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シナリオ詳細

そうだ、イカサマカジノへ行こう

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●イカサマパッパパラッパ
「お客様の負けでございます」
「ああくそっ、また負けかよ!」
 強面の男は手に持っていた2枚のトランプをテーブルの上に叩きつけた。
 男が持っていたトランプはハートのクイーンとクローバーのキングで、ブラックジャックでいう所の合計20である。ディーラーは合計が17を越えるまでカードを引き続けなければならず、17を越えればカードを引けなくなるルールがある以上、この20という数値はかなり強い数値の筈だ。
「これで何回目だ! イカサマしてるだろ!」
「当カジノは一切不正などしておりません。それとも何か根拠があるので?」
「っ……!」
 思わず席を乗り出しそうになった男は言葉に詰まりながら腰を下ろす。
 先程から男はバストすることなく程よい数値を出し続けているにもかかわらず、ディーラーのカードの合計は常に21。ディーラーの合計が21になる確率は、変動するとはいえ常に12%未満である。連続して出るような数値でもない。
「では次のゲームに移ります。掛け金のBETを……」

「イカサマされてるとは知らず手持ちを全て賭けるなんて馬鹿な奴らだ」
 札束を数えながらそう呟くのはこのカジノのオーナー。
 目の前のテーブルには札がぎっしり詰まったアタッシュケースが幾つか置かれており、この空間だけで数えきれない程の金が置かれていることになる。当然カジノの利益だ。
「で、ボス。この後はどうするので?」
「ここでは随分稼いだ! お札は歓迎だが、サツに悟られねぇ内にトンズラするぜ?」
 イカサマカジノの裏に潜む悪はガハハと笑いながら撤収の準備を始めるのだった。

●偶には?
「って、カジノがあるんですよ」
 『境界案内人』イヴ=マリアンヌはトランプ片手にイカサマカジノの話をした。
 テーブルを挟んだ彼女の対面には『元冒険者』ラナードがイライラした表情でトランプ五枚と睨めっこしており、どのカードをチェンジするか迷っている様子である。
「それってカジノを潰してほしいとか依頼じゃねーのか?」
「いえ、特にそういう依頼はないですね。偶にはそういう娯楽があっても良いかと思いまして」
 いつもの流れであればカジノを潰して悪徳オーナーを取り締まってほしいとか言いそうなものだが、イヴが紹介したのはあくまでイレギュラーズならこれくらいの難易度はあった方が良いだろうと見込んだ『娯楽』目的だった。
「ポーカーやブラックジャック、それ以外にも色々あるみたいですし、ちょっと遊んでみては如何でしょう?」
「フルハウスだ!」
「残念、フォーカードです」
「んがあああああああ?!」

NMコメント

 カジノの雰囲気ってなんか憧れません?
 でも行けば多分有り金スりそうな牡丹雪です。

●目標『カジノを楽しむ』
 目的という目的は特にありません、広いカジノを優雅に楽しみましょう。
 その過程の中でカジノを潰したりしても問題ありません。
 また一般的なカジノにあるものなら何でも揃っているものとします。

●イカサマ
 このカジノのディーラーは全員イカサマをします。
 また、スロットなどの機械は不正なプログラムを組み込まれているそうです。

●味方?
『ラナードの財布』
 例えイレギュラーズが大負けしてもこの財布から全て支払われます。
 ラナードに無断で持ち出したので、破産したら彼が泣きます。

 今回は特に難しいことを考える必要はないです。
 気楽に肩の力を抜いて、イカサマカジノを楽しみましょう!

  • そうだ、イカサマカジノへ行こう完了
  • NM名牡丹雪
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年04月23日 22時15分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

江野 樹里(p3p000692)
ジュリエット
メリー・フローラ・アベル(p3p007440)
虚無堕ち魔法少女
ライ・リューゲ・マンソンジュ(p3p008702)
あいの為に
エル・ヴィラノ・アデカード(p3p009694)
屋根裏商会

リプレイ

●目には目を、イカサマにはイカサマを!
「フルハウス、C席のお客様の勝利です」
「くそー、また負けた!!」
 一般的なカジノのポーカーといえばプレイヤーに配られる2枚の手札と5枚の共有札を合わせて手役を作り、役の強いプレイヤーが勝ちになる『テキサスホールデム』というものが主流である。普通に考えればカジノ側がイカサマをしてもあまり意味の無いゲームだ。
「普通なら……ね」
 某イカサマカジノ、テキサスホールデムの席を前にして『屋根裏商会』エル・ヴィラノ・アデカード(p3p009694)は呟いた。
「サクラにすり替え、セカンドディールかしらね。ディーラーの手際が良いわ」
 どれもカードに仕組みがある訳ではない客では暴きにくいイカサマだ。
「3対1なんて面白いじゃない。技術勝負といきましょう?」
 アデカードはディーラーやサクラに聞こえない声で言うと、席に座った。
 賭けるチップの元手は他人の財布から出ているし、例え負けてしまっても痛くも痒くもないが、せっかくなら勝った方が気分はいいし財布の持ち主だって喜ぶだろう。
「おや、お客様も参加なされますか?」
「ええ、勿論よ」
「ではブラインドベットを……」
 アデカードは参加料として払う少額のブラインドベットを支払うと、ディーラーからカードが配られた。その後、テーブルの中央に3枚の共有札が置かれる。
 アデカードが配られた手札と場のカードではまだ役はできていない。
「コール&レイズ」
 そんな中、サクラと思われる男が賭け金の上乗せをした。
「レイズ!」
 乗せられて他の客も上乗せ分のチップを積み上げる。勿論サクラの思惑通りだ。
 が、
「……オールインよ」
 その一言には流石のサクラもディーラーも目の下をピクリと動かした。
 本来、テキサスホールデムは少しずつベット額を上げていくものだが、初手から全賭けは狂気の沙汰とも言える。
「っ、フォールドだ」
「俺もフォールド……」
 結果、額が額なだけにサクラではない二人の客が勝負を降りる。勿論残りのサクラ二人は目の前の大金を見逃す筈もなく、同額レイズして乗ってきた。

「はい、フォーカードで私の勝ちね」
 手際よく進んだポーカーはアデカードのフォーカードで決着が付く。
 案の定サクラの内一人はフルハウスで勝負してきたが、フォーカードの前にはなすすべもなく賭けていたチップの全てがアデカードに移動した。
「それじゃあね」
 一ゲーム終えたアデカードは席を立つと、大量のチップを手にテーブルから消えた。
 彼女の持っていたカードが密かにすり替えられたそれだとディーラーが気付くのは、もう少し後の話……。

「こんな場所初めてで、ドキドキしてしまいますね」
 カジノという空間の中でシスター姿は何処か違和感があるかもしれない。
 他の客は愚か、店員の目線すら集めている『あいの為に』ライ・リューゲ・マンソンジュ(p3p008702)は言葉と裏腹に堂々と店内を歩いていた。
「きっと日々の疲れを癒す為の遊びとしてなら、神もお目こぼしをくださる事でしょう」
 ほんとぉ?……と本来ならツッコミたくなるセリフだが、彼女はフェイカー。神に仕える敬虔なるシスターだというのは見せている時の演技に過ぎない。
「あまり大人気無い事をするつもりはなかったのですが……気が変わりました」
 他人の財布だから負けても懐は痛まないのは勿論のこと、カジノ側がイカサマをしているのだからこちらも悪いことをしたくなるのは人の性かもしれない。
 少なくとも最初はただ遊ぶつもりだったライは少し悪い笑みを浮かべると、既に数名の客が座っているルーレットの席に腰かけた。
「おいおい、シスターが来るような場所じゃないぜ?」
「ご心配なく。神のお許しは得ていますから」
 客の茶々をあっさり受け流したのも束の間、ディーラーがコホンと咳払いをすればライを含めた客全員がルーレットに向き直る。BETの時間だ。
 ルーレットというゲームは単純明快なルールと共に運の勝負であることがほとんどだが、ギャンブルの場合は少し話が違う。ディーラーが狙った数字に玉を落とすことができるというのはよく聞く話で、言わば店側が絶対に証拠を出さずに勝ち負けを調節できるゲームだ。
 ――もっとも既にイカサマしている以上そんなことは関係無いのだが。
「あら、それしか賭けないのです?」
 狙った場所に落とせるのなら、それを利用するだけである。
 例えば他の客が赤に沢山かけたとして、そのターンは赤のチップよりも少ないチップを黒にかければディーラーは黒に落とさざる負えない。
「今日はもう結構負けてんだ、これ以上かけたら破産しちまうよ」
「でも、勝てばその分戻ってくるのではなくて?」
 つまり、他の客に自分が賭けない場所へ大賭けさせれば必然的に負けることはなくなるのである。
 ライに目を付けられた客の男は暫くああだこうだと言い訳をしていたが、それっぽい根拠のようなものが込められた言葉に言いくるめられ、掛け金を上げていく。
「では、参加を締め切らせてもらいます」
 ディーラーが言った頃には、既にチップの山が完成していた。
 勿論、イカサマカジノのディーラーがそれを勝たせる筈もなく、チップを賭けた男は涙を呑むことになったのは言うまでもない。

●目には目を、イカサマには制裁(物理)を
「なるほど、これがぶらっくじゃっく……」
 某カジノへイケない遊びをしに来た――ねえ貴女シスターだよね? イケない遊びって自覚があるのにどうして来ちゃったの。混沌のシスターどうなってるの。
 失礼、何はともあれブラックジャックをテーブルの傍で観戦していた『ジュリエット』江野 樹里(p3p000692)は、ルールを納得して頷きながら呟いた。
「お客様、参加なされますか?」
「ええ。ぶらっくじゃっく、楽しませてください」
 無垢な鴨がノコノコ葱をしょってやってきた。ディーラーはそう思っただろう。
 全員に二枚ずつカードを配り終えたディーラーは目を見張るような光景を目の当たりにすることになる。
「では、私のたーん……どろー」
 気付いてシスター。それはブラックジャックやない、遊〇王や。
 そんな周りの客の心の声も虚しく、袖から堂々とカードを引き数字の合計を21にした樹里は何を言えばわからないような微妙な表情のディーラーを見て首を傾げる。
「私、何かやっちゃいました?」
「……自分のカードを引くのはルール違反です、お客様」
 ディーラーも鬼とか悪魔ではない。きっと純粋無垢な可愛いシスターがドジ踏んでルールを間違えちゃったから、ゲームを仕切り直そうとしたに違いない。
 ……のだが、
「ふむ……」
 しばし考え込んだ樹里は、突然天井を向くと「くしゅんっ」とくしゃみを放った。
 そのくしゃみが信じられない威力だったこと……
「うわあああああああああ?!」
 何かが崩れる大きな音と、不幸なディーラーと客の悲痛な叫び声が聞こえてくることになる。

 不幸にも謎の倒壊でディーラー及び三名の客が意識不明の負傷。
「ぽーかー。なるほど、これもぶらっくじゃっくみたいなものですね」
 倒壊させた犯人がこのシスターだったとしても、バレなきゃ犯罪にならない。
 ぶらっくじゃっくから離れた樹里は、今度はポーカーの席でゲームをしていた。
「私のたーん、どろー……ぁ」
 ブラックジャックの時同様、袖から堂々とカードを引こうとした樹里にプチアクシデント。手を滑らせて袖から沢山のカードをばら撒いた。
「あの、お客様……?」
「えぇっと、これとこれとこれを組み合わせて……ろいやるすとれーとふらっしゅ、です」
 まぁ、認められる訳がないよね。
 そもそも沢山のカードが袖から出てくる時点でイカサマする気満々だったし、だからといって堂々すぎるイカサマにディーラーは言葉を失ったのは間違いない。
「…………」
 で、負けを宣告されたシスターはその後どうしたか。
 ……。

「えぇっと、これはどういうことかしら?」
 他のイレギュラーズがとっくに帰った頃、遅れてやってきた『汚い魔法少女』メリー・フローラ・アベル(p3p007440)は、大きな重火器を両手に……おい、お前もカジノに何をしに来たんだ。絶対遊びに来たわけじゃないよなそれ。
 そんな彼女がどうしてそんなことを呟いたかと言えば、カジノが既に何者かによりボロボロだったから。いったい何里さんがこんなことをしたんだ!
「せっかく強盗して遊ぼうと思ったのに、誰もいないじゃない!」
 店員も客も皆殺しにして大金をせしめようと考えていたメリーは、既にもぬけの殻になっていた事実を寂しく残されていた金庫へぶつける。金庫の大量の金を持って逃げる程の余裕はなかったのか、それは固く閉じたまま残っていた。
 メリーが怒りのままにぶつけた弾丸はたちまち金庫をボロボロにしていく。
「……」
 ありったけの弾丸を撃ち込んだ頃には、金庫は見るも無残な状態になっていた。
 出てきた金はラナードの財布には入りきらない程だったが、それでも目的を果たせなかったメリーの気は納まりそうにない。
「別に、この辺一帯が燃えてもわたしの知ったことじゃないわね」
 メリーはカジノの中にあるバーの、それもアルコール度数がとても高い酒瓶の栓を開けると、カジノの中にばら撒き始めた。それはもう満遍なく、床にも壁にも瓦礫にも。
 場の空気を吸うだけで酔ってしまいそうな、そんな空間が出来上がった頃。
「大火事にでもなんでもなればいいわ」
 そんな台詞を吐きながら、メリーは炎を放った。
 撒き散らした酒に引火した炎はたちまち建物を燃やし、大きな火柱に化ける。
「……さて、帰りましょ」

 その日、とあるカジノとその近辺が全焼して地図から消えた。
 すぐ後に謎の大金が送られてきたラナードは、暫く外を出歩けなかったとか何とか。

成否

成功

状態異常

なし

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