PandoraPartyProject

シナリオ詳細

【頽廃世界グノーシス】

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●振り返る男
「やあ、久しぶりだね」
 そう声をかけた境界案内人のミヤコ。
ーーああ、あんたか。やはり来たか。
 声をかけられた男、海(カイ)。
 ミヤコが突然現れるのは毎回の事だし、海洋都市までの護衛を頼んだ以上は海の前に再び現れるのは織り込み済みだろう。
「ところで前回は聞かなかったんだが。なぜこの海洋都市に?」
ーーここは俺が生まれ育った場所だからな。
「ほう?」
 まだ自分がこの世界で何をするべきか悩んではいる。だが生まれ育った場所へ戻り人生を振り返っても良いだろうと思い、ここへ来たそうだ。
ーーそれにいい加減この世界に何があったのか……聞きたいんじゃないか?
 その言葉に目を丸くするミヤコ。
 それはこの世界を知る根幹にして最大の謎。
 つまり、この世界がなぜ滅んだのか。
「なるほど、そういう事なら彼らを呼んでこよう。いいね?」
ーーああ、もちろんだ。

●書斎
「やあ、イレギュラーズの諸君。よく来てくれたね」
 書斎に入って来たイレギュラーズを出迎えるミヤコ。
 机の上にはライブノベル『頽廃世界グノーシス』。
「今回は海(カイ)からこの世界の事を色々話してくれるそうだ」
ーー質問形式でやるそうだから何か質問を考えていくといい。
 といっても一度にあれこれ聞いても海(カイ)も困るだろう。出来うる限り答えてくれると思うが数は絞ったほうがいい。
 それはこの世界の事でなくても良いし、なんならこの海洋都市を散策して回っても構わない。
「ああ、それと今まで世話になったお礼にとちょっとしたバーベキューをやるそうだから楽しみにしていくといい」
 肉はもちろんだが、野菜も普通にあるそうだ。どこで見つけて来たのだろうか。
ーーなんなら食材を持っていっても喜ばれるだろう。なんなら何か料理を持っていっても構わないだろう。
 さあ、しっかりやっておいで?とイレギュラーズを見送るミヤコであった、

NMコメント

●【頽廃世界グノーシス】
ポストアポカリプス。文明が滅んだ世界です。
その理由はこれから判明します。

●目標
この世界について知る事。
海(カイ)が答えてくれます。
が、字数制限という事情がありますので
一度に全部は答えられない可能性があります。
ある程度絞ってください。
文字数が超過しそうなら
こちらで質問を選びお答えします。

●同行者
誰か同行者がいる場合、タグをお使いください。
使われていない場合、迷子になる可能性があります。

●海洋都市
かつては観光と貿易で栄えた都市でした。
イメージ的にはネオ・フロンティア海洋王国が近いでしょう。
ただし、今は廃墟となっております。
かつては大いに賑わっていたであろう事が伺い知れます。

●バーベキュー
なんの変哲も無い、普通のバーベキューです。
人数分の皿はあります。
タレの代わりに塩ならあります。自作、だそうです。

●ミヤコについて
います。が、プレイングにて呼ばれない限りシナリオには出て来ません。
料理?出来ますよ?
あとひょっとしたらお酒を持ち込んでいるかもしれない。

●その他
この海洋都市を散策する事ができます。
ただ、ある程度は武装していった方が安全です。
野生の動物がいますので。
港には大型から小型まで様々な船があります。
軍港も兼ねていたようで軍船もあります。
どれも使い道にはなりません。

  • 【頽廃世界グノーシス】完了
  • NM名アルク
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年05月21日 22時20分
  • 章数1章
  • 総採用数2人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

ラダ・ジグリ(p3p000271)
灼けつく太陽

 『剣砕きの』ラダ・ジグリ(p3p000271)は同居人である二股尻尾の猫、すあまと共に海(カイ)へ会いに来ていた。ただ、その同居人は喋れないので心許なかったのか、境界案内人のミヤコも一緒である。
 それに食事は人数が多い方が良い。
 ワインとパン、それにスパイスはちょっとした物を持って来ている。手土産としては充分だ。
 それにしてもよくここまで準備できたものだ。大変だったろうに。
 そして焼けたお肉のいい匂い。食欲をそそる。
 お酒も忘れてはいけない。先日二十歳になったばかりのラダ。お酒の飲み方も気を付けねばならない。海とミヤコは……お酒には強いらしい。
 そのうちほろ酔いになり、そしてラダから発せられたのは。
 この世界がなぜ滅んだのか。
ーーそれは……。
 異常なまでに感染力の強いウイルス、超異常性動植物化ウイルスが蔓延した事による動植物化症候群。
 聞けばそれは人間を動物、ないしは植物に変質させるという超常ウイルスらしい。これが異常なまでの速さで蔓延した為に、手の打ちようがないまま文明が滅んでしまった。
 このウイルスが一体何なのか。それは一切不明だそうだ。これが外の世界から来たものだ、という学者がいれば。これは神から人間に対する神罰である、という者もいた。
ーー俺はこれを食い止めたかった。食い止められなかった。
 今でもそれが叶うならそうしたい。そう呟いた海がどうしようもなく小さく見えてしまった。

成否

成功


第1章 第2節

フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)
挫けぬ笑顔

「海さんお久しぶり、この前は来れなくてごめんね」
 『テント設営師』フォルトゥナリア・ヴェルーリア(p3p009512)は海(カイ)に久しぶりに会えてその顔は明るい。
 この前、というのは海洋都市までの旅路の事である。その時は忙しかったのか、ヴェルーリアは来れなかったのだ。
 そして今回。聞きたい事は沢山ある。
 ウイルスが確認されてから今日に至るまでの世界の流れ。
 どう抗い、なぜ海が生き残ったのか。
 だが、問題はそこではない。
「この現状を打破する為に何が足りないの?」
 海が動くというならきっとまだ足りない何かがそこにあるはず。人、物、場所、情報。
 それがわかればきっと自分にも何かできるはずだ。
 だが、海から返ってきた答えは無情なものだった。
ーー何もないよ。
 その答えにヴェルーリアの顔が凍り付く。
ーーたとえば、だ。このウイルスに対する有効な手段が見つかったとする。それで?どうする?
「それはもちろん、病気になった人にーー」
ーーああ、そうだな。それで?どうやって見分ける?
 動植物化症候群とは文字通り人間が動植物になる病気だ。
 問題は本来の動植物と、動植物化してしまった人間と。彼らを見分ける手段はない。この病気に感染するという事は自然に還る事と同義である。
ーー俺にはもうこの世界をどうにもできない。だから別のやりたい事を見つけようと思っている。それを見つけるのをお前にも手伝ってほしい。

成否

成功


第1章 第3節

 動植物化症候群。それは人間が動物、ないしは植物に変異する不治の病。
 超急速的に蔓延したパンデミック。
 それに人類が打つ手はない。
 原因は不明。
 病の拡大の阻止の為に東奔西走。
 しかし異常なまでに感染力が強いウイルスになす術なく世界が滅ぶ。
 そして海(カイ)だけが生き残ってしまった世界。
 取り残された海はやりきれない失意のまま、この世界を独り生きる。
 すべてを諦め、絶望のまま、そう、自分の家族すら救えないまま。
 その心中はいか程であるか。
 だが、そんな男にもある変化が訪れる。
 そう、それは特異運命座標『イレギュラーズ』。
 可能性を紡ぐ者達。
 彼らと関わり、少しだけ前を向こうとする海。
 そんな彼の物語はもう少しだけ続く。


第1章 第4節


PAGETOPPAGEBOTTOM