を抜かない。
「ありがとうございました! また来るニャン!」
招き猫のポーズで、最後の客を送り出す。こうして、慌ただしい猫耳幼女メイドカフェの一日は幕を閉じた。
●
さて、元の姿に戻ったところで、感想会が始まる。
「あ"あ"あ"ーー何やってんだアタシはーー!! 痛い! 痛いにも程がある! また黒歴史作ってしまったーー!!」
29歳低身長童顔黒髪ロング眼鏡女性・東雲真理亜は、アラサーにして枕に顔をうずめることとなる。主に恥ずかしさで。
恥ずかしさでのたうち回る彼女を他所に、3人は程よい疲れに包まれていた。
「さり気に大人でも重労働じゃった……凄かったな、色々と。いやほんと。 」
「でも、たまきちさん、狸から猫になれたかr……」
「だから私は元から猫だと!」
Я・E・Dはまだ、汰磨羈を狸だと勘違いしているようだ。
「小さい体で動き回ったからいつもよりちょっと疲れた気がする。でもいつもよりちょっとだけ、自由になった感じで楽しかった。またやってみてもいいかな……にゃん。」
オニキスには、なんだかんだで良い経験になったらしい。その顔は満足げだ。
それぞれ思うところを思いながら、イレギュラーズたちは家路につくのだった。
後日、彼女たちのチェキがいろんなところに流出していたのだが、それはまた別のお話
成否
成功
状態異常
なし
NMコメント
こんにちは、NMの水野弥生だにゃん。
にゃんにゃん。
ということで皆さん猫耳幼女になってメイドカフェで働いてみよう、というシナリオです。
!! 重要 !!
このお話は、カッツェ博士が発明してしまった薬の効果で、皆さん「猫耳幼女」になります。
また、猫耳幼女のメイドカフェでアルバイトをしていただきます。
その点につきまして、あらかじめご了承ください。
●カッツェ博士について
良くも悪くもポジティブシンキングな研究者です。
また、案外猫耳幼女になるのが癖になってしまったらしく、量産して自身もたまに猫耳幼女になっています。
ご希望があれば、博士も猫耳幼女になります。
●メイドカフェについて
皆さんが担当するのはホールとキッチンです。
ホールはいわゆるメイドカフェの「ご奉仕」もやっていただきます。
(例:萌え萌えキュンなど。)
キッチンはひたすらお料理を作ってもらいますが、ホールの状況によっては料理の提供はしないといけないので、やはり猫耳幼女になってもらいます。
●メイドカフェに来るお客さんについて
老若男女、いろんな人が来ます。
プレイングに合わせてせっていただければと思います。
●猫の種類について
好きな猫耳の幼女になっていただければと思います。
皆様のご参加を心よりお待ちしております。
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