シナリオ詳細
<Genius Game Next>兵站線断絶戦線
オープニング
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『伝承』へと攻め入り、思う様に蹂躙せよ。
思う様奪い、襲い、『敵』を押し潰せ。邪魔をされたら、倍返しにせよ。
『赤犬』ディルクの指揮を受け、『砂嵐』の者達は波を打って――そうとしか呼べない軍勢でもって――『伝承』への侵攻を開始した。
電撃戦と呼ぶに相応しいその動きに即座に対応できた者は皆無に等しく、殆ど押っ取り刀での対応となる。襲撃を前もって察知できたなら幸い、被害を五分で抑えれば上出来。不幸中の幸いといえば、この状況に便乗しかねない『鋼鉄』が動乱の最中にあり、積極的侵攻に及び腰なことである。
そして、北方を睨む『青薔薇』リーゼロッテ麾下戦力の動きが鈍いのもまた、被害の拡大を助長する一因であり……国共付近の山岳地帯にある寒村も、今まさに襲撃を待つ状況にあった。
「イルナス様も損なお人だ。この様な任務、毛色に合わぬだろうにな」
「言うな。どうあれ、任として下達されたなら熟すことが最優先だ。幸い、我等の役割は補給路の確保と無様に逃げる同胞を狩って回る程度。数を擁している以上、『伝承』の連中とて無理攻めはして来ぬだろう。易い仕事よ。今は、この幸福に浴そうではないか」
イルナス・フィンナ率いる『レナヴィスカ』配下の幻想種達は、実のところ今回の任務に対して乗り気だったわけではない。ある程度話に乗る者も居たろうが、その多くは今般の侵略に対して大なり小なり懐疑心を以て臨んでいる。……それを見透かされて補給線、そして督戦隊紛いの扱いを受けているのだろうが。
寒村だけあってここは静かだ。村人の姿すら見えぬ……或いはもうにげてしまったのか。だとしたら彼等は幸いである。悲劇も、死も見ることなくいられるのだから。
ぱらり、と礫が落ちる音がした。
幻想種の耳を叩いたのは、ただそれだけ。あとは激しい風に流され、聞こえはしない。
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「敵戦力はアレにゃね。まー数がバカみてえに多いにゃ。奇襲が失敗したらミー達は『刺激的で実践的な反攻作戦』に手を染めなきゃいけねえってワケにゃね。クソくらえだにゃ」
『イモ食え』ぱぱにゃんこ (p3y000172)は幻想種達を眼下に見据え、崖際に据えられた大岩をいくつか前足で示して深々とため息をついた。
『砂嵐』の幻想種達がこんな国境にいる理由は一つ、兵站線の確保のために動いているからだ……そう、ぱぱにゃんこは説明する。つまり、侵攻に訪れた彼等彼女等をここで強襲し、以て全滅させれば今回の襲撃に対して大きなアドバンテージを得られる可能性も無きにしもあらず。だが、やはりそういう部隊は数を頼る。現状、くだんの幻想種の数は30をくだらない。たった9人で相手取るには、いくらなんでも多すぎた。だからこその奇襲である。
「この岩を落としたら、この斜面を全力で降りていって連中を強襲するにゃ。岩で何人かは潰せるかもしれにゃいけど、まー気休めにゃ。大事なのはその混乱に乗じてどれだけ先手を取れるかにゃ。当たり前だけどモタモタしてたりお優しい感情で躊躇でもしてみろにゃ。パンドラ使えないミー達は串刺しになってゲームオーバーにゃ。攻め入ってきた連中に容赦はするにゃ。『殲滅』にゃ」
いつになく強い口調の相手を見た一同は息を呑む。今から始まるのは、仮想現実であっても、遊興の類ではない。『いまここにあるもうひとつの現実』なのだ。
- <Genius Game Next>兵站線断絶戦線完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年06月20日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
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「はー……補給線だゲリラだ、現実も仮想世界も変わらないスねー」
『開けてください』ミミサキ(p3x009818)は箱を半ばほど開け、周囲の環境を改めて眺めた。当該地域の避難はほぼ終わり、あとは敵の来襲を待つのみ。彼女は仲間達より先行して崖下の村へ赴き、命懸けのミッションに挑むわけだが……。
「あ、そうだ。ぱぱにゃんこ氏ー。キャパがあるならイモくださいよ、イモ。余裕があるのならフライドポテトがほしいっスね」
「命懸けの一番槍だってのに緊張感がまるでないユーみたいなやつ珍しいにゃ」
「でもリアルは無事じゃないスか」
「そうだにゃー。その辺『平和』かもにゃ」
『イモ食え』ぱぱにゃんこ (p3y000172)はミミサキの要求を即座に受け容れると、フライドポテトをポンッと出して手渡す。余りにドライな反応に、ぱぱにゃんこもつられて平板な物言いに。ドライというか冷静というか。
「上手くいけば、奇襲によって相手を混乱状態に陥れることができます。向こうが立ち直るまでの間に大きなダメージを与えることもできます」
「強襲ミッション。電撃戦だね。嫌いじゃない」
『白雪』パンジー(p3x000236)の猫耳が周囲の音を拾うべくせわしなく動き、『鉄騎魔装』鬼丸(p3x008639)はそのずんぐりとした体型とごつごつとした武装にも関わらず滑らかに動いてみせ、その『再現度』を見せつけた。両者ともに、今回の作戦には肯定的だ。相手がどうあれ敵は敵。リスクを減らせるならオーケー、というスタンスか。
「大規模イベントなあ……実際誰が何を企んでいるのか知らんが、同時にチャンスだ」
「今回の相手は、それなりの良識はあるか……それをイベントの名の下に叩き潰すのは思うところがあるかな」
『エーレン・キリエのアバター』霧江詠蓮(p3x009844)と『朝霧に舞う花』レインリリィ(p3x002101)の2人は、この点善いとも悪いとも言う気はなかった。是々非々、というべきか。敵の事情を知ったればこそ多少の慈悲の念は湧くが、さりとてこれは現実ではない。そして、その生命の散り様までを含めた『イベント』である。伝承の側に拠って立ち、砂嵐の来客をお出迎え。分かりやすすぎる勧善懲悪の筋書きは、不穏にも程がある。
「蹂躙への抗いに当てがうのではなく……ターミネートに私たちを配置するとは、ね」
『虚花』リラグレーテ(p3x008418)は、宛てがわれた仕事が『乱暴に花を散らす』ものであることに多少なり不満を覚えてはいた。同じ敵でも、村に人がいるのなら。それを助けるとかであれば……だが、その理不尽さ、ままならなさも「いつものこと」だ。なれば今日ここで彼女がやるべき仕事も変わりはしない。
(砂嵐。混沌の傭兵がモデルになっている国だね。実際にあの連合国家全体が他国を相手に喧嘩を仕掛けたらどうなるか……)
『愉快 愉快』
「ユーの声? は慣れてないと混乱するにゃな。ミーは大分慣れたにゃが」
『不明なエラーを検出しました』縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧(p3x001107)が喉を震わせずに発した思念を聞いたぱぱにゃんこは、怪訝そうな表情で相手を見た。言語によるコミュニケーションが不可能なゆえの代替能力とはいえ、慣れないと驚きや恐怖感が先に来る。
「崖を騎馬で駆け降りて奇襲ねぇ。気分は九朗判官ってかあ!」
「『鵯越(ひよどりごえ)の逆落とし』にゃか。まんまにゃな。異世界の武人の考えることはロクでもねーにゃ」
『かみなりさま見習い』武野ミカ(p3x008658)がウキウキと声を上げると、ぱぱにゃんこもそれに応じてみせた。なんでそんな知識があるのかは敢えて聞くまい。兎角、人は歴史に学ぶものである。
「なにしろ前のめりの顔ぶれだ、にゃんこの回復が命綱にもなる。頼んだ」
「任せとけにゃ、『あっち』のミーより抜かりなしにゃ……さて。ぼちぼち連中のお出ましにゃ。ミミサキには悪いにゃが、いっちょ働いてもらうにゃ」
「オニ……じゃない、鉄騎魔装鬼丸、出撃するよ」
「――今日という日の花を摘め」
詠蓮から告げられた言葉に、ぱぱにゃんこはにたりと笑って応じてみせた。眼下ではミミサキと砂嵐の面々とが接触するや否や、というタイミング。
鬼丸とリラグレーテが襲撃を企図し身構える中、薄汚れた壺から溢れる『予感』を前にして幻想種の若い男は思わず彼女が潜む壺へと駆け寄っていく。
「この石を皆でおとして……よいしょ!」
パンジーの気の抜けた声は落石の轟音に遮られ聞こえない。
次々と降り注ぐ大小の岩を敵陣が見咎めるより早く、ミミサキは動き出していた。
そして縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧の得体のしれない声が響き渡る。イレギュラーズには、この上ない哄笑として。
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「諤悶>縺ェ繧画掠繧√↓騾?£縺ヲ縺上l繧九→蜉ゥ縺九k縺ュ縺??ゅヲ繝偵ヲ繝偵ヲ??シ」
縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧の異形の声とともに、広範囲に激しい一撃が浴びせられる。崖を降り始めたばかりのそれが放った能力は本人の姿の不気味さ、生じた現象の得体のしれなさも相まって落石で命を落と「せ」なかった者達の恐怖を弥増し、恐慌と苦悶の悲鳴を伝搬する。
「先手必勝。巍駕氷結誘導弾、発射」
「雷さま(みならい)のお通りだぜ!」
運良く巻き込まれなかった幻想種達はしかし、追って放たれた鬼丸のスキルとミカの雷光に戸惑い、動きを鈍らせる。それでもやはり『ネクスト』の兵卒だけはあり、それだけで戦列を乱すことはしない。
「奇襲とは小癪な真似を! 残った弓兵はあの……化け物を優先しろ! 動けぬ者は捨て置き、戦える者のみ全力対処! 白兵は動きの鈍い者を刈り取れ、魔術部隊、各個撃破だ! 敵は――」
「奇襲は成功だ、本隊に伝令! このまま敵の兵站線を押し潰すぞ!! 俺たち五十人隊の力を見せつけてやれ!」
「時間がかかるほど相手有利になります! いっきに畳みかけましょう!」
首領格の幻想種が叫び、戦列を整え応じようとするところに、詠蓮の叫びが響き渡る。突きかかってくる白兵の間合いから一足で離れ、縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧を狙おうとした弓兵へ斬りかかった彼の言葉に、『敵は僅少なり』と続けようとした首領は大いに戸惑った。
続いて振り下ろされたパンジーの鎌が手近な相手を切り裂き、仲間の次手に繋ぐ様は完全に死地に現れた悪魔かなにかを想起させる。
「やるよ。最速で始末をつけようか」
「なんっ……なんだ、あれは!?」
レインリリィに狙いを向け、斬りかからんとした術士達はしかし襲いかかる熱波に顔をしかめ、直後、炎を具現化したかのような衣装と燃えるような薔薇飾りをあしらったドレスに身を包んだリラグレーテに動揺を隠せない。戦場において、斯様な派手さを以て急襲を演じるとは。理解を許さぬその行動は、なるほど『彼女』らしいものだ。
「ボクを狙ってくれるというなら、却って好都合なんだけどね」
「レインリリィさんの能力は疑いませんが、相手も相手です。あの統率力、油断は禁物かと」
レインリリィはセイクリッドスフィアを振るって敵の意識を自らに集めると、一気呵成に打ち掛かる。その動きの大胆さや精密さは疑うべくもないが、しかし相手もやられてばかりの雑兵ではない。リラグレーテも、初手で刈り取るつもりだった命が未だ強かに咲き誇る様に、石畳を割る野草を幻視した。
「ミミサキ、生きてるにゃら返事するにゃ! 簡単に散るとか――」
ぱぱにゃんこは最後列で降りてくると、ミミサキが居た場所へと視線を投げかけた。だが残っていたのは、彼女のネームタグが表示されたアイコン……デスペナルティビーコンであった。舌打ちしたぱぱにゃんこは素早く意識を切り替えると、縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧目掛け治癒術を施し、瓦礫の上を駆け回る。
(……いや待ってください。私は送り人として死にゆく人に祈りを捧げる存在でしたが、これじゃまるで
『自分で殺して自分で送る』みたいじゃないですか!!!)
パンジー……否、「その中身」は常の自分がやっていることと『パンジー』がやっていることとの錯誤に混乱を禁じえない。禁じ得ないのだが、さりとて本来の姿を隠すための幼女姿。これもまた神の思し召しと考えるしか無いのである。
「鉄騎魔神モード、機動」
敵味方入り乱れ、混乱の度合いが濃くなったところに降り立った鬼丸は一瞬のうちに姿を変え、小柄だった姿から一転、3倍もの体長へと変形した。当然周囲の兵士達は動揺を隠せないが、それで動きを止める劣後の兵ではないようだ。……だが、直後に上空へ放たれた砲弾の『意味』を勝手に解釈した彼らがどのような反応を示すかなどかんがえるまでもない。
「囲んでボコろうだなんて、バチがあたるぜぇ! というか私があてる!」
「囲まれた程度で落ちる劣等であることを恥じよ! 或いは、貴様が囲まれる前に助けに来ぬ増援にな!」
ミカは斉射してきた弓兵へ間合いを詰めて切り払い、高らかに叫ぶ。が、ミカの切り払いを受け止めた弓兵のうちひとりが飛び退って弓を引き、しぶとく追いすがる。近付けば守りを固め、離れては射る。その動きは厄介極まりなかったが、一対一であらばこそ有効な手段だったのも事実。
『キャハハハハハハハハ』
「……!」
ミカの思念に割って入るように響き渡る笑い声とともに、弓兵は縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧に捕まれ引き倒される。それを見咎めた兵士がすかさず斬りかかるが、ぱぱにゃんこの治療を受けたそれが簡単に意図を違えて倒れるわけもない。
「何やってるにゃ、余計狙われるだけにゃよ?」
『向こう 出方 見れぅ かも?』
「……にゃるほど、じゃあミー達で残りは片すからユーはそいつをしっかり捕まえるにゃ」
『わか、っぱ』
縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧はぱぱにゃんこの言葉に応じると、ずるずると身を引きずるようにして弓兵を連れて行く。長く尾を引く悲鳴を聞くと、本当に『どうにか』されそうだな、と仲間達はちょっと彼を憐れまなくもなかった。
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「そろ……そろ、君達の残りも少ないだろう。観念した方がいいんじゃないか?」
「ぬかせ、この戦いに善や悪やを問うくらいなら、貴様等のような明白な敵を、戦場を捨てるが如き畜生に劣る弱卒を刈り取ることこそ我らが使命よ! その目に揺らいだ迷いごと、この命と引き換えに貰ってゆくぞ!」
レインリリィは息を切らし、首領格の相手に得物を向けた。戦場を離れつつある縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧と弓兵への対応を打ち切った僅かな術士達は、明白に近付く『決着』の気配に気付き、そちらへと杖を向ける。
……が、彼らが視界に捉えたのは双方の決着ではなく、血のように赤い花。それを見るなり、激しい震えが彼らを襲う。
「挑む者と挑まれる者、その決着を邪魔する不義理は私が許さないよ。それに……その様子じゃ、逃げ出したくて仕方ないんでしょう?」
「それでも戦い、リーダーを守ろうとする気骨は見事と思うがな」
花の正体はリラグレーテの『フロース』、喚起した感情は恐らく決意よりも濃い恐怖。
それでもなお杖を取り落とさぬ姿は、詠蓮をして感服させるほどの意志力であったことは語るまでもない。
「だが、それと見逃すのとは話が別だ。襲おうとしている側が見逃されない道理があるかい?」
「これで終わり。皇瑪駕閃光砲、発射」
詠蓮の言葉が終わるより早く、鬼丸の砲塔が術士達に向けられる。それでも詠唱を始めた意気やよし。だが、それを終わるまで待てるほど、イレギュラーズは悠長ではなかったのである。
「ぱぱにゃんこさん、大丈夫ですか!?」
「ミーは大丈夫にゃ。2人くらい大丈夫じゃにゃいが、まー大丈夫にゃ」
「大丈夫って言わなくないか?」
パンジーは弓兵を蹴散らし終えたところで、慌ててぱぱにゃんこの元へ駆け寄ってくる。ぱぱにゃんこはレインリリィのデスペナルティビーコンを指差して応じる。ミカは割って入ろうとしたのだが、決着がつくほうが早かった……ほぼ相打ちだったが。
「奇襲からの電撃戦、割とうまく行ったようだね。縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧君が捕虜を確保していたようだし」
『観念 した けろ 話せ なぃ』
「仕方ない、俺達が話を聞き出すとしよう。完膚なきまでに味方が倒されたんだ、嘘を言う余裕もないだろうし……」
「心の底から助けを求めてる感じだし、本当に伏兵も救援も見込めないんだろうね。ここまでやると、哀れに思えるよ」
縺薙?荳也阜縺ョ繝舌げ繧では話が通じないことを理解した詠蓮とリラグレーテは、失神寸前まで恐慌状態をあらわにした弓兵へと歩み寄り、その身をひきずって岩場に投げ出す。蹂躙されたのは哀れみを覚えるが、さりとて彼等が成そうとした罪が消えるわけでもない。償いは、これから口にされる情報の幾つかで多少は贖えるかといったところ。
「……一件落着ってとこだにゃ。2人倒れただけなのはマジやべーと思うにゃ。お疲れにゃま」
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
皆さん、お見事でした。
奇襲の成果は想定より大きく、敵の数を半数以下まで削れた為一般的なNORMALより戦闘がヌルくすら感じたかもしれません。
それもこれも死してなお勝ちを取りに行く覚悟で挑んだミミサキさんの功績が特に大きかったと思います。
そうでなくても皆さん素晴らしかったと思いますが!
GMコメント
●成功条件
『レナヴィスカ』配下部隊の討伐
●特殊条件『奇襲』
この戦闘では、戦闘開始直後に崖上から敵勢力にたいして落石による攻撃後、崖を下って奇襲を仕掛けるシチュエーションとなります。傾斜は辛うじて『軍馬かそれに相当する足があれば』、または『崖を足場として低空飛行・浮遊等ができれば』有意な奇襲が可能となります(それ以外でも有意と判定されれば奇襲に使用できます)。
それらの手段を持たない場合、崖上(レンジ4相当)からの射撃戦を挑むかややターン数を消費しての崖下り(やや危険)を行うこととなるでしょう。
●『レナヴィスカ』配下部隊×30
全員が幻想種で、半数以上が弓を得手とする射撃部隊、のこりが白兵戦と魔術戦要因が半々程度。
落石とそれに伴う奇襲でそこそこの数を削れます。
射撃要員も近接戦ができる準備を持っており油断は禁物。全体的に命中が高いです。
あと、抵抗を減少させるとかMアタックが得意だとか色々あります。回復の手もありますので、電撃戦による速攻か長期戦か、いずれかの方針を統一させておくべきでしょう。どっちつかずの戦い方では、じわじわと削られます。
●ぱぱにゃんこ
猫です。回復とか出来ます。攻撃には向いていません。猫なので。
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
※重要な備考『デスカウント』
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
現時点においてアバターではないキャラクターに影響はありません。
※重要な備考『情勢変化』
<Genius Game Next>の結果に応じて『ネクスト』の情勢が激変する可能性があります。
又、詳細は知れませんが結果次第によりR.O.Oより特別報奨が与えられると告知されています。
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