シナリオ詳細
超疾走巨大疾走機械をぶち壊せ~主に足回りを鍛えながら!~
オープニング
●悪徳のサンドストーム
「うおおおおおおおぉぉォォォァァァァ!!!!」
砂漠のど真ん中、青い空と褐色の砂のコントラストの中にぽつんと異物が現れる。
赤。そして肌色。なぜか声がオノマトペ的なエフェクトと共に周りに飛ばされながら、その「赤」は激しい土煙を立てて駆けてくる。
それは、車だった。赤いボディ、鋭いデザインのヘッドライト、きれいな流線型。
普通と異なるのは、タイヤがあるべきところに人間の四肢があることだ。
太い足回りは砂を蹴立て、腕をガンガンに振りながら駆け抜けていくその姿はスプリンターのそれである。
叫び声を上げて走る姿(声どこから出てんのさ)はもう、なんと説明すればいいのやら……。
「待てやゴラァァァァァ!!」
背後からは、パカダクラに乗った盗賊の群れが走ってくる。有り体に言うと「ヒャッハー系」というか、そんな系統のエッジの利いた外見。手に手に武器をもち、中には銃器を構えるものまでいる。
なぜ彼がこんな目に遭っているのか? 見てわからないだろうか? 珍しいからである。
「見世物にして死ぬまでこき使ってやらァ!」
「私は平和に筋トレがしたいだけなのだ!! 見世物にされたら栄養価が低い食事で筋肉が喜ばないだろうが!」
そんな感じで逃げてくる彼の名は――Road=Roller、『混沌』の存在と概ね変わりのないアレな姿で、彼は盗賊から逃げていたのだった。
●ってわけで助けてあげて
「……なあ」
「あれって……」
「君はァ!」
「そうだ!! 私だァァァ!!! ロードローラーだァッ!!!
困惑するアバター達のなか1人、マッスルくん(p3x006957)だけは反応が違った。なんていうか、ソウルフレンドに会ったかのような喜びに満ちている。互いにダブルバイセップス。
「そっか……お前……」
「説明は後だァ!! あいつらから私は逃げたい!!! 助けてくれッ!」
「メッチャクチャ盗賊いるじゃないスか」
「あいつらは前衛だッッ! あの後ろに私が追いかけられる『原因』があるッ!!」
だいたい20人からなる盗賊団の更に背後、ズズズと物音を立てて砂嵐を巻き上げ進んでくる影がある。
どっかで見たようなクソデカいタイヤと排土板(ショベルカーの全面のアレ)を備えた、まあ滅茶苦茶でかい装甲車。
「あそこに君達のような『変わり種』が磔にされている! そして――あれに取り付き、特定の位置で足をいじめる筋トレとかをするとアレのエンジン負荷を強めて壊せるッ!!! 私はてっきり筋トレの負荷トライアルのようなものだと思ってついあそこで筋トレをしてしまったッッッ!」
「見世物以前に原因アンタなんじゃねーか」
「分かるぞッ!!」
マッスル君はRoad=Rollerと固い握手を交わした。どうすんだよこれ。ツッコミどころ不在じゃねーか。
- 超疾走巨大疾走機械をぶち壊せ~主に足回りを鍛えながら!~完了
- GM名ふみの
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2021年05月29日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。
参加者一覧(8人)
リプレイ
●
「なんつーか……世紀末だなオイ。プロテインよりも、頭のネジ不足を疑うぜ」
「流石は仮想世界と言うべきか……ユニークな奴らが多いみたいだね?」
『Lightning-Magus』Teth=Steiner(p3x002831)はRoad=roller(以下カタカナ表記)から聞いた敵情(というか主力兵器)のあまりのアレさに頭を抱えた。というか、そこまで血眼になって追ってくるということはそれだけ致命的な情報だったということになる。ガバ過ぎでは? 『ネプチューンライト』エール(p3x009380)もまた、余りの状況の混沌ぶりに思考を停止していた。ユニークで済ませていい問題ではないんだが。
「植物に筋肉はない!ㅤしかし筋肉と同じように、負荷を与えることによって限界を超えて成長し、地中深くへと根を伸ばすんだよ!! つまり……つまりどういうことだ!!!???」
「私だァァァァァ!!!!! ローd……マッスルくんだァッ!!!!! 最終目標は超巨大四頭筋モービル破壊に非ず、己らの肉体の限界を知ることであるゥゥゥ!!!!!」
『開墾魂!』きうりん(p3x008356)は自分で言っててなにがなんだかわからなくなっているが、『まさに筋肉』マッスルくん(p3x006957)は確固たる信念のもと、声を張り上げていたりする。……うん、何がなんだかわからん。兎に角鍛えることに対する信念があるのは確からしい。多分、きうりんとか周囲に流されてめっちゃ気合入るタイプ。
「筋トレしないとだめ? だめかぁ……うんまぁ頑張るー☆」
「足……足……? マァいい……」
『星の魔法少年☆ナハトスター』ナハトスター・ウィッシュ・ねこ(p3x000916)は依頼が始まったと思ったらいきなり筋トレを課せられるという謎の事態に全くもって理解が追いつかなかったが、アバター固有の気楽さを全面に押し出すことでなんか乗り切ることとした。他方、『第1回 シングル大会 三位』Gone(p3x000438)はそもそもアバターに足がない。ほぼほぼ実体のない存在なのだから当然だが、ない。多分その辺りは何やかんやでどうにかなるはずだ。Goneはそう思った。というか願った。
「筋トレ、ねえ……必要になる仕事があるとは驚きだ。ま、なるようになるっきゃねえか!」
『任務遂行。さっさと終わらせましょう』
『クリムゾン・ドラゴニア』アクセル(p3x007325)は己の龍鱗を長い爪で擦りつつ首を傾げた。変わり種、というとロードローラーの異物感がそもそもヤバいのだがそうも言っていられない。多分超巨大モービルを倒さないと希望ヶ浜の人々を救えないうえに、正攻法で戦う相手ではないのだから。
『人型戦車』WYA7371(p3x007371)は異常事態に慣れているのか、現状に突っ込むことはしなかった。ツッコんでも多分変わらない状況を何とかするには、異常事態の一部になってしまうしかない。謂わば『激流に身を任せ同化する』ってアレだ。
「つまりッ! 『神』の筋肉を破壊するのだァッ!!!」
「えっすご……すごい高い目標!! なんかわからないけど、筋トレするよ!!!」
「大丈夫か? 頭のネジ10本くらい飛んでねえ?」
マッスルくんときうりんは互いに理解しきってないながらも分かり合う、という凄いことをしてのけた。わかんないけど神殺し。うーん邪道の極み。Tethはロードローラーもさることながら、2人のノリはもうだめだな、と直感的に感じた。制御しちゃいけない。
「ヒィィィィィヤッハァァァァァ!! そこの変態よこしやがれええええええ!!」
「寄越せっていわれてはいそうですかは無理だよねー☆」
ナハトスターは、遠くから聞こえる(多分拡声器だ)盗賊共へと明確な挑発をかましつつ戦闘準備に入った。近付いてくる敵の数は洒落んなってないが、まだ距離がある。まずは雑魚の掃討からといこうではないか。
●
「まずは逃走トレーニングでスタミナを鍛えましょうってやかましいわ! ちまちま相手してられっか!!」
Tethは向かってくる都合20もの敵を見て、キレ気味に叫ぶ。ロードローラーは何故かポージングして余裕の姿勢だが、こいつが掴まったら依頼失敗なのである。
「おい筋肉ダルマ! 道は開けてやるからとっとと逃げろ! ……有酸素運動はちゃんとやってるか? 赤筋鍛えてけ! 筋肉に酸素ブチ込んで悦ばせるんだよぉ!」
「ぬう……っ! トレーニングの指導を受けるとは私もまだまだ鍛錬不足だな!!」
「そう!!! 私達はァ! 戦いで役に立てぬ分逃げるのだァァァ!!!」
ロードローラーが口惜しげに身を反転させ逃げに転ずると、マッスルくんも並走し始めた。マッスルくんはシステム上、スキルを持たない。それどころか装備も揃っていない。ガチ初期値でどうするかといえば、ロードローラーの逃げ道を作り、或いは自らが肉盾となってロードローラーを逃げ切らせることぐらい。……あとは大腿四頭筋モービルの撃破要因。
「おらぁ!ㅤ半分にされたいやつからかかってこーい!!ㅤ自分からやってきた奴には、縦か横かくらいは選ばせてやるよ!!」
きうりんは接近してくる盗賊目掛けて挑発を仕掛けに行く。本来であればロードローラーに随伴して全員で引き撃ち、とかが選択肢に入るのだろうが、逆に言えばロードローラーさえ先行して逃げさせ、最短経路さえ押さえれば彼が捕まる危険性は極めて低いということ。
『敵行動原理の変化を確認。未変更の個体を焼き払います』
WYA7371はきうりんが引きつけきれず、尚且つ機動力に長ける盗賊を照準すると乳白色の閃光を放つ。
それは出鱈目な威力でもってパカダクラを消し飛ばすと、転がり落ちた盗賊に容赦のない追撃が入った。
「おう、俺が前に出てるからしっかり片付けてくれよ?」
「星猫魔法その1……星よ、猫よ、踊れー☆」
続けてアクセル構えに出ると、ひと吼えのもとに敵の注意を引きつける。動きが乱れたそこに降り注ぐのはナハトスターの召喚した猫たちだ。ただでさえそれなり威力が高いその猫は、不思議な踊りによって敵の気力を奪っていく。
「っしゃ、動きが乱れりゃこっちのもんだ! 凍らせてブチ抜いてやんよ!」
Tethはきうりんに近づこうとする盗賊たちへとマイクロミサイルを射出すると、着弾を確認する間もなく魔導機構砲を召喚する。敵陣中央に乗り込み、手傷を負った彼女の手元から生み出されたそれは「私ごと殺れ!」と叫ぶきうりんを軸に真っ直ぐブチ抜かれ、盗賊たちを焼き払った。
「ふー、死ぬかと思った!」
「むしろ何で生きてんだよ」
「それはもう! 再生したから!」
呆れるようなTethにこともなげに返すきうりんだが、常識的にそういう戦い方するぶっ飛び方なかなかないと思う。怖い。
「さあ、星の光に惑うと良い」
「纏めテ薙ぎ払ウ」
エールは魔力を星の光に変換すると、未だ追撃に向かおうとする盗賊たちへ浴びせかける。一部の者は狂気に触れて自傷に走るが、そこは盗賊、きっちり立て直してエールへ打ちかかる者も多数。そこに割って入ったGoneは、鎌鼬を以て迎え撃った。吹き荒れる風が収まった時、そこには動けなくなったパカダクラ達とほうほうの体の盗賊たちが転がるのみだ。
「纏めて焼き払います」
「傷はボクが治すよー☆ 一匹でも多く倒しちゃおー☆」
WYA7371が掃討に入ると、ナハトスターは治療へと行動を切り替える。なんやかんや、言ってることが一番物騒なのが一番かわいい(?)ナハトスターなのがこう、思うところなくはない。
少しずつ減っていく盗賊たち! めっちゃ雑に命を散らされるパカダクラ!
こんな状況に誰がした! 盗賊か、なら仕方ねえ! そんなノリの一同はしかし、遠雷のように響く駆動音に眉根を寄せて顔を見合わせる。
「来たか、私の!!!!! 宿敵!!!!!!!」
マッスルくん、それでいいのか。
●
「ちょっと待って大きさおかし……こほん、すごいな大きいなー☆」
「何ダ……アレ……」
ナハトスターは一瞬だけ『なかのひと』が漏れたが、直後にキャラ作りを持ち直す。鋼のメンタルかよ。Goneはアバターの都合上うまくしゃべれないだけなんだが、兎に角なんていうか有り余る動揺の感情は伝わってきた。排土板で目の前の砂利や砂、まして力尽きた盗賊すら押しのけてくる非情さは最早兵器というより災害レベルですらある。
「選択すべきは『スクワット』!!! 大臀筋、大腿四頭筋、ハムストリングス、ひふく筋、脊柱起立筋……彼らに満遍なく負荷を与えることができる夢のトレーニングであるッ! 本来なら200回3セット行うところだが、我が背後霊は貧弱ゥ! もって100回できれば上出来か!」
マッスルくんは己の、というか『ネクスト』に身を投じている自身の能力をわきまえていた。ゆえに、できるレベルで片付けて確実にダメージを与えようと決意したのである。決意すらも暑苦しいとかどういうことだよ。
「筋トレは……足に負担がかかるものを中心に、か。普通にしときゃ問題ないと思うんだがね」
「待ってろモービル! 王道のスクワットをするよ!」
「汗くさいのは趣味じゃないけど、役立たずの置物じゃボクの沽券に関わる……何よりここまで接近されると普通に戦えない!」
アクセル、そしてきうりんはマッスルくんに倣ってスクワットを選択する。一番無難で負担がかかる範囲が広いそれは、多くのトレーニー(トレーニング愛好者)を魅了してやまない高負荷トレーニングであるがゆえに。
そして、エールはここに来て躊躇いを見せていた。その技能は接近されるとまるで役に立たず、しかし技術の伴わない神秘での殴り合いならギリ分がある。……のだが、技術が通じないなら筋トレに参加したほうが早い。けどこのナリで暑苦しい筋トレなどと。
「えええええい、細かいことは!!!! いいのだ!! 筋トレを!!! するぞ!!!!」
「ロードさんはモービルに捕まったらまずいから離れててねー☆」
そんなエールの悩みをぶち壊すようにロードローラーは叫ぶが、彼(?)に下手にモービルに取りつかれても依頼未達成になってしまう。ナハトスターは必死に彼をなだめて距離を取らせ、自らは仲間達とモービルへとよじ登る。これだけでも軽い筋トレになっているのでは? 彼は訝しんだ。
「俺様はカーフレイズをキメてやんよ! 第二の心臓とも言われるふくらはぎにキくぜ……特に、こんなフル装備状態ならな!」
Tethはちょうど、段差のある辺りにパネルを見つけ、パネルの縁に足を半分だけ乗せる。そして、爪先立ちになって体を素早く上げ、4秒かけて戻す。所謂4-1カーフレイズ、ふくらはぎを虐め抜くものだ。翌日経つのが辛くなるぞ。
「まずはお試し100回! まだイけるなら更に100回追加ァー! 俺様達はッ! 人間! 筋力! 発電所ォー!」
ああ、200回でいいんだ……じゃなかった、Tethの重装備でのこれは負荷抜群だったらしく、激しいエンジン音が響き渡る。
「ボクはねー、ここにメニューを用意してきたんだ☆」
ナハトスターは準備万端とばかりに紙を広げてみせた。便利だな電脳世界。
『スクワット50回
トゥレイズ(10回×3セット)×2回
シーテッドカーフレイズ(50回×3セット)×2回
フロントブリッジ(30秒×3セット)×2回』
……フロントブリッジが明らかに腹筋向けだが足にも負荷がかかるのでヨシ!
「ふっ、ん……んんん……!! ボクもふくらはぎに……負荷が……!」
ナハトスターは(都合よくあった)段差にこしかけ、ゆっくりとトゥレイズを繰り返す。実は、カーフレイズと組み合わせることで満遍なくふくらはぎを鍛えられるトレーニングなのだ。つまり負荷がふくらはぎに重点される。その後にフロントブリッジをやれば……言わずもがな。
「ふっふん、筋トレと言えばこの私! ウィズィちゃんですよ!」
WYA7371から降機したパイロット『ウィズィ』は、いきおい所定位置にスーパーヒーロー着地をキメると“半分の鳩のポーズ”をキメた。柔らかい股関節と鍛え抜かれた足回りがなければ成立し得ないそれは、ポーズだけで滅茶苦茶足回りにキく。エンジンの回転が上がった。
「さあ、Step on it!! 一緒にやりましょうね!
私がお伝えするのは初心者にもオススメのクォータースクワット!」
謎のBGMが流れてきた気がするがそれはともかく、ウィズィの選択は極めて無難だ。回数如何で負荷を調整しやすいそれは、普通のスクワットよりもとっつきやすい。
「身体を痛めない範囲で、まずは『あ、これくらいならできそう』を積み重ねて習慣を作っていきましょう! 10回を本来なら1日3セット、でも今回は2セットくらいに……なに? 依頼達成に非協力的? ハイルールに悖る?」
全く全然言っていないぞ。できる範囲で行うことに貴賤はないから落ち着いて欲しい。
「OK、じゃあ1日10セットな」
言ってないんですけどねエ!?
「フン……ハァッッッ!!!」
一方その頃、Goneは虚空から足を生やした。存在しないものをゼロから生み出すのは容易ではない。それを成し遂げたのは単純にGone自身の根性の産物である。
「ハァッ、ハァッ……」
(状況開始まで考えてる間に色々試したけど、やっぱりスクワットしかないんだよな……俺自身体力ある方じゃねーし……)
Gone(というかその中身)はアバターを必死に動かしながら思考を巡らせる。ただでさえアバターに負荷をかけてるのでこれ以上の操作は難しい。この状況でできるのは、スクワット100回……だが、システムは彼の献身を高く評価した。一層強く、エンジンが回転する。
「普段から運動とか全然しないから、全身の食物繊維が悲鳴を上げてるぜ……! うおおおお限界を超えろぉ!!」
きうりんは喉から絞り出すような声で吼える。一回一回が本人には高負荷。だが味方のためならば、依頼のためならばと耐える姿勢は素晴らしき自己犠牲に満ち満ちている。
「10回を3……いや、5セットだぁ!ㅤ少ないとか言わないで!ㅤこれでも限界なの!ㅤ気力だけでやってるの!」
ぷるぷると子鹿のごとく足を震わせながら主張するその姿を、誰が非力と謗ろうか。きうりんは成し遂げたのである。
「一先ず10日でこなすなら、スクワット100回ワンセットを10回やる……と言う目標で解釈は合ってるか?
このぐらいならまぁ余裕だろう」
「……え?」
「いや、正気ですかエル……じゃなかったアクセルさん?」
「おっと嬢ちゃん、これ以上は呼んでくれるな」
各人が心を砕いて必死にやっている傍ら、アクセルはとんでもないことを言い出した。そしてやりだした。
100回×10、つまり1000回。それを、モービルの上で。余裕、とこの男はいってのけたのだ。
さすがに50回で魂を削ったきうりんが頓狂な声をあげる。その『正体』を見透かしてしまったウィズィが思わず『混沌』のリアルネームを出しかけてひっこめる。冷静に考えて欲しい。10日が5日に省略されたら1日200回だ。他の面々の分も加味すれば、そしてスクワットとクォータースクワットを分けて考えればそれどころではない。
(と、ここまで記録が残っているがウィズィの分も「クォータースクワット計1000回」なのだが……)
「ん? それは『このくらい余裕だから追加でこなせるだろう』ということか?」
「こいつ素でどっかで聞いたこと言い出したな」
Goneは……というかそのテレパス能力は、流石に素のリアクションを以て一同に響いた。これが有名な……異世界転生構文……!
「フフフフフ……フハハハハハハ!!! 逃がさんからな! 絶対に逃がさんからなァァァ!?」
マッスルくんはスクワット100回を終えた様子。空に向かって高らかに叫ぶ。そしてエンジンは吹っ飛び、爆発が連鎖的に響き渡る。
「ふ~〇のォ♪ 貴様にもやって貰うぞォォォォォ!!!!!!」
わかったよ。やるよ。やればいいんだろコンチクショウ。覚えとけよ。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
スクワット1800回 1800/1800
クォータースクワット1000回 1000/1000
トゥレイズ(10回×3セット)×2回
シーテッドカーフレイズ(50回×3セット)×2回
フロントブリッジ(30秒×3セット)×2回
カーフレイズ200回 250/200☆
※ここまで書いてマッスルくんの「本来は200回3セットだが」を加味すると500回足りないんですが無理です。許して下さい。
……全員やったんですよねこれ。10日分を。しんじてるぞ。
なおMVPはさらっと終わった盗賊パートと筋トレパート両面で“覚悟”があった方に。
GMコメント
今回出てきた彼が今後出ないとは一切保証しないぞ!
●成功条件
・『盗賊』の全滅or撤退
・『超巨大四頭筋モービル』の破壊
・(オプション)ふみのが筋肉痛になる
●失敗条件
Road=Rollerが捕縛される
●盗賊onパカダクラ×20
基本機動4~。
真っ先にRoad=Rollerを捕まえようとしてくる。
初期位置の彼我の距離は100mくらい。
ブロックしようとすれば騎乗してなくても可能だけどまあ人手が足りない。
半数以上撃破された後ぐらいに『超巨大四頭筋モービル』が出現する。
攻撃は基本レンジ1の槍やレンジ2~3の射撃武器。BSとかは毒系列がもっぱら怖いか。
逆に、精神系BSとかはまずつかってこないし精神系BSに弱い。
●『超巨大四頭筋モービル』
めっちゃでかいタイヤと排土板を備えた巨大機動兵器。怒りのアレみたいなやつ。
防技が高いし毒・精神は機械なのでBSとして無効、HPも高い。普通に20人相手にした後に倒せってちょっとしたクソゲーである。
ただし、これに取り付き所定の場所に移動した上で足にクる系の筋トレを行うとパネルがそれを感知してエンジンをブン回し加速させにくる。
これを逆用することでエンジンに過負荷がかかって最終的にブッ壊れる(HP何割かすっ飛ぶ)。
いや、普通に倒せないとはいわないけど……。
●特殊ルール:筋トレ
・足に負荷のかかるもの限定となります。
・流石に屈み跳躍ぐらいぴょんぴょんするのはほら、賃貸的にさ……。
・書いた分はやってください。
・総数分やることになります。主にこれ書いてる記録してる方の人が。10日くらいかけて。
・手心をお願いします。
●Road=Roller
混沌にいる本人とまあ同一っぽいアレ。基本機動5なのでまあ……無茶らなければ捕まらないと思うけどスタミナがね……?
※重要な備考
R.O.Oシナリオにおいては『死亡』判定が容易に行われます。
『死亡』した場合もキャラクターはロストせず、アバターのステータスシートに『デスカウント』が追加される形となります。
現時点においてアバターではないキャラクターに影響はありません。
●ROOとは
練達三塔主の『Project:IDEA』の産物で練達ネットワーク上に構築された疑似世界をR.O.O(Rapid Origin Online)と呼びます。
練達の悲願を達成する為、混沌世界の『法則』を研究すべく作られた仮想環境ではありますが、原因不明のエラーにより暴走。情報の自己増殖が発生し、まるでゲームのような世界を構築しています。
R.O.O内の作りは混沌の現実に似ていますが、旅人たちの世界の風景や人物、既に亡き人物が存在する等、世界のルールを部分的に外れた事象も観測されるようです。
練達三塔主より依頼を受けたローレット・イレギュラーズはこの疑似世界で活動するためログイン装置を介してこの世界に介入。
自分専用の『アバター』を作って活動し、閉じ込められた人々の救出や『ゲームクリア』を目指します。
特設ページ:https://rev1.reversion.jp/page/RapidOriginOnline
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
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