PandoraPartyProject

シナリオ詳細

キュートなの?セクシーなの?自分がなるならどっちがお好き?

完了

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

オープニング

●しょあくのこんげん
「つまりだね……ウサギのもふもふ最高!!」
 きらりと眼鏡を光らせる同僚に、研究者は大きく息を吐いた。
 この眼鏡の同僚、仕事は出来るのだ。だがいかんせん脱線することが多く、今回もまた脱線した。
「そうか。それで、今回は何をやらかしたんだ?」
 硬い床の上に正座したもう一人を見ると、そちらは汗をかきながら目を逸らす。
「ウサギとバニー、どっちが魅力的か討論になりまして……」
「で?」
「実際なったほうがその気持ちがわかるよね! ってことで飲むとウサギになる薬作っちゃった☆」
「作っちゃった☆ じゃねぇよ!!! なんだよその謎の発明!!!」
 思わず切れると、眼鏡の同僚が眼鏡の位置を直して真顔になる。
「安心しろ。強制バニーになる薬もある。後魔法少女になる薬も」
「どこに安心要素があんだよ!!!!!」
 全力突っ込みすると、もう一人が目を輝かせる。
「安心してください! 解除薬も作ってあります」
「え、うん、確かに必要だと思うけど、なんでそこで目を輝かせるんだ……?」
 正直に言おう。嫌な予感しかしない。
「先輩のお茶に、両方を薬入れちゃいました……!」
「どっちの効果が出るかで勝負だ」
 目を輝かせる同僚と後輩。
 二人の問題児を前に、研究者の男は頭を掻きむしるのだった。
「あほかー!!!! 勝手に人で実験すんな! すぐに解除薬寄越せ!!!」
 二人の襟をつかんで激しく揺さぶると、後輩が大切なものをしまう部屋を指さした。
「警戒レベル、最高に、入れています……!」
「二種類の薬を飲まないと入れない仕様! やったな!」
 目を回す後輩と目を輝かせる同僚。どっちが性質が悪いのか。
 ちなみに、警戒レベル最高はガチのテロリスト対策だ。解除するには最高責任者のカードキーが必要だが、最高責任者は出張で帰ってくるのは三日後。
「ちなみに、薬の効果は徐々に……あ、耳が生えた」
 研究者の男にぴょこりと生えるウサギ耳。このままでは男がウサギかバニーになってしまう。
「解除薬ー!!!」
 男がウサギかバニーになる前に、数々の罠を乗り越え解除薬をゲットできるのか!?

●きゅーとなの? せくしーなの?
 本を読むフェリーチェの表情は硬い。と言うかしょっぱい。それともすん?
 いつもはきらきらとした目も、今日ばかり光の見えない眼差しで、口も笑うべきかつぐむべきか、どうするべきかなんとも中途半端。
 それも仕方ない。今日イレギュラーズにお願いする内容は、「三十代男性がウサギかバニー姿になる前に解除薬を取ってきて欲しい。ただし解除薬を取りに行くにも男と同じ、ウサギになる薬と強制バニーになる薬を飲まなけれないけない。
 誰得だよ。
「……」
 目の前のイレギュラーズを見たフェリーチェは、無言で微笑み本を差し出した。
 案内人は、案内を 放棄した!!

NMコメント

 案内人仲間のフォレスのせっきょ……説得により、フェリーチェはみんなを 案内した!!
 みんなはウサギになる薬と強制バニーになる薬を手に入れた!!

 そんなわけでもふもふかバニーになる依頼です。違った。解除薬を手に入れる依頼です。
 強制バニーの薬は解除薬を飲むまで服を脱げません。やべぇ奴だ。

●成功条件
・罠を潜り抜けて解除薬を手に入れる。

●罠
・開いて落ちる落とし穴。
 ランダムなタイミングで開く落とし穴。落とし穴の範囲? 全長200mある廊下のうち、決まった場所が4mほど廊下の端から端まで豪快に開くよ!
 落ちたらスタート地点に戻る。
・平衡感覚なくなるぐるぐる部屋。
 部屋の中はぐるぐるぐるぐる。
 自分が立っているのか回っているのか。
 次の部屋に続くドアが開くのにボタンを押してから10秒かかるから気を付けて!
 バランスを崩して落ちるとスタート地点に戻る。
・落ちてくる天井。
 じぐざぐに曲がりくねった道、落ちてくる天井!
 次の部屋に行くより天井が先に落ちてくる! 果たして天井を止めるスイッチは見つかるのか!!
 ウサギの気持ちになって考えよう!!(見つからなくても押しつぶされないので安心してね。一回天井降りて上がってでタイムロスが発生して薬が進行するけど)
・床のない部屋
 最後の部屋は床が、ない……!? 上には格子状の電流が流れている。どうやか飛ぶのも危険なような……。入り口には「勇気を出せ、俺を信じるだ!」と男前なウサギで真っすぐ走る絵が描かれている……。
 20m先にはぽつんと立つ解除スイッチ。これを解除すれば解除薬まであと一歩!
・おめでとう!解除薬!
 ここまで来た君たちは勇者だ。
 さぁ勇者よ、報酬を受け取るが良い。効果は全て同じだが味はランダムだ!!
・時間制限
 5分以内の解除でミッションクリア。
 過ぎたら? もふもふウサギか強制的にバニー姿になるだけだよ。
 もし5分すぎた姿で挑戦するなら……君もまた勇者……!

●うさうさ変化。
・ウサギ編。
 1、耳が生えます。
 2、手足がウサギの手足になります。
 3、子供の姿になります。
 4、まぁ、何て可愛いウサギさん!!
・バニー編。
 1、耳が生えます。
 2、尻尾が生えます。
 3、徐々に服が変わって行きます。
 4、oh、セクシーバニー……。

 両方5分で変化します。
 変化はお好きなほうを決めていただいて、5分以内であれば好きなタイミングで変化してください。
 研究者の男? 奴は、良い奴だったよ……(後で治ります。どちらになるかは皆さんかダイス次第)

●その他
・難しいことは考えるな。思うがままに行け!!!

  • キュートなの?セクシーなの?自分がなるならどっちがお好き?完了
  • NM名ゆーき
  • 種別ライブノベル
  • 難易度-
  • 冒険終了日時2021年01月31日 22時20分
  • 参加人数4/4人
  • 相談5日
  • 参加費100RC

参加者 : 4 人

冒険が終了しました! リプレイ結果をご覧ください。

参加者一覧(4人)

ルアナ・テルフォード(p3p000291)
魔王と生きる勇者
セリカ=O=ブランフォール(p3p001548)
一番の宝物は「日常」
フラン・ヴィラネル(p3p006816)
ノームの愛娘
此平 扇(p3p008430)
糸無紙鳶

リプレイ

●Q.可愛い格好でお菓子食べて責任者さんがくるの待てばよくない? そのほうが楽だし。
「だめかぁ……」
 責任者が帰ってくるまでお菓子を食べて待とうと提案した『絶望を砕く者』ルアナ・テルフォード(p3p000291)だったが、すでにうさ耳、尻尾姿な可哀想な研究者の絶望の眼差しにそのプランを諦めた。
 まぁ、可愛いウサギになったならともかく、三十路男のバニー姿なんて誰得だ。一部の人しか喜ばない。
「どうせ5分過ぎたところで動けるし解除薬飲めば元通りだ。腹ぁ括って挑戦してやろうじゃないか」
 男前な発言をすると『糸無紙鳶』此平 扇(p3p008430)は渡された薬を飲んだ。
 甘い。と言うか、普通の砂糖にしか思えない。
「見た目と味には拘ったんだぁ」
「おかげで誰も気づかず先輩に飲ませることが出来ました!」
 ロープで縛られた二人の研究者に、『一番の宝物は「日常」』セリカ=O=ブランフォール(p3p001548)がぷんぷん怒る。
「勝手に人を巻き込んだらダメですよ!」
「お説教は後にして行くよ」
 もうすでに薬を飲んでいる扇の言葉にセリカは慌てて薬を口にする。
「済まない、解除薬は頼んだ……!」
 研究者の縋るような思いを受けて、四人は解除薬の置かれている部屋へと向かうのだった。

●Q.ねーねーほんとに解除しなきゃだめかなー? 3日待てばいいだけだよ! 5分後には研究者さんがきっとバニーからうさぎの二段階変化だよ? A.そろそろ泣いて良いか?(研究者の男)
 真っ直ぐ伸びた廊下を見ながら、『緑の治癒士』フラン・ヴィラネル(p3p006816)は隣にいたセリカに語る。
「ウサギも可愛いけど、男の人のバニーもいつだって一部の人に需要ってやつはあってねぐへへ」
「そ、そうなの?」
「可愛い男の子のバニーも良いけど、逞しい男の人とか、ジブいおじさまのバニーも良いよね」
 語りながら「そういえば、最近腐乱とか腐葉土って言われるのなんでだろ?」と質問するフランだが、君のその発言が答えだ。
「セリカさんはなるならどっちが良いの?」
 どう答えれば良いのか困るセリカに助け舟を出したのはルアナだった。扇は罠の場所とタイミングを確認している。
「え!? わ、私は……!」
「私はバニーの方になってくれると助かるね。露出過多つってもどうせ水着程度だろ? 下品な感じにならなけりゃへーきへーき」
 慌てるセリカを見て扇が苦笑しながら代わりに答える。どうやら場所とタイミングの確認は出来たようだ。
「わたしはフランちゃんときゅーとでせくしーな!バニーになる!」
 落ちても助け出せるように全員を蔓で繋げながらルアナが楽しそうに笑う。
「せくしーだからね。そこんとこよろしくね!」
 揃ってえっへん! と胸を張るルアナ&フラン。きっと二人のバニーは可愛いに違いない。
「んじゃ行くよ」
 準備が出来たので、タイミングと場所を把握している扇を先頭に走り出す四人。走って飛んで飛んで走って!
「後一か所!」
「はい!」
 最後の落とし穴を飛び越える四人。だがフランだけ後10㎝足りずに穴に落ちてしまう。
「フランちゃん!!」
「フランさん!?」
 慌ててルアナとセリカが手を伸ばすが、それより先にフランは動いていた。
「ンヌッ!!!」
 アーリーデイズをかけ、みんなを繋がっている蔓を引っ張る。その掛け声は逞しかった……。
「良し!」
 おかげで何とか無事に落とし穴を回避できたフランだったが、フランと繋がっている三人が反動で落とし穴へ。哀れ、スタート地点へ戻る。
「やだぁぁぁぁ!」

●Q.今日の依頼って遠足の引率だっけ?
 やり直して何とか落とし穴を抜けた四人はぐるぐる部屋へ。
「あわわわわ……! 部屋の中確認するだけで目が……!」
 ボタンのある場所を確認するために部屋の中を覗いたセリカはもう目がぐるぐる。
 自分が回っているのか部屋が回っているのかここはどこ私はバニー。
「いや、わたしはバニーじゃない!」
 はっと我に戻ったセリカが自分の頭に恐る恐る触れると、ふわぁ……。
「耳が……!」
 髪と同じ色の耳が生えていた。
「ん? 私もか」
 慌てるセリカとは対照的に、扇は落ち着いている。
 まだ耳が生えただけ。問題はない。
「あたしたちはまだだね」
 超せくしーなバニーになる! と意気込んでいたフランとルアナの変化はまだのようだ。
「と、とりあえず行きましょう!」
 目を回してぶつからないように少しずつ時間差をつけて走り出すと、全員ボタンに向かって一直線! が。
「ふにゃ!」
「んぎゃ! 何か、壁にぶつかったけどこれは次の部屋へのとび……」
 ごん!! と良い音を立てるルアナとフラン。だが二人は壁にぶつかったわけではない。
「ルアナ先輩のおむね……」
 ぺったん。とした、だけど壁にしては暖かな感触に目を開けたフランの目の前にはルアナの胸。
 もう一度言う。ルアナの胸。
「うん、頑張ってゴールしよっか」
 きゅっと梅干顔になるフランを見て、ルアナは唇を尖らせる。
「その顔は『かたい(おむねがない)』って顔だ!ぶー!!(・3・)」
 きゃいきゃいと二人がじゃれていると、不意に目の前のドアが開く。どうやらセリカがボタンを押していたようだ。
「ほら、次行くよ。ここ居ると目が回る」
 苦笑する扇に背中を押されて、二人も慌ててぐるぐる部屋を出た。

●A.次の部屋はあたしに任せて!
「次は天井が落ちてくる罠……。ヒントはウサギの気持ちらしいけど、床の近い高さの壁、かな……?」
「落ちてくる天井だし、スイッチは上より下のほうだろうね。探しながら出来るだけダッシュで抜けるよ」
 小さく首を傾げるセリカに頷きながら扇が走り出す。その後ろではルアナとフランがうさ耳が生えたときゃっきゃ喜んでいる。
「見て見てフランちゃん!」
「ルアナ先輩ピンクだー! あたしは?」
「髪とおんなじ色だよ!」
 とは言え走りながらルアナは捜索を使ってスイッチを探しているし、フランもちゃんと探している。この辺りは流石冒険になれたイレギュラーズ。頼もしい限りだ。
「もしかして!」
 ルアナが気になったのは終盤にある隅。暗がりで見えにくいが、逆に不自然な一角。押しに行きたいが今そこへ行くにはもう時間が足りない。天井はもうすでに床上80㎝程。
「急げ!」
 先に次の部屋に抜け出した扇がルアナとフランに向かって声をかけ手を伸ばす。
「ここは任せて先に行けー!」
 もう屈んでも走るのは無理だ。
 そう判断したフランはルアナの背を押す。
「フランちゃん!」
 扇に引っ張って貰い罠を抜けたルアナが振り返ると、そこには床上40㎝まで落ちた天井。
「フランさん大丈夫!?」
 セリカが穴となった道を覗き込むと、そこには梅干顔で、匍匐前進で進むフランの姿が。
「潰されたって、あたしはへっちゃらだもん……!」
 強がりではない。強がりではないんだ。実際、華奢で厚みのないフランは引っかかることなくこの穴を進むことが出来るのだから。
 これが扇だったらきっと詰まっていた。
 大きなお胸、羨ましくなんてないんだからね!

●Q.お、落ちても死んだりしないよね!?
 最後の部屋は、床がなかった。しかも上には電流が流れている。
「ここだけなんだが本気を感じるんだけど……」
 震えるセリカに扇がヒントの描かれた絵を見せる。
「俺を信じる……。じゃあ素直にウサギの絵を真似て真っ直ぐスイッチまで走ろうか」
「そ、そうだね! きっと真っすぐ進めばだいじょうぶ、なのかな……?」
 自信なさげなセリカだが、もうすでにセリカは尻尾も生えている。扇なんてもうバニーだ。
「う、羨ましくなんてないんだからね!」
 すらりとした扇のバニー姿は、網タイツではなくズボンタイプだった。
 お胸はぼん。腰はきゅ。下半身はすらりなバニー姿は元の恰好より少し露出が上がっただけ。下品ではなかったことにほっとしながら扇は離れた場所にあるスイッチを見た。
「身軽な人をスイッチまで投げ飛ばすとかしたらクリアできるかな?」
「あそこまで飛ばせるの!?」
 幸い扇以外は小柄で軽いメンバーばかり。やろうと思えばやれるかもしれないが、流石に上の電流に当たったら怪我しそうなのでやめておくことに。
「ここはみんなで力を合わせて、しっかり床を確かめながら進んでいこ」
「よーし! とにかく突き進むよー!」
「えーい!」
 慎重に進もうとしたセリカ。だがお子様パワーは強かった。
 ヒント通りに真っすぐ走り出すと、そのままスイッチのある所まで一直線!!
「……ヒント通りだったね」
 苦笑する扇に、セリカも苦笑するしか出来なかった。

●みんなせくしーバニーさん!!
 なんやかんやで解除薬を手に入れると、全ての罠が解除されて普通に帰れるようになっていた。
「これでみんな元に戻れるね!」
 解除薬を手に元来た道を戻ると、そこにはバニー姿な研究者と、彼を調べようと押し倒す眼鏡の研究者。ドアを開けた瞬間目の前に広がるご褒美タイムに、腐乱の目が輝く。
「間に合わなかった……!」
「まぁ、当然だね」
 後から飲んだ扇もバニーになっているのだ。先に飲まされた研究者が変わっていないはずがない。
「って、みんなの姿が変わってる!」
 振り向いたセリカの目には、網タイツバニーなルアナとフラン。
「ってうわあぁぁん! このバニースーツお胸のところがかぱかぱする! パッドは主義に反するの!! でもこれだと上からみえ」「何もないよ?」
 後輩研究者はルアナの一撃で地に沈んだ!!
「という事はわたしも…!?」
 セリカは真っ白ふわふわバニーだ。
「え、耳と尻尾と服だけ!? なんでー!?」
 そしてフランは、何故か凄く惜しい所で変化が止まっていた。
 嘆くルアナとフランをセリカが宥める横で、扇は事の発端になった眼鏡の研究者をつるし上げていた。
 そのおかげで勝手に人で実験するのは辞めようと問題児たちは反省し、感謝される扇だった。

成否

成功

状態異常

なし

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