シナリオ詳細
<Rw Nw Prt M Hrw>不死鳥擬きは全てを焼かん
オープニング
●不死鳥擬きは狂乱のままに
「クエーッ!」
「ぎゃあああああっ!」
咆哮とともに、大鴉盗賊団の盗賊達は瞬く間に焼き尽くされた。
ばさりばさりと翼をはばたかせ、盗賊達を炎に包んだ”それ”は宙を舞う。
ファルベライズ中核、クリスタル遺跡最奥付近。
最奥には大精霊ファルベリヒトの祠があるが、そこにいたファルベリヒトは『ホルスの子供達』を作り出した『博士』と精神が同化しており、狂気に囚われていた。
それが伝播した故であろうか。ここにいる者は『ホルスの子供達』も、モンスターも、大鴉盗賊団の盗賊達もその多くが狂気に支配されていた。今しがた焼き尽くされた盗賊達も、焼き尽くした”それ”も、例外ではなかった。
”それ”は元々はここに棲まう数多の炎の精霊に過ぎなかった。だが、狂気に侵されていくにつれ次々と融合し、最終的には伝承に伝わる不死鳥のような姿へと進化していった。
”それ”を以降イミテーション・フェニックスと称するが、不死鳥の如き姿となってもイミテーション・フェニックスは狂気から解き放たれることはなかった。むしろ、狂気のままに目についた『ホルスの子供達』、モンスター、大鴉盗賊団の盗賊達を次々と焼いていく始末だ。
……そして最大の問題は、大精霊ファルベリヒトの祠に至るには、イミテーション・フェニックスの討伐は避けられそうにないことであった。
●不死鳥のごとくして不死鳥にあらず
「そんなわけでですね、皆さんにはこのイミテーション・フェニックスを倒してきてほしいんですよ」
イレギュラーズ達を前にして、『真昼のランタン』羽田羅 勘蔵(p3n000126)は告げた。
確かにこんなのが空を飛び回る中、大精霊ファルベリヒトの祠に向かうのは危険だ。排除しておく必要がるのは間違いない。だが――。
「イミテーション、と言うことだけど、本物のフェニックスとはどう違うんだ?」
イレギュラーズの誰かが、口を開き問う。
「ええと、ですね。これはあくまで炎の精霊の集合体であって、本来のフェニックスではありません。
それだけに、伝承レベルのフェニックスよりは大きく力は劣ります――が」
「が?」
「炎の精霊の集合体であるだけに、上位精霊並みの力はあると見ておいた方がいいでしょう」
ざわざわと場が騒がしくなるが、勘蔵は構わず続ける。
「あとはいろいろ特性があるんですが――まぁ、詳しくは配布のレジュメを見て下さい。
弱点もわかっているので、そこを上手く突ければ皆さんなら勝てるはずです。
それでは、よろしくお願いします」
イレギュラーズ達がイミテーション・フェニックスに負けることは考えていないと言わんばかりに言い切ると、勘蔵はイレギュラーズ達に向けてぺこりと頭を下げた。
- <Rw Nw Prt M Hrw>不死鳥擬きは全てを焼かんLv:15以上完了
- GM名緑城雄山
- 種別通常
- 難易度HARD
- 冒険終了日時2021年02月23日 22時12分
- 参加人数8/8人
- 相談6日
- 参加費100RC
参加者 : 8 人
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参加者一覧(8人)
リプレイ
●不死鳥擬きを前にして
紅蓮の不死鳥擬きは、炎の翼をはためかせながらクリスタル遺跡の最奥を飛び回る。
「ああ、暑い。これが、不死鳥の圧力。擬き、なんて言っても、強敵には違いない……」
その炎の勢い故に周囲の温度は猛暑もかくやと言わんばかりに高くなっている。そんな中、『こころのそば』ラピス・ディアグレイス(p3p007373)はイミテーション・フェニックスと対峙することに緊張を隠せないでいた。
(今僕の隣に、愛する人は居ない……でも、僕とて特異運命座標なのだから。
彼女の隣でないと戦えない、なんて情けない事は言わない)
混沌に来て出会った蒼の少女はこの場にはいない。だが、それがラピスが戦わない理由にはならない。
「――この瑠璃の盾、皆さんの為に捧げます」
瑠璃、とはラピスの心臓たる宝石であり、ラピスが形成する障壁の色でもある。己が身を、己が障壁を捧げる決意を固めたラピスは、しっかりとした口調で独り言ちた。
(精霊ってあんな大きくなれるんだ?!しかもなんか無差別に焼いてるし……。
わたし達で勝てるものなのかな?)
『医術士』ココロ=Bliss=Solitude(p3p000323)は、そう弱気に傾く心を自分には似合わないとばかりに振り払う。
皆が倒れないよう癒やしを施し、全員が笑って帰路につけるようにする。それこそが、『医術士』たる自身の役割であり、例え何者が相手であっても、どんなに厳しい戦いにおいても変わらない事実だ。
「わたしを頼りにして! そしたらもっと頑張れるから!!」
笑顔を向けながら、ココロは仲間達に訴えた。
(狂気は厄介だな。集合体とはいえ、今はもう意識もどうなっているか定かではないということか……)
『魔剣鍛冶師』天目 錬(p3p008364)としては、事が終わって元に戻るのを待てるなら待ちたいところであった。だが、ファルベリヒトへの道を塞がれている以上、イミテーション・フェニックスを倒さねばそもそも事が終わらない。
「……大精霊に匹敵する炎か。こういった状況でなければ炉に分けて欲しいものだ」
だが、それが叶いそうにないことを鍛冶師として、錬は残念に思った。
「懐かしい、紅い鳥だ……」
『黄昏夢廸』ランドウェラ=ロード=ロウス(p3p000788)は、イミテーション・フェニックスに余人とは違った感傷を抱いてつぶやいた。
ある人物のコピーとして造られたランドウェラは、イミテーション・フェニックスが擬きであることから、紛い物である自分自身と重ね合わせているところがあった。だが、盗賊達を殺してくれたとは言え狂ってしまったなら、殺すしか救う手立てはないように思われた。
(――終わらせてあげよう)
その意志を瞳に宿し、ランドウェラは宙を舞うイミテーション・フェニックスを見上げた。
(……不死鳥。紅い、燃えるような鳥。何故、そのような姿になったのか…なんて、関係ないな。
こんな絶好の機会、挑まずにはいられない)
戦闘狂の気がある『蒼空』ルクト・ナード(p3p007354)は、擬きとは言え不死鳥と戦えることに、ゾクゾクと背筋に走るものを感じていた。
(……イミテーション・フェニックス。同じ、空を舞うよう変化した者として。私が相手になってやる!)
静かに、しかししっかりと闘志を高めつつ、ルクトは背面の翼で今まさに空へと飛び立たんとする。
「イミテーション・フェニックス……つまり†黄昏の不死鳥†ね!!
我が禁忌たる氷結魔術に依って、宵闇の深淵へと誘わんっ!!」
ルクトとは対照的に、†とか黄昏とか禁忌とか宵闇の深淵とか、いわゆる中二感溢れる台詞回しで叫びながら闘志を燃やしているのは、『紅の弾丸』ワルツ・アストリア(p3p000042)だ。何故イミテーションが黄昏と変換されたのか、それはきっとワルツかワルツと同種の人間にしかわからないのであろう。
(ラッキー! こんなレアボス、後でほむらちゃんに聞かせてあげよっ!)
そしてワルツは、イミテーション・フェニックスとの戦闘を土産話にする気満々なのだった。
「不死鳥もどき、なんて分不相応な姿をとったもんやねえ。
鳥よりもうさぎちゃんの方がずうっと可愛いと思わへん? 今からでも形変えてもいいよお?」
『兎身創痍』ブーケ ガルニ(p3p002361)はイミテーション・フェニックスを見上げて、そう声をかける。兎が可愛いと言ったのは、ブーケ自身が兎の獣種だからなのだろう。しかし、狂気に囚われているイミテーション・フェニックスはブーケの呼びかけに応じることはなかった。
●業炎! 炎の翼!
『波濤の盾』エイヴァン=フルブス=グラキオール(p3p000072)は、他の仲間達よりもやや先行してクリスタル遺跡の最奥を進んでいた。イミテーション・フェニックスとの戦闘の際に、囮役としてイミテーション・フェニックスの攻撃を引き付ける役割を担っているからだ。
(精霊は被害者側だ。だからと言って、今この場で起こっていることを見過ごしていい理由にはならんが……)
いくら狂気に陥れられた立場とは言え、全てを焼きつくさんとする存在など放っておけるわけがない。そして、ファルベライズを巡る動乱を鎮めるにあたり、イミテーション・フェニックスは明らかに障害であった。ならば倒す以外に選択肢はないし、せめて倒すことで狂気から解放してやりたいとエイヴァンは思う。
「クエーッ!」
「があ、あっ!」
イレギュラーズ達の先頭を進んでくるエイヴァンを発見したイミテーション・フェニックスが、エイヴァンめがけて炎のブレスを浴びせかける。さらにイミテーション・フェニックスはエイヴァンに急接近しつつ炎の翼を轟々と勢いよく燃やし、巨大化した翼をバサリと振り上げると、その翼を細く鋭く収束させて振り下ろす。たちまち、エイヴァンの身体が地獄の業火を思わせる猛烈な炎に包まれた。ジュウ、と肉の焼け焦げる匂いが辺りに漂う。
イミテーション・フェニックスの攻勢はまだ終わらない。急接近の勢いを利用してドン、とエイヴァンに体当たりをかけると、さらに炎を纏った鋭い爪で引っ掻いた。
「擬きとは言え、不死鳥は伊達ではないって事か……」
盗賊達を瞬く間に焼き尽くしたイミテーション・フェニックスの猛攻だったが、エイヴァンを焼き尽くすには到らなかった。だがエイヴァンの受けたダメージは甚大であり、あと何度か同じ攻撃を受ければ間違いなくエイヴァンは倒れただろう。
「大丈夫ですか、エイヴァンさん!? すぐ、治しますから!」
イミテーション・フェニックスの火力は高いと想定していたココロは、初手から回復に専念するつもりでいた。だが、想定をなお上回るイミテーション・フェニックスの火力とエイヴァンの被害に、焦りを交えながら魔法による医術を施す。
「なあに、まだまだ持ち堪えてみせるぜ。名誉大佐は、伊達じゃねえ」
エイヴァンはココロを落ち着かせるように余裕を演じて声をかけながら、自らの身体を急速に修復した。ココロの癒やしと相まって、全身の火傷がみるみるうちに癒えていく。だが、常人なら瞬く間に全快に至るほどに回復していながらも、なおエイヴァンの身体のあちこちには酷い火傷が残っていた。
「この舞で、凍り付きやぁ」
エイヴァンが回復を受ける間にイミテーション・フェニックスとの距離を詰めたブーケが、魅入った者を黄泉に誘う神楽舞を踊る。その踊りを目の当たりにしたイミテーション・フェニックスを凍てつかせんと氷がまとわりつこうとするが、氷はイミテーション・フェニックスの炎によってジュウ、と溶けていく。だが、その際にイミテーション・フェニックスの火勢がわずかに弱まったのを、イレギュラーズ達は見逃さない。
「水剋火、陰陽術の基本も基本だ。このまま削るぞ!」
その様子を見ていた錬はイミテーション・フェニックスの側方に回り込み、氷の薙刀を創り出して突きかかる。氷の刃はイミテーション・フェニックスの腹に突き刺さり、そこから冷気を身体中に拡げて凍てつかせんとするが、イミテーション・フェニックスの炎は冷気を瞬く間に消滅させる。だが、イミテーション・フェニックスの火勢は微かながらももう一段弱まり、その腹には癒えることのない傷が残った。
「――粘着射出弾頭『AGBB』、ファイア!」
空中へと舞い上がったルクトは、イミテーション・フェニックスをめがけて粘着弾頭を装備した小型爆弾を義肢から射出する。小型爆弾は見事に命中し、拡がる粘着物質はその大半がイミテーション・フェニックスの炎でジュウ、と焼き尽くされてしまったものの、わずかに燃え残った粘着物質がその動きを鈍らせた。
「この魔光からは、逃げられないよ!」
「クェーッ!!」
ラピスは独自の術式から、敵を必ず捉える光線を放った。光線を受けたイミテーション・フェニックスの身体にはバチバチと電気の光が走り、イミテーション・フェニックスに苦悶の方向を上げさせる。
「氷の弾で、キンキンに冷やしてあげるわよ!」
ワルツは自らの魔力を氷の弾丸と化して、愛用の狙撃銃『Cauterize』から狙撃する。氷の弾丸は、狙いを過たずイミテーション・フェニックスの胴体に突き刺さり、そこからイミテーション・フェニックスを氷に覆わんとする。だが、イミテーション・フェニックスを覆わんとする氷はやはり融解し、蒸発する。
氷に覆われずに済んだイミテーション・フェニックスであったが、その氷を融解・蒸発させるのに熱量を奪われ、また深々と氷の銃弾が突き刺さったこともあって、さらに火勢を弱めていく。だが、ワルツもただでは済まなかった。着弾の際に飛び散った数多の細かな炎が、ワルツの方に向かっていきその身体を焼いていく。イミテーション・フェニックスに与えたダメージが大きい分、より多く炎が飛び散ってしまったのだ。
「僕の呼び声に応えよ、悲哀なる魂よ。そして怨敵に呪詛を与えてくれ」
味方がひととおり行動し、状態異常が付けられるだけ付いたのを確認したランドウェラは、魔性の呼び声を発して亡霊を召喚する。その慟哭は呪いの歌となってイミテーション・フェニックスを責め苛み、既に与えている様々な状態異常からの回復を許さない。
●不死鳥擬きの消滅
イミテーション・フェニックスの火力は激烈であったが、ココロの魔法医術による癒やしと自身の不死者を思わせる身体修復によって、エイヴァンは盾役としてよく耐えた。だがそれでも限界は訪れ、エイヴァンは囮役をラピスと交代することになる。
一方、ブーケ、錬、ルクト、ワルツ、そして呪殺攻撃からシフトしたランドウェラの氷属性の攻撃が次々とイミテーション・フェニックスの生命を削り取り、炎を弱めていく。如何に再生能力を持つ不死鳥と言えど、弱点でありしかもその再生能力が機能しなくなる氷属性の攻撃を集中されては、イミテーション・フェニックスに勝ち目はなかった。
否、イレギュラーズ達の大半が予め氷属性の攻撃を用意し、イミテーション・フェニックスの猛攻にさえしばらく耐えきれるだけのタフネスを持ったエイヴァン、ラピスが盾役を務めてそれをココロが回復するという布陣を整えた時点で、イミテーション・フェニックスの敗北は決まっていたと言える。
「熱くなんかない、この程度の炎……僕の瑠璃を焼き尽くせるものなら、試してみるがいい!」
イミテーション・フェニックスの業火のように燃え盛っていた炎も、最初よりは随分と弱々しくなっている。最期の力を振り絞るが如くゴウ、と炎の翼を大きくして振り上げたイミテーション・フェニックスは、バサリ、とその翼を全力で振り下ろした。狙いは、囮役のラピスと接近戦を仕掛けてきている錬。
既にイミテーション・フェニックスによる火傷を負っているラピスだったが、効いてないとばかりに自らを奮い立たせ、瑠璃色の障壁を展開する。だが、イミテーション・フェニックスの残る力を振り絞った業火は、障壁を貫きラピスと錬を焼いた。
「ぐっ……これはまずいな」
「待って下さい、錬さん! ココロさん、錬さんに回復を!」
受けたダメージの大きさに後退しようとする錬だったが、ラピスはココロに自身ではなく錬を癒やすように求めた。
「ラピスさん、わかったわ……錬さん、もう少しだけ踏ん張って!」
あと少しで決着が付く。ならば、後退せずにもう一押しして欲しい。そのラピスの意図を汲み取ったココロは、ラピスの言うとおり錬に魔法医術による癒やしを施し、錬の負った火傷をいくらか癒やしていく。
「全く、人使いが荒い……ならば、一気に押し込もう!」
ラピスの意図を、錬も察していた。苦笑いしながらも錬は符術で氷の薙刀を創り出し、横薙ぎに斬り払う。イミテーション・フェニックスの紅の身体に大きく横一文字に傷が刻まれ、その身体を包む炎は弱火という程度のものでしかなくなった。
「せやね、あと少しなんや」
ブーケは大地から水晶の槍を生やし、イミテーション・フェニックスめがけて突き立てんとする。その狙いは外れることなく、水晶の槍はイミテーション・フェニックスの腹部に突き刺さった。その身体を包む炎は、より弱々しくなっていく。
「俺をここまで追い込んでくれるとは……アンタ、なかなか強かったぜ」
だが、それも終わりだと言わんばかりに、エイヴァンは酷寒のブレスを吐いた。冷気を纏った吐息は、イミテーション・フェニックスを包むと、その身体に纏った炎を完全に消し去る。既にイミテーション・フェニックスは、ただの紅い鳥となった。
(紛い物の不死鳥よ、さようなら。静かに、眠れ……)
(……私は空が好きだし、空を飛ぶ鳥に憧れた。自由に空を舞う、あの姿に。
なのに、目の前の鳥は狂気に囚われ、暴れている。
――ならば、その狂気ごと手放して自由になれるように。せめて安らかに、散れ)
だが、イレギュラーズの攻勢はまだ終わらない。ランドウェラは別れを告げるように絶対零度の魔術を、ルクトは狂気から解放するべく凍結の魔弾を、イミテーション・フェニックスに向けて同時に放った。
絶対零度の魔術はイミテーション・フェニックスの羽根の先端と尾羽と両脚を凍てつかせ、凍結の魔弾は胴体のど真ん中を貫通する。イミテーション・フェニックスは羽根と胴体の半ばほどを喪い、鳥の形さえも留められなくなった。
「強敵……でした。でも、これで終わりだ!」
「ラスト・シューティング、決めるわよ!」
そのイミテーション・フェニックスに止めを刺すべく、ラピスとワルツが同時に動く。ラピスはイミテーション・フェニックスの胴体の残りの部分に歪みの力を発生させ、ワルツは魔力を氷の弾丸として『Cauterize』で頭部を狙い撃つ。歪みの力は胴体を残らず侵食し消滅させ、氷の弾丸はイミテーション・フェニックスの頭部に直撃し、跡形もなく霧散させた。
イミテーション・フェニックスは討伐され、狂気に囚われた短い生を終えた。イミテーション・フェニックスの安らかな眠りを、イレギュラーズ達は心から願って止まないのだった。
成否
成功
MVP
状態異常
あとがき
シナリオへのご参加、ありがとうございました。イミテーション・フェニックスは見事討ち果たされ、ファルベリヒトへの道は開かれました。
MVPは、かなりの防御技術に加えて高HPからのイモータリティで、盾役として長くイミテーション・フェニックスの攻撃に耐え続けたエイヴァンさんにお送りします。
GMコメント
ご無沙汰しております。緑城雄山です。今回は、全体シナリオ<Rw Nw Prt M Hrw>のうちの一本をお送りします。
大精霊ファルベリヒトの祠に至る障害となりうる、イミテーション・フェニックスの撃破をお願いします。
あくまで姿と一部特性が似ているだけのイミテーションなのでフェニックス自体よりは強くはありませんが、難易度はHardですのでそこはご注意をお願いします。
●成功条件
イミテーション・フェニックスの撃破
●情報精度
このシナリオの情報精度はBです。
依頼人の言葉や情報に嘘はありませんが、不明点もあります。
●ロケーション
クリスタル遺跡最奥付近です。
足場、視界等による戦闘へのペナルティーはありません。
●イミテーション・フェニックス ×1
狂気に陥った炎の精霊達が融合した結果、進化を遂げた姿です。
ただし本来のフェニックスとは別であり、あくまで”擬き”でしかありません。
とは言え、姿を似せた結果、フェニックスの持つ特性の一部を獲得してしまっています。
能力傾向としては高命中高回避、高生命力高EXA。特殊抵抗はそこそこで防御技術は皆無です。
・攻撃手段/特殊能力(※爪以外の攻撃は1ターン1回まで)
炎の翼 神/至~超/単~域(※1) 【必殺】【弱点】【移】【火炎】【業炎】【炎獄】
形を自在に変える炎の翼で敵を打ちのめします
ファイアブレス 神/至~超/扇 【必殺】【弱点】【火炎】【業炎】【炎獄】
体当たり 物/超/単 【必殺】【弱点】【移】【火炎】【業炎】【炎獄】
爪 物/至~超/単 【移】【火炎】
飛行
【反】
物理ダメージ半減
火炎無効(※2)
一部BS無効(※3)
弱点(※4)
再生(大)
ヘイト:大精霊ファルベリヒトの祠に近い者(※5)
※1:炎の翼の威力は範囲が狭まるにつれて大きくなります。
また、【炎獄】は範囲単体のみ、【業炎】は範囲域以外で適用されます。
※2:【火炎】【業炎】【炎獄】属性を持つ攻撃、あるいはフレーバー含めて火属性と判断される攻撃は、物理神秘問わずイミテーション・フェニックスに一切ダメージを与えられません。
※3:無効となるBSは以下のとおりです。
【火炎】【業炎】【炎獄】
【凍結】【氷結】【氷漬】
【出血】【流血】【失血】
【窒息】【苦鳴】【懊悩】
【麻痺】【呪縛】【石化】
【混乱】【狂気】【魅了】
【致命】【封印】【恍惚】
※4:【凍結】【氷結】【氷漬】属性を持つ攻撃、あるいはフレーバー含めて水属性、氷属性とされる攻撃は、イミテーション・フェニックスに2倍のダメージを与えます。この場合、物理ダメージ半減は無効となります。
加えて、これらの攻撃によるダメージは再生能力でダメージを回復することができません。
また、BS【凍結】【氷結】【氷漬】は無効とはなりますが、その際には再生能力で回復できないダメージを負います。
※5:イミテーション・フェニックスは、大精霊ファルベリヒトの祠に近い者を優先して攻撃します。
【怒り】でイミテーション・フェニックスの攻撃を誘引することは可能ですが、【怒り】をかけた者より一段階(10m)以上大精霊ファルベリヒトの祠に近い者がいる場合、イミテーション・フェニックスはそちらを優先して攻撃します。
それでは、皆様のご参加をお待ちしております。
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