PandoraPartyProject

シナリオ詳細

<Bloom*Bloom>Sensitivity

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●Marching
 春は、私の季節。
 麗らかに花が目覚め、おはようを告げる季節。
 朗らかに花が歌って、たのしさをくれる季節。
 安らかに花が揺れて、しあわせをはこぶ季節。

 春は、わたしの。

 ふわふわと、花弁は集い、ふわり、舞い踊る。
 妖精女王たるフローラが抱きしめたのは、ミモザ。
 小さな太陽がぎゅっと詰まったような可愛らしい見た目が好きだった。所謂、フローラのお気に入りの花の一つ。
「この花が咲く時期になったのね」
 色々なことがあった。
 命を狙われて、死んでしまうのかと思った。死ぬのもいいかもしれないと思った。
 それでも。花冠師であるみんなが、手を伸ばしてくれたから。

 私は、今。ここにいるんだ。

 春風がフローラの、短くなった若草の髪を攫った。
 それはすがすがしい春の青空に消えていく。
「フローラ様!」
「ちょっとぉ、今なんとなくセンチメンタルだったんだけど!?」
「す、すみませんってば!」
 がばっと扉を開けたのはカナタ。こいつはいつもデリカシーが無い男である。顔だけ無駄にいい。無駄に。
 ふくれっ面のフローラに要件を問われれば、もうすぐ四季をつかさどる島のそのひとつ、春の島の一年記念なのだという。
「お祝いをしようという声が聞こえているのですが、どうしましょう」
「いいじゃない! 私、お祭りは好きよ」

「お祭り、開きましょう!」

●April
「女王様が、ミモザをとってきてほしいみたいなんだ。春の島に咲いた、飛び切り綺麗な淡い黄色の!」
 境界案内人のカナタは、肩を竦めて告げた。彼曰く、ミモザでケーキを作るのだと意気込んだのはほかでもない女王様らしい。
 ブルーム・ブルームの世界に住まう妖精たちの長、フローラは祭り好きな少女である。
 気紛れにお祭りをするのだと妖精たちに告げれば、おしゃべりな妖精たちは祝福を与えた人間に其れを漏らしてしまう。
 人間たちも悪乗りしてお祭りをしてしまうから、もはやフローラだけでなくその世界に住む人々は皆お祭りが好きなのだ。
「にしても、お花のケーキなんて綺麗だろうなあ。俺も作るの、手伝ってみようかなあ」
 ぼんやりと考えるカナタ。どうやら新年度を迎えたことによる現実逃避のようだ。
 忙しいのは常々の事。しかし、一日をどう楽しむかで人生は大きく変化する。

 さぁ、おいでませ。花溢れる妖精のせかいの、春のおまつりへ!

NMコメント

 三月まったく頑張れなかったので四月は<Bloom*Bloom>強化月間にしたい。しよう。
 そんな感じで頑張ります、染です!
 新年度はじまりましたね。また一年頑張っていきましょう!

●目的
 春の島のお祝い!

 一年前に書きました『Spring Snow』の舞台、春の島が設立(?)一年を迎えたようです。
 そのお祝いにゆきましょう!
 (参考:https://rev1.reversion.jp/scenario/detail/2890)※見なくても全然大丈夫です!

●春の島
 ・花粉が飛んでいない
・春の花が咲いている
・雪が降る
・あたたかい

 などなど、春の要素がぎゅぎゅっと詰まった島のようです。
 だいぶ大きい島のようですので、お散歩に最適。
 動物や昆虫もいますし、妖精たちもいますので、普段のブルーム・ブルームとあまり変わらない景色が広がっていることでしょう。

●特殊ルール
 今回の春の島、妖精王二人が作成にかかわっていますので人々の想いに敏感です。
『今雪が降ったらなぁ』とか、『この花が咲いたらいいなぁ』という気持ちに反応して、何らかのアクションを起こしてくれるようです。
 これはPCの皆さんには内緒ですが、ぜひ活かしてみてくださいね。

●世界観
 魔法世界『ブルーム・ブルーム』。
 花と魔法で満ちた世界。魔法で文明が築かれています。
 基本的には物理攻撃よりも神秘攻撃がメインの世界です。
 また、ファンタジーな世界ですので、妖精やドラゴンなど、ありえない生物がいます。

●フルールについて
 フルールとは、花冠師のこと。
 魔法や魔術を使う人々のことを指し、この世界に住まう人々の半分は花冠師です。
 現地の人々はもちろん、異世界から来た人がフルールと呼ばれる場合もあります。
 また、フルールにはギルドがあり、各々所属している団体があるようです。

●NPC
・フローラ(ティターニア)
 妖精女王、花の妖精。若草色の髪が特徴で、桜色の髪留めが宝物。
 エルフのような長耳と少女のような凹凸の少ない身体。性格はお茶目でお転婆、然しながら王としての自覚も芽生えつつあります。
 一緒にミモザを探すようです。

・カナタ
 花冠師ギルド『Flowers Flag』のギルドマスター。
 トップクラスの実力を持つ温厚な青年です。
 剣術を得意とし、フローラ達の護衛として腕を買われています。
 呼ばれたら出てきます。胃薬を飲み始めました。

 他妖精王(グレイシア・ポセイドン)たちもいますので、何か用があるなら呼び出してみてください。
 
●サンプルプレイング(フローラ)
 さぁ、ミモザを探しに行くわよ!
 ケーキの材料にしてとっておきのおっきいケーキを作っちゃうんだから!
 でも、私って料理下手だったわよね。どうしよう、か、カナター!!!

 以上となります。
 ご縁がありましたら宜しくお願いします。

  • <Bloom*Bloom>Sensitivity完了
  • NM名
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年04月09日 21時55分
  • 参加人数4/4人
  • 相談4日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

サイズ(p3p000319)
カースド妖精鎌
武器商人(p3p001107)
闇之雲
朝長 晴明(p3p001866)
甘い香りの紳士
回言 世界(p3p007315)
隠者

リプレイ

●永住権はご用意しておりません
「花粉のない世界……なんて快適なんだ!」
 『甘い香りの紳士』朝長 晴明(p3p001866)は春麗らかな春の島に足を踏み入れて、感動していた。
 春の島というだけあって色鮮やかな花の香りで満ちたそこ。調香した甘やかな毒は必要ない。愛しい娘を連れて来たなら。愛しい人とここに来たなら。ああ、きっと幸せになれることだろう!
 飛び交う妖精の姿が、桜の絨毯を翻す人々の姿が、その中に混ざる妖精女王の姿が、確信に近いものを感じさせていた。
 此処は、平和だ。
(いつだったか花粉のモンスターを倒しに行ったせいで花粉症気味になっちまってたが、ここなら快適に過ごせそうだ。一日と言わず永住したいくらいだぜ)
 のんびりと島の中を歩いてみることにした。
 ぽかぽかとした陽気は、晴明が羽織っていたジャケットを肩にかけるに至るほどのあたたかさ。優しく降り注ぐ陽光と、さわやかな春風が背をじんわりと埋めていく汗を取り除いていく。花粉だってないけれど、青い空とカラフルな世界がそこにあるのなら、それはなんと穏やかなことだろうか。
 眼下に広がる人の営みが行われているであろう世界からもたのしそうな声が聞こえるし、ここにいる人も皆笑顔でここにいることで己まで笑顔が移ってしまいそうな気がするほどに、気持ちのいい島だと思った。
 こんなにも穏やかな心地で観光ができたのは久しいかもしれない。
 混沌各地であるならば、幾多の戦争や冒険に巻き込まれてしまうのがイレギュラーズの運命というもの。
 今だけはそんな職務も忘れてぶらぶら歩けるし、恋人や娘への土産だって簡単に用意することができそうだ。
 シャイネンナハトのときのようにそろばんを弾かずとも、お手ごろな値段でぬいぐるみなどの雑貨も売られていることだ、せっかくならば覗いて帰ろうか。

●女王の傍に
(うーん…?うん?なんか違和感を感じる…)
 『カースド妖精鎌』サイズ(p3p000319)は嫌な汗をかきながら空を飛んでいた。
(なんだろう…呪い感知? 幻覚…胡蝶の夢…虫の知らせ、嫌な予感…既視感…知覚器官の故障…気のせい? どのカテゴリに入るんだこの感覚…?)
 それに近いものかもしれないし、それとはまた別の『なにか』かもしれない。ただ、彼女がここ最近憂鬱であったことや命を狙われていたというにはこのタイミングの『お祭り』は不自然そのものだと思うのは間違いないだろう。物語が開いたならば飛び込むまでではあるけれど、それがこんなにも能天気だとは予想していなかった。
「うーん……あーお祭りムードの状況で考えすぎはまずいと思うが…うーん、万が一もあるし…警戒した方がいいよな…」
 警戒はするに越したことはない。
 普段の警戒心の無さから忘れてしまいそうになることもあるけれど、彼女は命を狙われるほどの重要人物、妖精界を統べる女王様なのだ。
(お祭りムードを壊さないように…フローラ様に心配かけないように…隠密に行かねば…)
 サイズよりも熱心な護衛はいない。
 彼女があまりにも常を装うものだから。

「あら、サイズじゃないの! ミモザが見つからないの、まったく困っちゃうわ!」
 ぷりぷりと頬を膨らませながら駆け寄ってきたフローラ。サイズがじっと見つめれば不思議そうに首を傾げる。
「……差し入れ持ってきました。ベッツィータルトっていって、俺の世界の海洋って国のケーキです……お口に合うかはわかりませんが」
「ケーキ!? 私、甘いものって大好きなのよ。さっすがサイズはよくわかってるわね。近くにベンチもあることだし、向こうで食べましょうか!」
 ぐいぐいと手を引かれるままに、ベンチに腰掛けて。フローラはご機嫌にタルトを口へ運ぶ。
「これ、おいしいわね! 最近はケーキなんて食べてなかったから、最高においしいわ……」
 頬を押さえて絶品だと告げるフローラ。その手にケーキはなくからっぽの皿があるだけ。立ち上がってまた花を探すと告げたフローラを引き留めたのはサイズだった。
「うーん、あ、これがあったな…、はい、フローラ様、これ髪飾り代わりに付けといてください、ちょっと遠くで仕入れた、タンポポです」
「たんぽぽ」
 用意されたタンポポは、綺麗に咲いていて、けれど小ぶりな可愛らしいものだった。
「……ふふ、ありがと、サイズ!」
 ご機嫌に笑った彼女はやはり少女のようで。いつものように、ひらりひらりと消えてしまった。
(なんとかフローラ様を楽しませたいが……うーん、こういう時楽しませるための方法て思いつかないものだな…)
 その背を追う前に、フローラに撒かれてしまったサイズはがっくりと肩を落とした。

●安定
「カナタは顔がいい。無駄に顔がいい。顔だけはいい……了解」
 何を了解したのかは知らないがとりあえず足を踏み入れた『貧乏籤』回言 世界(p3p007315)。顔面にパイでも投げつけるのだろうか。それはそれで面白いのでアリ。

 春の花が咲いてる→せやろな
 あたたかい→春だもんな
 花粉が飛ばない→まあそういうこともあるか
 雪が降る→……何故に!?

 首を傾げる。合点がいかないのは皆そうだがふぁんたじーぱわーというやつだ。無理やり納得してもらうほかない。
(いや、もう想像を絶する状況には大概慣れたけどな。舞い散る雪を眺めながら桜吹雪を楽しむのも乙なものだ。それはそれとしてなんでさ)
 雪よ降れと念じればふってくるんだよ~と妖精に言われたことを思い出す。うん、おかしい。
「たしか夏の島だとかは行った覚えがあるんだけど何気にここは初めてなんだよな」
 あの島もなかなかにはちゃめちゃではあったのだけれど。まあ気持ちを切り替えてレッツエンジョイ。
「さあ、目的のミモザとやらを探しに行くぞ!」
「大量のケーキを作るには大量のモミザが必要だからな。もっとも、作るのは俺じゃなくてカナタ君なんだけど」
「えっ」
「どうしたカナタ? そんな顔して。ティターニアのケーキ作りに協力するんだろ? なら俺の分をついでに作ることくらい造作もないはずだ。
 安心しろって。美味しく出来上がったら文句なんて言わないし、不味くてもコメントを差し控えるから責めたりはしないさ」
「ちょっと島の端から突き落としてもいいか?」
「だめに決まってるだろう、きゃーカナタくんこわぁい」
「思ってないよね??? ねえ????」
 軽口も交えながら二人はさらっと合流してミモザを探しに行く。
「ところで特殊ルールってもしかしてお菓子の雨(飴)が降ってきたらなとか思えば振ってきたりは……しませんよねそうですよね」
「俺にツッコミをさせるゲームかなにかをしてるのかな?」
(ケーキの為にミモザが沢山欲しいなぁくらいには考えるだろうから何処かで大量にミモザの花が咲き誇ったりしてるとかそんな感じだろう)
 スルースキル向上ですお兄さん!
 最近の状況を話しながら、フローラが見つけたら喜びそうなあたりの花畑を見つける二人。
「これがミモザか?」
「話に聞くかぎりじゃこれだと思うけど。黄色だし正解なんじゃない?」
「お付きのお前がわからないんじゃ俺にもさっぱりわからん。しっかりしろカナタ、俺のケーキがかかってるんだぞ」
「女王様のだ!!」
 このあとめちゃくちゃケーキ作った。おいしかった。


「……髪が伸びたら、また身につけてくれるかぃ?」
「ええ、勿論よ! これでも少しずつ伸びてきたのよ」
「ああ、そうだねえ。また手入れが必要になったら呼んでおくれよ」
「当たり前よ! あなたの腕前はもう知っているもの、ふふ!」
『闇之雲』武器商人(p3p001107)はフローラの髪を見つめながら笑いかける。桜色の髪留めもしっかりとつけているようだが、毎日使っているのだろう、古びて来た。何か新しいものを買うつもりなのだとフローラは語っていた。

 可愛い隣人である妖精たちに手を引かれ、武器商人はそのまま連れられてミモザの花畑に辿り着く。
「この世界でもミモザはお祝いに使われるんだねぇ。別の世界にもミモザの日っていう記念日があるんだよぉ」
「へー、そうなんだ!」
「ものしりだねえ」
「女王様がケーキがすきなんだよ!」
「ぼくたちにもおすそわけしてくれるから、ぼくらもケーキはだいすき!」
 顔が隠れる程に、両手いっぱいにミモザを抱えた妖精たちだが、にへーと笑っているのが伝わった。籠を用意してやればせっせとその籠にミモザを埋めていく。まじめに働く彼らの頭を撫でてやれば、きゃあきゃあと嬉しそうな声をあげて武器商人の周りを飛び回った。

「最近は料理もなかなか得意になったんだよ。でも、小鳥も上手になってきたものだからもう少し練習しないと…ああそれはさておき」
「小鳥さんと暮らしているのね」
 勝手に納得したフローラ。そういうことにしておいてあげよう。
「我(アタシ)が知ってるミモザケーキだと、スポンジケーキの生地を砕いてまぶしてミモザのふわふわした感じを表現するんだけど……女王様、どんなケーキを作るんだい?
 もしかして、この世界のミモザは食用だったり?」
「ええ、そうね。この世界のミモザは食べても害はないしむしろ甘いのよ!」
 食べてみて、と促される儘に食べてみればなるほど、ほんのり甘く口当たりもよい。
「これを使っておっきなタワーのケーキを作るのよ!」
「ふむ。予定は何個だい?」
「三つほど! 私がヘロヘロになるまでは頑張るわよ!」
「「おー!」」
 フローラが拳を挙げれば妖精たちも同様に掲げて。そんな光景を微笑ましく思いながら、武器商人も泡だて器を持った。
(ついでにもう一個作って小鳥へのお土産にしようかなァ。ヒヒヒ!)
 たくさん作るのだから、一個くらい余分に作ったって差支えはないだろうから。
 それにこのミモザも不思議だ。お土産はいくつあったって足りない。武器商人は穏やかな笑みを浮かべた。

成否

成功

状態異常

なし

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