PandoraPartyProject

シナリオ詳細

温泉旅館と梅花祭り

完了

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

■ちょっと時期は早いけども
「なんとか落ち着いた、かねぇ」
 疫病が流行った影響で久方ぶりにのんびりした年末年始を過ごした温泉旅館と、旅館が建つ観光地。年末にちょっとしたトラブル(大神の来訪)があったけれども、良い思い出になった。
 その大神の加護があってかあらずか。疫病も収まり少しずつ観光地は賑わいを取り戻している。温泉に訪れる客がぽつり、ぽつりと現れ活気に包まれはじめていた。
「支配人さーん。ちょっと早いけど広告作っちまいますか?」
「お、そうだね。ちょっとずつお客さんが帰ってきたとはいえまだまだだ。お祭りの告知は早くしておいてもいいんじゃないかな?」
 この温泉地の近くには、有名な梅畑がある。もうすぐ花が咲く季節で中々の見応えがあるので、これ目的の観光客も訪れる時期なのだ。
 それ故、梅花祭り、梅花神社というのがこの地には存在する。梅の花を一つ買って帰れば神の加護が得られると評判なのだ。子宝の加護と、女の子の成長を見守る神様という話だ。
「しかし年末に大神様が来られましたからね。本当に梅花神社にも神様がいるんじゃないかって気になりますよ」
「はは、確かに。そういえばあそこの神様ってどなただっけ?」
「私じゃよ」
 突然の知らぬ声に支配人が振り返ると。先程まではいなかった六本腕の女性が立っていた。慈愛に満ちた微笑みをたたえ、まるで母のように。
「え、えぇ……」
「大神様がこの地を大層気に入っておられての。私も様子を見たくなったのだ」
「……支配人さん」
「……大丈夫、きっとだいじょうぶ」
 少し支配人の顔が青ざめているのは気の所為ではない、きっと。
「大丈夫だ。私は大神様とは違う。今回は接待はいらぬよ」
「で、では……何をすればよいのでしょう?」
「私を祀っている神社に案内して欲しい。人の子の祭りを傍で眺めたいのだ」

■今回はゆっくりできるらしいですよ
「……凄いわねぇこの温泉街。神様のお墨付きよ」
 境界案内人のポルックスが、感心したようにイレギュラーズに説明する。
 毎度毎度トラブルに見舞われている支配人の胃がそろそろ心配になってくるが、大丈夫なのだろうか。一部のイレギュラーズからそんな声が届く。
「あー、うん。今回はお祭りを楽しむだけでいいみたいだけど……気になるようなら手伝ってきてもいいんじゃないかな?」
 ほら、巫女さんとか多いんでしょ? とどこか間違えた知識を披露するポルックスであった。
 

NMコメント

 まだ咲いてないんですけどね、梅。以下略です。
 ということで今回はイベシナ風ラリーです。個人参加からチーム参加までどなたでも大歓迎。誰かとご一緒される場合はプレイング冒頭に、【お相手の名前+ID】か【チームタグ】をお願いいたします。
 今回やれる事は3つ。一つに絞って頂いた方が描写は細かくできますが、3つ全部でも少しずつ描写させて頂きます。

【A】温泉旅館で温泉に入ってゆっくりと
 その名の通り。温泉旅館で温泉につかったり、料理を楽しんだりマッサージを受けたり、娯楽施設で何かしたりとできます。
 基本男女別湯ですが、個室を借りれば混浴もOKです。支配人さんが気を利かせてくれます。

【B】梅花神社でお祭りを楽しむ
 基本花見をするだけの静かなお祭りです。出店はあるので買い物もできますし、神社でお参りやおみくじもできます。
 なお、OPに出てきた神様もこの神社にいます。穏やかな方なので挨拶も気軽にできます。

【C】梅花神社のお手伝い
 神様が実際に姿を見せた神社という話が広がったので、神社は割とてんてこまいです。その道に詳しい方のお手伝いは大歓迎されます。
 なおこちらでも神様とのお話はできます。優しい方なので。

 以上となります。
 一章限りのラリーシナリオとなりますが、どうか皆様。ごゆっくりとお過ごし下さいませ。

  • 温泉旅館と梅花祭り完了
  • NM名以下略
  • 種別ラリー(LN)
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月24日 19時30分
  • 章数1章
  • 総採用数7人
  • 参加費50RC

第1章

第1章 第1節

澄恋(p3p009412)
花嫁キャノン

『およめさん』澄恋(p3p009412)は穏やかな晴れ模様に似合わぬ、謎の気迫を漲らせて神社へとやってきた。
 その目的はただ一つ。おみくじを引く為に。
「ずばり知りたいのは、恋愛運(らぶらぶ・ぱわー)!」
 読み仮名はそれでいいのだろうか?
 境内で見守る女神は苦笑いを浮かべながらも、好きにさせる。というのも、彼女が大きな独り言で先年起きた事を暴露し始めたからだ。
 素敵だと思った殿方には振られ、縁ができたと思えば詐欺師で全財産を騙し取られ。こんなにも悪い事が続いたのは去年『凶』を引いたせいだ、と。
 周囲で聞いていた他の参拝客までもが、余りの惨状に同情の目を向ける。が、澄恋は気にしない。集中力が全て目の前にあるおみくじに向いているからだ。
「お、『大』……吉ですか!? 吉きちゃいますか!?」
 ところが、続く文字は無情にも、凶。『大凶』なのである。普通おみくじには入っていないとまで噂されるある意味伝説の。
 がっくり落ち込む澄花に、女神が寄り添って肩を叩く。
「そう落ち込むでない。今が大凶、最低というだけだ。後は上がるのみよ。主は見た目麗しく器量も良いと見える。今は耐え忍べば、我が加護を授けよう」
「ありがとうございます……梅の花、一つ頂けますか?」
 小さな枝を胸に抱き、決意を新たに。もっと良い女になって、次こそは幸せになる、と。

成否

成功


第1章 第2節

デボレア・ウォーカー(p3p007395)
海に出た山師

 『海に出た山師』デボレア・ウォーカー(p3p007395)は支配人に頼んで、大浴場へと足を運ぶ。まだ太陽が天にある昼間に温泉というのもまた良いものだ。
 梅花祭りに出向いている人が多いのか、温泉に人影はまばらである。湯船に使って、誰に気兼ねもなく手足を伸ばせるのがデボレアは嬉しかった。
「やっぱり冬は温泉よね……文字通り羽根を伸ばしたいのだけど……」
 流石に羽毛とかが抜け落ちたら迷惑だろうと思って、变化を解くのは思いとどまる。
 温まりすぎた気がするので一度湯船から出て、身体を冷ます。火照った身体に冬の冷気が一瞬心地よく感じる。
 だけどもやっぱり裸に冬の冷気は厳しいので、すぐに湯船に戻る。また身体が温まって頭がぼーっとしてくる。
「周りに人もいないし……ちょっとだけ、ちょっとだけ……」
 变化を解いたデボレアが、元の姿で湯船に浮く。ぷかぷかと温泉に浮かぶ一羽の鳥といった風情だ。温泉地では割とよくある光景である、多分。
 ガララ、と扉が開く音がして、誰かがやってくる。慌てて变化し人型に戻ったデボレアは、取り繕って笑顔を浮かべる。
「さ、さっきまで野鳥がいたんだけどね……」
 へぇ、そうだったの。と、後から入ってきた温泉客は特に気にした様子もなく流す。
(危なかったぁ……)
 と内心で汗を拭うデボレアであった。

成否

成功


第1章 第3節

ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)
希う魔道士

 温泉宿にて内心はしゃぐ『光の翼でばさぁっと』ヨゾラ・エアツェール・ヴァッペン(p3p000916)は、ちょっとした問題を目の前にしていた。
 そう、眼鏡だ。大事な物だから余り外したくはないのだが、浴場にまで持ち込めない。
「見えないって訳じゃないけど……まあ、いっか」
 鍵つきロッカーが幸いにも更衣室に備え付けられていた為に、そこに入れてしっかりと鍵を閉める。鍵は手首に巻きつけて浴場へと。
 身体を洗って湯船に身体を沈める。外気に冷やされた身体が湯で温められるのはなんとも言えぬ気持ちよさだ。
「あー……やっぱり温泉って良いなぁ……」
 これで猫がいたらもっと最高なんだけど、と。つい周囲を見渡す。しかし猫は水に濡れる事を嫌がる子が多い為に、姿が見えない。致し方なし。
 温泉からあがったヨゾラは、通路沿いにあるマッサージ師に声をかけてマッサージを受ける。温まった身体は柔らかくなっており、そこに力強い指圧が痛くも気持ちいい。
「お、おおぉ……これは、効くね……」
 イレギュラーズとして日々活動するヨゾラの、束の間の休息である。

 その後猫を求めて散策するも、館内にはおらず。しかし土産物屋で猫のぬいぐるみを見つけ、店員に近くに動物園があると話を聞き、彼の足取りは軽やかにそちらへと……。

成否

成功


第1章 第4節

アイリス・アニェラ・クラリッサ(p3p002159)
傍らへ共に
レイリー=シュタイン(p3p007270)
展開式増加装甲

 二人の女性が連れ立って旅館内を歩く。
 『ヴァイスドラッヘ』レイリ―=シュタイン(p3p007270)と『傍らへ共に』アイリス・アニェラ・クラリッサ(p3p002159)だ。
 彼女らは食堂での食事を、それはもう常人の何倍もの量を胃に収めて。上機嫌で個室へと歩んでいく。なお、8割方の食事を平らげたのはアイリス一人である事を追記しておく。
 支配人に頼んで用意してもらった客室に入り。服を脱ぎ、身体を洗って湯船に浸かって一心地。酒も入っているレイリーは既に顔が赤いが、本人的にはまだ飲める範囲だという。
「あぁ、食べた食べた! アイリス殿の食べっぷりは見ていて楽しかったよ」
 そう言いながら、温泉の縁に背中を預けて湯に浮かぶ。青空に見下されての貸し切り温泉というのは贅沢だ。
「美味しいものはいっぱい食べるからね~、見てて楽しいものかな〜?」
 のんびりと間延びした口調でアイリスが首を傾げる。ギフトの力があるとはいえ、どれだけ食べても太る事がないアイリスの体質は、世の大半の女性から見れば羨ましい事だろう。
 それほどまでに彼女のスタイルは良いのだ。レイリーから見ても魅惑的な程に。
「ありがとうね、1人だと寂しかったの」
「レイリーこそ、今回は誘ってくれてありがとうね~」
 境界図書館で温泉の話を聞いたレイリーが、アイリスを誘ったのがことの始まりだ。本当ならばもっと沢山いたのだけども、予定が合わなかったのは仕方ない。
 かたや良く呑む。かたや良く食べる。そのせいかどうか、二人は結構気があった。
(しかしアイリス殿って本当可愛いよなぁ)
 酒が温泉で温まったから回ってきたのか。レイリーの思考が段々と怪しくなってくる。具体的には悪戯モードに。
 じゃば、と湯をかき分けてアイリスに近づいて、脇腹を突く。
「ひゃんっ?」
 上ずった声をあげるアイリス。くすくす笑いながらレイリーは彼女の身体のあちらこちらを撫で回していく。
「これはほんと、魅惑的ね。ずっと楽しみたいわ」
 レイリー、完全に酔っています。
 しかしアイリスも、ただやられるだけの女ではない。
「んん、するならされる覚悟はあるんだよね〜?」
 と、両の掌に存在する口と舌でレイリーの身体を舐め回したり、撫でていく。
「やったなー、このー!」
 暫く笑い声の絶えないじゃれあいが続き、ふとレイリーが思い立ったかのようにアイリスの手を掴む。
「レイリー?」
「ん」
 ちゅ、と掌の口にキスをする。ぼっ、とアイリスの顔が赤くなる。
「えへへ、これには敵わないでしょ」
「……も~」
 してやったりと笑顔のレイリーに対し、むくれ顔のアイリス。
「ごめんごめん。後でアイス食べに行こう? 機嫌治してよ」
「しょうがないなぁ」

成否

成功


第1章 第5節

モカ・ビアンキーニ(p3p007999)
Meteora Barista

 『Stella Cadente』モカ・ビアンキーニ(p3p007999)は新たな趣味を見つけていた。
 御朱印収集である。一冊のノートに、訪れた神社の朱印を押していく。終わりの見えない収集趣味だが、印が一つ、また一つと増えていくのは楽しい。一つ一つが思い出だ。
 そんな彼女が異世界とはいえ梅花神社に足を運ぶのは当然と言えよう。参拝客で溢れかえっているのを見て、少し呆然とするも人混みをかき分ける。
「これほどまでに人がいるとは……御朱印、頂けるのかな……?」
 不安に思いつつも奥へ奥へ、と歩んでいく。

 少しすると円を描くように人が集まっているのが目についた。誰か有名人でも来ているのかと思ったモカはそちらに足を向ける。
「あの、こちらに有名な方でもいらっしゃるので?」
「有名も何も、この神社に祀られていらっしゃる女神様よ!」
「……神様!?」
 流石のモカも驚いた。人混みの隙間から中心を見やると六本腕の女性が慈愛の微笑みを浮かべながら、近くにいる人々の頭を撫でているのが見える。その笑顔はまさしく女神のものと言えよう。
「う、うわぁ……本当に神様……サインとか、もらえるのかな……?」
「ふむ、印か? 良かろう、人の子よ。その手帳を貸してみよ」
 筆で一筆、新たなページに書き込む女神。その上から朱印も押してもらいモカは感無量。
 その後彼女は巫女服を着て神社を手伝うが……それはまた別のお話。

成否

成功


第1章 第6節

灰羽 裕里(p3p009520)
期怠の新人

 『怠惰な新人』灰羽 裕里(p3p009520)は怠惰な性格である。後にやれる事なら後回し。片付けもするようなしないような。どこにでもいるような青年であった。
 そんな彼が何の因果か異世界の神社にて……。
「はい、こちらの箱を、授与所にですね、わかりました」
「はい、それではこれは、処分しておきますね」
 何故か忙しく動き回っていた。慣れぬ営業用のスマイルを顔に貼り付けて、内心で何やってんだろうとぼやきながらも。
 はじめは観光だけして帰るつもりであった。あったのだが……参拝をして踵を返そうとした時に、忙しくしている巫女さん達をなんとなく放っておけなくなってしまい。
「手伝いましょうか?」
 と言ってしまったのだ。
 
「異世界に来て浮かれてるのかな……でも、いっか」
 元の世界では怠惰に暮らしているだけで、何の目標もなく、目的もなかったけど。
 折角、滅多にできない体験をしているのだ。滅多にできない事を増やしたっていい。そう思える自分がいた。

「あ、御神籤、ですか?それでしたら、あちらの巫女さんにお願いします。」
「梅の花、ですね?では、授与所まで、ご案内します」
「お、お手洗い?あーっと此処からだと確か……あの建物の影に」
 目の回るような忙しさでも、どこか楽しい。
 これもまた、彼の成長……なのかもしれない。

成否

成功

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