シナリオ詳細
<Liar Break>闇に潜む影
オープニング
●忍ぶ影
「聞いたか」
「ああ」
その姿は暗がりにあり、見定めることは困難だ。
彼らの密やかな声は闇に紛れてゆく。
「……サーカス……取り消し……」
「事件を………の、タイミングで……潜入……」
「……町……隠れて……」
けれど聞こえる言葉の端々に、不穏さを感じて。
彼らのアジトを背に、自らの町の名を聞いた少年が1人駆けて行った。
●怪しい情報
一旦は行方を晦ました幻想楽団『シルク・ド・マントゥール』。
彼らは王都を脱出したものの、各地に張られた検問と封鎖によって幻想(レガド・イルシオン)から逃れることができずにいた。
「サーカスが色んな事件を起こしています。けれど、事件はそればかりではないみたいです」
『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)はサーカスに関する依頼内容を説明し終えた後、ぽつりと言葉を漏らした。
「ローレットに協力的なのは貴族の方たちだけではないのです。この国に住む人たちも味方してくれているのですよ」
その人たちからの情報なのです、とユリーカは告げる。
暴発のようなサーカス団員の起こす事件に紛れ、盗賊たちが怪しい動きをしている。
しかもそれはラサで壊滅した大盗賊団『砂蠍』の残党だ。
「もしかしたら、今起こっている事件に紛れて何かするのかもしれません。もしそうなった場合、皆さんに対応をお願いしたいのです」
サーカスの対応。盗賊の対応。どちらも迅速な対処が必要だ。
「盗賊に関してもわかっている情報はお教えしますが……特に動きがなさそうならサーカスを止めに行ってほしいのです。よろしくお願いしますね」
●予想通りと言うべきか
混乱に包まれる町を進む。
その中であなた達は怪しい人影を見つけ、思わずその足を止めてしまった。
人の目を憚るような動きをするその人物は、無人の店で商品に手を伸ばす。
──盗賊か。
あなた達が互いの視線を交錯させている間にその人物もこちらに気づく。
「おい、こっちだ!」
その声が聞こえたすぐ隣の路地へ逃げ出す人物。仲間がその先にいるようだ。
日差しの遮られる薄暗い路地へ、あなた達も盗賊に次いで飛び込んだ。
- <Liar Break>闇に潜む影完了
- GM名愁
- 種別通常
- 難易度NORMAL
- 冒険終了日時2018年06月28日 22時05分
- 参加人数8/8人
- 相談7日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●その背を追いかけて
「このクソ忙しい時に、火事場泥棒なんてつまんねえ真似しやがって」
走りながらそう呟いた『緋色の鉄槌』マグナ=レッドシザーズ(p3p000240)に「全くっス」と『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)が頷く。
「騒動に乗って泥棒とはいい趣味してるっスねホント」
「彼らからすれば今だからこそ、何でしょうけれど」
『一刀繚乱』九重 竜胆(p3p002735)が駆けながら目を細めた。
此度のサーカスの事件は各地で起こっている。事前の情報がなければ、もしかしたらサーカスの対応に追われて見逃した可能性だってあるだろう。
「サーカスの影に隠れて盗みなんて格好悪いな」
「何と言うか……がっかりですね」
『Cord:Unknown』Crack(p3p005493)と『 』ヘルモルト・ミーヌス(p3p000167)も言葉を続ける。
ラサから流れてきた盗賊だと断定するのはまだ早いが、もしそうだとしたら火事場泥棒なんて期待外れというもの。
(ま、その辺りは後程追及するとして今はお仕事に励みましょう)
「む、別れたでござる!」
『元宇宙警察忍者巡査部長中忍』射タ風 レン(p3p004728)が先を行く盗賊達に声を上げた。
十字路で3方向に別れた盗賊。イレギュラーズ達も示してあったグループで別れて走る。頭数が多い正面の道は4人が盗賊に追随した。
『壊れた楽器』フルート(p3p005162)は赤いマフラーを靡かせながら力強く地を蹴る。その両手に握られるのは持てるギリギリの重量を持つ携帯用レールガン。
「逃げる相手は追いかけて、追い越して、追い詰めようか!」
その一撃は盗賊の背中目がけて、勢いよく放たれた。
ヘルモルトがその後を追いかけるように全力で追い上げる。
「くそっ、このままじゃ追い付かれるぞ!」
「1人でもいい、逃げきれ!!」
前方からの声。更に別れる盗賊に、2人と共に追いかけていたレンが向かう。
「逃げる者を追うのは手馴れてはござるが、数が厄介か……しっかり追い込むと致そうか」
「何を企んでやがんのか知らねぇが関係ねえ。ぶっ倒して、それで終いだ」
レンとペアを組んでいるマグナもまた全力で盗賊を追い上げていく。
こうして、盗賊とイレギュラーズの追いかけっこが始まった。
●誘導なるか?
葵は持ち前の跳躍能力とアクロバットな動きで建物の上へと登り、そこから3人の盗賊達と『蒼海守護』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)の位置を確認する。
(ココロを置き去りにしないよう、気を付けねぇと)
彼女も決して遅いわけではないが、気づいたら距離が離れていたなんて事態になったら盗賊を逃がしかねない。勿論、瀬戸際になれば1人で飛び出していってしまうだろうが。
1人も逃がさない、ではない。1人も逃がしてはならないのだ。
盗賊の向かう少し先。路地に隣接する建物の上から葵は飛び降りる。
「悪ぃけど、こっから先は通行止めっスよ」
葵の姿に盗賊達は立ち止まり、左を──町の外側へ向かう道を見る。だが。
「こちらには行かせません」
そちらから全速力で回り込んできたココロが向かってくる。小さく舌打ちをして盗賊達は反対の道を選んだ。
「あっ、待つっス!」
再び建物の上へ登る葵。路地を見下ろしながら再び追跡する。
1度盗賊が立ち止まったことで距離が遥かに詰まったココロは、その手を前へ突き出した。その指から放たれるのは魔力が縒られた、無数の糸。
「いってぇ!!」
「なんだ、魔術か!?」
糸が触れた肌に赤い筋が付き、腕を、足を伝う。
しかしその糸は決して荷物を──背中を狙う事はない。
(身軽になっても困りますしね)
荷を下ろさせるより、その足を鈍らせた方が効果的というものだ。
右へ、左へ。時には後ろへ。盗賊達が執拗に方向転換しても、葵とココロは盗賊達以上の速さでもって追いかけてくる。
気づいた頃には、向かっていた方向とは正反対へ──中央広場へ辿りついてしまうのだが、それはもう少し後の事。
「竜胆! 次の路地を右! 大通りを左だ!」
Crackが地図を片手にもちながら竜胆をナビゲーションする。
頭の中に大体のルートを描いた竜胆は頷き、Crackと別れた。
未だ少し先を行く盗賊2人とは距離が詰まっていない。Crackはその足目がけてオーラでできた縄を放つ。それは地面すれすれをしなやかに飛び、大通りへ辿りついた盗賊の片方に絡みついた。
「うわっ!?」
「どうし……うおっ!?」
素早く放たれた2つ目のロープにもう片方も囚われ、その動きは鈍る。そこへ辿りつくのば回り込んできた竜胆だ。
「忙しい状況で面倒事を増やしてくれたわね、本当にっ」
鞘から抜きざま放たれた飛ぶ斬撃。盗賊の1人が辛うじて剣で防ぐ。
未だロープに囚われながらも再び逃げ出す盗賊達。そのすぐ脇で鮮やかな火花が散った。
「路地になんて逃げ込ませねぇよ!」
Crackの奏でる魔力を帯びた音。それは『わざと外した攻撃』だ。
盗賊達が何を目的として盗みを働いたのかは不明だが、全員捕まえなければ話にならない。
ロープから抜け出した盗賊達は徐に走りながら振り返った。全力で走られない分、竜胆達が追い付くのは容易。──だが。
「! 竜胆っ」
Crackの声に乾いた音が被る。竜胆は連続で放たれた銃弾を軽い身のこなしで避け、致命傷を防いだ。
「帯剣していないと思ったら……隠しもっていたのね」
竜胆の呟きと共に再び盗賊達が走り始める。その背中を2人も再び全力で追いかけ始めた。
何度か曲がり、やがてまっすぐ走り始める。
(……やはり、南へ向かいたいようですね)
逃げる盗賊を追いかけながら、ヘルモルトは冷静に判断する。
他に抜け道を用意しているという事も考えていたが、今のところは心配しなくていいだろうか。
(油断はできませんが……今は追い付く事に集中しましょう)
ふと盗賊の前方に赤いマフラー姿が見える。
「見つかっちゃうなんて運が無かったねぇ? 私……ターゲットになった対象は簡単には逃がさない主義なんだぁ!」
発射されるレールガン。それが狙うのは盗賊達──ではなく、その手前にある民家の窓際だ。
2階部分から吊るされていた観葉植物の鉢が落下し、盗賊達のすぐ目の前で地面に当たって砕け散る。
急ブレーキをかけた盗賊達はフルートから身を隠すように脇道へ逃げ込んだ。
後退されないようヘルモルトが追随し、フルートは盗賊達と並行に路地を進んでいく。
いくつかの路地を抜けたフルート。盗賊達がいると思しき通路を覗き込み──。
「あれぇ?」
そこに誰もいないことに目を瞬かせた。しかしその表情に慌てた色はない。
(さて、どこにいるかなぁ……?)
目を伏せ、空気を伝う音の反響に聴覚を研ぎ澄ませる。
葉の擦れる音。遠くで聞こえる住民と思しき悲鳴。そして──複数の足音と、声。
「……みーつけたっ」
その音の元へ駆けつけ、レールガンを放つフルート。背中を向けていた盗賊に当たり、布に包まれていた金品が地面へと転がる。
「バカ野郎、拾う暇があったら走れ!!」
痛みに顔を歪めながらそれらへ手を伸ばした1人に、もう1人が罵声を上げて腕を引く。
再び走り出そうとした盗賊達。しかし彼らは回り込んだ立ちふさがったヘルモルトの牽制攻撃にその足を止める事となった。
ヘルモルトは一瞬町の南側へ視線を向ける。
(入口が近いですね)
追いかけまわすより、ここで仕留めてしまった方がいいだろう。
短剣を抜き、振り下ろしてきた盗賊を躱しつつヘルモルトはもう1人に牽制をかけ続ける。
一方、フルートは足止めをし始めたヘルモルトの意図を理解すると、距離を取ってレールガンを構えた。
その脇腹を盗賊の銃弾が掠めていくが、フルートは動じずレールガンを放つ。
腕を撃ち抜かれた盗賊は痛みに歯を食いしばりながら顔を上げる──が、そこへヘルモルトが飛びかかった。
顔に当たる感触に盗賊は一瞬、戦っていたことを忘れる。
その盗賊を頭から地面に叩きつけたヘルモルトは、ゆらりと立ちあがって残った1人を見た。
「逃げてんじゃねえ、この腰抜けがぁ!」
マグナの声と共に術式が飛ぶ。十字路の角に当たったそれを見て、その方向へ曲ろうとしていた盗賊達は思わず違う道へ足を踏み入れた。
「くそっ、ならこっちに、」
次の十字路で別の方向へ向かおうとした盗賊。その通路の先に旅人用マントがよぎる。
気配なく表れたレンに3人の盗賊はぎょっと目を瞠り、その内に1人が焦ったように声を上げた。
「ダメだ! あいつ、追ってきてるヤツの仲間だ!」
曲がることを諦めて盗賊達は踵を返す。真っすぐ進むと、通路の先に積まれていた木箱が音を立てて崩れ落ちた。後ろからの射撃に1人が肩を撃ち抜かれ、低く呻く。
それでも逃げることを優先するのか、その足は止まらない。
けれどレンの素早い動きとマグナの攻撃に翻弄され、盗賊達は気付かぬままに中央広場への最短ルートを走る。
路地で上手く撒くつもりだったのだろう。ひらけた視界に盗賊の1人が「しまった」と呟いた。
盗賊達の抜けてきた路地からマグナが、その隣の路地からレンが飛び出す。
「まだ他の仲間はおらぬようでござるな」
恐らくまだ追いかけまわしているのだろう。
その隣で血潮が湧きたつような感覚にマグナが笑みを浮かべる。
「関係ねぇ。逃がさなきゃいい話だ」
マグナの様子を見て、盗賊達が一瞬互いの目を合わせる。
だがそれは本当に一瞬の事。
盗賊達は数の利があると踏んだか、次々と剣を抜いた。
●牙を剥く
盗賊の耳に見えるヒレのようなものや、指の間に水かきのような特徴を見て、マグナは小さく眉を寄せた。
(砂蠍に海種がいるなんてな……考えすぎか?)
近頃、海の方が騒がしい。それらと盗賊が関係しているのだろうか。
どこか禍々しさを感じさせる銃を構え、発砲するマグナ。その銃弾はレンの相手していた盗賊を撃ち抜き、その体は地面に沈む。
「まずは1人、でござるな」
レンが次の盗賊へナイフを向け、もう1人にマグナが立ちはだかる。
「なあ、今度は何企んでんだ?」
盾で相手の剣を受け止めながら問うと、盗賊はあざけるような笑みを浮かべ「さあな」と小さく呟いた。
ココロと葵の追いかけていた盗賊達も広場へ到着し、先に戦闘を繰り広げていたレン達を見る。
「……誘導されてたってことか」
苦々し気に盗賊の1人が呟き武器を構える中、建物の上から葵が勢いよくサッカーボールを蹴った。
銃弾のようにうち出されたボールは地面で跳ね返り、盗賊の懐へ。そこへココロの追撃が肌を切り裂く。
「くそっ!」
銃弾がココロへ浴びせられるが、その脇側から出現した魔棘によって盗賊は脇腹を深く抉られた。
多大な出血に崩れ落ちる盗賊。それを見てマグナがニタリと笑う。
血だまりの広がる中、銃弾を受けたココロは赤くにじむ腕を押さえながら倒れた盗賊に近づいた。
「依頼を成功させたら、あとで海に捨てに行ってあげましょう。海に還れば、また海で生まれてくることができますから」
にこりと微笑むココロの表情を最後に、盗賊の意識は途切れる。
銃声と剣戟の音が響く中、塞がれていない方向へ逃げようとした盗賊が徐にその動きを止めた。よく見ると、その体を魔力のロープががんじがらめに捕らえられている。
それを放ったCrackが大通りの方から駆け込んできた。次いで隣の路地から2人の盗賊が。そして竜胆が。
広場に盗賊が集まりつつあるのを見て、竜胆は声を張り上げた。
「アンタ達はとっくに袋のネズミよ! 大人しく降参しなさい!!」
竜胆の声に盗賊達の何人かが気色ばむ。
切りかかってくる盗賊達に、竜胆は2振りの刀でもって受け流し、反撃の一刀をくらわせた。
彼女の声にかからなかった盗賊達にそれぞれイレギュラーズが立ちはだかる。
「逃げることができるなどと、思わないことでござるよ」
「残念ながら、此処から先は通行止めだ。大人しくお縄につく事をオススメするぜ?」
ナイフで牽制するような攻撃を放つレンと、音の波動で相手の体を吹っ飛ばすCrack。盗賊も各々剣を向ける。──だが。
「てめぇら! 1点集中で切り抜けるぞ!!」
盗賊の1人が声を上げた。その声に他のイレギュラーズへ剣を向けていた盗賊達も、一斉に竜胆へ向かい始める。
「させねぇっスよ!!」
葵がその内の1人を押し留めにかかった。同時に傷を負う竜胆へココロが治癒魔術を放ち、受ける傷を少しでも軽減しようとサポートする。
「……っ」
攻撃とその圧に竜胆が倒れ込んだ。そのまま大通りへなだれ込もうとする盗賊達へ葵やマグナ、Crackが立ちふさがり、更にレンと起き上がった竜胆によって乱戦状態となる。
Crackの放つロープが盗賊の動きを阻害し、ココロが仲間へ順に治癒を施す。
このまま終わるかと思わせる戦い──だが。
盾で敵の攻撃を受け、壁の役割を果たしていたマグナがこらえきれずに膝をつく。その脇をすり抜けていく盗賊達を葵が再び立ちふさがり、Crackやココロが衝術で吹き飛ばした。
「2人逃げたでござる、っ」
響く銃声にレンが膝をつく。庇うように前へ出たのはCrackだ。
Crackの放った衝撃波に盗賊はよろけると、そのまま踵を返して仲間の後を追った。
「待ちなさい!」
竜胆は連れてきていたパカダクラに乗り、盗賊達を追いかけ始める。その脇を葵が素早くすり抜けていき、遅れて走り始めた盗賊の1人へ回り込んだ。
もう1人はそれよりももっと先を走っている。町の入り口までもう少しだ。
──逃げられるのか。
追いかける一同に焦りが見えた瞬間だった。
大通りの脇に積まれていた大きな木箱が大きな音を立てて突然崩れ、盗賊の行く先を塞いだのだ。
その木箱が塞いでいた路地から赤マフラーとメイド服の2人の姿が見え、Crackが声を上げる。
「フルート! ヘルモルト!」
軽く手を振ったフルート。2人とも多少の怪我はあるものの、まだ動けるようだ。
既に盗賊は進路変更をしたため姿はない。しかしフルートはその聴覚で盗賊の足音を捕らえ、走り出す。
追随するヘルモルトへ追い付いたココロが問いかけた。
「2人の追っていた盗賊は?」
「四肢を潰して放置してあります」
運が良ければ生きているでしょう、とヘルモルトが淡々とした口調で告げる。
「あとはあの1人だけかなぁ?」
「そうっスよ!」
先ほどの盗賊を無力化してきた葵が追い付き、後方へ問いかけるフルートへ答えた。
(タダの火事場泥棒だったのか聞いてみたかったけど……まあいっか! 他の人が捕まえた方に聞いてみてもいいもんねぇ)
自らの中でそう結論を出し、走りながらレールガンを構えていたフルート。
フルートよりやや後ろにいた竜胆の斬撃が放たれ盗賊がよろける。それを待っていたとばかりに、フルートのレールガンから正確な射撃が放たれた。
「ヘッドショット、ヒット……なーんてね」
成否
成功
MVP
状態異常
なし
あとがき
お疲れさまでした。ペアと連携を取ろうとする良いプレイングだったと思います。
スキル、そして自らのアイディアで盗賊を決して逃がさまいとした貴女へ。有言実行の姿でした。今回のMVPをお贈り致します。
それではまたご縁がございましたら、よろしくお願い致します。
GMコメント
●成功条件
盗賊10名の討伐、もしくは捕縛
●失敗条件
盗賊1人以上の逃亡
●情報精度
このシナリオの情報精度はCです。
得られた情報が少ないです。書かれていることに関しては間違いありませんが、書かれていないことに対する不測の事態が考えられます。
●状況
あなた達は元々『サーカス団員が起こした事件の対処をする』という依頼を受けていました。
しかしその途中で住民が逃げ、無人となった店から金銭の強奪を行う盗賊を発見します。
他にも同じ依頼を受けているイレギュラーズがいたこと、ユリーカから予め情報を得ていたことからあなた達は盗賊の討伐・及び捕縛に乗り出しました。
●盗賊情報
10名。全員が海種(ディープシー)です。
そのうち帯剣している者が5人。その他は不明。
2,3人で固まって動いているようですが、似たような恰好をしているのでわかりやすいです。
背に括りつけた風呂敷のようなものに、金銭や金目のものを包んでいると見られます。
そこそこ強いです。
町の中心へ向かっていくイレギュラーズと逆方向へ向かおうとすることから、町から逃走すべく動いていると考えられます。
●地形
碁盤のように路地が縦横で交差する町です。盗賊を発見したのは町の中央にほど近い路地です。
路地は広い場所で馬車がすれ違える幅、狭い場所で人間種(カオスシード)がすれ違える幅です。
町の入り口(南側)と中心には広場があり、ここでは特に障害物を挟むことなく戦闘を行う事が出来ます。
町の外には大きな川が流れており、深いため落ちないよう気を付けてください。
そのすぐ先には森があり、土地勘がないと進むのは困難でしょう。
●注意事項
当シナリオは全体依頼『Liar Break』に属します。
同時参加は不可能となっておりますのでご注意ください。
また、別シナリオ『<Liar Break>動き出す闇』と部分的に絡んでいますが、リプレイ上では全く関係ありません。別シナリオからの妨害はありませんが連携等もできませんのでご注意ください。
●ご挨拶
愁と申します。
サーカスの悪あがきが続く中、皆さんには薄汚い盗賊の相手をしていただきます。
ただ追いかけているだけでは容易に逃げられてしまうでしょう。工夫が必要です。
それではご縁がございましたら、よろしくお願い致します。
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