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シナリオ詳細

<フィンブルの春>花渡りし蜂舞踊

完了

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●<フィンブルの春>
 ローレットが本拠地を構える幻想王国。
 その南西部に位置するバルツァーレク領の一角に、ポワニャール・リューシュ(p3p004625)が治める領地が存在する。
 そんな領地の一角には、一面の花が広がる花畑があり、その花畑の一角には領主の職業である蜂蜜を採取す為の巣箱が設置されており、多くのミツバチたちが花から花へと渡り歩き、蜜を集める。
 勿論周りの人達も、そんな領主の職業に理解を示し、ミツバチと共に生き、蜂蜜の採取に精を出す。
 ……だが、そんな平和な領地に迫る影。
「ん……?」
 遙か高い空に、バサバサと翼をはためかせて、集団で飛んでいる鳥の姿。
 翻す羽は、普通の鳥に比べれば小さめで、鷹の様にも見えるが……でも、かなり高高度を飛んでいるので、はっきりと視認する事は出来ない。
「……まぁ、問題ないか」
 と、巣箱を取り出し、蜜を採取していく領民達。
 だが、その飛んでいる鳥たちは、段々と高度を下げてきていて……明らかに狙いはここであろう。
 ……そして、完全に視認出来る距離まで降りてきたその影は……鋭い嘴、暗褐色の体色、尾羽に二本の黒い帯が入った鷹。
「あれは……ハチクマか?」
「いや、ハチクマに似てるが、大きいぞ……!」
 蜂の天敵である、鷹の一種。
 その身体の大きさは原種よりも二回りほど大きくて、更に十匹程の徒党を組んで、領民達に狙いを定めるのであった。

●花渡りし蜂舞踊
「イレギュラーズの皆さん、ちょうどいいところに、なのです! ちょっといいです?」
 『新米情報屋』ユリーカ・ユリカ(p3n000003)は、くいくいっ、とギルド・ローレットを訪れた君達の服の裾を引く。
 ……そんなユリーカに集められた君達の前にユリーカは。
「最近この幻想の領地に、色んな魔物のが攻めてくるという事件が起きているのは、もう知ってるですよね?」
 小首を傾げるユリーカ……それに頷く君達。
「そうなのです! それを退治し、功績を挙げてくれたイレギュラーズの皆さんに、国王のフォルデルマン三世が現代の英雄を決める為にブレイブメダリオンを与え、一番集めた者を勇者とする『勇者選挙』の開催をしたのですよ!」
「そんな勇者選挙のメダリオン・ランキングの最終集計日である『約束の日』が告知されたのですが……それをしってか知らずかは分からないですけど、まだまだモンスター達が依然として領地を襲っているのです!」
「今回皆さんに向かって貰うのは、こちらに居るリューシュさんの領地なのです。リューシュさんは養蜂家なのですが……そんな養蜂家にとって一番の敵である『ハチクマ』さんの変異種が近づきつつあるのです!」
「ただの『ハチクマ』さんだったら、イレギュラーズの皆さんだったら簡単に退治できるでしょうけれど、今回の『ハチクマ』さんは『神翼庭園ウィツィロ』から出現した、凶暴化した鳥さんなのです! この鳥さんはハチさんを主食にするので、養蜂家さんにとっては死活問題になりかねないのです!」
「この凶暴化した『ハチクマ』さんから『ハチ』さんと、領民の方々を守りきって、『ハチクマ』さんを一匹残らず退治してきてほしい、ってのが今回のお願いなのです! どうか、よろしくお願いします、なのですよ!!」
 とユリーカの言葉に、リューシュもぺこり、と頭を下げるのであった。

GMコメント

 皆様、こんにちわ。緋月 燕(あけつき・つばめ)です。
 今回の領主のリューシュさんが養蜂家との事でしたので、ハチの大敵である凶暴化鳥さんを退治してきて下さい、という依頼です。

 ●成功条件
   領民、及びハチの守護と、襲撃してくる『ハチクマ』を一匹残らず退治する事、となります。

 ●情報精度
   このシナリオの情報精度はBです。
   依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。

 ●ブレイブメダリオン
  このシナリオ成功時参加者全員にブレイブメダリオンが配られます。
  ゴールド、ミスリル、アダマンタイトとメダルごとにランクがあり、
  それぞれゴールド=1p、ミスリル=2p、アダマンタイト=5pとして扱われブレイブメダリオンランキングにて総ポイント数が掲示されます。
  このメダルはPC間で譲渡可能です。

 ●周りの状況
   今回は『ポワニャール・リューシュ』さんの領地の『花畑』が舞台となります。
   この花畑にあるミツバチの『巣箱』に向けて、凶暴化した『ハチクマ』達が徒党を組んで襲撃を仕掛けてきます。
   周りにはハチミツ採取の手伝いをしている領民さん達、そして巣箱の中にはミツバチさんが一杯です。
   巣箱を動かすとミツバチさん達が驚いてしまうのと、余り近くにいるとミツバチさんが驚いてしまうので、ある程度大きな範囲で守らなければ行けません。
   また、『ハチクマ』達は空から襲撃を仕掛けてきますし、常に飛行状態なので、地上からマークし続ける、ということは難しいので、別の手段で散らないような作戦を立てる必要があります。

 ●討伐目標
   敵である『ハチクマ』は10匹です。
   通常のハチクマに比べると身体は二回りくらい大きく、全長80cm程度になります。
   その鋭い嘴は噛みついたりつついたりしての攻撃と、ハチを丸呑みにします。
   特に装甲が薄そうな所に攻撃を仕掛けようとする傾向が強く、急所攻撃を頻繁に仕掛けてきます。
   羽根は意外に強靱で、防御力も高めです。
   また、かなり素早い(反応100相当)ので、先手を取られても対処出来るように皆さんで力を合わせて頑張って下さい。

   それでは、イレギュラーズの皆様、宜しくお願い致します。

  • <フィンブルの春>花渡りし蜂舞踊完了
  • GM名緋月燕
  • 種別通常
  • 難易度NORMAL
  • 冒険終了日時2021年04月26日 22時30分
  • 参加人数8/8人
  • 相談6日
  • 参加費100RC

参加者 : 8 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧 (8人)

武器商人(p3p001107)
闇之雲
マルク・シリング(p3p001309)
ルリ・メイフィールド(p3p007928)
特異運命座標
楊枝 茄子子(p3p008356)
羽衣教会会長
ヴェルグリーズ(p3p008566)
全てを断つ剣
フリークライ(p3p008595)
水月花の墓守
澄恋(p3p009412)
花嫁キャノン
アムル・ウル・アラム(p3p009613)
夜を歩む

リプレイ

●蜂の背
 ローレットが本拠地を構える国、幻想王国。
 その南西部に位置するバルツァーレク領の一角には、ポワニャール・リューシュが治めし領地がある。
 彼女の領地の一角においては、花畑が一面に広がる領地があり、更にその花畑の一角においては、養蜂家達が蜂達と生活し、蜂蜜を取る為の巣箱が設置されている区画があった。
「蜂蜜ですか……! わたし、蜂蜜大好きなのです! お茶に良し、パンに良し、そのまま舐めても勿論よし! あのコク深い甘みと絶妙なとろみでやみつきリピート間違いなしの万能黄金液を独り占めしようとする輩がいるなんて……教育が必要ですね!」
 と、蜂蜜を愛する『花嫁キャノン』澄恋(p3p009412)がまくし立てるように声を上げる。
 そんな彼女に同調するように『羽衣教会会長』楊枝 茄子子(p3p008356)も。
「そうですね! 会長は、蜂蜜が、舐めたい!! ってのはまぁ冗談……じゃないけど、でもハチさんのピンチは間違いないんだよね!?」
「ええ! わたしは動物の言葉は分からないので、奴等の鳥頭ぶん殴って、脳へ直接平和と平等について肉体言語式に説いて見せます!」
 澄恋と茄子子の会話はちょっとふざけているような感もあるが、でも、依頼に向き合う姿勢は至って真面目。
 二人の言う通り、この養蜂場の巣箱に向けて近づきつつある脅威は、ハチにとって最大の敵と言われる鳥、『ハチクマ』。
 元々の習性ですらハチを主食としており、攻撃を受けても逃げる事無く捕食行動を行う彼らだが……そんな彼らの変異種が襲い掛かるなれば、養蜂家にとっては最凶最悪の敵である事は間違いない。
「ハチクマ……蜂を主食とする鷹が養蜂場へ、ってどう考えても最悪の展開だね……」
 と『全てを断つ剣』ヴェルグリーズ(p3p008566)が溜息をつくと、それに『夜を歩む』アムル・ウル・アラム(p3p009613)も。
「うん。ハチクマ……ハチじゃなくて……クマじゃなくて……鷹。それも、普通のじゃなくて……神翼庭園から出てきた、もの」
 と呟く。
「今回の襲撃は、本来のハチクマの性質なのか、それとも更に凶暴化しているのか、難しい所だね……本来なら鳥の仲間だから、嗅覚はそこまで強くなく、昼行性の猛禽類だから、視覚で獲物を見分けていると思うんだけど」
 とマルク・シリング(p3p001309)が、ここに来る前に調べておいたハチクマの生態を呟くと、それに『闇之雲』武器商人(p3p001107)が。
「そうだねぇ、ハチクマの変異種が襲撃ねぇ……スラン・ロウの一件以降、各地で共通したモンスターが何種類か見られているが……それ以外のモンスター達も、何かにつられた様に襲撃を仕掛けてくる。問題はその『何か』の正体なんだが……ま、今はとりあえず防衛するしかなさそうだ。ヒヒヒ!」
 笑う武器商人。
 それにこくり、と『水月花の墓守』フリークライ(p3p008595)も頷いて。
「ン、フリック、花、生エテル。蜂サンモ、蜜吸イニ来ル、アル。フリック、住ンデル鳥サンハ、ドウダロ。エット、今回ハ、蜂、食ベル。我慢シテ?」
 と蜂を守る決意。
 そんな仲間達の言葉に、『特異運命座標』ルリ・メイフィールド(p3p007928)が。
「しかし今回のハチクマも、いちいち人間に飼育されている蜂さんをイジメるだなんて、でかくなって強気になっちゃったですかねぇ。でも、そのままやらせるわけにはいかねーです」
 と仲間達を促すように言い捨てると、ヴェルグリーズとアムルも。
「そうだね。凶暴化したそれとなればなおさらだ。ハチクマ達に恨みはないけれど……討たせてもらうよ」
「うん……一匹残らず退治しなきゃ、だから……逃げられると困る、よね……空飛ぶ、鳥なら……留めておくのは難しい、し。体勢を崩したら……落ちる、かな?」
 と、アムルの言葉にマルクが。
「うん……確かに空を飛んでいる状態だと、捕えるのは難しそうだね。なら、空の巣箱をダミーで設置しておけば、釣られる可能性が十分あるんじゃないかな?」
「そう……だね……巣箱に編みとかかけておいたら……絡まる、かも? できれば、巣箱に触れないよう、上に、網で屋根を張れるといい、けど……その準備の時間、無さそう?」
「うん。余り大それた罠を掛けると、警戒されてしまう可能性があるかな……?」
「そう……だね……分かった。とにかく、急ごう……」
 と、アムルの言葉に皆が頷き、そしてイレギュラーズ達は花畑へと急ぐのであった。

●蜂の敵
 そしてハチクマの襲撃してくる花畑へと辿り着いたイレギュラーズ。
 養蜂家達が蜂と共に生き、巣箱からハチミツを採取している所……。
「みんな平和に生きてますね! この平穏を脅かす危険生物の襲撃、絶対に許す事は出来ません!」
 と茄子子が拳を握りしめると共に、早速武器商人が。
「では、まずは皆に避難して貰うとしましょうか……ちょっと驚いてしまうかもしれませんが、ね」
 と武器商人は言うとすぐさま、スピーカーボムを投下。
「ここにハチクマが来る様だよ。蜂には近づけない様にして対処するから、巻き込まれない様、安全な所まで下がっていておくれよ」
 そんな武器商人の突然の言葉に、え、何何……と驚く養蜂家達。
 更にフリークライが、背中にたくさんの巣箱を持ちながら。
「フリック達、来タ。モウ、大丈夫」
 と統制を活用し、領民達に落ち着いて貰うように努める。
 ……そんな二人の行動に、最初は驚いていた養蜂家の領民達も、少しずつ落ち着いてくれて、イレギュラーズ達の言葉に従う。
「ん……皆素直に聞いてくれたみたいだね。箱守のコ、それじゃその巣箱を点在する様に配置してくれるかな?」
『ン、ワカッタ』
 背中の巣箱を、残してくれた巣箱とある程度の距離を離して、点在させる。
 そしてそんな巣箱の中には、ハチミツをある程度含ませておいて、甘い香りが漂うように仕向ける。
 そんな巣箱を一通り配置し終えると共に。
「これで、良し……っと。これはまさしく文字通りのハニーポットですね」
 澄恋が笑うと、それにマルクが。
「そうだね。後は……ハチクマの目を欺くためにも、ダミーの巣箱を守るように配置についておこうか……そこまで頭が回る様な動物ではないと思うけど、ね」
「あ、本物の巣箱にはぶつからないように注意なのですよ? 蜂が驚いて、こっちを襲いかねないのです」
「そうだね……蜂を攻撃したら、仲間だけど攻撃されかねない……特にその辺りは注意しておこう」
 ルリにヴェルグリーズが頷き、そして……あらかた巣箱を配置し終えた所。
『……ヒュゥルルルルル……』
 と、遠くの方から聞こえてくるのは、何者かの鳴き声。
 しっかりと目をこらすと……空高くでくるくると旋回している鳥の群れ。
「……見える? あそこ」
 とアムルが指さす……ただ、まだ距離がありすぎて、ちょっと詳細は分からない。
 ただそこから視線をずっと外さずに居ると、その旋回行動をしている鳥群が次第に高度を落としてくる。
 そして、百メートルほどの距離まで降りてくると、その姿形がある程度はっきりしてくる。
 暗褐色の羽根、尾羽には二本の黒い帯が入った鳥……そう、ハチクマ。
「出テキタ……来ル」
 とフリークライが仲間達に告げると、それを合図としてルリが、ダミーの巣箱を抱えて、逃げる素振りを取る。
 その素振りを空から見つめていたハチクマ達は……ターゲットロックオンとばかりに一斉に急降下し、攻撃を仕掛ける。
 ……そんな敵の奇襲に素早くアムルが。
「先手を……打つ」
 と≪Agitato:苛立つように≫の羽音を奏、降下してくるハチクマ達に怒りの効果を付与。
 流石に10匹全部が怒り狂い、イレギュラーズへ攻撃……という訳には行かないが、半分以上はアムルに向けて急襲を仕掛けてくる。
 そして、怒りが上手く付与されなかった敵が、ルリの持つ巣箱へと急降下してくる。
 ……その高度が20mほどまで落ちてくるのを待ち構えて、武器商人が破滅の呼び声を発動。
 残る敵に対しても怒り効果を付与する事で、敵が下手に散らばらないようにする。
 更に高度を下げて、ハチクマ達はアムルと武器商人二人に対し、鋭い嘴で突っつき攻撃を開始。
 まるでその嘴は槍の如く……鳥の習性が如き攻撃方法ながらも、一発のダメージは中々痛い。
「フリーくん! そっち回復お願い! 会長はこっち!」
 とフリークライに呼びかけつつ、彼女はアムルの方に幻想福音を発動し、回復。
 そしてヴェルグリーズは武器商人の近くに移動し、黒顎魔王による渾身の一撃を放ち、一匹に大ダメージを付与。
 同じく澄恋は。
「本当ハチクマ……というか、十匹もハチクマいたら一匹くらいハニートラップではーとをきゃっちして、ハニーダーリンと呼び合う仲になって、あわよくばそのままハネムーンにも行けちゃうかも!?」
 と妄想を抱きつつ、外三光で麻痺と自力を付与。
 そんな澄恋の言葉に、一言マルクは。
「……ここに居るのは鳥だよ? 純然たる」
「鳥であろうと、構いません! 恋に年齢も性別も種族も、生物学的分類も関係ありません!」
「……そうなんだ」
 額に汗を流しつつ、マルクは。
「まぁ、ハチクマとしては餌を取りに来ただけなのかもだけど、『ここを襲うと痛い目を見る』って事を学習して貰うね」
 と光翼乱波で、武器商人の周りに降下したハチクマを纏めて攻撃していく。
 そして、最後にルリとフリークライの二人は、アムルの近くへ移動。
「それでは、反撃開始なのですよ」
「ン。フリック、回復スル」
 各々の役割を果たす様、ルリはチェインライトニングを出来る限り多数巻き込むように放ち、一方フリークライは幻想福音でアムルを回復し戦線を維持する。
 次の刻、アムルは再度≪Agitato:苛立つように≫を発動し、敵がばらけるのを防ぐのを継続し、更に武器商人がその敵を引き取るように破滅の呼び声を上書き。
 ただハチクマ達の攻撃はアムルと武器商人へそれぞれ仕掛けてくるので、その体力を維持するように茄子子とフリークライがヒーラーに専念。
 ただ、武器商人が余り体力が減っていない時には、茄子子が。
「大丈夫? 会長がいる限り、誰も疲れなんて感じさせないよ! みんながんばれ!」
 と、クェーサーアナライズを周囲にばらまくことで、AP不足にならない様に皆を応援。
 又、フリークライはヒーラーに専念する事で、絶対に仲間達が倒れないように支援を行う。
 二人の応援を受けた仲間達は、AP切れの不安を抱くこと無く、全力で敵の討伐に集中することが出来る訳で。
「さぁ、私の愛を受け取って貰いましょう! か弱き乙女の一撃に耐えられる奴だけが、わたしの旦那様選に立候補しなァ!」
 と澄恋が、特に弱ったハチクマに、リーガルブレイドを叩きつけると……生き残ること無く、地面へと臥す。
 まずは一匹討伐……それに敵は目立った行動を起こす様な事は無い。
 嘴を鋭く突っついたり、肌が出ているところに乗っかり、突っついてきたり……と、装甲が弱そうな所を的確に狙い、攻撃してくる。
 そんな敵の攻撃を、武器商人は『仰ぎ見よ、金の冠』と『礼賛せよ、銀の冠』で付与しつつ、物理、神秘のどちらの属性に対しても無効耐性を得る事で、強力無比なる盾として動く。
 無論、武器商人に対して攻撃しないハチクマも居るが、それに。
「動物にだって縁はある。防げない斬撃で地に落ちるといいよ!」
 とヴェルグリーズの『黒顎魔王』と、アムルのソニックエッジ、そしてルリの衝撃の青、と単体強力攻撃を一匹に集中砲火。
 APをバックアップしてくれる茄子子のお陰で押せ押せの勢いで攻撃を放ち、一匹、また一匹……と打ち倒していく。
 そして、ハチクマの襲撃から数十分が経過した時。
『ギャゥゥゥ……!!』
 甲高い鳴き声と共に、残るハチクマは後二匹。
「ハチさんはあと一人……さぁ、ここが正念場だよ! 行くぞー! 会長に続けー!!」
 と、茄子子はそう声を上げて、フルメタルボムを投下。
 その一撃に、残っていた二体のハチクマ達が恍惚効果を受ける。
 そして、その恍惚効果を活かしてヴェルグリーズが黒顎魔王。
 流石にその一撃に耐えきれず、一匹が崩れ墜ち、残る一匹をイレギュラーズ達が完全包囲。
「後もう一匹……油断せずに、確実に仕留めるよ」
 とマルクの魔光閃熱波がハチクマの羽根を射抜く。
 体勢を維持できなくなったハチクマが、左へ、右へと身体を揺らす……そこにルリが衝撃の青。
 青い衝撃波がハチクマを包み込み……ハチクマ全て、地面へと転がるのであった。

●救世主
 そして……ハチクマの死骸と、巣箱が並ぶ花畑。
「ふぅ……終わった……」
 息を吐き、空を仰ぐアムル。
 空には鳥の姿は無く、青空が広がっている……追っ手の影も、どうやら無い模様。
「良かった良かった……と、ハチくん達大丈夫かな?」
 と茄子子がダミーでない巣箱の方へと急ぎ、耳を澄ませる。
 ブーンブーンと蜂の羽音……どうやら無事の模様。
「うん、蜂さんは大丈夫みたい! で、ハチミツは貰えるのかな! 貰えないのかな! ま、貰えなくても買うけどね!」
 と茄子子がにっこにと問いかけてくる。
 まぁ……養蜂家達からすれば命の恩人なのは間違いないので、後々貰えるだろう。
 とは言え……その前に後片付け。
「繁殖期はまだ、早いと思うし……これは普通の種じゃないみたい、だから……今居たのがいなくなれば、大丈夫、かな……でも、倒したハチクマは、どうする?」
 とアムルが首を傾げると、ヴェルグリーズが。
「そうだね……ここに放置しておくと、その肉を食べてまた……なんて事も無いとは言い切れないかな」
「うん……差し支えなければ、何処かに……埋めようか」
「ワカッタ。フリック、穴、掘ル」
 フリークライが頷き、養蜂場から少し離れた所へ穴を掘る。
 ある程度深い穴の中にハチクマを埋めて、しっかりと埋葬。
 ……そうしている間に、急ぎ避難させていた養蜂かの人達を呼び戻す。
『本当、ありがとうございます……!』
 と深く頭を下げ、感謝を伝える彼らに。
「あの、流石に戦いを繰り広げたので、巣箱も無傷とはいかないと思います。皆さんと一緒に、その辺りの確認をさせて下さい」
「そうだね……養蜂の現場って言うのも、余り見たことが無かったし……それも見せて貰えると嬉しいな」
『ええ、勿論です!』
 養蜂家達は目を煌めかせながら、養蜂場を案内。
 巣箱の中の蜂たちが群れて蠢く姿にちょっと驚いたりしながら……申告された被害箇所はちゃんと修復。
 そして一通り見回りと修復を終えた所で、最後にヴェルグリーズが。
「折角ですし、ハチミツのお菓子やお酒とかがあれば、買っても良いかな? お土産、って事で」
『勿論です!』
 色んなハチミツを使用した物を両手一杯に抱え、イレギュラーズ達は帰路につくのであった。

成否

成功

MVP

ヴェルグリーズ(p3p008566)
全てを断つ剣

状態異常

なし

あとがき

フィンブルの春に参加頂きまして、ありがとうございました!
養蜂場VSハチクマという、ある意味現実でも十分にありそうなシチュエーションでした。
皆様が口にするハチミツも、こんな戦いを繰り広げているのかもしれない……ですね?

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