PandoraPartyProject

シナリオ詳細

ええ!? 入れ替わっちゃったんですか!?

完了

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●だってライブノベルだもの そめを
 ここはラノベ学園。顔もよければ頭もいい完璧な学園だ!
 そんな学園にはと或る伝説がある。

『7名の生徒が大いなる悪に立ち向かいしとき、その魂は変わっていく――』

 大いなる悪だとかはよくわからないけれど、この学園の生徒たちはキラキラしていて、明るくて、それに才能あふれるフレッシュな若者が多いことは明らかです。
「鬼灯先輩、私は右側を探してみようと思います」
「ならば俺と章姫は左を」
『朝顔ちゃん、何があるかわからないから気を付けて欲しいのだわ!』
「勿論です、章姫先輩!」
 この世界の理か無理やり先輩呼びに矯正されてしまう己の口に振り回されつつ、『天色に想い馳せ』隠岐奈 朝顔 (p3p008750)はぐっと拳を作った。
「見ろ、朝顔ちゃんだ!」
「今日も可愛いぜ」
「おい、誰か告白して来いよ!」
「無理だ! 俺にはできない! なんせすぐに逃げられそうだからだ!」
「見ず知らずの人間から告白されたらそりゃ逃げるだろ、馬鹿!」
「「『……』」」
 三人は思わず顔を見合わせて、頷き示す。
 ここ、めちゃくちゃ(テンションが)やばいところだ、と。早く混沌に帰らなくては、とも。
「とりあえず任務は『この学園のどこかにいるはいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)』を倒すことだったな」
 『零れぬ希望』黒影 鬼灯 (p3p007949)がやけに高い声で任務の確認をする。あれ、めっちゃ声高いやん。どしたん。
「先輩声高くなりました!? あ、あれ、私目線が」
『二人とも大丈夫なのだわ?』

 そこで、気付く。

「「『私/俺 達、入れ替わってる~~~~~!???』」」

●夢オチなんてあるわけねえだろ!!
「へぇ、入れ替わっちゃったんだ」
「それはなんていうか、面白いな」
「笑いごとじゃないですよ!」
「そうだ、慣れぬからだで戦うことは難しいのだぞ」
『なのだわ、とっても困っちゃったもの……』
「章姫もこういってる、困るんだ」
 苦笑する絢とカナタ。境界案内人たる二人はそのタネを理解しているようだが、理由は語ろうとはしなかった。
「ともかく、その敵を倒せば直るから心配しなくていいよ」
「ほら、今その世界から戻ってきたら直ってるでしょ?」
「それは、そうなんですけど……」
「もっと心配してくれてもいいんじゃないか……?」
「まぁイレギュラーズなら大丈夫だろうと思って。強いし」
「カナタくん、ストレートすぎ。ま、まぁ、何かあったらおれ達もどうにかしてみる」
『それなら安心なのだわ!』

「ともかく、頑張ってきて倒してください」
「それに、あの世界ってとっても面白いみたいだから!」
 朝顔と鬼灯、章姫を送り出すふたり。楽し気に笑う二人とは裏腹に、苦労が目に見えていて肩を落とす三人だった。

NMコメント

 だって異世界でしかできないことっていうから(言い訳)
 練達の特殊技術は知りません染です! リクエストありがとうございます!
 はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)を倒してちゃっちゃと帰りましょう!

●依頼内容!
 はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)を倒す

 そのまんまです。倒しましょう。

●エネミー
 ・はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)×1
 なんかうろうろしてたら出てきます。大丈夫。心配しなくても見つかります。
 倒したいところで名前を呼べばでてきてくれる良心的な敵です!
 正式名称はソメって言うらしいです。なんか聞き覚えあるなあ!
 超回避とEXFがクソうざいエネミーです。あと口が達者。殺しましょう!

 ・学園生徒×いっぱい
 皆さんにメロメロです。がんばってどっかいかせてください。
 攻撃はしませんが身体に触られるとめちゃくちゃ移動速度が遅くなります。がんばって逃げるなりおとり使うなりしてください。

●ロケーション
 愉快なラノベの中。
 もっと詳しく言うと学園恋愛ものゲームみたいな感じ。
 学校の中にあるものはなんでもあるしありそうなものもあります。

●特殊ルール
 このシナリオは参加者さんのIDの一つ後ろの人に身体が入れ替わります!(章姫さんは二回目は入れ替わりません。鬼灯さんも安心!)
 ですから、参加者さんによってはとてつもなく愉快なことになります。
 身体で好き勝手してもいいですが、好き勝手した結果信頼関係にひびが入っても染は一切の責任を負いません!
 戦闘スタイルはめんどうだと思うのでそのままで大丈夫です。

 また学園モノなので、生徒または先生として潜入してください。大丈夫怖くないよ!
 年齢を無視して生徒にでも先生にでもなってください。
 ただし上下関係には厳しい世の中なので、年齢が年上の方には○○先輩という二人称に問答無用でなりますし、先生になら○○先生という呼び方になります! ふしぎ!

 以上となります。トンチキです。
 ご参加お待ちしております!

  • ええ!? 入れ替わっちゃったんですか!?完了
  • NM名
  • 種別リクエスト(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年04月17日 22時48分
  • 参加人数6/6人
  • 相談6日
  • 参加費150RC

参加者 : 6 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(6人)

日向 葵(p3p000366)
紅眼のエースストライカー
ネーヴェ(p3p007199)
星に想いを
回言 世界(p3p007315)
狂言回し
黒影 鬼灯(p3p007949)
やさしき愛妻家
※参加確定済み※
星影 向日葵(p3p008750)
遠い約束
※参加確定済み※
アリス・アド・アイトエム(p3p009742)
泡沫の胸

リプレイ

●作業BGM:例のアレ
「よもやまた朝顔殿と入れ替わることになるとはな」
「鬼灯くんなのだわ?」
「そうだよ、章殿の旦那さんの鬼灯くんだよ」
 『零れぬ希望』黒影 鬼灯(p3p007949)は何か足りないと思って抱きしめていた座布団をフライアウェイし、章姫を抱き上げて朝顔の身体で微笑む。開幕からこのテンションでお送り致します。
「鬼灯先輩と一緒に、修行しに行こうと言ったのがそもそもの始まりでしたが…どうしてこんな事に…これも修行なんです…?」
 アリスの顔で首を傾げた『天色に想い馳せ』隠岐奈 朝顔(p3p008750)ちゃん。これは慣れぬ環境でも頑張って戦う修行だ!
 『蕾の蜘蛛』アリス・アド・アイトエム(p3p009742)も指さし確認。
「んと…アリスは葵の…体に……アリスの体には…朝顔…かな…」
 ヨシ! いやヨシではないが。
「はーマジでオレが女子っつか、ネーヴェっスか。体も手足も細ぇ……ちゃんとメシ食ってんのか?」
「待ってくださいスカートでガニ股はあのその」
 ネーヴェの身体で歩き出そうとした『紅眼のエースストライカー』日向 葵(p3p000366)が『うさぎのながみみ』ネーヴェ(p3p007199)に窘められる。当のネーヴェは『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)の身体のなか。もうめちゃくちゃ!
「入れ替わり……ね。そんなことが有っても不思議じゃないだろう」
 鬼灯の身体で肩を竦めた世界は、ありもしない空想のメガネをくいっとあげる。たぶん鬼灯は裸眼なので眉間の辺りを撫でる人に見えてるよやったね!
「世界殿はやけに落ち着いているな」
「いやまあ、驚きはするけど幸い同じ性別だし、姿が入れ替わる以外は特に何も無さげだしな」
 などと言っているが内心は
(何より今日のおやつに取ってある『数量限定!!DXいちご練乳大福(あずき30%増量Ver)』が俺を待っている。ただそれだけで世の中の全ての理不尽が許せる気がする)
 とまあ甘いもののことで一杯なのだ。知ってた。
 
 いやしかしどうしたものか。とりあえず舞台の幕上げとく?
 はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)が皆を待ってるぞ!!

「「「「「「オレ/わたくし/俺/私/アリス達、入れ替わってる~~~~~~!???????」」」」」」

●はいはい前世前世
「どこを歩いても視線が凄いっスね」
「すごくモテていらっしゃる、みたい。あ、わたくしはちょっと。そういうのは。この体でわたくしって言うのも、変ですね?」
 かわいいネーヴェin葵のウインクが空を舞う。あと投げキッス。男子生徒は卒倒して救急車コースになった。たぶん死んでる。与太だから仕方ないね!
「?!!!!」
「いやぁつい、大はしゃぎして、そんなに嬉しいもんスかね、コレ……積極的に触れてくるような奴は、力づくはマズイから……ん、んんっ」
 ネーヴェin葵が絡まれている間に世界inネーヴェが絡まれる。なんでや。
「や、やあ、補講待ちかな? 『俺』は準備があるから、先に教室で待っていてくれ。嗚呼、手伝いはいらないよ。気遣ってくれて、ありがとう」
 いつもはなんか眠そうにお菓子食べてそう(※ド偏見)な世界先生の優しい王子様対応に世界(World的ニュアンス)からは黄色い悲鳴が上がる。もうだめだこのラノベ。
「あの、私……体を触られるのは、好きでは、ないの……でも、私を想う気持ちは、嬉しい……ありがとう」
 ここで花も恥じらう乙女の微笑がクリティカルヒット!!!! 男子生徒に9999999のダメージ! 地面に倒れる男子生徒とは裏腹に葵は頬を赤らめていた。ネーヴェの身体で。
「……ングッ!!」
「だ、大丈夫ですか!?」
「ああ大丈夫っス、今恥ずかしさでめっっっちゃ死にてぇって思ってる以外はな!」
 それは真横に本人がいる羞恥プレイからですか? はいぱーやばくてなんかもうすっごい(略)はにっこにこだぞ!

 ところ変わって世界と鬼灯ペア。名前で判断してくれるとみんなハッピーになれるぞ!
「朝顔ちゃーん!!」「鬼灯せんせーい!!!」
 なんかたくさんの人だかりが三人めがけてやってくる。命も与太空間なので危ないかもしれない!
「ええい嫁入り前の女性の身体に不用意に触るな!」
「でも可愛い子だっこしててめちゃくちゃ可愛いじゃん?」
「おい、誰が章殿に手を伸ばしていいといった? ここが学園でなければ貴様の指全部飛んでたぞ」
 ヒィって声出して男子生徒たちはどこかへ走っていった。普段は優しい朝顔がドスの効いた声で凄んできたら仕方ないよね!
「…はっ、いかんいかん。今は朝顔殿の身体なのだった、言動には気を付けねば…」
 うん事後! もう言っちゃってるよ! 心は三十路近い成人男性が必死にスカートで逃げ惑いながら走る姿こそこの上ない愉悦。はいぱーやばくてなんか(略)も鼻が高いよ! 一方の鬼灯in世界は忍スキル的なサムシングで天井にしがみつく。きゃあきゃあ言う女生徒たちは姿を見失ったのか肩を落として何処かへ行った。
「鬼灯くんだけど鬼灯くんじゃないのだわ?」
「だって俺は鬼灯じゃないからな」
「俺はこっちだよ、章殿」
「まぁ! 不思議なのだわ!」

 続いて朝顔とアリスペアの元へ。
 男子が苦手なアリス(精神)とアリス(肉体)が揃ってしまったことにより朝顔は一生懸命に走り回る。だって男の人を見ると身体もぞわってしてなんか怖いんだもん!
「とても申し訳ありませんが――これもアリス先輩と私の心身を守るためです!」
 ごめんなさい! と込められた想いの刃が男子生徒たちを襲う。あと葵inアリスの近くまで来た女子生徒も。
「生徒にメロメロ…アリスは今……おとこ…だから…女の子にモテモテ…? 少し不服…だけど……えへへ…嬉しい…な……」
「そんなこと言ってる場合じゃないですよお!」
「はっ……それもそう……」
 一般的な身長で走る喜び、あとサイズが結構あった服が嬉しい。一方でアリスは足の筋肉に感動していた。めっちゃ足速い。すごい。
 そんなこんなでみんなが必死に逃げ惑った後、なんやかんやして体育館に揃った面々。
 そうしてみんなは叫ぶのだ。はいぱー(略)ことソメの名を!
「「「「「「ソメーーー!!!」」」」」」

●心が身体を追い越してきたんじゃね?
「ふぁーwwwwwwwww」
 あっ、ソメ! 某CMのメロディが聞こえてくる。用意周到なクソラスボスだぜ!
「遠慮なく糸で絞めて刻んでサイコロステーキにしてやるからな。おまけに不吉の運命もプレゼンとしてやるからな!はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)!!」
「わあすごい正式名称! 文字数頑張ってくれたんだねありがとう!」
 メタ発言までしてくるNM敵にも極めてクソい敵だ。なんとしてもぶちのめさなければ!
「この人は思いっきり殺って良いですよね? 鬼灯先輩、夜明刀・向日葵をこちらにお願いします!」
 鬼灯は朝顔に刀を渡す。でも大きさが合わなくてしぶしぶ竹刀になっちゃうんだ。身体のハンデ! 朝顔はソメをきっと睨む。ごめんそれだけは想定外だったんだって!
「妻帯者の体で女生徒を撒くの大変だったんだからな」
「逆ハーものみたいでテンションあがんなかった?」
「上がるか」
「だよね!!」
 なんかけらけら笑ってるぞあいつ! イラってするからもう倒してしまおう! 一同はソメを円状に囲んで、構えた。
 のだが、慣れぬ身体で疲労がマッハになり危ないメンバーが出てくる。具体例は葵。
(シュート数発で、エグい疲労感……! 感覚も何もかも違うし、キツイ……!)
「けど、思いっきり蹴り倒してやる……!」
 もう一度蹴り上げる。驚異の破壊力を持って。ただしそれはスカートの中。
「あっせめてスカートの中は気にしてあげてもろて……見えたかもよ」
「見えたって何、が……~~~っ!?」
 スカートを必死に抑える葵。世界(身体)は真っ赤に、ネーヴェ(身体)は真っ青になった。もうこいつ殺そう。
「ちなみに見えてないので安心してね。ソメはその辺うるさいのだ」
「だとしても……超回避がうざいな。EXF? 知らん、そんな事は俺の管轄外だ」
「ボス…女の子…? ……気の所為…かな……でも仕方ない…倒す……それしかない…から…」
「ほんとこの敵最低です!! 全ては元通りになるべきです!お覚悟を!」
 皆が駆け進む。絶対的な殺意を持って。あといらだち。
「ごめんやーーーーーん!!!!!!!!」
 土下座してソメは指パッチン。なんか平和的に終わったっぽい。だってほら。
「……あれ、わたくし……」
「もとに、戻った……?」
 元通りになったからね!

●アンコール歓迎
 はいぱーやばくてなんかもうすっごい悪いやつ(笑)だけが消え、身体は元に戻り、そうして一同は体育館から出る。それぞれ大切なものを無くして。なんでや。
「……はぁ。全てが、終わりました。わたくし、知ってます……こういうのを、黒歴史って言うんです……」
 今日一番心労が絶えなかったであろうネーヴェは色白な肌を更に白くさせていた。甘いもの食べてゆっくりしてね。
「ほんと、サーセン……」
 一方の葵もめちゃくちゃ申し訳なさそうな顔をしてネーヴェに謝る。蹴り技主体だと、仕方ないよね……。
「暦の皆も入れ替わったら楽しそうなのだわ!帰ったら皆と相談してみるのだわ!」
「それ地獄絵図じゃないか章殿? 卯月と誰かが入れ替わったら師走泣くぞ多分。いや絶対」
 鬼灯と章姫は和気あいあいと夫婦の時間を満喫する。なお会話の内容。
「アリス先輩、大丈夫ですか?」
「……うん。ありがと」
 朝顔はしゃがみ、アリスに笑いかける。まだ先輩口調が取れないのはどうしてだろう、否、些細なことだ。
「至福の時はもう目の前だ……!」
 ビニール袋を開けて、数量限定!!DXいちご練乳大福(あずき30%増量Ver)を食べる世界だけが、瞳を輝かせていたのだった。

成否

成功

状態異常

なし

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